JP7310120B2 - 吸音構造体 - Google Patents

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    • G10K11/172Methods or devices for protecting against, or for damping, noise or other acoustic waves in general using resonance effects

Description

本発明は、吸音構造体に関する。
ヘルムホルツ共鳴を用いる吸音構造体が知られている。例えば、特許文献1に記載の吸音構造体は、複数の開口部を有する板状部材を備え、当該板状部材と壁体との間に空気層を設ける。特許文献1に記載の吸音構造体は、板状部材の開口部に接続される延長部材をさらに備える。延長部材の少なくとも一部は、空気層内に壁体と離間する状態で収容される。特許文献1では、板状部材として石膏ボードが挙げられる。
特開2013-008012号公報
しかし、特許文献1に記載の吸音構造体では、次の課題aおよびbがある。課題a.板状部材が実質的な剛体であるため、壁面が曲面状をなす場合、壁面に沿って設置することができない。課題b.延長部材と壁体とを離間させる必要があるため、仮に板状部材を柔軟な部材で構成すると、板状部材と壁体との間の距離を均一にすることが難しく、所望の吸音効果を得ることが難しい。ここで、仮に延長部材が壁体に接触すると、延長部材の空気層側の開口が塞がってしまい、吸音効果を得ることできない。
以上の事情を考慮して、本発明は、壁体の壁面が曲面である場合であっても、所望の吸音効果を得ることを目的とする。
以上の課題を解決するために、本発明の好適な態様に係る吸音構造体は、互いに別体で構成され、ヘルムホルツ共鳴を生じさせる複数の共鳴器と、前記複数の共鳴器を連結する柔軟な連結部材と、を有する。
第1実施形態に係る吸音構造体の平面図である。 図1中のA1-A1線断面図である。 第1実施形態における共鳴器の縦断面図である。 第2実施形態における共鳴器の縦断面図である。 スピーカーシステムに吸音構造体を設置する場合の応用例を模式的に示す斜視図である。 スピーカーシステムの筐体の右壁と左壁との間に発生する定在波の状態を模式的に示す図である。 スピーカーシステムの筐体の前壁と後壁との間に発生する定在波の状態を模式的に示す図である。 スピーカーシステムの筐体の天壁と底壁との間に発生する定在波の状態を模式的に示す図である。 車両用のドアに吸音構造体を設置する場合の応用例を模式的に示す断面図である。 変形例1に係る吸音構造体の平面図である。 変形例2に係る吸音構造体の断面図である。
1.第1実施形態
以下、本発明の第1実施形態について図面を参照して説明する。なお、図面において各部の寸法及び縮尺は実際のものと適宜に異ならせてある。また、以下に記載する実施形態は、本発明の好適な具体例である。このため、本実施形態には、技術的に好ましい種々の限定が付されている。しかし、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの形態に限られるものではない。
図1は、第1実施形態に係る吸音構造体100の平面図である。図2は、図1中のA1-A1線断面図である。図1および図2に示す吸音構造体100は、ヘルムホルツ共鳴を用いて吸音する構造体である。吸音構造体100は、ヘルムホルツ共鳴により吸音する複数の共鳴器10と、複数の共鳴器10を連結する連結部材20と、を有する。
以下、吸音構造体100の各部を順に説明する。なお、図1および図2に図示されるように、以下の説明では、壁体200の壁面200aに沿う任意の一方向(図1中左右方向)をX方向と表記し、壁面200aに沿ってX方向に直交する方向(図1中上下方向)をY方向と表記し、壁面200aの法線方向をZ方向と表記する。図1中右側がX方向の正側であり、左側がX方向の負側である。また、図1中上側がY方向の正側であり、下側がY方向の負側である。また、図1中紙面手前側がZ方向の正側であり、奥側がZ方向の負側である。また、以下の説明では、Z方向からみる状態を平面視という。
