JP7344082B2 - ロッカー装置及びロッカーシステム - Google Patents

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Description

本発明は、利用者の手荷物等をサービス事業者が指定場所へ配送するポーターサービスに利用可能なロッカー装置及びロッカーシステムに関する。
旅行客等の手荷物等を預かり、宿泊先等へ配送するサービスはポーターサービスあるいはキャリーサービスとして知られている。この種のサービスは、例えば駅等に店舗を設けて、人手で手荷物の受付業務を行っている。
しかし、従来のポーターサービスは、店舗スペースが必要であり、さらに人件費がかかるため利用量が見込まれる主要駅にしか設置されていない。また、人手による対応のため営業時間の制約があり、対応できる言語も限定されてしまう。
特許文献1には、宿泊施設のチェックインやチェックアウトにロッカーを利用することが記載されている。チェックイン時の手順について説明すると、宿泊施設に対して、利用者によって予め利用予約が行われている場合、利用者が使用するロッカーの大きさを選択し、所定のロッカーのロッカー番号と暗証番号が記録されたカードが発行され、利用者は、所定のロッカーに荷物を預ける。そして、宿泊施設に設置されたカード発行機に表示された、予約情報と、使用されたロッカー番号と暗証番号とを係員が確認し、荷物収集用カードを発行して、荷物が預けられたロッカーに向かい、荷物収集用カードによって、ロッカーを解錠して預けられた荷物を回収し、宿泊施設に戻る。
特開2004-54692号公報
特許文献1に記載の方法は、ロッカーやカード発行機といった機器を通信回線に接続する必要がある。そのため、通信にためのコストが発生してしまう。また、宿泊施設にカード発行機を設置するためのコストも発生する。
そこで、本発明は、上記のような問題点に鑑み、コストの発生を抑えるとともに、簡素な構成でポーターサービスを実現できるロッカー装置及びロッカーシステムを提供することを課題とする。
上記課題を解決するためになされた発明は、複数のロッカーボックスを備え、前記ロッカーボックスに物体が収納されるロッカー装置において、前記ロッカーボックスの施錠及び解錠を行う施錠部と、前記施錠部を解錠するための解錠情報を生成する生成部と、前記解錠情報に基づく情報を出力する出力部と、を備え、前記生成部は、前記解錠情報を暗号化した暗号化情報を生成し、さらに、前記解錠情報又は前記暗号化情報のいずれかを選択して前記出力部から出力させ、前記暗号化情報は、前記ロッカーボックスを直接解錠することができない情報である、ことを特徴とするロッカー装置である。
また、利用者の荷物を集荷者が指定場所へ配送するポーターサービスを選択する選択部を備え、前記生成部は、前記選択部において前記ポーターサービスが選択された際に、前記暗号化情報を選択して前記出力部から出力させることを特徴とすることができる。
また、前記暗号化情報から復号された前記解錠情報を入力する入力部と、前記入力部に前記解錠情報が入力された際に、前記ポーターサービスにおける前記ロッカーボックスの利用料金を徴収する徴収部と、を備えることを特徴とすることができる。
また、前記入力部に前記解錠情報が入力された際に、前記出力部は、前記荷物を前記ロッカーボックスから引き取ったことを示す情報を出力することを特徴とすることができる。
また、前記出力部は、レシートを発行する印刷手段として構成され、前記印刷手段は、前記レシートに前記暗号化情報を印刷して出力することを特徴とすることができる。
また、前記暗号化情報は、暗号化された一次元コード又は二次元コードであることを特徴とすることができる。
また、上記課題を解決するためになされた発明は、利用者の荷物を集荷者が指定場所へ配送するポーターサービスに利用されるロッカーシステムであって、施錠及び解錠可能な複数のロッカーボックスを備え、任意の前記ロッカーボックスに前記荷物が預け入れられ施錠されるとともに、前記預け入れ時に前記ロッカーボックスの解錠のための解錠情報を暗号化した暗号化情報を出力するロッカー装置と、前記ロッカー装置が出力した暗号化情報が入力される第1端末装置と、前記第1端末装置から前記暗号化情報を取得し、当該暗号化情報を復号する情報処理装置と、前記情報処理装置から復号された前記解錠情報を取得する第2端末装置と、を備え、前記第2端末が取得した前記解錠情報により前記ロッカーボックスが解錠される、ことを特徴とするロッカーシステムである。
