JP3890084B2 - 心出し用舌状部分を伴うシート材料から作製されるケース及びかかるケースを製造するためのブランク - Google Patents

心出し用舌状部分を伴うシート材料から作製されるケース及びかかるケースを製造するためのブランク Download PDF

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Description

本発明は、側面、フタを形成する上部面及びケースの底面を形成する下部面を有するタイプの、段ボールシート材料又はそれと同等の材料から作製されるケースに関する。
本発明は同様に、かかるケースを製造するためのブランクにも関する。
本発明は、常にではないものの、過度に大きいサイズの積重ね山の場合に、下側に積まれたケースが圧壊しやすくなるパレット上への積重ねを可能とするケースの分野に、特に多く利用される。
本発明は同様に、ケースが完全に充填されていない場合に、側方から応力を受けて変形し圧縮に対する強度が低くなる可能性がある、4つ以上の側面をもつ多角形のケースにも応用できる。
包装材料の稜に設置された開口部に嵌合する側面の突起物(ほぞ:tenon)を用いたケースの心出しシステムは既に知られている。このような手段は、ケースが壊れやすく繰返しの取扱いに耐えられない。
同様に、ケースのフタを固定できるようにし、その後これらの不都合な変形を回避できるようにする補強する(掛け金をする)システムも知られている。つまり、特に、これは接着テープによる補強である。しかしながら、このようなシステムには欠点がある。これらは、実際、ケースを補強する構成要素すなわち接着テープを必要とし、このため、製造の際に追加のコスト及び作業を引き起こす。
フランス特許第A−2311717号明細書は、フラップで形成されたフタが、互いに積重ねられた2つのケースの滑りを回避するため、底面のフラップの中に設けられた切込みの形状と相補的な形状のフラップを有する包装材料について開示している。
それでも得られたケースの積重ねは決して完全に垂直なものとはなっていない。
本発明は、過去において工業的かつ反復的な形で得られたことのない、ケースを相互に垂直に互いの上に完全な形で積み上げることを可能にするケース同士の心出しを提案するという点で特に、既知のものに比べ実用的な要求条件をよりよく満たすケース及びブランクを提案することを目的とする。
このようにして、本発明に従った心出しのおかげで、同質の段ボールを用いて、パレットの下部に置かれたケースの圧縮強度を15%改善することが認められた。
本発明に従った心出しにより完全な積重ねが可能になることから、下側のケースは、こうしてよりうまく圧縮応力を受け、しかもより高い応力に耐えられるも可能となる。
この目的で、本発明は特に、フタには、それぞれ前記フタの相対する側面に設けられ、上部面の厚み内又はこの上部面に隣接する側面内に片側がカットされており、しかももう一方の側では前記上部面と隣接する側面との間の接合ラインとほぼ一体となる形で平行に折畳まれている少なくとも2つの舌状部分が含まれており、前記舌状部分は、それが前記上部面の外表面との関係において突出した付属物を構成するような形で、それが接着されている前記上部面の前記外表面を被覆していること、及び、底面には、下側に配置されたケースの舌状部分と嵌合するように配置され、かつ舌状部の形状と相補的な形状をもつ、前記下部面の中に作られた前記舌状部に対応する少なくとも2つのくり抜き部が含まれていることを特徴とする、上述のタイプのケースを提案している。
有利な実施形態においては、さらに、以下の配置のうちのいずれか1つ及び/又は複数のものが利用される。
− 下部面と側面は、少なくとも一部分が開放した容器部分で形成され、ケースのフタは、少なくとも1つの側方フラップを備えた面板で構成され、少なくとも1つの舌状部分が前記側方フラップ中にカットされ、前記舌状部分は折返されて、上部面を形成する前記面板上に接着されること;
− 下部面及び側面は、互いに接合ラインにより連結された側面を形成するための一続きの少なくとも4つの主要面板を含むブランクから形成され、各主要面板には下部フラップが備わり、前記下部フラップはケースの底面を形成するためのものであり、ケースのフタは少なくとも1つの側方フラップを備えた中央面板により構成され、前記側方フラップには少なくとも1つの舌状部分がカットされ、前記舌状部分は、上部面を形成する前記中央面板上に接着されるように折返しされること;
− ケースは、互いに接合用ラインにより連結され側面を形成するための一続きの少なくとも4枚の主要面板を含むブランクから形成され、各主要面板は、この主要面板の両側にそれぞれ設けられた上部フラップと下部フラップを備えており、前記上部フラップは、ケースのフタを形成するためのものであり、前記下部フラップはケースの底面を形成するためのものであり、舌状部分は、ケースの側面内にカットされ、下部フラップにくり抜き部が作られていること;
− ケースは、互いに接合用ラインにより連結され、その2つの側面、底面及びフタを形成するための一続きの少なくとも4枚の主要面板を含むブランクから形成され、各々の主要面板は、それぞれこの主要面板の両側に設けられた上部フラップ及び下部フラップを備えており、前記上部又は下部フラップは、ケースのその他の2つの側面を形成するためのものであること、及び舌状部分は、フタを形成する第1の面板の下部フラップ及び上部フラップ内でカットされ、ケースの底面を形成する第2の面板内にくり抜き部が作られていること;
