JP7294997B2 - ポンプ - Google Patents

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Description

本発明はポンプに関する。
従来、主軸を回転駆動して羽根車を回転させることにより、揚水管の下端開口部から吸水槽内の水を吸い込んで他の場所へと搬送するようにしたポンプが公知である(例えば、特許文献1参照)。このポンプには、潤滑液貯留タンクを含む潤滑液補充機構が設けられ、循環閉水路での液圧を揚水管内の水圧よりも自動的に高くする自動調整機能を発揮できるようにしている。
しかしながら、前記従来のポンプでは、潤滑液貯留タンク内には、貯留された潤滑液を加圧するための圧縮空気が充填されている。このため、長期に亘る使用により、圧縮空気が潤滑液に溶けて圧力が低下し、装置の自動調整機能が弱まることがある。また、自動調整機能は構造が複雑で高価であり、メンテナンス性の点で改善の余地がある。
特許第5422711号公報
本発明は、簡単かつ安価な構成であるにも拘わらず、メンテナンス性にも優れ、主軸に供給する循環液の自動調整機能を安定させることができるポンプを提供することを課題とする。
本発明は、前記課題を解決するための手段として、中空筒状の揚水管と、下端部に前記揚水管内に配置される羽根車を有する主軸と、前記主軸を回転駆動させる駆動手段と、前記揚水管内で前記主軸を囲み、前記主軸との間に潤滑液が流動する内側空間を形成する保護管と、前記内側空間に潤滑液を循環供給するための循環閉水路と、前記循環閉水路の途中に設けられ、潤滑液を貯留する潤滑液貯留タンクと、前記潤滑液貯留タンクに貯留された潤滑液を前記循環閉水路を介して前記内側空間へと供給するための循環用ポンプと、前記循環閉水路に潤滑液を補給するための高架水槽とを備えるポンプを提供する。
この構成によれば、潤滑液が漏洩したとしても、高架水槽から自動的に補給することができる。このため、循環閉水路内の液圧を揚水管内の水圧よりも常に高く維持し、内側空間内への砂やゴミ等の異物の侵入を防止できる。また、高架水槽を設置して配管を接続するだけでよく、複雑な制御や電気設備は不要であるので、簡単かつ安価な構成とすることができ、メンテナンス性も優れている。しかも、既存のポンプにも簡単に設置することができる。
この場合、前記高架水槽は、水頭圧Hが次式を満足するように配置されるのが好ましい。
H>(1-α)Pd-Pc
Pd:立軸ポンプの吐出圧力
Pc:循環用ポンプの揚程
α:圧力追随係数
前記潤滑液貯留タンク内の空気を排出するための自動空気抜き機構を備えるのが好ましい。
この構成によれば、潤滑液貯留タンク内を完全に循環液で満たすことができ、保護管の内側空間へと安定して循環液を供給することが可能となる。
前記高架水槽から前記循環閉水路に接続される配管に流量計が設けられているのが好ましい。
この構成によれば、稼働開始から潤滑液が補給される頻度やその流量の変化に基づいて潤滑液の漏洩状態、すなわちシールされている部分の劣化具合等を把握することができる。
前記主軸に着脱可能なプーリと、前記プーリと前記循環用ポンプの回転軸との間に掛け渡されるベルトとを備えるのが好ましい。
この構成によれば、必要に応じて循環用ポンプの交換を行うことができる。
前記潤滑液貯留タンクは、前記揚水管と連通し、前記潤滑液貯留タンク内の液圧と、前記揚水管内の水圧とに基づいて伸縮する調圧ベローズを備え、前記高架水槽は、逆止弁を介して前記循環閉水路に接続されているのが好ましい。
この構成によれば、循環閉水路内の潤滑液が漏洩した場合には、調圧ベローズの働きにより、複雑な設備や制御等を必要とすることなく、潤滑液貯留タンクから循環閉水路内に自動的に潤滑液を補給することができる。
本発明によれば、主軸を囲む保護管内には循環閉水路を循環する潤滑液が供給され、循環閉水路には高架水槽から適宜、潤滑液を補給することができる。したがって、保護管内の液圧を常に揚水管内の水圧よりも高くして、異物の侵入を防止することができる。異物が侵入しないため、軸受部分等が損傷することもない。また、高架水槽を設置するだけでよいので、電気設備や複雑な制御も必要なく、簡単かつ安価な構成とすることができ、メンテナンス性にも優れている。しかも、既存のポンプにも簡単に設置することができる。