以上説明したように本発明は、生成部は解錠情報を暗号化した暗号化情報を生成するので、ポーターサービスを提供する業者用の解錠情報を生成することができる。また、暗号化されているので、利用者であっても解錠することができないため、確実に集荷者が解錠することができる。また、解錠情報又は暗号化情報のいずれかを選択して出力するので、従来のロッカーとしての利用もでき、ポーターサービス専用のロッカーが不要となる。また、ロッカーが通信回線に接続される必要がないため、通信コストを抑えることができ、ロッカーの制御も簡素な構成とすることができる。
本発明の一実施形態にかかるロッカー装置を有するロッカーシステムの概略構成図である。 図1に示されたロッカー装置の機能構成図である。 図1に示されたロッカーシステムにおけるポーターサービスへの預け入れから引き取り完了までの動作のシーケンス図である。 図1に示されたロッカーシステムにおける荷物配送から配送完了までの動作のシーケンス図である。 図1に示されたロッカー装置における預け入れ時のフローチャートである。 図1に示されたロッカー装置における引き取り時のフローチャートである。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明の一実施形態にかかるロッカー装置を有するロッカーシステムの概略構成図である。
図1に示したロッカーシステム100は、ロッカー装置1と、利用者端末40と、業者端末50と、会員サービス管理システム6と、を有している。また、ロッカーシステム100においては、利用者端末40と会員サービス管理システム6間及び業者端末50と会員サービス管理システム6間のみ無線等の通信回線で接続されている。即ち、ロッカー装置1は、会員サービス管理システム6と通信回線で接続されていない。
ロッカー装置1は、例えば駅や空港、バスターミナル、あるいは商業施設や観光施設等に設置される。ロッカー装置1は、図2に示したように、集中制御装置2と、ロッカー部3と、を備えている。集中制御装置2は、操作表示部21と、コードリーダ22と、ICカードリーダ/ライタ23と、プリンタ24と、紙幣処理部25と、硬貨処理部26と、スピーカ27と、制御部28と、を備えている。
操作表示部21は、例えば利用者に情報を表示する液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display(LCD))とタッチパネルから構成されている。本実施形態では、ポーターサービスを利用する際に操作する操作メニュー等が表示される。
コードリーダ22は、一次元バーコードやQRコード(登録商標)等の二次元バーコードといった一次元コード又は二次元コードを読み取る。なお、以下の説明では、コードリーダ22が読み取るコードはQRコード(登録商標)として説明するが一部を除き単にコードと略して記載する。また、本実施形態では、コードリーダ22をロッカー装置1が備えているものとして説明するが、コードリーダ22を備えない場合は、例えばバーコードの下部に示されている数字をタッチパネルから入力してもよい。
ICカードリーダ/ライタ23は、RFID(Radio Frequency Identification)技術により、非接触でICカードに対してデータの読み書きを行う。本実施形態では、後述する利用料金の支払い等に用いられる。
プリンタ24は、各操作に対応する処理内容や使用したロッカーボックス32を特定する情報等が記されたレシート等を印刷して発行する。また、レシートには、ロッカーボックス解錠用のパスワードを含むコードが印刷される。このコードは、ポーターサービスを利用する場合は、後述するようにパスワードを含む情報を暗号化したものとなる。一方、ポーターサービスを利用しない場合は、従来のロッカーの預け入れとして扱い、解錠用のパスワードを暗号化しないコードが印刷される。即ち、プリンタ24は印刷手段として機能する。
紙幣処理部25は、不図示の紙幣投入部から投入された紙幣を処理し応じて不図示の返金口より返金を行う。硬貨処理部26は、不図示の硬貨投入部から投入された硬貨を処理し応じて不図示の返金口より返金を行う。スピーカ27は、例えば案内音声等を出力する。
