JP5386920B2 - 車体構造体およびインナパネル - Google Patents

車体構造体およびインナパネル

Info

Publication number
JP5386920B2
JP5386920B2 JP2008262132A JP2008262132A JP5386920B2 JP 5386920 B2 JP5386920 B2 JP 5386920B2 JP 2008262132 A JP2008262132 A JP 2008262132A JP 2008262132 A JP2008262132 A JP 2008262132A JP 5386920 B2 JP5386920 B2 JP 5386920B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sound
outer panel
inner panel
absorbing structure
panel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008262132A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010089656A (ja
Inventor
康敬 中村
廉人 棚瀬
篤史 吉田
勝 松下
圭一 深津
弘 中嶋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamaha Corp
Original Assignee
Yamaha Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yamaha Corp filed Critical Yamaha Corp
Priority to JP2008262132A priority Critical patent/JP5386920B2/ja
Publication of JP2010089656A publication Critical patent/JP2010089656A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5386920B2 publication Critical patent/JP5386920B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Vehicle Interior And Exterior Ornaments, Soundproofing, And Insulation (AREA)
  • Soundproofing, Sound Blocking, And Sound Damping (AREA)

Description

本発明は、例えば、ロードノイズ等の比較的低い周波数のロードノイズを吸音することが可能な車体構造体に関する。
従来、車両の屋根を支える中空状のピラーを介して外部からの騒音が車内に入り込まないようにした車体構造体として、ピラー内に再成綿フェルトを設けて、エンジンルームから車室内に入り込む騒音を防止する構造(特許文献1)等がある。
特開平6−286530号公報
ところで、特許文献1では、粒子速度駆動に基づく吸音機構を利用しているため、低周波数領域における音に対しては、大きな背後空気層が必要であり、実際には、エンジン音、走行中の風切り音、タイヤや路面からひろうロードノイズ等のように、比較的低い周波数領域における音に対しては減衰することができなかった。また、ピラー内に挿入されるグラスウール、フェルト等の多孔質材は、音波の粒子速度が最大となる位置に、その速度が最大となる方向と垂直に配設されたときに、吸音効率が最大となる。このため、室境界(壁面)から、対象周波数のλ/4程度の空間を背後に有する必要があり、低音域を吸音するためには、大きな空気層(例えば、315Hzの場合には27cm)が必要となり、現実的には車室内に設置することは不可能となる。言い換えれば、背後空気層が少ない多孔質吸音構造では、低周波数を吸音することはできず、低周波波の音響エネルギーを消散させることはできなかった。
本発明は、上述した課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、低周波領域における音を効率良く吸音する吸音構造体を有する車体構造体およびインナパネルを提供することにある。
上述した課題を解決するために、本発明が採用する車体構造体は、車両の屋根を支える中空状の支柱であって、車体構造体の基台となるシャーシの一部をなすアウタパネルおよび該アウタパネルを車室側から覆うインナパネルとを有する支柱と、音圧駆動によって吸音を行う吸音構造体であって、音を受ける受音部が前記アウタパネル側に向いて、前記受音部と前記アウタパネルとの間に形成される空間が前記車室とつながるように、前記支柱に設けられる吸音構造体と、を具備し、前記吸音構造体は、開口部および底部を有する筐体と、前記筐体の開口部を塞いで空気層を画成し、前記受音部となって前記アウタパネルに対向する板状または膜状の振動体と、を有する板吸音体を含み、前記振動体の弾性振動の基本振動周波数が、前記振動体のマスと前記空気層のバネ成分とで構成されるバネマス系の共振周波数の5%〜65%の範囲内にあることを特徴とする。
上記構成において、前記吸音構造体は、閉空間と、この閉空間と前記車室とを連通し、開口部が前記受音部となる管状部材と、を有するヘルムホルツ吸音体を含むことが望ましい。
上記構成において、前記インナパネルは、芯材とこの芯材の表面を覆う表面材とを有し、前記芯材が前記吸音構造体の一部を構成することが望ましい。
上記構成において、前記インナパネルは、芯材とこの芯材の表面を覆う表面材とを有し、前記吸音構造体は、前記芯材に取り付けられることが望ましい。
上記構成において、前記インナパネルは、音圧透過部を有することが望ましい。
