JP5422711B1 - ポンプ - Google Patents

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Abstract

【課題】循環閉水路の水路内圧力をケーシング内の吐出圧力より高圧に維持する。
【解決手段】ポンプ10を、ケーシング11を貫通し、端部に羽根車17を固定した主軸16と、ケーシング11内で主軸16を囲み揚水に対して密封されるように潤滑液を収容する保護管33と、主軸16を支持する軸受21,24,29に潤滑液を循環供給するための循環用ポンプ39とを有する循環閉水路30と、循環閉水路30の水路内圧力Plが、ケーシング11内の揚水の吐出圧力Ppより高くなるように、循環閉水路30に潤滑液を補充する潤滑液補充機構47とを備える構成とする。
【選択図】図3

Description

本発明は、ポンプに関するものである。
特許文献1には、ケーシング内に主軸を囲む保護管を配設し、この保護管内にケーシング内の揚水に対して密封されるように潤滑液を収容したポンプが記載されている。保護管は循環閉水路の一部を構成し、循環用ポンプによって潤滑液が主軸を支持するラジアル軸受やスラスト軸受に供給される。このポンプは、気中運転時であってもラジアル軸受やスラスト軸受に潤滑液が供給されるため、外部からの注水が不要で長時間の気中運転を行うことができる等の利点を有する。
しかしながら、このポンプは、経年劣化等によって循環閉水路から潤滑液が漏れ、水路内圧力がケーシング内の揚水の吐出圧力より低くなると、砂やゴミ等の異物を含む揚水が循環閉水路内に侵入する。その結果、循環用ポンプや主軸の軸受等の故障に繋がるという問題がある。
特許第4709878号公報
本発明は、循環閉水路の水路内圧力をケーシング内の吐出圧力より高圧に維持可能なポンプを提供することを課題とするものである。
前記課題を解決するため、本発明のポンプは、ケーシングを貫通し、端部に羽根車を固定した主軸と、前記ケーシング内で前記主軸を囲み揚水に対して密封されるように潤滑液を収容する保護管と、前記主軸を支持する軸受に潤滑液を循環供給するための循環用ポンプとを有する循環閉水路と、前記循環閉水路の水路内圧力が、前記ケーシング内の揚水の吐出圧力より高くなるように、前記循環閉水路に潤滑液を補充する潤滑液補充機構と、を備える構成としている。
このポンプは、循環閉水路の水路内圧力が揚水の吐出圧力より高くなるように、潤滑液補充機構によって循環閉水路に潤滑液を補充するため、砂やゴミ等の異物を含む揚水が循環閉水路内に侵入することを防止できる。そのため、循環用ポンプや主軸の軸受等が故障し、排水不可能な状態になることを確実に防止できる。
このポンプでは、前記潤滑液補充機構は、前記循環閉水路の水路内圧力より高い圧力で潤滑液を供給可能な潤滑液供給部と、前記潤滑液供給部と前記循環閉水路との間に設けられ、前記循環閉水路の水路内圧力がケーシング内の揚水の吐出圧力より予め設定した差圧規定値分高くなるように、前記潤滑液供給部から前記循環閉水路に潤滑液を供給可能な調整部と、を有することが好ましい。この調整部は、水路内圧力と吐出圧力との差圧が差圧規定値より低い場合には、潤滑液供給部と循環閉水路とを連通させ、潤滑液を自動補充する。水路内圧力と吐出圧力との差圧が差圧規定値以上の場合には、潤滑液供給部と循環閉水路との連通を遮断し、潤滑液の補充を不可能とする。そのため、循環閉水路の水路内圧力を揚水の吐出圧力より高くなるように確実に維持できる。
また、前記潤滑液補充機構は、前記主軸の回転を停止した運転停止時に潤滑液の補充を不可能とする遮断部を有することが好ましい。
具体的には、前記循環用ポンプは、伝達機構を介して前記主軸により駆動され、前記遮断部は、前記循環用ポンプの吸込側と吐出側との圧力差の有無により開閉する弁を備える構成することが好ましい。
このようにすれば、ポンプの運転時のみ確実に潤滑液を補充できる。
さらに、前記潤滑液補充機構による潤滑液の補充量を経過時間と一緒に記憶する記憶手段を設けることが好ましい。このようにすれば、潤滑液の補充頻度によって循環閉水路の経年劣化や故障を監視できるうえ、漏れが大きくなる前に警報を発することにより事故を未然に防ぐことができる。
