JP7326648B1 - 玉軸受 - Google Patents

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【課題】玉軸受の高速回転による遠心力が保持器に作用して保持器が変形した場合であっても、玉軸受の外輪および内輪への保持器の接触を軽減する。【解決手段】軌道溝31を有する内輪30と、軌道溝21を有する外輪20と、軌道溝21,31の間に配置された複数の玉40と、玉40同士の間に挿入される冠型の保持器50とを備えた玉軸受10である。保持器50は、円環形状の基部51と、基部51から軸方向に延びる一対の柱部52と、周方向に沿って複数形成され、柱部52の間に玉40が嵌合されるポケット53とを備えている。保持器50は、内輪30と接触し、基部51の内周面側の角部に、軸方向に向かうに従って内径が徐々に増加するテーパ面54を設けた。【選択図】図1

Description

本発明は、冠型の保持器が装着された玉軸受に関する。
一般に、玉軸受は、内輪と外輪との間に複数の玉を保持器で保持して構成されている。
従来から使用されている保持器には、樹脂により一体成形された冠型のものがある。冠型保持器では、環状の基部の上面に一対の柱部が周方向に一定間隔で配置され、その一対の柱部間に玉を保持するためのポケットが形成されている。冠型保持器を用いる利点として、射出成形で安価に製造可能なだけでなく、外輪と内輪の間に保持器を挿入するだけで組立て可能なことが挙げられる(例えば特許文献1参照)。
特開2017-75683
玉軸受のdmn値(ピッチ円径(mm)と回転数(rpm)との積)が例えば17×10を超える程度に大きくなると、冠型の保持器には玉軸受の回転に伴う遠心力が大きくなり、保持器に径方向の広がりが発生する。これにより、保持器が玉軸受の外輪および内輪に接触し、摩耗が発生して短寿命となる。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、玉軸受の高速回転による遠心力が保持器に作用して保持器が変形した場合であっても、玉軸受の外輪および内輪への保持器の接触を軽減することができる玉軸受を提供することを目的としている。
本発明は、軌道溝を有する内輪と、軌道溝を有する外輪と、前記軌道溝の間に配置された複数の玉と、前記玉同士の間に挿入される冠型の保持器と、を備え、前記保持器は、円環形状の基部と、該基部から軸方向に延びる一対の柱部と、周方向に沿って複数形成され、前記柱部の間に前記玉が嵌合されるポケットとを備え、前記保持器は、前記内輪と接触し、前記基部の内周面側の角部に、軸方向に向かうに従って内径が増加する肉盗み部を設け、前記外輪の外径と前記内輪の内径との差の半分を軸受の径方向厚さとしたときに、前記軸受の径方向厚さに対する前記玉の径の比が40%以上かつ50%未満であり、前記外輪の外径に対する前記玉の径の比が10%以上かつ20%未満である玉軸受である。
本発明によれば、玉軸受の高速回転による遠心力が保持器に作用して保持器が変形した場合であっても、玉軸受の外輪および内輪への保持器の接触を軽減することができる。
(A)は本発明の実施形態の玉軸受を示す断面図であり、(B)は(A)の変更例を示す断面図である。 本発明の実施形態の玉軸受を示す平面図である。 本発明の実施形態における保持器を示す斜視図である。 (A)は本発明の実施形態における保持器を示す展開図であり、(B)は(A)のB-B線断面図である。 本発明の実施形態のモータを示す断面図である。 本発明の他の実施形態のモータを示す断面図である。 本発明の実施形態の変更例を示す斜視図である。 本発明の実施形態において玉の列が周方向に占める角度βを説明するための断面図である。
1.玉軸受の構成
図1は本発明の実施形態の玉軸受10を示す断面図である。この図に示す玉軸受10は、外輪20の軌道溝21と内輪30の軌道溝31との間に、保持器50によって等間隔に玉40が保持されて構成されている。