上述した課題を解決するために、本発明が採用するインナパネルは、車両の屋根を支える支柱をアウタパネルと共に構成するインナパネルであって、当該インナパネルの外形をなす芯材と、音圧駆動によって吸音を行う吸音構造体であって、音を受ける受音部が前記アウタパネル側に向くように設けられる吸音構造体と、を具備し、前記吸音構造体は、開口部および底部を有する筐体と、前記筐体の開口部を塞いで空気層を画成し、前記受音部となって前記アウタパネルに対向する板状または膜状の振動体と、を有する板吸音体を含み、前記振動体の弾性振動の基本振動周波数が、前記振動体のマスと前記空気層のバネ成分とで構成されるバネマス系の共振周波数の5%〜65%の範囲内にあることを特徴とする。
本発明によれば、吸音構造体が、音波を振動に変換して、音波エネルギーを機械エネルギーとして消費して吸音を行う。例えば、吸音構造体が吸音する周波数を低い値に設定した場合には、例えばロードノイズのような低周波数の音を効率良く吸音することができる。特に、吸音構造体の受音部をアウタパネル側に向けて配置することで、車室内の塵埃等を含んだ空気が直接受音部に伝わるのを防止でき、吸音構造体の寿命を延ばし、信頼性を高めることができる。
以下、吸音構造体を備えた車体構造体について説明する。
<第1実施形態>
本発明者達は、車室内にこもる音に着目して、車室内における種々の場所における音圧を測定した。その結果、屋根を支える支柱(以下、ピラーという)の部分で、音圧が比較的大きくなっていることを検知した。そこで、このピラーに吸音構造体を設けることに着目した。
一般に、車室の境界面においては、音波の粒子速度が大きな値をとらないのに対し、音圧は高いところと低いところが生じる(所謂、音圧分布)。そこで、上記構成のように、音圧駆動による吸音機構を有する吸音構造体は、吸音される音響エネルギーが、吸音効率とそこに入射する音響エネルギーの積で決まるため、高音圧の部位に前記音圧駆動の吸音構造を優先的に配置することで、効率的に車室内の音響エネルギーを消散することが可能となる。また、音圧駆動に基づく吸音構造体では、λ/4の背後空気層を構成することなく実現できるため、壁面近傍での吸音を可能とし、低周波数領域における音に対しても大きな背後空気層を必要としないという利点がある。
(1−1)構成
(1−1−1)車両
図1は、本発明の第1実施形態に係る4ドアセダン形の車両100を示す斜視図である。この車両100は車体構造体の基台となるシャーシ110に対してボンネット101、4枚のドア102、トランクドア103が開閉可能に取り付けられる。
図2は、シャーシ110を模式的に示す図である。シャーシ110はベース111と、このベース111から上側に延びる一対のフロントアウタパネル120・センタアウタパネル112・リアアウタパネル113と、アウタパネル120,112,113によって支えられる天井114と、車両100内を車室105とエンジン室106とに分けるエンジン仕切隔壁115と、車室105と荷室107とに分けるトランク仕切隔壁116とを有する。
また、図3に示す如くフロントアウタパネル120とフロントインナパネル130によってフロントピラー140を構成し、センタアウタパネル112とセンタインナパネル(図示せず)によってセンタピラーを構成し、リアアウタパネル113とリアインナパネル(図示せず)によってリアピラーを構成する。そして、このフロントピラー140は、天井114とフロントガラス117とを支える中空状の支柱となる(図3、参照)。また、フロントピラー140の空間には、天井114側の電気装置(例えば、アンテナ等)に接続されるケーブルが挿入される場合もある。
(1−1−2)フロントピラー
本実施形態の特徴は、フロントピラー140に箱形の板吸音体10を設けたことにある。
図3は、図1中の矢視III−III方向から見た拡大断面図である。
フロントピラー140は、シャーシ110の一部をなすフロントアウタパネル120と、このフロントアウタパネル120に取り付けられるフロントインナパネル130とを具備する。
フロントアウタパネル120は、平板部121を有する断面が略台形となった角柱状に形成される。平板部121には、フロントインナパネル130を取り付けるためのパネル取付孔122が穿設される(図4、参照)。また、フロントアウタパネル120の一端にはフロントガラス117が、他端にはドアガラス118が、それぞれシール部材(図示せず)を介して固定される。
フロントインナパネル130は、例えばポリプロピレン樹脂によって形成され、基台をなす芯材131と、音圧を透過する布材によって形成され、芯材131の表面を覆う表面材139と、を具備する。
芯材131は、平板部132と、この平板部132から外側に広がるように延びる傾斜部133,133とを有する。平板部132には、複数個の連通孔134が穿設され、この各連通孔134を通して車室105内とフロントピラー140内とを連通させる。なお、連通孔134は、平板部132に限らず、傾斜部133に穿設されてもよい。
次に、フロントアウタパネル120に対するフロントインナパネル130および板吸音体10の取り付け構造について、図4を参照しつつ説明する。図4は、フロントアウタパネル120に対してフロントインナパネル130を組み立てる前の状態を示した図である。
フロントインナパネル130には、フロントアウタパネル120のパネル取付孔122に挿通される取付突起135(2個のみ図示)が突出形成される。この取付突起135の先端は、暫時縮径するテーパー面を有する傘状に形成された係止部135Aとなり、この係止部135Aには先端に向けて開く切込部135Bが形成される。
これにより、パネル取付孔122に取付突起135を挿入する際、係止部135Aは、テーパー面がパネル取付孔122の周面に押されて切込部135Bを縮めた状態で挿入される。さらに、係止部135Aがパネル取付孔122を通過してフロントアウタパネル120内に抜けた際に切込部135Bが開いて、係止部135Aの端面は、パネル取付孔122の周囲に係止されることで、フロントインナパネル130がフロントアウタパネル120に対して抜け止めを図った状態で固定される。
(1−1−3)板吸音体
次に、板吸音体10の構造について説明する。