本発明のポンプでは、潤滑液補充機構によって循環閉水路に潤滑液を補充することにより、循環閉水路の水路内圧力が揚水の吐出圧力より高くなるように維持できる。そのため、循環閉水路内に砂やゴミ等の異物を含む揚水が侵入することを防止でき、ポンプの故障を確実に防ぐことができる。
本発明に係る実施形態のポンプを示す断面図である。 図1の要部拡大断面図である。 ポンプの構成を示す概念図である。 図2の潤滑液補充機構を示す拡大図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に従って説明する。
図1は、本発明の実施形態に係るポンプの一例である立軸ポンプ10を示す。この立軸ポンプ10は、図示しない流入側管路から排水ポンプ場の吸水槽1内に流入する雨水等の水を下流側に排水するためのものである。本実施形態の立軸ポンプ10は、主軸16を支持するための軸受21,24,29に潤滑液(水)を循環供給するための循環閉水路30を付設し、その水路内圧力Plをケーシング11による揚水の吐出圧力Ppより高圧に維持可能としたものである。
立軸ポンプ10は、据付床2上から吸水槽1内に鉛直方向に延びるように配置されたケーシング11を備える。このケーシング11は、直管状の揚水管12と、揚水管12の下端に連結された羽根車ケース13と、羽根車ケース13の下端に連結された吸込ベルマウス14と、揚水管12の上端に連結された吐出エルボ15とを備える。吐出エルボ15は、鉛直方向から水平方向に湾曲したもので、下流側に連通する配管(図示せず)に接続されている。
ケーシング11には、鉛直方向の軸線に沿って延びる主軸16が配設されている。この主軸16は、大部分がケーシング11内に位置しているが、上端側が吐出エルボ15を貫通して上方に延びている。羽根車ケース13内に位置する主軸16の下端には羽根車17が固定されている。また、羽根車ケース13にはガイドベーン18を介して軸受ケーシング19が固定されている。軸受ケーシング19の軸心にはスリーブ20が一体的に設けられ、その内部に主軸16が貫通されている。スリーブ20内には、主軸16のラジアル軸受であるゴム軸受21が収容されている。また、スリーブ20の下端にはメカニカルシール22が取り付けられ、このメカニカルシール22によりケーシング11内の揚水に対して密封されている。
図2に示すように、主軸16の上端側は、吐出エルボ15に形成した貫通部23に遊嵌されてケーシング11の外部へ突出している。貫通部23内にはゴム軸受24が収容されている。また、貫通部23の上端にはポンプ用台座25が液密状態で嵌合されている。このポンプ用台座25の上端は、メカニカルシール26により密封されている。吐出エルボ15の外周部には、主軸16を覆うように筒状の収容壁27が一体的に設けられている。この収容壁27内の上端にはタンク用台座28が配設され、その上方で主軸16がスラスト軸受であるボール軸受29によって支持されている。このボール軸受29から突出した主軸16の上端には、原動機及び伝動機構(本実施形態では図示せず)が機械的に連結されている。
循環閉水路30は、図1および図3に示すように、ケーシング11内に配設した保護管33と、タンク用台座28に配設した潤滑液タンク34と、ポンプ用台座25に配設した循環用ポンプ39とを備え、これらを循環用配管31A〜31Cにより接続したものである。また、本実施形態では、ボール軸受29を覆う冷却タンク44を分岐配管32A,32Bによって循環閉水路30に分岐接続している。
保護管33は、主軸16の外周を取り囲む筒状のもので、ケーシング11に対して所定間隔をあけて位置するように配設されている。この保護管33の下端は、軸受ケーシング19のスリーブ20の上端に液密状態で嵌合されている。保護管33の上端は、吐出エルボ15内に位置する貫通部23の下端に液密状態で嵌合されている。この保護管33は、スリーブ20および貫通部23に配設したメカニカルシール22,26により、内部に収容される潤滑液がケーシング11内の揚水に対して密封される。
