JP2009198901A - 吸音構造、吸音構造群、音響室、吸音構造の調整方法及び騒音低減方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】吸音構造1においては、抵抗部材40が振動体20の振動の固有モードの山又は谷となる部分(振動体20が変位する部分)に接するようにして配置されている。吸音構造1においては、吸音構造1において音波が振動体20に到達すると、音波の音圧と吸音構造1の空気層30内の圧力との差により振動体20が振動し、音波のエネルギが振動により消費されて音が吸音される。また、振動体20が振動により変形すると、抵抗部材40と振動体20との間(界面)で摩擦が生じると共に、抵抗部材40が変形して抵抗部材40の内部においても内部摩擦が生じ、これらの摩擦によっても音波のエネルギが消費されて音が吸音される。
【選択図】図3
Description
また、本発明においては、前記抵抗部材は、前記振動体が屈曲振動したときに振動が極大となる位置を跨いで配置されていてもよい。
また、本発明においては、前記抵抗部材は、前記振動体の屈曲振動に伴って変形する構成であってもよい。
また、本発明においては、前記抵抗部材は、前記振動体が変形したときに前記振動体との間で摩擦が生じるように配置されていてもよい。
また、本発明においては、前記抵抗部材は、前記振動体の表面に配置されていてもよい。
また、本発明においては、粘着シートの粘着面を前記抵抗部材と前記振動体とに接触させて前記抵抗部材が前記振動体に配置されていてもよい。
また、本発明においては、前記抵抗部材は、前記振動体の内部に配置されていてもよい。
また、本発明においては、前記抵抗部材の形状が糸状であってもよい。
また、本発明においては、前記抵抗部材が織物であってもよい。
また、本発明においては、前記抵抗部材は、前記振動体が屈曲振動したときに変位する位置と前記筐体とに接触するように、前記筐体と前記振動体とで囲まれた空間内に配置されていてもよい。
また、本発明においては、前記抵抗部材が管状であり、管状の周面が前記振動体に接触しててもよい。
また、本発明においては、前記抵抗部材がハニカム構造であり、該ハニカム構造の開口端が前記振動体に接触していてもよい。
この発明においては、組み合わされた複数の吸音構造の各空気層のサイズが各々異なっていてもよい。
また、この発明においては、組み合わされた複数の吸音構造の各空気層の厚みが各々異なっていてもよい。
また、本発明は、上記いずれかの吸音構造または吸音構造群を有する音響室を提供する。
また、本発明は、中空で開口部を備えた筐体と、板状または膜状の振動体と、抵抗部材とを有し、前記開口部が前記振動体で覆われて前記筐体と前記振動体とで空気層が形成されており、前記抵抗部材が、前記振動体が屈曲振動したときに振動の節または極小となる位置以外の領域の少なくとも一部に接するように配置されている吸音構造の調整方法であって、少なくとも、前記抵抗部材の配置位置、前記抵抗部材のサイズ、前記抵抗部材の材質、前記抵抗部材の前記振動体へ接触方法のいずれか一を変更して吸音構造の共振周波数を調整する吸音構造の調整方法を提供する。
また、本発明は、中空で開口部を備えた筐体と、板状または膜状の振動体と、抵抗部材とを有し、前記開口部が前記振動体で覆われて前記筐体と前記振動体とで空気層が形成され、前記振動体が振動して騒音を低減する騒音低減方法であって、前記抵抗部材は、前記振動体が屈曲振動したときに振動の節または極小となる位置以外の領域の少なくとも一部に接するように配置されていることを特徴とする騒音低減方法を提供する。
図1は、本発明の一実施形態に係る吸音構造1の外観図、図2は、吸音構造1の分解斜視図、図3は吸音構造1のA−A線断面図である。なお、図面においては、本実施形態の構成を分かりやすく図示するために、吸音構造1の寸法を実際の寸法とは異ならせてある。
振動体20は、弾性を有する合成樹脂で形成された板状で正方形の部材であり、力を加えると変形し、弾性により復元力を発生して振動する部材である。なお、本実施形態においては、振動体20の素材は合成樹脂としているが、素材は合成樹脂に限定されず、弾性を有し屈曲振動が生じるのであれば紙、金属、繊維板など他の素材であってもよい。