外輪20、内輪30、および玉40の材質はマルテンサイト系ステンレス鋼(SUS440C等)や高炭素軸受鋼(SUJ2、SAE52100等)、セラミックス(Si,SiC、Al等)とされ、熱処理によって表面硬さはHRC58以上に高められている。保持器50は合成樹脂で射出成型または切削等の機械加工によって成形されている。ここで、玉40の遠心力を低減する目的から、玉40を構成する材料はセラミックスあることが好ましい。
図3および図4に示すように、保持器50は、円環形状の基部51と、基部51から軸方向上方に向かって延在する一対の柱部52の間に、玉40が嵌合されるポケット53が、周方向に沿って複数形成されている合成樹脂製冠型保持器である。ポケット53の内周は、玉40の外径よりも僅かに大径な円筒曲面または球面をなしている。また、保持器50の内周面側の角部には、軸方向に向かうに従って内径が徐々に増加するテーパ面(肉盗み部)54が形成されている。このような保持器50は、内輪30の外周面32に接触するように配置されている。なお、内輪30の外周面32は、軌道溝31や軸方向の端部を除いて、軸方向の全域にわたって回転軸に平行な円筒曲面であることが好ましい。このように構成することにより、保持器50と内輪30の外周面32との接触面積が確保され、保持器50の局所的な摩耗を抑制することができる。また、遠心力で保持器50が開くように変形したときに、保持器50に著しい摩耗が生じる原因となる外周面32の段部がないことは好ましい。
テーパ面54により、玉軸受10における高速回転により保持器50の柱部52が径方向外側へ向けて広がったとき、柱部52の端部は外輪20側に移動する一方、柱部52の根元の基部51は内輪30側へ移動する。この場合、基部51の角部が内輪30の外周面に接触する可能性があるが、基部51にテーパ面54が形成されているので、接触しても接触面積が少なくて済む。また、テーパ面54と内輪30の外周面により断面が楔状の部分が形成され、その部分に毛細管現象により潤滑剤が保持されるという効果もある。なお、テーパ面54に代えて断面円弧状のR形状とすることもできる。また、テーパ面54と基部51の内周面との境界部分が断面円弧状のR形状とすることもできる。この場合、玉軸受10における高速回転により保持器50の柱部52が径方向外側へ向けて広がったとき、保持器50が内輪30の外周面と接触する部分がR形状又は平面となるため、保持器50の摩耗をより低減することができる。
テーパ面54の軸方向に対する角度αをあまり大きくすると保持器50の剛性が損なわれるので、角度αは45°未満とする。テーパ面54の角度αは、好ましくは30°未満、より好ましくは15°未満がよい。
外輪20の柱部52の軸方向端部側の内周面には、軌道溝21の軸方向端部から軸方向へ向かうに従って内径が徐々に増加するテーパ面22が形成されている。このテーパ面22により、遠心力によって保持器50の柱部52が開くように変形した場合であっても、柱部52の外輪20の内周面への接触が抑制される。
また、外輪20の内周面の開口部付近には、環状の溝24が形成されている。この溝24には、シール部材の縁部が嵌合する。
保持器50を構成する合成樹脂としては、ポリアミド(ナイロン66、ナイロン46、PA9T,PA10T等)やポリアセタールなどを用いることができるが、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)等のポリエーテルケトン系樹脂は強度が高く好適に用いられる。それらの熱可塑性樹脂をガラス繊維や炭素繊維で強化したものを用いることができる。そして、そのような合成樹脂を好適には大量生産に適した射出成形によって保持器50に成形される。
本実施形態の玉軸受10では、高速回転に伴う遠心力による保持器50の変形を抑制するために、好ましい態様として、以下のような各部の寸法割合を設定している(図4(B)参照)。
i)保持器50の軸方向長さAに対する基部51の軸方向厚さBの割合は20%以上であり、基部51の径方向厚さCに対する軸方向厚さBの割合は52%以上である。このように設定することで、基部51が相対的に長くなり、遠心力による変形が抑制される。長さAに対する厚さBの割合は22%以上が好ましく、厚さCに対する厚さBの割合は60%以上が好ましい。