制御部28は、操作表示部21、コードリーダ22、ICカードリーダ/ライタ23、プリンタ24、紙幣処理部25、硬貨処理部26、スピーカ27の各構成要素と通信可能に接続され、ロッカー装置1全体を制御する中央演算装置(CPU)等のプロセッサやメモリ等の記憶装置を含むユニットである。そして、制御部28は、後述する電気錠34の解錠用のパスワード(解錠情報)を生成し、さらに当該解錠用のパスワードを含む所定の情報を暗号化したコードを生成する。即ち、制御部28は、電気錠34(施錠部)を解錠するための解錠用のパスワード(解錠情報)を生成する生成部として機能する。
また、制御部28は、ロッカーボックス32の利用状況を管理するためのデータベース等を有している。制御部28は、このデータベース等の管理情報を必要に応じて更新する。即ち、制御部28は、複数のロッカーボックス個々の利用状況の管理を行う管理部として機能する。利用状況とは予約やロッカーの空き状況であり、将来の利用予測や予約状況を考慮して管理してもよい。なお、この管理部は、ロッカー装置1の外部に設置され、複数のロッカー装置1を管理するようにしてもよい。
ロッカー部3は、複数個のロッカーボックス32を備えている。また、ロッカー部3は、ブザー31が設けられている。ブザー31は、そのロッカー部3に属するロッカーボックス32が所定の状態において所定の操作が行われた場合に制御部28からの指示に基づいて警告音等を発する。なお、ブザー31は、ロッカー部3単位で設けるに限らずロッカーボックス32単位で設けてもよい。
ロッカーボックス32は、周知のように扉が開閉可能に設けられている。扉には、取手等が設けられている。また、ロッカーボックス32は、図2に示したようにロック部33を備えている。ロック部33は、扉を施錠及び解錠する機構であり、電気錠34と、扉開閉スイッチ35と、押ボタンスイッチ36と、ランプ37と、を備えている。
電気錠34は、扉の開閉を規制する機構であって、扉開閉スイッチ35及び押ボタンスイッチ36の状態に基づいて、もしくは集中制御装置2(制御部28)からの指示に応じて、扉の施錠または解錠を行う。電気錠34によりロッカーボックス32は施錠及び解錠可能となっている。即ち、電気錠34は、ロッカーボックス32の施錠及び解錠を行う施錠部として機能する。
扉開閉スイッチ35は、扉の開閉状態を判定するスイッチ(SW)であり、例えば、電気錠34に設けられたマイクロスイッチで構成することができる。扉開閉スイッチ35がON/OFFされると、そのON/OFFされたことを示す情報が制御部28へ出力される。
押ボタンスイッチ36は、扉を閉じた状態で仮施錠する場合に押下するボタン型スイッチ(SW)であり、押下されると、押下されたことを制御部28に通知する信号が出力される。
ランプ37は、ロッカーボックス32の施錠状態を示す表示手段である。ランプは、後述するように、ロッカーボックス32が、解錠状態、仮施錠状態、本施錠状態の各状態に応じて消灯、点滅、点灯のいずれかの状態で動作する。
会員サービス管理システム6は、ロッカー装置1を利用する際に特定の機能を使用するための会員登録及び登録された会員の管理や所定のサービスを行うシステムであり、所定の事業者の施設に設置される。本実施形態では、主にポーターサービスを利用するためのサービスについて説明する。
利用者端末40は、利用者4が、会員サービス管理システム6において運営されている会員サービスにアクセスするための端末である。また、利用者端末40は、ロッカー装置1から出力されたレシートに印刷されているコードを読み取る機能(カメラ機能やスキャン機能等)を有している。利用者端末40は、例えばスマートフォン等の携帯端末で構成されている。
業者端末50は、ポーターサービス事業を提供する事業者の集荷担当者(集荷者)5が、会員サービス管理システム6において運営されている会員サービス(ポーターサービス)にアクセスするための端末である。また、業者端末50は、会員サービス管理システム6が受信したコードをロッカー装置1に読み取らせるための機能(表示手段等)を有している。業者端末50は、例えばスマートフォン等の携帯端末で構成されている。
次に、上述した構成のロッカーシステム100の動作について図3及び図4を参照して説明する。図3は、ポーターサービスへの預け入れから引き取り完了までの動作のシーケンス図である。なお、図3、図4において会員サービス管理システム6はサービスSYSと省略して記載する。
