JP6310661B2 - 収納装置及び配送通知システム - Google Patents
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Description
配送業者は、居住者が不在で、従来であれば配送物の受け取りが不可能であった場合であっても、その宅配ロッカーに預け入れて施錠しておくことで、容易かつ安全に配送物の受け渡しを行うことが可能となっている。
例えば、居住者が自分宛ての荷物が宅配ロッカーに既に配送されたかどうかを知るためには、直接宅配ロッカーの所まで行って確認したり、配送業者に電話等で問合せたりする必要があり、その手間は非常に面倒であった。
この特許文献1に開示される宅配ボックスシステムは、配送物の受取人であるマンションの居住者が前もってホームページ上から自身のメールアドレスを入力し、当該システム内に記憶させておくことにより、上記居住者の配送物が宅配ボックスに配送されたとき、当該居住者の端末へ電子メールにより着荷の通知を行うよう構成されている。
英文字・数字・記号が混在し、場合によっては10文字を超えるような長いメールアドレスの場合には、特に入力に手間がかかり、PC等の操作に慣れていない高齢者等には特にメールアドレスの入力が困難である。
(第1の実施の形態の概要)
本発明の第1の実施の形態における配送通知システムでは、集合住宅(マンション)、会社、駅等の公共施設に設置されるロッカー装置等の収納装置を用いて配送物の配送が行われる。
集合住宅の居住者等の送り主は、配送物を収納装置に預け入れて配送を依頼する。
配送業者は、その配送物を収納装置から取り出して、配送先の別の収納装置に配送物を預け入れる。
配送先の者は、自分宛ての配送物をその別の収納装置から取り出す。
この通知はSMS(ショートメッセージサービス)による電子メール(以下、SMSメールという)によって行われる。
本実施の形態における配送通知システムによれば、上記のように通知にSMSを利用するので、送り主及び配送業者は、詳細な個人情報を入力するといった繁雑な作業を行うことなく、単に電話番号を入力するだけで上記通知サービスを利用することができる。
また、例えば、配送物の送り主及び送り先は、上記集合住宅の居住者、上記オフィスビルで勤務する社員、上記公共施設の利用者や運営側、上記店舗の顧客や運営側等である。
以下、本発明の第1の実施の形態について説明するが、一例として、収納装置は集合住宅に設置され、送り主及び送り先はその集合住宅の居住者とする。つまり、集合住宅の居住者から他の集合住宅の居住者へ配送物が配送されるものとする。
(1)配送通知システムの全体構成
図1は、本発明の第1の実施の形態における配送通知システムの全体構成を示す図である。
図に示すように、配送通知システムは、
集合住宅等に設置され、集合住宅の居住者等の配送物を一時預け入れ可能な収納装置10と、
収納装置10の使用状況を示す「配送情報」を管理する管理サーバ20と、
収納装置10に配送物を預け入れて配送依頼を行ったり自分宛ての配送物を取り出したりする集合住宅の居住者等が操作する居住者端末30と、
居住者の配送物の配送を行う配送業者が操作する配送業者端末40と、
収納装置10から送信されるSMSメールを居住者端末30及び配送業者端末40へ送信するSMSメールサーバ50とを有して構成される。
上述の通り、収納装置10は、例えば、マンション等の集合住宅やオフィスビル、駅等の公共施設等に設置される施錠可能なロッカー装置であり、本実施の形態では、一例として集合住宅に設置されるものとする。
このように収納装置10が集合住宅に設置される場合には、集合住宅の全ての居住者が配送を希望する配送物を収納装置10に預け入れたり、自身宛ての配送物を収納装置10から取り出したり容易にできるように、エントランスホール等の共用部に設置されていることが好ましい。
居住者は、従来であればコンビニエンスストアに持ち込んだり、配送業者に直接自宅まで集荷を依頼したりしていた配送物を、自身の集合住宅に設置されている収納装置10に預け入れる。
また、配送業者は、居住者により収納装置10に預け入れられた配送物を取り出して配送業務を行う。配送業者は、その取り出した配送物を宛先の集合住宅の収納装置10に預け入れて配送業務を完了する。
収納装置10は、上記SMSメールにより居住者端末30及び配送業者端末40に配送物の現在の状況等を通知することができる。
図に示すように、収納装置10は、CPU等により構成され収納装置10全体を制御するとともに、上記SMSに基づく通知メールの作成を行う制御部11と、
配送物を収納する収納部12と、
配送物、居住者及び配送業者の情報を格納する情報格納部13と、
ネットワーク1を介して管理サーバ20、居住者端末30、配送業者端末40又はSMSメールサーバ50と情報の送受信(SMSメールを含む)を無線又は有線を介して行う送受信部14と、
IDカード2,3から居住者又は配送業者の識別情報を読み取る情報読取部15と、
数字キー等各種キーが設けられ、操作することにより情報の入力を行う操作部16と、
情報の画面表示を行う表示部17とを有して構成される。
なお、これら操作部16及び表示部17は一体にタッチパネルを構成するようにしてもよい。
また、上記IDカード2,3は、それぞれ所有する居住者、配送業者が使用する情報記録媒体であって、各IDカード2,3を識別する情報(キーID)が書き込まれている。
制御部11は、情報読取部15により上記IDカード2,3から読み取られた上記キーIDに基づいて認証を行い、認証成功の場合には、収納部12の解錠・開扉を行う。
このSMSによる通知メールは、居住者が配送物を収納装置10に預け入れて配送を配送業者に依頼したときに、収納装置10から配送業者端末40へ送信され、集荷が必要な配送物が収納装置10に収納されていることを配送業者に通知する。
また、この通知メールは、配送業者が配送物を宛先の集合住宅に設置された収納装置10へ預け入れて配送が完了したときに、収納装置10から居住者端末30へ送信され、居住者宛ての配送物が収納装置10に届いたことを通知する。
さらに、この通知メールは、配送先の居住者が自分宛ての配送物を収納装置10から取り出したときに、収納装置10から配送業者端末40へ送信され、収納装置10の収納ボックス121に1つ空きができて使用可能となったことを配送業者に通知する。
収納装置10の各収納ボックス121が収納可能な配送物のサイズ(大、中、小など)と、種別(普通便、クール便、スキー便、ゴルフ便、・・・)を管理する収納ボックスDB134とを格納している。
図に示すように、居住者DB131には、各居住者が配送物の預け入れ・取り出しに使用するIDカード2を特定するキーIDに対応付けて各居住者の個人情報が格納されている。
ここで格納される居住者の個人情報には、属性情報として居住者の集合住宅における部屋番号、その居住者が操作する居住者端末30の電話番号、及び居住者宛ての配送物が収納装置10に届いたことを示す通知サービスを利用可能か否か(OK/NG)が含まれ、その他、例えば、居住者の氏名、生年月日及び性別等が含まれる。
図に示すように、配送業者DB132には、配送業者が配送物の預け入れ・取り出しに使用するIDカード3を特定するキーIDに対応付けて各配送業者の個人情報が格納されている。
ここで格納される配送業者の個人情報には、属性情報として配送業者が所属する事業体(配送会社等)の番号、その配送業者が操作する配送業者端末40の電話番号、及び配送業者の事業体に配送依頼があった配送物が収納装置10に届いたことを示す通知サービスを利用可能か否か(OK/NG)が含まれ、その他、例えば、配送業者の氏名、生年月日及び性別等が含まれる。
図に示すように、配送管理DB133には、各収納ボックス121の番号(ボックス番号)に対応付けて各収納ボックス121内の配送物の取り出しが可能な属性情報(部屋番号又は事業体の番号)及びその配送物の種別(通常,クール便等)が格納されている。
例えば、居住者が配送物を収納装置10に収納させて配送を依頼したときは、上記配送管理DB133の属性情報の欄に、その配送依頼の際に指定した配送業者の事業体(属性情報)が書き込まれ、その事業体の属性情報が書き込まれたIDカード3のみが該当する収納ボックス121を解錠することができる。