− 底面及びフタは各々、相対する2つの外部フラップ及びこれら外部フラップの下に設けられた相対する2つの内部フラップを含んでおり、前記フラップは、折畳みラインによってそれぞれ側面に連結されていること、及び2つの舌状部分は、内部フラップ内で片側がカットされ、もう一方の側はそれぞれ前記内部フラップの折畳みラインに対し平行に折畳まれており、前記外部フラップは舌状部分に隣接する内部フラップ部分の上に接着され、前記舌状部分は、それらが接着されている前記外部フラップをそれぞれ被覆していること;
− 外部フラップには、折畳みラインと接合する隅に切込みが含まれていること、及び内部フラップが、前記切込み内に嵌入する向かい合わせの端部の突出部分を含んでなること;
− 外部フラップは、折畳みライン上に設けられた中間切込みを含むこと、及び内部フラップは、前記中間切込み内に嵌入する向かい合わせの端部の突出部分を含むこと;
− ケースは、そのフタを形成する上部面の外表面上に接着された2つずつ相対する4つの舌状部分、及びケースの下部面内に設けられた向かい合わせの4つのくり抜き部を有すること;
− 舌状部分は、前記舌状部分の周囲に周辺くり抜き部を設けることでカットされること;
− 各舌状部分は、矩形又は等脚台形の形状を呈すること;
− フタには、それぞれその両側に平行に、かつ接着された舌状部分を備えた上部面と側面の間の接合ラインから規定の距離の位置に設けられた2本の心出しされたスリットが含まれており、前記スリットの端部は、2つのスリットからケースの外部に向かって引張ることにより前記フタを剥ぎ取ることでケースの開梱を可能にするための、前記接合ラインと接合端部コーナーとが破断ラインにより連結されていること;
− ケースは、8つの面、すなわちコーナーカットを形成する中間面により分離された4つの主要面を有すること、及びそれが1つのマンドレルのまわりに形成されていること。
本発明は、また、上述のとおりのケースを得ることを可能にするブランクをも提案する。
本発明はまた、そして特に、側面、フタを形成する上部面及びケースの底面を形成する下部面を含む多角形断面をもつケースを形成することを目的とする、段ボールシート又はそれと同等の材料のブランク又はブランクアセンブリにおいて、フタ及びケースを形成することを目的とする第1のブランク又は第1のブランク部分を有し、前記第1のブランク又は前記第1のブランク部分が、少なくとも2つの側方フラップを備えているか又は上部フラップと呼ばれる2つのフラップを含む面板を含み、前記面板又は2つの上部フラップは、前記上部面を形成することを目的としていること、
前記少なくとも2つの側方フラップ又は前記上部フラップは各々、前記フラップ内で片側がカットされもう一方の側が上部面又は隣接する面板に対し前記フラップの折畳みラインとの関係においてこの隣接する面板とわずかにずれた折畳みラインによって連結された少なくとも1つの舌状部分を有しており、前記舌状部分は、それぞれ上部面を被覆してそこに接着されるように配置されていること、
及び下部面板を含むか又は少なくとも2つの下部フラップを含んでなり、ケースの底面を構成するための第2のブランク又は第2のブランク部分を有し、前記下部面板又は前記2つの下部フラップがケースの下部面を形成するためのものであり、ケースがひとたび形成されると、舌状部分の全体的形状と相補的な全体的形状をもつ切込み又は切込み部分が具備されていることを特徴とするブランク又はブランクアセンブリを提案する。
有利な一実施形態においては、ブランク又はブランクアセンブリは、側方フラップを備えた面板を含むケースのフタを形成することを目的とする第1のブランク又は第1のブランク部分を有し、前記側方フラップの少なくとも1つの中に少なくとも1つの舌状部分がカットされ、上部面を形成する前記面板上に折返され接着されるように配置されており、このブランク及びブランクアセンブリはケースの底面を形成することを目的としケースの側方壁を形成するための第2の側方フラップのうちのいくつかについて補完された第1のフラップをその各々の側に備えている矩形中央面板を含んでなる第2のブランク又は第2のブランク部分をさらに有し、前記中央面板は、第1のフラップと接合ラインに沿って向かい合って設けられた少なくとも2つのくり抜き部を含み、前記くり抜き部は、舌状部分の形状と相補的な形状をもち、ケースが形成された時点で前記舌状部分と重畳するように配置されている。
1つの有利な実施形態においては、ブランクは、互いに接合ラインにより連結された一続きの少なくとも4つの主要面板を有し、各主要面板には、その両側に設けられた上部フラップと下部フラップが両側に備わっており、第1の主要面板はケースのフタを形成するためのものであり、第1の主要面板に隣接していない第2の主要面板は、ケースの底面を形成するためのものであり、及び舌状部分は前記第1の主要面板の下部フラップ及び上部フラップの中でカットされ、くり抜き部は第2の主要面板の中に作られている。
有利には、ブランクは平行な第1の折畳みラインを介して互いに連結された側面板、ケースの底面を形成するための、前記折畳みラインに対し直交する第2の折畳みラインにより前記側面板の1辺に連結された第1のフラップアセンブリ、及びケースのフタを形成するための、前記第1の折畳みラインに対して直交する第3の折畳みラインにより前記側面板のもう1つの辺に連結されている第2のフラップアセンブリを有し、前記第1及び第2のアセンブリは2つのいわゆる内部側方フラップとともに2つのいわゆる挿入される側方フラップで構成されており;フタの前記内部フラップは、各々前記フラップの中で片側がカットされしかももう1つの側が前記フラップの第3の折畳みラインとほぼ一体化した折畳みラインによって隣接する面板に連結された舌状部分を有しており、