本実施形態に係る立軸ポンプの概略断面図である。 図1の部分拡大図である。 図1に示す立軸ポンプの配管図である。 図1に示す立軸ポンプによる時間経過に伴う循環閉水路内の液圧の変化を示すグラフである。
以下、本発明に係る実施形態を添付図面に従って説明する。なお、以下の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物、あるいは、その用途を制限することを意図するものではない。
図1に示すように、本実施形態に係る立軸ポンプ1は、揚水管2内に、下端部に羽根車3を有する主軸4を配置した構成である。
揚水管2は中空筒状で、図1中、1点鎖線で示すように、軸心が鉛直方向に沿って延びている。揚水管2の上端開口部には吐出エルボ5が接続されている。吐出エルボ5は側方に屈曲し、その先端が水平方向に向かって開口している。揚水管2の下端開口部には羽根車収容部6、さらにその下方にはベルマウス7が揚水管2と同一軸心上に接続されている。
羽根車収容部6は中空筒状で、上端開口部を揚水管2の下端開口部に接続されている。羽根車収容部6は、上端開口部から下端開口部に向かって徐々に径方向外側に大きくなった後、徐々に径方向内側に小さくなっている。
ベルマウス7は中空筒状で、羽根車収容部6の下端開口部に接続されている。ベルマウス7は、上端開口部から下端開口部に向かって徐々に径方向外側に大きくなっている。
主軸4は、揚水管2と同一軸心上に配置されている。
主軸4の下端部に設けた羽根車3は羽根車収容部6内の下方側に配置されている。羽根車収容部6内ではガイドベーン8を介して軸受ケーシング9が固定されている。軸受ケーシング9の軸心にはスリーブ10が一体的に設けられている。スリーブ10には第1軸受部11が収容されている。第1軸受部11は主軸4の下方部を回転可能に支持する。ここでは、第1軸受部11にはラジアルタイプの水中ゴム軸受が使用されている。スリーブ10の下端は第1メカニカルシール12によって密閉されている。
主軸4の上方部は、より詳しくは図2に示すように、吐出エルボ5を貫通し、第2軸受部13及び第3軸受部14によって回転可能に支持されている。
第2軸受部13は、吐出エルボ5に形成した筒状部15に収容されている。ここでは、第2軸受部13にはラジアルタイプの水中ゴム軸受が使用されている。筒状部15の上端は第2メカニカルシール16によって密閉されている。
第3軸受部14は、台座部17に取り付けられている。ここでは、第3軸受部14にはボール軸受が使用されている。台座部17は、収容壁18の上端に取り付けられ、側方へと延びている。収容壁18は、吐出エルボ5の外周部から突出し、主軸4を覆う筒状に形成されている。
台座部17には、冷却タンク19、潤滑液貯留タンク20及び循環用ポンプ21が固定されている。
冷却タンク19は、内周壁と外周壁とによって囲まれた内部空間を有し、内周壁の内周面には第3軸受部14が保持されている。冷却タンク19の内部空間には冷却パイプ22が配置されている。冷却パイプ22は、後述する第1水路36を循環する潤滑液を冷却するためのものである。
潤滑液貯留タンク20は中空筒状で、上下端面が閉鎖されている。潤滑液貯留タンク20内には調圧ベローズ23が配置されている。潤滑液貯留タンク20と調圧ベローズ23とで形成される内部空間は密封構造で、潤滑液で満たされている。調圧ベローズ23は、外周部が上下に伸縮可能な蛇腹状に形成されている。調圧ベローズ23の内部空間は、連通管24を介して吐出エルボ5に接続されている。調圧ベローズ23の外面には潤滑液貯留タンク20内の潤滑液の液圧が作用する。一方、調圧ベローズ23の内面には吐出エルボ5を流動する水の水圧が作用する。これにより、調圧ベローズ23は液圧と水圧が釣り合うように伸縮位置を変化させる。
循環用ポンプ21は、ポンプ本体25の下方側に第1配管26が接続され、上方側に第2配管27が接続されている。第1配管26は潤滑液貯留タンク20に接続されている。第2配管27は第2軸受部13に接続されている。第1配管26及び第2配管27は、潤滑液貯留タンク20の近傍部分がフランジ継手28a,28bでそれぞれ構成されており、潤滑液貯留タンク20を取り外すことができるようになっている。ポンプ本体25の上端からは回転軸29が突出している。回転軸29が回転すると、内蔵する羽根車(図示せず)が回転して、第1配管26から潤滑液貯留タンク20内の潤滑液が吸い込まれ、第2配管27を介して第2軸受部13に供給されるようになっている。
