JP7289253B2 - 昇華型熱転写受像シート - Google Patents

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本発明は、昇華型熱転写受像シートに関するものである。
現在、鮮明な絵柄の再現が可能な印刷方法の1つとして、熱転写記録方式が存在する。熱転写記録方式は、熱昇華型染料を用いる昇華型熱転写方式と、熱溶融型染料を用いる熱溶融型転写方式とに大別することができる。昇華型熱転写方式においては、染料がいったん固体から気体に変化し、その後に固体に変化する。また、熱溶融型転写方式においては、染料がいったん固体から液体に変化し、その後に固体に変化する。これらの転写方式のうち昇華型熱転写方式は、小ロットに対応できるとの利点、素点を分割して転写面積を変えることができる(詳細な階調表現が可能になる)との利点を有する。したがって、昇華型熱転写方式によると、熱溶融型転方式による場合よりも解像度が高く鮮明な図柄の印刷が可能になる。
そこで、近年、特に昇華型熱転写方式は、カードゲーム、ICカード、電子タグ、社員証、証明書等の鮮明な図柄や暗証コードが施される用途に広く使用されるようになっている。したがって、昇華型熱転写受像シートには、十分な印字濃度が得られること、印字カスレがないこと、印刷の見栄えがよいこと等の印刷適性に優れることが求められ、例えば、インクリボンとの剥離性がよいこと等が必要とされる。また、多くの場合、最終的にはカード形状に加工されるため、加工時のバリが少ないこと等の加工適性やカール適性を併せ持つことが求められる。
このような背景のもと、特許文献1は、「基材と、該基材の片面に設けられ熱転写シートから昇華して移行してくる染料及び/又は顔料インキを受容するための受容層を有する被熱転写シートであり、前記基材が発泡体構造を有し且つポリプロピレンからなることを特徴とする昇華型被熱転写シート」を提案している。しかしながら、基材が発泡体構造を有し、かつポリプロピレンからなるものは、剛性が低く、インクリボンの転写熱の影響等によって加工適性やカール適性が劣るものになる。
特許第2940928号公報
本発明が解決しようとする主たる課題は、印刷適性や加工適性、カール適性に優れる昇華型熱転写受像シートを提供することにある。
本発明者等は、上記課題を解決するために様々な検討を行った。結果、バリの問題は基材とインク受容層との密着性や、裁断される際に加わる力の吸収性(クッション性)が重要なファクターになることを知見した。この点、特許文献1は、密着性について触れているが、これはサーマルヘッドとの密着性であり、基材との密着性を問題にするものではない。また、特許文献1は、クッション性についても触れているが、これはサーマルヘッドとの密着性が悪くなることを問題視することから導かれたものであり、加工適性から導かれたものではない。したがって、特許文献1を前提にすると、種々改良を加えたとしても上記課題を解決することができない。このような知見のもと想到するに至ったのが上記課題を解決するための下記に示す手段である。
すなわち、基材及びインク受容層を有し、前記基材は、少なくともポリエステル発泡層を有し、かつ前記基材の発泡率が5%以上であり、前記インク受容層は、塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体樹脂、シリコーン系樹脂、及びポリオレフィン系樹脂を含み、前記シリコーン系樹脂の含有割合が0.10質量%以上で、かつ前記ポリオレフィン系樹脂の含有割合が3.0~20.0質量%である、ことを特徴とする昇華型熱転写受像シートである。
本発明によると、印刷適性や加工適性、カール適性に優れる昇華型熱転写受像シートになる。
昇華型熱転写受像シートの断面図である。
次に、発明を実施するための形態を説明する。なお、本実施の形態は本発明の一例である。本発明の範囲は、本実施の形態の範囲に限定されない。また、以下で説明する各薬剤の含有割合、配合割合、あるいは含有量、配合量は、特にこれに反する記載がない限り、固形分換算した場合の質量を意味する。なお、インク受容層中の各薬剤の含有割合は、インク受容層中に有機溶剤に由来する成分が残存する場合、当該残存成分は除いた含有割合を意味する。