板吸音体10は、開口部12を有する矩形状の筐体11と、開口部12を閉塞する振動板13と、筐体11内に画成される空気層14と、を具備する。筐体11は合成樹脂材料(例えば、ABS樹脂)によって形成され、振動板13は高分子化合物(例えば、無機充填材入りオレフィン系共重合体)によってシート状に形成される。この振動板13が本発明による音を受ける受音部となる。本発明においては、振動板13は、弾性を有する素材を膜状に形成してもよい。
また、板吸音体10は、振動板13がフロントアウタパネル120の平板部121(室境界)との間に空間Sが形成されるように、筐体11の底部が、フロントインナパネル130の平板部132に接着剤等によって固定される。
板吸音体10は、後述する条件に設定することで、連通孔134を通して空間Sに入り込んだ空気による車室105側の音圧と空気層14側の音圧との差(即ち、振動板13の前後の音圧差)によって振動板13が駆動される。これにより、当該板吸音体10に到達する音波のエネルギーは、この振動板13の振動により消費されて音が吸音されることになる。即ち、板吸音体10は、音圧駆動により励振された振動により吸音効果を発揮する。
(1−1−4)板吸音体の設定条件
ここで、板吸音体10の設定条件について説明する。
一般に、板状または膜状の振動体と空気層により音を吸収する吸音構造について、減衰させる周波数は、振動体の質量成分(マス成分)と空気層のバネ成分とによるバネマス系の共振周波数によって設定される。空気の密度をρ0[kg/m3]、音速をc0[m/s
]、振動体の密度をρ[kg/m3]、振動体の厚さをt[m]、空気層の厚さをL[m]
とすると、バネマス系の共振周波数は数1の式で表される。
Figure 0005386920
また、板・膜振動型吸音構造において振動体が弾性を有して弾性振動をする場合には、弾性振動による屈曲系の性質が加わる。建築音響の分野においては、振動体の形状が長方形で一辺の長さをa[m]、もう一辺の長さをb[m]、振動体のヤング率をE[Pa]、振動体のポアソン比をσ[−]、p,qを正の整数とすると、以下の数2の式で板・膜振動型吸音構造の共振周波数を求め、求めた共振周波数を音響設計に利用することも行われている(周辺が固定支持の場合)。
Figure 0005386920
そして、本実施形態においては、上記数式から160〜315Hzバンド(1/3オクターブ中心周波数)を吸音するよう、以下のようにパラメータが設定される。
空気の密度ρ0 ;1.225[kg/m3]
音速c0 ;340[m/s]
振動体の密度ρ ;1500[kg/m3]
振動体の厚さt ;0.002[m]
空気層の厚さL ;0.015[m]
筐体の長さa ;0.1[m]
筐体の長さb ;0.06[m]
振動体のヤング率E ;0.4[GPa]
ポアソン比σ ;0.4
モード次数 ;p=q=1
一方、上記数2において、バネマス系の項(ρ00 2/ρtL)と屈曲系の項(バネマス系の項の後に直列に加えられている項)とが加算される。このため、上記式で得られる共振周波数は、バネマス系の共振周波数より高いものとなり、吸音のピークとなる周波数を低く設定することが難しい場合がある。
このような吸音体においては、バネマス系による共振周波数と、板の弾性による弾性振動による屈曲系の共振周波数との関連性は十分に解明されておらず、低音域で高い吸音力を発揮する板吸音体の構造が確立されていないのが実情である。
そこで、発明者達は鋭意実験を行った結果、屈曲系の基本振動周波数の値をfa、バネマス系の共振周波数の値をfbとし場合、以下の数3の関係を満足するように、上記パラメータを設定する。これにより、屈曲系の基本振動が背後の空気層のバネ成分と連成して、バネマス系の共振周波数と屈曲系の基本周波数との間の帯域に振幅の大きな振動が励振されて(屈曲系共振周波数fa<吸音ピーク周波数f<バネマス系基本周波数fb)、吸音率が高くなるという事実を検証した。
Figure 0005386920
さらに、以下の数4に設定する場合、吸音ピークの周波数がバネマス系の共振周波数より十分に小さくなる。この場合、低次の弾性振動のモードにより屈曲系の基本周波数がバネマス系の共振周波数より十分に小さく、300[Hz]以下の周波数の音を吸音する吸音構造として適していることも検証した。
Figure 0005386920
このように、上記した数3,4の条件を満足するように各種パラメータを設定することにより、吸音のピークとなる周波数を低くした板吸音体が構成できる。
(1−2)第1実施形態の作用・効果
本実施例による板吸音体10においては、車室105内にこもる音が連通孔134を通して振動板13に伝達され、この振動板13を振動させる。この振動により、車室105内の音波エネルギーが機械エネルギーとして消費されて吸音を行う。例えば、板吸音体10の設定を上記パラメータの数値に設定することにより、ロードノイズのような低周波数の音(車室105内の固有振動に対応した音圧が局所的に高くなる音の周波数(500Hz以下))を効率良く吸音することができる。
そこで、本実施形態においては、特に車室内において音圧の高い位置、即ちフロントピラー140に箱形の板吸音体10を設けている。エンジン室106からエンジン仕切隔壁115を抜けてフロントガラス117で反射されたタイヤ音やエンジン音等の比較的周波数の低いロードノイズは、フロントピラー140に設けられた板吸音体10に効率良く吸音される。
この比較的低い周波数とは、車室内の固有振動のうちその振動数が最も低い周波数である基本振動の周波数(通常の車室では約80Hz)と、当該車室が拡散音場とみなせる周波数帯域(通常の車室では約500Hz以上の帯域)との間の周波数帯域であって、当該車室105において離散的にモードがあるとみなせる周波数をいう。
ここで、図5にフロントピラー140に板吸音体10を設けた実験を行った結果を示す。このグラフは、後部座席における音圧を示した周波数特性であり、実線が吸音構造体なし、点線が吸音構造体有りを示している。
