JP7323298B2 - 多層抄き黒色紙 - Google Patents
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Description
当該多層抄き黒色紙は、表層及び裏層と、上記表層と上記裏層の間に設けられる1又は複数の中層と、上記表層及び裏層の少なくとも一方の表面に形成される塗工液の含浸層とを備える。
表層及び裏層は、木材パルプ及び柔軟化剤を主成分とし、黒色顔料及び柔軟化剤を含有する。
当該多層抄き黒色紙の各層に用いるパルプとしては、木材漂白化学パルプが好ましい。上記木材漂白化学パルプとしては、針葉樹晒クラフトパルプ(NBKP)及び広葉樹晒クラフトパルプ(LBKP)の組み合わせが好ましい。針葉樹晒クラフトパルプを含有することで、罫割れ抑制効果を向上できる。また、広葉樹晒クラフトパルプを含有することで、滑り角度を調整しやすくすることができる。上記針葉樹晒クラフトパルプに対する広葉樹晒クラフトパルプの質量比としては、30/70以上70/30以下が好ましく、50/50がより好ましい。上記針葉樹晒クラフトパルプと広葉樹晒クラフトパルプの質量比が上記範囲であることで、黒色顔料の歩留まりが向上し、均質なむらの無い黒色を得ることができる。
当該多層抄き黒色紙は、黒色顔料を含有する。上記表層及び裏層における上記黒色顔料の含有量の下限としては、絶乾パルプ100質量部に対して2.5質量部であり、4.0質量部が好ましい。また、上記黒色顔料の含有量の上限としては、絶乾パルプ100質量部に対して20.0質量部であり、18.0質量部が好ましい。上記表層及び裏層における上記黒色顔料の含有量が上記範囲であることで、当該多層抄き黒色紙は、優れた濃黒色性を備えつつ、罫割れを抑制できる。上記黒色顔料の含有量が上記下限未満の場合、十分な濃黒色性が得られないおそれがある。一方、上記黒色顔料の含有量が上記上限を超える場合、罫割れに対する十分な抑制効果が得られないおそれがある。
上記表層及び裏層は、黒色染料をさらに含有することが好ましい。黒色染料としては、
アニオン性直接染料が好ましい。上記表層及び裏層が、黒色顔料に加えてアニオン性直接染料をさらに含有することにより、当該多層抄き黒色紙は、低い導電性を確保しながら、濃黒色性を向上できる。
上記表層及び裏層は、柔軟化剤を含有する。柔軟化剤を入れることで罫割れを抑制することができる。また、黒色顔料の含有量を高めても十分な屈曲性を得ることができる。柔軟化剤としては、ノニオン界面活性剤やカチオン界面活性剤が挙げられる。カチオン界面活性剤としては、例えばアルキルアミン(1、2、3級)の塩類、第4級アルキルアンモニウム塩類、複素環第4級アンモニウム塩類、ポリアルキレンポリアミン脂肪酸縮合物の塩類、ポリアルキレンポリアミン脂肪酸エピクロルヒドリン重縮合物、アルキルイミダゾリンの塩類、アルキルイミダゾリニウム塩類などが挙げられる。これらの具体例としては、例えばオクタデシルアミン塩酸塩、ジラウリルアミン酢酸塩。ラウリルトリメチルアンモニウムブロマイド、ミリスチルジメチルベンジルアンモニウムクロライド、ステアリルピリジニウムクロライド、ビスステアロイルジエチレントリアミン酢酸塩。ビスステアロイルジエチレントリアミン・エピクロルヒドリン反応物、2-ペンタデセニル-1-ヒドロキシエチルイミダゾリン酢酸塩、2-ヘプタデセニル-1-ヒドロキシエチル-1-メチルイミダゾリニウムクロライドなどが例示される。
当該多層抄き黒色紙は、上記表層と上記裏層の間に1又は複数の中層が設けられる。中層は、古紙パルプを主成分とすることが好ましい。中層は、古紙パルプを主成分とすることで、柔軟性を向上できる。中層の古紙パルプは、特に限定されないが、機械パルプ含有古紙由来の古紙パルプを用いてもよい。また、当該多層抄き黒色紙が複数の中層を備える場合、各中層について同じ種類の古紙パルプを用いてもよいし、異なる種類の古紙パルプを用いてもよい。