まず、利用者4は、利用者端末40にポーターサービス専用のアプリをインストールする(ステップS101)。また、ポーターサービスの集荷者5は、業者端末50に集荷用のアプリをインストールする(ステップS102)。以上のステップは一度行えばよく、次回以降はステップS103からの実行となる。
次に、利用者4は、操作表示部21に表示された操作メニュー等からポーターサービス預け入れを選択する(ステップS103)。そしてポーターサービスが利用可能なロッカー装置1のうち、任意のロッカーボックス32の扉を開けて荷物を収納し扉を閉める。そして、押ボタンスイッチ36を押下して仮施錠し、ロッカー装置1の利用料金を支払う(ステップS104)。支払いは、ICカードリーダ/ライタ23を利用した電子マネーによるものでもよいし、紙幣処理部25や硬貨処理部26を利用した現金によるものであってもよい。
利用料金の支払いが完了すると、ロッカーボックス32が本施錠となる。そして、制御部28は、集荷のための解錠用パスワードを生成し、そのパスワードと所定の情報を暗号化したコードを生成する。そして、生成された暗号化コードはプリンタ24からレシートとして発行される(ステップS105)。この暗号化コードは、復号のためのキーを用いないとコード化前の情報が取得できないものであり、その復号キーを有しない読み取りアプリ等で読み取っても上記解錠用パスワードを得ることができないものである。つまり、利用者4は、暗号化コードによってロッカーボックス32を解錠することはできない。本実施形態では、暗号化コードの復号キーは会員サービス管理システム6のみが有する。
次に、利用者4は、ロッカー装置1が発行したレシートに印刷されている暗号化コードを読み取る(ステップS106)。読み取りの方法は、当該コードを写真に撮ってもよいしスキャンしてもよい。あるいは当該コードを再現可能な方法で符号化等してもよい。本ステップの読み取りは暗号化コードを復号して情報を取り出すためのものではなく、レシート上の暗号化コードを電子データに変換するためのものである。
そして、利用者は、アプリに配送先(指定場所)を入力する(ステップS107)。配送先は、例えば図1に示したホテル7のような宿泊施設等が挙げられる。そして、アプリからポーターサービスの依頼を行う操作をする(ステップS108)。すると、ポーターサービス依頼を示す情報がサービスSYS6に送信される(ステップS109)。このポーターサービス依頼を示す情報には、上記した暗号化コードと配送先が含まれている。
次に、サービスSYS6では、利用者端末40から送信されたポーターサービス依頼を示す情報を受信して依頼を受け付ける(ステップS110)。そして、ポーターサービス依頼を示す情報に含まれる暗号化されたコードを復号する(ステップS111)。そして、業者端末50に集荷指示を出力する(ステップS112)。集荷指示には、ステップS111で復号した解錠用パスワードと、集荷先ロッカー装置1の位置やロッカーボックス32の番号、荷物番号及び配送先情報が含まれている。
ここで、解錠用パスワードは、QRコード(登録商標)等にコード化して集荷指示に含めてもよい。荷物番号とは、当該ロッカー装置1においてポーターサービスを利用して預け入れられた荷物の識別番号である。
集荷者5は、集荷指示を業者端末50が受信すると、その集荷指示が示すロッカー装置1へ向かい、引き取り操作を行う(ステップS113、S114)。具体的には、操作表示部21に表示された操作メニュー等からポーターサービスを選択して、解錠用のパスワードを入力する。そして、ポーターサービスにおけるロッカー装置1の利用料金を支払う。支払いは、電子マネーでも現金でもよい。
ここで支払われる利用料金は、集荷者5からロッカー装置1を設置・運用している事業者に支払う利用料金であり、ステップS104で利用者が支払った利用料金とは性格が異なる。例えば、ポーターサービスの利用者4が支払うポーターサービスの利用料金(ロッカー装置1の利用料金とは別の料金)が1000円とすると、そのうち、例えば200円を集荷者(ポーターサービスの事業者)がロッカー利用料金として支払うことで、ロッカー装置1を設置・運用している事業者が、当該ロッカー装置1にポーターサービス機能を付加した場合の収入とすることができる。