ii)保持器50の軸方向長さAに対する保持器50の径方向厚さの比は30~40%である。このように設定することにより、保持器50が径方向に薄くなって柱部52が軽量化し、遠心力による変形を抑制することができる。なお、保持器50が薄過ぎると充分な強度が得られないので、長さAに対する厚さCの比は30%を下限とした。長さAに対する厚さCの比は30~37.5%が好ましい。
iii)外輪20の内径Dと内輪30の外径dとの差を軌道溝間距離としたときに(図2参照)、軌道溝間距離に対する保持器50の径方向厚さCの比が50%以上かつ65%未満である。このように設定することで、保持器50が径方向に薄くなって柱部52が軽量化し、遠心力による円径を抑制することができる。軌道溝間距離に対する厚さCの比は50%以上かつ62%未満であることが好ましい。
iv)外輪20の外径と内輪30の内径との差の半分を玉軸受10の径方向厚さとしたときに、玉軸受10の径方向厚さに対する玉40の径の比は40%以上かつ50%未満であり、外輪20の外径に対する玉40の径の比は10%以上かつ20%未満である。このように設定することにより、玉軸受10のサイズに対して玉40のサイズが小型となり、玉40の遠心力が低減される。これにより、外輪20の軌道溝21の摩耗を抑制することができる。玉軸受10の径方向厚さに対する玉40の径の比は40%以上かつ45%未満であることが好ましい。なお、玉40を小型化することにより玉40の数を増やすことができる。
v)図8に示すように外輪20と内輪30との間に組み込まれた玉40を周方向に連なるように隙間なく並べた場合の、軸方向視で、外輪20の中心軸と玉40の列の一端の玉40の中心を通る直線と、外輪20の中心軸と玉40の列の他端の玉40の中心を通る直線との玉40側の間に占める角度β(組込角度)は、185°~195°である。このように組込角度を大きく設定することにより、玉40の数を多くして玉40の径を小さくすることができる。これにより、ピッチ円径Pが小さくなり、玉40の遠心力が低減されるとともに、保持器50に作用する遠心力が小さくなる。また、組込角度が185°~195°であると、保持器50の柱部52の周方向の幅も必然的に小さくなり、柱部が軽量化することでより遠心力がさらに小さくなる。上記組込角度βは、185°~190°であることが好ましい。
vi)図1に示すように、内輪30の軌道溝31の径方向深さは、外輪20の軌道溝21の径方向深さよりも大きい(図1参照)。このように設定することにより、玉40を径方向内側に配置することができ、玉40の遠心力が低減される。
vii)外輪20および内輪30の軌道溝21,31断面の曲率半径に対する玉40の径の溝曲率比は53%以上である。このように設定することにより、玉40と軌道溝21,31との接触が少なくなり、両者の摩擦を低減することができる。また、内輪30の軌道溝31の深さを外輪20の軌道溝21の深さよりも深くする場合には、玉40と軌道溝31との接触を少なくするために、内輪30の軌道溝31断面の溝曲率比は、外輪20の軌道溝21断面の溝曲率比よりも大きくする。
2.モータの構成
図5を参照して上記構成の玉軸受10を装着したモータ1を説明する。
モータ1は、ハウジング2を備えている。ハウジング2は内部に軸断面が円形の空間2aを備えており、空間2aの内周面には、ステータコア3が固定されている。ステータコア3は、環形状を有する薄板状の軟磁性材料(例えば、電磁鋼板)を軸方向で複数枚積層したものであり、径方向外側に突出した複数の極歯を備えている。複数の極歯は、周方向に沿って等間隔に設けられ、それぞれにコイル4が巻回されている。
ハウジング2の両端面には、開口部2bが形成され、開口部2bには、上記構成の玉軸受10が接着剤によって固定されている。玉軸受10の内輪30にはシャフト5が接着剤によって固定され、これにより、シャフト5は、玉軸受10によって回転可能に支持されている。