たとえば、振動体20が固有モードで屈曲振動する時において、図4に示したように領域21A〜21Dの各々で白丸の部分と黒丸の部分とが互いに逆方向に変位する振動モードが発現する場合、図4において黒丸を振動の山となっている山部分、白丸を振動の谷となっている谷部分とすると、山部分と谷部分との両方に接するように抵抗部材40が付けられる。
そして、吸音構造1においては、音波が振動体20に到達すると、音波の音圧と吸音構造1の空気層30内の圧力との差により振動体20が振動し、音波のエネルギは、この振動により消費されて音が吸音される。
また、振動体20が振動により変形すると、振動体20に付けられている抵抗部材40と振動体20との間(界面)で摩擦が生じると共に、抵抗部材40が変形して抵抗部材40の内部においても内部摩擦が生じ、これらの摩擦によっても音波のエネルギが消費されて音が吸音される。
図5に示したように、抵抗部材40を振動体20の表面に配置しない場合(図5の(1)のグラフ)には、315[Hz]に吸音率のピーク(約0.8)が表れているが、315[Hz]以下では吸音率が下がっている。
一方、抵抗部材40を振動体20の表面に配置した場合(図5の(2)のグラフ)には、300[Hz]〜400[Hz]の間の吸音率が抵抗部材40を配置しなかった場合より低くなっているものの、150[Hz]〜300[Hz]の間においては抵抗部材40を配置しなかった場合より吸音率が高くなっており、吸音する音の周波数帯が低域側に広がっていることが分かる。
また、振動の固有モードの腹における山部分と谷部分とに接するように抵抗部材40を取り付けるだけで吸音する音の周波数帯域が広がるので、吸音構造1全体の質量を大きく増大させることなく吸音する音の周波数帯域を広げることが可能となっている。
次に、本発明の第2実施形態に係る吸音構造について説明する。
図6は、本実施形態に係る吸音構造1Aの外観図である。本実施形態の吸音構造1Aは、第1実施形態の吸音構造1を構成する部材と同じ部材により構成されているため、各部材の詳細については説明を省略する。吸音構造1Aが第1実施形態の吸音構造1と異なる点は、抵抗部材40の振動体20への取り付け方が異なる点である。
図に示したように、抵抗部材40を振動体20の表面に配置した場合(図8の(2))のグラフには、150[Hz]〜300[Hz]の間においては抵抗部材40を配置しなかった場合(図8の(1))のグラフより吸音率が高くなっており、吸音する音の周波数帯が低域側に広がっていることが分かる。
また、振動の固有モードの腹における山部分と谷部分とに接するように抵抗部材40を取り付けるだけで吸音する音の周波数帯域が広がるので、吸音構造1全体の質量を大きく増大させることなく吸音する音の周波数帯域を広げることが可能となっている。
次に、本発明の第3実施形態について説明する。
図9は、本実施形態に係る吸音構造1Bの外観図、図10は、吸音構造1Bの分解斜視図、図11は、吸音構造1Bの断面図である。
本実施形態に係る吸音構造1Bは、第1実施形態の吸音構造1と同様に筐体10(底面部11、側壁12、仕切板13とで構成)と、振動体20とを有しているが、抵抗部材40を有しておらず、替わりに支持部材60を有している点で吸音構造1と異なっている。
なお、本実施形態においても、4つの空気層に対向する振動体20の各領域を、領域21A〜21Dとし、この領域21Aに面している空気層を空気層30A、領域21Bに面している空気層を空気層30B、領域21Cに面している空気層を空気層30C、領域21Dに面している空気層を空気層30Dとする。本実施形態においても、空気層30A〜30Dと領域21A〜21Dは、上方から見たときの形状が正方形となっている。
図12に示したように、支持部材60を用いた場合(図12の(3))のグラフは、支持部材60を用いない場合(図12の(1)及び(2))のグラフに比べて、315[Hz]で吸音率のピークが向上し、併せて250[Hz]〜300[Hz]の間においても吸音率が向上し、吸音する音の周波数帯が広がっていることが分かる。
次に、本発明の第4実施形態について説明する。
図13は、本実施形態に係る吸音構造1Cの外観図、図14は吸音構造1CのC−C線断面図である。本実施形態に係る吸音構造1Cは、第1実施形態の吸音構造1と同様に筐体10(底面部11、側壁12、仕切板13とで構成)、振動体20、抵抗部材40および粘着シート50を有している。また、第3実施形態の支持部材60を有しており、この点で第1実施形態の吸音構造1と異なっている。
