JP2019070994A - 認証管理システム - Google Patents
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Abstract
Description
また、近年は、ECコマースの隆盛に伴って、購入商品等の物品が各家庭に配送されることが多くなっている一方で、上記のとおり、夫婦の共働き等の割合の増加により家を留守にするケースが増えてきており、上記物品をスムーズに受け取ることのできる環境や設備が望まれている。
この宅配物の収納装置は、居住者が共用で使用可能な収納ボックスを複数備え、当該収納ボックスにおいて、宅配便等により集合住宅の居住者宛に配送された物品を、一時的に預かり、施錠可能に収納することにより、当該居住者が不在の場合であっても、再配達を依頼することなく、当該収納装置から自身宛の配送物を取り出すことにより、スムーズに当該配送物を受け取ることができるというものである。
しかしながら、収納ボックスが各住戸(ユーザ)共用である場合には、他のユーザが使用中のために使用できないことがままあり、このことがユーザに不満を生んでいた。
この特許文献1に開示される留守宅配達物自動受け取り箱は、個人宅専用の収納ボックスであり、当該自動受け取り箱を集合住宅の各住戸にそれぞれ設置することにより、上記のような宅配ロッカーが使用できないという問題を解決可能となっている。
すなわち、居住者は、どの業者に鍵を渡していたか覚えておかなければならず、また、その業者の変更が必要な場合にもその作業に多大な労力を要する(鍵の回収・受け渡し)。
また、配達業者側も、配達時には各住戸の留守宅配達物自動受け取り箱ごとに鍵を持ち歩かなければならず、その鍵の管理が煩雑である。
(第1の実施の形態の概要)
本発明の第1の実施の形態における認証管理システムは、ユーザが居住又は利用するあらゆる施設(以下、「居住利用施設」という)に適用可能である。
居住利用施設は、例えば、ユーザが居住するマンション等の集合住宅や、勤務先のオフィスビル、その他、商業施設(店舗)や公共施設(駅等)等である。
この居住利用施設は、特定のユーザ又は特定のユーザにより構成されるグループが専用に居住又は利用するスペースである専有部と、居住利用施設に居住又は利用する不特定のユーザが共有して利用するスペースである共用部とを有する。
居住利用施設が集合住宅である場合、各住戸は専用部であり、エントランスやその他の共用スペースは共用部である。
本実施の形態における認証管理システムは、上記収納装置として、共用収納装置と専用収納装置の2種類の収納装置を有する。
このうち、共用収納装置は、共用部に設置され、1以上の収納ボックスを備える収納装置であり、当該収納ボックスには、集合住宅の複数の居住者宛の物品が入庫され、各居住者共有で使用される。
一方、専用収納装置は、各住戸の玄関先等の専有部に設置され、1以上の収納ボックスを備える収納装置であり、当該収納ボックスには、集合住宅の各住戸の居住者宛の物品のみが入庫され、他の住戸の居住者宛の配送物は入庫されない。
(1)認証管理システムの全体構成
図1は、本発明の第1の実施の形態における認証管理システムの構成を示す図である。
図に示すように、認証管理システムは、集合住宅の共用部等に設置され、異なる住戸の複数の居住者宛の物品を施錠状態で保管する等、当該複数の居住者により共同で使用される共用収納装置10と、集合住宅の専有部、例えば各住戸近傍にそれぞれ設置され、各住戸の居住者宛の物品を施錠状態で保管する等、各住戸の居住者専用の専用収納装置20と、上記共用収納装置10及び専用収納装置20を解錠する認証情報を管理する管理サーバ30と、ユーザが操作する情報処理装置であるユーザ端末40と、居住者宛の物品を配送し上記共用収納装置10又は専用収納装置20入庫する配送事業者が操作する情報処理装置である事業者端末50と、認証管理システムを管理する管理者により操作される情報処理装置である管理者端末60と、共用収納装置10及び専用収納装置20の解錠の際に用いられる認証情報が記録されている認証媒体91,92とを有して構成される。
共用収納装置10は、複数の施錠可能な収納ボックスを備え、当該収納ボックスにユーザ宛の物品を収納するものである。共用収納装置10は、例えば、居住利用施設の共用部(エントランス)に設置される。
また、図3は、本発明の第1の実施の形態における共用収納装置10の正面側の外観図である。
図に示すように、共用収納装置10は、CPU等から構成され共用収納装置10全体を制御する制御部11と、各種情報を格納する情報格納部12と、ネットワーク100を介して管理サーバ30と通信を行う通信部13と、各種情報を表示する表示部14と、各種キーを備え情報入力が可能であるとともに、収納ボックスの解錠用の認証情報の読取り等をする操作部15と、ユーザ宛の物品を収納する収納ボックスを複数備えた収納部16とを有して構成される。
各部11〜16は、内部のバスに接続され、このバスを介して種々の情報等が入出力され、制御部11の制御の下、種々の処理が実行される。
制御部11は、情報格納部12から情報の読出しを実行するとともに、情報格納部12に情報の書込みを実行する。
情報格納部12は、制御部11で実行するプログラムを記憶する領域や制御部11が処理を実行する際に一時的に使用する作業領域等(RAM等)を有する。
制御部11は、その情報格納部12に格納されているプログラムを読み出し、上記作業領域に展開して各種の処理を実行する。
通信部13は、無線送受信機を備え、無線通信を介してLANやインターネット等に接続されてもよいし、ケーブル等の有線を介して接続されてもよい。
制御部11は、情報格納部12から画像を読み出し、画像出力処理を実行して画面情報を生成する。また、制御部11は、通信部13が管理サーバ30から受信した画像情報に対して画像出力処理を実行して画面情報を生成する。
制御部11は、上記生成した画像情報を表示部14へ出力する。
表示部14は、上記入力した画像情報をディスプレイ等に画面表示する。
また、制御部11は、制御信号を表示部14へ出力し、表示部14が有するランプを点灯させることもできる。
制御部11は、上記操作内容を示す信号を入力すると、当該信号の内容に応じて、表示部14へその操作内容に応じた画面表示を行う旨の制御信号を表示部14へ出力する。
表示部14は、その制御信号を入力すると、当該制御信号に応じて画面表示を行う。
なお、上記表示部14と操作部15は一体に構成され、タッチパネルを形成してもよい
ユーザは、上記解錠用の認証情報が記録されている情報記録媒体を操作部15(情報読取装置)にかざす等して所定距離内まで接近させると、操作部15は、上記情報記録媒体から上記解錠用の認証情報を読み取る。
各収納ボックスは、例えば、少なくとも一部に扉等が設けられており、扉が解錠及び開扉することにより、当該扉の部分が開口し、ユーザ又は事業者は当該開口部から物品を取り出したり、入庫したりすることが可能に構成されている。
制御部11は、物品が未入庫の収納ボックスについては、ユーザ又は事業者が例えば所定のキーを押下する等して操作部15が操作されると、認証処理を行うことなく、当該収納ボックスを解錠する。
一方、制御部11は、物品が入庫されている収納ボックスについては、操作部15により入力されたユーザ又は事業者の認証情報に基づいて認証処理を行い、成功したときのみ、該当する収納ボックスを解錠する。
ユーザは、当該解錠した収納ボックス内の自身宛の配送物やクリーニング済みの衣類を取り出したり、配送を希望する配送物や未クリーニングの衣類等を入庫したりすることができる。
また、事業者は、ユーザ宛の配送物やクリーニング品等を入庫したり、上記ユーザが入庫した配送を希望する配送物や未クリーニングの衣類等を取り出したりすることができる。
施解錠装置は、例えば、制御部11から送出される制御信号により施解錠される電気錠で、収納ボックスの扉の施錠・解錠状態を検知することができる。
収納ボックスの扉には、開く方向に付勢力が作用しており、施解錠装置により解錠されると、扉は自動で開くようになっている。
また、ユーザ又は事業者が収納ボックスの扉を上記記付勢力に抗して閉じると、施錠が自動で行われる。
施解錠装置は、上記のような電気錠又は施錠用のレバー機構に限らず、従来から存在するあらゆる一般的な施解錠装置を適用することが可能である。
この場合、制御部11は、当該物品検知センサからの入力信号に基づいて、物品が収納ボックスに収納されていることを確認(検出)することができる。
上記物品検知センサは、例えば、赤外線等の光学センサや重量センサ等により構成される。
ユーザ又は作業員は、共用収納装置10に設けられている1以上の収納ボックスのうち、空いている未使用のものを解錠して配送物(物品)を入庫する。
その後、ユーザ又は作業員は、当該共用収納装置10の収納ボックスに入庫された配送物を取り出す。
一方、共用収納装置10の収納ボックスにユーザ宛の配送物が既に入庫され、閉扉及び施錠されている場合には、当該ユーザ(同じ住戸のユーザを含む)のみが当該共用収納装置10の収納ボックスを解錠可能であり、他の住戸のユーザ及び作業員は解錠することができない。
共用収納装置10の収納ボックスに収納中の物品を1度取り出して空の状態になってはじめて、他の物品を収納することが許可される。
各ユーザは、認証情報を用いて、自身の専用の専用収納装置20の収納ボックスとともに、を自身宛の配送物が収納されている共用収納装置10の収納ボックスも共通して解錠することが可能である。すなわち、ユーザは、同一の認証情報を用いて、自身の専用収納装置20及び自身の物品が収納されている共用収納装置10の収納ボックスの両方を解錠することができる。
