JP7326351B2 - 脂肪族ポリカーボネート - Google Patents
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Description
項1.
式(1):
式(1)で表される構造単位の含有量が、式(1)と式(2)の構造単位の合計量に対して、0.1モル%以上1.5モル%以下である、脂肪族ポリカーボネート。
項2.
質量平均分子量が6万以上100万以下である項1に記載の脂肪族ポリカーボネート。
項3.
式(1)のXにおいて、ヘテロ原子を含む2価の基が、酸素原子、窒素原子、及び硫黄原子からなる群より選択される少なくとも1種の原子を含む基である、項1又は2に記載の脂肪族ポリカーボネート。
項4.
式(1)のXにおいて、ヘテロ原子を含む2価の基が、式(a):
で表される基である、項1又は2に記載の脂肪族ポリカーボネート。
項5.
式(1)で表される構造単位及び式(2)で表される構造単位のみからなる、請求項1~4のいずれかに記載の脂肪族ポリカーボネート。
項6.
項1~5のいずれかに記載の脂肪族ポリカーボネートと架橋剤とを含む脂肪族ポリカーボネート組成物。
項7.
項1~5のいずれかに記載の脂肪族ポリカーボネート、又は項6に記載の脂肪族ポリカーボネート組成物を用いて得られる接着剤組成物。
項8.
項1~5のいずれかに記載の脂肪族ポリカーボネート、又は項6に記載の脂肪族ポリカーボネート組成物を含むインク組成物。
項9.
項1~5のいずれかに記載の脂肪族ポリカーボネート、又は項6に記載の脂肪族ポリカーボネート組成物を含むコーティング用組成物。
項10.
項1~5のいずれかに記載の脂肪族ポリカーボネート、又は項6に記載の脂肪族ポリカーボネート組成物を含む焼成用バインダー。
項11.
項1~5のいずれかに記載の脂肪族ポリカーボネート、又は項6に記載の脂肪族ポリカーボネート組成物を含む分散剤。
で表される構造単位と、式(2):
で表される構造単位とを含む、脂肪族ポリカーボネートである。
脂肪族ポリカーボネート2.0gをテトラヒドロフラン/水=10/1(wt/wt)溶液40.0gに溶解させ、その溶液を0.1mol/L水酸化ナトリウム水溶液で中和滴定を行い、要した水酸化ナトリウム水溶液の量、空試験(脂肪族ポリカーボネートを含まない溶液を用いた測定)に要した水酸化ナトリウム水溶液の量から樹脂中の式(1)で表される構造単位の含有量を算出した。式(1)及び式(2)の構造単位のみからなる脂肪族ポリカーボネートを例として、より詳細に説明すると、式(1)、式(2)の構造単位の分子量をそれぞれF1、F2、式(1)で表される構造単位の含有量をa(モル%)、滴下に要した水酸化ナトリウム水溶液の量をV1(mL)、空試験に要した水酸化ナトリウム水溶液の量をV2(mL)とすると、以下の等式が成立するから、当該等式に滴定結果を代入し、式(1)で表される構造単位の含有量aを算出した。
で表されるコバルト錯体を用いることができる。
コーティング用組成物として用いる場合には、例えば、本開示の脂肪族ポリカーボネート10質量部に対して、モノマーを10~70質量部程度含有するものが好ましい。当該モノマーの含有比率範囲は、下限が、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、又は25質量部程度であってもよく、また上限が69、68、67、66、65、64、63、62、61、60、59、58、57、56、55、54、53、52、51、又は50質量部程度であってもよい。また、特に硬化剤を組み合わせて用いる場合には、本開示の脂肪族ポリカーボネート10質量部に対して、10~70質量部程度含有するものが好ましい。当該モノマーの含有比率範囲は、下限が、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、又は25質量部程度であってもよく、また上限が69、68、67、66、65、64、63、62、61、60、59、58、57、56、55、54、53、52、51、又は50質量部程度であってもよい。モノマーと硬化剤とを同量程度用いることがより好ましい。