連結部材20は、複数の共鳴器10を連結する部材である。本実施形態の連結部材20は、板状またはシート状をなす部材である。このため、吸音構造体100の設置前または設置時の取り扱いが容易となる。連結部材20の一方の面には、複数の共鳴器10がそれぞれ接着剤または粘着剤等により接合される。一方、連結部材20の他方の面は、設置面である壁面200aを有する壁体200に取り付けられる。壁体200は、例えば、スピーカーシステム等の音響装置が有する筐体、車両等の移動体のドア等に用いられるパネル、建物の内壁、またはこれらのいずれかに固定される構造体等である。壁体200に対する連結部材20の取り付けは、例えば、接着剤、粘着剤またはネジ等を用いて行われる。なお、スピーカーシステムまたは車両用のドアに吸音構造体100を設置する場合の応用例については、後述する。
連結部材20は、柔軟である。言い換えると、連結部材20は、可撓性を有する。連結部材20が柔軟であることにより、壁体200の壁面200aが曲面であっても、連結部材20を壁面200aに沿って変形させて配置することができる。連結部材20の厚さtは、連結部材20に必要な強度および取り扱い易さ等に応じて決められ、特に限定されないが、連結部材20を柔軟にする観点から、例えば、1mm以上10mm以下であることが好ましい。連結部材20の構成材料としては、特に限定されないが、例えば、エラストマー材料、樹脂材料および金属材料等が挙げられる。ここで、連結部材20自体が粘着性を有する材料で構成されてもよい。また、連結部材20は、緻密体で構成してもよいし、多孔質体で構成してもよい。連結部材20が多孔質材で構成される場合、共鳴器10の吸音可能な周波数帯域とは異なる周波数帯域で連結部材20により吸音を行うことができる。当該多孔質材としては、例えば、ガラス繊維、フェルトおよびウレタンフォーム等が挙げられる。なお、連結部材20の平面視での形状または大きさは、図1に示す例に限定されず、吸音構造体100の設置場所および吸音特性等に応じて適宜に設定される。
複数の共鳴器10のそれぞれは、ヘルムホルツ共鳴を生じさせる共鳴器である。複数の共鳴器10は、互いに別体で構成される。このため、複数の共鳴器10のそれぞれは、いかなる姿勢であっても、容積が変化しない。このため、壁体200の壁面200aが曲面である場合であっても、所望の吸音効果を得ることができる。
図3は、第1実施形態における共鳴器10の縦断面図である。図3に示すように、共鳴器10は、本体部12と底部13と口部14と、を有する。本体部12は、中空部11を有する筒状の部材である。底部13は、中空部11に嵌め込まれ、本体部12の一端側の開口を塞ぐ中実の部材である。口部14は、中空部11に嵌め込まれ、本体部12の他端側の開口の幅を狭める筒状の部材である。口部14は、開口部15を有する。このように、共鳴器10は、筒状または管状をなし、第1端面E1に開口部15が設けられ、第1端面E1とは反対側の端面である第2端面E2が底部13である。このため、既存のチューブ等の部材を加工して簡単に共鳴器10を製造することができる。
なお、本実施形態では、本体部12が円筒状をなすが、これに限定されない。例えば、本体部12が角筒状であってもよい。この場合、連結部材20の対する共鳴器10の接触面積が本実施形態よりも大きくなる。このため、共鳴器10を連結部材20に対して設置しやすいという利点がある。
本体部12、底部13および口部14は、一体で構成されても、別体で構成されてもよい。また、これらの構成材料としては、それそれ、特に限定されず、例えば、樹脂材料、炭素材料、金属材料、セラミックス材料およびこれらの2種以上からなる複合材料等が挙げられる。中でも、樹脂材料は、他の材料に比べて、成形性がよく、かつ、軽量でコストも安価あることから好ましい。