また、配送業者が居住者宛ての配送物を配送して収納装置10に収納させたときには、上記配送管理DB133の属性情報の欄に、配送業者が配送の際に入力した宛先の居住者の部屋番号(属性情報)が書き込まれ、その部屋番号の属性情報が書き込まれたIDカード2のみが該当する収納ボックス121を解錠することができる。
図に示すように、収納ボックスDB134には、各収納ボックス121に収納可能な配送物のサイズと種別が格納されている。
図の例では、各収納ボックス121において収納可能な配送物のサイズが「大」、「中」、「小」の3サイズで示されている。
また、収納可能な配送物の種別として、「普通便」、「クール便」、「スキー便」、「ゴルフ便」が示されており、各種別において、「○」は収納可能を示し、「×」は収納不可能を示している。
例えば、サイズ「大」の配送物は、ナンバー7,8の収納ボックス121に収納可能であり、ナンバー1〜6の収納ボックス121には収納することができない。また、サイズ「中」の配送物は、ナンバー2,3,6〜8の収納ボックス121に収納可能であり、ナンバー1,4,5の収納ボックス121には収納することができない。
また、「クール便」の配送物は、ナンバー3,4の収納ボックス121に収納可能であり、ナンバー1,2,5〜8の収納ボックス121には収納することができない。
管理サーバ20は、配送物の配送状況を管理し、その配送状況の情報(配送情報)を居住者及び配送業者に提供する配送管理事業者により管理されるサーバ装置である。
図に示すように、管理サーバ20は、
CPU等により構成され管理サーバ20全体を制御する制御部21と、
配送物、居住者及び配送業者の情報を格納する情報格納部22と、
ネットワーク1を介して収納装置10、居住者端末30、配送業者端末40又はSMSメールサーバ50と情報の送受信を無線又は有線を介して行う送受信部23とを有して構成される。
本実施の形態では、これら居住者DB221、配送業者DB222、配送管理DB223及び収納ボックスDB224は、それぞれ収納装置10の居住者DB131、配送業者DB132、配送管理DB133及び収納ボックスDB134と同様のデータを管理している。
また、居住者DB131、配送業者DB132、配送管理DB133及び収納ボックスDB134は、居住者DB221、配送業者DB222、配送管理DB223及び収納ボックス224の一部のデータのみを管理するよう構成してもよい。例えば、居住者DB131及び配送業者DB132は、キーID、属性情報(部屋番号又は事業体の番号)、通知サービス利用の可否、電話番号のみを管理するよう構成してもよい。
居住者端末30は、居住者が使用する携帯電話機、タブレット端末、PC又はその他の端末であり、通信事業者との契約により電話番号が付与されており、この電話番号に基づくSMSメールの送受信が可能に構成されている。ただし、居住者端末30は、必ずしも通話機能を有していなくてもよい。
居住者は、居住者端末30を用いて、上記SMSメールにより収納装置10から配送物の現在の状況等の通知を受けることができる。
図に示すように、居住者端末30は、CPU等により構成され居住者端末30全体を制御する制御部31と、
情報を格納する情報格納部32と、
ネットワーク1を介して収納装置10、管理サーバ20又はSMSメールサーバ50と情報の送受信(SMSメールを含む)を無線又は有線を介して行う送受信部33と、
数字キー等各種キーが設けられ、操作することにより情報の入力を行う操作部34と、
情報の画面表示を行う表示部35とを有して構成される。
配送業者端末40は、配送業者が使用する携帯電話機、タブレット端末、PC又はその他の端末であり、通信事業者との契約により電話番号が付与されており、この電話番号に基づくSMSメールの送受信が可能に構成されている。ただし、配送業者端末40は、必ずしも通話機能を有していなくてもよい。
配送業者は、配送業者端末40を用いて、上記SMSメールにより収納装置10から配送物の現在の状況等の通知を受けることができる。
図に示すように、配送業者端末40は、CPU等により構成され配送業者端末40全体を制御する制御部41と、
情報を格納する情報格納部42と、
ネットワーク1を介して収納装置10、管理サーバ20又はSMSメールサーバ50と情報の送受信(SMSメールを含む)を無線又は有線を介して行う送受信部43と、
数字キー等各種キーが設けられ、操作することにより情報の入力を行う操作部44と、
情報の画面表示を行う表示部45とを有して構成される。
このとき、配送業者は、操作部44を操作して、収納装置10の使用状況の情報の取得要求を管理サーバ20へ送信する。
管理サーバ20は、上記情報の取得要求を配送業者端末40から受信すると、配送管理DB223を参照し、該当する収納装置10の使用状況の情報を抽出して、上記情報の取得要求をした配送業者端末40へ送信する。
配送業者端末40は、上記収納装置10の使用状況の情報を管理サーバ20から受信すると、表示部45上に表示する。
配送業者は、この使用状況の情報を確認することで、居住者が収納装置10に配送物を預け入れて配送依頼をしたことを把握することができ、その配送依頼を受けた配送物をすぐに取りに行くことができ、スムーズな配送業務を行うことができる。
また、配送業者は、この使用状況の情報を確認することで、これから配送しようとしている集合住宅等に設置された収納装置10に配送物を収納可能か否かを事前に知ることができ、「その配送先の集合住宅等を訪れたものの、配送物を預け入れられない」といったトラブルを防ぐことができる。
SMSメールサーバ50は、通信会社等により管理されるSMSメールの送受信を行うサーバであって、収納装置10が作成したSMSメールを受信及び一時格納し、その一時格納したSMSメールを送付先の居住者端末30又は配送業者端末40へ送信する。
図11は、本発明の第1の実施の形態におけるSMSメールサーバ50の構成を示す図である。
図に示すように、SMSメールサーバ50は、CPU等により構成されSMSメールサーバ50全体を制御する制御部51と、
情報を格納する情報格納部52と、
ネットワーク1を介して収納装置10、居住者端末30又は配送業者端末40とSMSメールの送受信を無線又は有線を介して行う送受信部53とを有して構成される。
送受信部53は、配送物の配送状況を示すSMSメールを収納装置10から受信すると、情報格納部52に一時格納した後、そのSMSメールを宛先の居住者端末30又は配送業者端末40へ送信する。
(1)居住者が使用するIDカード2の発行時の動作
図12は、本発明の第1の実施の形態における居住者が使用するIDカード2の発行の際の配送通知システムによる動作の流れを示すシーケンスチャートである。
以下、本図に沿って説明を進める。
次に、居住者端末30は、その入力された居住者の個人情報を管理サーバ20へ送信する(ステップS102)。
次に、管理サーバ20は、これから居住者が使用するIDカード2を特定するためのキーIDを発行し、その発行したキーIDを上記受信した居住者の個人情報と対応付けて情報格納部22の居住者DB221に格納する(ステップS104)。
そして、管理サーバ20は、上記のキーIDに対応付けた居住者の個人情報を収納装置10へ送信する(ステップS105)。
そして、配送管理業者は、上記発行したキーIDが記録されたICカード等の情報記録媒体であるIDカード2を発行(作成)して居住者に渡す。
以上で、居住者が使用するIDカード2を発行するときの配送通知システムの動作は終了する。
居住者は、その発行されたIDカード2を用いて収納装置10で認証を行うことにより、収納装置10に配送物を預け入れたり、自分宛ての配送物を収納装置10から取り出したりできる。
また、IDカード2は上記収納装置10の認証の他、さらに別の用途にも使用可能であってもよい。
例えば、集合住宅の共同玄関や各住戸の玄関の解錠の際の鍵として使用することもできるようにしてもよい。
上記(1)の動作は、配送管理業者が管理サーバ20に登録された居住者の情報を確認してIDカード2を発行するものであった。
これに対し、以下説明する本(2)の動作では、居住者自身が、汎用のICカードを用いてIDカード2を発行する。
例えば、汎用ICカードは、交通機関乗車用、ショッピング用、クレジットカード又は集合住宅の共同玄関や各住戸の玄関のキー等として既に使用可能なものであってもよく、これらの組み合わせであってもよく、また、用途はこれらに限定されない。
