JP2002122147A - 玉軸受とその製造方法 - Google Patents

玉軸受とその製造方法

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JP2002122147A
JP2002122147A JP2000315000A JP2000315000A JP2002122147A JP 2002122147 A JP2002122147 A JP 2002122147A JP 2000315000 A JP2000315000 A JP 2000315000A JP 2000315000 A JP2000315000 A JP 2000315000A JP 2002122147 A JP2002122147 A JP 2002122147A
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diameter
ball
cage
ball bearing
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Naohiro Yoshida
直弘 吉田
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NSK Ltd
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
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    • Y10T29/49636Process for making bearing or component thereof
    • Y10T29/497Pre-usage process, e.g., preloading, aligning

Abstract

(57)【要約】 【課題】 NRROを十分に低減できて、しかも回転抵
抗を十分に小さくできる玉軸受を、安定して、且つ低コ
ストで実現する。 【解決手段】 保持器8aを内輪と外輪との間に配置し
ない状態で、この保持器8aの円周方向等間隔で3個所
位置のポケット10、10に、玉6、6を1個ずつ保持
する。これら各玉6、6を上記保持器8aの内径側に、
これら各玉6、6の転動面が上記各ポケット10、10
の内径側開口端縁部に当接する迄移動させた場合での、
上記複数の玉6、6の外接円の直径D6 を、上記外輪の
内周面に形成した外輪軌道の内径に対し、10〜60μ
m小さくする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明に係る玉軸受は、例
えばハードディスクドライブ装置(HDD)、フレキシ
ブルディスクドライブ装置(FDD)、デジタルビデオ
ディスク(DVD)、ミニディスク(MD)等の磁気、
光、光磁気のディスクドライブ装置に組み込むスピンド
ルモータに組み込んで利用する。
【0002】
【従来の技術】例えば、コンピュータの記憶装置等とし
て使用されるHDDは、フレーム等に固定されるハウジ
ングに固定した支持軸の周囲に、本発明の対象となる玉
軸受を介して、ハブを回転自在に支持している。円輪状
に形成した1乃至複数枚のハードディスクは、内周縁部
を上記ハブに結合支持して、このハブと共に回転する。
又、上記支持軸の一部外周面にステータを、上記ハブの
内周面でこのステータの外周面に対向する部分にはロー
タを、それぞれ固定して、上記ハブを回転駆動する為の
スピンドルモータを構成している。HDD用スピンドル
モータとしての使用時には、上記ステータに通電する事
により、上記ハードディスクを回転駆動する。
【0003】この様なHDD用スピンドルモータに組み
込む玉軸受として、例えば図13に示す様なものが広く
使用されている。この玉軸受1は、外周面に内輪軌道2
を有する内輪3と、内周面に外輪軌道4を有する外輪5
とを同心に配置し、上記内輪軌道2と外輪軌道4との間
に複数個の玉6、6を転動自在に配置して成る。これら
複数個の玉6、6は、保持器8により転動自在に保持し
ている。上記外輪5の両端部内周面には、それぞれ円輪
状のシールド板7、7の外周縁を係止し、これら両シー
ルド板7、7によって、上記玉6、6の設置部分に存在
するグリースが外部に漏洩したり、或は外部に浮遊する
塵芥がこの設置部分に進入するのを防止している。
【0004】図示の例の場合、上記保持器8は、所謂冠
型保持器と呼ばれるもので、図14〜16に詳示する様
に、円環状の主部9と、この主部9の軸方向片面に等間
隔に設けた複数のポケット10、10とを備える。これ