次に、第1実施形態と同様に、振動体20において領域21A〜21Dの各々に抵抗部材40が載せられ、抵抗部材40を覆うようにして粘着シート50により抵抗部材40が振動体20に付けられる。ここでも、抵抗部材40は、振動体20の振動の固有モードの腹(山又は谷)となる部分に接するようにして配置される。なお、図13においては複数の抵抗部材は平行になるように配置されているが、第2実施形態と同様に配置してもよい。
また、振動体20が振動により変形すると、振動体20に付けられている抵抗部材40と振動体20との間(界面)で摩擦が生じると共に、抵抗部材40が変形して抵抗部材40の内部においても内部摩擦が生じ、これらの摩擦によっても音波のエネルギが消費されて音が吸音される。さらに、振動体20が振動により変形すると、振動体20に接着されている支持部材60も変形し、支持部材60の内部で内部摩擦が生じ、この摩擦によっても音波のエネルギが消費されて音が吸音される。
図15に示したように、(1)の場合には、315[Hz]で吸音率のピークが表れており、200[Hz]台前半より下の周波数帯では吸音率が低くなっている。一方、抵抗部材40を振動体20の表面に配置した吸音構造1Cの構成の場合には、315[Hz]の吸音率が抵抗部材40を配置しなかった場合より低くなっているものの、150[Hz]付近から250[Hz]台後半にかけては抵抗部材40を配置しなかった場合より吸音率が高くなっており、吸音する音の周波数帯が低域側に広がっていることが分かる。
次に、本発明の第5実施形態について説明する。
図16は、本発明の一実施形態に係る吸音構造1Dの外観図、図17は、吸音構造1Dの分解斜視図、図18は吸音構造1DのD−D線断面図である。本実施形態に係る吸音構造1Dは、第1実施形態の吸音構造1と同様に筐体10(底面部11、側壁12、仕切板13とで構成)、振動体20を有している。なお、吸音構造1Dは、抵抗部材40を有しておらず、替わりに抵抗部材65を有している点で吸音構造1と異なっている。
抵抗部材65は、発泡シリコーンを円柱状に形成した部材であり、その高さは側壁12の高さと同じとなっている。
また、本実施形態においては、抵抗部材65は、振動体20の振動の固有モードの腹(山又は谷)となる部分に接触するように筐体10内に配置されている。
また、振動体20が振動により変形すると、振動体20に接触している抵抗部材65と振動体20との間(界面)で摩擦が生じ、この摩擦によっても音波のエネルギが消費されて音が吸音される。
なお、本実施形態においては、振動体20に振動が伝わると、抵抗部材65は、この伝わった振動によって変形する部材であってもよい。このように振動体20の振動により抵抗部材65が変形する構成であると抵抗部材65内部での内部摩擦によっても音波のエネルギが消費され、より効率良く吸音がされることとなる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されることなく、他の様々な形態で実施可能である。例えば、上述の実施形態を以下のように変形して本発明を実施してもよい。
これは、振動体20を挟んで非対称な振動振幅を示すモードの場合、振動体20において空気層30側へ変位する部分が押しのけた空気の量と、空気層30と反対側へ変位する部分が押しのけた空気の量とが同じとならず、振動体20の上下で圧力に差が生じ、音に対して励振がされやすくなってより吸音がされるためである。
また、本発明においては、振動体20に発現する固有振動モードは、基本振動を含む低次の固有振動モードが好ましく、このような低次の固有振動モードが発現するように振動体20と筐体10の支持条件、形状や材料のパラメータを設定するのが好ましい。
なお、振動体20において各空気層に接している部分の形状が正方形以外の形状である場合においても、抵抗部材40を取り付ける構成にあっては、抵抗部材40は、振動の固有モードの山又は谷となる部分に接する部分に取り付けられる。
例えば、図19に示したように振動体20Cにおいて各空気層に接している部分の形状が長方形であって、白の楕円形の部分と黒の楕円形の部分とが互いに逆方向に変位する固有振動モードが発現する場合、図中の点線で示したように抵抗部材40が取り付けられる。
