JP2006002875A - スイングアーム用転がり軸受および転がり軸受装置 - Google Patents

スイングアーム用転がり軸受および転がり軸受装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 外輪とハウジングまたはスイングアームとを接着剤によって固定する際に、接着剤等の影響を受けにくく、低速回転による軸受トルクの変動量を低減することができるスイングアーム用転がり軸受および転がり軸受装置を提供すること。
【解決手段】 外周面に内輪軌道面を有する内輪17と、内周面に外輪軌道面を有する外輪18と、内輪軌道面と外輪軌道面間に配置された複数の玉19と、複数の玉19を円周方向に等間隔に保持する保持器20とを備え、外輪18は、ラジアル方向から所定の荷重を負荷した場合、ラジアル方向の変形量が10μm/kgf以下となっている。
【選択図】 図3

Description

本発明は、磁気ディスク装置のスイングアームのような、高速で微小揺動する部位に使用されるスイングアーム用転がり軸受および転がり軸受装置に関する。
近年、磁気ディスク装置は、ますます高密度化が要求されている。このため、ディスクに信号を記録するトラックの幅もますます狭くなってきており、目標トラックとのアクセスの高速化と位置決め性能の高精度化が要求されている。また、これに伴って、磁気ヘッドを搭載するスイングアームを支持するスイングアーム用転がり軸受装置にも、制御の高速化と高精度化が要求されている。
このため、スイングアーム揺動時のトルク変動を抑え、転がり軸受の剛性を高める手法が種々提案されている。(例えば、特許文献1〜2参照。)。例えば、特許文献1では、転がり軸受の転動部に潤滑油を注油すると共に、内輪と外輪との間に500〜2000gfの予圧を付与することにより転がり軸受の剛性を向上させている。
また、特許文献2では、内輪、軸の線膨張係数を、転動体、外輪およびハウジングの線膨張係数より大きくすることで、高温時に発生する軸受すきまの減少による剛性の低下を防止している。
特開平11−257349号公報(第2〜3頁、第2図) 特開2000−39019号公報(第2〜3頁、第1図)
ところで、従来のスイングアーム用転がり軸受装置は、図5に示すような構成となっている。すなわち、スイングアーム用転がり軸受装置101は、軸102と、軸102周りに設けられた筒状のハウジング103と、ハウジング103を軸102に対して揺動可能に支持する一対の転がり軸受104,104とを備えている。ハウジング103には、ボイスコイルモータが取付けられたスイングアーム105がナット106によってスペーサ107を介して固定されており、スイングアーム105はハウジング103と共に軸102に対して揺動回転する。
このように構成されたスイングアーム用転がり軸受装置101では、転がり軸受104,104の外輪108は、その外周面に塗布された接着剤によってハウジング103に固定されているが、接着剤等の影響により外輪108が変形し、軸受トルクの変動量が大きくなるという問題があった。
また、ハウジングレスタイプの転がり軸受装置でも、同様に外輪108をスイングアームの内周面に固定する接着剤等の影響により外輪が変形し、軸受トルクの変動量が大きくなるという問題があった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、外輪とハウジングまたはスイングアームとを接着剤によって固定する際に、接着剤等の影響を受けにくく、低速回転による軸受トルクの変動量を低減することができるスイングアーム用転がり軸受および転がり軸受装置を提供することにある。
本発明に係る上記課題は、下記構成によって達成される。
(1) スイングアーム用転がり軸受であって、
外周面に内輪軌道面を有する内輪と、内周面に外輪軌道面を有する外輪と、前記内輪軌道面と前記外輪軌道面間に配置された複数の転動体と、前記複数の転動体を円周方向に等間隔に保持する保持器とを備え、
前記外輪は、ラジアル方向から所定の荷重を負荷した場合、ラジアル方向の変形量が10μm/kgf以下であることを特徴とするスイングアーム用転がり軸受。
(2) 軸と、該軸周りに設けられた筒状のハウジングと、前記ハウジングを前記軸に対して揺動可能に支持する(1)記載の転がり軸受とを備えたことを特徴とするスイングアーム用転がり軸受装置。