ら各ポケット10、10は、互いに間隔をあけて配置し
た1対ずつの弾性片11、11と、上記主部9の片面
(図16の上面)でこれら1対ずつの弾性片11、11
の間部分に設けた凹面部12とから構成している。そし
て、上記各ポケット10、10に上記玉6、6を1個ず
つ、転動自在に保持自在としている。この様に構成する
各ポケット10、10の内面は、全体を球状凹面として
おり、この球状凹面の曲率半径は、上記各玉6、6の転
動面の曲率半径よりも僅かに大きくしている。この様な
保持器8は、合成樹脂を射出成形する事により、一体に
形成している。
【0005】上記各玉6、6は、上記各ポケット10、
10を構成する1対ずつの弾性片11、11の先端部同
士の間隔を弾性的に押し広げつつ、これら1対の弾性片
11、11の間に押し込む。そして、押し込んだ状態で
は、図17に示す様に、上記各玉6、6を上記各ポケッ
ト10、10内に転動自在に保持する。この状態で、上
記各玉6、6の転動面と上記各ポケット10、10の内
面との間には、微小な隙間が存在する。従って、上記各
玉6、6を上記各ポケット10、10に押し込んだ状態
では、上記保持器8がこれら各玉6、6を円周方向に関
して等間隔に、且つ転動自在に保持すると共に、これら
各玉6、6によって上記保持器8の直径方向位置を規制
する。尚、HDDに組み込む玉軸受1は、従来から一般
的に、前記内輪3の内径d3 (図13)が4〜6mmであ
るものを使用している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】近年、HDDに組み込
まれるスピンドルモータの回転速度は、このHDDを組
み込んだパーソナルコンピュータ(PC)等の高性能化
に伴って速くなっている。同時に、HDDの高密度化に
伴い、ハードディスクを固定したハブに許容される振れ
の大きさも、極く僅少に抑える事が要求されている。こ
の為、上記スピンドルモータの回転支持部に組み込む玉
軸受1にも、高速回転を可能とすべく回転抵抗を低減す
ると共に、高速回転時に発生するNRRO(non repeat
able runout、回転非同期振れ)を低減する事が要求さ
れている。又、玉軸受1を組み込んだ各種回転機械装置
の消費電力の低減の為、この玉軸受1の回転抵抗を低減
する事も求められている。これに対して、従来は、上記
性能を十分に確保した玉軸受1を、安定して実現する事
が難しかった。この理由に就いて、以下に説明する。
【0007】上記NRROを低減する為には、玉軸受1
の運転時、即ち、内輪3と外輪5との相対回転に伴う各
玉6、6の転動時に、これら各玉6、6を転動自在に保
持した保持器8が微小振動しない様にする必要がある。
上記運転時に保持器8が微小振動すると、この保持器8
に保持された玉6、6の姿勢(玉軸受1の軸方向及び円
周方向に関する位置)が不安定になって、上記NRRO
が大きくなる。このNRROを小さくすべく上記保持器
8の微小振動を防止する為には、この保持器8の各ポケ
ット10、10の内面と各玉6、6の転動面との間の隙
間を小さくし、これら各玉6、6に対する上記保持器8
の相対変位量を小さくする事が考えられる。
【0008】一方、上記各ポケット10、10の内面と
上記各玉6、6の転動面との間の隙間を小さくし過ぎる
と、玉軸受1の回転抵抗が大きくなる。即ち、上記隙間
を小さくし過ぎた場合には、玉軸受1の運転時にこの隙
間内に存在するグリース等の潤滑剤の膜に作用するせん
断力が大きくなり、上記各ポケット10、10内で上記
各玉6、6が自転する事に対する抵抗が大きくなる。こ
の結果、上記玉軸受1の回転抵抗が大きくなって、この
玉軸受1を組み込んだHDD等の消費電力の低減を図り
にくくなる。この為、上記隙間を無闇に小さくする事は
できない。
【0009】上述した様に、玉軸受1のNRROの低減
を図ると共に、回転抵抗を小さく抑える為には、上記各
ポケット10、10の内面と上記各玉6、6の転動面と
の間の隙間を、単に小さくするのではなく、適切な大き
さに規制する必要がある。この様な、上記各ポケット1
0、10の内面と上記各玉6、6の転動面との間の隙間
の大きさは、上記保持器8のピッチ円直径(PCD)、
内径、各ポケット10、10の内面の内径、同じく開口
端部の内径、上記各玉6、6の外径等の種々の要素によ
り定まる。従って、従来構造に於いて、上記隙間の大き
さを適切に規制する為には、上記各要素の寸法を個別に
規制し、完成した保持器8及び玉6、6に於いて、これ
ら各要素が適正であるもののみを選択して、外輪5及び
内輪3と組み立てる必要があった。但し、これら各要素
の寸法を個別に規制する事により、上記隙間の大きさが