また、図2には、共用収納装置10の情報格納部12が格納する各データベース121,122,123,124が示されている。
図に示すように、情報格納部12は、ユーザが収納部16を解錠する際に必要なパスワード等の認証情報等を管理するユーザDB121と、共用収納装置10の収納ボックスにおける物品の収納状況を管理する収納ボックスDB122と、作業員が収納部16を解錠する際に必要なパスワード等の認証情報等を管理する配送事業者DB123と、共用収納装置10の収納ボックスの解錠履歴を管理する解錠履歴DB124とを格納する。
図に示す例では、ユーザDB121は、ユーザ名と、ユーザの専有部情報(部屋番号)と、収納ボックス解錠用の認証情報と、メールアドレスと、各ユーザの共用収納装置10の使用(解錠)の許否とをそれぞれユーザを識別するID(ユーザID)に対応付けて管理している。
図の例では、共用収納装置10の使用の許否において、使用が許可されているユーザには「○」、許可されていないユーザには「×」が記載されている。
なお、図の例において、ユーザDB121は、ユーザの連絡先(ユーザ端末40等)の情報としてメールアドレスを管理しているが、連絡先の情報であればこれに限定されない。
図に示す例では、収納ボックスDB122は、各収納ボックスを示すボックス番号に対応付けて、収納ボックスの種類(保冷機能付きの有無等)と、収納ボックスのサイズと、収納ボックスに物品を入庫した入庫者と、収納ボックス内の物品の取出し(解錠)が許可されている取出許可者と、物品の収納状況(「使用中(入庫)」か「未使用(空き)」か)とをそれぞれ示す情報を管理している。
図の例では、上記入庫者及び取出許可者がユーザの場合には、当該ユーザの部屋番号が記録されている。また、上記入庫者及び取出許可者が配送事業者の場合には、当該配送事業者の事業者IDが記録されている。
これはあくまでも一例であり、入庫者及び取出許可者がある程度特定できる情報であれば、他の情報でもよく、部屋番号に代えてユーザIDでもよいし、事業者IDに代えて作業員IDでもよい。
図に示す例では、配送事業者DB123は、実際に配送業務を行う作業員を識別する作業員IDに対応付けて、当該作業員の氏名と、当該作業員が所属する配送事業者(配送会社、ネットスーパー、クリーニング店等)の名称及び識別情報と、その作業員に割り当てられている認証情報と、各作業員の共用収納装置10の使用(解錠)の許否とが管理されている。
図の例では、共用収納装置10の使用の許否において、使用が許可されている作業員には「○」、許可されていない作業員には「×」が記載されている。
作業員は自身の認証情報が配送事業者DB223において使用が許可されている場合には、共用収納装置10の収納ボックスの解錠を行うことができ、配送物の入庫又は取出しを行うことができる。
上記作業員の共用収納装置10の使用許可は、管理者が管理者端末60を用いて配送事業者単位で登録が可能である。また、配送事業者は、事業者端末50を用いて、所属する作業員個別の共用収納装置10の使用の許否を設定することができる。
図に示すように、解錠履歴DB124は、各解錠事実ごとに発行された通し番号である履歴管理番号に対応付けて、解錠した収納ボックスのボックス番号と、解錠者のID(ユーザID又は事業者ID)と、宛先の部屋番号又は利用先の事業者IDと、解錠した日時とを管理する。
上記、宛先の部屋番号又は利用先の事業者IDとは、配送事業者の作業員がユーザ宛の物品を共用収納装置10の収納ボックスに入庫したときに取出し可能な当該宛先のユーザを特定したり、ユーザが配送事業者のサービスを利用するときに入庫した物品を取出し可能な当該配送事業者を特定したりするための情報である。
専用収納装置20は、居住利用施設の専有部又はその近傍に設置される。
専用収納装置20は、例えば、集合住宅の各住戸又はその近傍に設置される各住戸専用の収納装置である。専用収納装置20は、例えば、各住戸の玄関に設置される。
専用収納装置20は、1以上の施錠可能な収納ボックスを備え、当該収納ボックスにユーザ宛の物品を収納する。
各収納ボックスは1度物品が入庫されると、その物品の取出しが許可されている者により当該物品が取り出されるまで、新たに物品を入庫することが禁止される。
従って、共用収納装置10の収納ボックスが全て使用される等、物品の入庫が不可能な場合、配送事業者の作業員等は、従来は、物品を持ち帰るしかなかった。
本実施の形態では、上記専用収納装置20が、各住戸先に設置され、たとえその収納ボックスに物品が入庫されていたとしても解錠可能であり、収納ボックス内にスペースがあれば追加して入庫可能に構成されている。
従って、作業員等は、たとえ共用収納装置10に入庫できない場合であっても、物品を持ち帰ることなく、専用収納装置20に入庫することができ、作業効率を大幅に向上させることができる。
また、図9は、本発明の第1の実施の形態における専用収納装置20の正面側の外観図である。
図に示すように、専用収納装置20は、CPU等から構成され専用収納装置20全体を制御する制御部21と、各種情報を格納する情報格納部22と、ネットワーク100を介して管理サーバ30と通信を行う通信部23と、各種情報を表示する表示部24と、各種キーを備え情報入力が可能であるとともに、収納ボックスの解錠用の認証情報の読取り等をする操作部25と、ユーザ宛の物品を収納する1以上の収納ボックスを備えた収納部26とを有して構成される。
各部21〜26は、内部のバスに接続され、このバスを介して種々の情報等が入出力され、制御部21の制御の下、種々の処理が実行される。
制御部21は、情報格納部22から情報の読出しを実行するとともに、情報格納部22に情報の書込みを実行する。
情報格納部22は、制御部21で実行するプログラムを記憶する領域や制御部21が処理を実行する際に一時的に使用する作業領域等(RAM等)を有する。
制御部21は、その情報格納部22に格納されているプログラムを読み出し、上記作業領域に展開して各種の処理を実行する。
通信部23は、無線送受信機を備え、無線通信を介してLANやインターネット等に接続されてもよいし、ケーブル等の有線を介して接続されてもよい。
制御部21は、情報格納部22から画像を読み出し、画像出力処理を実行して画面情報を生成する。また、制御部21は、通信部23が管理サーバ30から受信した画像情報に対して画像出力処理を実行して画面情報を生成する。
制御部21は、上記生成した画像情報を表示部24へ出力する。
表示部24は、上記入力した画像情報をディスプレイ等に画面表示する。
また、制御部21は、制御信号を表示部24へ出力し、表示部24が有するランプを点灯させることもできる。
制御部21は、上記操作内容を示す信号を入力すると、当該信号の内容に応じて、表示部24へその操作内容に応じた画面表示を行う旨の制御信号を表示部24へ出力する。
表示部24は、その制御信号を入力すると、当該制御信号に応じて画面表示を行う。
なお、上記表示部24と操作部25は一体に構成され、タッチパネルを形成してもよい。
ユーザは、上記解錠用の認証情報が記録されている情報記録媒体を操作部25(情報読取装置)にかざす等して所定距離内まで接近させると、操作部25は、上記情報記録媒体から上記解錠用の認証情報を読み取る。
収納ボックスは、例えば、少なくとも一部に扉等が設けられており、扉が解錠及び開扉することにより、当該扉の部分が開口し、ユーザは当該開口部から自身宛の配送物等の物品を取り出すことができる。また、上記解錠時には、事業者は、庫内に物品が収納されているいないにかかわらず、空きスペースさえあれば、物品を新たに入庫することができる。
施解錠装置は、例えば、制御部21から送出される制御信号により施解錠される電気錠で、収納ボックスの扉の施錠・解錠状態を検知することができる。
収納ボックスの扉には、開く方向に付勢力が作用しており、施解錠装置により解錠されると、扉は自動で開くようになっている。
ユーザ又は事業者が、収納ボックスの扉を上記記付勢力に抗して閉じると、施錠が自動で行われる。
施解錠装置は、上記のような電気錠又は施錠用のレバー機構に限らず、従来から存在するあらゆる一般的な施解錠装置を適用することが可能である。
当該グループは、例えば、専用収納装置20が設置されている住戸に居住する家族や、当該住戸をオフィスとして使用している場合にはその従業員により構成される。
例えば、集合住宅の部屋番号「101」の住戸にユーザA,Bの2名が居住し、部屋番号「102」の住戸にユーザC,Dの2名が居住している場合、部屋番号「101」の住戸専用の専用収納装置20の収納ボックスは、ユーザA,Bに割り当てられている収納ボックスの解錠用の認証情報により解錠可能であり、ユーザC,Dに割り当てられている認証情報では解錠することができない。
この場合には、当該専用収納装置20の収納ボックスを、ユーザ宛の配送物を一時的に預け入れる宅配ボックスとして使用することができる。
宅配ボックスとして専用収納装置20の収納ボックスに入庫される物品としては、宅配便又は郵便の配送物の他に、クリーニング品や店舗から配送される商品等様々な物品がある。
例えば、専用収納装置20の収納ボックスが「入庫許可」に設定されており、宅配ボックスとして使用可能である場合には、専用収納装置20の収納ボックス内に既に配送物が収納されている状態であっても、作業員は当該専用収納装置20の収納ボックスを解錠し、配送物を追加して入庫することができる。
また、図8には、専用収納装置20の情報格納部22が格納する各データベース221,222,223,224が示されている。