前記外部フラップは、舌状部分に隣接する内部フラップ部分上に接着されるように配置され、前記舌状部分は、それが接着されるための前記外部フラップをそれぞれ被覆するように配置されていること、
及び底面の外部フラップの側方側が、半舌状部分の形状と相補的な形状をもつ切込みを有することを特徴とする。
有利には、第3の折畳みラインと反対側の外部フラップの周縁部分は、それぞれ、前記対応するフラップの側縁部から規定の距離の位置で、前記外部フラップの両側に設けられている2つの半スリットを含んでなる。
同様に有利には、もう1つの実施形態において、ブランク又はブランクアセンブリは、ケースのフタを形成する目的をもつ面板の中に作られた2本のスリットを有している。
もう1つの有利な実施形態においては、スリット又は半スリットの各端部は、規定の距離にわたり前記フタ内のミシン目入り又は破断ラインにより延長されており、このミシン目入りラインは、舌状部分に隣接する側面と接合ラインの隅のコーナーに向かって斜めに導かれ、前記ケースが形成された時点で前記舌状部分の対応する縁部及びフタの接着点を超えてフタの中心に向って設けられるように配置されている。
有利には、各舌状部分は、矩形又は等脚台形の形状を呈する。
ここでより具体的に記述する本発明に従うと、舌状部分は、周辺くり抜き部を前記舌状部分のまわりに設けることによりカットされる。
本発明は、制限的な意味ではなく示された実施形態についての以下の記述を読むことにより、さらによく理解できることであろう。
本発明は、添付図面を参考にしている。なお図面中、
− 図1は、本発明の第1の実施形態に従ったケースの斜視図である。
− 図1Aは、図1の2つのケースの間の心出しの原理を示す概略的部分断面図である。
− 図2は、図1のブランクの平面図である。
− 図3は、本発明の第2の実施形態に従った、直方体状のケースの下部部分の斜視図である。
− 図4A及び4Bは、それぞれ図3の前記下部部分及び対応するケースのフタを得ることを可能にするブランクの平面図である。
− 図5は、本発明のもう1つの実施形態である4枚の面板付のブランクの平面である。
− 図6は、図5のブランクに従った、フタが開いた状態のケースの斜視図である。
− 図7、8及び9は、フタの連続的な形成を示す、図5のケースの平面図である。
− 図10は、ひとたび形成された状態の図6〜9のケースの斜視図である。
− 図11は、本発明に従った第4の実施形態であるフタが開いた状態のケースの斜視図である。
− 図12は、フタが閉じた状態の、図11のケースの斜視図である。
− 図13は、本発明に従ったもう1つの実施形態である8つの側面をもつブランクの平面図である。
− 図14は、本発明に従ったもう1つの実施形態である、フタと底面の間の嵌合の可能性を示す4つの心出し用舌状部分を伴うケースの斜視図を示している。
− 図15は、図14のケースのブランクの平面図である。
図1は、4つの矩形側面2、3、4及び5、すなわち向かい合った2つの大きな面2及び4と向かい合った2つの小さい端面3及び5を含む、平行6面体形状の3mm又は5mmの厚みの、例えば両面又は複両面段ボールケース1を示している。
このケース1は同様に、ケースのフタを形成する上部面6及びケースの底面を形成する下部面7も含んでなる。
本発明のこの実施形態に従うと、フタは、幅が3cm以上、例えば4cmで、長さが2cm以上、例えば4cmで、厚みがボール紙の厚みに等しい舌状部分8及び9を含み、これらの舌状部分は、例えばアングロサクソン系の言語で「ホットメルト」と呼ばれる接着剤で上部面の外表面10上にフラップ後に接着されるように、前記舌状部分の3つの辺が、上部面6に隣接する側面3及び5の中にそれぞれカットされている。
このため、舌状部分は、その第4の辺上で、この舌状部分に向かって接合ライン11からずらされているライン12を1本含む二重の折畳みラインを中心として、上部面と側面の間の接合ライン11とほぼ一体となる形で平行に折畳まれている。
二重のラインのずれにより、その接合ライン12側の舌状部分の端部の取外しが可能となり、上側のケースのくり抜き部との嵌合に有利に作用するようにより大きな突出部分を構成する(図1A参照)。
舌状部分8及び9は、例えば、対応する側面との関係において心出しされている。これらは同様に、上部面6の中心Cとの関係において対称に配置することもできる。
一方、下部面7により構成される底面は、舌状部分8及び9に重畳する、舌状部分と1mm未満の誤差で同じサイズの矩形くり抜き部13及び14を含んでなり、こうして下側のケースの舌状部分と上側のケースのくり抜き部分の間の完璧な嵌合が可能となっている。
図2には、図1のケース1を製造することを可能にするブランク15を示した。
このブランク15は、面板の長さ全体にわたって伸びている接着用の舌状部分16で終結される一続きの4枚の面板7、4、6及び2を含んでいる。
面板は互いに、折畳みライン又は接合ライン17により連結されている。
一続きの面板は、片側では第1の上部フラップアセンブリ18で縁どられ、もう一方で側では、第2の下部フラップアセンブリ19で縁どられている。
より正確に言うと、各々の主要面板は、上部面板と下部面板を有する。