本発明に係るスイングアーム用転がり軸受および転がり軸受装置では、外輪をラジアル方向から所定の荷重で押圧した場合、ラジアル方向の外輪変形量を10μm/kgf以下とすることにより外輪とハウジングまたはスイングアームとを接着剤によって固定する際でも、接着剤等の影響を受けにくくなり、低速回転による軸受トルクの変動量を低減することが可能となる。
以下、本発明の一実施形態に係るスイングアーム用転がり軸受および転がり軸受装置について図面を参照して説明する。図1は本発明の一実施形態に係るスイングアーム用転がり軸受および転がり軸受装置を説明するための断面図である。
図1に示すように、スイングアーム用転がり軸受装置10は、軸11と、軸11周りに設けられた筒状のハウジング12と、ハウジング12を軸11に対して揺動可能に支持する一対のスイングアーム用転がり軸受13a,13bとを備えている。ハウジング12には、ボイスコイルモータが取付けられたスイングアーム14がナット15によってスペーサ16を介して固定されており、スイングアーム14はハウジング12と共に軸11に対して揺動回転する。
転がり軸受13a,13bは、外周面に内輪軌道面を有する内輪17,17と、内周面に外輪軌道面を有する外輪18,18と、内輪軌道面と外輪軌道面との間に、周方向に転動自在に転動体である複数の玉19,19がそれぞれ配されている。また、転がり軸受13a,13bは、複数の玉19,19をそれぞれ収容する複数のポケットを有する保持器20と、外周縁部が外輪18の軸方向外方に装着されたシール部材21とをそれぞれ有する。
転がり軸受13a,13bの内輪17,17及び外輪18,18はそれぞれ、軸11,ハウジング12に接着剤を用いて組み込まれている。また、本実施形態の転がり軸受13a,13bでは、軸受トルクの変動幅を低減するため、外輪18は、ラジアル方向から所定の荷重が負荷した場合、ラジアル方向の変形量を10μm/kgf以下としている。
以下、3.5インチHDD(ハードディスクドライブ)と2.5インチHDD用に使用される転がり軸受を用いて、外輪18のラジアル方向の変形量とトルク変動との関係について行なわれた試験について説明する。
(試験1)
まず、外輪18の外径寸法の異なる、主に3.5インチHDDに使用される転がり軸受を8種類用意した。具体的には、内径6.35mm、ピッチ円径(P.C.D.)7.8mm、玉径1.0mm、玉数13個、幅3.175mmの軸受サイズを一様とし、外輪18がラジアル方向から所定の荷重を負荷されたときにそれぞれ1,5,10,15,20,25,30,40μm/kgfのラジアル方向の外輪変形量となるような外径寸法の外輪18を表1に示すように用意した。
Figure 2006002875
更に、8種類の転がり軸受13a,13bの外輪18を挿入するため、内径の真円度が0.5μm以下と、0.5μm〜1.0μm以下と、1.0μm〜2.0μm以下の3種類のハウジング12を用意し、3種類のハウジング12の各々に8種類の転がり軸受13a,13bを組み合わせて、ハウジング12と外輪18とを僅かな隙間を設けて接着剤にて固着した。また、軸11の真円度は0.5μm以下とし、軸11と内輪17とを同様に僅かな隙間を設けて接着剤にて固着した。
この際、転がり軸受13a,13bに負荷する予圧荷重を内輪平均面圧で120kgf/mmとし、外輪回転速度2rpmで2回転した場合のトルク測定を行い、トルク変動量を求めた。トルク変動量は、図2の一例に示されるように、外輪18が2回転した際のトルクの最大値と最小値の差で与えられる。
図3は、3種類のハウジング12と、それに接着される8種類の外輪18をパラメータとして、図2で説明したようにして求めたトルク変動量を示す。図3から分かるように、ハウジング12の真円度を向上することで、トルク変動量が低減され、また、外輪変形量を小さくすることで、トルク変動量が低減できる。
また、上記の軸受サイズを有する、3.5インチHDDに使用される転がり軸受においては、トルク変動量は従来、0.15〜0.4gf-cm程度であったが、このトルク変動量を0.1gf-cm以下にするためには、ハウジング12の真円度を従来通りの真円度2.0μm以下程度とすれば、外輪変形量を10μm/kgf以下とすることが望ましいことがわかる。
(試験2)