図に示すように、情報格納部22は、ユーザが収納部26を解錠する際に必要なパスワード等の認証情報等を管理するユーザDB221と、専用収納装置20の収納ボックスにおける物品の収納状況を管理する収納ボックスDB222と、作業員が収納部26を解錠する際に必要なパスワード等の認証情報等を管理する配送事業者DB223と、専用収納装置20の収納ボックスの解錠履歴を管理する解錠履歴DB224とを格納する。
図に示す例では、ユーザDB221は、ユーザ名と、ユーザの専有部情報(部屋番号)と、収納ボックス解錠用の認証情報と、メールアドレスと、各ユーザの専用収納装置20の使用(解錠)の許否とをそれぞれユーザを識別するID(ユーザID)に対応付けて管理している。
図の例では、専用収納装置20の使用の許否において、使用が許可されているユーザには「○」、許可されていないユーザには「×」が記載されている。
なお、図の例において、ユーザDB221は、ユーザの連絡先(ユーザ端末40等)の情報としてメールアドレスを管理しているが、連絡先の情報であればこれに限定されない。
例えば、部屋番号「101」専用の専用収納装置20の収納ボックスについては、部屋番号「102」の居住者であるユーザは、自身に割り当てられている認証情報を用いて解錠することはできない。
この専用収納装置20の収納ボックスの解錠設定とは、当該収納ボックスを解錠可能な配送事業者の設定をいう。すなわち、ユーザは、その認証情報を用いて、自身が利用したいサービスを選択し、当該サービスを提供する事業者として、専用収納装置20の収納ボックスを解錠可能な配送事業者(配送会社、ネットスーパー、クリーニング店)を自由に設定することができる。
すなわち、ユーザは、同一の認証情報を用いて、共用収納装置10の収納ボックスを解錠することもできるし、専用収納装置20の収納ボックスを解錠することもできる。
図に示す例では、配送事業者DB223は、実際に配送業務を行う作業員を識別する作業員IDに対応付けて、当該作業員の氏名と、当該作業員が所属する配送事業者(配送会社、ネットスーパー、クリーニング店等)の名称及び識別情報と、その作業員に割り当てられている認証情報と、各作業員の専用収納装置20の使用(解錠)の許否とが管理されている。
図の例では、専用収納装置20の使用の許否において、使用が許可されている作業員には「○」、許可されていない作業員には「×」が記載されている。
作業員は自身の認証情報が配送事業者DB223において使用が許可されている場合には、専用収納装置20の収納ボックスの解錠を行うことができ、配送物の入庫又は取出しを行うことができる。
上記作業員の専用収納装置20の使用許可は、ユーザがユーザ端末40を用いて配送事業者単位で登録又は削除が可能である。
図に示すように、解錠履歴DB224は、各解錠事実ごとに発行された通し番号である履歴管理番号に対応付けて、解錠者のID(ユーザID又は事業者ID)と、解錠した日時とを管理する。
上記、宛先の部屋番号又は利用先の事業者IDとは、配送事業者の作業員がユーザ宛の物品を専用収納装置20の収納ボックスに入庫したときに取出し可能な当該宛先のユーザを特定したり、ユーザが配送事業者のサービスを利用するときに入庫した物品を取出し可能な当該配送事業者を特定したりするための情報である。
また、本例では、専用収納装置20の収納ボックスは単数であるが、複数有する場合には、上記解錠履歴DB224では、履歴管理番号に対応付けて、ボックス番号の項目が管理される。
管理サーバ30は、共用収納装置10及び専用収納装置20を解錠するための認証情報、ならびに共用収納装置10及び専用収納装置20の使用状況を示す情報を管理する情報処理装置であって、居住/利用施設の内部又は外部いずれに設置されていてもよい。
図に示すように、管理サーバ30は、管理サーバ30全体を制御する制御部31と、ユーザの情報及び物品の状況等の情報を格納する情報格納部32と、共用収納装置10及びユーザ端末30との間で各種情報の送受信を行う通信部33とを有して構成される。
各部31〜35は、内部のバスに接続され、このバスを介して種々の情報等が入出力され、制御部31の制御の下、種々の処理が実行される。
制御部31は、情報格納部32から情報の読出しを実行するとともに、情報格納部32に情報の書込みを実行する。
情報格納部32は、制御部31で実行するプログラムを記憶する領域や制御部31が処理を実行する際に一時的に使用する作業領域等(RAM等)を有する。
制御部31は、その情報格納部32に格納されているプログラムを読み出し、上記作業領域に展開して各種の処理を実行する。
通信部33は、無線送受信機を備え、無線通信を介してLANやインターネット等に接続されてもよいし、ケーブル等の有線を介して接続されてもよい。
また、図13には、本発明の第1の実施の形態における管理サーバ30の情報格納部32が格納する各データベース321,322,323,324,325が示されている。
図に示すように、情報格納部32は、ユーザが共用収納装置10及び専用収納装置20を解錠する際に必要なパスワード等の認証情報等を管理するユーザDB321と、共用収納装置10の収納ボックスにおける物品の収納状況を管理する収納ボックスDB322と、作業員が共用収納装置10及び専用収納装置20を解錠する際に必要なパスワード等の認証情報等を管理する配送事業者DB323と、共用収納装置10及び専用収納装置20の収納ボックスの解錠履歴を管理する解錠履歴DB324と、各収納装置10,20の設置場所を管理する収納装置DB325とを格納する。
すなわち、ユーザDB121,321同士、ユーザDB221,321同士、収納ボックスDB122,322同士、配送事業者DB123,323同士、配送事業者DB223,323及び解錠履歴DB124,324同士、解錠履歴DB224,324同士で情報の同期がとられ、最新の情報に更新される。
図に示す例では、ユーザDB321は、ユーザ名と、ユーザの専有部情報(部屋番号)と、収納ボックス解錠用の認証情報と、メールアドレスと、各ユーザの共用収納装置10の使用(解錠)の許否とをそれぞれユーザを識別するID(ユーザID)に対応付けて管理している。
また、図の例では、管理サーバ30は、複数の共用収納装置10及び専用収納装置20についてのユーザの使用の可否を管理している(収納装置10A,10B,20A,・・・)。
なお、図に示した例はあくまでも一例であり、管理サーバ30が管理する共用収納装置10及び専用収納装置20の数はこれに限定されない。
また、管理サーバ30が解錠の許否を管理する共用収納装置10及び専用収納装置20は、同一施設内のものであってもよいし、異なる複数の施設内のものであってもよい。
ただし、管理サーバ30は、ユーザの解錠の可否の情報については、送信先の共用収納装置10又は専用収納装置20に関する情報のみ送信する。
共用収納装置10又は専用収納装置20は、上記ユーザDB321の情報を受信すると、自装置内のユーザDB121又はユーザDB221の情報を当該受信した情報に書き換え、更新を行う。
図に示す例では、収納ボックスDB322は、共用収納装置10の各収納ボックスを示すボックス番号に対応付けて、収納ボックスの種類(保冷機能付きの有無等)と、収納ボックスのサイズと、収納ボックスに物品を入庫した入庫者と、収納ボックス内の物品の取出し(解錠)が許可されている取出許可者と、物品の収納状況(「使用中(入庫)」か「未使用(空き)」か)とをそれぞれ示す情報を管理している。
管理サーバ30は、上記収納ボックスDB122の情報を受信すると、自サーバ内の収納ボックスDB322の情報を当該受信した情報に書き換え、更新を行う。
図に示す例では、配送事業者DB323は、実際に配送業務を行う作業員を識別する作業員IDに対応付けて、当該作業員の氏名と、当該作業員が所属する配送事業者(配送会社、ネットスーパー、クリーニング店等)の名称及び識別情報と、その作業員に割り当てられている認証情報と、各作業員の共用収納装置10及び専用収納装置20の使用(解錠)の許否とが管理されている。
図の例では、共用収納装置10及び専用収納装置20の使用の許否において、各収納装置ごとに、使用が許可されている作業員には「○」、許可されていない作業員には「×」が記載されている。
また、図の例では、管理サーバ30は、複数の共用収納装置10及び専用収納装置20についての作業員の使用の可否を管理している(収納装置10A,10B,20A,・・・)。
なお、図に示した例はあくまでも一例であり、管理サーバ30が管理する共用収納装置10及び専用収納装置20の数はこれに限定されない。
また、管理サーバ30が解錠の許否を管理する共用収納装置10及び専用収納装置20は、同一施設内のものであってもよいし、異なる複数の施設内のものであってもよい。
管理サーバ30は、上記ユーザが選択した配送事業者を示す情報をユーザ端末40から受信すると、当該受信した情報に基づいて、配送事業者DB323における作業員の解錠の可否の情報を設定又は更新する。
すなわち、管理サーバ30は、ユーザが自身の専用の専用収納装置20解錠を許可した配送事業者に所属する作業員について、当該専用収納装置20の解錠を許可するように配送事業者DB323の情報を設定又は更新する。
ただし、管理サーバ30は、作業員の解錠の可否の情報については、送信先の共用収納装置10又は専用収納装置20に関する情報のみ送信する。
共用収納装置10又は専用収納装置20は、上記配送事業者DB323の情報を受信すると、自装置内の配送事業者DB123又は配送事業者DB223の情報を当該受信した情報に書き換え、更新を行う。
解錠履歴DB324は、各解錠事実ごとに発行された通し番号である履歴管理番号に対応付けて、解錠した収納ボックスのボックス番号と、解錠者のID(ユーザID又は事業者ID)と、宛先の部屋番号又は利用先の事業者IDと、解錠した日時とを管理する。