主軸4の上端部には、伝動機構(図示せず)を介して原動機(図示せず)の動力が伝達されるようになっている。また、主軸4の上端部にはプーリ30が取り付けられている。ここでは、プーリ30には2つ割タイプのものが使用されており、主軸4に対して着脱可能となっている。プーリ30と循環用ポンプ21の回転軸29との間にはベルト31が掛け渡されている。これにより、主軸4の回転力がベルト31を介して循環ポンプの回転軸29に伝達される。
主軸4の周囲は中空筒状の保護管32で覆われている。主軸4と保護管32の間の内側空間33には、循環ポンプの駆動により潤滑液貯留タンク20から第2軸受部13に供給された潤滑液が流動する。保護管32と揚水管2及び吐出エルボ5との間の外側空間34には、羽根車3の回転によって揚水管2内に吸い込まれた吸水槽52内の水が流動する。スリーブ10の下端が第1メカニカルシール12によって密閉され、筒状部15の上端が第2メカニカルシール16で密封されることにより、保護管32の内側空間33に収容された潤滑液と外側空間34を流動する水との混合が防止されている。
潤滑液貯留タンク20、第1軸受部11、第2軸受部13、第3軸受部14及び保護管32の内側空間33には、密封状態の循環閉水路35によって循環液が循環するようになっている。循環閉水路35は、第1水路36と第2水路37とからなる。
第1水路36は、潤滑液貯留タンク20と循環用ポンプ21を接続する第1配管26と、循環用ポンプ21と第2軸受部13を接続する第2配管27と、第2軸受部13と冷却タンク19を接続する第3配管38と、冷却タンク19と潤滑液貯留タンク20を接続する第4配管39及び第5配管40とを備える。
第2水路37は、潤滑液貯留タンク20と循環用ポンプ21を接続する第1配管26と、循環用ポンプ21と第2軸受部13を接続する第2配管27と、保護管32の内側空間33と、第1軸受部11と潤滑液貯留タンク20を接続する第6配管41及び第5配管40とを備える。
また、循環閉水路35には、第4配管39の途中に接続される第7配管42を介して高架水槽43から潤滑液が補給されるようになっている。高架水槽43は、潤滑液貯留タンク20よりも上方に配置され、後述するように、所定の水頭圧Hを提供できる高さとされている。
循環閉水路35には、図3に示すように、各種弁等が設けられている。第1配管26には、メンテナンス時に閉鎖する常開の仕切弁44が設けられている。第3配管38には第1逆止弁45が設けられている。第6配管41には第2逆止弁46が設けられている。第5配管40には、ストレーナ47が設けられ、潤滑液貯留タンク20内へのゴミ等の侵入が防止されている。第7配管42には、流量計48と第3逆止弁49が設けられている。潤滑液貯留タンク20には、上部空間に連通する第8配管50が接続され、そこには安全弁51が設けられている。安全弁は、潤滑液貯留タンク20内の空気を自動的に排出し、潤滑液貯留タンク20内に残留することを防止する自動空気抜き機構としての役割を果たす。
潤滑液貯留タンク20からの吐出圧力をPd、循環用ポンプ21の揚程をPc、高架水槽43の水頭圧をHとしたとき、保護管32内で第1メカニカルシール12に作用する潤滑液の液圧Pmは次式で表される。
Pm=αPd+Pc+H (1)
また、潤滑液貯留タンク20内に於ける潤滑液の液圧をPTとしたとき、圧力追随係数αは次式で表される。
α=PT/Pd (2)
そして、液圧Pmが吐出圧力Pdを超えていれば、立軸ポンプ1を駆動することにより揚水管2の外側空間34を流動する水が、保護管32によって囲まれた内側空間33へと流入することはない。
したがって、高架水槽43の設置位置を、その水頭圧Hが次式を満足するものとすれば、揚水管2内において、内側空間33を流動する潤滑液に外側空間34を流動する水が混入することを防止できる。
H>(1-α)Pd-Pc=Pd-PT-Pc (3)
なお、高架水槽43は、既存の立軸ポンプ1にも簡単に追加することができる。すなわち、立軸ポンプ1に対して裁置台を形成し、前記式(3)を満足する位置に高架水槽43を設置すればよい。
次に、前記構成からなる立軸ポンプ1の動作について説明する。
