JP7287986B2 - スピリッツを染み込ませたコーヒー豆 - Google Patents

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Description

本開示の複数の実施形態は、コーヒー豆にフレーバー含有物質を染み込ませることに関する。
コーヒーは、典型的には挽いたコーヒー豆をお湯に浸すことによって調製される抽出飲料である。コーヒーは、望ましいフレーバーおよび香りを有していると広く認められているが、消費者は、フレーバー添加物が添加されたコーヒー飲料を楽しむことが多い。例えば、フレーバーコーヒー飲料を調製するために、ペパーミント、ヘーゼルナッツ、バニラなどを含む様々なフレーバーコーヒー添加物が利用可能である。しかしながら、抽出したコーヒー飲料に追加のフレーバーを入れることは、消費者にとって面倒で時間がかかる場合がある。
製造業者により、フレーバーコーヒー飲料を調製し易くするためにフレーバーコーヒー豆が製造されている。典型的には、フレーバーコーヒー豆は、焙煎したコーヒー豆にフレーバーオイルを噴霧することによって製造される。フレーバーオイルは、所望のフレーバープロファイルを示すように選択された様々な芳香性の化合物を含んでもよい。しかしながら、フレーバーオイルはコーヒー豆の外面に存在し、大気により分解するため、オイル中の芳香性の化合物は経時的に分解し、オイル自体が悪臭を生じるようになる可能性がある。さらに、フレーバーオイルは、典型的には合成添加物を含有しており、これに付随して、製品の付加価値が低下する。製造業者にとってはさらに、このようにして製造できるフレーバーには限界がある。例えば、フレーバーオイルを使用することにより樽熟成スピリッツの特定の望ましいフレーバーの複雑かつ繊細なノートをコーヒー豆に付与することは困難である。
多くの消費者は、フレーバーコーヒー飲料を望んでいる。しかしながら、追加のフレーバー成分を配合するための技術は、化学添加物の使用や腐敗の可能性の増加などのいくつかの欠点を有している。したがって、本明細書では、フレーバーが染み込んだコーヒー豆をより効率的かつ費用対効果の高い様式で製造するための技術および方法が開示される。本明細書ではさらに、フレーバー付きコーヒー飲料を調製するための技術および方法が開示される。
いくつかの実施形態では、本開示は、フレーバーが染み込んだ焙煎コーヒー豆の製造方法に関する。様々な構成において、方法は、フレーバーが染み込んだスピリッツの中にコーヒー豆を浸すことを含む。いくつかの実施形態では、フレーバーが染み込んだスピリッツは、高アルコール含有量のスピリッツの中で木材の小片を抽出することによって製造することができる。木材は、チップ、ダボ、棒状体、樽板、または任意の他の形態要素などのより小さい小片に分割することができる。例えば、様々な構成において、木材はブリケットに分割することができる。木材のブリケットを高アルコール含有量のスピリッツから分離することで、フレーバーが染み込んだスピリッツを得ることができる。さらに、いくつかの構成では、コーヒー豆は、フレーバーが染み込んだスピリッツの中に浸すことができる。いくつかの実施形態では、コーヒー豆は生コーヒー豆とすることができる。その後、コーヒー豆をフレーバーが染み込んだスピリッツから分離することで、フレーバーが染み込んだ生コーヒー豆を得ることができる。その後、様々な実施形態において、フレーバーが染み込んだコーヒー豆を焙煎することで、フレーバーが染み込んだ焙煎コーヒー豆を得ることができる。