潤滑液タンク34は、循環用配管31Aによって保護管33に連通するスリーブ20のゴム軸受21に接続されている。なお、循環用配管31Aには、保護管33の側から潤滑液タンク34の側へ向けた流動のみを許容する逆止弁35が配設されている。潤滑液タンク34は有底筒状をなし、その上端開口が後述する貯留タンク49により密封されている。潤滑液タンク34の下端には、吐出エルボ15内と連通させるための連通管部36が設けられている。この連通管部36は、後述する調整ユニット57に接続するための分岐管部37を備える。潤滑液タンク34内に位置するように、連通管部36の上端には調圧ベローズ38が配設されている。この調圧ベローズ38は、弾性的に伸縮可能な筒状体であり、外部には潤滑液タンク34内の潤滑液の液圧が作用し、内部には吐出エルボ15内の揚水の液圧(静圧)が作用する。これらの差圧に応じて調圧ベローズ38が弾性的に伸縮し、潤滑液の液圧と揚水の液圧(静圧)が釣り合った状態で維持される。その結果、循環閉水路30内の潤滑液がケーシング11内に漏洩することを防止できる。
循環用ポンプ39は、循環用配管31Bにより潤滑液タンク34に接続されるとともに、循環用配管31Cによりメカニカルシール26を介して保護管33に接続されている。これにより循環用ポンプ39は、潤滑液タンク34内の潤滑液を吸い込んで、保護管33内へ循環供給することができる。なお、循環用配管31Bにはメンテナンス時に閉弁される常開弁40が配設されている。本実施形態の循環用ポンプ39は、伝達機構を介して主軸16の回転に同期して駆動される。伝達機構は、循環用ポンプ39の入力軸に配設した第1プーリ41と、主軸16に配設した第2プーリ42と、これらプーリ41,42に巻回したタイミングベルト43とで構成される。
冷却タンク44は、タンク用台座28上に配設され、ボール軸受29を固定する略円環状のものである。この冷却タンク44は、分岐配管32Aによって循環用ポンプ39の吐出側であるゴム軸受24に接続されるとともに、分岐配管32Bによって循環用配管31Aにおける逆止弁35の上流側に分岐接続されている。なお、分岐配管32Aには、ゴム軸受24の側から冷却タンク44の側へ向けた流動のみを許容する逆止弁45が配設されている。冷却タンク44内には、図示しない外部冷却機構に接続された冷却パイプ46が配設されている。これにより、冷却タンク44内に循環供給された潤滑液は、冷却パイプ46内を通水される冷却水との熱交換作用により冷却される。
この循環閉水路30は、主軸16の駆動により循環用ポンプ39が同期して動作する。これにより、循環用ポンプ39が潤滑液タンク34から潤滑液を吸い込んで、保護管33内へ吐出する。そうすると、吐出された潤滑液は貫通部23内のゴム軸受24にて、保護管33の側と冷却タンク44の側とへ分流される。保護管33内へ供給された潤滑液は、スリーブ20を通してゴム軸受21から循環用配管31Aを介して潤滑液タンク34へ戻される。また、冷却タンク44へ供給された潤滑液は、冷却タンク44にて冷却された後、循環用配管31Aを介して潤滑液タンク34へ戻される。そして、流動中にゴム軸受21,24およびボール軸受29を潤滑および冷却する。
循環閉水路30の水路内圧力Plは、羽根車17によるケーシング11内の揚水の吐出圧力Ppより高圧(Pl>Pp)になるように、潤滑液補充機構47によって潤滑液を補充して維持している。この潤滑液補充機構47は、潤滑液タンク34上に配設した貯留タンク49と、この貯留タンク49に接続した機械制御方式の調整ユニット57とを備え、これらと潤滑液循環閉水路とを接続用配管48A,48Bにより接続したものである。
貯留タンク49は、循環閉水路30の水路内圧力Plより高い圧力Ptで潤滑液を供給可能な潤滑液供給部であり、潤滑液タンク34上に配設されている。この貯留タンク49内には、循環閉水路30に補充する潤滑液と、貯留タンク49のタンク内圧力Ptを水路内圧力Plより高圧にするための圧縮空気とが充填されている(Pt>Pl)。また、貯留タンク49には、潤滑液を補給するための補給用配管50が接続されている。この補給用配管50は、図示しない水源に接続されており、補給用ポンプ51とリリーフ弁52とが介設されている。循環閉水路30への補充により貯留タンク49のタンク内圧力Ptが低下すると、水源から潤滑液を貯留タンク49内に補給することにより、タンク内圧力Ptを復元できる。なお、貯留タンク49内は、潤滑液を充填する領域と、圧縮空気を充填する領域とを、弾性的に変形可能なベローズによって区画してもよい。