試料(脂肪族ポリカーボネート)2.0gをテトラヒドロフラン/水=10/1(wt/wt)溶液40.0gに溶解させ、その溶液を0.1mol/L水酸化ナトリウム水溶液で中和滴定を行い、要した水酸化ナトリウム水溶液の量、空試験(脂肪族ポリカーボネートを含まない溶液を用いた測定)に要した水酸化ナトリウム水溶液の量から樹脂中の式(1)で表される構造単位の含有量を算出した。より詳細には、式(1)、式(2)の構造単位の分子量をそれぞれF1、F2、式(1)で表される構造単位の含有量をa(モル%)、滴下に要した水酸化ナトリウム水溶液の量をV1(mL)、空試験に要した水酸化ナトリウム水溶液の量をV2(mL)とすると、以下の等式が成立するから、当該等式に滴定結果を代入し、式(1)で表される構造単位の含有量aを算出した。
脂肪族ポリカーボネート濃度が0.2質量%のN,N-ジメチルホルムアミド溶液を調製し、高速液体クロマトグラフ(HPLC)を用いて測定した。測定後、同一条件で測定した質量平均分子量が既知のポリスチレンと比較することにより、質量平均分子量を算出した。
測定条件は、以下の通りである。
カラム:GPCカラム(昭和電工株式会社の商品名、Shodex OHPac SB-804,SB-805)
カラム温度:40℃
溶出液:5mmol/L LiBr-N,N-ジメチルホルムアミド溶液
流速:1.0mL/min
日立ハイテクサイエンス社製TG/DTA6200を用い、窒素雰囲気下、10℃/minの昇温速度で室温から500℃まで昇温して、熱分解挙動を測定し、熱重量曲線および示差熱曲線を得た。熱分解開始温度は、熱重量曲線における試験加熱開始前の質量を通る横軸に平行な線と、重量曲線における屈曲点間の勾配が最大となるように引いた接線との交点とした。分解反応における発熱ピークの有無は示差熱曲線におけるベースラインよりも上に凸となるピークの有無で判断した(上に凸となるピークが発熱ピークを表す)。400℃残査量は熱重量曲線上の温度400℃における重量から計算した。
冷却管、温度計及び攪拌機を備え付けた300mL容四つ口フラスコに、酸化亜鉛6.10g(0.075mol)、グルタル酸9.50g(0.15mol)、酢酸0.08g(0.003mol)及びトルエン160.00gを仕込んだ。次いで、窒素雰囲気下で60℃まで昇温し、さらに同温度で4時間攪拌して反応させた。その後、110℃まで昇温し、さらに同温度で4時間攪拌し、共沸蒸留により水分を除去した後、室温まで冷却して、亜鉛触媒を含む触媒スラリーを130.21g得た。
〔脂肪族ポリカーボネート前駆体1の製造〕
得られた脂肪族ポリカーボネート前駆体1の質量平均分子量は356,000であり、アリル基の含有量(すなわち、当該前駆体1における、式(1)の構造単位の前駆体単位の含有率)は0.70モル%であった。当該値は、1H-NMRの結果から算出した。具体的には、5.8ppm付近のアリル基由来のピークの積分値をA、5.0ppm付近のカーボネート基に隣接するメチン水素に由来するピークの積分値をBとし、次の等式を用いて算出した。
中和滴定により算出された、得られた脂肪族ポリカーボネート中、式(1)で表される構造単位の含有量は0.66モル%であった。
プロピレンオキシド及びアリルグリシジルエーテルの使用量を表1に示す量に変更した以外は実施例1と同様に反応を行うことにより、脂肪族ポリカーボネートを得た。
アリルグリシジルエーテルを使用しない以外は実施例1と同様の反応を行うことにより、脂肪族ポリカーボネート130gを得た。
プロピレンオキシド及びアリルグリシジルエーテルの使用量を表1に示す量に変更した以外は実施例1と同様に反応を行うことにより、脂肪族ポリカーボネートを得た。
〔脂肪族ポリカーボネート前駆体2の製造〕
得られた脂肪族ポリカーボネート前駆体2の質量平均分子量は286,000であり、ベンジル基の含有量(すなわち、当該前駆体における式(1)の構造単位の含有率)は1.48モル%であった。当該値は、1H-NMRの結果から算出した。具体的には、7.3ppm付近のフェニル基由来のピークの積分値をC、1.3ppm付近のメチル基に由来するピークの積分値をDとし、次の等式を用いて算出した。
1H-NMR(CDCl3)δ=5.05-4.95(1H),4.51-4.23(2H),2.80-2.73(2H),1.86-1.65(4H),1.31(3H)ppm.