図1に示すように、本形態の昇華型熱転写受像シート(以下、単に「熱転写受像シート」ともいう。)Xは、基材1と、この基材1の一方の面(図1が示す形態)又は両方の面(図示せず)に形成されたインク受容層2とを有する。必要により、基材1とインク受容層2との間には、下塗り塗工層等の他の層を設けることもできる。
(基材)
本形態の基材1は、少なくとも1つのポリエステル発泡層11を有する。このポリエステル発泡層11には必要に応じて、一方又は両方の表面(図示例)に保護層12が積層される。保護層12が積層される場合、この保護層12にインク受容層2が積層される。したがって、保護層12は、基材1の構成要素である。
ポリエステル発泡層11は、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリトリメチレンテレフタレート(PTT)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリブチレンナフタレート(PBN)等のポリエステルによって形成されている。ポリエステルによって形成されていることで、ポリプロピレンによって形成されている場合と異なり、剛性が高くなり、また、カード形状に加工した際の加工適性やカール適性が問題になることもない。
ポリエステル発泡層11は、多孔質である。ポリエステル発泡層11は、例えばポリエステル原料に炭酸カルシウム等の無機粒子を混ぜ、2軸延伸することで製造することができる。
ポリエステル発泡層11を有する基材1の発泡率は、好ましくは5%以上、より好ましくは10~40%、特に好ましくは15~30%である。発泡率が5%を下回ると、クッション性や耐熱性が不十分になるため、印字濃度が十分に上がらないおそれがある。発泡率の上限は、例えば、40%とすることができる。発泡率が40%を上回ると、断熱効果が高くなり、したがってインクリボンの量が増えて印字濃度も上がるが、インクリボンが貼りついて途中で切れる(操業トラブル)おそれがある。なお、発泡率とは、未発泡の樹脂種類の密度(基準密度)に対して、発泡体とした場合(発泡層11を有する基材1)における基準密度からの低下率を表した値である。
また、発泡率が5%以上である場合は、インク受容層2の薬剤が後述する塩酢ビ系樹脂、シリコン系樹脂、及びポリオレフィン系樹脂の組み合わせ、より好ましくは更にエポキシ化化合物の組み合わせとすると好適である。上記発泡率であれば耐熱性が得られるため、シリコン系化合物をより少ない含有量でインクリボンの貼り付きを調節することができる。また、上記発泡率であれば断熱効果がある程度あるため、エポキシ化化合物の含有量で印刷(昇華熱)による黄変化を防止することができる。
ポリエステル発泡層11を有する(以下、同様。)基材1全体の坪量は、30.0~70.0g/m2であるのが好ましく、35.0~65.0g/m2であるのがより好ましい。基材1全体の坪量が30.0g/m2を下回ると、基材1の剛度が低下して、耐カール性が悪化するおそれがある。他方、基材1全体の坪量が70.0g/m2を上回ると、基材1の剛度が高くなり、用途(名刺やICカード等)に適する形状に加工する際に(特に裁断する際に)加工不良が発生するおそれがある。なお、基材1全体の坪量は、JIS P 8124(2011)に準拠して測定した値である。
基材1全体の密度は、0.70~1.30g/cm3であるのが好ましく、1.00~1.15g/cm3であるのがより好ましい。基材1全体の密度が0.70g/cm3を下回ると、基材1の表面の凹凸性が大きくなり、インク受容層2の均一な形成が困難になるおそれがある。他方、基材1全体の密度が1.30g/cm3を上回ると、基材1のクッション性(弾性力)が不十分になり、転写濃度の点で不十分であるとされるおそれがある。しかも、基材1全体の密度が1.30g/cm3を上回ると、クッション性が低下することを原因として熱転写受像シートXが裁断される際に加わる力の吸収性(クッション性)も低下し、結果、熱転写受像シートXにバリが生じるおそれがある。なお、基材1全体の密度は、JIS P 8118(2014)に準拠して測定した値である。