この図5に示すように、周波数300〜400Hzの範囲において、騒音レベルが0.4dB低減され、騒音(ロードノイズ等)が集中する低い周波数における音を吸音できる結果が得られた。
この結果、本実施形態における車体構造体においては、フロントピラー140に設けられた板吸音体10によって、例えばロードノイズ等を効率良く吸音させることができ、車室105内の静粛感を高めることができる。
一方、板吸音体10の振動板13側がフロントアウタパネル120に向けられ、フロントアウタパネル120と振動板13との間に空間Sがある状態で、車室105に発生する音は、車室105内で発せられた音波のうち低周波数の音波が、振動板13とフロントアウタパネル120との間の空間Sに入り込む。音波がこの間の空間Sに入り込むと、この空間Sの音圧と、板吸音体10の空気層14内の圧力との差により振動板13が振動し、空間Sに入り込んだ音波のエネルギーは、この振動により消費されて音が吸音される。ここで、振動板13とフロントアウタパネル120(平板部121)との間の空間Sは、振動板13とフロントアウタパネル120の2つの境界面に挟まれ、板吸音体10が配置されていない場合と比較して、音圧が高くなることから、振動板13へ入力する音波のエネルギーが大きくなり、吸音効率が向上することとなる。
さらに、本実施形態においては、板吸音体10の振動板13が、車室105に対して裏向きに配置されているから、振動板13に直射日光や空気が直接作用するのを軽減でき、材料選択に対して耐候基準が緩和される。この結果、振動板13の材料の選択肢が増えるだけでなく、耐候を高めるための添加剤等を付加せずに済むため、コスト低減も図ることができる。
また、板吸音体10の振動板13を車室105に対して表向きに配置した場合には、振動板13に対して車室105側から外力が加わって当該振動板13を破損する可能性があったが、その危険性も回避でき、耐久性も高めることができる。
(1−3)第1実施形態の変形例
本発明は、前述した第1実施形態の取付構造に限らず、種々の対応が可能である。
(1−3−1)
この変形例による構成は、図6に示すように、フロントインナパネル130´の平板部132を円弧状に膨らみを持たせた円弧部132´としている。この場合、板吸音体10は、弾性材料によって形成されるスペーサ15,15,…を介して円弧部132´に取り付ければよい。
(1−3−2)
この変形例による構成は、フロントインナパネル130の一部を板吸音体10とする例である。具体的には、図7(a)に示すように、フロントインナパネル130の芯材131に車室105の逆側に開口する矩形状の凹部136を形成し、この凹部136の開口部に直接振動板13を固着し、凹部136と、振動板13と、凹部136および振動板13によって画成される空気層14とによって板吸音体10´を構成する。
また、図7(b)は、円弧部132´を有するフロントインナパネル130´の場合を図示している。
(1−3−3)
本発明による構成は、上記実施形態および変形例(1−3−1),(1−3−2)に限らず、フロントインナパネル130に板吸音体10が設けられる構造であれば、他の構造であってもよい。
このように、実施形態および変形例(1−3−1),(1−3−2)にあっては、フロントインナパネル130に板吸音体10を備えた構成となっているため、フロントアウタパネル120に板吸音体10を取り付けるための構造を形成する必要がないため、既に板吸音体10が備えられていないフロントインナパネルが装着された車両100であっても、フロントインナパネルを交換することで、上記効果を容易に得ることができる。
(1−3−4)
前述した実施形態および変形例(1−3−1),(1−3−2)は、フロントインナパネル130に板吸音体10が設けられる構造としたが、本発明はこれに限らず、フロントアウタパネル120に板吸音体10を設ける構造としもよい。
この変形例による構成は、フロントアウタパネル120に板吸音体10に設けた例である。具体的には、図8(a)に示すように、フロントアウタパネル120の平板部121に、この平板部121と振動板13が対向するようにスペーサ16を介して板吸音体10が設けられる。平板部121と振動板13とは、介在したスペーサ16の分だけ離間しているため、この隙間が空間Sとなる。
また、図8(b)は、円弧部132´を有するフロントインナパネル130´の場合を図示している。
(1−3−5)
前述した実施形態では、板吸音体10の構成を、矩形状の筐体11、筐体11の開口部12を閉塞する振動板13と、筐体11内に画成される空気層14と、を具備するものとしたが、本発明による筐体の形状は矩形状に限らず、円形状や多角形状であってよい。また、いずれの形状の筐体であっても、振動板13に対して振動条件を変更するための集中質量を、振動板13の中央部に設けることが望ましい。
板吸音体10は、先にも説明した通り、バネマス系と屈曲系で吸音メカニズムが形成されている。ここで、発明者達は、振動板13の面密度を変えた際の共振周波数における吸音率の実験を行った。
図9は、空気層14の縦と横の大きさが100mm×100mmで厚さが10mmの筐体11に振動板13(大きさが100mm×100mm、厚さ0.85mm)を固着し、中央部(大きさが20mm×20mm、厚さ0.85mm)の面密度を変化させた際の板吸音体10の垂直入射吸音率のシミュレート結果を示した図である。なお、シミュレート手法は、JIS A 1405−2(音響管による吸音率及びインピーダンスの測定−第2部:伝達関数法)に従って、上記板吸音体10を配置した音響室の音場を有限要素法により求め、その伝達関数より吸音特性を算出した。
具体的には、中央部の面密度を、(1)399.5[g/m2]、(2)799[g/m2]、(3)1199[g/m2]、(4)1598[g/m2]、(5)2297[g/m2]とし、周縁部材の面密度を799[g/m2]とし、振動板13の平均密度を、(1)783[g/m2]、(2)799[g/m2]、(3)815[g/m2]、(4)831[g/m2]、(5)863[g/m2]とした場合のシミュレーション結果である。