また、共鳴器10を例えばエラストマー材料等で構成することで、共鳴器10が柔軟性を有してもよい。この場合、各共鳴器10を壁面200aに沿って変形させることができる。このため、曲面状をなす壁面200aに対して吸音構造体100を設置しやすい。また、共鳴器10を音圧により変形させることができる。このため、共鳴器10の容積の変動に伴って、吸音構造体100の吸音可能な周波数帯域を広げることができる。
共鳴器10の長さLおよび幅Wは、それぞれ、吸音構造体100の設置場所および吸音特性等に応じて適宜に設定される。本実施形態では、本体部12の長さLは、本体部12の幅Wよりも長い。図1および図2に示すように、本体部12の側面が連結部材20に対して固定される。このため、底部13を連結部材20に対して固定する場合に比べて、吸音構造体100の薄型化を図ることができる。なお、底部13を連結部材20に対して固定してもよい。この場合、吸音構造体100の薄型化を図る観点から、本体部12の長さLが本体部12の幅Wよりも短いことが好ましい。また、共鳴器10の長さLおよび幅Wは、それぞれ、共鳴器10ごとに異なってもよい。この場合、複数の共鳴器10の吸音可能な周波数帯域を互いに異ならせることができる。この結果、吸音構造体100の吸音可能な周波数帯域を広くすることができる。
図1に示すように、複数の共鳴器10は、互いに同じ方向を向いて配置される第1共鳴器および第2共鳴器となる2つの共鳴器10を含む。このため、吸音構造体100の所定方向における吸音効率を高めることができる。また、複数の共鳴器10は、互いに異なる方向を向いて配意される第3共鳴器および第4共鳴器となる2つの共鳴器10を含む。このため、吸音構造体100の吸音可能な方向を広げることができる。なお、連結部材20上における複数の共鳴器10の姿勢または配置密度等は、図1に示す例に限定されない。
以上の構成の共鳴器10では、中空部11内および口部14内の空気は、口部14内の空気を質量とし、中空部11内の空気をバネとする振動系を構成する。この振動系が共振すると、口部14内の空気が激しく振動するため、口部14内の空気の摩擦損失により吸音作用が生じる。ここで、中空部11内の体積をVとし、口部14の長さをlとし、口部14内の横断面積をsとするとき、共鳴器10の共振周波数fは、以下の式(1)で表される。
Figure 0007310120000001
この式(1)において、cは、空気中の音速である。また、δは、開口端補正値であり、口部14内の横断面形状が円形である場合、口部14内の直径をdとするとき、δ≒0.8×dで表される。
2.第2実施形態
以下、本発明の第2実施形態について説明する。以下に例示する形態において作用や機能が第1実施形態と同様である要素については、第1実施形態の説明で使用した符号を流用して各々の詳細な説明を適宜に省略する。
図4は、第2実施形態における共鳴器10Aの縦断面図である。本実施形態の吸音構造体100Aが有する共鳴器10の外表面には、多孔質材16が配置される。このため、多孔質材16を用いない場合に比べて、吸音構造体100Aの吸音可能な周波数帯域を広くすることができる。多孔質材16としては、例えば、ガラス繊維、フェルトおよびウレタンフォーム等が挙げられる。図4では、本体部12の外周面上に多孔質材16が配置される。なお、多孔質材16を底部13上に配置してもよい。
3.応用例
以下、前述の吸音構造体100または100Aの応用例について説明する。
3-1.スピーカーシステム
図5は、スピーカーシステム400に吸音構造体100を設置する場合の応用例を模式的に示す斜視図である。スピーカーシステム400は、筐体401と、筐体401に取り付けられるスピーカーユニット402および吸音構造体100と、を有する。筐体401は、スピーカーユニット402が取り付けられる開口部を有する中空の直方体である。すなわち、筐体401は、右壁401Rと左壁401Lと前壁401Fと後壁401Bと天壁401Tと底壁401Sとを有する。ここで、右壁401Rおよび左壁401Lは、X1方向に互いに対向する。前壁401Fおよび後壁401Bは、Y1方向に互いに対向する。天壁401Tおよび底壁401Sは、Z1方向に互いに対向する。なお、図5に示すX1方向、Y1方向およびZ1方向は、互いに直交する。