シャフト5の玉軸受10同士の中間には、スペーサ6を介してロータマグネット(ロータコア)7が圧入や接着等の手段で固定されている。ロータマグネット7は、ステータコア3の極歯と隙間を空けて対向し、周方向に沿ってSNSN・・と隣接する部分が交互に異極性となるように着磁されている。そして、コイル4に駆動電流を供給することで、ロータマグネット7を回転させようとする駆動力が生じ、シャフト5がハウジング2に対して回転する。シャフト5の先端部には、例えばドライヤー等の回転体が接続される。
3.効果
上記構成のモータ1にあっては、シャフト5が玉軸受10によって回転可能に支持されて、保持器50は内輪30と接触しているから、保持器50に作用する遠心力を低減することができる。また、高速回転によって保持器50が径方向外側へ広がったときに外輪20と接触する可能性が低い。一方、保持器50の基部51の内周面側の角部に、軸方向に向かうに従って内径が徐々に増加するテーパ面を設けているから、保持器50の内輪30との接触面積が小さい。また、保持器の50の柱部52が径方向外側に傾斜して基部51が内側へ移動したときに、基部51と内輪30との接触面積は小さい状態が維持される。よって、保持器50の摩耗を抑制することができる。
したがって、上記構成のモータ1にあっては、dmn値が17×10~21×10での回転が可能である。
上記のdmn値を有する実施形態の玉軸受10で耐久試験を行った結果、試験を1000時間以上継続することができた。これに対して、上記のような特徴を備えていない玉軸受で耐久試験を行った結果、200時間程度で試験を停止する結果となった。
4.変更例
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、以下のように種々の変更が可能である。
i)図7に示すように、柱部52の両端部に保持爪55を形成することができる。保持爪55は、隣接する柱部52の端部から軸方向上側および互いに接近する方向に延在している。この場合のポケット53は球状の曲面である。この例においても、上記した各種数値限定は全て当てはまる。
ii)図1(B)に示すように、外輪20の外周に環状溝23を形成し、環状溝23にOリングを装着するように構成することができる。
iii)図5に示すモータは、玉軸受10の間にロータマグネット7を配置した両持ち支持の例であるが、図6に示すように、玉軸受10による片持ち支持の状態でロータマグネット7を配置することもできる。図6に示すモータ1aは、ハウジング2の端面に、玉軸受10を収容するケーシング8を設けたものである。ケーシング8は、ハウジング2と一体的に成形されているが、両者を別々に成形して接着等の手段で互いに固定してもよい。ケーシング8は円筒状をなし、その内周面8aの下端部には一方の玉軸受10が接着等の手段で固定されている。玉軸受10の内輪30にはスペーサ9が当接しており、スペーサ9の上端面に内輪30を当接させた状態で他方の玉軸受10が内周面8aに接着等の手段で固定されている。このように、ロータマグネット7を片持ち支持したモータ1aにおいても上記モータ1と同等の作用および硬化を得ることができる。
本発明の玉軸受は、家庭用電気掃除機やドライヤーに用いられるモータや電動工具、ファンモータ、歯科用ハンドピースなどの各種高速回転機器および高速で揺動運動を行うハードディスク駆動装置のヘッドアクチュエータに組み込んで好適に用いることができる。
1,1a…モータ、2…ハウジング、2a…空間、2b…開口部、3…ステータコア、4…コイル、5…シャフト、6…スペーサ、7…ロータマグネット(ロータコア)、8…ケーシング、8a…内周面、9…スペーサ、10…玉軸受、20…外輪、21…軌道溝、22…テーパ面、23…環状溝、24…溝、30…内輪、31…軌道溝、32…外周面、40…玉、50…保持器、51…基部、52…柱部、53…ポケット、54…テーパ面(肉盗み部)、55…保持爪、α…角度、A…軸方向長さ、B…軸方向厚さ、C…径方向厚さ、d…内輪の外径、D…外輪の内径、P…ピッチ円径。

Claims (14)