ケースの側面を形成するための面板2及び4は、各々、互いに同一サイズの矩形の下部面板19’と上部面板18’を含んでなる。
面板18’及び19’は、例えばケースが製造された時点でその端部が突合わせ状態となることによって、ケース1の側方壁3及び5の内部部分を形成するように配置されている。
ケースのフタを形成することを目的とする面板6は、折畳みライン11により、矩形舌状部分8及び9を含む2つの矩形フラップ18”及び19”に連結されている。
各々の舌状部分は、対応するフラップ内で3辺20がカットされ、第4の辺21で二重折畳みライン12により面板6に連結されている。
例えば1mm〜5mmの間、例えば3mmといった、フラップから舌状部分の取出しを容易にするのに充分な幅のくり抜き部22又は23が、それぞれ舌状部分8及び9の周囲に設けられている。
このくり抜き部は、ケースの形成の際に、マンドレルのまわりにフラップ18”及び19”を折畳む時に、面板6の延長部分に舌状部分8及び9を水平に維持することを可能にしている。
その後、本発明に従った心出し手段を構成するべく前記舌状部分を突出位置に接着させるためには、二重折畳みライン12に沿って面板6に向かい舌状部分を下から押して折返すだけでよい。
最後に、面板7の方は、ライン17に対し直交する折畳みライン24を介して、フラップ18”及び19”と等しいサイズであり舌状部分を備えていない2つの矩形フラップ18”’及び19”’に連結され、ここでフラップ18”、18”’、19”及び19”’の横方向の長さは、ケースが形成された時点でこれらのフラップがライン25に沿って2つずつ突合わさることになるような長さである(図1参照)。
面板7は、ボール紙が複両面である場合には、その厚みの部分のみに設けられた2つの矩形くり抜き部13及び14を含み、フラップ側にあるその端部26は、折畳みライン24に重なり、こうしてひとたびケースが形成された時点で、二重ライン12のずれに起因するより大きな突出部分28とのより優れた嵌合を可能にするような、ライン12に平行し垂直方向に余分な厚みを設けたより大きいくり抜き部27が可能となる。
かくして図1Aは、ケース1のくり抜き部27の中への、ケース1’の突出部分28’の嵌合を断面図で概略的に示す。
このような調整は、特に、フランス特許第8803719号明細書の中で記述されているように、マンドレルを中心にしてケースが形成される場合に求められる精度で可能となる。
図3、4A及び4Bは、中央面板32、各側にフラップ、すなわち折畳みライン34により中央面板32に連結され向かい合う同一サイズの2つの第1の矩形フラップ33及び折畳みライン34に対し直交する折畳みライン36により面板32に連結された2つの第2の矩形フラップ35を含み、しかもこの第2のフラップはそれ自体、容器部分の向かい合う側方壁のうちの2つを矩形フラップ33との接着により形成することを目的としてそれぞれの側方辺に連結された2つの第3の同一サイズのフラップ37を含み、ここで他の2つの側方壁はフラップ35で形成されており、それ自体既知のタイプのブランク31によって形成された平行6面体の開放容器部分30を示す(図4A参照)。
ここで記述されている実施形態においては、4つの心出し手段が具備されている。
このため、中央面板32は、その1辺39が折畳みライン34及び36の中央部分に位置し、矩形の、ケースの側方壁との関係において心出しされた、例えば同一サイズにくり抜かれた4つの部分38を有している。
図4Bは、図3の容器部分30によって得られるケースのフタを構成するためのブランク40を示す。
ブランク40は、矩形フラップ43に対し、2本ずつ直交する折畳みライン42によって連結された矩形中央面板41を有している。
各フラップ43は、周辺くり抜き部45を設けることによりフラップの中で3辺がカットされ、かつ二重の折畳みライン46又は舌状部分の内部にずらされた単純な折畳みラインによって、前記中央面板41の側縁部でこの中央面板に連結されている、例えば矩形の、本発明に従った舌状部分44を有している。
舌状部分44は、くり抜き部分38の形状と相補的な形状をもち、したがって、面板41の外部面上に、例えばアングロサクソン系言語で「ホットメルト」と呼ばれる接着剤を用いて、折返され接着されるように配置されている。
フラップ43の残りの部分は、容器部分30のフラップ33及び35の外表面上に接着される。
図5は、一続きの4つの側面板、すなわち2枚の小さな矩形面板53及び54が挿入された2枚の大きな矩形面板51及び52を含んでなるブランク50を示す。
一続きの面板は、一方の側で、端部面板51の周縁上に固定されるための舌状部分55により終結している。面板は、平行する第1の折畳みライン56によって互いに連結されている。
ブランクは、ケースの底面を形成することを目的とする、面板の片側にあるフラップの第1のアセンブリ57、及びケースのフタを形成することを目的とする、面板のもう一方の側に位置づけされたフラップの第2のアセンブリ58を含んでなる。
より正確に言うと、第1のアセンブリ57は、第1の折畳みラインに対して垂直な整列した折畳みライン59によって4枚の面板の側方辺に連結されたほぼ矩形の4枚の面板、すなわち大きい面板51及び52に連結された2枚の大きな同一サイズのいわゆる外部フラップ60及び小さな面板53及び54に連結された2枚の同一サイズのいわゆる内部フラップ61を含んでなる。
ここでより具体的に記述されている実施形態においては、2枚の大きなフラップ60は、組立てたケースの幅の半分に等しいか又はほぼ等しい横方向の幅を呈する。