貯留タンク49と調整ユニット57とは接続用配管48Aにより接続されている。この接続用配管48Aには、メンテナンス時に閉弁される常開弁53が配設されている。この常開弁53の下流側には、貯留タンク49内の潤滑液の残量を検出するための検圧用配管54が分岐接続されている。この検圧用配管54には、接続用配管48A内の圧力(=タンク内圧力Pt)を検出するための圧力計55が配設されている。なお、この圧力計55の上流側には、圧力計55の保守、点検および修理時に流体を一次的に遮断するためのゲージコック56が配設されている。
調整ユニット57は、接続用配管48Bによって循環用ポンプ39の吐出側である分岐配管32Aに分岐接続されている。即ち、接続用配管48Bおよび分岐配管32Aを介して循環閉水路30に接続されている。なお、接続用配管48Bには、メンテナンス時に閉弁される常開弁58が配設されている。この調整ユニット57は、貯留タンク49と循環閉水路30との間に配設された調整弁59と、調整弁59と貯留タンク49との間に配設された遮断弁64とを備える。
調整弁59は、循環閉水路30の水路内圧力Plが揚水の吐出圧力Ppより予め設定した差圧規定値Pr分高くなるように、貯留タンク49から潤滑液を供給する調整部である。具体的には、調整弁59は、入力ポートに遮断弁64の出力ポートがストレーナ60を介して接続され、出力ポートに循環閉水路30へ接続した接続用配管48Bに接続されている。調整弁59の差圧検出部61には、ケーシング11内に連通した分岐管部37がストレーナ62を介して接続されるとともに、循環用ポンプ39の吐出側に連通した接続用配管48Bが検圧用配管63Aを介して分岐接続されている。
差圧検出部61には、循環閉水路30の水路内圧力Plと、ケーシング11内の吐出圧力Ppとが入力される。そして、水路内圧力Plと吐出圧力Ppとの差圧が差圧規定値Prより低い場合には開弁し、貯留タンク49と循環閉水路30とを連通させて潤滑液を自動補充する。また、水路内圧力Plと吐出圧力Ppとの差圧が差圧規定値Pr以上の場合には閉弁し、貯留タンク49と循環閉水路30との連通を遮断して潤滑液の補充を不可能とする。これにより、揚水の吐出圧力Pp(例えば0.1MPa)より差圧規定値Pr(例えば0.1MPa)分高くなるように、循環閉水路30の水路内圧力Pl(例えば0.2MPa)を維持できる。
遮断弁64は、主軸16の回転が停止した運転停止時に潤滑液の補充を不可能とする遮断部である。具体的には、遮断弁64は、入力ポートが貯留タンク49に接続した接続用配管48Aにストレーナ65を介して接続され、出力ポートが調整弁59の入力ポートに接続されている。遮断弁64の差圧検出部66には、検圧用配管63Bによって循環閉水路30の低圧側である潤滑液タンク34が接続されるとともに、循環閉水路30の高圧側(循環用ポンプ39の吐出側)である接続用配管48Bが検圧用配管63Cを介して分岐接続されている。なお、検圧用配管63Bには、メンテナンス時に閉弁される常開弁67が配設されている。
差圧検出部66には、循環閉水路30の低圧側圧力と高圧側圧力とが入力される。そして、循環閉水路30の低圧側圧力と高圧側圧力とに差圧が生じている場合には、即ち循環用ポンプ39が駆動している場合には開弁し、貯留タンク49内の潤滑液を調整弁59を介して循環閉水路30に補充可能な状態とする。また、循環閉水路30の低圧側圧力と高圧側圧力とに差圧が生じていない場合には、即ち循環用ポンプ39が停止している場合には閉弁し、貯留タンク49内の潤滑液を循環閉水路30に補充不可能な状態とする。
この立軸ポンプ10は、据付床2上に配設した制御部68に記憶されたプログラムによる指令や、図示しない端末から入力されるオペレータの指令等に基づいて、動作する。具体的には、図示しない水位センサによって検出した吸水槽1内の水位に基づいて原動機を動作させて、排水処理を実行する。
また、制御部68は、圧力計55の検出値に基づいて、タンク内圧力Ptが設定された下限値PtL(例えば0.3MPa)になると、上限値PtH(例えば0.6MPa)になるまで補給用ポンプ51を動作させて、貯留タンク49内に潤滑液を補給する。これにより、貯留タンク49のタンク内圧力Ptを、循環閉水路30の水路内圧力Pl(例えば0.2MPa)より高い圧力に維持する。