(紙力増強剤)
当該多層抄き黒色紙は、各層に紙力増強剤を添加することができる。紙力増強剤を添加することで、それぞれの層に紙器や包装材として用いるのに適切な諸強度を付与できる。
本発明においては、多層抄き黒色紙の各層に、本発明の目的とする効果を損ねない範囲で各種製紙用添加剤を含有させてもよい。例えば、硫酸バンド、サイズ剤、顔料定着剤、歩留まり向上剤、顔料分散剤、pH調整剤、増粘剤、流動性改良剤、消泡剤、抑泡剤、離型剤、浸透剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、防腐剤、防バイ剤、耐水化剤、蛍光消去剤、ピッチコントロール剤、スライムコントロール剤などの公知の添加剤を単独又は2種以上を併用して添加することができる。
含浸層は、上記表層及び裏層の少なくとも一方の表面に形成される。上記含浸層は、深色化剤及びポリビニルアルコールを含有する塗工液の含浸層である。深色化剤及びポリビニルアルコールを含有する塗工液の含浸層は、いわゆるクリアー塗工層である。上記含浸層においては、上記塗工液が上記表層及び裏層の少なくとも一方の表面から紙層中に含浸されて、紙層表面に含浸層が形成されると考えられる。当該多層抄き黒色紙は、上記表層及び裏層の少なくとも一方の表面に形成される深色化剤及びポリビニルアルコールを含有する含浸層を備えることで、黒色顔料の含有量を抑えながら濃黒色性及び罫割れに対する抑制効果に優れるとともに、当該多層抄き黒色紙の表面に良好な強度を付与できる。
深色化剤は、衣料用に開発された色の反射を抑える薬品である。当該多層抄き黒色紙は、上記深色化剤を含有することで、多量に含有すると罫割れを誘引するおそれがある黒色顔料の含有量を抑えながら、優れた濃黒色性を得ることができる。深色化剤は、可視光線を散乱させることで表面反射光を減少させ、色濃度を増幅する機能を有する。そのため、深色化剤を黒色顔料と併用することで、優れた濃黒色性を得ることができる。深色化剤は、シリコーン及びシリカを主成分とする。深色化剤は、シリコーン及びシリカを主成分とすることで、当該多層抄き黒色紙の表面反射光の減少効果が高いので、濃黒色性の向上効果が優れる。上記シリコーンとしては、屈折率を下げて表面反射光をより減少させる観点から、弱カチオン性の変性シリコーンが望ましい。上記深色化剤は1種類のみであっても異なる内容のものを2種類以上使用してもよい。
上記含浸層がポリビニルアルコールを含有することで、表面強さとベック平滑度を向上できる。ポリビニルアルコールのケン化度としては、当該多層抄き黒色紙の表面強さ向上の観点から、90mol%以上99mol%以下が好ましい。
上記含浸層は、ワックス系サイズ剤を含有することが好ましい。ワックス系サイズ剤としては、パラフィンワックス系サイズ剤、マイクロクリスタリンワックス系サイズ剤、カルナウバワックス(カルナバワックス)系サイズ剤、アルキルケテンダイマーワックス系サイズ剤、等を用いることが可能であり、これらワックス系サイズ剤の中でも、パルプへの定着性が良好であることから、アルキルケテンダイマー系サイズ剤を含有させることが好ましい。これらワックス系サイズ剤を内添することで、当該多層抄き黒色紙の表面に良好な撥水性及び耐水性を付与できる。
(坪量)
坪量は、JIS-P8124(2011)に準拠して測定される。表層、裏層及び中層の坪量は、単位面積当たりの絶乾質量である。当該多層抄き黒色紙の各層の坪量は均等である必要はなく、表層、裏層、中層の坪量は、特に限定されるものではないが、表層及び裏層の坪量の下限としては、65g/m2が好ましく、70g/m2がより好ましい。表層及び裏層の坪量の上限としては、85g/m2が好ましく、80g/m2がより好ましい。表層及び裏層の坪量が上記範囲であることで、黒色顔料を含有する紙層の地合いむらを抑制できる。また、中層全体の坪量の下限としては、複数の中層構成としても220g/m2が好ましく、250g/m2がより好ましい。中層の坪量の上限としては、380g/m2が好ましく、350g/m2がより好ましい。