基材1全体の厚さ(紙厚)は、30~100μmであるのが好ましく、35~70μmであるのがより好ましい。基材1全体の厚さが30μmを下回ると、基材1の剛度が低下して、耐カール性が悪化するおそれがある。しかも、基材1全体の厚さが30μmを下回るとクッション性が低下するため、基材1全体の密度を1.30g/cm3以下にしたとしても熱転写受像シートXにバリが生じるおそれがある。他方、基材1全体の厚さが100μmを上回ると、基材1の剛度が高くなり、用途(名刺やICカード等)に適する形状に加工する際に加工不良が発生するおそれがある。基材1全体の厚さは、JIS P 8118(1998)に準拠して測定した値である。
基材1としては、例えば、東洋紡(株)製のクリスパーシリーズ、カミシャインシリーズ、帝人フィルムソリューション(株)製U2シリーズ等を好適に使用することができる。
(インク受容層)
本形態のインク受容層2は、ベース剤である塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体樹脂、剥離剤であるシリコーン系樹脂、及び密着剤であるポリオレフィン系樹脂を含む。好ましくは、更に耐熱性付与剤であるエポキシ化化合物を含む。また、少なくともインク受容層塗液は、溶媒として有機溶剤を含む。インク受容層2は、例えば、基材1の表面にインク受容層塗液を塗布することで形成することができる。
ベース剤とは、インク受容層2、あるいはインク受容層塗液(以下、これらを含めて単に「インク受容層」又は「インク受容層塗液」ともいう。)の昇華インクの受容性に最も起因する成分である。したがって、インク受容層2におけるベース剤の含有割合は、好ましくは70.0質量%以上である。
ベース剤としては、例えば、ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂、ポリ塩化ビニルやポリ塩化ビニリデン等のハロゲン化樹脂、ポリ酢酸ビニル、塩化ビニル-酢酸ビニル系共重合体、エチレン-酢酸ビニル共重合体、ポリアクリル酸エステル等のビニル系樹脂、ポリエチレンテレフタレートやポリブチレンテレフタレート等のポリエステル樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリアミド系樹脂、エチレンやプロピレン等のオレフィンと他のビニルポリマーとの共重合体系樹脂、アイオノマーやセルロースジアスターゼ等のセルロース系樹脂、ポリカーボネート、アクリル系樹脂等の溶剤系の樹脂等を、単独で又は複数を組み合わせて使用することができる。ただし、本形態のインク受容層2においては、昇華型染料の受容性及び他の成分との相溶性が良好であることから、ベース剤として少なくとも塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体樹脂を使用する。なお、上記したベース剤は、本発明の効果を阻害しない範囲で塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体樹脂と併用することができる。
塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体樹脂(以下、単に「塩酢ビ系樹脂」ともいう。)は、塩化ビニルの強靭性と、酢酸ビニルの付着性とを併せ有する。したがって、インク受容層2が塩酢ビ系樹脂を含有すると、カールが抑制され、しかもインクリボンとの密着性が向上するためインク転写濃度が向上する。
なお、塩酢ビ系樹脂には、塩化ビニル及び酢酸ビニルの共重合体のみではなく、塩化ビニル、酢酸ビニル、及びその他のモノマーの共重合体も含まれる。