各々の大きい外部フラップ60は、以下に記述する半舌状部分の形状と相補的な矩形形状をもつ切込み62により、折畳みライン59と平行する周縁部とのコーナー部分で終結する2つの側方辺を有する。
小さい内部フラップ61は、同一サイズでかつ矩形である。
第2のフラップアセンブリ58は、第1の折畳みライン56に対して直交する第3の折畳みライン63により4枚の主要面板に連結されている。
このアセンブリは、ほぼ矩形の2つの外部フラップ64を有する。各々の外部フラップ64は、折畳みライン63との接合コーナーに、例えば円の一部分の形をした切込み65を各々備えた2つの側方辺を有し、したがって、前記折畳みライン63は、有利にはより優れた嵌合を可能にするため前記ラインに沿って、距離dだけ短かくあらゆるフラップから干渉されない部分で終わるようになっている。
なお、第3の折畳みラインと反対側のフラップ64の縁部は、これらのフラップの側縁部から規定の距離の位置で、フラップの両側に設けられた2つの半スリット66を含んでなる。
半スリットの各端部は、第3の折畳みラインとフラップの隅の交わる位置に向かって斜めに導かれて、この折畳みラインと接合するべくカット部65の端部まで到達する形で、規定の距離にわたりミシン目入りライン67によって延長されている。
第3の折畳みライン63と周縁部との間のフラップ64の幅は、ケースのフタの幅の半分に等しく、したがって、ケースが形成された時点で、前記縁部は突合わせ状態となり、半スリット66は、向かい合わせとなって、フラップ同士の突合せ部分上に重なり合った状態で2つの平行で同一サイズのスリットを形成することになる。
小さなフラップ68は、例えば大きなフラップ64と同じ幅の矩形をしている。
これらのフラップは各々、一方の側はその周囲の大部分すなわち折畳みラインの両側の小さな部分以外の全周囲にわたり、周囲にくり抜き部70を設けることによりフラップの中にカットされ、かつもう一方の側は、心出しされたその舌状部分の両側に位置する第3の折畳みライン63との関係では、例えばボール紙の厚みだけフラップの内側にわずかにずらされた折畳みライン71により、面板53又は54に連結されている1つの舌状部分69を有している。
小さなフラップ68は、各側面上に、折畳みライン63との接合する位置に、舌状部分69から分離できるフラップ部分を支持するように構成され、壁51又は52の上縁部上に載ることになるような形で、くり抜かれた部分65と嵌合するように配置された矩形の突出部分72を含む。
最後に、フタをよりうまく開梱することができるように、小さなフラップの上部コーナーを切断する、斜めのミシン目入りライン72’が具備されている。
図6〜10は、図5に対応するタイプのブランクで構成されたケース73の形成を示す。
以下では、同じ要素を指すため、図5のブランクと同じ参照番号を利用することにする。
底面74は、切込み62から得られる本発明に従ったくり抜き部75を伴い、それ自体は既知の方法で形成されている。
ケースの底面が形成され、ケースがマンドレルのまわりで組立てられた時点で、まず小さな内部フラップ68が折返されると、ここで舌状部分69はこのとき自然に、側方辺53及び54に平行して垂直に維持され(図6及び7参照)、対応するくり抜き部70’を解放する。
フラップ68の側方部分76上には、フラップを互いによく固定することができるように、その充分な部分に、ただし外部フラップ64のミシン目入りライン67との関係において内部フラップの内側に、接着点又は接着ライン77の形状に例えば「ホットメルト」接着剤を用いてあらかじめ糊付けされている。
なお、内部フラップは、入り込まず、突出部分72は、壁54の上縁部上に支えられることになり、このため、こうして付加される圧縮圧力による深い入り込みが避けられる。
外部フラップ64は、次に折返され(図8参照)、スリット78を形成し、内部フラップ68上に折重ねられる。ミシン目入りライン67は完全に、接着点及び/又は接着ライン77より外側にあり、こうしてユーザがスリット78から引張った際にフタを容易に開梱することが可能となる。
なお、接着ライン79はあらかじめ、舌状部分69が折重ねられる外部フラップ64の上部面の外表面上に設けられている。
最後に(図9参照)、舌状部分69は、本発明に従った舌状部分による心出し手段を実現するため、外部フラップの上部面上に折返され接着される。
図10には、このようにして得られたケース73の斜視図を、切込み65の中の突出部分72によって形成されたその入り込み防止コーナ80、及び図1及び図1Aを参考にして明示されているように、嵌合をより確実にするための折畳みラインのずれ81を特に伴う付属物状態のその心出し用舌状部分69と合わせて示した。
極めて頑丈で剛性のあるケースを開梱するためには、前述のとおり、スリット78を矢印82に従って引張るだけでよい。
図11及び12は、図5〜10を参考にして記述したケースの一つの変形実施形態を示している。
より厳密に言うと、図11及び12は、内部フラップ85の中にカットされた舌状部分84を備えたケース83を示している。
各々の内部フラップ85は、その側縁部86に、幅2〜5mmの矩形の2つの突出部分、すなわち、図5を参考にして記述したとおりの折畳みライン88との接合コーナーにある第1の突出部分87、及び折畳みライン88と反対側のフラップの端部コーナにある第2の端部突出部分89を有している。
各々の突出部分87及び89は、ケースの側方辺94と外部フラップ93の折畳みライン92の上に設けられた対応するくり抜き部90及び91に入り嵌入されるように配置されている。