また、汎用ICカードは、非接触タイプのICカード(例えばISO/IEC14443)であってもよいし、一般的なクレジッドカードや金融機関のキャッシュカードのように接触タイプ(例えばISO/IEC7816)のものであってもよい。
この汎用ICカードが非接触タイプである場合には、その通信方式は、Felica(登録商標)、MIFARE(登録商標)等様々な方式を適用できる。
以下説明する例では、汎用ICカードは非接触型であるとする。
また、汎用ICカードの形状は、いわゆるカード形状に限定されず、チップ型や携帯電話機等の携帯端末との一体型等、他の態様であってもよい。
以下、本図に沿って説明を進める。
居住者端末30は、その入力した居住者の個人情報及び暗証番号を管理サーバ20へ送信する(ステップS112)。
まず、居住者は、上記のような汎用ICカードをIDカード2として使用可能とするために、ステップS111で入力した部屋番号及び暗証番号を収納装置10に再度入力する(ステップS114)。
収納装置10は、その入力された部屋番号及び暗証番号を管理サーバ20へ送信する(ステップS115)。
次に、管理サーバ20は、その認証結果を収納装置10へ送信する(ステップS117)。
次に、居住者が汎用ICカードを収納装置10の情報読取部15にかざす等して接近させると、情報読取部15は、その汎用ICカードから識別情報を読み取る(ステップS119)。
収納装置10は、その読み取った汎用ICカードの識別情報を管理サーバ20へ送信する(ステップS120)。
収納装置10は、その「登録済みのため、汎用ICカードの登録は不可である」旨の情報を管理サーバ20から受信すると、その旨の情報を表示する(ステップS126)。
次に、管理サーバ20は、上記キーIDが対応づけられた居住者の個人情報を収納装置10へ送信する(ステップS123)。
収納装置10は、そのキーIDが対応づけられた居住者の個人情報を管理サーバ20から受信すると、その受信した情報を居住者DB131に登録する(ステップS124)。
そして、管理サーバ20は、「汎用ICカードを登録した」旨の情報を収納装置10へ送信する(ステップS125)。
収納装置10は、その登録した旨の情報を管理サーバ20から受信すると、その受信した情報を表示する(ステップS126)。
以上で、汎用ICカードを用いてIDカード2を発行するときの動作が終了する。
これ以降、汎用ICカードをIDカード2として使用可能となる。
図14は、本発明の第1の実施の形態における配送業者が使用するIDカード3の発行の際の配送通知システムによる動作の流れを示すシーケンスチャートである。
以下、本図に沿って説明を進める。
次に、配送業者端末40は、その入力された配送業者の個人情報を管理サーバ20へ送信する(ステップS152)。
次に、管理サーバ20は、これから配送業者が使用するIDカード3を特定するためのキーIDを発行し、その発行したキーIDを上記受信した配送業者の個人情報と対応付けて情報格納部22の配送業者DB221に格納する(ステップS154)。
そして、管理サーバ20は、上記のキーIDに対応付けた配送業者の個人情報を収納装置10へ送信する(ステップS155)。
そして、配送管理業者は、上記発行したキーIDが記録されたICカード等の情報記録媒体であるIDカード3を発行(作成)して配送業者に渡す。
以上で、配送業者が使用するIDカード3を発行するときの配送通知システムの動作は終了する。
配送業者は、その発行されたIDカード3を用いて収納装置10で認証を行うことにより、収納装置10に配送物を預け入れたり、自分宛ての配送物を収納装置10から取り出したりできる。
また、IDカード3は上記収納装置10の認証の他、さらに別の用途にも使用可能であってもよい。
例えば、集合住宅の共同玄関や配送業者の会社の鍵として使用することもできるようにしてもよい。
以上のようにIDカード2,3が発行された後、居住者及び配送業者は、収納装置10へ配送物の預け入れ及び取り出しが可能となる。
図15,16は、居住者が収納装置10に配送物を預け入れるときの配送通知システムによる動作の流れを示すシーケンスチャートである。
以下、本図に沿って説明する。
そこで、居住者は、IDカード2を収納装置10の情報読取部15にかざす等して接近させると、情報読取部15は、そのIDカード2からキーIDを読み取る(ステップS201)。
収納装置10は、その読み取ったキーIDが居住者DB131に登録されているか否かを判断し、認証を行う(ステップS202)。
図17は、その利用者選択画面の一例を示す図である。
図に示すように、利用者選択画面には、「居住者」及び「配送業者」のアイコンが表示されている。
ここでは、居住者が配送物を預け入れるので、居住者は、操作部16を用いて「居住者」のアイコンを選択する(ステップS203)。
図18は、そのサービス選択画面の一例を示す図である。
図に示す例では、サービス選択画面には、「配送物預け入れ」、「配送物受け取り」、「クリーニング」、「ICカード登録」のアイコンが示されている。
ここでは、居住者が配送物を預け入れるので、居住者は、操作部16を用いて、「配送物預け入れ」のアイコンを選択する(ステップS204)。
図19は、その部屋番号入力画面の一例を示す図である。
図に示す例では、部屋番号入力画面には、部屋番号の入力欄が設けられており、居住者は、操作部16を用いて、その入力欄に自身の居住する部屋番号を入力する(ステップS205)。
図20は、その配送業者選択画面の一例を示す図である。
図に示す例では、配送業者選択画面には、配送業者名である「AA運輸」、「BB運送」、「CC急便」、「DD通運」、「EE百貨店」のアイコンが示されている。
居住者は、操作部16を用いて、配送物の配送を依頼する配送業者を上記アイコンから1つ選択する(ステップS206)。
図21は、その配送物の種別の選択画面の一例を示す図である。
図に示す例では、「普通便」、「クール便」及び「スキー便」といった配送物の種別のアイコンが表示されている。
居住者は、操作部16を用いて、配送物の種別のアイコンから該当するものを選択する(ステップS207)。
図22は、その収納ボックス選択画面の一例を示す図である。
図に示す例では、収納装置10における収納ボックス121の実際の配置に合わせて、8つの収納ボックス121が表示されている。
また、画面において点灯している収納ボックス121(斜線の収納ボックス121)は、現在配送物が収納されておらず、かつ上記選択した種別の配送物が収納可能であることが示されている。
例えば、配送物の種別として「クール便」を選択した場合、たとえ配送物が収納されていなくても冷却機能が備えられていない収納ボックス121については収納可能とは表示されない。
居住者は、操作部16を用いて、配送物を預け入れる収納ボックス121を、点灯しているものから選択する(ステップS208)。
次に、居住者は、その開扉した収納ボックス121に配送物を預け入れ、ボックス扉122を閉扉すると、その預け入れられた収納ボックス121の配送物検知部124は、その預け入れられた配送物を検知する(ステップS210/Yes)。
ここで預け入れられた配送物には、宛先、送り主等が記載された配送伝票が付されている。
ここで格納される配送情報には、「預け入れられた収納ボックス121の番号」、「配送物の受取者(配送物を引き取る配送業者が所属する配送会社の番号)」、「配送物の種別」が含まれる。
この他、この配送情報には、「預け入れた居住者のIDカード2のキーID」及び「預け入れ閉扉した時期」等が含まれるようにしてもよい。
送受信部14は、上記格納された配送情報を管理サーバ20へ送信する(ステップS212)。
管理サーバ20は、上記配送情報を収納装置10から受信すると、その受信した配送情報を配送管理DB123に格納する(ステップS213)。
このとき、制御部11は、情報格納部13に格納されている「自機(収納装置10)が設置されている集合住宅名(棟の名前も含む)」を抽出するとともに、上記配送管理DB123内の配送情報から「配送物の種別」及び「配送依頼のあった時期」を抽出し、これら抽出した各項目を文面に含む通知メールを作成する。
また、該当する配送業者が複数存在する場合には、制御部11は、その中の一部の配送業者宛てにのみにメールを作成してもよいし、該当する全ての配送業者宛てにメールを作成してもよい。
図23は、その配送業者端末40が表示する通知メールの一例を示す図である。