シミュレートの結果を見ると、300〜500[Hz]の間と、700[Hz]付近において吸音率が高くなっている。
700[Hz]付近で吸音率が高くなっているのは、振動板13のマスと空気層14のバネ成分によって形成されるバネマス系の共振によるものである。板吸音体10においては上記バネマス系の共振周波数での吸音率をピークとし音が吸音されており、中央部の面密度大きくしても、振動板13全体のマスは大きく変わらないので、バネマス系の共振周波数も大きく変わらないことが分かる。
また、300〜500[Hz]の間で吸音率が高くなっているのは、振動板13の屈曲振動によって形成される屈曲系の共振によるものである。板吸音体10においては、屈曲系の共振周波数での吸音率が低音域側のピークとして表れており、中央部の面密度を大きくしてゆくと屈曲系の共振周波数だけが低くなっていることが分かる。
一般に、屈曲系の共振周波数は、振動板13の弾性振動を支配する運動方程式で決定され、振動板13の密度(面密度)に反比例する。また、前記共振周波数は、固有振動の腹(振幅が極大値となる場合)の密度により大きく影響される。このため、上記シミュレーションでは、1×1の固有モードの腹となる領域を中央部で異なる面密度に形成したので、屈曲系の共振周波数が変化したものである。
このように、シミュレーション結果は、中央部の面密度を周縁部の面密度より大きくすると、吸音のピークとなる周波数のうち、低音域側の吸音率のピークがさらに低音域側へ移動することを表している。従って、中央部の面密度を変更することにより吸音のピークとなる周波数の一部をさらに低音域側または高音域側に移動(シフト)させることができることを表している。
上述した板吸音体10においては、中央部の面密度を変えるだけで、吸音される音のピークの周波数を変える(シフトさせる)ことができるため、振動板13を板吸音体10全体と同じ素材で板状に形成し、板吸音体10全体の質量を重くして吸音する音を変更する場合と比較して、板吸音体10全体の質量を大きく変えることなく吸音させる音を低くできる。
このように、車室内や荷室内の吸音力の変更(人や荷物の数量、形状の変化等)や発生騒音の変更(タイヤの変更、路面状況の変化等)により車室内の騒音特性の変化に対応できる。
さらに、板吸音体10の空気層14内には、多孔質吸音材(例えば、発泡樹脂、フェルト,ポリエステルウール等の綿状繊維)を充填することにより、吸音率ピーク値を増加させてもよい。
<第2実施形態>
次に、本発明による第2実施形態について説明する。本実施形態の特徴は、フロントピラーにヘルムホルツ吸音体を設けた点にある。なお、前述した第1実施形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
(2−1)構成
図10は、図1中の矢視III−III方向から見た断面図である。
本実施形態に用いられるヘルムホルツ吸音体40は、内部に空間が形成された直方体状の筐体41と、この筐体41の上部側に穿設された挿入孔42に挿入された管状部材43と、を有している。筐体41の内側には密閉空間44が画成され、管状部材43の内側には密閉空間44が外部と連通する開口45が形成されている。この管状部材43の開口部分が本発明による音を受ける受音部となる。
また、ヘルムホルツ吸音体40は、開口45とフロントアウタパネル120の平板部121(室境界)との間に空間Sが形成されるように、フロントインナパネル130の平板部132に、筐体41の底部が接着剤等によって固定される。
(2−2)作用
筐体41は、例えばFRP(繊維強化プラスチック)によって直方体状に形成されている。管状部材43は、例えば塩化ビニール製のパイプを使用でき、空気との摩擦が生じやすいように、内面を粗くしておく。このヘルムホルツ吸音体40は、寸法の小さい空洞である密閉空間44の中の空気がバネとして働くことにより、車室105内に発生した音を減衰するように作用する。
このとき、密閉空間44に設けられた小さな開口45が空間Sに通じているため、開口45内の空気の塊をマスとして1質点系バネ・マスモデルが形成される。そして、この系の共振周波数においては、開口45内の空気の塊が空間Sの音圧によって振動し、開口45の周壁と空気の塊との摩擦によって、音のエネルギーが熱エネルギーに変換される。つまり、音が減衰される。
いま、開口45の長さをL、開口45の横断面積をS、密閉空間44の容積をV、音速をC、開口45の有効長さをLe(Le≒L+0.8・S1/2)とすると、ヘルムホルツ吸音体40の共鳴周波数f0は、f0=1/2π(C2 S/Le・V)1/2となる。
この式から、開口45の横断面積S又は有効長さLe、即ち、管状部材43の内径d又は長さLを変えることによって、共鳴周波数f0を調整でき、これにより、周波数の異なる音を減音できることが分かる。
このように、フロントピラー140にヘルムホルツ吸音体40を設けることにより、例えばロードノイズ等を効率良く吸音させることができ、車室105内の静粛感を高めることができる。
(2−3)第2実施形態の変形例
(2−3−1)
なお、ヘルムホルツ吸音体40のフロントピラー140への取付構成は、第2実施形態の構成に限らず、種々の対応が可能である。例えば、筐体41をフロントインナパネル130の一部として作り込んだり、種々の組み付け構造がある。
(2−3−2)
また、ヘルムホルツ吸音体40の筐体41の形状は、直方体に限らず、円柱状等、他の形状であってもよい。
(2−3−3)
さらに、管状部材は、その長さが自在に変えられるよう構成されていてもよい。図11は、管状部材43´の一態様を示す図であり、図11(a)は管状部材43´の拡大縦断面図であり、図11(b)は管状部材43´を側面から見た図である。