塩酢ビ系樹脂は、質量基準で、塩化ビニル:酢酸ビニル=85~95:5~15であるのが好ましく、86~93:7~14であるのがより好ましい。塩化ビニルの含有割合が以上の範囲を下回ると、耐熱性及び剛性が低下するため、インク転写性及び耐カール性が悪化するおそれがある。他方、塩化ビニルの含有割合が以上の範囲を上回ると、インク受容層2の接着性が低下するため、インクリボンとの密着性が低下してインク転写濃度が低下するおそれがある。しかも、インク受容層2の接着性の低下はバリが生じる原因となり、このバリを防ぐためには後述する密着剤の高配合のみでは補うことができなくなるおそれがある。
塩化ビニルの含有割合を85~95質量%と多くすると、後述するように密着剤であるポリオレフィン系樹脂中の塩素含有量を20~30質量%とする場合においては、樹脂同士の相溶性が良くなり、インク受容層2の強度がより向上して、バリも低減する。
塩酢ビ系樹脂の重合度は、600~800であるのが好ましく、700~780であるのがより好ましい。塩酢ビ系樹脂の重合度が600を下回ると、塩酢ビ系樹脂が低融点化し、流動性も低くなるため、転写時に樹脂が粘着性を示し、インクリボンとの剥離性が悪化するおそれがある。この点、剥離性の悪化は後述する剥離剤の高配合化で対応可能であるが、剥離剤を高配合化するとバリが生じ易くなるとの問題がある。また、塩酢ビ系樹脂の重合度が600を下回ると、インク受容層塗液の塗工適正が悪化するおそれもある。他方、塩酢ビ系樹脂の重合度が800を上回ると、塩酢ビ系樹脂が高融点化し、流動性も高くなるため、転写時に必要以上に加熱する必要があり、耐カール性が悪化するおそれがある。また、インク受容層塗液の塗液の塗工適正が悪化するおそれもある。
塩酢ビ系樹脂の数平均分子量は、35,000~55,000であるのが好ましく、40,000~50,000であるのがより好ましい。塩酢ビ系樹脂の数平均分子量が35,000を下回ると、インクリボンとの密着性が十分に得られず転写不良となるおそれがある。しかも、インク受容層2の密着性の低下はバリが生じる原因となり、このバリを防ぐためには後述する密着剤の高配合のみでは補うことができなくなるおそれがある。他方、塩酢ビ系樹脂の数平均分子量が55,000を上回ると、インクリボンと密着し過ぎ、剥離不良となるおそれがある。この点、剥離性の悪化は後述する剥離剤の高配合化で対応可能であるが、剥離剤を高配合化するとバリが生じ易くなるとの問題がある。
塩酢ビ系樹脂のガラス転移温度は、73~78℃であるのが好ましく、74~77℃であるのがより好ましい。塩酢ビ系樹脂のガラス転移温度が73℃を下回ると、軟化し、基材1上に均一にインク受容層2を形成出来ないおそれがある。他方、塩酢ビ系樹脂のガラス転移温度が78℃を上回ると、クッション性が低下して、転写不良となるおそれがある。クッション性の低下は、バリが生じる原因にもなる。
塩酢ビ系樹脂のK値(支持力係数)は、55~65であるのが好ましく、56~59であるのがより好ましい。塩酢ビ系樹脂のK値が55を下回ると、インク受容層2が変形し易くなり、外部からの応力で変形するおそれがある。この変形性の問題は、熱転写受像シートXを裁断した際に裁断面が崩れる原因となり得る。他方、塩酢ビ系樹脂のK値が65を上回ると、インク受容層2が変形し難くなり、外部からの応力でクラック(ひび割れ)が生じるおそれがある。また、基材1及びインク受容層2の層間剥離を原因とするバリが発生する要因となり得る。
インク受容層2が剥離剤を含有すると、印刷範囲外にインクリボンが貼り付くのが防止される。また、剥離安定性が向上し、減色法による画像形成に適するものとなる。
剥離剤としては、例えば、シリコーンオイル、ポリエチレンワックス、アミドワックス、フッ素系やリン酸エステル系の界面活性剤等を使用することができる。