図に示す例では、通知メールには、「配送依頼があったこと」、「配送依頼をした送り主の住所(集合住宅)」、「配送物の種別」、「配送依頼のあった時期」が示されている。
配送業者は、その通知メールを閲覧し、居住者から配送の依頼があったことを確認し、その居住者が居住する集合住宅等に向かい、配送物を集荷する。
以上で、居住者が配送物を収納装置10に預け入れるときの配送通知システムの動作は終了する。
上記のように、配送業者は、上記図14のステップS216で通知メールの内容を確認した後に、配送を依頼した居住者が居住する集合住宅等の収納装置10の設置場所(集合住宅の共用部等)を訪れ、収納装置10から配送依頼された配送物を取り出し、集荷を行う。
図24,25は、配送業者が収納装置10から配送物を取り出すときの配送通知システムによる動作の流れを示すシーケンスチャートである。
以下、本図に沿って説明する。
収納装置10は、その読み取ったキーIDが配送業者DB132に登録されているか否かを判断し、認証を行う(ステップS302)。
ここでは、配送業者が配送物を預け入れるので、配送業者は、操作部16を用いて「配送業者」のアイコンを選択する(ステップS303)。
図26は、その業務選択画面の一例を示す図である。
図に示す例では、業務選択画面には、「配送物受け取り」及び「配送物預け入れ」のアイコンが示されている。
ここでは、配送業者が配送物を受け取るので、配送業者は、操作部16を用いて、「配送物受け取り」のアイコンを選択する(ステップS304)。
その配送業者の配送会社に配送依頼されている配送物が収納部12に預け入れられていない場合には(ステップS305/No)、動作を終了する。
ここで、配送業者が該当する収納ボックス122から配送物を取り出し、配送物検知部124がその配送物が取り出されたことを検知すると(ステップS307/Yes)、制御部11は、配送管理DB133における上記取り出された収納ボックス121の配送情報を「空き(配送物が収納されていない)」に書き替える(ステップS308)。
送受信部14は、上記書き替えられた配送情報を管理サーバ20へ送信する(ステップS309)。
管理サーバ20は、上記配送情報を収納装置10から受信すると、その受信した配送情報に基づいて配送管理DB123内の配送情報を書き替える(ステップS310)。
その後、配送業者は配送のため配送物を持ち帰る。
このとき、制御部11は、情報格納部13に格納されている「自機(収納装置10)が設置されている集合住宅名(棟の名前も含む)」を抽出するとともに、上記配送管理DB123内の配送情報を参照して配送物から取り出されたことにより空きができた収納ボックス121を特定するとともに、その収納ボックス121に空きができた時期を抽出し、さらに、収納ボックスDB124を参照してその空きができた収納ボックス121に収納可能な配送物のサイズ及び種別を抽出し、これら抽出した各項目を文面に含む通知メールを作成する。
上記配送物を取り出した配送業者以外の他の配送業者の配送業者端末40へ送信する(ステップS312,313)。
ここで、送受信部14は、通知メールを全ての配送業者宛てに送信してもよいし、特定の配送業者宛てにのみ送信してもよい。
図27は、上記他の配送業者端末40が表示する通知メールの一例を示す図である。
図に示す例では、通知メールには、「収納装置10の収納ボックス121に空きができたこと」、「空きができた収納ボックス121を備えた収納装置10の設置場所(集合住宅)」、「空きができた収納ボックス121に収納可能な配送物のサイズ及び種別」、「空きができた時期」が示されている。
上記配送物を取り出した配送業者以外の他の配送業者は、その通知メールを閲覧することで、収納装置10の収納ボックス121に空きができたこと及びその収納ボックス121に収納可能な配送物の種別・サイズを容易かつ迅速に把握できるので、「配送物を収納装置10へ配送しようとしたものの、空きがなく配送できなかった」というトラブルを未然に防ぐことが可能となる。
以上で、配送業者が配送物を収納装置10から取り出すときの配送通知システムの動作は終了する。
上記のように、配送業者は配送依頼主の収納装置10から配送物を取り出した後、配送先の集合住宅のエントランス等の収納装置10の設置場所を訪れ、その配送物を配送先の収納装置10に預け入れる。
図28,29は、配送業者が配送物を配送し、その配送先の居住者が居住する集合住宅等に設置されている収納装置10に配送物を預け入れるときの配送通知システムによる動作の流れを示すシーケンスチャートである。
以下、本図に沿って説明する。
配送先の収納装置10は、その読み取ったキーIDが配送業者DB132に登録されているか否かを判断し、認証を行う(ステップS402)。
ここでは、配送業者が配送物を預け入れるので、配送業者は、操作部16を用いて「配送業者」のアイコンを選択する(ステップS403)。
ここでは、配送業者は、配送物を配送先の収納装置10に預け入れて配送を完了するので、操作部16を用いて、「配送物預け入れ」のアイコンを選択する(ステップS404)。
配送業者は、操作部16を用いて、部屋番号入力画面上の部屋番号の入力欄に、配送の宛先の居住者が居住する部屋番号を入力する(ステップS405)。
配送業者は、操作部16を用いて、預け入れる配送物の種別のアイコンから該当するものを選択する(ステップS406)。
この収納ボックス選択画面では、上記ステップS406において選択した種別の配送物が収納可能な収納ボックス121に該当する画面上の一部分が点灯する等して、選択可能な収納ボックス121の番号が示されている。
配送業者は、操作部16を用いて、配送物を預け入れる収納ボックス121を、点灯しているものから選択する(ステップS407)。
次に、配送業者は、その開扉した収納ボックス121に配送物を預け入れ、ボックス扉122を閉扉すると、その預け入れられた収納ボックス121の配送物検知部124は、その預け入れられた配送物を検知する(ステップS409/Yes)。
ここで格納される配送情報には、「預け入れられた収納ボックス121の番号」、「配送物の受取者(配送物を受け取る居住者の部屋番号)」、「配送物の種別」が含まれる。
この他、この配送情報には、「預け入れた配送業者のIDカード3のキーID」及び「預け入れ閉扉した時期」等が含まれるようにしてもよい。
送受信部14は、上記格納された配送情報を管理サーバ20へ送信する(ステップS411)。
管理サーバ20は、上記配送情報を配送先の収納装置10から受信すると、その受信した配送情報を配送管理DB123に格納する(ステップS412)。
このとき、制御部11は、上記配送管理DB123内の配送情報から「配送物の種別」及び「配送先の収納装置10に配送された時期」を抽出し、これら抽出した各項目を文面に含む通知メールを作成する。
また、上記部屋番号に該当する居住者が複数存在する場合には、制御部11は、その中の一部の居住者宛てのみにメールを作成してもよいし、該当する全ての居住者宛てにメールを作成してもよい。
図30は、その居住者端末30が表示する通知メールの一例を示す図である。
図に示す例では、通知メールには、「配送されたこと」、「配送物の種別」、「配送依頼のあった時期」が示されている。
居住者は、その通知メールを閲覧し、自身宛ての配送物が、自身の集合住宅等に設置された収納装置10に配送されたことを確認し、その自身宛ての配送物を受け取るために、その自身の集合住宅の配送先の収納装置10の設置場所に向かう。
以上で、配送業者が配送物を配送先の収納装置10に預け入れて配送を完了するときの配送通知システムの動作は終了する。
上記のように、居住者は、上記図29のステップS416で通知メールの内容を確認した後に、配送された自身宛ての配送物を受け取るため、自身が居住する集合住宅等の収納装置10の設置場所(集合住宅の共用部等)を訪れる。
図31,32は、居住者が収納装置10から自身宛ての配送物を取り出すときの配送通知システムによる動作の流れを示すシーケンスチャートである。
以下、本図に沿って説明する。
収納装置10は、その読み取ったキーIDが居住者DB131に登録されているか否かを判断し、認証を行う(ステップS502)。
ここでは、居住者が配送物を取り出すので、居住者は、操作部16を用いて「居住者」のアイコンを選択する(ステップS503)。