図6は、右壁401Rと左壁401Lとの間に発生する定在波GX1およびGX2の状態を模式的に示す図である。図7は、前壁401Fと後壁401Bとの間に発生する定在波GY1およびGY2の状態を模式的に示す図である。図8は、天壁401Tと底壁401Sとの間に発生する定在波GZ1およびGZ2の状態を模式的に示す図である。図6から図8に示す定在波GX1、GY1、GZ1、GX2、GY2およびGZ2のそれぞれは、1次元(軸波)の定在波である。定在波GX1は、X1方向における1次の定在波である。定在波GY1は、Y1方向における1次の定在波である。定在波GZ1は、Z1方向における1次の定在波である。定在波GX2は、X1方向における2次の定在波である。定在波GY2は、Y1方向における2次の定在波である。定在波GZ2は、Z1方向における2次の定在波である。なお、図6から図8では、定在波GX1、GY1およびGZ1のそれぞれが破線で示され、定在波GX2、GY2およびGZ2のそれぞれが一点鎖線で示される。
前述の筐体401の6つの壁のうち1つまたは複数の内面には、その一部または全部の領域にわたって、吸音構造体100が設置される。例えば、右壁401Rおよび左壁401Lのうちの一方または両方の内面に吸音構造体100が設置される場合、吸音構造体100の吸音可能な周波数帯域を前述の定在波GX1またはGX2の周波数に応じて設定することにより、定在波GX1またはGX2を低減することができる。同様に、前壁401Fおよび後壁401Bのうちの一方または両方の内面に吸音構造体100が設置される場合、吸音構造体100の吸音可能な周波数帯域を前述の定在波GY1またはGY2の周波数に応じて設定することにより、定在波GY1またはGY2を低減することができる。また、前壁401Fおよび後壁401Bのうちの一方または両方の内面に吸音構造体100が設置される場合、吸音構造体100の吸音可能な周波数帯域を前述の定在波GZ1またはGZ2の周波数に応じて設定することにより、定在波GZ1またはGZ2を低減することができる。以上の通り、定在波GX1、GY1、GZ1、GX2、GY2およびGZ2のうちの1つまたは複数を低減することにより、スピーカーシステム400の音質を向上させることができる。
なお、吸音構造体100の吸音可能な周波数帯域を2次元(接線波)または3次元(斜め波)の定在波の周波数に応じて設定してもよい。この場合、筐体401内の2次元または3次元の定在波を低減することができる。また、吸音構造体100の吸音可能な周波数帯域を3次以上の高次の定在波の周波数に応じて設定してもよい。この場合、筐体401内の3次以上の高次の定在波を低減することができる。また、図5では、吸音構造体100をスピーカーシステム400に設置する場合が例示されるが、吸音構造体100に代えて、吸音構造体100Aを用いてもよい。
3-2.車両用のドア
図9は、車両用のドア500に吸音構造体100を設置する場合の応用例を模式的に示す断面図である。図9に示すドア500は、アウターパネルと称される第1パネル501と、ドアトリムと称される第2パネル502と、インナーパネルと称される第3パネル503と、第3パネル503に取り付けられるスピーカーユニット504と、第2パネル502に取り付けられる吸音構造体100と、を有する。
第1パネル501および第3パネル503のそれぞれは、一般に、鋼板で構成される。また、第1パネル501および第3パネル503は、互いに溶接等により接合される。第1パネル501と第3パネル503との間には、空間S10が形成される。空間S10には、スピーカーユニット504の一部、図示しない窓ガラス、窓ガラス昇降機構およびドアロック機構等が配置される。なお、第1パネル501または第3パネル503は、例えば、アルミニウム合金または炭素材を用いて構成してもよい。