適切になる様にした場合には、上記各要素の寸法に関し
て生じる製造上不可避な誤差が複合的に関係する、上記
隙間の大きさのばらつきが大きくなる可能性がある。こ
の様に隙間の大きさのばらつきが大きくなった場合に
は、完成後の玉軸受1に於いて、上記隙間の大きさを適
切に規制する事が難しくなる。この為、従来構造の場合
には、NRROを低減できると共に、回転抵抗を小さく
できる玉軸受1を、安定して実現する事は難しかった。
【0010】又、玉軸受1の組立後に、前記各ポケット
10、10の内面と各玉6、6の転動面との間の隙間の
大きさが不良である事(不具合)が分かった場合には、
玉軸受1を分解し、上記隙間の大きさが適切になる様に
適正な部品を選択して再組立を行なう事が考えられる
が、この様な再組立等の作業は面倒である。従って、実
際の場合には、上記隙間の大きさが不良である玉軸受1
は、不良品として廃棄する為、再利用せずに無駄となる
部品が多くなり、部品の歩留りが悪化して、玉軸受1の
コストが嵩む原因となる。本発明は、上述の様な事情に
鑑みて、NRROを十分に低減できると共に、回転抵抗
を十分に小さくできる構造を、安定して実現し、コスト
低減を図るべく発明したものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の玉軸受とその製
造方法とのうち、請求項1に記載した玉軸受は、前述し
た従来の玉軸受と同様に、外周面に内輪軌道を形成した
内輪と、内周面に外輪軌道を形成した外輪と、これら内
輪の外周面と外輪の内周面との間に、これら内輪及び外
輪に対する相対回転を自在に配置された合成樹脂製の保
持器と、この保持器に設けた複数のポケット内にそれぞ
れ保持された状態で、上記内輪軌道と上記外輪軌道との
間に転動自在に配置された複数の玉とを備える。
【0012】特に、請求項1に記載した玉軸受に於いて
は、上記保持器を上記内輪と上記外輪との間に配置しな
い状態で、上記各ポケット内に保持された複数の玉を上
記保持器の内径側に、これら各玉の転動面が上記各ポケ
ットの内面に当接する迄変位させた場合での、上記複数
の玉の外接円の直径を、上記外輪軌道の内径に対し、1
0〜60μm小さくしている。更に、好ましくは、上記
内輪の内径を4〜6mmとする。
【0013】又、請求項2に記載した玉軸受の製造方法
は、上記請求項1に記載した玉軸受の製造方法であっ
て、上記保持器に設けた各ポケットのうちの複数のポケ
ット内に玉を保持し、且つ、これら各玉を上記保持器の
径方向に関して上記各ポケットの内径側に移動させた状
態で、この保持器と同心でこれら各玉の転動面に外接す
る円(玉が3個以上である場合、或は保持器の直径方向
反対側2個所にある玉の場合には、各玉の外接円)の直
径を求め、この直径が上記外輪軌道の内径に対し10〜
60μm小さい場合にのみ、当該保持器及び玉を外輪と
内輪との間に組み付ける作業を行なう。
【0014】
【作用】上述の様に構成する本発明の玉軸受とその製造
方法とのうち、請求項1に記載した玉軸受の場合、保持
器の各ポケットの内面と各玉の転動面との間に存在する
隙間の大きさに直接関係する寸法を、適切に規制してい
る。この為、NRROを十分に低減できると共に、回転
抵抗を十分に小さくできる玉軸受を、安定して実現でき
る。従って、本発明の玉軸受を組み込んだHDD等の回
転機械装置の性能を高めると共に、この回転機械装置の
消費電力の低減を図れる。更に、好ましい構成によれ
ば、上記寸法を規制する事により得られる効果が顕著に
なる。
【0015】又、請求項2に記載した玉軸受の製造方法
によれば、玉軸受の組立前である、保持器と玉とのみを
組み合わせた段階で、上記隙間の大きさの良否を判定で
きる。この為、玉軸受の組立後に、分解、再組立した
り、或は組立後の玉軸受全体を廃棄する等の無駄が生じ
る事をなくし、製造作業の能率化、或は部品の歩留りを
向上させる事による、コスト低減を図れる。
【0016】
【発明の実施の形態】図1〜3は、本発明の実施の形態
の第1例を示している。本発明の玉軸受は、前述の図1
3に示した従来構造と同様に、外周面に内輪軌道2を形
成した内輪3と、内周面に外輪軌道4を形成した外輪5
(図13参照)と、これら内輪3の外周面と外輪5の内
周面との間に、これら内輪3及び外輪5に対する相対回
転を自在に配置した合成樹脂製の保持器8aと、この保
持器8aに設けた複数(図1の場合には6個)のポケッ
ト10、10内にそれぞれ転動自在に保持した状態で、
上記内輪軌道2と上記外輪軌道4との間に配置した複数
の玉6、6とを備える。又、上記保持器8aは、前述の
図14〜16に示した従来構造の場合と同様に、冠型保
