JP2019134897A - 物品収受システム - Google Patents
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Abstract
【課題】収納ボックスの設置者の費用負担を軽減させることの可能な物品収受システムを提供する。【解決手段】本発明の物品収受システムは、少なくとも1つの収納ボックスと、少なくとも1つの収納ボックス毎に収納ボックスの利用料を設定する設定手段41と、何れかの収納ボックスに物品が収納される場合及び/又は何れかの収納ボックスに収納された物品が取り出される場合に、当該何れかの収納ボックスに設定された利用料に基づいて決済処理を行う決済手段42と、当該何れかの収納ボックスに物品が収納される場合であって、決済処理が完了し、当該何れかの収納ボックスに物品が収納された場合に、当該何れかの収納ボックスを施錠する施錠手段43と、当該何れかの収納ボックスに収納された物品が取り出される場合であって、決済処理が完了した場合に、当該何れかの収納ボックスを開錠する開錠手段44と、を備える。【選択図】図6
Description
本発明は、物品収受システムに関する。
従来、宅配ボックス(宅配ロッカーとも呼ばれる)等のように物品を収納するための収納ボックスを例えばマンション等の集合住宅の玄関ホール等に設置して、種々の物品(宅配物、郵便物、あるいは食品等の種々の物品)を収受する物品収受システムが知られている(例えば、特許文献1)。
特許文献1には、収納ボックスの設置場所において、荷送り人が物品の発送手続きを行うことの可能な技術が開示されている。この技術では、荷送り人が物品の発送手続きを行う際に、物品の発送費用を決済するようになっている。
ところで、近年、不特定多数の利用者が利用可能な収納ボックスを例えば鉄道駅頭、コンビニエンスストア店頭等の公衆の場所に設置する試みが進められているが、かかる収納ボックスの設置やメンテナンス等の維持管理に関する費用は収納ボックスの設置者が負担することになるので、収納ボックスの設置者の費用負担が増大する虞があった。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、収納ボックスの設置者の費用負担を軽減させることの可能な物品収受システムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、少なくとも1つの収納ボックスと、前記少なくとも1つの収納ボックス毎に収納ボックスの利用料を設定する設定手段と、前記少なくとも1つの収納ボックスのうち何れかの収納ボックスに物品が収納される場合及び/又は前記少なくとも1つの収納ボックスのうち何れかの収納ボックスに収納された物品が取り出される場合に、前記何れかの収納ボックスに設定された収納ボックスの利用料に基づいて決済処理を行う決済手段と、前記何れかの収納ボックスに物品が収納される場合であって、前記決済処理が完了し、前記何れかの収納ボックスに前記物品が収納された場合に、前記何れかの収納ボックスを施錠する施錠手段と、前記何れかの収納ボックスに収納された物品が取り出される場合であって、前記決済処理が完了した場合に、前記何れかの収納ボックスを開錠する開錠手段と、を備える物品収受システムを提供する(発明1)。
本発明の物品収受システムによれば、収納ボックスの設置者の費用負担を軽減させることができる。
以下、本発明の一実施形態について添付図面を参照して詳細に説明する。ただし、この実施形態は例示であり、本発明はこれに限定されるものではない。
(1)物品収受システムの基本構成
図1は、本発明の一実施形態に係る物品収受システムの基本構成を概略的に示す図である。図1に示すように、この物品収受システムは、例えばインターネット等の通信網NW(ネットワーク)に接続可能な複数の宅配ボックス10と、通信網NWに接続されている管理サーバ20と、によって構成されている。また、この物品収受システムは、各宅配ボックス10の設置場所において、荷送り人が、集配業者に対して物品の集荷依頼を行うことができ、さらには、例えば集配業者によって収納された物品を荷受け人が取り出すことができるようになっている。ここで、荷送り人とは、例えば、集配業者に集荷を依頼する個人あるいは企業等であってもよいし、通信網NW等を介して商品を販売する業者(通販業者)、商店、デパート、あるいは、多数の商品を仲買し卸す商社等であってもよい。
図1は、本発明の一実施形態に係る物品収受システムの基本構成を概略的に示す図である。図1に示すように、この物品収受システムは、例えばインターネット等の通信網NW(ネットワーク)に接続可能な複数の宅配ボックス10と、通信網NWに接続されている管理サーバ20と、によって構成されている。また、この物品収受システムは、各宅配ボックス10の設置場所において、荷送り人が、集配業者に対して物品の集荷依頼を行うことができ、さらには、例えば集配業者によって収納された物品を荷受け人が取り出すことができるようになっている。ここで、荷送り人とは、例えば、集配業者に集荷を依頼する個人あるいは企業等であってもよいし、通信網NW等を介して商品を販売する業者(通販業者)、商店、デパート、あるいは、多数の商品を仲買し卸す商社等であってもよい。
各宅配ボックス10は、例えば宅配物(例えば、集配業者によって配送される荷物や、新聞、広告ビラ、回覧板等を含む)や郵便物等の荷物(物品)を収納する複数の収納ボックス10a,10b,…(図2に示す)を備えており、例えば集合住宅の玄関ホール、企業や施設等のエントランスホール、鉄道駅頭、コンビニエンスストア店頭等の種々の場所に設置されている。なお、各宅配ボックス10は、例えば鉄道駅頭、コンビニエンスストア店頭等の公衆の場所に設置される場合には、拠点型宅配ボックスあるいは街中ロッカーと呼ばれることがある。
また、本実施形態において、各宅配ボックス10は、物品の集荷依頼が行われた場合に、例えば集配業者が管理する端末装置30に対して、通信網NWを介して集荷指示を送信するように構成されている。
管理サーバ20は、通信網NWを介して各宅配ボックス10と接続されており、各宅配ボックス10の収納状態と、物品の荷送り人、荷受け人(物品の届け先)及び集配業者に関する情報等と、を管理する。
端末装置30は、例えば、携帯端末、スマートフォン、PDA(Personal Digital Assistant)、パーソナルコンピュータ、双方向の通信機能を備えたテレビジョン受像機(いわゆる多機能型のスマートテレビも含む)等のように、個々のユーザ(例えば集配業者の配達員等)によって操作される端末装置であってもよい。
(2)宅配ボックスの構成
図2及び図3を参照して宅配ボックス10の構成について説明する。図2は、宅配ボックスの外観を概略的に示す図であり、図3は、宅配ボックスの内部構成を示すブロック図である。
図2及び図3を参照して宅配ボックス10の構成について説明する。図2は、宅配ボックスの外観を概略的に示す図であり、図3は、宅配ボックスの内部構成を示すブロック図である。
宅配ボックス10は、配達された物品(荷物)を収納し、あるいは、収納された物品を取り出すための収納扉を備えた少なくとも1つの収納ボックス10a,10b,…から構成されている。各収納ボックス10a,10b,…の収納扉の開錠/施錠は、電気錠(図示省略)を用いて制御される。
宅配ボックス10の各収納ボックス10a,10b,…には、物品が収納ボックスに収納されているか否かを示す物品センサ信号を送信するための、透過式ないし反射式光センサ等から構成された物品センサ(図示省略)が設けられている。各収納ボックス10a,10b,…は、例えば、収納する物品の大きさに応じて複数のサイズ(例えば、S、M、L、…)のものが設けられていてもよい。
宅配ボックス10はコンソールCを有しており、コンソールCには、情報を表示するための表示部16と、情報を入力するための入力部17と、が設けられている。本実施形態では、入力部17は、ファンクションキーやテンキー等から構成されたキーボード17aと、IDカードAの情報や、バーコードあるいは二次元コード(例えばQR(Quick Response)コード(登録商標))等を読み取るリーダー17bと、を含む。
IDカードAは、宅配ボックス10の各収納ボックス10a,10b,…の収納扉を施錠している電気錠の開錠に関わる認証手段の1つとして用いられるものであり、例えば、宅配ボックス10の管理者(設置者)に配布されてもよいし、宅配ボックス10が集合住宅の玄関ホールに設置されている場合には集合住宅の居住者に配布されてもよいし、集配業者に配布されてもよい。