立軸ポンプ1は、吸水槽52内に設置して使用する。立軸ポンプ1の設置位置は、吸水槽52に流入する水が所定水位となったときにベルマウス7が浸漬可能な位置である。そして、吸水槽52に雨水等が流入し、所定水位を超えれば、図示しない原動機を駆動して主軸4を回転させる。主軸4の回転により羽根車3が回転し、吸水槽52内の水はベルマウス7から吸い込まれる。ベルマウス7から吸い込まれた水は、揚水管2内の外側空間34を上昇し、吐出エルボ5を介して水平方向へと流動方向を変換される。方向変換された水は、図示しない配管を介して他の場所へと排出される。このとき、吐出エルボ5からの吐出圧力は、例えば、0.1MPaまで上昇する。
また、主軸4の回転に伴って循環用ポンプ21が駆動し、潤滑液貯留タンク20に貯留された潤滑液が循環閉水路35を流動する。すなわち、第1配管26を介して循環用ポンプ21内に潤滑液が吸引される。循環用ポンプ21内に吸引された潤滑液は、第2配管27を介して第2軸受部13へと流動し、そこで分岐する。分岐した一方は、第3配管38を流動して第3軸受部14に向かった後、第4配管39及び第5配管40を流動して潤滑液貯留タンク20に戻って循環する。つまり、潤滑液は第1水路36を循環する。また、第2軸受部13で分岐した他方は、保護管32の内側空間33を第1軸受部11に向かって流下する。そして、第1軸受部11から第6配管41及び第5配管40を流動して潤滑液貯留タンク20に戻って循環する。つまり、潤滑液は第2水路37をも循環する。
循環閉水路35を流動する潤滑液の液圧Pmは前記式(1)を満足する。すなわち、循環閉水路35を流動する潤滑液の液圧Pmは、高架水槽43の水頭圧Hに対して、吐出圧力Pdに圧力追随係数αを乗算し、循環用ポンプ21の揚程Pcを加算した値となる。この値は、高架水槽43を設けない場合に比べて高い値となっている。
原動機の駆動を停止し、主軸4すなわち羽根車3の回転を止めると、真空破壊により吐出エルボ5内の圧力が低下し、調圧ベローズ23が収縮する。このとき、循環閉水路35内の潤滑液が漏洩していれば、高架水槽43内の潤滑液が潤滑液貯留タンク20内へと自動吸引される。これにより、調圧ベローズ23の弾性力とも相まって、液圧Pmが所定圧Δbだけ上昇する(図4中、左側のΔbで示す)。所定圧Δbは次式で表される。
Δb=αHv
Hv:立軸ポンプ1の駆動停止時の真空水頭圧(図3に示すように、立軸ポンプ1の停止時の吸水槽52内の水面位置から潤滑液貯留タンク20の底面までの水頭圧)
以下、立軸ポンプ1の駆動及び停止を繰り返すが、潤滑液の漏洩量に応じて、適宜、高架水槽43から自動補給され、循環閉水路35内の液圧は高い値に維持される。特に、潤滑液の漏洩量が大きくなった場合であっても(図4中、右側の停止時で示す)、少なくとも高架水槽43の水頭圧Hよりも大きい値に維持される。このため、高架水槽43を設けていない場合のように、潤滑液の漏れ量に従って液圧Pmが低下するのを防止できる。
また、流量計48で検出される流量を記録しておけば、循環閉水路35からの循環液の漏洩状態を時系列で把握することができる。例えば、流量の変化量に対してある閾値を設定し、流量の変化量がその閾値を超えて大きくなれば、シールが破壊されていると判断し、メンテナンスを行うようにすればよい。
前記構成からなる立軸ポンプ1によれば、次のような効果が得られる。
(1)高架水槽43を設けることにより、循環閉水路35内の液圧が揚水管2内の水圧よりも低下することを防止できる。このため、循環閉水路35内の潤滑液に、揚水管2内の砂やゴミ等を含んだ水が流入しない。したがって、循環液の自動調整機能を安定させ、軸受や循環用ポンプ21が損傷して故障に至ることを防止できる。
(2)高架水槽43を設け、配管を接続するだけでよいので、簡単かつ安価な構成とすることができる。また、既存の立軸ポンプ1であっても、簡単に設置することができる。しかも、制御系や電気系の設備は一切必要ないため、故障しにくい。さらに、地震等により配管系統が損傷したとしても、損傷箇所のみを交換すればよく、迅速に復旧させることができる。
(3)循環用ポンプ21が故障して新しいものと交換したり、性能の相違するものに交換したりする必要が生じた場合であっても、簡単に対応することができる。
本発明は、前記実施形態に記載された構成に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。
前記実施形態では、1つの立軸ポンプ1に対して1つの高架水槽43を設ける場合について説明したが、次のように構成してもよい。