また、図20に示したように振動体20Dにおいて各空気層に接している部分の形状が円形であって円形の周辺が固定支持されており、白の円形の部分と黒の円形の部分とが互いに逆方向に変位する固有振動モードが発現する場合、図中において点線の矩形で示したように抵抗部材40が取り付けられる。ここで、同図中でモード(Nd,Nc)のNdは節直径数を示し、Ncは節円数を示す。
また、抵抗部材40の形状は、固有振動モードの山又は谷となる部分に接するのであれば、矩形の形状に限定されるものではなく、他の形状であってもよい。
また、振動体20に取り付ける抵抗部材40の数は、図示した数に限定されず、他の数であってもよい。
本発明においては、外力を受けて振動体20と共に変形する部材を振動体20の表面全体に取り付けるようにしてもよい。なお、この構成においては、取り付けられる部材は、部材を貫通する孔が規則的に部材全体に配置されているのが好ましい。
また、図21に示した吸音構造1Eのように、抵抗部材40を振動体20の内部に配置するようにしてもよい。このように抵抗部材40を振動体20の内部に配置する場合、振動体20を振動体20Aと振動体20Bというように2枚の振動体で構成し、一方の振動体に凹部を設け、この凹部に発泡シリコーンを塗布して発泡させて抵抗部材40を形成した後、振動体20Aと振動体20Bとを重ねて抵抗部材40が内部に位置するようにしてもよい。なお、発泡シリコーンを塗布して発泡させる場合には、発泡シリコーンを振動体20Aと振動体20Bとで挟んだ後で発泡させるようにしてもよい。
また、発泡済みの発泡シリコーンを凹部の形状に加工して抵抗部材40を形成し、抵抗部材40を凹部に嵌め入れた後、振動体20Aと振動体20Bとを重ねて抵抗部材40が内部に位置するようにしてもよい。
また、抵抗部材40を振動体内部に配置する構成にあっては、抵抗部材40の形状を糸状、または繊維状や枝分かれした形状にし、複数のこれらの抵抗部材40を振動体20の内部に配置してもよいし、発泡シリコーンに替えて織物、不織布、または網目織りの布を内部に配置してもよい。
なお、これらの構成にあっても、抵抗部材40は、固有振動モードの山又は谷となる部分にあるように配置される。
この構成においても、抵抗部材40と振動体20との間で摩擦が発生し、音波のエネルギが消費されて音が吸音される。
また、抵抗部材65の形状を円柱または円管とする場合には、開口端を側壁12に向け、周面が底面部11と振動体20に接するようにしてもよい。
また、抵抗部材65をハニカムコアとし、ハニカムコアの一方の開口側を底面部11に固着し、もう一方の開口側が振動体20に接するようにしてもよい。なお、抵抗部材65をハニカムコアとする構成にあっては抵抗部材65を底面部11と振動体20の両方に接着しないようにしてもよい。
また、抵抗部材65を使用する構成にあっては、抵抗部材65の数は複数であってもよい。
また、本発明においては、抵抗部材40や抵抗部材65は、振動体20の振動の固有モードの山又は谷のいずれか一方に接するようにしてもよく、また、山部分の一部又は谷部分の一部に接するようにしてもよい。
また、本発明においては、抵抗部材40や抵抗部材65は、振動体20の振動の固有モードの節または振動が極小となる部分を跨いで振動体20に接するようにしてもよい。
また、変位が許容されている支持状態や自由支持など他の支持状態であってもよい。
なお、上述した実施形態または変形例に係る吸音構造を配置する場合、大きさの同じ吸音構造を複数組み合わせた吸音体群を配置してもよい。また、吸音構造を複数組み合わせる場合には、組み合わせる吸音構造毎に空気層30の縦と横のサイズを一定にして厚さを異ならせてもよく、空気層30の厚さを一定にして空気層30の縦と横のサイズを各々異ならせてもよい。また、空気層30の厚さとサイズの両方を各々異ならせてもよい。
また、本発明に係る吸音構造にあっては、少なくとも、抵抗部材40や抵抗部材65の配置位置、サイズ、材質、振動体20への取り付け方法や接触方法のいずれか一を変更することにより、吸音構造におけるバネマス系の吸音メカニズムの共振周波数や屈曲系の吸音メカニズムの共振周波数を調整し、吸音構造における吸音率のピークとなる周波数を調整してもよい。