なお、上記解錠履歴DB324において管理される各項目のうち、解錠履歴DB224で管理しない項目については空欄となる。
管理サーバ30は、上記解錠履歴DB124,224において管理している情報を共用収納装置10又は専用収納装置20から受信すると、解錠履歴DB324内の情報を上記受信した情報の内容に基づいて更新する。
このように、管理サーバ30は、共用収納装置10及び専用収納装置20の解錠履歴を一括して管理することができる。
図17は、本発明の第1の実施の形態における管理サーバ30の収納装置DB325のデータ構成の一例を示す図である。
図に示すように、収納装置DB225は、各収納装置10,20を識別する装置IDに対応付けて、収納装置の種類(共用収納装置10か専用収納装置20か)と、当該収納装置の設置場所の情報と、その収納装置が設置されている施設を識別する施設IDとを管理する。
上記施設としては、複数棟のマンションのような複数の建造物をまとめて同一施設としてもよいし、一建造物を一施設としてもよい。これは予め管理者等により決定され、管理者端末60等を用いて、管理サーバ30にアクセスし、登録される。
また、施設IDは各施設を識別する情報である。
ユーザ端末40は、物品の配送宛のユーザにより操作される情報処理装置である。
例えば、ユーザ端末40は、スマートフォン、タブレット端末、ウェアラブル端末、携帯電話、PDA、PHS、PC等の携帯型情報処理装置である。
ユーザ端末40は、通信機能を用いてネットワークを介して管理サーバ30と通信を行い、専用収納装置20を解錠可能な配送事業者の設定を行う。
図に示すように、ユーザ端末40は、CPU等から構成されユーザ端末40全体を制御する制御部41と、各種情報を格納する情報格納部42と、ネットワーク100を介して管理サーバ30と通信を行う通信部43と、各種情報を表示する表示部44と、各種キー等を備え情報入力を行うために用いられる操作部45とを有して構成される。
また、上記表示部44と操作部45は、一体に構成され、タッチパネルを構成してもよい。
各部41〜45は、内部のバスに接続され、このバスを介して種々の情報等が入出力され、制御部11の制御の下、種々の処理が実行される。
制御部41は、情報格納部42から情報の読出しを実行するとともに、情報格納部42に情報の書込みを実行する。
情報格納部42は、制御部41で実行するプログラムを記憶する領域や制御部41が処理を実行する際に一時的に使用する作業領域等(RAM等)を有する。
制御部41は、その情報格納部42に格納されているプログラムを読み出し、上記作業領域に展開して各種の処理を実行する。
通信部43は、無線送受信機を備え、無線通信を介してLANやインターネット等に接続されてもよいし、ケーブル等の有線を介して接続されてもよい。
制御部41は、情報格納部42から画像を読み出し、画像出力処理を実行して画面情報を生成する。また、制御部41は、通信部43が管理サーバ30から受信した画像情報に対して画像出力処理を実行して画面情報を生成する。
制御部41は、上記生成した画像情報を表示部44へ出力する。
表示部44は、上記入力した画像情報をディスプレイ等に画面表示する。
また、制御部41は、制御信号を表示部44へ出力し、表示部44が有するランプを点灯させることもできる。
制御部41は、上記操作内容を示す信号を入力すると、当該信号の内容に応じて、表示部44へその操作内容に応じた画面表示を行う旨の制御信号を表示部44へ出力する。
表示部44は、その制御信号を入力すると、当該制御信号に応じて画面表示を行う。
なお、上記表示部44と操作部45は一体に構成され、タッチパネルを形成してもよい。
ユーザ端末40は、制御部41がユーザの要求に応じてHTTP(Hypertext Transfer Protocol)要求を生成して送信する機能と、HTTP応答(応答の一例)を解釈して利用者に提示する機能とを有する。
例えば、情報格納部42は、一例としてWebブラウザを格納する。
制御部41は、HTTP応答を解釈して画像データや音声データを生成し、表示部44に表示したり、音声をユーザ端末40が有するスピーカから出力したりすることで、HTTP応答をユーザに提示する。
事業者端末50は、ユーザ宛の配送物を配送する配送事業者により操作される情報処理装置である。
配送事業者のうち実際に配送を担当する作業員は、ユーザ宛の配送物を共用収納装置10又は専用収納装置20の収納ボックスに入庫し、あるいはユーザが共用収納装置10又は専用収納装置20に入庫した物品を取出し、所定の配送先に配送する。
例えば、事業者端末50は、スマートフォン、タブレット端末、ウェアラブル端末、携帯電話、PDA、PHS、PC等の携帯型情報処理装置である。
事業者端末50は、通信機能を用いてネットワークを介して管理サーバ30と通信を行い、作業員が共用収納装置10及び専用収納装置20を解錠する際に用いる認証情報の設定を行う。
この作業員の認証情報は、後述の作業員が携帯する認証媒体92に書き込まれる。
作業員は、共用収納装置10又は専用収納装置20の操作部15,25に認証媒体92をかざす等すると、操作部15,25は、近距離無線通信等を介して認証媒体92から認証情報を読み取り、制御部11,21は認証処理を実行する。
図に示すように、事業者端末50は、CPU等から構成され事業者端末50全体を制御する制御部51と、各種情報を格納する情報格納部52と、ネットワーク100を介して管理サーバ30と通信を行う通信部53と、各種情報を表示する表示部54と、各種キー等を備え情報入力を行うために用いられる操作部55とを有して構成される。
また、上記表示部54と操作部55は、一体に構成され、タッチパネルを構成してもよい。
各部51〜45は、内部のバスに接続され、このバスを介して種々の情報等が入出力され、制御部11の制御の下、種々の処理が実行される。
制御部51は、情報格納部52から情報の読出しを実行するとともに、情報格納部52に情報の書込みを実行する。
情報格納部52は、制御部51で実行するプログラムを記憶する領域や制御部51が処理を実行する際に一時的に使用する作業領域等(RAM等)を有する。
制御部51は、その情報格納部52に格納されているプログラムを読み出し、上記作業領域に展開して各種の処理を実行する。
通信部53は、無線送受信機を備え、無線通信を介してLANやインターネット等に接続されてもよいし、ケーブル等の有線を介して接続されてもよい。
制御部51は、情報格納部52から画像を読み出し、画像出力処理を実行して画面情報を生成する。また、制御部51は、通信部53が管理サーバ30から受信した画像情報に対して画像出力処理を実行して画面情報を生成する。
制御部51は、上記生成した画像情報を表示部54へ出力する。
表示部54は、上記入力した画像情報をディスプレイ等に画面表示する。
また、制御部51は、制御信号を表示部54へ出力し、表示部54が有するランプを点灯させることもできる。
制御部51は、上記操作内容を示す信号を入力すると、当該信号の内容に応じて、表示部54へその操作内容に応じた画面表示を行う旨の制御信号を表示部54へ出力する。
表示部54は、その制御信号を入力すると、当該制御信号に応じて画面表示を行う。
なお、上記表示部54と操作部55は一体に構成され、タッチパネルを形成してもよい。
事業者端末50は、制御部51がユーザの要求に応じてHTTP(Hypertext Transfer Protocol)要求を生成して送信する機能と、HTTP応答(応答の一例)を解釈して利用者に提示する機能とを有する。
例えば、情報格納部52は、一例としてWebブラウザを格納する。
制御部51は、HTTP応答を解釈して画像データや音声データを生成し、表示部54に表示したり、音声を事業者端末50が有するスピーカから出力したりすることで、HTTP応答をユーザに提示する。
管理者端末60は、共用収納装置10及び専用収納装置20の使用状況や、各収納装置10,20解錠のための認証情報の管理業務を管理する管理者により操作される情報処理装置である。
例えば、管理者端末60は、スマートフォン、タブレット端末、ウェアラブル端末、携帯電話、PDA、PHS、PC等の携帯型情報処理装置である。
管理者端末60は、通信機能を用いてネットワークを介して管理サーバ30と通信を行い、共用収納装置10及び専用収納装置20を解錠するための認証情報の設定や、各収納装置10,20の使用状況を監視する。
図に示すように、管理者端末60は、CPU等から構成され管理者端末60全体を制御する制御部61と、各種情報を格納する情報格納部62と、ネットワーク100を介して管理サーバ30と通信を行う通信部63と、各種情報を表示する表示部64と、各種キー等を備え情報入力を行うために用いられる操作部65とを有して構成される。
また、上記表示部64と操作部65は、一体に構成され、タッチパネルを構成してもよい。
各部61〜45は、内部のバスに接続され、このバスを介して種々の情報等が入出力され、制御部11の制御の下、種々の処理が実行される。
制御部61は、情報格納部62から情報の読出しを実行するとともに、情報格納部62に情報の書込みを実行する。
情報格納部62は、制御部61で実行するプログラムを記憶する領域や制御部61が処理を実行する際に一時的に使用する作業領域等(RAM等)を有する。
制御部61は、その情報格納部62に格納されているプログラムを読み出し、上記作業領域に展開して各種の処理を実行する。
通信部63は、無線送受信機を備え、無線通信を介してLANやインターネット等に接続されてもよいし、ケーブル等の有線を介して接続されてもよい。
