JP7301647B2 - 箱 - Google Patents
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Description
また、組み立てられた箱の前記第1側壁部と前記第2側壁部の外面には障害となるような出っ張り部を生じさせるようなことは無いので、取扱に便利な箱を得ることができる。
また、前記折込部の開放辺に形成された前記凹部の深さがシート厚を超える深さとなっているので、前記係止片部の前記連接部を前記第6折線から谷折りし、前記折込部の前記凹部に嵌合したとき、前記係止片部の前記連接部の谷折りによって前記係止片部に形成されている前記嵌合口に嵌合した前記折込部の前記突片部の先端が前記係止片部の上面から突出した状態となることから、前記突片部と前記係止片部との間に確実な係止状態が得られ、前記第2側壁部と、前記第2側壁部の内面側に折り込まれた前記折込部を確実に固定することができ、堅牢な箱を得ることができる。
また、内蓋部は箱と一体となって設けられているので、別途内蓋を用意する必要が無い。
また、外蓋部は箱と一体となって設けられているので、別途外蓋を用意する必要がない。
図1~図5は本発明に係る箱の実施の形態の第1例を示すものであり、図1は第1例の箱の斜視図、図2は図1に示す箱の展開図、図3は図1に示す箱を組み立てる過程を示す説明図、図4は図1に示す箱の開口部に取り付ける内蓋の一例を示す平面図、図5は図1に示す箱の開口部に内蓋を取り付けた状態を示す平面図である。
使用されるシートとしてはシート状の材料であれば特に限定されないが、例えば、紙製シート、プラスチック製シート等が使用される。紙製シートとしては厚紙シート、白板紙シート、紙段ボールシート等があり、またプラスチック製シートとしては、プラスチック板状シート、プラスチック段ボールシート等がある。
第1例では、箱1を組み立てるシートとして、箱1の内面となる一面に耐液体性の塗料がコーティングされた紙製の段ボールシートが使用されている。
先ず、底部2の相対向する二辺に設けられている第1側壁部4を第1折線3から谷折りして立ち上げるとともに、底部2の他の相対向する二辺に設けられている第2側壁部6を第2折線5から谷折りして立ち上げ、この第1側壁部4と第2側壁部6の立ち上げと同期して、隣り合う第1側壁部4と第2側壁部6の間に設けられている正方形の折込部10を、対角線となる第5折線9を山折りし、第3折線7、第4折線8を谷折りして内方に二つ折りして三角形とし、第2側壁部6の内面側に折り込む。
折込部10を内方に二つ折りして三角形としたとき、折込部10の2つの開放辺に形成された凹部12同士と、突部13a,13b同士が重なり、重なった突部13a,13bが折込部10の開放辺に設けられる突片部11a,11bとなる(図3参照。)。
このようにして箱1の組み立てが完了する(図3参照。)。
内蓋20は、箱1の開口部の内側に納まる矩形状の板状体からなり、内蓋20の第2側壁部側の辺には、係止片部15に形成された穴状の嵌合口16aと溝状の嵌合口16bに嵌合し、係止片部15から突している折込部10の開放辺に設けられた突片部11aと突片部11bの間に嵌合する嵌合片21が形成されている(図4参照。)。板状体は箱1と同じシート状の材料が使用される。
箱1の開口部へ嵌め込まれた内蓋20は、その内面が箱1の内方に折り曲げられている係止片部15に当接するとともに、内蓋20の第2側壁部側の辺に形成されている嵌合片21が折込部10の開放辺に形成された凹部12に嵌合し、この凹部12に嵌合している係止片部15の連接部17に当接する。このようにして箱1の開口部に内蓋20が取り付けられ、箱1の開口部が閉じられる。
また、箱1の開口部を閉じている内蓋20を取り外す場合は、凹部12に嵌合し、第2側壁部6の外面に現れている内蓋20の嵌合片21の端部に指を掛け、引き上げるといった簡単な作業で箱1の開口部から内蓋20を取り外し、箱1の開口部を開けることができる。
第2例の箱1は、第1例の箱1と基本構成において変わるところはなく、第1例と同一の構成については同一の符号を付して説明する。
第2例では、係止片部15と第2側壁部6の間における中央部位に、第2側壁部6の両側から第2側壁部6の内面側に折り込まれる2つの折込部10に設けられている突片部11a,11aをそれぞれ嵌合する2つの穴状の嵌合口16a,16aが形成されている。そして、嵌合口16a,16aの間は第2側壁部6に連接している連接部17となる。
その他の構成は、第1例と同様なので、第1例を援用し、その説明を省略する。
組み立てられた第2例の箱1は、嵌合口16a,16aと突片部11a,11aとの間がしっかりした嵌合状態となり、第2側壁部6と、第2側壁部6の内面側に折り込まれた折込部10を確実に固定することができ、一層堅牢な箱1を得ることができる。
その他の作用効果は第1例と同様である。
第3例の箱1は、第1例の箱1と基本構成において変わるところはなく、第1例と同一の構成については同一の符号を付して説明する。
第3例では、底部2の相対向する二辺にそれぞれ設けられた第1側壁部4の開放辺に、第7折線23を介して連接する内蓋部22が設けられている。内蓋部22は中央で2分割した形状となっている。第7折線23にあっては、第1側壁部4と折込部10が連接している第3折線7に凹部12の深さを超えない範囲で切り込み24が設けられ、切り込み24の先端を結ぶ線が第7折線23となっている。