紙厚は、JIS-P8118(2014)に記載の「紙及び板紙-厚さ及び密度の試験方法」に準拠して測定される。当該多層抄き黒色紙の紙厚の下限としては、410μmが好ましく、370μmがより好ましい。上記紙厚の上限としては、580μmが好ましく、570μmがより好ましい。当該多層抄き黒色紙の紙厚が上記範囲であることで、罫割れを抑制することができる。
L*値は、JIS-P8150(2004)に準拠して測定される値である。L値は明るさの程度を表し値が大きいと明るいことを表す。当該多層抄き黒色紙は、表層表面及び裏層表面のL*値の上限としては、27.0が好ましく、26.0以下がより好ましい。表層表面及び裏層表面のL*値が上記範囲であることで、濃黒色性を向上できる。
コブサイズ度は、JIS-P8140(1998)に準拠して測定(計測時間10秒)される。当該多層抄き黒色紙のコブサイズ度の下限としては、20g/m2が好ましく、25g/m2がより好ましい。当該多層抄き黒色紙のコブサイズ度が上記下限未満である場合、当該多層抄き黒色紙に対してフレキソやオフセット印刷を行った場合、インクの乾燥性が低下し、印刷汚れやコスレ汚れが生じるおそれが生じると共に、紙器等への加工時に貼合不良を招くおそれがある。一方、当該多層抄き黒色紙のコブサイズ度の上限としては、45g/m2が好ましく、40g/m2がより好ましい。当該多層抄き黒色紙のコブサイズ度が上記上限以上の場合、吸湿による波うちやシワが生じるおそれがある。
表面強さは、JAPAN.TAPPI紙パルプ試験方法No.1のワックスによる表面強さ試験方法に準拠して測定される値である。当該多層抄き黒色紙の上記表層及び裏層の表面強さとしては、6A以上20A以下が好ましい。上記表面強さが上記範囲であることで、印刷時における当該多層抄き黒色紙表面の紙ムケや黒色顔料の脱落に対する抑制効果を向上できる。
ベック平滑度は、JIS-P8119(1999)に準拠して測定される値である。ベック平滑度は、比較的広い面におけるマクロ的な平滑性の指標となるものである。当該多層抄き黒色紙においては、ベック平滑度により表面のいわゆるうねり性を評価できる。
当該多層抄き黒色紙の75度鏡面光沢度は、JIS-P8142(2005)に準拠して測定される値である。75度鏡面光沢度は、当該多層抄き黒色紙の光沢性を評価するものである。
多層抄き黒色紙の製造方法は特に限定されないが、例えば以下の工程により、公知の多層抄き抄紙機を用いて製造することができる。
(1)パルプ繊維を水に分散させて得たスラリーに、各紙層に対応した添加剤を必要に応じ添加して混合し、各紙層の紙料を調製する。
(2)次に、これらの原料スラリーを用いて、多層抄き黒色紙のpHが6以上8以下になるように中性域で抄紙機にて表層、単層又は複層の中層及び裏層の抄合せで抄紙する。
抄紙方法は特に限定されるものではなく、公知の抄紙機、すなわち長網、円網、ハイブリッドフォーマー、ギャップフォーマー等の抄紙機を使用し、3層以上の多層で抄紙される。抄紙工程では、サイズプレス、メタリングサイズプレス、ゲートロールコーターなどの塗工装置等を使用して、表層及び裏層の表面に塗工液を塗工して含浸層を形成することができる。
(3)次に、加圧ロールによりプレスし、水分を除去する。
(4)次に、ドライヤーシリンダーにて乾燥する。