フラップが上述のとおり互いの上に連続して折返され接着された時点で、このようにして、8つの入り込み防止突出部分を伴う図12に従ったケースが得られることになる。
ここでもまた、内部フラップと舌状部分との間に外部フラップが挿入されることにより、ケースには非常に優れた直角性と剛性が得られ、極めて頑丈な剛性ブロックとなる。
図13は、コーナーが切断された8つの側面をもつケースのための、本発明に従ったブランク96のもう1つの実施形態を示す。
ブランク96は、切断されたコーナーを形成するための4つの中間面板98と4つの主要面板97を含み、これらの中間面板にはフラップが接合されてなく、この一続きの面板は、主要面板97の端部に並置された中間面板98上に固定されるための固定用舌状部分で終結している。
面板は、平行な第1の折畳みライン99により互いに連結されている。
ここでもまた、ブランクは底面を形成することを目的とする第1のフラップアセンブリ及び図5のブランクを参照しながら記述したとおりの舌状部分100を含む第2のフラップアセンブリを含んでなる。
第2のアセンブリの各々のフラップは、整列した第2の折畳みライン101からフラップの外側に向けて45°斜めの2つの側方辺を設け、この斜めの部分は、ケースが形成された時点で隣接する中間面板にかぶさるように配置されている。
第1のアセンブリの大きな外部フラップは同様に、この斜めの部分と端部切込み102を含み、図5を参考にして記述されているとおり本発明に従った底面のくり抜き部を形成する。
図14は、4つの舌状部分104とそれに対応する4つのくり抜き部105’を含む、本発明のもう1つの実施形態に従った2つのケース103、103’を示す。
ここでは、内部フラップである大きなフラップ106の各端部に2つの舌状部分104が具備されており、小さなフラップ107は、大きなフラップの舌状部分を除いた残りの部分と、2つの大きなフラップに向かい合う2つの舌状部分との間に挿入されて組立てられ、これらの大きなフラップの縁部108はフタの閉止を確保するよう隣接している。
図15は、図14のケース103が得られるブランク109を表す。
舌状部分は、前述のものと同じ形で設計されている。これらの舌状部分は、周辺くり抜き部110とともにいわゆる内部フラップ106中にカットされ、外部フラップ107は単に矩形をしている。
くり抜き部は、底面を形成することを目的とし、フラップ106のものと同じ寸法をもつ矩形のフラップ111の中に設けられている。
くり抜き部は、前述のとおり舌状部分と相補的な寸法を有している。
本発明の複数の実施形態の中で重要な要素の1つは、二重の折り目により又はごく単純に折畳みラインをずらすことによって得られる舌状部分の折畳みラインからのずれであり、このずれは常に、舌状部分に向かってその内側にボール紙の厚み以上のずれである。
舌状部分の接合部分及び重畳するくり抜き部の折畳みラインからのずれは、嵌合に著しく有利に作用し、したがってさらに積重ねの際のケースの山を強固にする。
このような調整は、特にケースがマンドレルのまわりで形成されるため、このケースを充分な精度で作ることができることから、さらに可能となる。
当然のことながら、そして上述のことの結果としてもたらされるとおり、本発明は、ここでより具体的に記述された実施形態に限定されるわけではない。本発明は、逆にその全ての変形形態、特に、それがさらに穴又は開口部を回避するための底面の補強用の別仕立てのボール紙シートを有するような変形形態、及び底面のフラップ間の接合縁部が斜めになっており、心出しされた形で向かい合った側面との関係において垂直でないような変形形態をも包含している。

Claims (22)

  1. 側面(2、3、4、5;33、35;51、52、53、54;97、98)、フタを形成する上部面(6)及びケースの底面を形成する下部面(7)を有する、多角形断面を呈する、段ボールシート材料又はそれと同等の材料で作られたケース(1;73;83;103、103’)において、
    前記上部面は、上部面の外表面との関係において突出した付属物状態の部分を呈し、前記底面は、前記付属物状態の部分と相補的な形状をもち下側に配置されたケースの前記付属物状態の部分と嵌合するように配置されたくぼみ状態の部分を含んでなり、
    前記付属物状態の部分は、一方の側が、フラップの重複によって形成されることになる上部面のフラップ中か又は前記上部面に隣接する側面中でカットされた前記フタの2つの相対する側面上にそれぞれ設けられ、もう一方の側は、前記上部面と隣接する側面の間で接合ライン(11;42;63;88)とほぼ一体となる形で平行に折畳まれている少なくとも2つの舌状部分(8、9;44;69;84;104)で形成されており、前記舌状部分は、それが接着されている前記上部面の外表面上にそれぞれ折返されていること、及び
    前記くぼみ状態の部分は、舌状部分の形状と相補的な全体的形状をもつ、前記下部面中に設けられた、前記舌状部分に対応する少なくとも2つのくり抜き部又は切込み部分(13、14;38;62;102;105)によって形成されていること、
    を特徴とするケース。
  2. 前記下部面(7)と側面は、少なくとも一部分が開放した容器部分(30)で形成され、ケースのフタは、少なくとも1つの側方フラップ(43)を備えた面板(41)で構成され、少なくとも1つの舌状部分(44)が前記側方フラップ中にカットされ、前記舌状部分は折返されて、上部面を形成する前記面板(4)上に接着されることを特徴とする、請求項1に記載のケース。