制御部61は、情報格納部62から画像を読み出し、画像出力処理を実行して画面情報を生成する。また、制御部61は、通信部63が管理サーバ30から受信した画像情報に対して画像出力処理を実行して画面情報を生成する。
制御部61は、上記生成した画像情報を表示部64へ出力する。
表示部64は、上記入力した画像情報をディスプレイ等に画面表示する。
また、制御部61は、制御信号を表示部64へ出力し、表示部64が有するランプを点灯させることもできる。
制御部61は、上記操作内容を示す信号を入力すると、当該信号の内容に応じて、表示部64へその操作内容に応じた画面表示を行う旨の制御信号を表示部64へ出力する。
表示部64は、その制御信号を入力すると、当該制御信号に応じて画面表示を行う。
なお、上記表示部64と操作部65は一体に構成され、タッチパネルを形成してもよい。
管理者端末60は、制御部61がユーザの要求に応じてHTTP(Hypertext Transfer Protocol)要求を生成して送信する機能と、HTTP応答(応答の一例)を解釈して利用者に提示する機能とを有する。
例えば、情報格納部62は、一例としてWebブラウザを格納する。
制御部61は、HTTP応答を解釈して画像データや音声データを生成し、表示部64に表示したり、音声を管理者端末60が有するスピーカから出力したりすることで、HTTP応答をユーザに提示する。
認証媒体91,92は、共用収納装置10及び専用収納装置20の収納ボックスを解錠するための認証情報が記録された媒体であり、認証媒体91はユーザ用の認証媒体であり、認証媒体92は作業員用の認証媒体である。
これら認証媒体91,92に記録されている認証情報を共用収納装置10又は専用収納装置20に入力することにより、共用収納装置10又は専用収納装置20における所定の収納ボックスの解錠が行われる。
認証媒体91,92は、例えば、磁気、光磁気又は電気的にメモリ等に認証情報が記録されたICカード等の媒体であってもよいし、文字情報やコード情報が表面に印刷又は形成された媒体であってもよい。
作業員がユーザ端末40のような端末を有している場合には、上記のユーザ端末40の場合と同様に、自身の端末と認証媒体92とが一体に構成されてもよく、同様に認証情報を共用収納装置10又は専用収納装置20に入力することができる。
また、認証媒体91,92に代えて、ユーザ又は作業員は、操作部15,25の各種キーを用いてパスワードを入力したり、指紋や虹彩等の生体情報を操作部15,25に読み取らせたりすることで認証情報を入力するようにしてもよい。
例えば、ユーザ又は作業員は、共用収納装置10の操作部15に設けられているボタンを押下する等することで、認証媒体91から認証情報の入力を行うことなく解錠することができる。
ユーザは、認証媒体91を用いて、認証情報を共用収納装置10に入力することにより、自身(住戸)宛の物品が収納されている共用収納装置10の収納ボックスを解錠することができる。
また、ユーザは、上記認証媒体91に記録されている解錠用の認証情報を用いて、自身の専用収納装置20の収納ボックスの解錠設定を行うこともできる。すなわち、ユーザは、上記解錠用の認証情報を専用収納装置20に入力することにより、専用収納装置20の収納ボックスを解錠可能な配送事業者を自由に設定できるようになっている。
作業員は、認証媒体92に書き込まれている認証情報を共用収納装置10又は専用収納装置20に読み取らせることにより、それぞれ収納ボックスを解錠することができる。
(1)作業員が共用収納装置10へ物品を入庫するときの動作
図21は、本発明の第1の実施の形態において、配送業者等の作業員が物品を共用収納装置10に入庫するときの共用収納装置10による動作の流れを示すフローチャートである。
以下、本図に沿って、作業員が収納ボックスにユーザ宛の物品を入庫するときの共用収納装置10による動作について説明を進める。
なお、上記作業員が入庫しようとしている物品は宅配物等である。
このとき、共用収納装置10の表示部14には、使用目的の選択画面が表示されている。
例えば、その使用目的の選択画面には、「物品の入庫」及び「物品の取出」等の選択アイコンが表示されている。
ここで、作業員は、共用収納装置10の使用目的として、共用収納装置10の操作部15を用いて「物品の入庫」を選択すると、操作部15は、作業員の使用目的が「物品の入庫」であることを示す選択信号を制御部11へ入力する(ステップS101)。
上記収納ボックスの選択画面には、物品を入庫する収納ボックスを選択するためのアイコン等が表示される。このとき、表示部14上には、収納ボックスへの入庫の可否が判別できるような表示が行われていることが好ましい。例えば、共用収納装置10が有する複数の収納ボックスのうち入庫可能な収納ボックスを、入庫不可能な収納ボックスと色等を区別して表示したり、使用されていない収納ボックスの位置等を表示したりして、作業員が、入庫可能な収納ボックスを簡単に判別できるようにする。
制御部11は、上記選択された収納ボックスを示す選択信号が入力されると、情報格納部12から読み込んだ各種情報を用いて、部屋番号の入力画面の情報を生成して表示部14へ出力し、表示部14は、その部屋番号の入力画面を表示する(ステップS104)。
作業員は、上記部屋番号の入力画面において、操作部15を用いて、配送物の宛先のユーザの部屋番号を入力すると、操作部15は、入力された部屋番号を示す入力信号を制御部11へ入力する(ステップS105)。
なお、ここで、部屋番号の代わりに、宛先のユーザを特定できる情報であれば他の情報を入力するようにしてもよい。
また、作業員は、ここで、操作部15を用いて、上記ユーザの部屋番号に加え、自身を特定する情報を入力するようにしてもよい。例えば、表示部14上に「宅配業者A」,「宅配業者B」,「クリーニング店C」,「店舗D」,・・・といったような作業員が所属し得る(配送)業者名が表示されており、作業員は、操作部15を用いて、これらから自身が所属する(配送)業者名を選択して、自身(作業員)を特定する情報を入力するようにしてもよい。
収納部16は、上記解錠信号が入力されると、当該解錠信号で特定される収納ボックスの解錠を実行する(ステップS106)。
具体的には、ステップS105で入力された部屋番号又はこれに対応するユーザIDが、収納ボックスDB122における該当する収納ボックスの専有部情報(部屋番号)の欄に記録される。
また、収納ボックスDB122において、入庫時の時間情報と、入力されていれば作業員の所属する業者名とが、該当する収納ボックスの履歴情報の欄に記録される。
また、収納ボックスDB122における該当する収納ボックスの収納状況の欄は、「空き」から「入庫」に書き替えられる。
ユーザが入庫する場合、ユーザは、作業員の場合と同様に「物品の入庫」を選択した後、自身の住戸の部屋番号を入力するとともに、収納ボックスを選択し、その選択した収納ボックスに宛先が明記された物品を入庫する。
また、このとき、ユーザは、その物品の取出しを許可する配送事業者を示す情報も入力し、その配送事業者を示す情報は、物品が入庫された収納ボックスの情報に対応付けられて収納ボックスDB122において管理される。
上記ユーザの物品が入庫された収納ボックスは、上記収納ボックスDB122において対応付けられた配送事業者の認証情報でなければ解錠することはできない。
配送事業者が宅配業者の作業員の場合、当該作業員は、共用収納装置10からその宅配物を取出し、物品に明記された宛先へ物品を配送する。
また、配送事業者がクリーニング店の作業員の場合、当該作業員は、共用収納装置10からその未クリーニング品を取出し、クリーニング後、共用収納装置10に再度入庫する。
また、配送事業者がネットスーパーの作業員の場合、当該作業員は、共用収納装置10から容器を回収する。ユーザ宛にネットスーパーの商品を配送する場合には、作業員はユーザから受注した商品を容器に収納し、共用収納装置10の収納ボックスへ入庫する。
以上のように、作業員が共用収納装置10の収納ボックスにユーザ宛の物品を入庫すると、共用収納装置10は、ユーザ端末40に直接、又は管理サーバ30を介して、物品が入庫されたことをメールや専用ホームページ等で上記宛先のユーザのユーザ端末40へ通知する。
当該通知により、自身宛の物品が共用収納装置10に収納されていることを知ったユーザは共用収納装置10の設置場所を訪れ、上記収納ボックスから自身宛の物品を取り出す。
図22は、本発明の第1の実施の形態において、ユーザが物品を共用収納装置10から取り出すときの共用収納装置10による動作の流れを示すフローチャートである。
以下、本図に沿って説明を進める。
このとき、共用収納装置10の表示部14には、使用目的の選択画面が表示されている。
その使用目的の選択画面には、「物品の入庫」及び「物品の取出」等の選択アイコンが表示されている。
ここで、ユーザは、共用収納装置10の使用目的として、共用収納装置10の操作部15を用いて「物品の取出し」を選択すると、操作部15は、ユーザの使用目的が「物品の取出し」であることを示す選択信号を制御部11へ入力する(ステップS201)。
ユーザは、操作部15を操作して、自身の認証情報(パスワード等)を入力する(ステップS203)。
当該認証情報の入力方法としては、例えば、操作部15は、ユーザが携帯する認証媒体91に書き込まれている認証情報を赤外線等の近距離無線通信機能やコードリーダ機能を用いて読み取って入力する。
また、上記認証媒体91からの認証情報の入力に代えて、ユーザは、操作部15に備えられているテンキー等を用いてパスワード等の認証情報を入力するようにしてもよい。
操作部15は、上記入力された認証情報を示す入力信号を制御部11へ出力する。