IDカードAが宅配ボックス10の管理者に配布されている場合にIDカードAに記録される情報としては、例えば、管理者名及び所定のパスワードの組み合せを用いることができる。また、IDカードAが集合住宅の居住者に配布されている場合にIDカードAに記録される情報としては、例えば、居住者の氏名及び/又は部屋番号と、所定のパスワードと、の組み合せを用いることができる。さらに、IDカードAが集配業者に配布されている場合にIDカードAに記録される情報としては、例えば、集配業者名及び所定のパスワードの組み合せを用いることができる。
図3に示すように、宅配ボックス10は、CPU(Central Processing Unit)11と、ROM(Read Only Memory)12と、RAM(Random Access Memory)13と、記憶装置14と、表示処理部15と、表示部16と、入力部17と、通信インタフェース部18と、を備えており、各部間の制御信号又はデータ信号を伝送するためのバス19が設けられている。
CPU11は、電源が宅配ボックス10に投入されると、ROM12又は記憶装置14に記憶された各種のプログラムをRAM13にロードして実行する。本実施形態では、CPU11は、ROM12又は記憶装置14に記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、後述する設定手段41、決済手段42、施錠手段43、開錠手段44、送信手段45、通知手段46及び提示手段47(図6に示す)の各機能を実現する。
CPU11は、管理サーバ20から送信された情報を、通信インタフェース部18を介して受信し、受信した情報をRAM13又は記憶装置14に記憶する。また、CPU11は、ROM12、RAM13又は記憶装置14に記憶されているデータを、通信インタフェース部18を介して管理サーバ20に送信する。
記憶装置14は、例えば、フラッシュメモリ、SSD(Solid State Drive)、磁気記憶装置(例えばHDD(Hard Disk Drive)、フロッピーディスク(登録商標)、磁気テープ等)、光ディスク等の不揮発性の記憶装置であってもよいし、RAM等の揮発性の記憶装置であってもよく、CPU11が実行するプログラムやCPU11が参照するデータを格納する。また、記憶装置14には、後述する利用料データ(図7に示す)及び設定データ(図8に示す)と、IDカードAに記録される情報と、が記憶されている。
なお、ここでは、記憶装置14が宅配ボックス10の内部に設けられている場合を一例として説明しているが、記憶装置14は、宅配ボックス10の内部ではなく、例えば、宅配ボックス10と通信網NWを介して通信可能な所定の装置(例えばファイルサーバ等)に設けられてもよい。この場合、CPU11は、記憶装置14に格納されたプログラムやデータの読み出し又は書き込みを行うために、通信網NWを介して当該所定の装置にアクセスしてもよい。
表示処理部15は、CPU11から与えられる表示用データを、表示部16に表示する。表示部16は、例えば、マトリクス状に画素単位で配置された薄膜トランジスタを含むLCD(Liquid Crystal Display)モニタであり、表示用データに基づいて薄膜トランジスタを駆動することで、表示されるデータを表示画面に表示する。
入力部17は、上述したようにキーボード17a及びリーダー17bを含む。なお、入力部17は、例えばタッチパネルやタッチパッド等で構成されてもよく、この場合には、例えば表示画面を指先又はペンで触れること等によるタッチ方式の入力を受け付ける。タッチ入力方式は、例えば静電容量方式等の周知の方式でよい。また、入力部17は、音声入力用のマイクであってもよい。
通信インタフェース部18は、通信網NWを介して通信を行うためのインタフェース回路を含む。
(3)管理サーバの構成
図4を参照して管理サーバ20の構成について説明する。図4は、管理サーバの内部構成を示すブロック図である。図4に示すように、管理サーバ20は、CPU21と、ROM22と、RAM23と、記憶装置24と、表示処理部25と、表示部26と、入力部27と、通信インタフェース部28と、を備えており、各部間の制御信号又はデータ信号を伝送するためのバス29が設けられている。管理サーバ20は、例えば、汎用のパーソナルコンピュータであってもよい。
図4を参照して管理サーバ20の構成について説明する。図4は、管理サーバの内部構成を示すブロック図である。図4に示すように、管理サーバ20は、CPU21と、ROM22と、RAM23と、記憶装置24と、表示処理部25と、表示部26と、入力部27と、通信インタフェース部28と、を備えており、各部間の制御信号又はデータ信号を伝送するためのバス29が設けられている。管理サーバ20は、例えば、汎用のパーソナルコンピュータであってもよい。
CPU21は、電源が管理サーバ20に投入されると、ROM22又は記憶装置24に記憶された各種のプログラムをRAM23にロードして実行する。
記憶装置24は、例えば、フラッシュメモリ、SSD、磁気記憶装置、光ディスク等の不揮発性の記憶装置であってもよいし、RAM等の揮発性の記憶装置であってもよく、オペレーティングシステム(OS)やOS上で実行されるプログラムを記憶する。また、記憶装置24には、後述する管理データ(図5に示す)が記憶されている。
表示処理部25は、CPU21から与えられる表示用データを、表示部26に表示する。表示部26は、例えばLCDモニタである。入力部27は、例えばマウスや、キーボードや、音声入力用のマイク等の情報入力デバイスである。通信インタフェース部28は、通信網NWを介して通信を行うためのインタフェース回路を含む。
図5を参照して管理データの構成について説明する。図5は、管理データの構成例を示す図である。管理データには、複数の宅配ボックス10(図の例では、B1,B2,B3,…)毎に、その設置場所(図の例では、L1,L2,L3,…)と、各収納ボックス10a,10b,…の番号(収納ボックス番号)と、が記録されている。また、複数の収納ボックス10a,10b,…毎に、収納状態(ステータス)及び物品情報の各項目が設けられており、物品情報は、荷送り人情報、荷受け人情報、集配業者情報及び開錠情報、…の各項目で構成されている。なお、物品情報には、例えば、物品のサイズ、重量、温度、種類(例えば食料、衣類、家具、電気製品、レジャー用品、割れ物、冷凍品、冷蔵品等)や、集配業者によって設定された物品の識別番号(宅配物ID)や、収納ボックスに物品が収納(入庫)されたときの日時情報等が含まれてもよい。
収納状態(ステータス)の項目には、宅配ボックス10から送信された信号(収納完了情報)に基づき収納ボックスに物品が収納されたと判断されると、「入庫」という情報が記録され、宅配ボックス10から送信された信号(出庫完了情報)に基づき収納ボックスが空き状態になったと判断されると、「空き」という情報が記録される。また、「空き」という情報が記録された収納状態に対応する物品情報には、例えば空データ(NULLデータ)が記録される。
荷送り人情報の項目には、例えば、荷送り人の氏名、住所、電話番号、電子メールアドレス、FAX番号等が記録される。また、荷受け人情報の項目には、例えば、荷受け人の氏名、住所、電話番号、電子メールアドレス、FAX番号等が記録される。さらに、集配業者情報の項目には、例えば、集配業者の名称、居所、電話番号、電子メールアドレス、FAX番号等が記録される。
開錠情報は、宅配ボックス10の各収納ボックス10a,10b,…の電気錠を開錠するために用いられるものである。この開錠情報の内容は、例えば、各収納ボックス10a,10b,…に物品を収納する利用者(ここでは、荷送り人や集配業者)によって自由に設定されてもよいし、CPU11によって所定の内容(例えば、IDカードAに記録される情報と同じ情報であってもよいし、荷受け人の氏名と所定のパスワードとの組み合わせ等であってもよい)が設定されてもよい。
(4)物品収受システムにおける各機能の概要
本実施形態の物品収受システムで実現される機能について、図6を参照して説明する。図6は、本実施形態の物品収受システムで主要な役割を果たす機能を説明するための機能ブロック図である。図6の機能ブロック図では、設定手段41、決済手段42、施錠手段43及び開錠手段44が本発明の主要な構成に対応している。他の手段(送信手段45、通知手段46及び提示手段47)は必ずしも必須の構成ではないが、本発明をさらに好ましくするための構成要素である。
本実施形態の物品収受システムで実現される機能について、図6を参照して説明する。図6は、本実施形態の物品収受システムで主要な役割を果たす機能を説明するための機能ブロック図である。図6の機能ブロック図では、設定手段41、決済手段42、施錠手段43及び開錠手段44が本発明の主要な構成に対応している。他の手段(送信手段45、通知手段46及び提示手段47)は必ずしも必須の構成ではないが、本発明をさらに好ましくするための構成要素である。