持器として構成したものであり、円環状の主部9と、こ
の主部9の軸方向片面に等間隔に設けた複数のポケット
10、10とを備える。そして、これら各ポケット1
0、10内に上記玉6、6を1個ずつ、転動自在に保持
自在としている。又、上記各ポケット10、10の内面
は、全体を単一の球状凹面としており、この球状凹面の
曲率半径を、上記各玉6、6の転動面の曲率半径よりも
僅かに大きくしている。又、上記保持器8aを構成する
合成樹脂として、例えば、ポリアセタール、ポリアミド
66樹脂にガラス繊維を10%容量程度含有したもの、
同じくガラス繊維を25%容量程度含有したもの等が好
ましく使用できる。又、本例の玉軸受の場合、上記内輪
3の内径d3 (図13参照)を、4〜6mmとしている。
【0017】特に、本発明の玉軸受の場合には、上記保
持器8aを上記内輪3と上記外輪5との間に配置しない
状態で、上記各ポケット10、10内に保持された複数
の玉6、6を上記保持器8aの内径側に、これら各玉
6、6の転動面が上記各ポケット10、10の内面(本
例の場合には内径側開口端縁部)に当接する迄変位させ
た場合での、上記複数の玉6、6の外接円の直径D6
を、上記外輪軌道4の内径d4 (図13参照)に対し、
10〜60μm小さく{D6 =d4 −(10〜60μ
m)}している。この様に本発明で、上記複数の玉6、
6の外接円の直径D6を、上記外輪軌道4の内径d4
対し、上記範囲(10〜60μm)分小さくした理由
は、次の通りである。即ち、上記複数の玉6、6の外接
円の直径D6 を、本発明で規制する範囲の下限値よりも
小さくした{D6 <(d4 −60μm)}と仮定する
と、上記内輪3と外輪5との間に上記保持器8aを配置
した状態で、上記各ポケット10、10の内面と各玉
6、6の転動面との間に存在する隙間が過大になる。こ
の場合には、保持器8aの微小振動が大きくなり、玉軸
受1のNRROを低減する事が難しくなる。
【0018】これに対して、上記複数の玉6、6の外接
円の直径D6 を、本発明で規制する範囲の上限値よりも
大きくした{D6 >(d4 −10μm)}と仮定する
と、上記内輪3と外輪5との間に上記保持器8aを配置
した状態で、上記各ポケット10、10の内面と各玉
6、6の転動面との間に存在する隙間が過小となり、玉
軸受1の回転抵抗が大きくなる。そこで、本発明の場合
には、上記複数の玉6、6の外接円の直径D6 を、上記
外輪軌道4の内径d4 に対し、上記範囲(10〜60μ
m)分小さくした。
【0019】又、本発明の玉軸受の製造方法として、本
例の場合には、次の様にして玉軸受を組み立てている。
即ち、先ず、上記保持器8aと、玉6、6と、外輪5
と、内輪3とを、それぞれ製造した後、上記保持器8a
に設けた各ポケット10、10のうち、円周方向等間隔
で3箇所位置(図示の例の場合には1個おき)のポケッ
ト10、10内に玉6、6を保持すると共に、これら各
玉6、6を上記保持器8aの径方向に関して上記各ポケ
ット10、10の内径側に移動させた状態での、これら
各玉6、6の外接円の直径D6 を求める。次いで、この
直径D6 が上記外輪軌道4の内径d4 に対し10〜60
μm小さい場合にのみ、当該保持器8a及び玉6、6
を、上記外輪5と内輪3との間に組み付ける作業を行な
う。この様にして玉軸受1を組み立てる為に、本例の場
合には、図3に示す様なゲージ13を用いている。即
ち、このゲージ13は、全体を円筒状に形成したもので
あり、内周面を軸方向に関して僅かに傾斜した円すい状
凹面14としている。
【0020】上記複数の玉6、6の外接円の直径D6
求める場合には、上記ゲージ13を、内径が大きくなっ
た側を上側に位置させた状態で設置する。そして、上記
保持器8aの円周方向等間隔で3個所位置のポケット1
0、10内に玉6、6を1個ずつ保持した状態で、上記
保持器8aを、上記ゲージ13の上端部開口、即ち、こ
のゲージ13の内径が大きい側の端部開口から、このゲ
ージ13内に挿入する。この状態で上記保持器8aは、
重力の作用により、上記ゲージ13の内側に進入し、上
記各玉6、6の転動面が上記円すい状凹面14に当接す
る。そして、この円すい状凹面14に沿って上記複数の
玉6、6が下方に移動するのに伴って、これら複数の玉
6、6の外接円の直径D6 が縮まる。そして、これら各
玉6、6の転動面が上記保持器8aのポケット10、1
0の内径側端縁部に当接した状態で、上記各玉6、6が
上記円すい状凹面14と上記ポケット10、10の内径
側端縁部との間に挟持され、上記直径D6 がそれ以上は
縮まらなくなって、上記ゲージ13に対する上記保持器
