JP7312391B2 - スラブ貫通ユニットおよびこれを用いた排水管の接続構造 - Google Patents
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Description
既設の浴室には、外筒と内筒との間にトラップ部(封水部)を構成したわんトラップが、床スラブに埋め込まれるようにして設けられている。一方、新設の浴室ユニットには、浴槽にPトラップが設けられ、洗い場に逆わんトラップが設けられている。そして、これら排水トラップには、それぞれ排水管が接続されている。
この排水管の連結構造は、スラブ上において、排水トラップに接続されたこれらの排水管を合流させて、目皿やわんを取り去った既設のわんトラップに連結するものであり、合流後の排水管に接続される90°エルボと、この90°エルボとわんトラップの内筒とを連結する合成ゴム製の配管継ぎ手と、を備えている。配管継ぎ手は、わんトラップの内筒に接続される下受け口と、90°エルボに接続される上受け口と、下受け口と上受け口とを結ぶ蛇腹状の連結部と、わんトラップの外筒に嵌合し上受け口を介して90°エルボを押さえる合成ゴム製の固定板と、を有している。
このように、排水管の連結構造では、既設の浴室のわんトラップを利用して、新設の浴室ユニットの排水を二重トラップにならないように排水することを可能としている。
この場合、90°エルボは、上受け口を介して固定板により保持される構造であるが、上受け口および固定板が合成ゴム製であるため、防振性は有するものの、90°エルボを安定に保持することができない問題がある。すなわち、わんトラップの上流側の排水管において、振動等により経時的に所定の排水勾配を維持することができなくなるおそれがあった。
一方、既設のわんトラップでは、わんトラップとこれに接続されている既設排水管との接続部分や、外筒と内筒との間の封水部分が、最も腐食が進みやすい部分とされている。特に、上記の接続部分は、スラブに埋め込まれており、腐食の程度を視認することができない。このため、単純に90°エルボをわんトラップに繋ぎ込む上記従来の連結構造では、わんトラップを実管スリーブ的に活用する形態となり、経時的にわんトラップと排水管との接続部分から排水が漏れ出るおそれがあった。
すなわち、既設のわんトラップを、スラブを貫通する実管スリーブ的に利用する従来の連結構造では、わんトラップの腐食が進んでいる場合に、施工不良となるおそれがあった。
また、管接続継手の挿入パイプ部は、床排水トラップの流出流路部に挿通されると共に、スラブの下方まで延びているため、床排水トラップを貫通するように排水流路を構成することができる。
したがって、横引き排水管の排水勾配に合わせて設置することができると共に、床排水トラップをスラブ貫通スリーブ的に利用することができる。
図1は、スラブ貫通ユニットを主体とする排水管の接続構造を表した断面図であり、図2は、スラブ貫通ユニットそのものの斜視図である。両図に示すように、スラブSには、既設の椀トラップTが埋め込まれており、椀トラップTに接続された既設排水管OPは、スラブSを貫通してスラブSの下側空間に配管されている。スラブSの下面は、階下の天井面(直天)となっており、既設排水管OPは、この天井部分で横引かれて図外の排水立て管に接続されている。
図1および図2に示すように、スラブ貫通ユニット10は、トラップ本体Taの接続部Taeを介して既設短管OPaに挿入され、スラブSの下方位置まで延びる挿通パイプ部21、および挿通パイプ部21から上方に延び挿通パイプ部21と一体に形成された管接合部22を有する管接続継手11と、管接続継手11とL字継手15とを接続すると共に、カットすることで長さ調整可能に構成された調整短管23と、を備えている。そして、管接続継手11と調整前の調整短管23とは、工場において組み立てられ、現場に搬入される。
次に、図3および図4を参照して、スラブ貫通ユニット10を用いたトラップ廻りの改修方法について説明する。上述のように、この改修方法では、スラブ貫通ユニット10を施工した後、横引き排水管16およびL字継手15を施工し、浴室ユニットUBを据え付ける。また、この改修方法では、予め管接続継手11に調整短管23を接続して、スラブ貫通ユニット10を組み立てておく。そして、これを現場に持ち込んで作業を開始する。
しかも、管接続継手11の挿入パイプ部21は、トラップ本体Taを挿通し、その下端部が既設排水管OPの既設エルボOPbの位置まで達するため、トラップ本体Taをスラブ貫通スリーブ的に利用することができる。
Claims (8)
- 上流側において、L字継手を介してスラブ上の横引き排水管に接続され、下流側において、前記スラブに埋め込まれた既設の床排水トラップを貫通して延びるスラブ貫通ユニットであって、
鉛直方向に延びる前記床排水トラップの流出流路部に挿通され、前記スラブの下方まで延びる挿通パイプ部、および前記挿通パイプ部から上方に延び前記挿通パイプ部と一体に形成された管接合部を有する管接続継手と、
前記管接合部と前記L字継手とを接続すると共に、カットすることで長さ調整可能に構成された調整短管と、を備えたことを特徴とするスラブ貫通ユニット。 - 前記流出流路部には、上端部を前記スラブに埋め込まれるようにして既設排水管が接続されており、
前記挿通パイプ部は、前記流出流路部を挿通すると共に、前記既設排水管内おいて前記スラブ下方の所定の位置まで延在していることを特徴とする請求項1に記載のスラブ貫通ユニット。 - 前記管接合部と前記調整短管とは、環状のシール部材を介在した状態でカシメ接合されていることを特徴とする請求項1または2に記載のスラブ貫通ユニット。
- 前記L字継手および前記横引き排水管は、塩化ビニル管を耐火材で被覆した耐火二重管で構成されており、
前記調整短管は、塩化ビニルで構成されると共に、前記管接続継手は、ステンレス管で構成され、
前記管接合部と前記L字継手とを接続する前記調整短管の露出部分は、前記耐火材で被覆されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のスラブ貫通ユニット。 - 前記流出流路部には、上端部を前記スラブに埋め込まれるようにして鋼管製の既設排水管が接続され、前記既設排水管は、前記流出流路部に接続された既設短管と、前記既設短管に接続されて既設エルボと、を有しており、
前記挿通パイプ部が前記既設短管に挿入された請求項1ないし4のいずれかに記載のスラブ貫通ユニットと、
前記既設短管の上端部を介して、前記挿通パイプ部を前記流出流路部に接着固定する接着剤と、を備えたことを特徴とする排水管の接続構造。 - 前記挿通パイプ部と前記既設短管との間に介設され、前記接着剤の充填間隙の下端を画成する環状のバックアップ材を、備えたことを特徴とする請求項5に記載の排水管の接続構造。
- 前記挿通パイプ部と前記既設短管の下端部との間に介設された環状のスペーサを、備えたことを特徴とする請求項6に記載の排水管の接続構造。
- 前記床排水トラップの内周面から前記既設短管の内周面に亘って塗着された防錆用のコーティング材を、備えたことを特徴とする請求項5ないし7のいずれかに記載の排水管の接続構造。
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