ここでは、居住者が配送物を受け取るので、居住者は、操作部16を用いて、「配送物受け取り」のアイコンを選択する(ステップS504)。
その居住者宛ての配送物が収納部12に預け入れられていない場合には(ステップS505/No)、動作を終了する。
ここで、居住者が該当する収納ボックス122から配送物を取り出し、配送物検知部124がその配送物が取り出されたことを検知すると(ステップS507/Yes)、制御部11は、配送管理DB133における上記取り出された収納ボックス121の配送情報を「空き(配送物が収納されていない)」に書き替える(ステップS508)。
送受信部14は、上記書き替えられた配送情報を管理サーバ20へ送信する(ステップS509)。
その後、居住者は配送物を持ち帰る。
このとき、制御部11は、情報格納部13に格納されている「自機(収納装置10)が設置されている集合住宅名(棟の名前も含む)」を抽出するとともに、上記配送管理DB123内の配送情報を参照して配送物から取り出されたことにより空きができた収納ボックス121を特定するとともに、その収納ボックス121に空きができた時期を抽出し、さらに、収納ボックスDB124を参照してその空きができた収納ボックス121に収納可能な配送物のサイズ及び種別を抽出し、これら抽出した各項目を文面に含む通知メールを作成する。
ここで、送受信部14は、通知メールを全ての配送業者宛てに送信してもよいし、特定の配送業者宛てにのみ送信してもよい。
配送業者は、その通知メールを閲覧することで、収納装置10の収納ボックス121に空きができたこと及びその収納ボックス121に収納可能な配送物の種別・サイズを容易かつ迅速に把握できるので、「配送物を収納装置10へ配送しようとしたものの、空きがなく配送できなかった」というトラブルを未然に防ぐことが可能となる。
以上で、居住者が自身宛ての配送物を収納装置10から取り出すときの配送通知システムの動作は終了する。
以上説明したように、本実施の形態における配送通知システムによれば、収納装置10は、居住者が配送物を収納装置10に預け入れて配送業者へ配送を依頼したときに、配送業者の電話番号宛てにSMSメールを送信するので、配送業者は、アルファベットや数字、記号等が混在する通常のメールアドレスを入力することなく、単なる11桁の数字等である配送業者端末40の電話番号を予め入力するだけで、その配送業者の配送会社に配送物の配送の依頼があったことを容易に把握することが可能となる。
従って、配送業者は、配送先の集合住宅等を訪れたものの、配送物のサイズや種別に合った収納ボックス121に空きがないために持ち帰るといったことなく、配送業務の効率化を実現することが可能となる。
(第2の実施の形態の概要)
上述のように、第1の実施の形態における配送通知システムは、居住者及び配送業者は、SMSを利用することにより、電話番号といった最小限の情報の入力だけで、収納装置10の収納状況の通知を受け取ることを可能にするものである。
これに対し、以下詳細に説明する第2の実施の形態における配送通知システムは、居住者又は配送業者が既に登録済みのSNS(ソーシャル・ネットワーク・システム)における電子掲示板機能を利用して、上記収納装置10の通知を居住者端末30及び配送業者端末40に対して行うものである。
以下、特記しない限り、本実施の形態における配送通知システムの構成及び動作は、第1の実施の形態における配送通知システムと同様であるものとする。
本実施の形態では、SNSのユーザ(居住者又は配送業者)は、自分以外のユーザとグループを形成し、そのグループの電子掲示板においてコメントを共有する。各グループにおいては、各グループに所属するユーザのみがコメントを共有することができるようになっており、他のユーザはそのコメントを閲覧することが不可能となっている。
居住者及び配送業者は、それぞれ収納装置10をSNS内の自身のグループに招待する。
グループ招待後、収納装置10は、収納部12内の配送物の収納状況(配送状況)についてコメントを自動的に作成し、参加したグループの電子掲示板上で居住者端末30又は配送業者端末40に通知する。
(1)配送通知システムの全体構成
図33は、本発明の第2の実施の形態における配送通知システムの全体構成を示す図である。
図に示すように、配送通知システムは、
集合住宅等に設置され、集合住宅の居住者等の配送物を一時預け入れ可能な収納装置10と、
配送情報を管理する管理サーバ20と、
収納装置10を用いて配送物を預け入れたり受け取ったりする集合住宅の居住者等が操作する居住者端末30と,
居住者の配送物の配送を行う配送業者が操作する配送業者端末40と、
居住者及び配送業者が参加するSNSの情報を管理するとともに、居住者端末30及び配送業者端末40に対し、収納装置10から取得した配送物の配送状況等の情報の通知をSNSを通じて行うSNSサーバ60とを有して構成される。
本実施の形態では、居住者端末30及び配送業者端末40には、上記収納装置10と同様に電話番号が付与されている。
ただし、居住者端末30及び配送業者端末40は必ずしも通話機能を有していなくてもよい。
また、居住者端末30及び配送業者端末40には、各端末を識別する端末IDが割り当てられており、それぞれ自機の端末IDを情報格納部32,42に格納している。
SNSサーバ60は、上記端末IDを用いて、各居住者端末30及び配送業者端末40を特定する。
この電話帳データは、一般に携帯電話機等に格納されている電話帳データと同様のものであり、1以上の通話先の各種データ(氏名、電話番号、メールアドレス等)により構成されている。
居住者端末30及び配送業者端末40は、通話又は電子メール送付の際、この電話帳データから相手先のデータを呼び出し、通話先又はメールの宛先のデータとして使用する。
図の例では、この電話帳データは、上記氏名、電話番号、メールアドレス等の各種データに加え、電話帳上の人物又は収納装置10がSNSユーザであるか否かという情報と、電話帳上の人物又は収納装置10が参加しているグループの情報により構成されている。
例えば、図の例では、「SNSユーザ」の項目が「○」であればユーザであることを示し、「×」であればユーザではないことを示しており、「山田花子」、「佐藤健一」、「収納装置10」がSNSユーザである。
また、「グループ」の項目には各人物等が参加しているグループ名や番号が示されており、「山田花子」はグループ「1」と「3」に参加し、「佐藤健一」はグループ「1」に参加し、「収納装置10」はグループ「3」に参加している。
本実施の形態では、居住者及び配送業者はSNSにおけるアカウントを取得することにより、それぞれ居住者端末30、配送業者端末40を用いてSNS上で情報の伝達を行うことが可能になる。
収納装置10は、通話機能をかならずしも有していないが、電話番号が付与されており、SNSのアカウントを有している。
上述した第1の実施の形態では、収納装置10は、SMSによる通知メールをSMSメールサーバ50を介して居住者端末30及び配送業者端末40へ送信することにより、配送物の配送状況等を居住者及び配送業者に通知するものであった。
これに対し、第2の実施の形態では、収納装置10は、居住者及び配送業者が参加しているSNSにアカウントを有し、SNS上において配送物の配送状況等を居住者及び配送業者に通知するものである。
本実施の形態では、収納装置10は、収納部12に配送物が預け入れられたか及び取り出されたかを検知し、その配送状況等を示すコメントを作成し、SNS上に書き込む。
SNSサーバ60は、SNSを運営するSNS事業者により管理されるサーバ装置である。
図35は、そのSNSサーバ60の構成を示す図である。
図に示すように、SNSサーバ60は、
CPU等により構成されSNSサーバ60全体を制御する制御部61と、
SNSの情報を格納する情報格納部62と、
ネットワーク1を介して収納装置10、居住者端末30又は配送業者端末40と情報の送受信を無線又は有線を介して行う送受信部63とを有して構成される。
図に示すように、ユーザDB621には、各SNSのユーザ(居住者、配送業者、収納装置10)を識別するユーザIDに対応付けて各ユーザの個人情報が格納されている。
ここで格納されるユーザの個人情報には、ユーザの氏名(又は収納装置10であること)、ユーザの電話番号(居住者端末30、配送業者端末40、収納装置10の電話番号)、メールアドレス(居住者端末30、配送業者端末40のメールアドレス)、ユーザの端末など(居住者端末30、配送業者端末40、収納装置10)の端末ID等が含まれる。