すなわち、制御部11は、収納ボックスDB122においてユーザの部屋番号(専有部情報)が対応付けられ「使用中」である収納ボックスがあるか否かを判断する。
ここで、制御部11は、当該ユーザの物品が収納されている収納ボックスがないと判断した場合には(ステップS204/No)、当該ユーザ宛の物品は共用収納装置10から全て取り出されたことになるので、そのまま動作を終了する。
ここで、ユーザは、その収納ボックスに収納されている物品を取り出す場合には、操作部15を操作して(ボタンを押す等して)、当該収納ボックスの解錠を要求する旨の情報を入力する(ステップS206/Yes)。
操作部15は、上記解錠要求を示す入力信号を制御部11へ出力する。
具体的には、収納ボックスDB122において、取り出したユーザのユーザIDや取出時の時間情報が、該当する収納ボックスの履歴情報の欄に記録される。
また、収納ボックスDB122における該当する収納ボックスの収納状況の欄は、「入庫」から「空き」に書き替えられる。
収納部16は、上記収納ボックスの閉扉を認識すると、当該収納ボックスを施錠して(ステップS209)、動作を終了する。
操作部15は、上記収納ボックスから物品を取り出さない旨の情報が入力されると、その旨の入力信号を制御部11へ出力する。
なお、制御部11は、当該収納ボックスの位置を表示部14に表示させてから、上記収納ボックスの解錠要求の入力信号が入力されないまま所定時間経過した場合に、上記収納ボックスから物品を取り出さない旨の入力信号が入力されたものとみなし、当該収納ボックスを解錠させることなく、そのまま動作を終了するようにしてもよい。
図23は、本発明の第1の実施の形態において、配送業者等の作業員が物品を専用収納装置20に入庫するときの専用収納装置20による動作の流れを示すフローチャートである。
以下、本図に沿って、作業員が収納ボックスにユーザ宛の物品を入庫するときの専用収納装置20による動作について説明を進める。
なお、上記作業員が入庫しようとしている物品は宅配物等である。
また、以下、一例として、専用収納装置20の収納ボックスは単数であるとして説明を進めるが、複数であってもよく、この場合には、制御部21は、入庫する収納ボックスを選択させる選択画面を表示部24上に表示させ、作業員が操作部25を用いて入庫する収納ボックスを選択するようにしてもよい。
このとき、専用収納装置20の表示部24には、使用目的の選択画面が表示されている。
例えば、その使用目的の選択画面には、「物品の入庫」及び「物品の取出」等の選択アイコンが表示されている。
ここで、作業員は、専用収納装置20の使用目的として、専用収納装置20の操作部25を用いて「物品の入庫」を選択すると、操作部25は、作業員の使用目的が「物品の入庫」であることを示す選択信号を制御部21へ入力する(ステップS301)。
例えば、作業員は、認証媒体92を操作部25に近づけて近距離無線通信等により認証媒体92に書き込まれている認証情報を操作部25に入力するようにしてもよい。
操作部25は、上記入力された認証情報を示す入力信号を制御部21へ出力する。
すなわち、制御部21は、上記入力信号の認証情報が配送事業者DB223において管理されているか否かを判断する。
収納部26は、上記解錠信号が入力されると、収納ボックスの解錠を実行する(ステップS305)。
具体的には、ステップS303で入力された認証情報に対応付けられた作業員(配送事業者)の情報を配送事業者DB223から抽出し、当該抽出した作業員(配送事業者)の情報が、収納ボックスDB222に記録される。
また、収納ボックスDB222において、入庫時の時間情報が該当する収納ボックスの履歴情報の欄に記録される。
上記専用収納装置20の収納ボックスを解錠した旨の履歴は、作業員が収納ボックスを解錠・開扉したものの、収納ボックス内が物品でいっぱいで、もはや入庫スペースが十分になく、実際に入庫されなかった場合であっても記録される。
なお、専用収納装置20の収納ボックスは、共用収納装置10とは異なり、既に物品が収納されている状態であっても、解錠可能であり、収納ボックス内に入庫スペースがある限り、物品を追加して入庫することが可能である。
また、専用収納装置20の収納ボックスは、共用収納装置10とは異なり、既に物品が収納されている状態であっても、収納ボックス内に入庫スペースがある限り、物品を追加して入庫することができるので、物品の収納スペースを有効活用することが可能である。
また、作業員は、共通の認証情報により各収納装置10,20の解錠を行うことができることから、各収納装置10,20ごとに解錠のための認証媒体92を個別に用意する必要がなく、配送業務の簡略化を実現することが可能となる。
ユーザが入庫する場合、ユーザは、作業員の場合と同様に「物品の入庫」を選択した後、認証媒体91を用いる等して認証情報を入力する。専用収納装置20は、当該認証が成功すると、収納ボックスを解錠する。ユーザは、その解錠された収納ボックスに宛先が明記された物品を入庫する。
配送事業者が宅配業者の作業員の場合、当該作業員は、専用収納装置20からその宅配物を取出し、物品に明記された宛先へ物品を配送する。
また、配送事業者がクリーニング店の作業員の場合、当該作業員は、専用収納装置20からその未クリーニング品を取出し、クリーニング後、専用収納装置20に再度入庫する。
また、配送事業者がネットスーパーの作業員の場合、当該作業員は、専用収納装置20から容器を回収する。ユーザ宛にネットスーパーの商品を配送する場合には、作業員はユーザから受注した商品を容器に収納し、専用収納装置20の収納ボックスへ入庫する。
以上のように、作業員が専用収納装置20の収納ボックスにユーザ宛の物品を入庫した後に、これを知ったユーザは専用収納装置20の設置場所を訪れ、上記収納ボックスから自身宛の物品を取り出す。
図24は、本発明の第1の実施の形態において、ユーザが物品を専用収納装置20から取り出すときの専用収納装置20による動作の流れを示すフローチャートである。
以下、本図に沿って説明を進める。
このとき、専用収納装置20の表示部24には、使用目的の選択画面が表示されている。
例えば、その使用目的の選択画面には、「物品の入庫」及び「物品の取出」等の選択アイコンが表示されている。
ここで、ユーザは、専用収納装置20の使用目的として、専用収納装置20の操作部25を用いて「物品の取出」を選択すると、操作部25は、ユーザの使用目的が「物品の取出」であることを示す選択信号を制御部21へ入力する(ステップS401)。
例えば、ユーザは、認証媒体91を操作部25に近づけて近距離無線通信等により認証媒体91に書き込まれている認証情報を操作部25に入力するようにしてもよい。
操作部25は、上記入力された認証情報を示す入力信号を制御部21へ出力する。
すなわち、制御部21は、上記入力信号の認証情報がユーザDB221において管理されているか否かを判断する。
収納部26は、上記解錠信号が入力されると、収納ボックスの解錠を実行する(ステップS405)。
具体的には、ステップS403で入力された認証情報に対応付けられたユーザの情報をユーザDB221から抽出し、当該抽出したユーザの情報が、収納ボックスDB222に記録される。
また、収納ボックスDB222において、入庫時の時間情報が該当する収納ボックスの履歴情報の欄に記録される。
また、ユーザは、共通の認証情報により各収納装置10,20の解錠を行うことができることから、各収納装置10,20ごとに解錠のための認証媒体91を個別に用意する必要がなく、配送物等の受取りの簡略化を実現することが可能となる。
上述のように、共用収納装置10において物品が収納されている収納ボックスの解錠が可能な事業者及び作業員は、配送事業者DB123において管理されている。
管理者は、以下の通り、管理者端末60を用いて、共用収納装置10の収納ボックスを解錠可能な配送事業者について上記配送事業者DB123に登録を行う。
図25は、本発明の第1の実施の形態における共用収納装置10を使用可能な配送事業者の設定動作の流れを示すシーケンスチャートである。
以下、本図に沿って説明を進める。
ここで、入力される各項目は、例えば、管理者が事前に配送事業者から入力の依頼を受けた内容のものである。
制御部61は、上記入力信号が入力されると、当該入力信号が示す各項目の情報を通信部63に管理サーバ30へ送信させる(ステップS1002)。
制御部31は、上記入力信号が入力されると、当該入力信号が示す各項目の情報を情報格納部32の配送事業者DB323に書き込む(ステップS1003)。
なお、この配送事業者DB323において管理される情報の送信は、所定時間ごとに定期的に行われるものであってもよいし、共用収納装置10からの要求に応じて行われるものであってもよい。
制御部11は、上記入力信号が入力されると、当該入力信号が示す配送事業者DB323で管理されている情報を情報格納部12の配送事業者DB123に書き込んで情報の更新を行い、配送事業者DB123,323間の情報の同期を行う(ステップS1005)。
上述のように、共用収納装置10の配送事業者DB123には、共用収納装置10の解錠を行う作業員の氏名と、当該作業員が所属する配送事業者の名称及び識別情報と、その作業員に割り当てられている認証情報と、各作業員の共用収納装置10及び専用収納装置20の使用(解錠)の許否といった各項目が登録される。
当該登録後、配送事業者は、自組織に所属する作業員個別の共用収納装置10及び専用収納装置20の使用の許否を変更することができる。
図26は、本発明の第1の実施の形態における共用収納装置10を使用可能な作業員の変更動作の流れを示すシーケンスチャートである。
以下、本図に沿って説明を進める。