シリコーンオイルとして、例えば、各種の変性シリコーンを使用することができる。変性シリコーンオイルは、反応性シリコーンオイルと非反応性シリコーンオイルとに分けられる。反応性シリコーンオイルとしては、例えば、アミノ変性、エポキシ変性、カルボキシル変性、カルビノール変性、メタクリル変性、メルカプト変性、フェノール変性、片末端反応性、異種官能基変性等を行ったシリコーンオイルを使用することができる。また、非反応性シリコーンオイルとしては、例えば、ポリエーテル変性、メチルスチリル変性、アルキル変性、高級脂肪酸エステル変性、親水性特殊変性、高級アルコキシ変性、高級脂肪酸変性、フッ素変性等を行ったシリコーンオイルを使用することができる。以上の変性シリコーンは、1種を単独で使用しても、2種以上を併せて使用してもよい。また、シリコーンオイルと、他の剥離剤とを併せて使用することもできる。
ただし、本形態においては、インクリボンとの剥離性及びインク受容層2の強度低下防止という観点から、剥離剤としてはシリコーン系樹脂を少なくとも使用する。
シリコーン系樹脂としては、例えば、アミノ変性シリコーン、エポキシ変性シリコーン、アラルキル変性シリコーン、エポキシ-アラルキル変性シリコーン、アルコール変性シリコーン、ビニル変性シリコーン、ウレタン変性シリコーン等の中から1種を又は複数種を選択して使用することができる。
ただし、ジアミン変性シリコーン樹脂を使用するのが好ましい。ジアミン変性シリコーン樹脂は、吸着性に優れるジアミンが有機基として導入されている。したがって、ジアミン変性シリコーン樹脂を使用すると、熱転写受像シートXとインクリボンとの密着性が向上し、インク転写濃度が向上する。
シリコーン系樹脂としてジアミン変性シリコーン樹脂を使用する場合、有機基であるジアミンの官能基当量は、100~1,800g/molであるのが好ましく、150~500g/molであるのがより好ましい。ジアミンの官能基当量が100g/molを下回ると、熱転写受像シートXとインクリボンとの密着性が低下し、インク転写濃度が低下するおそれがある。この熱転写受像シートXの密着性の低下は、バリの問題に対しても悪影響を及ぼすおそれがある。他方、ジアミンの官能基当量が1,800g/molを上回ると、熱転写受像シートXとインクリボンとの密着性が過度に高まり、指定した印刷範囲以外にインクリボンが貼り付くおそれがある。また、ジアミンの官能基当量が1,800g/molを上回ると、塩酢ビ系樹脂との相溶性が悪化するおそれがある。
インク受容層2におけるシリコーン系樹脂の含有割合は、好ましくは0.10質量%以上、より好ましくは0.2~1.5質量%である。シリコーン系樹脂の含有割合が0.10質量%を下回ると、インクリボン転写時にインクリボンと熱転写受像シートが密着して剥がれなくなるおそれがある。他方、シリコーン系樹脂の含有割合が1.5質量%を上回ると、ンクリボン転写時にインクリボンと熱転写受像シートが密着せず容易に剥がれ、インク転写濃度が不十分となるおそれがある。
以上のシリコーン系樹脂の含有割合は、インク受容層2中における塩酢ビ系樹脂100.0質量%に対しての含有割合である。
インク受容層2におけるポリオレフィン系樹脂の含有割合は、3.0~20.0質量%であるのが好ましく、10.0~15.0質量%であるのがより好ましい(媒体として有機溶剤を含むインク受容層塗液基準では、1.00~5.00質量%であることが好ましい。)。ポリオレフィン系樹脂の含有割合が20.0質量%を上回ると、インク受容層2が強固となり、後述するようにインク受容層2の厚さを80μm以下にしたとしても、あるいはインク受容層塗液の塗布量を30.0g/m2以下にしたとしてもインク受容層2の力の吸収性がなくなり、熱転写受像シートXの裁断に際してバリが生じるおそれがある。また、インク受容層2がヒビ割れるおそれもある。他方、ポリオレフィン系樹脂の含有割合が3.0質量%を下回ると、インク受容層と基材との密着性が悪くなり、印刷時にインク受容層が基材から剥がれるおそれがある。
以上のポリオレフィン系樹脂の含有割合は、インク受容層2中における塩酢ビ系樹脂100.0質量%に対しての含有割合である。