さらに、制御部68は、潤滑液補充機構47による潤滑液の補充量を経過時間と一緒に記憶手段である内蔵メモリ(図示せず)に記憶する構成としている。潤滑液の補充量は、本実施形態では、圧力計55の検出値によるタンク内圧力Ptの低下量に基づいて判断する構成としている。即ち、貯留タンク49内の潤滑液が調整弁59を介して循環閉水路30内に補充されると、その補充量に従ってタンク内圧力Ptが低下する。そのため、タンク内圧力Ptが低下すると、その低下量を経過時間と一緒にメモリに記憶する構成としている。なお、経過時間は、前にメンテナンスを行った後からの時間であり、メンテナンス毎にリセットされる。
次に、立軸ポンプ10の動作について具体的に説明する。
制御部68により主軸16が回転されると、ケーシング11内の羽根車17が回転し、吸水槽1内の水が吸込ベルマウス14から吸い込まれ、羽根車ケース13および揚水管12を経て吐出エルボ15から下流側に吐出される。これにより、ケーシング11内は、揚水の吐出圧力Pp(例えば0.1MPa)まで昇圧する。
また、循環閉水路30では、前述のように、主軸16が回転されると循環用ポンプ39が同期して動作する。これにより、循環用ポンプ39が潤滑液タンク34から潤滑液を吸い込んで保護管33内へ吐出し、ゴム軸受24にて、保護管33の側と冷却タンク44の側とへ分流される。そして、保護管33内へ供給された潤滑液はゴム軸受21を経て潤滑液タンク34へ戻され、冷却タンク44へ供給された潤滑液は冷却タンク44を経て潤滑液タンク34へ戻される。
さらに、潤滑液補充機構47では、循環用ポンプ39の駆動により遮断弁64の差圧検出部66に入力される吐出側圧力と吸込側圧力とに差圧が生じる。その結果、遮断弁64は、閉弁状態から開弁状態に切り換えられ、貯留タンク49内の潤滑液を循環閉水路30内に補充可能とする。
循環閉水路30を構成する構成部品および連結部に劣化や損傷がなく、内部の潤滑液の漏れが生じていない場合には、循環閉水路30内は予め設定した水路内圧力Pl(例えば0.2MPa)を維持する。この場合、調整弁59の差圧検出部61に入力される水路内圧力Plが吐出圧力Ppより差圧規定値Pr(例えば0.1MPa)分高い。そのため、調整弁59は閉弁状態を維持し、貯留タンク49内の潤滑液は循環閉水路30へ補充されない。
循環閉水路30を構成する構成部品または所定の連結部に劣化や損傷が存在し、内部の潤滑液に漏れが生じている場合には、循環閉水路30の水路内圧力Plが低下する。この場合、調整弁59の差圧検出部61に入力される水路内圧力Plと吐出圧力Ppとの差圧が、差圧規定値Prより低くなる。そのため、調整弁59は閉状態から開状態に切り換えられ、貯留タンク49内の潤滑液が循環閉水路30へ圧力平衡作用によって供給される。潤滑液の供給により、循環閉水路30の水路内圧力Plが吐出圧力Ppより差圧規定値Pr分高くなると、調整弁59は開弁状態から閉弁状態に切り換えられ、貯留タンク49から循環閉水路30への潤滑液が停止される。
また、潤滑液の補充により貯留タンク49のタンク内圧力Ptが下限値PtLを下回ると、補給用ポンプ51を駆動させ、タンク内圧力Ptが上限値PtHになるまで潤滑液を貯留タンク49内に補給するとともに、その補充量と経過時間とをメモリに記憶する。さらに、潤滑液の補給頻度が多くなり、例えば排水処理毎に貯留タンク49に潤滑液を補給するようになった場合、警報を発することにより、その状況をオペレータに知らせる。
このように、本発明の立軸ポンプ10は、循環閉水路30の水路内圧力Plが揚水の吐出圧力Ppより高くなるように、潤滑液補充機構47によって循環閉水路30に潤滑液を補充する。即ち、循環閉水路30から洩れた潤滑液の液量だけ自動的に補充するため、砂やゴミ等の異物を含む揚水が循環閉水路30内に侵入することを防止できる。そのため、循環用ポンプ39や主軸16の軸受21,24,29等が故障し、排水不可能な状態になることを確実に防止できる。