次に、外輪18の外径寸法の異なる、主に2.5インチHDDに使用される転がり軸受を8種類用意した。具体的には、内径4mm、P.C.D.5.4mm、玉径0.8mm、玉数11個、幅2mmの軸受サイズを一様とし、外輪18がラジアル方向から所定の荷重を負荷されたときにそれぞれ1,5,10,15,20,25,30,40μm/kgfのラジアル方向の外輪変形量となるような外径寸法の外輪を用意した。
また、試験1と同様に、内径の真円度が0.5μm以下と、0.5μm〜1.0μm以下と、1.0μm〜2.0μm以下の3種類のハウジング12を用意し、3種類のハウジング12の各々に8種類の転がり軸受13a,13bを組み合わせて、各ハウジング12の真円度について、トルク変動量と外輪変形量との関係を求めた。
図4は、3種類のハウジング12と、それに接着される8種類の外輪18をパラメータとして、トルク変動量の変化を示す。図4からも分かるように、ハウジング12の真円度を向上することで、トルク変動量が低減され、また、外輪変形量を小さくすることで、トルク変動量が低減できる。
また、上記の軸受サイズを有する、2.5インチHDDに使用される転がり軸受においては、トルク変動量は従来、0.1〜0.2gf-cm程度であったが、このトルク変動量を0.05gf-cm以下にするためには、ハウジング12の真円度を従来通りの真円度2.0μm以下程度とすれば、外輪変形量を10μm/kgf以下とすることが望ましいことがわかる。
前述したように本実施形態によれば、ハウジング12の真円度が2.0μm以下程度であるとき、外輪18に所定のラジアル方向の荷重を負荷した場合に、外輪18のラジアル方向の外輪変形量が10μm/kgf以下となるような外輪18の外径寸法を選択することで、接着剤等の影響を受けずに低速回転によるトルク変動量を低減することができる。
なお、本発明は前述した実施形態に限定されるものではなく、適宜な変形、改良等が可能である。
本実施形態では、ハウジングタイプのスイングアーム用転がり軸受装置に適用したが、ハウジングレスタイプのスイングアーム用転がり軸受装置に適用してもよい。
また、本実施形態では、内輪及び外輪は、それぞれ、軸及びハウジングに接着剤を用いて組み込まれているが、圧入によって組み込まれてもよい。
本発明の一実施形態に係るスイングアーム用転がり軸受および転がり軸受装置を説明するための断面図である。 試験1におけるハウジングの真円度が異なる場合のトルク変動を示す特性図である。 試験1におけるハウジングの真円度と外輪変形量をパラメータとするトルク変動量を示す特性図である。 試験2におけるハウジングの真円度と外輪変形量をパラメータとするトルク変動量を示す特性図である。 従来のスイングアーム用転がり軸受装置を説明するための断面図である。
符号の説明
10 スイングアーム用転がり軸受装置
11 軸
12 ハウジング
13a,13b 転がり軸受(スイングアーム用転がり軸受)
14 スイングアーム
15 ナット
16 スペーサ
17 内輪
18 外輪
19 玉
20 保持器
21 シール部材

Claims (2)

  1. スイングアーム用転がり軸受であって、
    外周面に内輪軌道面を有する内輪と、内周面に外輪軌道面を有する外輪と、前記内輪軌道面と前記外輪軌道面間に配置された複数の転動体と、前記複数の転動体を円周方向に等間隔に保持する保持器とを備え、
    前記外輪は、ラジアル方向から所定の荷重を負荷した場合、ラジアル方向の変形量が10μm/kgf以下であることを特徴とするスイングアーム用転がり軸受。
  2. 軸と、該軸周りに設けられた筒状のハウジングと、前記ハウジングを前記軸に対して揺動可能に支持する請求項1記載の転がり軸受とを備えたことを特徴とするスイングアーム用転がり軸受装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012092979A (ja) * 2011-12-28 2012-05-17 Nsk Ltd 軸受ユニット
JP2012092980A (ja) * 2011-12-28 2012-05-17 Nsk Ltd 軸受ユニット

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JP2012092979A (ja) * 2011-12-28 2012-05-17 Nsk Ltd 軸受ユニット
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