設定手段41は、少なくとも1つの収納ボックス10a,10b,…毎に収納ボックスの利用料を設定する機能を備える。
設定手段41の機能は、例えば以下のように実現される。宅配ボックス10のCPU11は、図7に示す利用料データが例えば入力部17を用いて入力される毎に、入力された利用料データを記憶装置14に記憶することによって各収納ボックス10a,10b,…の利用料を設定してもよい。また、CPU11は、例えば外部装置から通信インタフェース部18を介して利用料データを受信する毎に、受信した利用料データを記憶装置14に記憶することによって各収納ボックス10a,10b,…の利用料を設定してもよい。
利用料データは、少なくとも1つの収納ボックス10a,10b,…毎(図7の例では、収納ボックス番号毎)に、収納ボックスの利用料と、追加費用とが対応付けられた状態で記述されたデータである。各収納ボックス10a,10b,…の利用料は、一定の金額に設定されていてもよいし、後述するように、物品、収納ボックス及び利用者のうち少なくとも1つの属性に基づいて変更可能に設定されてもよい。また、追加費用には、物品の受け渡し(異なる利用者(ここでは、荷送り人、集配業者、荷受け人)間で物品の受け取り及び引き渡しを行うこと)に関する費用(例えば、集配業者による物品の配送料金や、物品の購入料金やレンタル料金等)が含まれてもよい。
また、設定手段41は、物品、各収納ボックス10a,10b,…及び各収納ボックス10a,10b,…の利用者のうち少なくとも1つの属性に基づいて各収納ボックス10a,10b,…の利用料を設定する機能を備えてもよい。これにより、各収納ボックス10a,10b,…の利用料を、収納される物品の属性、利用される収納ボックスの属性及び利用者の属性のうち少なくとも1つに基づいて自由に設定することが可能になる。
ここで、物品の属性は、物品のサイズ、重量、温度、種類及び配送距離のうち少なくとも1つを含んでもよい。これにより、収納される物品のサイズ、重量、温度、種類及び配送距離のうち少なくとも1つに基づいて各収納ボックス10a,10b,…の利用料を設定することができる。
また、収納ボックスの属性は、利用される収納ボックスのサイズ、少なくとも1つの収納ボックス内における当該利用される収納ボックスの位置、利用時間帯及び物品収納時間のうち少なくとも1つを含んでもよい。これにより、利用される収納ボックスのサイズ、位置、利用時間帯及び物品収納時間のうち少なくとも1つに基づいて各収納ボックス10a,10b,…の利用料を設定することができる。さらに、収納ボックスの属性には、収納ボックスの設置場所が含まれてもよい。
さらに、利用者の属性は、利用者の種類、収納ボックスの利用回数及び収納ボックスの占有率のうち少なくとも1つを含んでもよい。これにより、利用者の種類(例えば、宅配ボックス10の管理者(設置者)、集合住宅の居住者、一般の利用者、集配業者等)、収納ボックスの利用回数及び収納ボックスの占有率のうち少なくとも1つに基づいて各収納ボックス10a,10b,…の利用料を設定することができる。
この場合における設定手段41の機能は、例えば以下のように実現される。宅配ボックス10のCPU11は、所定のタイミングが到来したときに、図8に示す設定データを用いて、各収納ボックス10a,10b,…の利用料を設定する。ここで、所定のタイミングとは、例えば、複数の収納ボックス10a,10b,…のうち何れかの収納ボックスに物品が収納される場合であってもよいし、複数の収納ボックス10a,10b,…のうち何れかの収納ボックスに収納された物品が取り出される場合であってもよいし、所定期間(例えば10分や24時間等)が経過する毎のタイミングであってもよい。
設定データは、物品、収納ボックス及び利用者の各々の属性に対応する利用料の設定情報(設定ルール)が記録されたデータである。設定情報の内容は、例えば入力部27を用いて変更可能であってもよいし、通信インタフェース部28を介して受信した新たな設定情報に基づいて変更可能であってもよい。
CPU11は、例えば、収納ボックスの属性に基づいて収納ボックスの利用料を設定する場合に、図8に示す収納ボックスの複数の属性(図の例では、「サイズ」、「位置」、「利用時間帯」、「物品収納時間」等)のうち少なくとも1つの属性に対応する設定情報を用いて各収納ボックス10a,10b,…の利用料を設定してもよい。ここで、図8に示された属性及び設定情報は例示であって、例えば属性「サイズ」が大きいほど利用料が高額になるように設定情報が構成されてもよいし、属性「物品収納時間」が長いほど利用料が高額になるように設定情報が構成されてもよい。
また、CPU11は、例えば、収納ボックスに収納される物品の属性に基づいて収納ボックスの利用料を設定する場合に、図8に示す物品の複数の属性(図の例では、「サイズ」、「重量」、「温度」、「種類」、「配送距離」等)のうち少なくとも1つの属性に対応する設定情報を用いて各収納ボックス10a,10b,…の利用料を設定してもよい。ここで、図8に示された属性及び設定情報は例示であって、例えば属性「サイズ」が大きいほど利用料が高額になるように設定情報が構成されてもよいし、属性「配送距離」が長いほど利用料が高額になるように設定情報が構成されてもよい。
なお、図8の例では、物品の「重量」及び「温度」という属性が用いられているが、物品の重量は、例えば物品が各収納ボックス10a,10b,…に収納される場合に、各収納ボックス10a,10b,…に設けられた重量センサ(図示省略)によって検出された物品の重量であってよい。また、物品の温度は、例えば物品が各収納ボックス10a,10b,…に収納される場合に、各収納ボックス10a,10b,…に設けられた温度センサ(図示省略)によって検出された物品の温度であってよい。
さらに、CPU11は、例えば、利用者の属性に基づいて収納ボックスの利用料を設定する場合に、図8に示す利用者の複数の属性(図の例では、「種類」、「利用回数」、「占有率」等)のうち少なくとも1つの属性に対応する設定情報を用いて各収納ボックス10a,10b,…の利用料を設定してもよい。ここで、図8に示された属性及び設定情報は例示であって、例えば属性「種類」が管理者(設置者)及び集合住宅の居住者の何れかであれば、利用料が無料又は通常より低い金額になるように設定情報が構成されてもよいし、属性「種類」が集配業者であれば、集配業者毎(図の例では、A社、B社、C社、その他)に異なる利用料が設定されるように設定情報が構成されてもよい。また、属性「利用回数(例えば、同一の利用者が物品を収納した回数と物品を取り出した回数の総数)」が多いほど利用料が高額(又は定額)になるように設定情報が構成されてもよいし、属性「占有率(例えば、各収納ボックス10a,10b,…のうち同一の利用者が同時に利用している収納ボックスの割合)」が高いほど、利用料が高額になるように設定情報が構成されてもよい。
なお、図8の例では、利用者の「種類」という属性が用いられているが、利用者の種類(図の例では、「管理者(設置者)」、「集合住宅の居住者」、「一般の利用者」及び「集配業者」)は、例えば、物品が何れかの収納ボックスに収納される場合及び/又は物品が何れかの収納ボックスから取り出される場合に判別されてもよい。この場合、CPU11は、例えばIDカードAを用いた認証処理を行うことによって「管理者(設置者)」、「集合住宅の居住者」及び「集配業者」の何れかを判別してもよく、IDカードAを有していない利用者については「一般の利用者」と判別してもよい。
さらにまた、CPU11は、複数の属性を用いて利用料を設定する場合に、例えば、各属性に対応付けられた設定情報を用いて設定され得る利用料のうち最低額となる利用料を収納ボックスの利用料として設定してもよいし、最高額となる利用料を収納ボックスの利用料として設定してもよい。また、CPU11は、複数の属性を用いて利用料を設定する場合に、各属性に対応付けられた設定情報を用いて利用料を加算することによって、収納ボックスの利用料を設定してもよい。
そして、CPU11は、設定データを用いて各物品収納ボックス10a,10b,…の利用料を設定すると、設定した利用料を利用料データに記憶する。
決済手段42は、少なくとも1つの収納ボックス10a,10b,…のうち何れかの収納ボックスに物品が収納される場合及び/又は少なくとも1つの収納ボックス10a,10b,…のうち何れかの収納ボックスに収納された物品が取り出される場合に、当該何れかの収納ボックスに設定された収納ボックスの利用料に基づいて決済処理を行う機能を備える。