また、潤滑液補充機構47は、主軸16の回転を停止した運転停止時には遮断部によって潤滑液の補充を不可能とするため、潤滑油の過剰供給を防止し、無駄の発生を防止できる。さらに、オペレータは、メモリを読み込むことにより潤滑液の補充頻度、即ち、潤滑液の漏れ量を確認できるため、循環閉水路30の経年劣化や故障を監視できる。そのため、漏れが大きくなる前に警報を発し、メンテナンスを行うことにより事故を未然に防ぐことができる。
さらに、本実施形態では、潤滑液補充機構47を機械制御方式の調整ユニット57として構成している。即ち、電気を使用しない構成としているため、停電などの予期できないトラブルの影響を受けることはない。また、電気接点の劣化や地震による断線トラブルもないため、信頼性を向上できる。
なお、本発明のポンプは、前記実施形態の構成に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。
例えば、前記実施形態では、調整弁59によって水路内圧力Plが吐出圧力Ppより差圧規定値Pr分高くなるように構成したが、水路内圧力Plが吐出圧力Ppより高い予め設定した規定圧力Prを維持するように構成してもよい。
また、前記実施形態では、潤滑液の補充量を圧力計55によるタンク内圧力Ptの低下量に基づいて判断する構成としたが、接続用配管48Aに流量計を配設して補充量を検出する構成としてもよい。さらに、前記実施形態では、調整ユニット57を機械制御方式としたが電気制御方式として構成してもよい。
そして、前記実施形態では、潤滑液として水を循環供給する循環閉水路30を用いたが、植物性潤滑油や不凍液を潤滑液として循環供給するものでも同様に適用可能であり、同様の作用および効果を得ることができる。また、前記実施形態では、本発明の潤滑液補充機構47を、主軸16を鉛直方向に延びるように配置した立軸ポンプ10に付設する構成としたが、主軸16を水平方向に延びるように配置した横軸ポンプに付設する構成としてもよい。
1…吸水槽
2…据付床
10…立軸ポンプ
11…ケーシング
16…主軸
17…羽根車
21…ゴム軸受
22…メカニカルシール
24…ゴム軸受
26…メカニカルシール
29…ボール軸受
30…循環閉水路
33…保護管
34…潤滑液タンク
39…循環用ポンプ
43…タイミングベルト(伝達機構)
44…冷却タンク
47…潤滑液補充機構
49…貯留タンク
51…補給用ポンプ
57…調整ユニット
59…調整弁
64…遮断弁
68…制御部

Claims (5)

  1. ケーシングを貫通し、端部に羽根車を固定した主軸と、
    前記ケーシング内で前記主軸を囲み揚水に対して密封されるように潤滑液を収容する保護管と、前記主軸を支持する軸受に潤滑液を循環供給するための循環用ポンプとを有する循環閉水路と、
    前記循環閉水路の水路内圧力が、前記ケーシング内の揚水の吐出圧力より高くなるように、前記循環閉水路に潤滑液を補充する潤滑液補充機構と、
    を備えることを特徴とするポンプ。
  2. 前記潤滑液補充機構は、
    前記循環閉水路の水路内圧力より高い圧力で潤滑液を供給可能な潤滑液供給部と、
    前記潤滑液供給部と前記循環閉水路との間に設けられ、前記循環閉水路の水路内圧力がケーシング内の揚水の吐出圧力より予め設定した差圧規定値分高くなるように、前記潤滑液供給部から前記循環閉水路に潤滑液を供給可能な調整部と、
    を有することを特徴とする請求項1に記載のポンプ。
  3. 前記潤滑液補充機構は、前記主軸の回転を停止した運転停止時に潤滑液の補充を不可能とする遮断部を有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のポンプ。
  4. 前記循環用ポンプは、伝達機構を介して前記主軸により駆動され、
    前記遮断部は、前記循環用ポンプの吸込側と吐出側との圧力差の有無により開閉する弁を備えることを特徴とする請求項3に記載のポンプ。
  5. 前記潤滑液補充機構による潤滑液の補充量を経過時間と一緒に記憶する記憶手段を設けたことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のポンプ。
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