本形態においては、密着剤として、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等の中から選択されるポリオレフィンを1種又は2種以上含んでいるポリオレフィン系樹脂を使用するのが好ましい。
ポリオレフィン系樹脂は、α-オレフィンを主成分とするものであり、ポリオレフィンを塩素化又は酸変性した樹脂である。ポリオレフィン系樹脂としては、低温でも弾性率の低い樹脂が好ましく、塩素化ポリプロピレン樹脂が低融点、低弾性、皮膜強度及び透明性等の点で最も好ましい。
ポリオレフィン系樹脂は、塩素含有量が20~30%であるのが好ましい。また、GPC法による平均分子量が、30,000~50,000であるのが好ましい。
インク受容層塗液は、溶媒として有機溶剤を含有させるのが好ましい。有機溶剤を含有させると、剥離剤や密着剤等の種々の添加剤の相溶性が良くなり、かつ平滑性の高い塗工面が得られる。
耐熱性付与剤として、エポキシ化化合物を使用することが好ましい。エポキシ化化合物とは、塩酢ビ系樹脂に熱安定性を付与するものである。エポキシ化化合物としては、例えば、エポキシ化大豆油、エポキシ化アマニ油、エポキシ化脂肪酸オクチルエステル、エポキシ化脂肪酸アルキルエステル等を使用することができる。
エポキシ化化合物の含有割合は、3.0~20.0質量%であるのが好ましく、10.0~18.0質量%であるのがより好ましい。含有割合が3.0質量%を下回ると、ベース剤である塩酢ビ系樹脂が熱安定性を損ない黄変化するおそれがある。他方、含有割合が20.0質量%を上回ると、インク受容層が硬化し、カード形状に加工する際に、シワや割れが発生するおそれがある。
以上のエポキシ化化合物の含有割合は、インク受容層2中における塩酢ビ系樹脂100.0質量%に対しての含有割合である。
耐熱化剤として、エポキシ化化合物は、ベース剤の塩酢ビ系樹脂の遊離塩素を抑制して、黄変を防止すると推定される。そのため、エポキシ化化合物含有量は、インク受容層2中の塩化ビニル成分に対して、2.5質量%以上19.0質量%以下とすることが好ましい。
有機溶剤としては、例えば、トルエンやメチルエチルケトン、アセトン、酢酸エチル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、シクロヘキサノン、n-ヘキサン、キシレン、メタノール、エタノール、n-プロパノール、イソプロパノール等を使用することができる。
インク受容層2には、必要により、添加剤が含まれてもよい。添加剤としては、例えば、紫外線吸収剤、光安定剤、酸化防止剤、腐食防止剤、粘着付与剤(タッキファイヤー)、可塑剤、軟化剤、充填剤、着色剤、顔料、難燃剤、フィラー、熱溶融性物質、ワックス等の中から1種を又は複数種を組み合わせて使用することができる。
(インク受容層:形成方法)
インク受容層2の形成方法としては、例えば、塗料(インク受容層塗液)を基材1に直接塗布(塗工)する方法や、塗料を剥離フィルムに一旦塗工し、この塗工によって形成された塗工層を基材1に転写する方法等を採用することができる。
塗料の塗工には、例えば、コンマコーター、リップコーター、カーテンコーター、リバースロールコーター、ナイフコーター、バーコーター、スロットダイコーター、エアーナイフコーター、リバースグラビアコーター、バリオグラビアコーター等の塗工装置を使用することができる。
塗料の塗布量は、5.0~50.0g/m2とするのが好ましく、10.0~28.0gm2とするのがより好ましい。塗料の塗布量が5.0g/m2を下回ると、インク受容層2の膜厚が低下し、所望のインク転写濃度が得られないおそれがある。また、インク受容層塗液として密着剤の含有割合が15.0質量%以下の塗液を使用したとしても力の吸収性が不十分になり、バリが発生するおそれがある。他方、塗料の塗布量が50.0g/m2を上回ると、乾燥工程での負荷が増大して、生産効率が低下するおそれがある。
塗布した塗料の乾燥には、例えば、オーブン、熱風器、加熱ロール、遠赤外線ヒーター、熱風循環乾燥炉等の乾燥装置を使用することができる。