同図に示す管状部材43´は、内管43a及び外管43bからなる。内管43aは、管状の部材で、その外周面に雄螺子を構成する溝が設けられている。外管43bは、内径が内管43aのそれよりも大きい管状の部材であり、その内周面に前記内管43aの雄螺子に螺合する雌螺子を構成する溝が設けられている。管状部材43は、外管43bに対して内管43aがねじ込まれることによって、当該管状部材43の全長、すなわち開口45の長さLが変化する。例えば、外管43bを筐体41の挿入孔42に固定することによって、内管43aを外管43bに対してねじ込むことで、管状部材43の全長を可変にすることが可能となる。上述した如く、ヘルムホルツ吸音体40の共鳴周波数f0は、管状部材43´の長さに依存するため、ユーザはいつでも、必要に応じて共鳴周波数f0を調整することができる。
なお、管状部材43´の長さを変えるために、内管43a及び外管43bが螺子部材を構成するようにしていたが、3つ以上の螺子部材から構成されていてもよいし、蛇腹状の菅を用いてもよく、要は、管状部材43を伸縮可能にする構造であればどのような構造であってもよい。また、内管43aの外周には、ユーザが操作し易いように、ローレット加工等の滑り止めを施してもよい。
また、管状部材43´の長さの調整を自動化してもよい。この場合、管状部材43´の長さを調整する、例えばマイクと、周波数解析装置と、コントローラと、駆動装置かならなる自動調整機構を設ける。自動調整機構にあっては、マイクによって音を収音し、周波数解析装置がこの収音された音を表す信号を解析して、特に騒音が大きい周波数を特定する。コントローラは、特定された周波数に応じたヘルムホルツ吸音体40の管状部材43の長さを算出し、ソレノイド等からなる駆動装置に、その長さに応じた駆動信号を出力する。駆動装置は、駆動信号に応じてヘルムホルツ吸音体40の管状部材43の長さを調整し、特に騒音が大きい周波数の吸音特性が改善されるようにする。なお、管状部材43の長さに応じた駆動をする際に、コントローラはフィードバック制御を行ってもよい。
<変形例>
以上、本発明による実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、他の様々な形態で実施可能である。
(変形例1)
なお、第1実施形態では、吸音構造体に板吸音体を採用した場合を例示し、第2実施形態では、吸音構造体にヘルムホルツ吸音体を採用した場合を例示したが、本発明は、板吸音体10およびヘルムホルツ吸音体40の組み合わせであってもよい。
(変形例2)
前記各実施形態においては、4ドアのセダンタイプを例示したが、本発明はこれに限らず、屋根およびフロントガラスを支える中空状の支柱(フロントピラー)を有する車両であれば、適用が可能である。さらに、フロントピラーに限らず、センターピラー、リアピラーにも適用が可能である。
(変形例3)
さらに、板吸音体10は、フロントインナパネル130全体に配置される場合であっても、比較的音圧の高い位置に配置されるようにしてもよい。
(変形例4)
また、本発明においては、吸音構造体をフロントインナパネル130或いはフロントアウタパネル120に固定する方法は、直接或いはスペーサを介して固定する構成に限定されるものではなく、面ファスナー等によって固定するようにしてもよい。
(変形例5)
また、前記各実施形態および変形例では、吸音構造体をフロントインナパネル130或いはフロントアウタパネル120に取り付けた後は、隙間が調整できない構造となっていたが、伸縮自在の柱状部材17を用いることにより、振動板13とフロントアウタパネル120との間の距離を自在に調整することが可能となる。
図12は、伸縮自在の柱状部材17の一例を示した図(側面図)である。柱状部材17は、基部17Aと、調節部17Bとにより構成されている。基部17Aは、円管の一方の開口部を閉じた形状となっており、内周面に雌ねじが切られている。また、調節部17Bの外観は円柱形状をしており、外周面には雄ねじが切られている。調節部17Bに設けられている雄ねじは、基部17Aの雌ねじに噛み合うようになっているため、調節部17Bを回転させると、基部17Aの底面(基部17Aで開口部が設けられていない側)から、調節部17Bにおいて基部17Aの開口部側に入っている側と反対側の端面までの距離を調節することができる。
そして、上述した実施形態におけるスペーサ15,16を、この柱状部材17に替えれば、振動板13(開口45)とフロントアウタパネル120との間の距離を自在にユーザが変更でき、吸音特性を任意に調整することができる。
なお、上述した、フロントアウタパネル120と振動板13(開口45)との距離を調整する構成は、一例であり、フロントアウタパネル120と振動板13(開口45)との距離を調整する構成は、上述した構成に限定されるものでない。
また、本発明においては、振動板13(開口45)に対してフロントアウタパネル120の平板部121に対して振動板13が傾斜した状態で、フロントアウタパネル120に取り付けられるようにしてもよい。
(変形例6)
前記各実施形態では、フロントインナパネル130をフロントアウタパネル120に取り付ける構造を、取付突起135をパネル取付孔122に挿入することによって行ったが、本発明はこれに限らず、各部位を接着剤等、他の固定方法で固定するようにしてもよい。
本発明の第1実施形態に係る4ドアセダン形の車両を示す斜視図である。 車両のシャーシを模式的に示す図である。 図1中の矢視III−III方向から見た拡大した断面図である。 フロントアウタパネルに対してフロントインナパネルを組み立てる前の状態を示した図である。 フロントピラーに板吸音体を設けた実験結果を示す図である。 第1実施形態の変形例を示す図である。 変形例(1−3−1)を示す図である。 変形例(1−3−4)を示す図である。 変形例(1−3−5)を示す図である。 第2実施形態による図3と同様位置から見た断面図である。 第2実施形態の変形例を示す図である。 変形例5を示す図である。
符号の説明
10,10´・・・板吸音体、11,41・・・筐体、12・・・開口部、13・・・振動板、14・・・空気層、40・・・ヘルムホルツ吸音体、43・・・管状部材、44・・・密閉空間、100・・・車両、110・・・シャーシ、120・・・フロントアウタパネル、130・・・フロントインナパネル、131・・・芯材、139・・・表面材、140・・・フロントピラー(支柱)。