また、決済手段42は、集配業者が何れかの収納ボックスに物品を収納する場合又は集配業者が何れかの収納ボックスに収納された物品を取り出す場合に決済処理を行ってもよい。これにより、収納ボックスの利用料を集配業者から徴収することが可能になるので、収納ボックスの設置者の費用負担を軽減させることができる。
決済手段42の機能は、例えば以下のように実現される。なお、ここでは、集配業者が何れかの収納ボックスに物品を収納する場合、及び、集配業者が何れかの収納ボックスに収納された物品を取り出す場合に決済処理を行う場合を一例として説明する。
先ず、集配業者が何れかの収納ボックスに収納された物品を取り出す(集荷依頼された物品を回収する)場合について説明する。宅配ボックス10のCPU11は、物品の集荷を依頼するための集荷ボタンと、集荷依頼された物品を回収するための回収ボタンと、物品を届けることを選択するためのお届けボタンと、物品を受け取ることを選択するための受け取りボタンと、を含む表示画面を生成して、生成した表示画面を表示部16に表示させるように表示処理部15に対して指示する。
CPU11は、集配業者が入力部17を用いて回収ボタンを押下(選択)したことを認識すると、集配業者の認証処理を、例えばIDカードAを用いることによって行ってもよい。そして、CPU11は、集配業者の認証処理が正常に終了した場合に、宅配ボックス10の各収納ボックス10a,10b,…のうち選択可能な収納ボックスに関する情報の送信要求を、通信インタフェース部18を介して管理サーバ20に送信する。
一方、管理サーバ20のCPU21は、選択可能な収納ボックスに関する情報の送信要求を、通信インタフェース部28を介して宅配ボックス10から受信すると、記憶装置24に記憶された管理データにアクセスし、送信要求を行った宅配ボックス10の各収納ボックス10a,10b,…のうち選択可能な収納ボックス(ここでは、収納状態(ステータス)が「入庫」であって、「集配業者情報」が物品を回収する集配業者と一致する収納ボックス)の収納ボックス番号及び物品情報を抽出する。そして、CPU21は、抽出した収納ボックス番号及び物品情報を選択可能な収納ボックスに関する情報として、通信インタフェース部25を介して、送信要求を行った宅配ボックス10に送信する。
宅配ボックス10のCPU11は、管理サーバ20から送信された収納ボックス番号及び物品情報を、通信インタフェース部18を介して受信すると、受信した収納ボックス番号及び物品情報を、例えばRAM13に記憶する。そして、CPU11は、各収納ボックス10a,10b,…のうち、受信した収納ボックス番号に対応する収納ボックスの何れかを選択するための表示画面を生成して、生成した表示画面を表示部16に表示させるように表示処理部15に対して指示する。
CPU11は、集配業者が入力部17を用いて何れかの収納ボックスを選択したことを認識すると、利用料データにアクセスして、選択された収納ボックスに対応する利用料(追加料金が設定されている場合には追加料金が含まれてもよい)を抽出する。なお、このとき、CPU11は、設定手段41の機能に基づいて、設定データにアクセスし、管理サーバ20から送信された収納ボックス番号及び物品情報を用いて(つまり、物品、収納ボックス及び利用者のうち少なくとも1つの属性に基づいて)、選択された収納ボックスの利用料を設定してもよい。
次いで、CPU11は、選択された収納ボックスの利用料の支払いを案内するための表示画面(決済処理の案内画面)を生成して、生成した表示画面を表示部16に表示させるように表示処理部15に対して指示する。ここで、選択された収納ボックスの利用料は、例えば、現金、クレジットカード、キャッシュカード、電子マネー(プリペイド型及びポストペイ型を含む)、ポイント等の周知の決済方法を用いて支払われてもよい。そして、CPU11は、選択された収納ボックスの利用料が支払われたことを認識すると、決済処理を行う。この決済処理は、選択された収納ボックスの利用料の支払いに用いられた決済方法に応じて、周知の方法で行われてもよい。
次に、集配業者が何れかの収納ボックスに物品を収納する場合について説明する。宅配ボックス10のCPU11は、物品の集荷を依頼するための集荷ボタンと、集荷依頼された物品を回収するための回収ボタンと、物品を届けることを選択するためのお届けボタンと、物品を受け取ることを選択するための受け取りボタンと、を含む表示画面を生成して、生成した表示画面を表示部16に表示させるように表示処理部15に対して指示する。
CPU11は、集配業者が入力部17を用いてお届けボタンを押下(選択)したことを認識すると、集配業者の認証処理を、例えばIDカードAを用いることによって行ってもよい。そして、CPU11は、集配業者の認証処理が正常に終了した場合に、宅配ボックス10の各収納ボックス10a,10b,…のうち選択可能な収納ボックスに関する情報の送信要求を、通信インタフェース部18を介して管理サーバ20に送信する。
一方、管理サーバ20のCPU21は、選択可能な収納ボックスに関する情報の送信要求を、通信インタフェース部28を介して宅配ボックス10から受信すると、記憶装置24に記憶された管理データにアクセスし、送信要求を行った宅配ボックス10の各収納ボックス10a,10b,…のうち選択可能な収納ボックス(ここでは、収納状態(ステータス)が「空き」の収納ボックス)の収納ボックス番号を抽出する。そして、CPU21は、抽出した収納ボックス番号を選択可能な収納ボックスに関する情報として、通信インタフェース部28を介して、送信要求を行った宅配ボックス10に送信する。
宅配ボックス10のCPU11は、管理サーバ20から送信された収納ボックス番号を、通信インタフェース部18を介して受信すると、受信した収納ボックス番号を、例えばRAM13に記憶する。そして、CPU11は、各収納ボックス10a,10b,…のうち、受信した収納ボックス番号に対応する収納ボックスの何れかを選択するための表示画面を生成して、生成した表示画面を表示部16に表示させるように表示処理部15に対して指示する。
CPU11は、集配業者が入力部17を用いて何れかの収納ボックスを選択したことを認識すると、物品情報を入力するための表示画面を生成して、生成した表示画面を表示部16に表示させる。なお、物品情報が、物品に貼付された記録媒体であって、リーダー17bで読み取り可能な記録媒体(例えばバーコードあるいは二次元コード等)に記録されている場合には、当該記録媒体に記録されている情報をリーダー17bに読み取らせることによって、物品情報が入力されてもよい。
CPU11は、入力部17を用いて物品情報が入力されたことを認識すると、利用料データにアクセスして、選択された収納ボックスに対応する利用料(追加料金が設定されている場合には追加料金が含まれてもよい)を抽出する。なお、このとき、CPU11は、設定手段41の機能に基づいて、設定データにアクセスし、管理サーバ20から送信された収納ボックス番号及び物品情報を用いて(つまり、物品、収納ボックス及び利用者のうち少なくとも1つの属性に基づいて)、選択された収納ボックスの利用料を設定してもよい。
次いで、CPU11は、選択された収納ボックスの利用料の支払いを案内するための表示画面(決済処理の案内画面)を生成して、生成した表示画面を表示部16に表示させるように表示処理部15に対して指示する。そして、CPU11は、選択された収納ボックスの利用料が支払われたことを認識すると、決済処理を行う。
施錠手段43は、何れかの収納ボックスに物品が収納される場合であって、決済処理が完了し、当該何れかの収納ボックスに物品が収納された場合に、当該何れかの収納ボックスを施錠する機能を備える。施錠手段43の機能は、例えば以下のように実現される。
宅配ボックス10のCPU11は、集荷ボタンが押下された場合であって、決済処理が完了した場合(決済処理が正常に終了した場合)に、選択された収納ボックスに物品を収納するように案内するための表示画面を生成して、生成した表示画面を表示部16に表示させるように表示処理部15に対して指示する。そして、CPU11は、選択された収納ボックスに設けられた物品センサから、物品が収納されていることを示す物品センサ信号を受信した場合に、当該収納ボックスの収納扉の施錠を行うように電気錠を制御する。
次に、CPU11は、入力された物品情報と、選択された収納ボックスの情報(収納ボックス番号)と、を含む収納完了情報を生成し、生成した収納完了情報を、通信インタフェース部18を介して管理サーバ20に送信する。ここで、CPU11は、例えば、荷送り人が開錠情報を入力していない場合には、IDカードAに記録される情報を記憶装置14から抽出し、抽出した情報を開錠情報として物品情報に含めた状態で管理サーバ20に送信してもよい。また、CPU11は、選択された収納ボックスの番号と、開錠情報とを対応付けた状態で記憶装置14に記憶する。