  3. 前記下部面及び側面は、互いに接合ラインにより連結された側面を形成するための一続きの少なくとも4つの主要面板を含むブランクから形成され、各主要面板には下部フラップが備わり、前記下部フラップはケースの底面を形成するためのものであり、ケースのフタは少なくとも1つの側方フラップを備えた中央面板により構成され、前記側方フラップには少なくとも1つの舌状部分がカットされ、前記舌状部分は、上部面を形成する前記中央面板上に接着されるように折返しされることを特徴とする、請求項1に記載のケース。
  4. 互いに接合用ラインにより連結され、側面を形成するための一続きの少なくとも4枚の主要面板を含むブランクから形成され、前記各主要面板は、この主要面板の両側にそれぞれ設けられた上部フラップと下部フラップを備えており、前記上部フラップは、ケースのフタを形成するためのものであり、前記下部フラップはケースの底面を形成するためのものであり、舌状部分がケースの側面内にカットされ、くり抜き部が前記下部フラップに作られていることを特徴とする、請求項1に記載のケース。
  5. 互いに接合用ラインにより連結された一続きの少なくとも4枚の主要面板(2、3、4、5)を含むブランク(15)から形成され、前記各主要面板は、それぞれこの主要面板の両側に設けられた上部フラップ(18’、18”、18”’)及び下部フラップ(19’、19”、19”’)を備えており、前記上部及び下部フラップは、ケースの2つの側壁を形成するためのものであること、及び舌状部分(8、9)がフタを形成する第1の面板(6)の下部フラップ(19”)及び上部フラップ(18”)内でカットされ、くり抜き部がケースの底面を形成する前記第1の面板に隣接していない第2の面板(7)内に作られていることを特徴とする、請求項1に記載のケース。
  6. − 底面及びフタは各々、相対する2つの外部フラップ(60、64)及びこれら外部フラップの下に設けられた相対する2つの内部フラップ(61、68)を含んでおり、前記フラップは、折畳みラインによってそれぞれ側面に連結されていること、
    − 2つの舌状部(69;100)は、前記内部フラップ内で片側がカットされ、もう一方の側はそれぞれ前記内部フラップの折畳みラインに対し平行に折畳まれており、前記外部フラップは前記舌状部分に隣接する前記内部フラップ部分の上に接着され、前記舌状部分は、それらが接着されている前記外部フラップをそれぞれ被覆していることを特徴とする請求項1に記載のケース。
  7. 外部フラップには、折畳みラインと接合する隅に切込み(65)が含まれていること、及び内部フラップが、前記切込み内に嵌合する突出部分(72)を含んでなることを特徴とする、請求項6に記載のケース。
  8. 外部フラップが、折畳みライン(92)上に設けられた中間切込み(91)を含むこと、及び内部フラップは、前記中間切込み内に嵌入する向かい合わせの端部の突出部分(89)を含むことを特徴とする、請求項6又は7に記載のケース。
  9. ケースのフタを形成する上部面の外表面上に接着された2つずつ相対する4つの舌状部分(104)、及びケースの下部面内に設けられた向かい合わせの4つのくり抜き部(105)を有することを特徴とする、請求項1乃至8のいずれかに記載のケース。
  10. 舌状部分は、前記舌状部分の周囲に周辺くり抜き部(22、45、70、110)を設けることでカットされることを特徴とする、請求項1乃至9のいずれかに記載のケース。
  11. 舌状部分は、矩形又は等脚台形の形状を呈することを特徴とする、請求項1乃至10のいずれかに記載のケース。
  12. フタには、それぞれその両側に平行に、かつ接着された舌状部分を備えた上部面と側面の間の接合ライン(63、81)から規定の距離の位置に設けられた2本の心出しされたスリット(66、78)が含まれており、前記スリットの端部は、2つのスリットからケースの外部に向かって引張ることにより前記フタを剥ぎ取ることでケースの開梱を可能にするための、前記接合ラインと接合端部コーナーとが破断ライン(69)により連結されていることを特徴とする、請求項1乃至11のいずれかに記載のケース。
  13. 8つの面、すなわちコーナーカットを形成する中間面(98)により分離された4つの主要面(97)を有すること、及びそれが1つのマンドレルのまわりに形成されていることを特徴とする、請求項1乃至12のいずれかに記載のケース。
  14. 側面(2、3、4、5;33、35;51、52、53、54;97、98)、フタを形成する上部面(6)及びケースの底面を形成する下部面(7)を含む多角形断面をもつケースを形成することを目的とする、段ボールシート又はそれと同等の材料のブランク(15;50;96)又はブランクアセンブリ(31、46)において、
    前記ブランク又はブランクアセンブリは
    − ケースのフタを形成するための第1のブランク又は第1のブランク部分を有し、この第1のブランク又は第1のブランク部分は、少なくとも1つの側方フラップ(18”;19”;43)を備えた面板(6、41)を含むか又は上部フラップと呼ばれる2つのフラップ(68、106)を含み、前記面板又は2つの上部フラップは前記上部面を形成することを目的としており、さらに、
    − 下部面板(7、32)を含むか又は少なくとも2つの下部フラップ(60;111)を含む、ケースの底面を構成するための第2のブランク(31)又は第2のブランク部分を有し、この下部面板又は前記下部フラップは、ケースの下部面を形成するためのものであり、