8aの下方への変位が停止する。この状態で、上記保持
器8aを上記ゲージ13内に挿入できた長さ位置に対応
するこのゲージ13の内径を求めれば、この内径が上記
各玉6、6の外接円の直径D6 として求まる。そして、
本発明の場合には、この様にして求めた上記各玉6、6
の外接円の直径D6 が前記外輪軌道4の内径d4 に対し
10〜60μm小さい場合にのみ、当該保持器8a及び
玉6、6を、前記外輪5と内輪3との間に組み付ける作
業を行なう。
【0021】上述の様に構成する本発明の玉軸受の場
合、保持器8aの各ポケット10、10の内面と各玉
6、6の転動面との間に存在する隙間の大きさに直接関
係する寸法である、外輪軌道4の内径d4 に対する複数
の玉6、6の外接円の直径D6 を、上述の様な所定の範
囲に規制している。この為、完成した玉軸受1で、上記
隙間の大きさのばらつきが大きくなる事がなくなり、N
RROを十分に低減できると共に、回転抵抗を十分に小
さくできる玉軸受を、安定して実現できる。この結果、
本発明の玉軸受を組み込んだHDD等の回転機械装置の
性能を高めると共に、この回転機械装置の消費電力の低
減を図れる。
【0022】又、本発明の玉軸受の製造方法によれば、
玉軸受の組立前である、保持器8aと玉6、6とのみを
組み合わせた段階で、上記隙間の大きさの良否を判定で
きる。この為、玉軸受の組立後に、分解、再組立した
り、或は組立後の玉軸受全体を廃棄する等の無駄が生じ
る事をなくし、製造作業の能率化、或は部品の歩留りを
向上させる事による、コスト低減を図れる。更に、本例
の場合には、上記各玉6、6の外接円の直径D6 を、内
周面に円すい状凹面14を有する円筒状のゲージ13を
用いて求める様にしている為、上記各玉6、6の外接円
の直径D6 を容易に求める事ができて、玉軸受1のコス
トをより低減できる。
【0023】更に、本例の場合には、求めるべき上記各
玉6、6の外接円の直径D6 をより正確に求める事がで
きる。即ち、本例の場合には、上記各玉6、6の外接円
の直径D6 を求めるのに、上記保持器8aの円周方向等
間隔位置のポケット10、10に玉6、6を保持した状
態で、この保持器8aを上記ゲージ13内に挿入してい
る。これに対して、保持器8aの円周方向等間隔位置か
ら大きく離れた3個所位置の(例えば半円周側に集中し
て)ポケット10、10に玉6、6を保持した状態で、
この保持器8aを上記ゲージ13内に挿入する事もでき
る。但し、この場合には、この保持器8aの円周方向に
関して不等間隔位置で、上記各玉6、6からこの保持器
8aに対して力が加わる。この為、この保持器8aが上
記各玉6、6が存在しない側に変位して、この保持器8
aの中心と上記ゲージ13の中心とが不一致になる(保
持器8aとゲージ13とが同心に位置しない)可能性が
ある。この様に保持器8aとゲージ13とが同心に位置
しない場合には、求めるべき上記各玉6、6の外接円の
直径D6 を正確に求める事ができなくなる。本例の場合
には、上記各玉6、6の外接円の直径D6 を求めるの
に、上記保持器8aの円周方向等間隔位置のポケット1
0、10に玉6、6を保持した状態で、この保持器8a
を上記ゲージ13内に挿入している為、上記保持器8a
とゲージ13とを正確に同心に位置させる事ができて、
求めるべき上記各玉6、6の外接円の直径D6 をより正
確に求める事ができる。
【0024】尚、上記各玉6、6を、保持器8aの円周
方向等間隔位置に近い3個所位置のポケット10、10
に保持した場合には、これら3個所位置に保持した各玉
6、6の中心P、Q、Rを結んで成る三角形PQRの各
頂点での角度(∠PQR、∠QRP、∠RPQ)が総て
鋭角になる。この為、前記円すい状凹面14から上記各
玉6、6に加わる力が上記三角形PQRの内側で相殺さ
れて、上記保持器8aと上記円すい状凹面14とが同心
に保たれる。従って、特にこれら保持器8aと円すい状
凹面14とを同心にする為の配慮が不要になる。逆に言
えば、3個所位置のポケット10、10に玉6、6を保
持した保持器8aを上記ゲージ13の内側に挿入する場
合に、上記各玉6、6の中心P、Q、Rを結んで成る三
角形PQRの各頂点での角度(∠PQR、∠QRP、∠
RPQ)を総て鋭角にする事が、上記各玉6、6の外接
円の直径D6 をより正確に求める為に好ましい。
【0025】尚、本例の場合には、保持器8aに偶数個
(6個)のポケット10、10を設ける場合に就いて説
明した。但し、図4に示す、本発明の実施の形態の第2
例の様に、保持器8aに奇数個(図示の例の場合には5
個)のポケット10、10を設けた場合でも、この保持
器8aの3個所位置のポケット10、10に玉6、6を