乾燥後には、ニップキャレンダー、スーパーキャレンダー、マシンキャレンダー、ソフトキャレンダー等のキャレンダー装置を用いて平滑化処理を行なってもよい。平滑化処理を行うことにより、多層抄き黒色紙に高い光沢度が付与されて高級感を有するパッケージ、包装紙、値札等に好適に用いることができる。
(5)最後にリールに巻き取り、多層抄き黒色紙を得る。
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、上記態様の他、種々の変更、改良を施した態様で実施することができる。
(1)フリーネス380mLのLBKP50%及びNBKPの50%のパルプスラリー中に、以下の原料を添加した。
(表層及び裏層)
アクリルアミド系紙力増強剤(ハリマ化成社の「RB-28」):35質量部/絶乾パルプ100質量部(固形分)
カーボンブラック(御国色素社の「グランドブラックYT-100):7.05質量部/絶乾パルプ100質量部
アニオン性黒色直接染料としてアークロマジャパン製「CartaBlackBFN」:2.05質量部/絶乾パルプ100質量部
(中層)
カーボンブラック(御国色素社の「グランドブラックYT-100」):2.05質量部/絶乾パルプ100質量部
ポリビニルアルコール(日本合成化学社の「ゴーセノールN-300」):0.30g/m2
深色化剤(松本油脂社の「ブリアンDF-2」):0.30g/m2
パラフィンワックス(ハリマ化成社の「ハリコートRK」):0.40g/m2
塗工量合計:1.00g/m2
原料の種類、含有量を表1及び表2に示すとおりとしたこと以外は、実施例1と同様にして、実施例2~18及び比較例1~4の多層抄き黒色紙を得た。柔軟剤としては、東邦化学社製ソフノンP-400(カチオン性界面活性剤、ビスステアロイルジエチレントリアミン・エピクロルヒドリン反応物)を用いた。また、比較例1は部分ケン化PVA:クラレ(株)社製)品番:PVA-405、ケン化度:86.5を用いた。
[フリーネス(mL)]
得られた多層抄き黒色紙をJIS-P8220-1(2012)のパルプの離解方法に準拠して離解することによって離解パルプとし、この離解パルプをJIS-P8121-2(2012)のカナダ標準ろ水度試験方法に準拠して測定した。
JIS-P8142(1998)に記載の「紙及び板紙-坪量測定方法」に準拠して測定した。
JIS-P8118(2014)に記載の「紙及び板紙-厚さ及び密度の試験方法」に準拠して測定した。
得られた各多層抄き黒色紙に対して、下記方法にて評価を行った。評価結果を表3に示す。
JIS-P8150(2004)に記載の「紙及び板紙の色の測定方法」に準拠し、日本電色社製色差計PF-10にて、紫外光を含む光源にて色相(L*値、a*値、b*値)を測定した。
JIS-P8140(1998)に準拠して測定した。なお、本発明でいうコブサイズ度は、表層又は裏層の面に水を10秒間接触させて測定した値である。
JAPAN TAPPI No.1のワックスによる表面強さ試験方法に準拠して測定した。
JIS-P8119(1998)に記載の「ベック平滑度の測定方法」に準拠して測定した。
75度鏡面光沢度は、JIS-P8142(2005)に準拠して測定した。
目視により以下の評価基準に基づいて濃黒色性を評価した。評価基準は以下のとおりとした。
1:てかりが有り、黒色の深みがほとんど出ていない
2:黒色の色合い及び深みが不十分である
3:てかりが若干見られるが、黒色の色合いを十分有しており、実用可能である
4:黒色に深みがあり、高級感がある
5:てかりが全く無く、黒色に非常に深みがあり、非常に高級感がある
以下に示す罫線割れ評価試験方法に従って測定した。
(1)実施例及び比較例について、それぞれ抄紙機幅方向10cm、抄紙機流れ方向に25cmの大きさに裁断して短冊状の試験片を得る。