Claims (6)

  1. 車両の屋根を支える中空状の支柱であって、車体構造体の基台となるシャーシの一部をなすアウタパネルおよび該アウタパネルを車室側から覆うインナパネルとを有する支柱と、
    音圧駆動によって吸音を行う吸音構造体であって、音を受ける受音部が前記アウタパネル側に向いて、前記受音部と前記アウタパネルとの間に形成される空間が前記車室とつながるように、前記支柱に設けられる吸音構造体と、を具備し、
    前記吸音構造体は、
    開口部および底部を有する筐体と、前記筐体の開口部を塞いで空気層を画成し、前記受音部となって前記アウタパネルに対向する板状または膜状の振動体と、を有する板吸音体を含み、
    前記振動体の弾性振動の基本振動周波数が、前記振動体のマスと前記空気層のバネ成分とで構成されるバネマス系の共振周波数の5%〜65%の範囲内にある
    ことを特徴とする車体構造体。
  2. 求項1記載の車体構造体において、
    前記吸音構造体は、閉空間と、この閉空間と前記空間とを連通し、開口部が前記受音部となる管状部材と、を有するヘルムホルツ吸音体を含む
    ことを特徴とする車体構造体。
  3. 求項1又は2に記載の車体構造体において、
    前記インナパネルは、芯材とこの芯材の表面を覆う表面材とを有し、
    前記芯材が前記吸音構造体の一部を構成する
    ことを特徴とする車体構造体。
  4. 求項1又は2に記載の車体構造体において、
    前記インナパネルは、芯材とこの芯材の表面を覆う表面材とを有し、
    前記吸音構造体は、前記芯材に取り付けられる
    ことを特徴とする車体構造体。
  5. 請求項1乃至のいずれか1に記載の車体構造体において、
    前記インナパネルは、音圧透過部を有する
    ことを特徴とする車体構造体。
  6. 両の屋根を支える支柱をアウタパネルと共に構成するインナパネルであって、
    当該インナパネルの外形をなす芯材と、
    音圧駆動によって吸音を行う吸音構造体であって、音を受ける受音部が前記アウタパネル側に向いて、前記受音部と前記アウタパネルとの間に形成される空間が前記車室とつながるように、前記芯材に設けられる吸音構造体と、を具備し、
    前記吸音構造体は、
    開口部および底部を有する筐体と、前記筐体の開口部を塞いで空気層を画成し、前記受音部となって前記アウタパネルに対向する板状または膜状の振動体と、を有する板吸音体を含み、
    前記振動体の弾性振動の基本振動周波数が、前記振動体のマスと前記空気層のバネ成分とで構成されるバネマス系の共振周波数の5%〜65%の範囲内にある
    ことを特徴とするインナパネル。
JP2008262132A 2008-10-08 2008-10-08 車体構造体およびインナパネル Expired - Fee Related JP5386920B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008262132A JP5386920B2 (ja) 2008-10-08 2008-10-08 車体構造体およびインナパネル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008262132A JP5386920B2 (ja) 2008-10-08 2008-10-08 車体構造体およびインナパネル