保持した状態で、この保持器8aを上記ゲージ13(図
3)の内側に挿入すれば、上記各玉6、6の外接円の直
径D6 ´を容易に求める事ができる。但し、この場合で
も、図4に示す様に、上記各玉6、6の中心P、Q、R
を結んで成る三角形PQRの各頂点での角度(∠PQ
R、∠QRP、∠RPQ)が総て鋭角になる様にする事
が好ましい。
【0026】又、本例の場合と異なり、保持器8aに設
けたポケット10、10のうち、4個所位置以上のポケ
ット10、10に玉6、6を保持した状態で、上記保持
器8aを上記ゲージ13内に挿入し、上記各玉6、6の
外接円の直径D6 、D6 ´を求める事もできる。この様
に多くのポケット10、10に玉6、6を保持した状態
で、上記ゲージ13内に保持器8aを挿入すれば、直径
測定時に於けるこの保持器8aの弾性変形をより少なく
抑えて、求めるべき各玉6、6の外接円の直径D6 、D
6 ´をより正確に求める事ができる。但し、この場合に
は、これら各玉6、6を組み込む作業が面倒になるだけ
でなく、上記外接円の直径D6 、D6 ´が適正でなく、
しかも上記各玉6、6の再利用を図れないと、無駄とな
る玉6、6の数が増える。これらの事情を考慮すると、
上記各玉6、6の外接円の直径D 6 、D6 ´を求める為
に保持器8aに組み込む玉6、6の数は、3個にする事
が、最も好ましい。
【0027】一方、上記保持器8aに設けるポケット1
0、10のうち、2個所位置のポケット10、10に玉
6、6を保持した状態で、これら各玉6、6の外接円の
直径を求める事もできる。例えば、保持器8aに偶数個
のポケット10、10を設けた場合には、保持器8aの
直径方向反対側2個所位置のポケット10、10に玉を
保持した状態で、この保持器8aをゲージ13内に挿入
し、上記各玉6、6の外接円の直径を求める事ができ
る。又、保持器8aに奇数個のポケット10、10を設
けた場合には、例えば次の様にして、各玉6、6の外接
円の直径を求める事ができる。即ち、図5に示す様に、
保持器8aに設ける1個の(図5の上端に位置する)ポ
ケット10に玉6を保持すると共に、上記保持器8aの
直径方向に関してこの玉6と対向する位置から最も近い
1個の(図5の下端に位置する)ポケット10に、別の
玉6を保持する。そして、この様に2個の玉6、6を保
持した保持器8aを上記ゲージ13の内側に、保持器8
aに偶数個のポケット10、10を設けた場合と同様に
して挿入して、上記各玉6、6を上記保持器8aの内径
側に移動させる。但し、この場合には、この保持器8a
と上記ゲージ13の円すい状凹面14とを同心に保持す
る為の配慮が必要になる。そして、上記各玉6、6の転
動面が上記ポケット10、10の内径側開口端縁部に当
接した状態で、上記各玉6、6の中心同士の間の長さL
6 を測定する。
【0028】ここで、上記保持器8aの一部で、この保
持器8aの直径方向に関して上記1個の玉6と対向する
位置に、1個の玉6aが保持されていると仮定する。こ
の場合に、上記1個の玉6と上記1個の仮想の玉6aと
の中心同士を通る仮想直線l 1 と、この1個の仮想の玉
6aと上記別の玉6との中心同士を通る仮想直線l2
がなす角度αは、次式により求める事ができる。 α=(180−180/z)÷2 −−−(1) 尚、この(1)式中のzは、ポケット10、10の総数
(図示の例では5個)である。
【0029】そして、上述の様にして求めた、上記保持
器8aに保持した2個の玉6、6の中心同士の間の長さ
6 と、上記(1)式で求めた角度αとを、次の(2)
式に代入して、上記保持器8aの直径方向反対側2個所
位置のポケット10、10に玉6、6aを保持したと仮
定した場合での、これら各玉6、6aの中心同士の間の
長さL6aを求める。 L6a=L6 /sin α−−−(2)
【0030】そして、この様にして求めた長さL6aと、
各玉6、6の外径d6 とにより、上記複数の玉6、6の
外接円の直径D6 ´(=L6a+d6 )を求める。尚、こ
の様に奇数個のポケット10、10を設けた保持器8a
の2個所位置のポケット10、10に玉6、6を保持し
た状態で、上記保持器8aを上記ゲージ13内に挿入す
ると、これら保持器8aとゲージ13とを同心に位置さ
せる事が難しくなる。従って、この場合には、これら保
持器8aとゲージ13とを同心に位置させる為の適宜の
手段を採用する必要がある。
【0031】尚、上述した各例の場合には、保持器8a
に設ける各ポケット10、10の内面を、単一の球状凹
面とした場合に就いて述べたが、本発明はこれに限ら
ず、上記内面が他の形状であっても適用する事ができ
る。例えば、図6に示す構造の場合、保持器8aに設け