利用料金が支払われると、引き取りレシートが発行されるとともに、ロッカーボックス32が解錠され扉が開く。そして、プリンタ24から引き取りレシートが発行され、集荷者5は、ロッカーボックス32内の荷物を引き取る(預入終了、ステップS115)。発行されたレシートには、荷物をロッカーボックス32から引き取ったことを示す情報として荷物番号等の引き取り対象の荷物を特定可能な情報を示すコードが印刷されている。
次に、業者端末50で、発行された引き取りレシートに印刷されたコードを読み取る(ステップS116)。そして、業者端末50では、集荷者5により荷物の引き取り完了操作が行われる(ステップS117)。すると、荷物引き取り完了を示す情報が業者端末50からサービスSYS6へ送信される(ステップS118)。
次に、サービスSYS6では、業者端末50から送信された荷物引き取り完了を示す情報と、ステップS112で集荷指示をした指示内容(集荷先のロッカー、荷物番号等)との照合を行う(ステップS119)。照合の結果問題がない場合は荷物引き取り完了通知を利用者端末40へ送信する(ステップS120)。なお、照合の結果問題がある場合はエラーメッセージ等を業者端末50やサービスSYS6の管理者等へ通知してもよい。
以上の説明から明らかなように、利用者端末40は、ロッカー装置が出力した暗号化情報が入力される第1端末装置として機能する。サービスSYS6は、第1端末装置から暗号化情報を取得し、暗号化情報を復号する情報処理装置として機能する。業者端末50は、情報処理装置から復号された解錠情報を取得する第2端末装置として機能する。
図4は、荷物配送から配送完了までの動作のシーケンス図である。つまり、図3の続きの動作である。なお、図4においては、ロッカー装置1から荷物は取り出されているので表示されず、代わってホテル7等の配送先が表示されている。
まず、集荷者5は、引き取った荷物を配送先へ配送する(ステップS121)。そして、荷物が配送先へ引き渡される(ステップS122)。この際に引き取りレシートを荷物に添付してもよい。引き取りレシートが添付されることで、配送先での荷物の識別が容易となる。引き渡しが完了すると、業者端末50は、集荷者5により配送完了操作が行われる(ステップS123)。すると、配送完了を示す情報が業者端末50からサービスSYS6へ送信される(ステップS124)。
次に、サービスSYS6では、業者端末50から送信された配送完了を示す情報と、ステップS112で集荷指示をした指示内容(配送先情報)との照合を行う(ステップS125)。照合の結果問題がない場合は荷物配送完了通知を利用者端末40へ送信する(ステップS126)。なお、照合の結果問題がある場合はエラーメッセージ等を業者端末50やサービスSYS6の管理者等へ通知してもよい。また、荷物配送完了通知が利用者端末40へ送信された時点でポーターサービスの利用料金を利用者に課金してもよい。課金は、会員サービス管理システム6に会員登録した際に登録したクレジットカード等から行うことができる。
次に、図3及び図4に示したシーケンスを実行時のロッカー装置1の動作のフローチャートを図5及び図6を参照して説明する。図5は、預け入れ時のフローチャートである。まず、利用者4は、操作表示部21に表示される操作メニューにおいて、ポーターサービス預け入れを選択する(ステップS201)。即ち、操作表示部21が、ポーターサービスを選択する選択部として機能する。そして、空いているロッカーボックス32(空きボックス)を選択して、手荷物等の荷物を収容し(ステップS202)、施錠操作をする(ステップS203)。
ここで、本実施形態のロッカー装置1は、操作表示部21に表示される操作メニューにおいて、ポーターサービス預け入れを選択しない場合は、通常のコインロッカーとしての利用も可能となっている。通常のコインロッカーとして利用する場合は、後述する暗号化コードに代えて、解錠用パスワードを暗号化せずにコード化したものがレシートに印刷される。したがって、利用者4は、解錠用パスワードがコード化したものが印刷されたレシートによってロッカーボックス32を解錠することができる。つまり、操作表示部21に表示される操作メニューにおいて、ポーターサービス預け入れを選択するかによって解錠用パスワードか暗号化コードのいずれかが選択されることとなる。