中和滴定により算出された、得られた脂肪族ポリカーボネート中、式(1)で表される構造単位の含有量は1.48モル%であった。
攪拌機、ガス導入管、温度計を備えた1L容のセパラブルフラスコを窒素置換した後、実施例4で得られた脂肪族ポリカーボネート100.00g、酢酸エチル560.00g、ヘキサメチレンジイソシアネート5.0gを仕込み、攪拌しながら、50℃に昇温し、その温度で1時間攪拌した。その後、反応溶液を乾燥させることにより架橋剤(ヘキサメチレンジイソシアネート)を含む脂肪族ポリカーボネート含有組成物105.0gを得た。当該反応により、一部の架橋剤は脂肪族ポリカーボネートと反応し、架橋済み脂肪族ポリカーボネートが得られた。なお、当該組成物を上述したようにしてHPLCにより解析したところ、得られた架橋済み脂肪族ポリカーボネートの質量平均分子量は317400であった。
表2に記載の材料を酢酸エチルに均一に溶解させることで接着剤組成物を得た。例えば、評価例1-aは、脂肪族ポリカーボネート100部に架橋剤7部を組み合わせて用いたことを示す。なお、以下表中の「部」は質量部を示す。なお、実施例8の脂肪族ポリカーボネート樹脂組成物を使用した評価例では、すでに架橋剤が含まれているため、接着剤組成物を作成する際には新たな架橋剤は混合しなかった。得られた接着剤組成物をアルミニウム箔に塗布した後、40℃で6時間乾燥させ、試験片を作成した。試験片をSUS304板に130℃、1分間、5.0MPaの圧力で圧着し、24時間放置後、JIS K 6854-2:1999に従い、100mm/minの引張速度で180°剥離試験を行った。評価結果を表2にまとめた。
表3に記載の材料をフェノキシエタノールに加え、500rpmで1時間攪拌し、インク組成物を得た。得られたインク組成物を15cmの沈降管に充填し、40℃で7日間保存し、1日後又は7日後に、液面上部から2cm下の部分の濁度を目視で確認し沈降性を評価した。初期段階と変化が見られなかった場合はA、初期状態と並べて比較しないと変化が認識できない程度に若干薄くなった場合はB、明らかに薄くなった場合はC、完全に沈降し濁りが見られない場合はDとした。
表4に記載の材料をメチルエチルケトンに加え、均一に溶解させコーティング用組成物を得た。得られたコーティング用組成物を、アプリケータを用いて脱脂処理を施したガラス基板上に塗布した。その後、60℃で5時間を乾燥させ、さらに180℃で5時間加熱し、コーティング膜を備えたガラス基板を作成した。基材との密着性はJIS K 5600-5-6:1999に従い評価した。剥離が全く見られなかった場合をA、15%未満の剥離が見られた場合をB、15%以上の剥離が見られた場合をCとした。
チタン酸バリウム100部、脂肪族ポリカーボネート15部をメチルエチルケトンに加え、ボールミルを用いて分散した後、アプリケータを用いてのシート状に成形し、60℃で溶剤を乾燥させた。得られたシートの密度をシートの寸法と重量から求め、さらに用いたチタン酸バリウム、脂肪族ポリカーボネートの重量、比重からそれぞれの体積を算出し、シートの理論密度を求め、以下の計算からシートの空隙率を求めた。
空隙率(%)=(1-測定したシート密度/シートの理論密度)×100
シートの理論密度=(チタン酸バリウム重量+脂肪族ポリカーボネート重量)/(チタン酸バリウム体積+脂肪族ポリカーボネート体積)
空隙率が0以上10%未満をA、10%以上20%未満をB、20%以上をCと評価した。
また、評価に用いた脂肪族ポリカーボネートの熱分解測定を行い、熱分解開始温度、400℃残査量、分解反応における発熱ピークの有無を評価した。
チタン酸バリウム100部、脂肪族ポリカーボネート5部をメチルエチルケトンに加え、ボールミルを用いて分散を行い、島津製作所製レーザー回折式粒度分布計SALD-7100を用いて、分散前後の粒度分布の変化を測定した。原料であるチタン酸バリウムよりも粒度分布が狭くなった場合はA、粒度分布がほとんど変化しなかった場合はB、粒度分布が広くなり明らかな凝集が見られた場合はCと評価した。
Claims (11)
- 式(1):
式(1)で表される構造単位の含有量が、式(1)と式(2)の構造単位の合計量に対して、0.1モル%以上1.5モル%以下であり、
式(1)及び式(2)で表される構造単位以外の構造単位の含有量が、式(1)で表される構造単位の含有量と式(2)で表される構造単位の含有量との合計量に対して、10モル%以下である、脂肪族ポリカーボネート。 - 質量平均分子量が6万以上100万以下である請求項1に記載の脂肪族ポリカーボネート。
- 式(1)のXにおいて、ヘテロ原子を含む2価の基が、酸素原子、窒素原子、及び硫黄原子からなる群より選択される少なくとも1種の原子を含む基である、請求項1又は2に記載の脂肪族ポリカーボネート。
- 式(1)で表される構造単位及び式(2)で表される構造単位のみからなる、請求項1~4のいずれかに記載の脂肪族ポリカーボネート。
- 請求項1~5のいずれかに記載の脂肪族ポリカーボネートと架橋剤とを含む脂肪族ポリカーボネート組成物。
- 請求項1~5のいずれかに記載の脂肪族ポリカーボネート、又は請求項6に記載の脂肪族ポリカーボネート組成物を用いて得られる接着剤組成物。
- 請求項1~5のいずれかに記載の脂肪族ポリカーボネート、又は請求項6に記載の脂肪族ポリカーボネート組成物を含むインク組成物。
- 請求項1~5のいずれかに記載の脂肪族ポリカーボネート、又は請求項6に記載の脂肪族ポリカーボネート組成物を含むコーティング用組成物。
- 請求項1~5のいずれかに記載の脂肪族ポリカーボネート、又は請求項6に記載の脂肪族ポリカーボネート組成物を含む焼成用バインダー。
- 請求項1~5のいずれかに記載の脂肪族ポリカーボネート、又は請求項6に記載の脂肪族ポリカーボネート組成物を含む分散剤。
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