る各ポケット10aの内面を、それぞれの曲率半径の中
心が互いに離隔した2個所位置に存在する、2個の球状
凹面部15、15を組み合わせた形状(ゴシックアーチ
状)としている。上記各ポケット10aの内面を、この
様な形状にした場合でも、本発明を適用して同様の効果
を得られる。又、図7に示す様に、各ポケット10bの
内面を、球状凹面部15、15と円筒面部16とが連続
した形状としたり、図8〜9に示す様に、各ポケット1
0cの内面を、円すい状凹面部17と円筒面部16とが
連続した形状とした場合にも、本発明を適用して同様の
効果を得られる。
【0032】又、本発明の玉軸受を造る際に、必ずしも
総ての保持器に関して、当該保持器のポケットに保持し
た玉の外接円の直径を求める必要はない。即ち、合成樹
脂を射出成形する事により造られる保持器の形状及び寸
法は、製造時に生じる避けられない誤差により、設計値
から僅かにずれる場合があるが、同一ロットに関して
は、そのずれはほぼ均等である。又、各玉の外径の誤差
は、保持器の場合に比べて小さく抑えられる。従って、
多数の保持器が属する同一のロット中から無作為に抽出
した1乃至複数個の保持器(サンプル保持器)に設けた
各ポケットに就いて、それぞれの外径を正確に仕上げた
標準玉(マスターボール)を使用して、上記ロットの保
持器の良否を判定し、良の場合にのみ、当該ロットの保
持器を使用して玉軸受の組立を行なう事もできる。
【0033】この場合には、上記サンプル保持器の総て
のポケット内に標準玉を保持した後、このサンプル保持
器のポケット内に保持した標準玉の外接円の直径を、前
述の図3に示す様なゲージ13を使用して求める。そし
て、この直径が外輪軌道の内径に対し10〜60μm小
さい場合にのみ、当該ロットの保持器のポケット内に玉
を保持し、更にこれら各保持器及び玉を外輪と内輪との
間に組み付ける作業を行なう。
【0034】
【実施例】次に、本発明の発明者が、本発明の効果を確
認する為に行なった実験の結果に就いて説明する。この
実験は、前述の図13に示す様な深溝型の玉軸受を用い
て行なった。又、この玉軸受に組み込む保持器として、
前述の図14〜16に示す様な合成樹脂製の冠型の保持
器を用いた。そして、この保持器の各ポケット内に保持
された複数の玉をこの保持器の内径側に、上記各ポケッ
トの内径側開口端縁部に当接する迄移動させた場合で
の、外輪軌道の内径に対する上記複数の玉の外接円の直
径を種々変えて、玉軸受に作用する回転抵抗と、NRR
Oの玉成分とを測定する試験を行なった。
【0035】尚、図10にその実験結果を示す第一の実
験では、内輪の内径を4mm、外輪の外径を10mm、内、
外両輪の幅を2.6mmとした玉軸受を用いた。又、図1
1にその実験結果を示す第二の実験では、内輪の内径を
5mm、外輪の外径を13mm、内、外両輪の幅を3mmとし
た玉軸受を用いた。又、図12にその実験結果を示す第
三の実験では、内輪の内径を6mm、外輪の外径を15m
m、内、外両輪の幅を4mmとした玉軸受を用いた。又、
図10〜12で横軸に示した、外輪軌道の内径に対する
複数の玉の外接円の直径に関して、+は上記外輪軌道の
内径が保持器の自由状態での上記複数の玉の外接円の直
径よりも小さい事を、−は上記外輪軌道の内径が同じく
上記複数の玉の外接円の直径よりも大きい事を、それぞ
れ表している。又、これら図10〜12に於いて、実線
はNRROの玉成分(nm)を、破線は回転抵抗(10
-3×Nm)を、それぞれ示している。これら図10〜1
2に示した、第一〜第三の実験結果から明らかな様に、
本発明の玉軸受によれば、NRROを十分に低減できる
と共に、回転抵抗を十分に小さくできる。
【0036】
【発明の効果】本発明は、以上に述べた通り構成され作
用するので、NRROを十分に低減できると共に、回転
抵抗を十分に小さくできる玉軸受を、安定して実現でき
る。この為、本発明の玉軸受を組み込んだHDD等の回
転機械装置の性能を高めると共に、この回転機械装置の
消費電力の低減を図れる。又、本発明の玉軸受の組立後
に、無駄な作業が生じる事をなくすと共に、部品の歩留
りを向上させて、コスト低減を図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の第1例に用いる保持器
を、この保持器の円周方向等間隔で3個所位置のポケッ
トに玉を保持すると共に、これら各玉を保持器の内径側
に移動させた状態で示す断面図。
【図2】同じく保持器の部分斜視図。
【図3】同じく保持器に保持した複数の玉の外接円の直
径を測定する状態を示す断面図。
【図4】本発明の実施の形態の第2例に用いる、奇数個