1つの立軸ポンプ1に対して複数の高架水槽43を設置するようにしてもよいし、複数の立軸ポンプ1に対して1つの高架水槽43を設置するようにしてもよいし、複数の立軸ポンプ1に対して複数の高架水槽43を設置するようにしてもよい。1つの立軸ポンプ1に対して複数の高架水槽43を設置する場合、高架水槽43を小型にして設置場所の自由度を高めることができる、また、各高架水槽43の高さすなわち水頭圧を相違させることにより、立軸ポンプ1での潤滑液の漏洩状態に応じていずれの高架水槽43から潤滑液を供給するのかを使い分けるようにしてもよい(漏れ量が大きくなれば、高い位置の高架水槽43から潤滑液を供給するようにすればよい。)。複数の立軸ポンプ1に対して1つの高架水槽43を設置する場合、高架水槽43の設置場所さえ確保できれば、複数の立軸ポンプ1に対して配管を接続するだけでよく、設置作業を簡単に行うことができる。複数の立軸ポンプ1に対して複数の高架水槽43を設置する場合、立軸ポンプ1や高架水槽43を設置可能なスペース等の条件の違いに応じて柔軟に対応することができる。
前記実施形態では、高架水槽43を立軸ポンプ1に採用する場合について説明したが、主軸4が水平方向に延びるように配置された横軸ポンプに採用するようにしてもよい。
前記実施形態では、高架水槽43から循環閉水路35に供給される流量を測定する流量計48を設けただけとしたが、この流量計48での測定結果を、有線又は無線により読み込む制御手段を別に設けるようにしてもよい。そして、制御手段で、読み込んだ測定結果に基づいて演算によりメンテナンス時期等を演算し、ユーザに報知すれば、より利便性を高めることができる点で好ましい。
1…立軸ポンプ
2…揚水管
3…羽根車
4…主軸
5…吐出エルボ
6…羽根車収容部
7…ベルマウス
8…ガイドベーン
9…軸受ケーシング
10…スリーブ
11…第1軸受部
12…第1メカニカルシール
13…第2軸受部
14…第3軸受部
15…筒状部
16…第2メカニカルシール
17…台座部
18…収容壁
19…冷却タンク
20…潤滑液貯留タンク
21…循環用ポンプ
22…冷却パイプ
23…調圧ベローズ
24…連通管
25…ポンプ本体
26…第1配管
27…第2配管
28a,28b…フランジ継手
29…回転軸
30…プーリ
31…ベルト
32…保護管
33…内側空間
34…外側空間
35…循環閉水路
36…第1水路
37…第2水路
38…第3配管
39…第4配管
40…第5配管
41…第6配管
42…第7配管
43…高架水槽
44…仕切弁
45…第1逆止弁
46…第2逆止弁
47…ストレーナ
48…流量計
49…第3逆止弁
50…第8配管
51…安全弁
52…吸水槽

Claims (5)

  1. 中空筒状の揚水管と、
    下端部に前記揚水管内に配置される羽根車を有する主軸と、
    前記主軸を回転駆動させる駆動手段と、
    前記揚水管内で前記主軸を囲み、前記主軸との間に潤滑液が流動する内側空間を形成する保護管と、
    前記内側空間に潤滑液を循環供給するための循環閉水路と、
    前記循環閉水路の途中に設けられ、潤滑液を貯留する潤滑液貯留タンクと、
    前記潤滑液貯留タンクに貯留された潤滑液を前記循環閉水路を介して前記内側空間へと供給するための循環用ポンプと、
    前記循環閉水路に潤滑液を補給するための高架水槽と、
    を備え、
    前記高架水槽は、水頭圧Hが次式を満足するように配置されている、ポンプ。
    H>(1-α)Pd-Pc
    Pd:立軸ポンプの吐出圧力
    Pc:循環用ポンプの揚程
    α:圧力追随係数
  2. 前記潤滑液貯留タンク内の空気を排出するための自動空気抜き機構を備える、請求項1に記載のポンプ。
  3. 前記高架水槽から前記循環閉水路に接続される配管に流量計が設けられている、請求項1又は2に記載のポンプ。
  4. 前記主軸に着脱可能なプーリと、前記プーリと前記循環用ポンプの回転軸との間に掛け渡されるベルトと、を備える、請求項1からのいずれか1項に記載のポンプ。
  5. 前記潤滑液貯留タンクは、前記揚水管と連通し、前記潤滑液貯留タンク内の液圧と、前記揚水管内の水圧とに基づいて伸縮する調圧ベローズを備え、
    前記高架水槽は、逆止弁を介して前記循環閉水路に接続されている、請求項1からのいずれか1項に記載のポンプ。
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