ユーザはSNSを利用するためには、仮登録された後に本登録されることが必要であるが、上記登録フラグでは、ユーザが現在「仮登録」の状態なのか「本登録」の状態なのかが格納される。
電話帳DB622には、各ユーザ(居住者、配送業者、収納装置10)がSNSに登録する際に、ユーザ側からSNS事業者側に提供される電話帳データが、各ユーザごとに格納されている。
図の例では、ユーザID「00001」のユーザの電話帳データが示されており、5人の人物及び収納装置10のデータが示されている。
電話帳DB622では、これら電話帳データに含まれる人物及び収納装置10のうち、SNSのユーザとして登録済みのものには、ユーザIDが示されている。
図の例では、ユーザID「00001」のユーザの各グループ「001」、「002」、「003」に所属するその他の各ユーザの電話番号が示されている。
また、これらの数字を組み合わせたものをグループID(ユーザIDの数字5桁+グループの数字3桁)とし、グループの特定に使用される。例えば、ユーザID「00001」のユーザが作成したグループ「001」のグループIDは「00001001」である。
(1)SNSの利用登録動作
図39は、本発明の第2の実施の形態における配送通知システムによるSNSの利用登録動作のシーケンスチャートである。
以下、本図に沿って、居住者がSNSの利用を開始する際の登録動作の説明を進める。
なお、本実施形態におけるSNSユーザの登録動作では、まず仮登録が行われ、次に本登録に進み登録が完了するものとする。
SNSサーバ60は、上記SNSのアプリの取得要求を受信すると、その取得要求元の居住者端末30へSNSのアプリを送信(ダウンロード)する(ステップS602)。
居住者端末30は、SNSのアプリをSNSサーバ60から受信すると、その受信したアプリを自機に実装(インストール)する(ステップS603)。
この仮登録画面上には、電話番号の入力欄が表示されている。
居住者は、居住者端末30を用いて、その入力欄に、居住者端末30に付与されている電話番号を入力する(ステップS605)。
そして、居住者端末30は、情報格納部32から自機の端末IDを抽出して、この端末IDとともに上記入力された自機の電話番号をSNSサーバ60へ送信する(ステップS606)。
次に、SNSサーバ60は、上記受信した端末ID及び電話番号に、上記発行したパスワードを対応付けてユーザDB621に格納する(ステップS608)。
このとき、制御部61はユーザDB621における登録フラグに「仮登録フラグ」を書き込んで居住者のSNSユーザとしての仮登録を行う。
この時点では、居住者はまだSNSを利用することはできない。
これ以降は、SNSユーザの本登録動作に進む。
次に、SNSサーバ60は、上記受信した電話番号宛てのSMSメールを作成し、その作成したSMSメールに上記発行したパスワードを記載して居住者端末30へ送信する(ステップS609)。
居住者は、その表示されたパスワードを確認する。
この本登録画面上には、パスワードを入力するための入力欄が表示されている。
居住者は、居住者端末30を用いて、上記入力欄に上記確認したパスワードを入力する(ステップS612)。
居住者端末30は、上記パスワードが入力されると、情報格納部32から自機の端末IDを抽出して、この端末IDとともに上記入力されたパスワードをSNSサーバ60へ送信する(ステップS613)。
ここで、認証失敗、すなわちこれら受信した端末ID及びパスワードがユーザDB621において互いに対応付けられて格納されていない場合(ステップS615/No)、登録動作を終了する。
一方、認証成功、すなわち上記受信した端末ID及びパスワードがユーザDB621において互いに対応付けられて格納されている場合(ステップS615/Yes)、制御部61は、ユーザDB621の登録フラグを「仮登録」から「本登録」に書き替えて本登録を行う(ステップS616)。
これ以降、居住者は、SNSを利用することが可能となる。
また、本実施の形態では、居住者が居住者端末30を用いてSNSの利用登録を行う例について説明したが、配送業者もまた配送業者端末40を用いて、同様の手順でSNSの利用登録を行うことができる。
次に、SNSのグループ登録の動作について説明する。
上述したように、SNSのユーザは、自分以外のユーザとグループを形成すると、そのグループのメンバー間でのみコメントを共有することができる。
本実施の形態では、居住者が、収納装置10から配送物の到着通知等のコメントを受け取れるようにするために、収納装置10を自分のグループに登録する。
以下、本図に沿って、配送通知システムが、収納装置10をユーザとして居住者のSNSのグループに登録する際の動作の説明を進める。
次に、居住者端末30は、情報格納部32から自機の端末IDを抽出して、この端末IDとともに、上記収納装置10が登録された電話帳データをSNSサーバ60へ送信する(ステップS702)。
次に、SNSサーバ60は、ユーザDB621を参照し、上記登録した電話帳データを構成する各電話番号がSNSのユーザの電話番号として登録されているか否かをそれぞれ電話番号ごとに判断し、その電話帳データの電話番号のうちSNSユーザの電話番号として登録されているものを抽出する(ステップS704)。
そして、SNSサーバ60は、上記抽出したSNSユーザとして登録されている電話番号を、上記電話帳データを登録した居住者の居住者端末30へ送信する(ステップS705)。
このとき、図34の例では、「SNSユーザ」の項目が「×」から「○」に書き替えられる。
そして、居住者端末30は、電話帳データ内の人物及び収納装置10のうち誰(どれ)がSNSユーザであるかを示した画面情報、すなわち、誰(どれ)が自機の所有者である居住者のグループへ招待可能かを示した画面情報を表示部35上に表示する(ステップS706)。
図41は、そのグループに招待可能な人物及び収納装置10を示す画面情報の一例を示す図である。
図の例では、居住者の知り合い等の電話番号が複数示されており、そのうち、SNSユーザとして登録されているものには、「グループ可能」の項目「○」が示されており、登録されていないものには「×」が示されている。
また、図41の例では、収納装置10が既にSNSユーザとして登録されていることが示されている。
この作成されたグループの情報は情報格納部35に格納される。
なお、グループを作成した段階で、作成主の居住者の居住者端末30の電話番号はそのグループに自動的に登録されている。
次に、居住者端末30は、選択した収納装置10の電話番号とともに、収納装置10をグループに招待する旨の情報(招待情報)をSNSサーバ60へ送信する(ステップS709)。
そして、収納装置10は、その参加情報とともに、自機の電話番号をSNSサーバ60へ送信する(ステップS712)。
次に、SNSサーバ60は、収納装置10をグループに登録した旨の情報を居住者端末30へ送信する(ステップS714)。
居住者端末30は、その収納装置10をグループに登録した旨の情報を受信すると、その受信した情報を表示部35上に表示する(ステップS715)。
居住者は、その表示部35上に表示された収納装置10がグループ登録された旨の情報を確認する。
また、以上説明した例では、グループは居住者と収納装置10の2つのユーザから構成されるものであるが、その他、居住者の家族等を含む3つ以上のユーザから構成されるようにしてもよい。
この場合、配送物の配送物に係る情報を居住者の家族間で共有することが可能となる。
配送業者は、収納装置10をメンバーとして自身のグループに登録することにより、居住者に配送依頼されたことや収納装置10の収納ボックス121に空きができたことを容易かつ迅速に把握することができるようになる。
以上のように、居住者及び配送業者は、SNSのユーザ登録及び収納装置10をメンバーとするグループ登録を行った後、居住者端末30又は配送業者端末40を用いて、SNSを利用して収納装置10から配送状況の通知(配送状況通知)を受けることが可能となる。
以下、居住者が配送を依頼するために収納装置10に配送物を預け入れた際、SNSを利用して、その配送の依頼があったことを示す配送状況通知を配送業者へ通知する動作について説明する。
以下、本図に沿って説明を進める。