施錠操作は、例えば荷物を収容したロッカーボックス32の扉を閉め、押ボタンスイッチ36を押下する等の操作をいう。これらの操作が行われなかった場合は(ステップS203操作なし)、制御部28は、予め定めた所定時間経過したか否か判断する(ステップS204)、ステップS204の判断の結果、所定時間経過していない場合は(ステップS204:N)ステップS202に戻り、所定時間経過した場合は(ステップS204:Y)ステップS201に戻る。つまり、所定時間経過した場合は、操作中止として初期状態に戻るようにしている。
ステップS203で施錠操作がされると(ステップS203:施錠)仮施錠となり、制御部28は、ランプ37を点滅させる(ステップS205)。そして、利用者4に荷物を収容したロッカーボックス32の位置を確認させる(ステップS206)。確認方法は、例えば制御部28が、操作表示部21にロッカー装置1の画像を表示させ仮施錠したロッカーボックス32の位置が点滅あるいは異なる色で着色されて表示されるといった方法で確認させることができる。あるいは、制御部28が、操作表示部21に仮施錠したロッカーボックス32に付与された番号(ボックス番号)を表示することで確認させてもよい。確認は、例えば「OK」や「NG」といったボタンを操作表示部21に表示して利用者4に操作させればよい。
仮施錠したロッカーボックス32の位置を確認した結果、「NG」ボタンが操作された場合は(ステップS206:NG)、制御部28は、何らかの異常が発生しているとして仮施錠したロッカーボックス32を解錠しステップS201へ戻る(ステップS207)。解錠するとランプ37も消灯させる。
仮施錠したロッカーボックス32の位置を確認した結果、「OK」ボタンが操作された場合は(ステップS206:OK)、制御部28は、ロッカー装置1の利用料金を支払うよう操作表示部21に表示する(ステップS208)。利用料金の支払いは、上述したように電子マネーでもよいし現金でもよい。
次に、依頼ID、集荷のための解錠用パスワード、荷物番号等を生成し、ロッカーID、ボックス番号を含めて暗号化されたQRコード(登録商標)にする(ステップS209)。つまり、暗号化コードを生成する。即ち、暗号化コードは、解錠情報に基づく情報であり暗号化情報となる。ここで、依頼IDは、ポーターサービスの依頼毎に付与される固有のIDである。ロッカーIDは、ポーターサービスの集荷をするロッカー装置1の位置を示す情報である。
そして、制御部28は、上記暗号化コードが印刷されたレシートをプリンタ24に発行させる(ステップS210)。即ち、プリンタ24は、解錠情報に基づく情報を出力する出力部として機能する。そして、制御部28は、仮施錠したロッカーボックス32を本施錠する(ステップS211)。ランプ37は点滅から点灯に移行させる。そして、預け入れが完了となる(ステップS212)。この際に操作表示部21に預け入れが完了したことを示す表示を行ってもよい。
次に、引き取り時のフローチャートを図6を参照して説明する。まず、集荷者5は、操作表示部21に表示される操作メニューにおいて、ポーターサービス引き取りを選択する(ステップS301)。そして、集荷者5は、解錠用パスワードを入力する(ステップS302)。解錠用パスワードの入力方法は、解錠用パスワードをQRコード(登録商標)等のコードにして、コードリーダ22から読み取らせてもよいし、解錠用パスワードを示す数字等を直接操作表示部21から入力させてもよい。即ち、コードリーダ22や操作表示部21が暗号化情報から復号された解錠用パスワード(解錠情報)を入力する入力部として機能する。
次に、制御部28は、入力された解錠用パスワードを照合する(ステップS303)。上述したステップS209で生成された解錠用パスワードは、集中制御装置2内に保存されており、制御部28は、保存されている解錠用パスワードと入力された解錠用パスワードとを照合する。照合した結果解錠用パスワードが一致しない場合は(ステップS303:NG)、制御部28は、エラーメッセージを操作表示部21に表示させてステップS301に戻る(ステップS304)。
照合した結果解錠用パスワードが一致した場合は(ステップS303:OK)、制御部28は、ロッカー装置1の利用料金を支払うよう操作表示部21に表示させる(ステップS208)。利用料金の支払いは、上述したようにICカードリーダ/ライタ23を利用した電子マネーでもよいし、紙幣処理部25や硬貨処理部26を利用した現金でもよい。本ステップにおける利用料金は、ステップS114で説明した、集荷者5からロッカー装置1を設置・運用している事業者に対する利用料金である。即ち、ICカードリーダ/ライタ23や紙幣処理部25や硬貨処理部26がポーターサービスにおけるロッカーボックスの利用料金を徴収する徴収部として機能する。