塗料の乾燥工程の後には、冷却工程やエージング工程を設けることができる。また、その後に貼り合せ工程を設け、剥離シート等を貼り合せることができる。
インク受容層2の厚さは、1~80μmであるのが好ましく、5~20μmであるのがより好ましい。インク受容層2の厚さが1μmを下回ると、所望のインク転写濃度が得られないおそれがある。他方、インク受容層2の厚さが80μmを上回ると、乾燥工程での負荷が増大し、耐カール性を悪化させるおそれがある。また、インク受容層塗液として密着剤の含有割合が15.0質量%以下の塗液を使用したとしてもクッション性が不十分になり、バリが発生するおそれがある。
次に、本発明の実施例を説明する。なお、以下で説明する実施例は、本発明の一例である。また、以下で説明する各薬剤の含有量(配合量)は、特にこれに反する記載がない限り、固形分換算した場合の量を意味する。
下記に示す基材A~Fの片面に、塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体樹脂(塩酢ビ系樹脂)、シリコーン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、及び有機溶剤を含有するインク受容層塗液を塗布してインク受理層を形成し、もって昇華型熱転写受像シートを作成した。詳細は、以下のとおりとした。
(基材)
発泡層を有するポリエステルを基材Aとした。
発泡層を有するポリエステルを基材Bとした。
発泡層を有するポリエステルを基材Cとした。
市販の透明ポリエステル(発泡層を有さない)を基材Dとした。
市販の透明ポリエステル(発泡層を有さない)を基材Eとした。
発泡層を有するポリプロピレンを基材Fとした。
基材A~Fの物性を表1に示した。
Figure 0007289253000001
以上の基材A~Fにインク受容層塗液を塗布して昇華型熱転写受像シートを作成した。
(薬液)
(塩酢ビ系樹脂)
塩酢ビ系樹脂として、ソルバインCH(日新化学工業(株)製、塩ビ:酢ビ=86:14(質量基準)、重合度:650、数平均分子量:50000、ガラス転移温度:73℃、K値:57)を使用した。
(エポキシ化化合物)
エポキシ化化合物(樹脂)として、アデカサイザーO-130P((株)ADEKA製)を使用した。
(シリコーン系樹脂)
シリコーン系樹脂として、KF-393(信越化学工業(株)製、ジアミン変性シリコーン、官能基当量:350g/mol)を使用した。
(ポリオレフィン系樹脂)
ポリオレフィン系樹脂として、HARDLEN CY-2129(東洋紡(株)製、塩素含有量29%)を使用した。
(有機溶剤)
有機溶剤として、トルエン(市販品)を使用した。
(エポキシ化化合物)
エポキシ化化合物として、アデカサイザーO-130P((株)ADEKA製)を使用した。
各薬剤の含有割合を表2に、評価を表3にそれぞれ示した。なお、物性の測定方法及び品質評価の方法は、以下のとおりとした。坪量、密度については、前述したとおりとした。
(インク転写濃度)
昇華型熱転写受像シートへの印刷は、インクリボンを用い、熱転写を行い評価用の画像を印刷した。次に、その昇華型熱転写受像シートの印刷部のインク転写濃度をマクベス反射濃度計RD-918(米国コルモーゲンコーポレーション社製)で測定した。インク転写濃度の数値が高いほど、鮮明で良好な絵柄が転写されていることを示す。
(印字カスレ)
昇華型熱転写受像シートへの印刷は、インクリボンを用い、熱転写を行い評価用の画像を印刷した。その結果について下記の基準で目視により評価した。
◎:印字画像に印字欠けや印字カスレが全くない。
○:印字画像の一部に小さな印字欠けや印字カスレがわずかながら発生している。
△:印字画像の大半に印字欠けや印字カスレが発生している。
×:印字画像の全てに印字欠けや印字カスレが発生している。
(見栄え(黄変))
昇華型熱転写受像シートへの印刷は、インクリボンを用い、熱転写を行い評価用の画像を印刷した。その結果について下記の基準で目視により評価した。