    − 前記側方フラップ(18”;19”;43)又は前記上部フラップ(68、106)は、各々、片側が前記フラップの中にカットされ、もう一方の側が上部面又は隣接面板に対し前記フラップの折畳みライン(11;42)との関係において前記隣接面板とわずかにずれた折畳みライン(12;46)により連結されている少なくとも1つの舌状部分18、9;44、69;84;104)を有しており、
    前記舌状部分は、それぞれ上部面(6)を被覆してそこに接着されるように配置されていること、
    及び、前記下部面板(7、32)又は前記下部フラップ(60、111)は、ケースがひとたび形成された状態で舌状部分の全体的形状と相補的な全体的形状をもつくり抜き部分(13、14;38;105)又は切込み部分(62、102)を有すること、
    を特徴とするブランク又はブランクアセンブリ。
  15. − 側方フラップを備えた面板(6、41)を含むケースのフタを形成することを目的とする第1のブランク又は第1のブランク部分を有し、前記側方フラップの少なくとも1つの中に少なくとも1つの舌状部分(8、9、44)がカットされ、上部面を形成する前記面板上に折返され接着されるように配置されていること;
    − 及び、ケースの底面を形成することを目的とし、ケースの側方壁を形成するための第2の側方フラップのうちのいくつかについて補完された第1のフラップをその各々の側に備えている矩形中央面板(7、32)を含んでなる第2のブランク(31)又は第2のブランク部分をさらに含み、前記中央面板が、第1のフラップと接合ライン(24、34)に沿って向かい合って設けられた少なくとも2つのくり抜き部(13、14;38)を含み、前記くり抜き部は、舌状部分の形状と相補的な形状をもち、ケースが形成された時点で前記舌状部分と重畳するように配置されていること、
    を特徴とする、請求項14に記載のブランク又はブランクアセンブリ。
  16. 互いに接合ライン(17)により連結された一続きの少なくとも4つの主要面板(2、4、6、7)を有し、各主要面板にはそれぞれ上部フラップと下部フラップが両側に備わっており、第1の主要面板(6)はケースのフタを形成するためのものであり、第1の主要面板に隣接していない第2の主要面板(7)は、ケースの底面を形成するためのものであること、及び舌状部分(8、9)は、前記第1の主要面板の下部フラップ(19”)及び上部フラップ(18”)の中でカットされ、くり抜き部(13、14)は第2の主要面板(7)の中に作られていることを特徴とする請求項14に記載のブランク。
  17. 平行な第1の折畳みライン(56、99)を介して互いに連結された一続きの側面板(51、52、63、54;97、98)、ケースの底面を形成するための、前記折畳みラインに対し直交する第2の折畳みライン(59)により前記側面板の1辺に連結された第1のフラップアセンブリ、及びケースのフタを形成するための、前記第1の折畳みラインに対して直交する第3の折畳みライン(63)により前記側面板のもう1つの辺に連結されている第2のフラップアセンブリを有し、前記第1及び第2のアセンブリは、2つのいわゆる内部側方フラップ(61、68)とともに2つのいわゆる挿入される側方フラップ(60、64)で構成されていること、及び
    フタの前記内部フラップは、各々前記内部フラップの中で片側がカットされ、しかももう1つの側が前記フラップの第3の折畳みラインとほぼ一体化した折畳みラインによって隣接する面板に連結された舌状部分(69、100)を有しており、
    前記外部フラップは、舌状部分に隣接する内部フラップ部分上に接着されるように配置され、前記舌状部分は、それが接着されている前記外部フラップをそれぞれ被覆するように配置されていること、
    及び底面の外部フラップの側方側が、半舌状部分の形状と相補的な形状をもつ切込みを有することを特徴とする、請求項14に記載のブランク。
  18. 前記第3の折畳みラインと反対側の外部フラップの周縁部分がそれぞれ、前記対応するフラップの側縁部から規定の距離の位置で、前記外部フラップの両側に設けられている2つの半スリット(66)を含んでなることを特徴とする、請求項17に記載のブランク。
  19. ケースのフタを形成する目的をもつ面板の中に作られた2つの向かい合ったスリット(78)を有することを特徴とする請求項15又は16に記載のブランク又はブランクアセンブリ。
  20. 前記スリット又は半スリットの各端部が、規定の距離にわたり前記フタ内のミシン目入りライン(67)により延長されており、このミシン目入りラインは、舌状部分(69)に隣接する側面と接合ラインの隅のコーナーに向かって斜めに導かれ、前記ケースが形成された時点で前記舌状部分の対応する縁部及びフタの接着点を超えてフタの中心に向かって設けられるように配置されていることを特徴とする、請求項1乃至19のいずれかに記載のブランク又はブランクアセンブリ。
  21. 前記各舌状部分が矩形又は等脚台形の形状を呈することを特徴とする、請求項1乃至20のいずれかに記載のブランク。
  22. 前記舌状部分は、周辺くり抜き部(22、45、70、110)を前記舌状部分のまわりに設けることによりカットされていることを特徴とする、請求項14乃至21のいずれかに記載のブランク。
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