なお、配送物の預け入れまでの動作は、第1の実施の形態と同様であるので省略する(図15,16のステップS201〜S213)。
次に、収納装置10は、情報格納部13に格納されている電話帳データを参照し、その電話帳データにおいて上記抽出した電話番号の配送業者が参加する1以上のグループを特定して選択し、そのグループの掲示板において上記配送依頼コメントを入力する(ステップS804)。
そして、収納装置10は、その入力された配送依頼コメントとともに、上記グループのグループIDをSNSサーバ60へ送信する(ステップS805)。
次に、SNSサーバ60は、グループDB623を参照して、上記受信したグループIDのグループに参加しているユーザ(ここでは配送業者)の電話番号を抽出した後、ユーザDB621を参照して各ユーザの端末IDを抽出し、これら抽出した各端末IDの配送業者端末40へ、上記配送依頼コメントが収納装置10から入力されたことを示す通知を上記グループIDとともに送信する(ステップS807)。
図の例では、本グループの一覧画面上に「グループ001」〜「グループ003」が表示されており、そのうち「グループ001」の右横に「1」の数字が表示されている。
これは、「グループ001」のユーザが新たに1件のコメント(新着コメント)を書き込んだことを示しており、上記のように配送依頼コメントが収納装置10により新たに書き込まれたときは、このように表示される。
図44は、その配送依頼コメントが書き込まれたグループの掲示板の画面情報の一例を示す図である。
図に示すように、配送依頼コメントには、その集荷先の住所(収納装置10の設置住所)、預け入れられた収納装置10収納ボックス121の番号、配送物の種別等が示されている。
その後、配送業者は、配送依頼コメントに示されている住所を訪れて配送物の集荷を行う。
図の例では、居住者は配送業者をAA運輸に指定されており、その配送依頼コメントを確認したAA運輸の田中太郎が集荷する旨のコメントをグループの掲示板に書き込み、同じくAA運輸の山本次郎がこれを確認した旨のコメントをグループの掲示板に書き込んでいる。
このように、SNSを利用した場合、配送物を預け入れた居住者が自ら書き込むことなく、収納装置10が自動的に配送依頼コメントを書き込むので、居住者は煩雑な作業を行うことなく容易に配送業者側へ配送依頼を行うことができる。
配送業者は、配送業者端末40を用いて、上記グループの電子掲示板において配送依頼コメントを確認することにより、容易かつ迅速に配送依頼を把握することができる。
また、同じ事業体に所属する複数の配送業者で容易に配送依頼の情報を共有することができる。
以上のように、居住者が配送物を収納装置10に預け入れて配送依頼を行うと、SNSを利用して配送業者側に配送依頼コメントが送信される。
配送業者は、上記配送依頼コメントを配送業者端末40を用いて確認した後、自身に配送依頼された配送物を集荷するために、該当する集合住宅等における収納装置10の設置場所を訪れる。
以下、配送業者が配送物を収納装置10から取り出した際、SNSを利用して取り出したことを示す配送状況通知を他の配送業者へ通知する動作について説明する。
以下、本図に沿って説明を進める。
なお、配送物の取り出しまでの動作は、第1の実施の形態と同様であるので省略する(図24,25のステップS301〜S310)。
なお、ここで、収納装置10は、配送業者DB132で管理されている全ての配送業者(上記取り出した配送業者を除く)の電話番号を抽出するようにしてもよいし、予め通知を希望しその旨が配送業者DB132に格納されている配送業者の電話番号のみ抽出するようにしてもよい。
そして、収納装置10は、その入力された空きコメントとともに、上記グループのグループIDをSNSサーバ60へ送信する(ステップS825)。
次に、SNSサーバ60は、グループDB623を参照して、上記受信したグループIDのグループに参加しているユーザ(ここでは上記他の配送業者)の電話番号を抽出した後、ユーザDB621を参照して各ユーザの端末IDを抽出し、これら抽出した各端末IDの配送業者端末40へ、上記空きコメントが収納装置10から入力されたことを示す通知を上記グループIDとともに送信する(ステップS827)。
図46は、その空きコメントが書き込まれたグループの電子掲示板の画面情報の一例を示す図である。
図に示すように、空きコメントには、空きができた日時、空きができた収納装置10の設置住所、空きができた収納装置10収納ボックス121の番号、収納可能な種別及びサイズ等が示されている。
その後、配送業者は、空きコメントに示されている住所宛ての配送物の配送業務を依頼されている場合には、その住所を訪れて配送物を配送して預け入れる。
このように、SNSを利用した場合、配送業者が収納ボックス121の空き状態(利用状態)を自ら調べることなく、収納装置10が自動的に空きコメントを書き込むので、配送業者は煩雑な作業を行うことなく容易かつ迅速に収納ボックス121に空きができたことを把握することができる。
その後、配送業者は配送物を配送し、配送先の収納装置10に預け入れる。
以下、配送業者が配送物を収納装置10に預け入れた際、SNSを利用して配送されたことを示す配送状況通知を居住者へ通知する動作について説明する。
以下、本図に沿って説明を進める。
なお、配送物の預け入れまでの動作は、第1の実施の形態と同様であるので省略する(図28,29のステップS401〜S412)。
次に、収納装置10は、情報格納部13に格納されている電話帳データを参照し、その電話帳データにおいて上記抽出した電話番号の居住者が参加する1以上のグループを特定して選択し、そのグループにおいて上記配送完了コメントを入力する(ステップS844)。
そして、収納装置10は、その入力された配送完了コメントとともに、上記グループのグループIDをSNSサーバ60へ送信する(ステップS845)。
次に、SNSサーバ60は、グループDB623を参照して、上記受信したグループIDのグループに参加しているユーザ(ここでは居住者)の電話番号を抽出した後、ユーザDB621を参照して各ユーザの端末IDを抽出し、これら抽出した各端末IDの居住者端末30へ、上記配送完了コメントが収納装置10から入力されたことを示す通知を上記グループIDとともに送信する(ステップS847)。
図48は、その配送完了コメントが書き込まれたグループの電子掲示板の画面情報の一例を示す図である。
図に示すように、配送完了コメントには、配送完了の日時や配送物の種別等が示されている。
図の例では、山田太郎(居住者)と山田花子(居住者)は同一の世帯に属しており、同一のグループに参加しており、その配送完了コメントを確認した山田太郎(居住者)が配送物の取り出しを山田花子(居住者)に依頼する旨のコメントをグループの電子掲示板に書き込み、山田花子がこれを了承した旨のコメントをグループの電子掲示板に書き込んでいる。
このように、SNSを利用した場合、配送物を配送して預け入れた配送業者が自ら書き込むことなく、収納装置10が自動的に配送完了コメントを書き込むので、配送業者は煩雑な作業を行うことなく容易に居住者側へ配送完了を通知することができる。
居住者は、居住者端末30を用いて、上記グループの電子掲示板において配送完了コメントを確認することにより、容易かつ迅速に配送依頼を把握することができる。
また、同じ世帯に所属する複数の居住者や同じ会社に所属する複数の社員で容易に配送完了の情報を共有することができる。
以上のように、配送業者が配送物を配送して収納装置10に預け入れると、SNSを利用して居住者側に配送完了コメントが送信される。
居住者は、上記配送完了コメントを居住者端末30を用いて確認した後、自分宛ての配送物を受け取るために、自身が居住している集合住宅等における収納装置10の設置場所を訪れる。
以下、居住者が配送物を収納装置10から取り出した際、SNSを利用して取り出したことを示す配送状況通知を配送業者へ通知する動作について説明する。
以下、本図に沿って説明を進める。
なお、配送物の取り出しまでの動作は、第1の実施の形態と同様であるので省略する(図31,32のステップS501〜S510)。
なお、ここで、収納装置10は、配送業者DB132で管理されている全ての配送業者の電話番号を抽出するようにしてもよいし、予め通知を希望しその旨が配送業者DB132に格納されている配送業者の電話番号のみ抽出するようにしてもよい。