一方、管理サーバ20のCPU21は、収納完了情報を、通信インタフェース部28を介して宅配ボックス10から受信すると、記憶装置24に記憶された管理データにアクセスして、受信した収納完了情報に基づいて管理データを更新する。具体的には、CPU21は、収納完了情報に含まれている情報を、管理データ内の複数の収納ボックスのうち選択された収納ボックスの収納ボックス番号に対応する物品情報の各項目(ここでは、荷送り人情報、荷受け人情報、集配業者情報及び開錠情報等)に記憶する。また、CPU21は、選択された収納ボックスの収納ボックス番号に対応する収納状態(ステータス)を、「空き」から「入庫」に更新する。
また、宅配ボックス10のCPU11は、お届けボタンが押下された場合であって、物品を収納するための収納ボックスが入力部17を用いて選択されたことを認識すると、上述した施錠手段43の処理と同様の処理を行ってもよい。
開錠手段44は、何れかの収納ボックスに収納された物品が取り出される場合であって、決済処理が完了した場合に、当該何れかの収納ボックスを開錠する機能を備える。開錠手段44の機能は、例えば以下のように実現される。
宅配ボックス10のCPU11は、受け取りボタンが押下された場合であって、決済手段42の機能に基づいて決済処理が完了(決済処理が正常に終了)した場合に、開錠情報を入力するための表示画面を生成して、生成した表示画面を表示部16に表示させるように表示処理部15に対して指示する。
CPU11は、開錠情報が入力されたことを認識すると、開錠情報を用いた認証処理を行う。具体的には、CPU11は、選択された収納ボックスに対応付けられている開錠情報と、入力された開錠情報とが一致するか否かを判別する。そして、CPU11は、選択された収納ボックスに対応付けられている開錠情報と、入力された開錠情報とが一致する場合(認証処理が正常終了した場合)に、選択された収納ボックスの収納扉の開錠を行うように電気錠を制御する。
次いで、CPU11は、開錠した収納ボックスに設けられた物品センサから、物品が収納されていないことを示す物品センサ信号を受信した(つまり、当該収納ボックスから物品が取り出された)場合に、開錠した収納ボックスの情報(収納ボックス番号)を含む出庫完了情報を生成し、生成した出庫完了情報を、通信インタフェース部18を介して管理サーバ20に送信する。
一方、管理サーバ20のCPU21は、出庫完了情報を、通信インタフェース部28を介して宅配ボックス10から受信すると、記憶装置24に記憶された管理データにアクセスして、受信した出庫完了情報に基づいて管理データを更新する。具体的には、CPU21は、開錠した収納ボックスの収納ボックス番号に対応する物品情報の各項目に記憶された情報を消去(クリア)する。また、CPU21は、開錠した収納ボックスの収納ボックス番号に対応する収納状態(ステータス)を、「入庫」から「空き」に更新する。
また、宅配ボックス10のCPU11は、物品回収ボタンが押下された場合であって、回収対象の物品が収納されている収納ボックスが入力部17を用いて選択されたことを認識すると、上述した開錠手段44の処理と同様の処理を行ってもよい。
送信手段45は、何れかの収納ボックスに物品が収納される場合であって、決済処理が完了し、何れかの収納ボックスに物品が収納された場合に、収納された物品の集荷指示を集配業者の端末装置30に送信する機能を備える。これにより、集配業者に対して集荷依頼を容易に行うことができる。
送信手段45の機能は、例えば以下のように実現される。宅配ボックス10のCPU11は、施錠手段43の機能に基づいて収納ボックスの収納扉の施錠を行った場合に、入力された物品情報と、選択された収納ボックスの情報(収納ボックス番号)と、を含む集荷指示を、通信インタフェース部18を介して端末装置30に送信する。ここで、端末装置30は、入力された物品情報に含まれる集配業者情報に一致する集配業者の端末装置である。
一方、端末装置30は、宅配ボックス10から集荷指示を受信すると、受信した集荷指示を所定の表示装置(例えば、端末装置30に設けられたLCDモニタ等)に表示する。これにより、集配業者は、集荷指示の内容(荷送り人情報、荷受け人情報、収納ボックス番号、開錠情報等)を確認することができる。
通知手段46は、物品が何れかの収納ボックスから取り出された場合に、物品が取り出されたことを当該物品の荷送り人に通知する機能を備える。これにより、荷送り人は、収納ボックスに収納した物品が集配業者及び/又は荷受け人によって取り出された(回収された)ことを認識することができる。
通知手段46の機能は、例えば以下のように実現される。宅配ボックス10のCPU11は、開錠手段44の機能に基づいて収納ボックスの収納扉の開錠を行った場合に、開錠した収納ボックスに対応する物品情報から荷送り人情報を抽出する。そして、CPU11は、荷送り人情報に含まれる荷送り人の連絡先(例えば電話番号やメールアドレス等)に対して、物品が取り出されたことを通知するためのメッセージを、通信インタフェース部18を介して送信する。このメッセージは、テキストデータで構成されてもよいし、音声データで構成されてもよいし、画像データで構成されてもよい。
提示手段47は、少なくとも1つの収納ボックス10a,10b,…の利用料に関する情報を提示する機能を備える。これにより、例えば宅配ボックス10の管理者(設置者)は、各収納ボックス10a,10b,…の利用料や利用料の設定情報(設定ルール)等を知ることができるので、利用料や利用料の設定情報の変更等を容易に行うことができる。
提示手段47の機能は、例えば以下のように実現される。宅配ボックス10のCPU11は、収納ボックスの利用料に関する情報の送信要求を、例えば宅配ボックス10の管理者(設置者)が操作する端末装置(図示省略)から通信網NW及び通信インタフェース部18を介して受信すると、記憶装置24にアクセスして利用料データ及び設定データを抽出する。そして、CPU11は、抽出した利用料データ及び設定データを、通信インタフェース部18及び通信網NWを介して管理者(設置者)の端末装置に送信してもよい。
また、提示手段47は、少なくとも1つの収納ボックス10a,10b,…の収納状態に関する情報を提示する機能を備えてもよい。これにより、例えば宅配ボックス10の管理者(設置者)は、各収納ボックス10a,10b,…の物品の収納状態や収納されている物品に関する情報を知ることができる。
この場合における提示手段47の機能は、例えば以下のように実現される。宅配ボックス10のCPU11は、宅配ボックス10の管理データの送信要求を、通信インタフェース部18を介して管理サーバ20に送信する。一方、管理サーバ20のCPU21は、宅配ボックス10の管理データの送信要求を受信すると、管理データにアクセスし、送信要求を行った宅配ボックス10の各収納ボックス10a,10b,…の収納状態(ステータス)及び物品情報を抽出して、送信要求を行った宅配ボックス10に送信する。そして、宅配ボックス10のCPU11は、受信した各収納ボックス10a,10b,…の収納状態(ステータス)及び物品情報を、通信インタフェース部18及び通信網NWを介して管理者(設置者)の端末装置に送信してもよい。
(5)本実施形態の物品収受システムの主要な処理のフロー
次に、本実施形態の物品収受システムにより行われる主要な処理のフローの一例について、図9〜図12のシーケンス図を参照して説明する。
(5)本実施形態の物品収受システムの主要な処理のフロー
次に、本実施形態の物品収受システムにより行われる主要な処理のフローの一例について、図9〜図12のシーケンス図を参照して説明する。
先ず、図9を参照して、荷送り人が物品の集荷を依頼する集荷依頼処理の一例を説明する。宅配ボックス10のCPU11は、物品の集荷を依頼するための集荷ボタンと、集荷依頼された物品を回収するための回収ボタンと、物品を届けることを選択するためのお届けボタンと、物品を受け取ることを選択するための受け取りボタンと、を含む表示画面(手続き選択画面)を表示部16に表示させる(ステップS100)。CPU11は、荷送り人が入力部17を用いて集荷ボタンを押下(選択)したことを認識すると(ステップS102)、選択可能な収納ボックスに関する情報の送信要求を、通信インタフェース部18を介して管理サーバ20に送信する(ステップS104)。
一方、管理サーバ20のCPU21は、選択可能な収納ボックスに関する情報の送信要求を受信すると、管理データにアクセスし、送信要求を行った宅配ボックス10の各収納ボックス10a,10b,…のうち収納状態(ステータス)が「空き」の収納ボックスを抽出して(ステップS106)、抽出した収納ボックスの情報(収納ボックス番号)を、送信要求を行った宅配ボックス10に送信する(ステップS108)。