第3パネル503には、開口部503aおよび503bが設けられる。開口部503aは、スピーカーユニット504を第3パネル503に取り付けるための取付孔である。開口部503bは、例えば前述の空間S10での作業等に用いる孔である。なお、開口部503bは、吸音構造体100で塞がれてもよいし、単なる樹脂製のシートで塞がれてもよい。
第2パネル502は、例えば樹脂を用いて構成される。第2パネル502は、第3パネル503に対し、複数の連結機構505により固定される。なお、連結機構505は、第2パネル502を第3パネル503に対して固定することができれば、いかなる構成でもよい。
第2パネル502と第3パネル503との間には、空間S11が形成される。空間S11には、スピーカーユニット504の空間S10に配置されない部分が配置される。ここで、第2パネル502と第3パネル503との間には、第2パネル502の外周に沿って、ゴム等で構成されるパッキン506が配置される。
吸音構造体100は、第2パネル502の内面に設置される。ここで、吸音構造体100の吸音可能な周波数帯域は、例えば、前述の空間S10またはS11の定在波の周波数に応じて設定される。この設定により、スピーカーユニット504の音質を高めることができる。また、吸音構造体100の吸音可能な周波数帯域を適宜設定することにより、外部から車両内へのロードノイズ等の侵入を低減することもできる。なお、吸音構造体100が有する壁体200は、第2パネル502と一体でも別体でもよい。壁体200が第2パネル502と別体である場合、壁体200は、例えば接着剤または粘着剤等により第2パネル502に固定される。
スピーカーユニット504は、例えば、スピーカー本体504aと、スピーカー本体504aを収容する筒状のハウジング504bと、を有する。スピーカー本体504aは、ねじ止め等によりハウジング504bに固定される。ハウジング504bは、第3パネル503の開口部503aを貫通する状態で、ねじ止め等により第3パネル503に固定される。
なお、図9では、吸音構造体100をドア500に設置する場合が例示されるが、吸音構造体100に代えて、吸音構造体100A、100Bまたは100Cを用いてもよい。また、図9では、ドア500が例示されるが、車両のドア以外の部分、例えば、ルーフパネルまたはフロアパネル等に吸音構造体100を設置してもよい。また、車両以外の移動体に吸音構造体100を設置してもよい。
4.変形例
本発明は前述の各実施形態に限定されるものではなく、以下に述べる各種の変形が可能である。また、各実施形態及び各変形例を適宜組み合わせてもよい。
4-1.変形例1
前述の形態では、連結部材20上における複数の共鳴器10が規則的に配置される構成を例示したが、図10に示す吸音構造体100Aのように複数の共鳴器10をランダムに配置してもよい。この場合、吸音構造体100Aの吸音可能な方向の均一化を図ることができる。
4-2.変形例2
前述の形態では、共鳴器10を連結部材20に対して接着剤または粘着剤を用いて固定する場合を例示したが、当該固定の方法は、これに限定されない。
図11は、変形例2に係る吸音構造体100Bの断面図である。本実施形態の吸音構造体100Bは、複数の共鳴器10を着脱可能に連結する連結部材20Bを有する。ここで、各共鳴器10は、互いに結合して面ファスナーを構成する複数のループ18および複数のフック21を介して連結部材20Bに固定される。本実施形態では、複数のループ18は、各共鳴器10Aの外表面に配置される。複数のフック21は、連結部材20Bに配置される。以上の吸音構造体100Bでは、共鳴器10が連結部材20Bに対して着脱可能であるため、連結部材20Bに固定される共鳴器10の姿勢および数等の変更により、吸音構造体100Bの吸音特性を容易に調整できるという利点がある。なお、複数のループ18を連結部材20Bに配置し、複数のフック21を各共鳴器10に配置してもよい。
4-3.変形例3