Claims (20)
- 中空で開口部を備えた筐体と、
板状または膜状の振動体と、
抵抗部材と
を有し、
前記開口部が前記振動体で覆われて前記筐体と前記振動体とで空気層が形成されており、
前記抵抗部材は、前記振動体が屈曲振動したときに振動の節または極小となる位置以外の領域の少なくとも一部に接するように配置されていること
を特徴とする吸音構造。 - 前記抵抗部材は、前記振動体が屈曲振動したときに振動の節または極小となる位置を跨いで配置されていることを特徴とする請求項1に記載の吸音構造。
- 前記抵抗部材は、前記振動体が屈曲振動したときに振動が極大となる位置を跨いで配置されていることを特徴とする請求項1に記載の吸音構造。
- 前記抵抗部材は、前記振動体の屈曲振動に伴って変形することを特徴とする請求項1に記載の吸音構造。
- 前記抵抗部材は、前記振動体が変形したときに前記振動体との間で摩擦が生じるように配置されていることを特徴とする請求項1に記載の吸音構造。
- 前記抵抗部材は、前記振動体の表面に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の吸音構造。
- 粘着シートの粘着面を前記抵抗部材と前記振動体とに接触させて前記抵抗部材が前記振動体に配置されていることを特徴とする請求項6に記載の吸音構造。
- 前記抵抗部材は、前記振動体の内部に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の吸音構造。
- 前記抵抗部材の形状が糸状であることを特徴とする請求項8に記載の吸音構造。
- 前記抵抗部材が織物であることを特徴とする請求項8に記載の吸音構造。
- 前記抵抗部材は、前記振動体が屈曲振動したときに変位する位置と前記筐体とに接触するように、前記筐体と前記振動体とで囲まれた空間内に配置されていること
を特徴とする請求項1に記載の吸音構造。 - 前記抵抗部材が管状であり、管状の周面が前記振動体に接触していることを特徴とする請求項11に記載の吸音構造。
- 前記抵抗部材がハニカム構造であり、該ハニカム構造の開口端が前記振動体に接触していることを特徴とする請求項11に記載の吸音構造。
- 中空で開口部を備えた筐体と、
板状または膜状の振動体と、
貫通孔を有する支持部材と
を有し、
前記支持部材が前記開口部に取り付けられ、
前記振動体が前記筐体との間に前記支持部材を挟んで前記支持部材に取り付けられており、前記開口部が前記振動体に覆われて前記筐体と前記振動体とで空気層が形成されていること
を特徴とする吸音構造。 - 請求項1乃至請求項14のいずれかに記載の吸音構造を複数組み合わせた吸音構造群。
- 組み合わされた複数の吸音構造の各空気層のサイズが各々異なることを特徴とする請求項15に記載の吸音構造群。
- 組み合わされた複数の吸音構造の各空気層の厚みが各々異なることを特徴とする請求項15または請求項16に記載の吸音構造群。
- 請求項1乃至請求項14のいずれかに記載の吸音構造または請求項15乃至請求項17のいずれかに記載の吸音構造群を有する音響室。
- 中空で開口部を備えた筐体と、
板状または膜状の振動体と、
抵抗部材と
を有し、
前記開口部が前記振動体で覆われて前記筐体と前記振動体とで空気層が形成されており、
前記抵抗部材が、前記振動体が屈曲振動したときに振動の節または極小となる位置以外の領域の少なくとも一部に接するように配置されている吸音構造の調整方法であって、
少なくとも、前記抵抗部材の配置位置、前記抵抗部材のサイズ、前記抵抗部材の材質、前記抵抗部材の前記振動体へ接触方法のいずれか一を変更して吸音構造の共振周波数を調整する吸音構造の調整方法。 - 中空で開口部を備えた筐体と、
板状または膜状の振動体と、
抵抗部材と
を有し、
前記開口部が前記振動体で覆われて前記筐体と前記振動体とで空気層が形成され、
前記振動体が振動して騒音を低減する騒音低減方法であって、
前記抵抗部材は、前記振動体が屈曲振動したときに振動の節または極小となる位置以外の領域の少なくとも一部に接するように配置されていること
を特徴とする騒音低減方法。
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