宅配ボックス10のCPU11は、収納ボックスの情報を受信すると、各収納ボックス10a,10b,…のうち収納状態(ステータス)が「空き」の収納ボックスの何れかを選択するための表示画面を生成して、生成した表示画面を表示部16に表示させる(ステップS110)。
CPU11は、荷送り人が入力部17を用いて何れかの収納ボックスを選択したことを認識すると(ステップS112)、物品情報を入力するための表示画面を生成して、生成した表示画面を表示部16に表示させる(ステップS114)。なお、物品情報が、物品に貼付された記録媒体であって、リーダー17bで読み取り可能な記録媒体(例えばバーコードあるいは二次元コード等)に記録されている場合には、当該記録媒体に記録されている情報をリーダー17bに読み取らせることによって、物品情報が入力されてもよい。
CPU11は、入力部17を用いて物品情報が入力されたことを認識すると(ステップS116)、選択された収納ボックスに物品を収納するように案内するための表示画面を生成して、生成した表示画面を表示部16に表示させる(ステップS118)。
CPU11は、選択された収納ボックスに設けられた物品センサから、物品が収納されていることを示す物品センサ信号を受信した場合に(ステップS120)、当該収納ボックスの収納扉の施錠を行うように電気錠を制御する(ステップS122)。次に、CPU11は、入力された物品情報と、選択された収納ボックスの情報(収納ボックス番号)と、を含む収納完了情報を生成し、生成した収納完了情報を管理サーバ20に送信する(ステップS124)。
管理サーバ20のCPU21は、収納完了情報を受信すると、管理データにアクセスして、受信した収納完了情報に基づいて管理データを更新する(ステップS126)。
また、宅配ボックス10のCPU11は、選択された収納ボックスの収納扉の施錠を行った場合に、入力された物品情報と、選択された収納ボックスの情報(収納ボックス番号)と、を含む集荷指示を端末装置30に送信する(ステップS128)。これにより、集配業者に対する集荷依頼を容易に行うことができるとともに、集配業者は、集荷指示の内容(荷送り人情報、荷受け人情報、収納ボックス番号、開錠情報等)を確認することができる。
次いで、図10を参照して、集配業者が物品の回収を行う回収処理の一例を説明する。なお、図10に示す処理では、収納ボックスの利用料を集配業者が支払う場合を一例として説明する。宅配ボックス10のCPU11は、物品の集荷を依頼するための集荷ボタンと、集荷依頼された物品を回収するための回収ボタンと、物品を届けることを選択するためのお届けボタンと、物品を受け取ることを選択するための受け取りボタンと、を含む表示画面(手続き選択画面)を表示部16に表示させる(ステップS200)。
CPU11は、集配業者が入力部17を用いて回収ボタンを押下(選択)したことを認識すると(ステップS202)、集配業者の認証処理を、例えばIDカードAを用いることによって行ってもよい。そして、CPU11は、集配業者の認証処理が正常に終了した場合に、選択可能な収納ボックスに関する情報の送信要求を管理サーバ20に送信する(ステップS204)。
一方、管理サーバ20のCPU21は、選択可能な収納ボックスに関する情報の送信要求を受信すると、管理データにアクセスし、送信要求を行った宅配ボックス10の各収納ボックス10a,10b,…のうち選択可能な収納ボックス(ここでは、収納状態(ステータス)が「入庫」であって、「集配業者情報」が物品を回収する集配業者と一致する収納ボックス)の収納ボックス番号及び物品情報を抽出して(ステップS206)、送信要求を行った宅配ボックス10に送信する(ステップS208)。
宅配ボックス10のCPU11は、収納ボックス番号及び物品情報を受信すると、各収納ボックス10a,10b,…のうち受信した収納ボックスに対応する収納ボックスの何れかを選択するための表示画面を生成して、生成した表示画面を表示部16に表示させる(ステップS210)。
CPU11は、集配業者が入力部17を用いて何れかの収納ボックスを選択したことを認識すると(ステップS212)、利用者データにアクセスして、選択された収納ボックスに対応する利用料を抽出する(ステップS214)。なお、このとき、CPU11は、設定データにアクセスし、管理サーバ20から送信された収納ボックス番号及び物品情報を用いて(つまり、物品、収納ボックス及び利用者のうち少なくとも1つの属性に基づいて)、選択された収納ボックスの利用料を設定してもよい。
次いで、CPU11は、選択された収納ボックスの利用料の支払いを案内するための表示画面(決済処理の案内画面)を生成して、生成した表示画面を表示部16に表示させる(ステップS216)。
次に、CPU11は、選択された収納ボックスの利用料が支払われたことを認識すると(ステップS218)、決済処理を行う(ステップS220)。そして、CPU11は、決済処理が完了した場合(決済処理が正常に終了した場合)に、選択された収納ボックスの開錠情報を入力するための表示画面を生成して、生成した表示画面を表示部16に表示させる(ステップS222)。
CPU11は、開錠情報が入力されたことを認識すると(ステップS224)、認証処理を行う(ステップS226)。具体的には、CPU11は、選択された収納ボックスに対応付けられている開錠情報と、入力された開錠情報とが一致するか否かを判別する。そして、CPU11は、選択された収納ボックスに対応付けられている開錠情報と、入力された開錠情報とが一致する場合(認証処理が正常終了した場合)に、選択された収納ボックスの収納扉の開錠を行うように電気錠を制御する(ステップS228)。
次いで、CPU11は、集配業者が開錠した収納ボックスから物品を取り出すことによって(ステップS230)、開錠した収納ボックスに設けられた物品センサから、物品が収納されていないことを示す物品センサ信号を受信した(つまり、当該収納ボックスから物品が取り出された)場合に(ステップS232)、開錠した収納ボックスの情報(収納ボックス番号)を含む出庫完了情報を生成し、生成した出庫完了情報を管理サーバ20に送信する(ステップS234)。
一方、管理サーバ20のCPU21は、出庫完了情報を受信すると、管理データにアクセスして、受信した出庫完了情報に基づいて管理データを更新する(ステップS236)。
また、宅配ボックス10のCPU11は、選択された収納ボックスの収納扉の開錠を行った場合に、開錠した収納ボックスに対応する物品情報から荷送り人情報を抽出する。そして、CPU11は、荷送り人情報に含まれる荷送り人の連絡先(例えば電話番号やメールアドレス等)に対して、物品が取り出されたことを通知するためのメッセージを送信する(ステップS238)。これにより、荷送り人は、収納ボックスに収納した物品が集配業者によって取り出された(回収された)ことを認識することができる。
次に、図11を参照して、集配業者が物品を届ける処理(入庫処理)の一例を説明する。なお、図11に示す処理では、収納ボックスの利用料を集配業者が支払う場合を一例として説明する。宅配ボックス10のCPU11は、物品の集荷を依頼するための集荷ボタンと、集荷依頼された物品を回収するための回収ボタンと、物品を届けることを選択するためのお届けボタンと、物品を受け取ることを選択するための受け取りボタンと、を含む表示画面(手続き選択画面)を表示部16に表示させる(ステップS300)。
CPU11は、集配業者が入力部17を用いてお届けボタンを押下(選択)したことを認識すると(ステップS302)、集配業者の認証処理を、例えばIDカードAを用いることによって行ってもよい。そして、CPU11は、集配業者の認証処理が正常に終了した場合に、選択可能な収納ボックスに関する情報の送信要求を管理サーバ20に送信する(ステップS304)。
一方、管理サーバ20のCPU21は、選択可能な収納ボックスに関する情報の送信要求を受信すると、管理データにアクセスし、送信要求を行った宅配ボックス10の各収納ボックス10a,10b,…のうち収納状態(ステータス)が「空き」の収納ボックスを抽出して(ステップS306)、抽出した収納ボックスの情報(収納ボックス番号)を、送信要求を行った宅配ボックス10に送信する(ステップS308)。
宅配ボックス10のCPU11は、収納ボックスの情報を受信すると、各収納ボックス10a,10b,…のうち収納状態(ステータス)が「空き」の収納ボックスの何れかを選択するための表示画面を生成して、生成した表示画面を表示部16に表示させる(ステップS310)。