前述の形態では、複数の共鳴器10を連結する連結部材20が板状またはシート状をなす場合を例示したが、複数の共鳴器10を連結する連結部材の形状は、前述の形態に限定されない。例えば、当該連結部材は、糸状または網状をなしてもよい。また、共鳴器10の吸音を妨げない構成であれば、当該連結部材が複数の共鳴器10を収容する袋状をなしてもよい。
5.付記
以上に例示する形態または変形例から、例えば以下の態様が把握される。
本発明の好適な態様(第1態様)に係る吸音構造体は、互いに別体で構成され、ヘルムホルツ共鳴を生じさせる複数の共鳴器と、前記複数の共鳴器を連結する柔軟な連結部材と、を有する。以上の態様によれば、複数の共鳴器が柔軟な連結部材により連結されるため、設置面が曲面状をなしても、設置面に沿って吸音構造体を設けることができる。また、複数の共鳴器が互いに別体で構成されるため、曲面状をなす設置面に沿って吸音構造体を設けても、各共鳴器が所望の吸音効果を発揮できる。
第1態様の好適例(第2態様)において、前記複数の共鳴器のそれぞれは、筒状または管状をなし、第1端面に開口部が設けられ、前記第1端面とは反対側の端面である第2端面が底部である。以上の態様によれば、既存のチューブ等の部材を加工して簡単に共鳴器を製造することができる。
第1態様または第2態様の好適例(第3態様)において、前記複数の共鳴器のそれぞれは、柔軟性を有する。以上の態様によれば、各共鳴器を設置面に沿って変形させることができる。このため、曲面状をなす設置面に対して吸音構造体を設置しやすい。また、共鳴器を音圧により変形させることができる。このため、共鳴器の容積の変動に伴って、吸音構造体の吸音可能な周波数帯域を広げることができる。
第1態様から第3態様のいずれかの好適例(第4態様)において、前記複数の共鳴器のそれぞれは、外表面上に配置される多孔質材を有する。以上の態様によれば、多孔質材を用いない場合に比べて、吸音構造体の吸音可能な周波数帯域を広くすることができる。
第1態様から第4態様のいずれかの好適例(第5態様)において、前記複数の共鳴器は、互いに同じ方向を向いて配置される第1共鳴器および第2共鳴器を含む。以上の態様によれば、吸音構造体の所定方向における吸音効率を高めることができる。
第1態様から第5態様のいずれかの好適例(第6態様)において、前記複数の共鳴器は、互いに異なる方向を向いて配意される第3共鳴器および第4共鳴器を含む。以上の態様によれば、吸音構造体の吸音可能な方向を広げることができる。
第1態様から第6態様のいずれかの好適例(第7態様)において、前記連結部材は、シート状または板状をなす。以上の態様によれば、吸音構造体の設置前または設置時の取り扱いが容易となる。
10…共鳴器、10A…共鳴器、13…底部、15…開口部、16…多孔質材、20…連結部材、20B…連結部材、100…吸音構造体、100A…吸音構造体、100B…吸音構造体、E1…第1端面、E2…第2端面。

Claims (4)

  1. 互いに別体で構成され、ヘルムホルツ共鳴を生じさせる複数の共鳴器と、
    前記複数の共鳴器を連結する柔軟なシート状または板状をなす連結部材と、を有し、
    前記複数の共鳴器のそれぞれは、第1端面と前記第1端面とは反対の端面である第2端面とを有する筒状または管状をなし、前記第1端面には、開口部が設けられ、前記第2端面が底部であり、
    前記複数の共鳴器のそれぞれは、柔軟性を有し、
    前記複数の共鳴器のそれぞれの側面が接着剤、粘着剤またはファスナーによって前記連結部材の一方の面に接合される、
    吸音構造体。
  2. 前記複数の共鳴器のそれぞれは、外表面上に配置される多孔質材を有する、
    請求項に記載の吸音構造体。
  3. 前記複数の共鳴器は、互いに同じ方向を向いて配置される第1共鳴器および第2共鳴器を含む、
    請求項1または2に記載の吸音構造体。
  4. 前記複数の共鳴器は、互いに異なる方向を向いて配置される第3共鳴器および第4共鳴器を含む、
    請求項1または2に記載の吸音構造体。
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