(2)罫線割れ評価は、図1に示す構成の試験機1を用いた。試験機1は、長方形状の天板3と長方形状の底板5とが、両者の側縁において図示しない蝶番により接合されている。また、天板3の上面には取っ手7が設けられており、天板の開閉動作を容易にしている。さらに、底板5の端縁には、天板3と底板5との角度を測定するための分度器9が取り付けられている。
試験機の材質、天板や底板のサイズ等は以下の通りである。
材質:ステンレス製
天板:横25cm、奥行き15cm、厚み1cm
天板重量(取っ手を含む):3.0kg~3.5kg
底板:横25cm、奥行き15cm、厚み2cm
(3)初めに、試験機1の蝶番側の端から手前方向に1cm離して、端と平行になるように試験片をクラフトテープで貼り付けた。次に、分度器9を確認しながら天板3を底板5に対して60度までねかせ、そこから手を離し天板部分を落下させる。そして、すぐに試験機を開いて試験片を剥がし、その折れ目の状態により下記の評価基準に従って判定した。
(4)評価基準は以下のとおりとした。
1:5mm以上の罫割れが多く見られる
2:3~5mm程度の罫割れが3~4個存在する
3:3~5mm程度の罫割れが2個以下存在するが、実用可能である
4:3mm以下の罫割れが2個以下存在する
5:罫割れが全く見られない
滑り角測定器(東洋精機社製)を用いてJCS-T0005(2000)で規定される段ボール及び段ボール箱-滑り試験方法-傾斜法に準拠して測定し、5回の平均値を求めた。
1:滑り角度が15度未満である
2:滑り角度が15度以上17度未満である
3:滑り角度が17度以上19度未満である
4:滑り角度が19度以上20度未満である
5:滑り角度が20度以上である
比較例2は柔軟化剤を含有していないことから濃黒色性が非常に劣っていた。また、比較例2はポリビニルアルコールを含有していないことから、罫割れ抑制効果及び表面強さが劣っていた。
比較例3は深色化剤の含有量が0.5g/m2超であることから、罫割れ及び表面の滑りに対する抑制性が非常に劣っていた。また、比較例3は、含浸層の塗工液の塗工量が多く、パルプ含有割合におけるNBKPの含有量が低いことから、罫割れ抑制効果がより得られなかったと考えられる。
ポリビニルアルコールを含有しない比較例4は、濃黒色性が非常に劣っており、表面強さも低かった。
1 罫線割れ評価試験機
3 天板
5 底板
7 取っ手
9 分度器
Claims (4)
- 木材パルプを主成分とし、黒色顔料及び柔軟化剤を含有する表層及び裏層と、
上記表層と上記裏層の間に設けられる1又は複数の中層と、
上記表層及び裏層の少なくとも一方の表面に形成される深色化剤及びポリビニルアルコールを含有する塗工液の含浸層と
を備え、
上記表層及び裏層における上記黒色顔料の含有量が、上記絶乾パルプ100質量部に対して2.5質量部以上20.0質量部以下であり、
上記深色化剤が、主成分であるシリコーン及びシリカを含み、
上記含浸層における深色化剤の含有量が固形分で0.1g/m2以上0.5g/m2以下である多層抄き黒色紙。 - 上記柔軟化剤の含有量が、上記絶乾パルプ100質量部に対して固形分で2.0質量部以下である請求項1に記載の多層抄き黒色紙。
- 上記表層及び裏層が黒色染料をさらに含有し、
上記黒色染料が、アニオン性直接染料であり、
上記表層及び裏層における上記アニオン性直接染料の含有量が、絶乾パルプ100質量部に対して2.0質量部以上10.0質量部以下である請求項1又は請求項2に記載の多層抄き黒色紙。 - 上記中層が上記黒色顔料を含有し、
上記中層における上記黒色顔料の含有量が、絶乾パルプ100質量部に対して0.3質量部以上3.0質量部以下である請求項1、請求項2又は請求項3に記載の多層抄き黒色紙。
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