その他の構成は、第1例と同様なので、第1例を援用し、その説明を省略する。
その他の作用効果は第1例と同様である。
第4例の箱1は、第1例の箱1と基本構成において変わるところはなく、第1例と同一の構成については同一の符号を付して説明する。
第4例では、底部2の相対向する二辺にそれぞれ設けられた第1側壁部4の開放辺に、第7折線23を介して連接する外蓋部26が設けられている。外蓋部26は中央で2分割した形状となっている。また、外蓋部26の第2側壁部6側の開放辺が、第1側壁部4より僅かに出ている。
その他の構成は、第1例と同様なので、第1例を援用し、その説明を省略する。
その他の作用効果は第1例と同様である。
天部28の4辺にそれぞれ設けられている側壁部30を第8折線28から山折りし、この状態で、側壁部30を箱1の第1側壁部4及び第2側壁部6の外面に重ねるようにして箱1に被せ、或いは、天部28を箱1の開口部に当ててから、側壁部30を第8折線28から山折りし、側壁部30を箱1の第1側壁部4及び第2側壁部6の外面に重ねるようにして箱1に被せる(図11参照。)。
2 底部
3 第1折線
4 第1側壁部
5 第2折線
6 第2側壁部
7 第3折線
8 第4折線
9 第5折線
10 折込部
11a,11b 突片部
12 凹部
13a、13b 突部
14 第6折線
15 係止片部
16a,16b 嵌合口
17 連接部
18 切り込み
20 内蓋
21 嵌合片
22 内蓋部
23 第7折線
24 切り込み
25 嵌合片
26 外蓋部
27 外蓋
28 天板
29 第8折線
30 側壁部
Claims (8)
- 一枚のシートから組み立てられる箱であって、矩形状の底部の相対向する二辺にそれぞれ第1折線を介して連接する第1側壁部が設けられ、前記底部の他の相対向する二辺にそれぞれ第2折線を介して連接する第2側壁部が設けられ、隣り合う前記第1側壁部と前記第2側壁部の間に、両側端縁にそれぞれ第3折線、第4折線を介して連接し、前記両側端縁を2辺とする正方形に形成され、第3折線、第4折線の間の対角線を第5折線として内方に二つ折りされ三角形となって前記第2側壁部の内面側に折り込まれる折込部が設けられ、
前記折込部の2つの開放辺には突片部が設けられ、また、前記第2側壁部の開放辺に第6折線を介して連接する係止片部が設けられ、前記係止片部と前記第2側壁部の間に前記折込部に設けられた突片部が嵌合する嵌合口が形成されており、
前記係止片部を第6折線から谷折りすることにより、前記嵌合口に前記第2側壁部の内面側に折り込まれた折込部の開放辺に設けられた突片部が嵌合するようにしており、
前記折込部の2つの開放辺に設けられた前記突片部にあっては、前記折込部の2つの開放辺の中央部位が、シート厚を超える深さに切り取られて凹部が形成され、凹部の両側の突部を前記突片部としており、前記第2側壁部の開放辺に設けられている前記係止片部は、前記2つの突部からなる一方の前記突片部が嵌合する穴状の前記嵌合口が形成され、その両側に他方の前記突片部が嵌合する溝状の前記嵌合口が両側に形成され、穴状の前記嵌合口と溝状の前記嵌合口との間が前記第2側壁部に連接している連接部となり、前記連接部は前記折込部の2つの開放辺に形成された前記凹部に嵌合可能な幅にとなっており、さらに前記第2側壁部には、前記凹部の深さを超えない範囲で前記連接部の一部を形成する切り込みが設けられ、前記切り込みの先端を結ぶ線が前記第6折線となっていることを特徴とする箱。 - 前記折込部の2つの開放辺に形成された前記凹部と前記突部は、前記折込部を第5折線から二つ折りしたとき重なるように形成されていることを特徴とする請求項1に記載の箱。
- 前記底部と、前記底部の二辺に設けられた前記第1側壁部と、前記底部の他の相対向する二辺に設けられた第2側壁部と、隣り合う前記第1側壁部と前記第2側壁部の間に設けられた折込部と、前記折込部の2つの開放辺に設けられた突片部と、前記第1側壁部の開放辺に設けられた前記係止片部により組み立てられる箱の開口部に着脱可能に取り付けられ開口部を開閉する内蓋を備えており、前記内蓋は、箱の開口部の内側に納まる矩形状の板状体からなり、前記内蓋の前記第2側壁部側の辺には、前記係止片部に形成された穴状の前記嵌合口と溝状の前記嵌合口に嵌合し、前記係止片部から突出している前記折込部の開放辺に設けられた前記突片部の間に嵌合する嵌合片が形成されていることを特徴とする請求項2に記載の箱。
- 前記底部の相対向する二辺にそれぞれ設けられた前記第1側壁部の内の、一方又は双方の第1側壁部の開放辺に、第7折線を介して連接する内蓋部が設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の箱。
- 前記底部の相対向する二辺にそれぞれ設けられた前記第1側壁部の内の、一方又は双方の第1側壁部の開放辺に、第7折線を介して連接する外蓋部が設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の箱。
- 前記シートは、少なくとも内面となる一面に耐液体性加工が施されていることを特徴とする請求項1~5のいずれか1項に記載の箱。
- 前記シートは、紙製であることを特徴とする請求項1~6のいずれか1項に記載の箱。
- 前記シートは、段ボールシートであることを特徴とする請求項1~7のいずれか1項に記載の箱。
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