CPU11は、荷送り人が入力部17を用いて何れかの収納ボックスを選択したことを認識すると(ステップS312)、物品情報を入力するための表示画面を生成して、生成した表示画面を表示部16に表示させる(ステップS314)。なお、物品情報が、物品に貼付された記録媒体であって、リーダー17bで読み取り可能な記録媒体(例えばバーコードあるいは二次元コード等)に記録されている場合には、当該記録媒体に記録されている情報をリーダー17bに読み取らせることによって、物品情報が入力されてもよい。
CPU11は、集配業者が入力部17を用いて物品情報が入力されたことを認識すると(ステップS316)、利用者データにアクセスして、選択された収納ボックスに対応する利用料を抽出する(ステップS318)。なお、このとき、CPU11は、設定データにアクセスし、管理サーバ20から送信された収納ボックス番号及び物品情報を用いて(つまり、物品、収納ボックス及び利用者のうち少なくとも1つの属性に基づいて)、選択された収納ボックスの利用料を設定してもよい。
次いで、CPU11は、選択された収納ボックスの利用料の支払いを案内するための表示画面(決済処理の案内画面)を生成して、生成した表示画面を表示部16に表示させる(ステップS320)。
次に、CPU11は、選択された収納ボックスの利用料が支払われたことを認識すると(ステップS322)、決済処理を行う(ステップS324)。そして、CPU11は、決済処理が完了した場合(決済処理が正常に終了した場合)に、選択された収納ボックスに物品を収納するように案内するための表示画面を生成して、生成した表示画面を表示部16に表示させる(ステップS326)。
CPU11は、選択された収納ボックスに設けられた物品センサから、物品が収納されていることを示す物品センサ信号を受信した場合に(ステップS328)、当該収納ボックスの収納扉の施錠を行うように電気錠を制御する(ステップS330)。次に、CPU11は、入力された物品情報と、選択された収納ボックスの情報(収納ボックス番号)と、を含む収納完了情報を生成し、生成した収納完了情報を管理サーバ20に送信する(ステップS332)。
管理サーバ20のCPU21は、収納完了情報を受信すると、管理データにアクセスして、受信した収納完了情報に基づいて管理データを更新する(ステップS334)。
また、宅配ボックス10のCPU11は、選択された収納ボックスの収納扉の施錠を行った場合に、施錠した収納ボックスに対応する物品情報から荷受け人情報を抽出する。そして、CPU11は、荷受け人情報に含まれる荷受け人の連絡先(例えば電話番号やメールアドレス等)に対して、物品が収納されたことを通知するためのメッセージを送信する(ステップS336)。なお、このメッセージには、宅配ボックス10の設置場所、物品が収納された収納ボックスの情報(収納ボックス番号)、物品情報(収納ボックスの開錠情報を含む)等が含まれてもよい。これにより、荷受け人は、自身宛ての物品が収納ボックスに収納されたことを認識することができる。
次いで、図12を参照して、荷受け人が物品を取り出す処理(出庫処理)の一例を説明する。宅配ボックス10のCPU11は、物品の集荷を依頼するための集荷ボタンと、集荷依頼された物品を回収するための回収ボタンと、物品を届けることを選択するためのお届けボタンと、物品を受け取ることを選択するための受け取りボタンと、を含む表示画面(手続き選択画面)を表示部16に表示させる(ステップS400)。CPU11は、荷受け人が入力部17を用いて受け取りボタンを押下(選択)したことを認識すると(ステップS402)、選択可能な収納ボックスに関する情報の送信要求を管理サーバ20に送信する(ステップS404)。
一方、管理サーバ20のCPU21は、選択可能な収納ボックスに関する情報の送信要求を受信すると、送信要求を行った宅配ボックス10の各収納ボックス10a,10b,…のうち収納状態(ステータス)が「入庫」の収納ボックスを抽出して(ステップS406)、抽出した収納ボックスの収納ボックス番号及び物品情報を、送信要求を行った宅配ボックス10に送信する(ステップS408)。
宅配ボックス10のCPU11は、収納ボックス番号及び物品情報を受信すると、各収納ボックス10a,10b,…のうち収納状態(ステータス)が「入庫」の収納ボックスの何れかを選択するための表示画面を生成して、生成した表示画面を表示部16に表示させる(ステップS410)。
CPU11は、荷受け人が入力部17を用いて何れかの収納ボックスを選択したことを認識すると(ステップS412)、選択された収納ボックスの開錠情報を入力するための表示画面を生成して、生成した表示画面を表示部16に表示させる(ステップS414)。
CPU11は、開錠情報が入力されたことを認識すると(ステップS416)、認証処理を行う(ステップS418)。具体的には、CPU11は、選択された収納ボックスに対応付けられている開錠情報と、入力された開錠情報とが一致するか否かを判別する。そして、CPU11は、選択された収納ボックスに対応付けられている開錠情報と、入力された開錠情報とが一致する場合(認証処理が正常終了した場合)に、選択された収納ボックスの収納扉の開錠を行うように電気錠を制御する(ステップS420)。
次いで、CPU11は、荷受け人が開錠した収納ボックスから物品を取り出すことによって(ステップS422)、開錠した収納ボックスに設けられた物品センサから、物品が収納されていないことを示す物品センサ信号を受信した(つまり、当該収納ボックスから物品が取り出された)場合に(ステップS424)、開錠した収納ボックスの情報(収納ボックス番号)を含む出庫完了情報を生成し、生成した出庫完了情報を管理サーバ20に送信する(ステップS426)。
一方、管理サーバ20のCPU21は、出庫完了情報を受信すると、管理データにアクセスして、受信した出庫完了情報に基づいて管理データを更新する(ステップS428)。
また、宅配ボックス10のCPU11は、選択された収納ボックスの収納扉の開錠を行った場合に、開錠した収納ボックスに対応する物品情報から荷送り人情報を抽出する。そして、CPU11は、荷送り人情報に含まれる荷送り人の連絡先(例えば電話番号やメールアドレス等)に対して、物品が取り出されたことを通知するためのメッセージを送信する(ステップS430)。これにより、荷送り人は、収納ボックスに収納した物品が荷受け人によって取り出されたことを認識することができる。
上述したように、本実施形態の物品収受システムによれば、利用者は、収納ボックスの利用料に基づく決済処理を完了した場合に、当該収納ボックスに物品を収納し又は当該収納ボックスに収納された物品を取り出すことができる。これにより、収納ボックスの管理者(設置者)は、収納ボックスに物品が収納され又は収納ボックスに収納された物品が取り出される毎に、当該収納ボックスの利用料を利用者(例えば、荷送り人、荷受け人、集配業者等)から徴収することが可能になるので、収納ボックスの設置やメンテナンス等の維持管理に関する費用等の費用負担を軽減することができる。
以下、上述した実施形態の変形例について説明する。
(変形例1)
上述した実施形態では、集配業者が何れかの収納ボックスに物品を収納(入庫)する場合又は集配業者が何れかの収納ボックスに収納された物品を取り出す(回収する)場合に決済処理を行う場合を一例として説明したが、この場合に限られない。例えば、決済手段42は、荷送り人が何れかの収納ボックスに物品を収納する場合及び/又は荷受け人が何れかの収納ボックスに収納された物品を取り出す場合に決済処理を行ってもよい。これにより、収納ボックスの利用料を荷送り人及び/又は荷受け人から徴収することが可能になるので、収納ボックスの設置者の費用負担を軽減させることができる。
(変形例1)
上述した実施形態では、集配業者が何れかの収納ボックスに物品を収納(入庫)する場合又は集配業者が何れかの収納ボックスに収納された物品を取り出す(回収する)場合に決済処理を行う場合を一例として説明したが、この場合に限られない。例えば、決済手段42は、荷送り人が何れかの収納ボックスに物品を収納する場合及び/又は荷受け人が何れかの収納ボックスに収納された物品を取り出す場合に決済処理を行ってもよい。これにより、収納ボックスの利用料を荷送り人及び/又は荷受け人から徴収することが可能になるので、収納ボックスの設置者の費用負担を軽減させることができる。
本変形例において、宅配ボックス10のCPU11は、例えば荷送り人に決済処理を行わせる場合に、図9のシーケンスのステップS116の処理とステップS118の処理との間に、図11のシーケンスのステップS318〜ステップS324の処理と同様の処理を行ってもよい。また、CPU11は、例えば荷受け人に決済処理を行わせる場合に、図12のシーケンスのステップS412の処理とステップS414の処理との間に、図10のシーケンスのステップS214〜ステップS220の処理と同様の処理を行ってもよい。