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010089656A JP2010089656A (ja) 2010-04-22
JP5386920B2 true JP5386920B2 (ja) 2014-01-15

Family

ID=42252805

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008262132A Expired - Fee Related JP5386920B2 (ja) 2008-10-08 2008-10-08 車体構造体およびインナパネル

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5386920B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018181143A1 (ja) 2017-03-28 2018-10-04 富士フイルム株式会社 防音構造

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5672765B2 (ja) * 2010-05-17 2015-02-18 ヤマハ株式会社 音響構造体

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59180593A (ja) * 1983-03-31 1984-10-13 三菱製鋼株式会社 低周波音吸音器
JPH0850489A (ja) * 1994-08-05 1996-02-20 Nissan Motor Co Ltd 吸音構造体
JP2002087179A (ja) * 2000-09-11 2002-03-26 Kasai Kogyo Co Ltd 自動車用内装部品
JP2006142885A (ja) * 2004-11-16 2006-06-08 Hayashi Engineering Inc 路上走行自動車の吸音構造

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018181143A1 (ja) 2017-03-28 2018-10-04 富士フイルム株式会社 防音構造

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010089656A (ja) 2010-04-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5326472B2 (ja) 吸音構造
JP5359167B2 (ja) 車体構造体および荷室
JP5402120B2 (ja) 車体構造体
JP6185859B2 (ja) 車体パネル構造体
EP2764509B1 (en) High bandwidth antiresonant membrane
JP5245641B2 (ja) 吸音構造体
US20110056763A1 (en) Acoustic resonance device
JP5167751B2 (ja) 吸音構造
JP5315861B2 (ja) 車体構造体およびインストルメントパネル
WO2005043509A1 (ja) 吸音構造体
CN109747564B (zh) 汽车的面板构造
WO2016026424A1 (en) Vibration damped sound shield
JP5315864B2 (ja) 車体構造体およびフロア
JP5386920B2 (ja) 車体構造体およびインナパネル
JP5597913B2 (ja) 吸音構造体
JP5286856B2 (ja) 車体構造体、車両用ルーフおよびルーフインナパネル
JP5499460B2 (ja) ダクト及び車両構造体
JP5428170B2 (ja) 車体構造体
JP5228598B2 (ja) 車体構造体
JP2009255652A (ja) サンバイザー
JP5286949B2 (ja) 吸音構造
JP2009145740A (ja) 吸音体、吸音体群及び音響室
JP7310120B2 (ja) 吸音構造体
JP2009040072A (ja) 吸音構造
JP2010102013A (ja) 吸音体

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110919

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130212

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130214

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130405

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130910

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130923

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5386920

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees