JP2021092190A - 立軸ポンプ - Google Patents
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Abstract
【課題】 外部にポンプを設置する必要が無く、低コストで軸受に潤滑液を供給可能な立軸ポンプを提供すること。【解決手段】 下端に羽根車2が取り付けられ回転駆動される主軸3と、軸受4を介して主軸を回転可能に支持するケーシング5とを備え、ケーシングが、内部に羽根車より上の主軸及び軸受を内側に配して保護する保護管10Aと、保護管を主軸と共に内側に収納した外側ケーシング部10Bとを備え、保護管の内部に潤滑液Lが充填されていると共に、保護管の外周面に冷却フィン15aが設けられている。【選択図】 図1
Description
本発明は、下端部に羽根車が取り付けられた主軸を回転可能に支持する軸受を冷却可能な立軸ポンプに関するものである。
立軸ポンプは、下端部に羽根車が取り付けられた主軸を軸受で回転可能に支持しているが、通常、軸受の加熱を抑制するために潤滑水を軸受に供給して冷却している。従来、この潤滑水は、水道水等の他圧水であり、立軸ポンプの外部に他圧水用の外部ポンプを設置して供給を行っている。
例えば、特許文献1には、保護管で被覆された主軸を支持する軸受に冷却水(潤滑水)を供給する冷却機構を備えている立軸ポンプ装置が記載されている。
この立軸ポンプ装置では、給水タンクと給水ポンプと給水管と冷却制御部とを備えており、給水タンクに貯水された冷却水が給水ポンプによって汲み上げられ、給水管及び給水路を経由して保護管の下端から供給されるようになっている。
この立軸ポンプ装置では、給水タンクと給水ポンプと給水管と冷却制御部とを備えており、給水タンクに貯水された冷却水が給水ポンプによって汲み上げられ、給水管及び給水路を経由して保護管の下端から供給されるようになっている。
また、特許文献2には、回転軸を支える水中軸受を内包して固定する保護管と、保護管と立軸ポンプの外部とを連通する連通管とを備え、連通管から保護管内に潤滑水を送水する水中軸受構造が記載されている。この水中軸受構造でも、潤滑水は立軸ポンプの外部の据付床に備えた水槽に蓄えられ、水中ポンプで連通管に送水されている。
上記従来の技術において、以下の課題が残されている。
従来の特許文献1及び2に記載の技術では、潤滑水を水道水等の他圧水として供給するために外部にポンプを設置する必要があり、高コストになってしまうという不都合があった。また、ポンプを水中モータとの一体構造とする方法もあるが、水中モータは耐久性に劣り、高価であるため、やはりコストが増大してしまう。さらに、水道管が設置されていないところでは、水道水を潤滑水として供給することが困難であった。
従来の特許文献1及び2に記載の技術では、潤滑水を水道水等の他圧水として供給するために外部にポンプを設置する必要があり、高コストになってしまうという不都合があった。また、ポンプを水中モータとの一体構造とする方法もあるが、水中モータは耐久性に劣り、高価であるため、やはりコストが増大してしまう。さらに、水道管が設置されていないところでは、水道水を潤滑水として供給することが困難であった。
本発明は、上記従来の問題に鑑みてなされたもので、外部にポンプを設置する必要が無く、低コストで軸受に潤滑液を供給可能な立軸ポンプを提供することを目的とする。
本発明は、前記課題を解決するために以下の構成を採用した。すなわち、第1の発明に係る立軸ポンプは、下端に羽根車が取り付けられ回転駆動される主軸と、軸受を介して前記主軸を回転可能に支持するケーシングとを備え、前記ケーシングが、内部に前記羽根車より上の前記主軸及び前記軸受を内側に配して保護する保護管と、前記保護管を前記主軸と共に内側に収納した外側ケーシング部とを備え、前記保護管の内部に潤滑液が充填されていると共に、前記保護管の外周面に冷却フィンが設けられていることを特徴とする。
この立軸ポンプでは、保護管の内部に潤滑液が充填されていると共に、保護管の外周面に冷却フィンが設けられているので、水道水等の潤滑水を外部から保護管内に供給しなくても、保護管内が不凍液等の潤滑液で満たされていることで軸受にも常に潤滑液が供給されると共に、冷却フィンが保護管外側で吸い上げられる原水に放熱することで保護管内の潤滑液を冷却することができる。
第2の発明に係る立軸ポンプは、第1の発明において、前記冷却フィンが、前記保護管の延在方向に延在していることを特徴とする。
すなわち、この立軸ポンプでは、冷却フィンが、保護管の延在方向に延在しているので、保護管の延在方向にわたって広く冷却効果を得ることができる。また、保護管と外側ケーシング部との間で吸い上げられる水に対して冷却フィンが抵抗となることを抑制可能である。
すなわち、この立軸ポンプでは、冷却フィンが、保護管の延在方向に延在しているので、保護管の延在方向にわたって広く冷却効果を得ることができる。また、保護管と外側ケーシング部との間で吸い上げられる水に対して冷却フィンが抵抗となることを抑制可能である。
第3の発明に係る立軸ポンプは、第1又は第2の発明において、前記冷却フィンが、前記保護管の延在方向に複数設けられていることを特徴とする。
すなわち、この立軸ポンプでは、冷却フィンが、保護管の延在方向に複数設けられているので、複数の冷却フィンにより保護管の延在方向にわたって、より高い冷却効果を得ることができる。
すなわち、この立軸ポンプでは、冷却フィンが、保護管の延在方向に複数設けられているので、複数の冷却フィンにより保護管の延在方向にわたって、より高い冷却効果を得ることができる。
第4の発明に係る立軸ポンプは、第1から第3の発明のいずれかにおいて、前記冷却フィンが、前記保護管の周方向に複数設けられていることを特徴とする。
すなわち、この立軸ポンプでは、冷却フィンが、保護管の周方向に複数設けられているので、複数の冷却フィンにより保護管の周方向にわたって、より高い冷却効果を得ることができる。
すなわち、この立軸ポンプでは、冷却フィンが、保護管の周方向に複数設けられているので、複数の冷却フィンにより保護管の周方向にわたって、より高い冷却効果を得ることができる。
第5の発明に係る立軸ポンプは、第1から第4の発明のいずれかにおいて、前記保護管内に前記潤滑液を補充する潤滑液補充機構を備えていることを特徴とする。
すなわち、この立軸ポンプでは、保護管内に潤滑液を補充する潤滑液補充機構を備えているので、保護管内に充填されていた潤滑液が減った場合に潤滑液補充機構から保護管内に潤滑液を補充することができる。
すなわち、この立軸ポンプでは、保護管内に潤滑液を補充する潤滑液補充機構を備えているので、保護管内に充填されていた潤滑液が減った場合に潤滑液補充機構から保護管内に潤滑液を補充することができる。
第6の発明に係る立軸ポンプは、第5の発明において、前記潤滑液補充機構が、前記保護管の上部内に接続され前記潤滑液が貯留された潤滑液タンクを備えていることを特徴とする。
すなわち、この立軸ポンプでは、潤滑液補充機構が、保護管の上部内に接続され潤滑液が貯留された潤滑液タンクを備えているので、保護管内の潤滑液が減ると、接続されている潤滑液タンクから潤滑液が保護管内に供給されることで、常に保護管内を潤滑液で満たすことができる。
すなわち、この立軸ポンプでは、潤滑液補充機構が、保護管の上部内に接続され潤滑液が貯留された潤滑液タンクを備えているので、保護管内の潤滑液が減ると、接続されている潤滑液タンクから潤滑液が保護管内に供給されることで、常に保護管内を潤滑液で満たすことができる。
第7の発明に係る立軸ポンプは、第6の発明において、前記潤滑液補充機構が、前記潤滑液タンク内の前記潤滑液の液面高さを測定可能な液面検知センサを備えていることを特徴とする。
すなわち、この立軸ポンプでは、潤滑液補充機構が、潤滑液タンク内の潤滑液の液面高さを測定可能な液面検知センサを備えているので、潤滑液タンク内の潤滑液の液面が低下したことを液面検知センサが検知することで、潤滑液タンク内の潤滑液が無くなる前に潤滑液タンクに潤滑液を補充することができる。
すなわち、この立軸ポンプでは、潤滑液補充機構が、潤滑液タンク内の潤滑液の液面高さを測定可能な液面検知センサを備えているので、潤滑液タンク内の潤滑液の液面が低下したことを液面検知センサが検知することで、潤滑液タンク内の潤滑液が無くなる前に潤滑液タンクに潤滑液を補充することができる。
本発明によれば、以下の効果を奏する。
すなわち、本発明の立軸ポンプによれば、保護管の内部に潤滑液が充填されていると共に、保護管の外周面に冷却フィンが設けられているので、水道水等の潤滑水を外部から保護管内に供給しなくても、保護管内が不凍液等の潤滑液で満たされていることで軸受にも常に潤滑液が供給されると共に、冷却フィンが保護管外側で吸い上げられる原水に放熱することで保護管内の潤滑液を冷却することができる。
したがって、本発明の立軸ポンプでは、外部ポンプが不要で低コストで構成でき、水道管が配設されていない場所でも軸受が潤滑液で満たされると共に自冷式で冷却することが可能になる。
すなわち、本発明の立軸ポンプによれば、保護管の内部に潤滑液が充填されていると共に、保護管の外周面に冷却フィンが設けられているので、水道水等の潤滑水を外部から保護管内に供給しなくても、保護管内が不凍液等の潤滑液で満たされていることで軸受にも常に潤滑液が供給されると共に、冷却フィンが保護管外側で吸い上げられる原水に放熱することで保護管内の潤滑液を冷却することができる。
したがって、本発明の立軸ポンプでは、外部ポンプが不要で低コストで構成でき、水道管が配設されていない場所でも軸受が潤滑液で満たされると共に自冷式で冷却することが可能になる。
以下、本発明における立軸ポンプの第1実施形態を、図1及び図2に基づいて説明する。
本実施形態における立軸ポンプ1は、例えば河川の救急排水ポンプであり、図1及び図2に示すように、下端に羽根車2が取り付けられ回転駆動される主軸3と、軸受4を介して主軸3を回転可能に支持するケーシング5とを備えている。
上記ケーシング5は、内部に羽根車2より上の主軸3及び軸受4を内側に配して保護する保護管10Aと、保護管10Aを主軸3と共に内側に収納した外側ケーシング部10Bとを備えている。
上記ケーシング5は、内部に羽根車2より上の主軸3及び軸受4を内側に配して保護する保護管10Aと、保護管10Aを主軸3と共に内側に収納した外側ケーシング部10Bとを備えている。
上記保護管10Aの内部には、潤滑液Lが充填されていると共に、保護管10Aの外周面には、冷却フィン15aが設けられている。
上記冷却フィン15aは、保護管10Aの延在方向に延在している。すなわち、冷却フィン15aは、保護管10Aの上下方向に長く延在している。
また、冷却フィン15aは、保護管10Aの延在方向に複数設けられている。本実施形態では、保護管10Aの上下方向に間隔を空けて2つの冷却フィン15aが配設されている。
上記冷却フィン15aは、保護管10Aの延在方向に延在している。すなわち、冷却フィン15aは、保護管10Aの上下方向に長く延在している。
また、冷却フィン15aは、保護管10Aの延在方向に複数設けられている。本実施形態では、保護管10Aの上下方向に間隔を空けて2つの冷却フィン15aが配設されている。
さらに、冷却フィン15aは、保護管10Aの周方向に複数設けられている。本実施形態では、保護管10Aの周方向において互いに等間隔で少なくとも2つの冷却フィン15aが配置されている。
これら冷却フィン15aは、例えばステンレス等の耐蝕性の高い金属等で形成された長板状部材である。
これら冷却フィン15aは、例えばステンレス等の耐蝕性の高い金属等で形成された長板状部材である。
また、本実施形態の立軸ポンプ1は、保護管10A内に潤滑液Lを補充する潤滑液補充機構12を備えている。
上記潤滑液補充機構12は、保護管10Aの上部内に接続され潤滑液Lが貯留された潤滑液タンク12aと、潤滑液タンク12a内の潤滑液Lの液面高さを測定可能な液面検知センサ12bを備えている。
なお、潤滑液タンク12aには、潤滑液Lを補充する補充口(図示略)が形成されている。
また、上記液面検知センサ12bは、既知の液面検知センサが採用される。
上記潤滑液補充機構12は、保護管10Aの上部内に接続され潤滑液Lが貯留された潤滑液タンク12aと、潤滑液タンク12a内の潤滑液Lの液面高さを測定可能な液面検知センサ12bを備えている。
なお、潤滑液タンク12aには、潤滑液Lを補充する補充口(図示略)が形成されている。
また、上記液面検知センサ12bは、既知の液面検知センサが採用される。
本実施形態の立軸ポンプ1は、羽根車2から吐出される流れが主軸3の中心線を軸とする円錐面内にある斜流ポンプである。
ケーシング5は、下端に水の吸込口5aを有する筒状であり、上部側に吐出管14が接続されている。
ケーシング5は、下端に水の吸込口5aを有する筒状であり、上部側に吐出管14が接続されている。
従来の救急排水ポンプでは、「ポンプ+水中モータ」一体構造であり、上部よりターンバックルや鎖等で吊り下げてコラム内部が据え付けられているが、本実施形態では、保護管10Aが、軸受4を介して主軸3を回転可能に支持しており、吊り下げ状態で据え付けされた主軸3の荷重を支える強度に設定されている。
このため、強度の高い保護管10Aで主軸3下部のポンプ本体部分を吊り下げ支持しているので、既設の立軸ポンプを本実施形態の立軸ポンプ1に改造する際、既設の吐出管を流用改造して再利用することが可能になる。また、既設の下部のコラムも流用可能である。
なお、本実施形態の立軸ポンプ1では、水中モータを使用せず、吐出管14の上部に屋外立軸全閉外扇電動機Mを設置して主軸3を回転駆動している。このように地上型設置の電動機Mを採用することで、水中モータに比べて信頼性と寿命とが向上する。
なお、本実施形態の立軸ポンプ1では、水中モータを使用せず、吐出管14の上部に屋外立軸全閉外扇電動機Mを設置して主軸3を回転駆動している。このように地上型設置の電動機Mを採用することで、水中モータに比べて信頼性と寿命とが向上する。
この保護管10Aは、水中軸受4を支持し主軸3の振動等を受ける構造であり、外側ケーシング部10Bとは接続されていない。
なお、保護管10Aの上部は、吐出管14の上部に貫通状態で支持されている。
なお、保護管10Aの上部は、吐出管14の上部に貫通状態で支持されている。
また、この保護管10Aは、ケーシング5内の排水(原水)と保護管10A内の潤滑液Lとの混濁を防いでいる。
すなわち、図2に示すように、保護管10Aの下部に主軸3の下端を支持するメカニカルシール18が設けられており、メカニカルシール18による水密構造となっている。したがって、メカニカルシール18により、保護管10A内の潤滑液Lが保護管10A外に出てしまうこと及び保護管10A外の排水(原水)が保護管10A内に入ることを防いでいる。
すなわち、図2に示すように、保護管10Aの下部に主軸3の下端を支持するメカニカルシール18が設けられており、メカニカルシール18による水密構造となっている。したがって、メカニカルシール18により、保護管10A内の潤滑液Lが保護管10A外に出てしまうこと及び保護管10A外の排水(原水)が保護管10A内に入ることを防いでいる。
本実施形態の立軸ポンプ1は、吸込水槽の上部の据付床19に形成された据付孔19aに取り付けられたポンプベース(ベースプレート)19bにケーシング5上部のフランジ部5bが固定されて吊り下げ設置されている。
上記外側ケーシング部10Bは、複数の筒状体が軸線方向に連結されて構成されている。
上記外側ケーシング部10Bは、複数の筒状体が軸線方向に連結されて構成されている。
このように本実施形態の立軸ポンプ1では、保護管10Aの内部に潤滑液Lが充填されていると共に、保護管10Aの外周面に冷却フィン15aが設けられているので、水道水等の潤滑水を外部から保護管10A内に供給しなくても、保護管10A内が不凍液等の潤滑液Lで満たされていることで軸受5にも常に潤滑液Lが供給されると共に、冷却フィン15aが保護管10A外側で吸い上げられる原水に放熱することで保護管10A内の潤滑液Lを冷却することができる。
また、冷却フィン15aが、保護管10Aの延在方向に延在しているので、保護管10Aの延在方向にわたって広く冷却効果を得ることができる。また、保護管10Aと外側ケーシング部10Bとの間で吸い上げられる水に対して冷却フィン15aが抵抗となることを抑制可能である。
また、冷却フィン15aが、保護管10Aの延在方向に複数設けられているので、複数の冷却フィン15aにより保護管10Aの延在方向にわたって、より高い冷却効果を得ることができる。
さらに、冷却フィン15aが、保護管10Aの周方向に複数設けられているので、複数の冷却フィン15aにより保護管10Aの周方向にわたって、より高い冷却効果を得ることができる。
また、冷却フィン15aが、保護管10Aの延在方向に複数設けられているので、複数の冷却フィン15aにより保護管10Aの延在方向にわたって、より高い冷却効果を得ることができる。
さらに、冷却フィン15aが、保護管10Aの周方向に複数設けられているので、複数の冷却フィン15aにより保護管10Aの周方向にわたって、より高い冷却効果を得ることができる。
また、保護管10A内に潤滑液Lを補充する潤滑液補充機構12を備えているので、保護管10A内に充填されていた潤滑液Lが減った場合に潤滑液補充機構12から保護管10A内に潤滑液Lを補充することができる。
この潤滑液補充機構12は、保護管10Aの上部内に接続され潤滑液Lが貯留された潤滑液タンク12aを備えているので、保護管10A内の潤滑液Lが減ると、接続されている潤滑液タンク12aから潤滑液Lが保護管10A内に供給されることで、常に保護管10A内を潤滑液Lで満たすことができる。
この潤滑液補充機構12は、保護管10Aの上部内に接続され潤滑液Lが貯留された潤滑液タンク12aを備えているので、保護管10A内の潤滑液Lが減ると、接続されている潤滑液タンク12aから潤滑液Lが保護管10A内に供給されることで、常に保護管10A内を潤滑液Lで満たすことができる。
また、潤滑液補充機構12が、潤滑液タンク12a内の潤滑液Lの液面高さを測定可能な液面検知センサ12bを備えているので、潤滑液タンク12a内の潤滑液Lの液面が低下したことを液面検知センサ12bが検知することで、潤滑液タンク12a内の潤滑液Lが無くなる前に潤滑液タンク12aに潤滑液Lを補充することができる。
次に、本発明に係る立軸ポンプの第2実施形態について、図3を参照して以下に説明する。なお、以下の実施形態の説明において、上記実施形態において説明した同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明は省略する。
第2実施形態と第1実施形態との異なる点は、第1実施形態では、冷却フィン15aが保護管10Aの延在方向において2箇所に分かれて設けられているのに対し、第2実施形態の立軸ポンプ21は、図3に示すように、冷却フィン25aが保護管10Aの延在方向において5箇所に分かれて設けられている点である。
第2実施形態では、各水中軸受24の上下にそれぞれ冷却フィン25aを配置している。
第2実施形態では、各水中軸受24の上下にそれぞれ冷却フィン25aを配置している。
また、第2実施形態の立軸ポンプ21では、水中軸受24が、分割された外側ケーシング10Bに挟まれた輪切り状の複数の中間軸受胴24aを備え、これら中間軸受胴24aで荷重等の強度や主軸3の振動等を支えている。そのため、第2実施形態の保護管20Aは、第1実施形態のように水中軸受24を支持する構造とはなっていない。
このように第2実施形態の立軸ポンプ21では、第1実施形態と同様に、複数の冷却フィン25aによって保護管10A及びその内部の潤滑液Lを冷却することができると共に、保護管10A内の水中軸受24も冷却することができる。特に、第2実施形態では、各水中軸受24の上下にそれぞれ冷却フィン25aを配置していることで、各水中軸受24の上下で高い冷却効果が得られ、水中軸受24を効果的に冷却することができる。
なお、本発明は上記各実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
1,21…立軸ポンプ、2…羽根車、3…主軸、4,24…軸受、5…ケーシング、10A…保護管、10B…外側ケーシング部、12…潤滑液補充機構、12a…潤滑液タンク、12b…液面検知センサ、15a,25a…冷却フィン、L…潤滑液
Claims (7)
- 下端に羽根車が取り付けられ回転駆動される主軸と、
軸受を介して前記主軸を回転可能に支持するケーシングとを備え、
前記ケーシングが、内部に前記羽根車より上の前記主軸及び前記軸受を内側に配して保護する保護管と、
前記保護管を前記主軸と共に内側に収納した外側ケーシング部とを備え、
前記保護管の内部に潤滑液が充填されていると共に、前記保護管の外周面に冷却フィンが設けられていることを特徴とする立軸ポンプ。 - 請求項1に記載の立軸ポンプにおいて、
前記冷却フィンが、前記保護管の延在方向に延在していることを特徴とする立軸ポンプ。 - 請求項1又は2に記載の立軸ポンプにおいて、
前記冷却フィンが、前記保護管の延在方向に複数設けられていることを特徴とする立軸ポンプ。 - 請求項1から3のいずれか一項に記載の立軸ポンプにおいて、
前記冷却フィンが、前記保護管の周方向に複数設けられていることを特徴とする立軸ポンプ。 - 請求項1から4のいずれか一項に記載の立軸ポンプにおいて、
前記保護管内に前記潤滑液を補充する潤滑液補充機構を備えていることを特徴とする立軸ポンプ。 - 請求項5に記載の立軸ポンプにおいて、
前記潤滑液補充機構が、前記保護管の上部内に接続され前記潤滑液が貯留された潤滑液タンクを備えていることを特徴とする立軸ポンプ。 - 請求項6に記載の立軸ポンプにおいて、
前記潤滑液補充機構が、前記潤滑液タンク内の前記潤滑液の液面高さを測定可能な液面検知センサを備えていることを特徴とする立軸ポンプ。
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