そして、収納装置10は、その入力された空きコメントとともに、上記グループのグループIDをSNSサーバ60へ送信する(ステップS865)。
次に、SNSサーバ60は、グループDB623を参照して、上記受信したグループIDのグループに参加しているユーザ(ここでは配送業者)の電話番号を抽出した後、ユーザDB621を参照して各ユーザの端末IDを抽出し、これら抽出した各端末IDの配送業者端末40へ、上記空きコメントが収納装置10から入力されたことを示す通知を上記グループIDとともに送信する(ステップS867)。
その後、配送業者は、空きコメントに示されている住所宛ての配送物の配送業務を依頼されている場合には、その住所を訪れて配送物を配送して預け入れる。
このように、SNSを利用した場合、配送業者が収納ボックス121の空き状態(利用状態)を自ら調べることなく、収納装置10が自動的に空きコメントを書き込むので、配送業者は煩雑な作業を行うことなく容易かつ迅速に収納ボックス121に空きができたことを把握することができる。
以上説明したように、本実施の形態における配送通知システムは、居住者及び配送業者が日常使用しているSNSを利用して配送物の現在の状況を居住者側及び配送業者側に通知するので、居住者及び配送業者は、自身の個人情報等を配送管理業者等へ改めて提供することなく、配送物の配送依頼や到着、収納ボックス121に空きができたことを容易かつ迅速に把握することが可能となる。
また、本実施の形態では、収納装置10を、SNSのユーザとしてグループに招待するだけで、そのグループに参加しているユーザ(居住者又は配送業者)は、配送物の現在状況等を容易に共有することができる。
以上説明したように、第1及び第2の実施の形態によれば、配送通知システムは、入力された居住者・配送業者の電話番号やSNSにおけるグループ登録の情報を用いて、現在の配送物の配送状況について居住者端末30又は配送業者端末40へ通知するので、居住者及び配送業者は、わざわざ改めて自身の個人情報等を最初から入力することなく、電話番号を入力したり、日常利用しているSNSの情報を転用することにより、配送物の現在状況や収納ボックス121の使用状況を容易かつ迅速に把握することが可能となる。
また、上記の収納装置10、管理サーバ20、居住者端末30、配送業者端末40、SMSメールサーバ50及びSNSサーバ60をソフトウェアモジュール群として構成する場合、このプログラムは、光記録媒体、磁気記録媒体、光磁気記録媒体、または半導体等の記録媒体に記録され、上記の記録媒体からロードされるようにしてもよいし、所定のネットワークを介して接続されている外部機器からロードされるようにしてもよい。
2,3 IDカード
10 収納装置
11,21,31,41,51,61 制御部
12 収納部
13,22,32,42,52,62 情報格納部
14,23,33,43 送受信部
15 情報読取部
16,34,44 操作部
17,35,45 表示部
20 管理サーバ
30 居住者端末
40 配送業者端末
50 SMSメールサーバ
60 SNSサーバ
121 収納ボックス
122 ボックス扉
123 施錠解錠部
124 配送物検知部
131,221 居住者DB
132,222 配送業者DB
133,223 配送管理DB
621 ユーザDB
622 電話帳DB
623 グループDB
Claims (6)
- 配送物の配送を行う配送業者が操作し、該配送業者の電話番号が割り当てられている配送業者端末と、
前記配送物を収納する装置であって、該配送物の収納状況及び前記配送業者の電話番号を格納する収納装置とを有し、
前記収納装置は、前記配送業者に対して配送が依頼された配送物を自装置内に収納すると、前記格納する配送業者の電話番号に基づいた宛先であり、前記格納する配送物の収納状況から抽出した前記収納装置の設置場所、配送物の種別及び配送依頼のあった時期を文面に含む、前記配送物が収納された旨を示すSMSメールを作成し、該作成したSMSメールを前記配送業者の電話番号宛ての配送業者端末へ送信することを特徴とする配送通知システム。 - 配送物の配送を行う配送業者が操作し、該配送業者の電話番号が割り当てられている配送業者端末と、
前記配送物を収納する1以上の収納ボックスを有するとともに、該配送物の収納状況及び前記配送業者の電話番号を格納する収納装置とを有し、
前記収納装置は、前記収納ボックスから配送物が取り出され、該収納ボックスに空きができたことを検知すると、前記格納する配送業者の電話番号に基づいた宛先であり、前記格納する配送物の収納状況から抽出した前記収納装置の設置場所、空きができた収納ボックス、該収納ボックスに収納可能な配送物の種別及び空きができた時期を文面に含む、前記収納ボックスに空きができた旨を示すSMSメールを作成し、該作成したSMSメールを前記配送業者の電話番号宛ての配送業者端末へ送信することを特徴とする配送通知システム。 - 配送物の配送を行う配送業者が操作する配送業者端末と、
配送物の配送依頼又は受取を行う利用者が操作する利用者端末と、
前記配送物を収納する収納装置と、
コメントを所定のメンバー間で限定的に共有するグループを管理するSNSサーバとを有し、
前記収納装置は、自装置における前記配送物の収納状況を示すコメント情報を前記SNSサーバへ送信し、
前記SNSサーバは、少なくとも前記配送業者又は前記利用者のいずれかをメンバーとし、さらに前記収納装置をメンバーとみなしたグループを登録し、前記収納装置における前記配送物の収納状況を示すコメント情報を前記収納装置から受信すると、該コメント情報を前記グループに登録され、かつ前記配送物に関係する配送業者の配送業者端末又は利用者に関係する利用者端末のみが閲覧可能な画面上に表示させることを特徴とする配送通知システム。 - 配送物の配送を行う配送業者が操作する配送業者端末と、
前記配送物を収納する収納装置と、
コメントを所定のメンバー間で限定的に共有するグループを管理するSNSサーバとを有し、
前記収納装置は、前記配送業者に対して配送が依頼された配送物を自装置内に収納すると、該配送物が収納された旨のコメント情報を前記SNSサーバへ送信し、
前記SNSサーバは、前記グループの作成要求を前記配送業者端末から受信すると、該配送業者端末の配送業者をメンバーとし、さらに前記収納装置をメンバーとみなしたグループを自サーバ内に登録し、前記配送物が収納された旨のコメント情報を前記収納装置から受信すると、該コメント情報を前記グループに登録されている配送業者が操作する前記配送業者端末のみが閲覧可能な画面上に表示させることを特徴とする配送通知システム。 - 配送物の配送を行う配送業者が操作する配送業者端末と、
前記配送物を収納する収納装置と、
コメントを所定のメンバー間で限定的に共有するグループを管理するSNSサーバとを有し、
前記収納装置は、配送物を収納する1以上の収納ボックスを有し、前記収納ボックスから配送物から取り出され、該収納ボックスに空きができたことを検知すると、該収納ボックスに空きができた旨のコメント情報を前記SNSサーバへ送信し、
前記SNSサーバは、前記グループの作成要求を前記配送業者端末から受信すると、該配送業者端末の配送業者をメンバーとし、さらに前記収納装置をメンバーとみなしたグループを自サーバ内に登録し、前記収納ボックスに空きができた旨のコメント情報を前記収納装置から受信すると、該コメント情報を前記グループに登録されている配送業者が操作する前記配送業者端末のみが閲覧可能な画面上に表示させることを特徴とする配送通知システム。 - 配送物の配送依頼又は受取を行う利用者が操作する利用者端末と、
前記配送物を収納する収納装置と、
コメントを所定のメンバー間で限定的に共有するグループを管理するSNSサーバとを有し、
前記収納装置は、前記利用者宛ての配送物を自装置内に収納すると、該配送物が収納された旨のコメント情報を前記SNSサーバへ送信し、
前記SNSサーバは、前記グループの作成要求を前記利用者端末から受信すると、該利用者端末の利用者をメンバーとし、さらに前記収納装置をメンバーとみなしたグループを自サーバ内に登録し、前記配送物が収納された旨のコメント情報を前記収納装置から受信すると、該コメント情報を前記グループに登録されている利用者が操作する前記利用者端末のみが閲覧可能な画面上に表示させることを特徴とする配送通知システム。
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