のポケットを設けた保持器で、3個所位置のポケットに
玉を保持すると共に、これら各玉を保持器の内径側に移
動させた状態を示す断面図。
【図5】同じく2個所位置のポケットに玉を保持すると
共に、これら各玉を保持器の内径側に移動させた状態を
示す断面図。
【図6】保持器に設けるポケットの第2例の構造を示
す、図2と同様の図。
【図7】同じく第3例の構造を示す、図2と同様の図。
【図8】同じく第4例の構造を示す、図1のA部に相当
する図。
【図9】同じく図2と同様の図。
【図10】本発明の効果を確認する為に行なった第一の
実験結果を表した線図。
【図11】同じく第二の実験結果を表した線図。
【図12】同じく第三の実験結果を表した線図。
【図13】玉軸受の1例を示す断面図。
【図14】玉軸受に組み込む保持器の1例を示す半部平
面図。
【図15】同じく斜視図。
【図16】図15のB−B断面を、切断部分以外を省略
して示す図。
【図17】図16のC−C断面を、玉を組み込んだ状態
で示す図。
【符号の説明】
1 玉軸受 2 内輪軌道 3 内輪 4 外輪軌道 5 外輪 6、6a 玉 7 シールド板 8、8a 保持器 9 主部 10、10a〜10c ポケット 11 弾性片 12 凹面部 13 ゲージ 14 円すい状凹面 15 球状凹面部 16 円筒面部 17 円すい状凹面部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周面に内輪軌道を形成した内輪と、内
    周面に外輪軌道を形成した外輪と、これら内輪の外周面
    と外輪の内周面との間に、これら内輪及び外輪に対する
    相対回転を自在に配置された合成樹脂製の保持器と、こ
    の保持器に設けた複数のポケット内にそれぞれ保持され
    た状態で、上記内輪軌道と上記外輪軌道との間に転動自
    在に配置された複数の玉とを備えた玉軸受に於いて、上
    記保持器を上記内輪と上記外輪との間に配置しない状態
    で、上記各ポケット内に保持された複数の玉を上記保持
    器の内径側に、これら各玉の転動面が上記各ポケットの
    内面に当接する迄変位させた場合での、上記複数の玉の
    外接円の直径を、上記外輪軌道の内径に対し、10〜6
    0μm小さくした事を特徴とする玉軸受。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載した玉軸受の製造方法で
    あって、保持器に設けた各ポケットのうちの複数のポケ
    ット内に玉を保持し、且つ、これら各玉を上記保持器の
    径方向に関して各ポケットの内径側に移動させた状態
    で、この保持器と同心でこれら各玉の転動面に外接する
    円の直径を求め、この直径が外輪軌道の内径に対し10
    〜60μm小さい場合にのみ、当該保持器及び玉を外輪
    と内輪との間に組み付ける作業を行なう、玉軸受の製造
    方法。
  3. 【請求項3】 内周面に軸方向に関して僅かに傾斜した
    円すい状凹面を有する円筒状のゲージ内に、このゲージ
    の内径が大きい側の端部開口から、複数のポケット内に
    玉を保持した保持器を、この保持器と上記ゲージとを同
    心にした状態で挿入し、この保持器をこのゲージ内に挿
    入できた長さ位置に対応するこのゲージの内径を上記各
    玉の外接円の直径として求める、請求項2に記載した玉
    軸受の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載した玉軸受の製造方法で
    あって、多数の保持器が属する同一のロット中から抽出
    した1乃至複数個のサンプル保持器に設けた各ポケット
    内に、それぞれの外径を正確に仕上げた標準玉を保持し
    た後、上記サンプル保持器を、内周面に軸方向に関して
    僅かに傾斜した円すい状凹面を有する円筒状のゲージ内
    に、このゲージの内径が大きい側の端部開口から、上記
    サンプル保持器と上記ゲージとを同心にした状態で挿入
    し、このサンプル保持器をこのゲージ内に挿入できた長
    さ位置に対応するこのゲージの内径を上記各玉の外接円
    の直径として求め、この直径が外輪軌道の内径に対し1
    0〜60μm小さい場合にのみ、当該ロットの保持器の
    ポケット内に玉を保持し、更にこれら各保持器及び玉を
    外輪と内輪との間に組み付ける作業を行なう、玉軸受の
    製造方法。
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