  1. 軌道溝を有する内輪と、軌道溝を有する外輪と、前記軌道溝の間に配置された複数の玉と、前記玉同士の間に挿入される冠型の保持器と、を備え、前記保持器は、円環形状の基部と、該基部から軸方向に延びる一対の柱部と、周方向に沿って複数形成され、前記柱部の間に前記玉が嵌合されるポケットとを備え、前記保持器は、前記内輪と接触し、前記基部の内周面側の角部に、軸方向に向かうに従って内径が増加する肉盗み部を設け
    前記外輪の外径と前記内輪の内径との差の半分を軸受の径方向厚さとしたときに、前記軸受の径方向厚さに対する前記玉の径の比が40%以上かつ50%未満であり、前記外輪の外径に対する前記玉の径の比が10%以上かつ20%未満である玉軸受。
  2. 前記外輪と前記内輪との間に組み込まれた前記玉を周方向に連なるように隙間なく並べた場合の、軸方向視で、前記外輪の中心軸と前記玉の列の一端の前記玉の中心を通る直線と、前記外輪の中心軸と前記玉の列の他端の前記玉の中心を通る直線との前記玉側の間の周方向に占める角度は、185°~195°である請求項1に記載の玉軸受。
  3. 軌道溝を有する内輪と、軌道溝を有する外輪と、前記軌道溝の間に配置された複数の玉と、前記玉同士の間に挿入される冠型の保持器と、を備え、前記保持器は、円環形状の基部と、該基部から軸方向に延びる一対の柱部と、周方向に沿って複数形成され、前記柱部の間に前記玉が嵌合されるポケットとを備え、前記保持器は、前記内輪と接触し、前記基部の内周面側の角部に、軸方向に向かうに従って内径が増加する肉盗み部を設け、
    前記外輪の内径と前記内輪の外径との差を軌道溝間距離としたときに、前記軌道溝間距離に対する前記保持器の径方向厚さの比が50%以上かつ65%未満である玉軸受。
  4. 軌道溝を有する内輪と、軌道溝を有する外輪と、前記軌道溝の間に配置された複数の玉と、前記玉同士の間に挿入される冠型の保持器と、を備え、前記保持器は、円環形状の基部と、該基部から軸方向に延びる一対の柱部と、周方向に沿って複数形成され、前記柱部の間に前記玉が嵌合されるポケットとを備え、前記保持器は、前記内輪と接触し、前記基部の内周面側の角部に、軸方向に向かうに従って内径が増加する肉盗み部を設け、
    前記外輪の前記柱部の軸方向端部側の内周面に、前記軌道溝の軸方向端部から軸方向へ向かうに従って内径が増加するテーパ面を設けた玉軸受。
  5. 前記肉盗み部はテーパ面であり、該テーパ面が軸方向に対してなす角度は45°未満である請求項1乃至4のいずれかに記載の玉軸受。
  6. 前記肉盗み部はテーパ面であり、該テーパ面が軸方向に対してなす角度は30°未満である請求項に記載の玉軸受。
  7. 前記肉盗み部はテーパ面であり、該テーパ面が軸方向に対してなす角度は15°未満である請求項に記載の玉軸受。
  8. 前記保持器の軸方向長さに対する前記基部の軸方向厚さの割合が20%以上であり、前記基部の径方向厚さに対する軸方向厚さの割合は52%以上である請求項1乃至4のいずれかに記載の玉軸受。
  9. 前記保持器の軸方向長さに対する前記基部の径方向厚さの比が30~40%である請求項1乃至4のいずれかに記載の玉軸受。
  10. 前記内輪の前記軌道溝の径方向深さは、前記外輪の前記軌道溝の径方向深さよりも大きい請求項1乃至4のいずれかに記載の玉軸受。
  11. 前記内輪の外周面の前記軌道溝を除く全周が前記軸方向に平行な円筒曲面である請求項1乃至4のいずれかに記載の玉軸受。
  12. 前記玉の径に対する前記外輪および前記内輪の前記軌道溝断面の曲率半径の溝曲率比は53%以上であり、前記内輪の前記軌道溝断面の前記溝曲率比は、前記外輪の前記軌道溝断面の前記溝曲率比よりも大きい請求項1乃至4のいずれかに記載の玉軸受。
  13. dmn値が17×10~21×10である請求項1乃至4のいずれかに記載の玉軸受。
  14. 請求項1乃至のいずれかに記載の玉軸受を介して回転可能に設けられたシャフトと、前記シャフトに固定されたロータコアと、を備えたモータ。
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