(変形例2)
上述した実施形態では、荷送り人が収納ボックスに収納した物品を集配業者が取り出す(回収する)際に集配業者が当該収納ボックスの利用料を支払う場合、及び、集配業者が荷受け人宛ての物品を収納ボックスに収納(入庫)する際に集配業者が当該収納ボックスの利用料を支払う場合の各々を一例として説明したが、この場合に限られない。
上述した実施形態では、荷送り人が収納ボックスに収納した物品を集配業者が取り出す(回収する)際に集配業者が当該収納ボックスの利用料を支払う場合、及び、集配業者が荷受け人宛ての物品を収納ボックスに収納(入庫)する際に集配業者が当該収納ボックスの利用料を支払う場合の各々を一例として説明したが、この場合に限られない。
本変形例において、決済手段42は、少なくとも1つの収納ボックス10a,10b,…のうち何れかの収納ボックスに物品が収納される場合、及び、少なくとも1つの収納ボックス10a,10b,…のうち何れかの収納ボックスに収納された物品が取り出される場合に、当該何れかの収納ボックスに設定された収納ボックスの利用料に基づいて決済処理を行ってもよい。
例えば、荷送り人が収納ボックスに物品を収納する際に荷送り人が当該収納ボックスの利用料を支払い、さらに、当該収納ボックスに収納された物品を集配業者が取り出す(回収する)際に集配業者が当該収納ボックスの利用料を支払ってもよい。また、集配業者が荷受け人宛ての物品を収納ボックスに収納(入庫)する際に集配業者が当該収納ボックスの利用料を支払い、さらに、当該収納ボックスに収納された物品を荷受け人が取り出す際に荷受け人が当該収納ボックスの利用料を支払ってもよい。
この場合、収納ボックスの利用料を荷送り人、荷受け人及び集配業者の各々から徴収することが可能になるので、収納ボックスの設置者の費用負担をさらに軽減させることができる。
本変形例において、宅配ボックス10のCPU11は、荷送り人が収納ボックスに物品を収納する場合、集配業者が収納ボックスに収納された物品を取り出す場合、集配業者が収納ボックスに物品を収納する場合、及び、荷受け人が収納ボックスに収納された物品を取り出す場合の各々において、上述した決済処理を行ってもよい。
(変形例3)
上記変形例2において、決済手段42は、少なくとも1つの収納ボックス10a,10b,…のうち何れかの収納ボックスに物品が収納される場合に当該何れかの収納ボックスに設定された収納ボックスの利用料の一部に基づいて決済処理を行い、当該何れかの収納ボックスに収納された物品が取り出される場合に当該収納ボックスの利用料の残りの部分に基づいて決済処理を行ってもよい。
上記変形例2において、決済手段42は、少なくとも1つの収納ボックス10a,10b,…のうち何れかの収納ボックスに物品が収納される場合に当該何れかの収納ボックスに設定された収納ボックスの利用料の一部に基づいて決済処理を行い、当該何れかの収納ボックスに収納された物品が取り出される場合に当該収納ボックスの利用料の残りの部分に基づいて決済処理を行ってもよい。
例えば、荷送り人が収納ボックスに物品を収納する際に荷送り人が当該収納ボックスの利用料の一部を支払い、当該収納ボックスに収納された物品を集配業者が取り出す(回収する)際に集配業者が当該収納ボックスの利用料の残りの部分を支払ってもよい。また、集配業者が荷受け人宛ての物品を収納ボックスに収納(入庫)する際に集配業者が当該収納ボックスの利用料の一部を支払い、当該収納ボックスに収納された物品を荷受け人が取り出す際に荷受け人が当該収納ボックスの利用料の残りの部分を支払ってもよい。
これにより、収納ボックスの利用料を荷送り人及び集配業者(又は、集配業者及び荷受け人)の各々で分担して支払うことが可能になるので、各利用者(荷送り人、荷受け人及び集配業者)の利用料の支払いに関する費用負担を軽減させることができる。
本変形例において、宅配ボックス10のCPU11は、荷送り人が収納ボックスに物品を収納する場合に当該収納ボックスの利用料の一部(例えば、利用料の90%)について上述した決済処理を行い、集配業者が収納ボックスに収納された物品を取り出す場合に当該収納ボックスの利用料の残りの部分(例えば、利用料の10%)について上述した決済処理を行ってもよい。また、CPU11は、集配業者が収納ボックスに物品を収納する場合に当該収納ボックスの利用料の一部(例えば、利用料の90%)について上述した決済処理を行い、荷受け人が収納ボックスに収納された物品を取り出す場合に当該収納ボックスの利用料の残りの部分(例えば、利用料の10%)について上述した決済処理を行ってもよい。なお、各利用者が支払う利用料の割合は、適宜変更されてもよい。
以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。したがって、上記実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。
上述した実施形態では、宅配ボックス10によって、設定手段41、決済手段42、施錠手段43、開錠手段44、送信手段45、通知手段46及び提示手段47の各機能を実現する構成としたが、この構成に限られない。例えば、これらの全ての手段を管理サーバ20によって実現する構成としてもよいし、少なくとも一部の手段を管理サーバ20によって実現する構成としてもよい。宅配ボックス10と管理サーバ20とでは、図3及び図4に示したように実質的に同一のハードウェア構成を採ることができるため、上記実施形態に記載したようにして管理サーバ20によっても各機能を実現できる。例えば、図13(a),(b)に、図6に示した機能ブロック図の各機能について、宅配ボックス10と、管理サーバ20との間の機能分担の例を示す。
10…宅配ボックス
10a,10b…収納ボックス
20…管理サーバ
30…端末装置
41…設定手段
42…決済手段
43…施錠手段
44…開錠手段
45…送信手段
46…通知手段
47…提示手段
10a,10b…収納ボックス
20…管理サーバ
30…端末装置
41…設定手段
42…決済手段
43…施錠手段
44…開錠手段
45…送信手段
46…通知手段
47…提示手段
Claims (7)
- 少なくとも1つの収納ボックスと、
前記少なくとも1つの収納ボックス毎に収納ボックスの利用料を設定する設定手段と、
前記少なくとも1つの収納ボックスのうち何れかの収納ボックスに物品が収納される場合及び/又は前記少なくとも1つの収納ボックスのうち何れかの収納ボックスに収納された物品が取り出される場合に、前記何れかの収納ボックスに設定された収納ボックスの利用料に基づいて決済処理を行う決済手段と、
前記何れかの収納ボックスに物品が収納される場合であって、前記決済処理が完了し、前記何れかの収納ボックスに前記物品が収納された場合に、前記何れかの収納ボックスを施錠する施錠手段と、
前記何れかの収納ボックスに収納された物品が取り出される場合であって、前記決済処理が完了した場合に、前記何れかの収納ボックスを開錠する開錠手段と、
を備える物品収受システム。 - 前記決済手段は、集配業者が前記何れかの収納ボックスに物品を収納する場合又は前記集配業者が前記何れかの収納ボックスに収納された物品を取り出す場合に前記決済処理を行う、請求項1に記載の物品収受システム。
- 前記決済手段は、前記何れかの収納ボックスに物品が収納される場合に前記何れかの収納ボックスに設定された収納ボックスの利用料の一部に基づいて決済処理を行い、前記何れかの収納ボックスに収納された物品が取り出される場合に前記利用料の残りの部分に基づいて決済処理を行う、請求項1又は2に記載の物品収受システム。
- 前記設定手段は、前記物品、前記収納ボックス及び前記収納ボックスの利用者のうち少なくとも1つの属性に基づいて前記収納ボックスの利用料を設定する、請求項1〜3の何れかに記載の物品収受システム。
- 前記物品の属性は、前記物品のサイズ、重量、温度、種類及び配送距離のうち少なくとも1つを含む、請求項4に記載の物品収受システム。
- 前記収納ボックスの属性は、前記収納ボックスのサイズ、前記複数の収納ボックス内における位置、利用時間帯及び物品収納時間のうち少なくとも1つを含む、請求項4又は5に記載の物品収受システム。
- 前記利用者の属性は、前記利用者の種類、収納ボックスの利用回数及び収納ボックスの占有率のうち少なくとも1つを含む、請求項4〜6の何れかに記載の物品収受システム。
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