制御部51は、上記制御信号が入力されると、上記作業員の情報の取得要求とともに、その配送事業者の事業者IDを通信部53に送信させる(ステップS1102)。
制御部31は、上記制御信号が入力されると、配送事業者DB323を参照し、当該制御信号に示される事業者IDに該当する配送事業者に所属する作業員の情報を抽出し、当該抽出した情報を通信部33に事業者端末50へ送信させる(ステップS1103)。
制御部51は、上記受信情報を示す信号が入力されると、当該受信情報、すなわち、当該配送事業者に所属する作業員の情報を表示部54に表示させる(ステップS1104)。
図27は、本発明の第1の実施の形態における作業員の情報の一例を示す図である。
図の例では、上記作業員の情報として、当該配送事業者に所属する作業員の氏名と、当該作業員が所属する配送事業者の名称及び識別情報と、その作業員に割り当てられている認証情報と、各作業員の共用収納装置10及び専用収納装置20の使用(解錠)の許否といった各項目が表示されている。
例えば、配送事業者の担当者は、操作部55を用いて、表示部54上の画面上の使用の許否の変更をしたい共用収納装置10の表示部分をクリックする等して選択し、許可から禁止へ等と変更する。
制御部51は、上記入力信号が入力されると、当該入力信号が示す各項目の変更情報を通信部53に管理サーバ30へ送信させる(ステップS1106)。
制御部31は、上記入力信号が入力されると、当該入力信号が示す各項目の変更情報に基づいて情報格納部32の配送事業者DB323において管理される情報の変更を行う(ステップS1107)。
なお、この配送事業者DB323において管理される情報の送信は、所定時間ごとに定期的に行われるものであってもよいし、共用収納装置10からの要求に応じて行われるものであってもよい。
制御部11は、上記入力信号が入力されると、当該入力信号が示す配送事業者DB323で管理されている情報を情報格納部12の配送事業者DB123に書き込んで情報の更新を行い、配送事業者DB123,323間の情報の同期を行う(ステップS1109)。
上述のように配送事業者DB123の情報の変更を行うことにより、配送事業者は、作業員が退職したときに、その作業員による共用収納装置10の使用を禁止したり、作業員が使用可能な共用収納装置10を追加したりすることが可能となる。
上述のように、専用収納装置20の配送事業者DB223には、専用収納装置20の解錠を行う作業員の氏名と、当該作業員が所属する配送事業者の名称及び識別情報と、その作業員に割り当てられている認証情報と、各作業員の専用収納装置20の使用(解錠)の許否といった各項目が登録される。
当該登録後、ユーザは、配送事業者ごとの専用収納装置20の使用の許否を変更することができる。
図28は、本発明の第1の実施の形態における専用収納装置20を使用可能な配送事業者のユーザによる変更動作の流れを示すシーケンスチャートである。
以下、本図に沿って説明を進める。
制御部41は、上記制御信号が入力されると、上記配送事業者の情報の取得要求とともに、当該ユーザ専用の専用収納装置20の識別情報を通信部43に送信させる(ステップS1202)。
制御部31は、上記制御信号が入力されると、配送事業者DB323及び収納装置DB325を参照し、ユーザの専用の専用収納装置20と同一施設内に設置されている共用収納装置10の使用が許可されている配送事業者の情報を抽出する。
そして、制御部31は、上記抽出した配送事業者の情報を通信部33にユーザ端末40へ送信させる(ステップS1203)。
制御部41は、上記受信情報を示す信号が入力されると、当該受信情報、すなわち、当該配送事業者の情報を表示部44に表示させる(ステップS1204)。
図29は、本発明の第1の実施の形態における配送事業者の情報の一例を示す図である。
図の例では、上記配送事業者の情報として、ユーザ自身の専用の専用収納装置20と同一施設内に設置されている共用収納装置10において使用が許可されている配送事業者の一覧が示されている。
ここで、共用収納装置10と専用収納装置20とが同一施設内に設置されている一例をあげると、集合住宅のエントランスに共用収納装置10が設置され、各住戸の玄関先に専用収納装置20が設置される場合がある。
例えば、ユーザは、操作部45を用いて、表示部44上の画面上の使用の許否の変更をしたい配送事業者の表示部分をクリックする等して選択し、許可から禁止へ等と変更する。
制御部41は、上記入力信号が入力されると、当該入力信号が示す配送事業者の変更情報を通信部43に管理サーバ30へ送信させる(ステップS1206)。
制御部31は、上記入力信号が入力されると、当該入力信号が示す配送事業者の変更情報に基づいて情報格納部32の配送事業者DB323において管理される作業員による専用収納装置20の使用の許否の変更を行う(ステップS1207)。
ここでは、ユーザは、配送事業者ごとに、自身の専用の専用収納装置20の使用の許否の変更を行うので、ユーザにより配送事業者の許否の変更が指定されると、制御部31は、配送事業者DB323において、当該配送事業者に所属する作業員全ての許否を一括して変更する。
このように設定することにより、配送事業者の組織を退職する等により、根本的に専用収納装置20の解錠資格が失われた元作業員に対しては、新たに専用収納装置20の解錠を許可することを抑制でき、専用収納装置20について高い防犯セキュリティを維持することが可能である。
なお、この配送事業者DB323において管理される情報の送信は、所定時間ごとに定期的に行われるものであってもよいし、専用収納装置20からの要求に応じて行われるものであってもよい。
制御部21は、上記入力信号が入力されると、当該入力信号が示す配送事業者DB323で管理されている情報を情報格納部22の配送事業者DB223に書き込んで情報の更新を行い、配送事業者DB223,323間の情報の同期を行う(ステップS1209)。
上述のように配送事業者DB223の情報の変更を行うことにより、ユーザは、自身が利用するサービスを提供する配送事業者に対してのみ、自身専用の専用収納装置20の解錠を許可するよう設定できるので、サービスの利用に無関係な配送事業者による解錠を抑制し、専用収納装置20について高い防犯セキュリティを実現することが可能である。
以上説明したように、本発明の第1の実施の形態における認証管理システムによれば、施設の共用部に設置され、複数のユーザが共有で使用する共用収納装置10の認証情報と、各ユーザ又はユーザのグループが専用で使用する専用収納装置20の認証情報とを共通に管理し、外部から認証情報が入力されたとき、当該入力された認証情報と、上記管理している共通の認証情報とを照合して認証を行うので、ユーザや配送事業者は、収納装置ごとに認証情報を設定したり、認証情報が記録された認証媒体を用意したりする必要がなく、ユーザは自身が居住又は利用する施設に設置された各収納装置10,20を快適に利用することが可能となる。また、配送事業者にとってもユーザ宛の物品の配送業務等を効果的に簡易化させることができ、作業効率を大幅に向上させることが可能となる。
また、ユーザは、ユーザ端末40を用いて上記専用収納装置20の配送事業者による使用の許否を設定する際、その専用収納装置20と同一の施設内に設置されている共用収納装置10の使用が許可されている配送事業者の一覧から選択するので、専用収納装置20の使用許否の設定を容易に行うことが可能となる。
また、共用収納装置10の使用が許可されている配送事業者とは、ユーザの居住または利用している施設においてサービスの提供が認められている信頼性の高い事業者ともいえるので、ユーザがこれら配送事業者に限定して、専用収納装置20の使用を許可する配送事業者を設定することにより、専用収納装置20についてより一層高い防犯セキュリティを維持することが可能となる。
(第2の実施の形態の概要)
第1の実施の形態では、共用収納装置10又は専用収納装置20において、認証媒体91,92等により認証情報を入力すると、その入力された認証情報と、共用収納装置10であればユーザDB121又は配送事業者DB123、専用収納装置20であればユーザDB221又は配送事業者DB223において管理されている認証情報との間で認証を行うものであった。
また、第1の実施の形態では、管理サーバ30は、ユーザDB321及び配送事業者DB323において管理している情報を共用収納装置10又は専用収納装置20へ送信し、ユーザDB121,221,331間及び配送事業者DB123,223,323間の同期を行うものであった。
これに対し、第2の実施の形態においては、共用収納装置10又は専用収納装置20は、認証媒体91,92等外部から認証情報の入力があると、その入力された認証情報を管理サーバ30へ送信し、管理サーバ30が、その共用収納装置10又は専用収納装置20から受信した認証情報と、ユーザDB321又は配送事業者DB323において管理されている認証情報とを照合し、認証を行う。
管理サーバ30は、その認証結果を共用収納装置10又は専用収納装置20へ送信し、当該認証結果を受信した共用収納装置10又は専用収納装置20は、当該認証結果に基づいて、それぞれ自装置の収納ボックスの解錠の許可/不許可の判断を行う。
以下、特記をしない限り、本発明の第2の実施の形態の構成及び動作は、第1の実施の形態と同様であるものとして説明を進める。
本実施の形態では、共用収納装置10の情報格納部12は、ユーザDB121及び配送事業者DB123を管理していない。
また、専用収納装置20の情報格納部22は、ユーザDB221及び配送事業者DB223を管理していない。
当該認証処理の方法については、第1の実施の形態で、共用収納装置10の制御部11及び専用収納装置20の制御部21が実行するものと同様である。