次に、引き取りIDを生成し、ロッカーID、ボックス番号、荷物番号を含めてQRコード(登録商標)にする(ステップS306)。つまり、荷物をロッカーボックス32から引き取ったことを示す情報のコードを生成する。ここで、引き取りIDは、ポーターサービスの引き取り作業毎に付与される固有のIDである。なお、本ステップで生成されるコードは暗号化の必要はない。
そして、制御部28は、上記コードが印刷されたレシートをプリンタ24から発行させる(ステップS307)。このレシートにはステップS306で生成したコードも印刷される。そして、制御部28は、該当するロッカーボックス32を解錠するとともにランプ37を点滅させる(ステップS308)。そして、ロッカーボックス32に収容されている荷物を引き取り、引き取り完了となる(ステップS309)。引き取りが完了するとランプ37を消灯させる。
本実施形態によれば、複数のロッカーボックス32を備え、ロッカーボックス32に荷物が収納されるロッカー装置1は、ロッカーボックス32の施錠及び解錠を行う電気錠34と、電気錠34を解錠するための解錠用パスワードを生成する制御部28と、解錠用パスワードを含むコードを印刷して出力するプリンタ24と、を備えている。そして、制御部28は解錠用パスワードを暗号化した暗号化コードを生成し、プリンタ24では、操作表示部21でポーターサービスが選択された場合は、暗号化コードが選択されて印刷される。操作表示部21でポーターサービスが選択されない場合は、解錠用パスワードをコードかしたものが選択されて印刷される。
このようにすることにより、制御部28は解錠用パスワードを暗号化した暗号化コードを生成するので、ポーターサービスの集荷者5用のパスワードを生成することができる。また、暗号化されているので、利用者4であっても解錠することができないため、確実に集荷者5が解錠することができる。また、解錠用パスワード又は暗号化コードのいずれかを選択して出力するので、従来のロッカーとしての利用もでき、ポーターサービス専用のロッカーが不要となる。また、ロッカー装置1が通信回線に接続される必要がないため、通信コストを抑えることができ、ロッカー装置1の制御も簡素な構成とすることができる。
また、ロッカー装置1にポーターサービスの機能を持たせることで、ロッカーボックス32の稼働率を上げることができる。ポーターサービスは、上述したように、利用者4が荷物を預け入れて依頼をすることが契機となって集荷者5が引き取りに来るため、ロッカーボックス32の占有時間が比較的短くなる。したがって、ロッカーボックス32の稼働率が上がる。
また、本実施形態のように、ロッカー装置1にポーターサービスの機能を持たせることで、店舗スペースも不要となり、24時間受付が可能となる。また、操作表示部21の表示やアプリの表示を切り替えることで多言語対応も容易となる。
また、ロッカー装置1は、操作表示部21又はコードリーダ22から暗号化コードから復号された解錠用パスワードを入力させ、制御部28が、操作表示部21又はコードリーダ22から解錠用パスワードが入力された際に、ポーターサービスにおけるロッカーボックス32の利用料金の支払いを求めるので、ロッカー装置1を設置・運用している事業者に対する対価を徴収することができる。したがって、ロッカー装置1を設置・運用している事業者は、ロッカー装置1にポーターサービスの機能を持たせることで、新たな収入を得ることが可能となる。
また、レシートを発行する印刷手段、即ちプリンタ24を備えているので、レシートに前記暗号化コードを印刷して出力することができる。つまり、既にレシートを印刷する機能を有するロッカー装置1であれば本発明を適用することができる。したがって、より低コストに幅広くポーターサービスを展開することが可能となる。
また、暗号化コードは、例えば暗号化されたQRコード(登録商標)であるので、スマートフォン等の利用者端末40による読み取りが可能であり、利用者端末40が容易に暗号化コードを取得して会員サービス管理システム6へ送信することができる。