◎:印字画像に黄変が全くない。
○:印字画像にわずかながら黄変が発生している。
△:印字画像に黄変が発生しているが鮮明さは保てている。
×:印字画像に著しく黄変が発生しており、鮮明さがない。
(インクリボン転写適性)
昇華型熱転写受像シートに、製造番号の異なるインクリボン10枚を転写装置で貼り付けた際の昇華型熱転写受像シートとリンクリボンとの密着性を評価した。評価基準は以下のとおりとした。
◎:指定した印刷範囲以外に貼り付いたリンクリボンはなく、昇華型熱転写受像シートとして適していた。
○:指定した印刷範囲以外に貼り付いたリンクリボンが1~2枚であり、昇華型熱転写受像シートとして実用に際しては問題のない範囲であった。
△:指定した印刷範囲以外に貼り付いたリンクリボンが3枚であり、昇華型熱転写受像シートとして実用に供するにはやや難があった。
×:指定した印刷範囲以外に貼り付いたリンクリボンが4枚以上あり、昇華型熱転写受像シートとしては使用できない。
(セロピック強度)
透明粘着テープ(ニチバン製CT405A-18)を用いてセロピック評価を行った。昇華型熱転写受像シートの表面にテープを貼付してゴム製のローラーで20往復押さえつけた後、テープを剥がしてインク受容層と基材との密着性の状態を観察した。評価基準は以下のとおりとした。
○:インク受容層と基材とが密着しており、剥離が観察されない。
△:インク受容層と基材とが若干剥離しているが使用上問題ない程度である。
×:インク受容層と基材とが剥離(バリが発生)しており、使用できない。
(反り)
昇華型熱転写受像シートへの印刷は、インクリボンを用い、熱転写を行い評価用の画像を印刷した。その結果について、湿度23℃、相対湿度50%の雰囲気下、平らな台の上に2分間放置し、印刷シート4隅の反りの高さを測定し評価し、下記の基準で評価した。なお、反りと印字カスレとの間には、相関性がある場合がある。反りが発生すると印字の際にシワが発生し、このシワ部分において印字が適性になされない可能性がある。
◎:4隅のカール高さの最大値が30mm以下。
○:4隅のカール高さの最大値が30mmを超え50mm以下。
×:4隅のカール高さの最大値が50mmを超える。
Figure 0007289253000002
Figure 0007289253000003
なお、「インク受容層塗液基準」とは、有機溶剤を含むインク受容層塗液中の含有量を指す。また、「インク受容層基準」とは、有機溶剤を除いた含有量を指す。
本発明は、昇華型熱転写受像シートとして利用可能である。
1 基材
2 インク受容層
11 発泡層
12,13 保護層
X 昇華型熱転写受像シート

Claims (4)

  1. 基材及びインク受容層を有し、
    前記基材は、少なくともポリエステル発泡層を有し、かつ発泡率が5%以上であり、
    前記インク受容層は、塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体樹脂、シリコーン系樹脂、及びポリオレフィン系樹脂を含み、
    前記シリコーン系樹脂の含有割合が0.10質量%以上で、かつ前記ポリオレフィン系樹脂の含有割合が3.0~20.0質量%である、
    ことを特徴とする昇華型熱転写受像シート。
  2. 前記インク受容層がエポキシ化化合物を含み、
    前記エポキシ化化合物の含有割合が3.0~20.0質量%である、
    請求項1に記載の昇華型熱転写受像シート。
  3. 前記基材は、JIS P 8118(2014)に準拠して測定した密度が0.70~1.30g/cm3で、
    JIS P 8118(1998)に準拠して測定した厚みが30.0~100.0μmである、
    請求項1又は請求項2に記載の昇華型熱転写受像シート。
  4. 前記インク受容層は、厚さが1~80μmである、
    請求項1~3のいずれか1項に記載の昇華型熱転写受像シート。
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