その他の点についても、本実施の形態における構成は、第1の実施の形態と同様である。
(1)共用収納装置10及び専用収納装置20の収納ボックスの解錠動作
共用収納装置10又は専用収納装置20において、操作部15,25は、自装置の収納ボックスの解錠のための認証情報を認証媒体91,92等を介して外部から入力すると、その認証情報を示す入力信号をそれぞれ制御部11,21へ出力する。
制御部11,21は、その入力信号に示される認証情報をそれぞれ通信部13,23に管理サーバ30へ送信させる。
管理サーバ30の制御部31は、上記入力信号が入力されると、ユーザDB321又は配送事業者DB323を参照し、当該入力信号に示される認証情報と、各データベース321,323において管理されている認証情報とを照合して認証を行う。
例えば、制御部31は、上記共用収納装置10又は専用収納装置20において入力された認証情報が、各データベース321,323において使用が許可されている場合には、認証成功と判断し、反対に、使用が許可されていない場合には認証失敗と判断する。
共用収納装置10又は専用収納装置20の通信部13,23は、それぞれ認証結果の情報を管理サーバ30から受信すると、当該受信した認証結果に基づいて、自装置の収納ボックスの解錠を行う。すなわち、その認証結果が認証成功である場合には、該当する収納ボックスを解錠し、反対に認証失敗である場合には、収納ボックスの解錠を行わない。
本実施の形態においても第1の実施の形態と同様に、管理サーバ30のユーザDB321及び配送事業者DB323において各収納装置10,20の使用の許否の変更を行うことができる。
ただし、本実施の形態では、共用収納装置10及び専用収納装置20は、ユーザDB及び配送事業者DBを管理していないので、データベースの同期は行われない。
以上説明したように、本発明の第2の実施の形態における認証管理システムは、認証処理を各収納装置10,20ではなく、管理サーバ30が一括して行うので、各収納装置10,20の処理負担を軽減させ、また製造コストを効果的に削減させることが可能となる。
以上説明したように、本発明の第1,第2の実施の形態における認証管理システムによれば、施設の共用部に設置され、複数のユーザが共有で使用する共用収納装置10の認証情報と、各ユーザ又はユーザのグループが専用で使用する専用収納装置20の認証情報とを共通に管理し、外部から認証情報が入力されたとき、当該入力された認証情報と、上記管理している共通の認証情報とを照合して認証を行うので、ユーザや配送事業者は、収納装置ごとに認証情報を設定したり、認証情報が記録された認証媒体を用意したりする必要がなく、ユーザは自身が居住又は利用する施設に設置された各収納装置10,20を快適に利用することが可能となる。また、配送事業者にとってもユーザ宛の物品の配送業務等を効果的に簡易化させることができ、作業効率を大幅に向上させることが可能となる。
また、上記の共用収納装置10、専用収納装置20、管理サーバ30、ユーザ端末40、事業者端末50又は管理者端末60をソフトウェアモジュール群として構成する場合、このプログラムは、光記録媒体、磁気記録媒体、光磁気記録媒体、または半導体等の記録媒体に記録され、上記の記録媒体からロードされるようにしてもよいし、所定のネットワークを介して接続されている外部機器からロードされるようにしてもよい。
例えば、集合住宅の居住者であるユーザが共用収納装置10にクリーニング品を預け入れ、それを作業員である業者が持ち帰り、クリーニングしてから再度、共用収納装置10又は専用収納装置20に入庫するといったクリーニングサービスに利用することもできる。
その後、受取側の居住者であるユーザは、その預けられた自分宛のクリーニング品を共用収納装置10又は専用収納装置20から取り出して受け取る。
このように、ユーザが物品を入庫する側、作業員が物品を取り出す側となり、本実施の形態における認証管理システムを利用することもできる。
このように、ユーザが物品を入庫する側、取り出す側となり、本実施の形態における認証管理システムを利用することもできる。
この専有部としては、上記実施の形態で例示したような住戸の他、例えば、オフィススペース、テナント、教室等が適用可能である。
また、このような物理的に共通のスペース(専有部)を利用又は居住するユーザのグループに対してだけでなく、共通の所定のグループには所属するが必ずしも物理的なスペースを物理的に共有していない複数のユーザに対しても共通の認証情報を割り当て、ユーザDB121,221,321において管理するようにしてもよい。この場合、専用収納装置20は、当該共通の所定のグループ専用の収納装置として用いることができる。
当該グループの一例としては、同一の会社、部署、チェーン店、学校、クラブ又はその他の組織や機関等であってもよく、また、これらの例に限定されない。
また、ユーザ個人に認証情報が割り当てられ、専用収納装置20は、ユーザ個人専用であってもよいのはいうまでもない。
11,21,31,41,51,61 制御部
12,22,32,42,52,62 情報格納部
13,23,33,43,53,63 通信部
14,34,44,54,64 表示部
15,35,45,55,65 操作部
16,26 収納部
20 専用収納装置
30 管理サーバ
40 ユーザ端末
50 事業者端末
60 管理者端末
91,92 認証媒体
100 ネットワーク
121,221,321 ユーザDB
122,322 収納ボックスDB
123,223,323 配送事業者DB
124,224.324 収納履歴DB
325 収納装置DB
Claims (5)
- 複数の施錠可能な収納装置を解錠するための認証情報を管理する認証管理システムであって、
施設の共用部に設置され、施設において複数のユーザが共用する収納装置であって、該複数のユーザの認証情報により解錠が可能な共用収納装置と、
前記施設の専有部又はその近傍に設置され、前記施設において特定のユーザのみに使用が制限されている専用の収納装置であって、該特定のユーザの認証情報により解錠が可能な専用収納装置と、
前記共用収納装置及び専用収納装置とネットワークを介して通信可能に接続され、前記共用収納装置及び前記専用収納装置を解錠するために必要な前記認証情報を統合して管理する管理サーバとを有し、
前記共用収納装置及び前記専用収納装置は、前記管理サーバから前記認証情報を受信して管理し、前記認証情報が入力されると、該入力された認証情報と、前記管理している認証情報とに基づいて、自収納装置をそれぞれ解錠するための認証を行うことを特徴とする認証管理システム。 - 複数の施錠可能な収納装置を解錠するための認証情報を管理する認証管理システムであって、
施設の共用部に設置され、施設において複数のユーザが共用する収納装置であって、該複数のユーザの認証情報により解錠が可能な共用収納装置と、
前記施設の専有部又はその近傍に設置され、前記施設において特定のユーザのみに使用が制限されている専用の収納装置であって、該特定のユーザの認証情報により解錠が可能な専用収納装置と、
前記共用収納装置及び専用収納装置とネットワークを介して通信可能に接続され、前記共用収納装置及び前記専用収納装置を解錠するために必要な前記認証情報を統合して管理する管理サーバとを有し、
前記共用収納装置及び前記専用収納装置は、前記認証情報が入力されると、該入力された認証情報を前記管理サーバへ送信し、
前記管理サーバは、前記認証情報を前記共用収納装置又は前記専用収納装置から受信すると、該受信した認証情報と、前記管理している認証情報とに基づいて、前記共用収納装置又は前記専用収納装置を解錠するための認証を行うことを特徴とする認証管理システム。 - 前記施設のユーザが操作するユーザ端末をさらに有し、
前記ユーザ端末は、前記ユーザ専用の専用収納装置の解錠を許可又は禁止する配送事業者の情報を前記管理サーバへ送信し、
前記管理サーバは、前記配送事業者の情報を前記ユーザ端末から受信すると、該受信した配送事業者の情報に基づいて、該配送事業者の認証情報を、前記専用収納装置の解錠を許可する認証情報として登録するか、又は解錠を禁止するよう登録内容を変更することを特徴とする請求項1又は2記載の認証管理システム。 - 前記管理サーバは、前記施設に前記ユーザ宛の物品を配送する配送事業者のうち、前記共用収納装置を解錠可能な配送事業者の情報を管理するデータベースを格納し、前記ユーザ端末からの取得要求に応じて、前記共用収納装置を解錠可能な配送事業者の情報を前記ユーザ端末へ送信し、
前記ユーザ端末は、前記共用収納装置を解錠可能な配送事業者の情報を前記管理サーバから受信し、該受信した配送事業者の情報に基づいて、前記専用収納装置の解錠を許可又は禁止する配送事業者の情報を前記管理サーバへ送信することを特徴とする請求項3記載の認証管理システム。 - 施設に前記ユーザ宛の物品を配送する配送事業者が操作する配送事業者端末をさらに有し、
前記配送事業者端末は、該配送事業者に所属し、前記共用収納装置又は専用収納装置への配送作業を行う作業員による認証情報の使用を禁止又は該認証情報の登録内容を変更するとき、該使用禁止又は変更の要求情報を前記管理サーバへ送信し、
前記管理サーバは、前記要求情報を前記配送事業者端末から受信すると、該受信した要求情報に基づいて、前記作業員の認証情報による前記共用収納装置及び前記専用収納装置の解錠を禁止するか、又は前記作業員の認証情報の登録内容を変更することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の認証管理システム。
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