なお、上述した実施形態では、集荷者5からロッカー装置1を設置・運用している事業者に利用料金を徴収しているが、徴収しなくてもよい。徴収しない場合は、集荷者5から利用料金の徴収にかかるステップは省略することができる。
また、上述した実施形態では、出力部としてプリンタ24で説明したが、それに限らない。例えば操作表示部21に暗号化コードを表示して利用者端末40で撮影あるいはスキャンするようにしてもよいし、利用者端末40がICカード機能を備えていればICカードリーダ/ライタ23を出力部として機能させてもよい。あるいは、ブルートゥース(登録商標)等の短距離無線通信やUSBケーブル等によりロッカー装置1と利用者端末40とを接続してもよい。
また、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。即ち、当業者は、従来公知の知見に従い、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。かかる変形によってもなお本発明のロッカー装置及びロッカーシステムの構成を具備する限り、勿論、本発明の範疇に含まれるものである。
1 ロッカー装置
6 会員サービス管理システム
21 操作制御部(指定部、入力部)
24 プリンタ(出力部、発券機)
28 制御部(生成部)
32 ロッカーボックス
34 電気錠(施錠部)
40 利用者端末(第1端末装置)
50 業者端末(第2端末装置)
100 ロッカーシステム

Claims (7)

  1. 複数のロッカーボックスを備え、前記ロッカーボックスに物体が収納されるロッカー装置において、
    前記ロッカーボックスの施錠及び解錠を行う施錠部と、
    前記施錠部を解錠するための解錠情報を生成する生成部と、
    前記解錠情報に基づく情報を出力する出力部と、
    を備え、
    前記生成部は、前記解錠情報を暗号化した暗号化情報を生成し、さらに、前記解錠情報又は前記暗号化情報のいずれかを選択して前記出力部から出力させ
    前記暗号化情報は、前記ロッカーボックスを直接解錠することができない情報である、
    ことを特徴とするロッカー装置。
  2. 利用者の荷物を集荷者が指定場所へ配送するポーターサービスを選択する選択部を備え、
    前記生成部は、前記選択部において前記ポーターサービスが選択された際に、前記暗号化情報を選択して前記出力部から出力させることを特徴とする請求項1に記載のロッカー装置。
  3. 前記暗号化情報から復号された前記解錠情報を入力する入力部と、
    前記入力部に前記解錠情報が入力された際に、前記ポーターサービスにおける前記ロッカーボックスの利用料金を徴収する徴収部と、
    を備えることを特徴とする請求項2に記載のロッカー装置。
  4. 前記入力部に前記解錠情報が入力された際に、前記出力部は、前記荷物を前記ロッカーボックスから引き取ったことを示す情報を出力することを特徴とする請求項3に記載のロッカー装置。
  5. 前記出力部は、レシートを発行する印刷手段として構成され、
    前記印刷手段は、前記レシートに前記暗号化情報を印刷して出力することを特徴とする請求項1から4のうちいずれか一項に記載のロッカー装置。
  6. 前記暗号化情報は、暗号化された一次元コード又は二次元コードであることを特徴とする請求項1から5のうちいずれか一項に記載のロッカー装置。
  7. 利用者の荷物を集荷者が指定場所へ配送するポーターサービスに利用されるロッカーシステムであって、
    施錠及び解錠可能な複数のロッカーボックスを備え、任意の前記ロッカーボックスに前記荷物が預け入れられ施錠されるとともに、前記預け入れ時に前記ロッカーボックスの解錠のための解錠情報を暗号化した暗号化情報を出力するロッカー装置と、
    前記ロッカー装置が出力した暗号化情報が入力される第1端末装置と、
    前記第1端末装置から前記暗号化情報を取得し、当該暗号化情報を復号する情報処理装置と、
    前記情報処理装置から復号された前記解錠情報を取得する第2端末装置と、を備え、
    前記第2端末装置が取得した前記解錠情報により前記ロッカーボックスが解錠される、ことを特徴とするロッカーシステム。
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