本明細書に開示の技術および方法のさらなる実施形態では、木材の小片は、天然木材、焼いた木材、焦がした木材、燃やした木材、または燻した木材のうちの少なくとも1つを含む。いくつかの実施形態では、木材の小片は、約0.1in~約2.0inの範囲、例えば約0.1in;約0.2in;約0.3in;約0.4in;約0.5in;約0.6in;約0.7in;約0.8in;約0.9in;約1.0in;約1.1in;約1.2in;約1.3in;約1.4in;約1.5in;約1.6in;約1.7in;約1.8in;約1.9in;約2.0in;およびこれらの中の任意の値の立方体に分割されたブリケットである。様々な追加の構成では、木材は、樽板、ダボ、棒状体、または他の適切な形態要素に分割することができる。例えば、様々な構成において、木材は、約0.1in~約2.0in、例えば約0.1in;約0.2in;約0.4in;約0.6in;約0.8in;約1.0in;約1.2in;約1.4in;約1.6in;約1.8in;約2.0in;またはこれらの中の任意の値の直径を有するダボに分割することができる。同様に、木製のダボは、約0.1in~約4in、例えば約0.1in;0.2in;0.4in;0.8in;1.0in;1.2in;1.4in;1.6in;1.8in;2.0in;2.2in;2.4in;2.6in;2.8in;3.0in;3.2in;3.4in;3.6in;3.8in;4.0in;またはこれらの中の任意の値の長さを有することができる。しかしながら、木材の正確な寸法は、本開示の範囲から逸脱することなく大きく変化し得ることが理解されるであろう。
いくつかの実施形態では、高アルコール含有量のスピリッツは、約30ゲイ・リュサック度(GL)~約70GLのアルコール含有量を有する。さらに別の実施形態では、高アルコール含有量のスピリッツは、バーボン、ウイスキー、ライ、ジン、テキーラ、ウォッカ、ブランデー、シェリー、ラム、およびこれらの組み合わせなどのうちの少なくとも1つを含む。いくつかの構成では、木材のブリケットは、約15分~約80時間の範囲の時間、例えば約15分;約30分;約1時間;約2時間;約3時間;約4時間;約5時間;約6時間;約7時間;約8時間;約9時間;約10時間;約12時間;約14時間;約16時間;約18時間;約20時間;約22時間;約24時間;約26時間;約28時間;約30時間;約32時間;約34時間;約36時間;約38時間;約40時間;約42時間;約44時間;約46時間;約48時間;約50時間;約52時間;約54時間;約56時間;約58時間;約60時間;約62時間;約64時間;約66時間;約68時間;約70時間;約72時間;約74時間;約76時間;約78時間;約80時間;およびこれらの中の任意の値の時間にわたって、高アルコール含有量のスピリッツの中で抽出される。別の構成では、木材のブリケット対高アルコール含有量のスピリッツの比は、約1.0:0.8~1.0:3.0、例えば約1.0:0.8;約1.0:1.0;約1.0:1.2;約1.0:1.4;約1.0:1.6;約1.0:1.8;約1.0:2.0;約1.0:2.2;約1.0:2.4;約1.0:2.6;約1.0:2.8;約1.0:3.0;またはこれらの中の任意の値である。いくつかの実施形態では、抽出温度は、約2℃;約4℃;約6℃;約8℃;約10℃;約12℃;約14℃;約16℃;約18℃;約20℃;約22℃;約24℃;約26℃;約28℃;約30℃;約32℃;約34℃;約36℃;約38℃;約40℃;約42℃;約44℃;約46℃;約48℃;約50℃;約52℃;約54℃;約56℃;約58℃;約60℃;約62℃;約64℃;約66℃;約68℃;約70℃;およびこれらの中の任意の値を含む、約1℃~約70℃の範囲とすることができる。
さらに別の構成では、本明細書に開示の方法は、フレーバーが染み込んだスピリッツをコーヒー豆とブレンドする前に、フレーバーが染み込んだスピリッツのアリコート(例えば豆1キログラムあたり約10mL~約100mL)をコーヒー豆に噴霧する工程をさらに含んでもよい。例えば、様々な構成において、アリコートは、コーヒー豆1kgあたり約10mL~約100mLの範囲、例えば約10mL/kg;約15mL/kg;約20mL/kg;約25mL/kg;約30mL/kg;約35mL/kg;約40mL/kg;約45mL/kg;約50mL/kg;約55mL/kg;約60mL/kg;約65mL/kg;約70mL/kg;約75mL/kg;約80mL/kg;約85mL/kg;約90mL/kg;約95mL/kg;約100mL/kg;およびこれらの中の任意の値とすることができる。いくつかの実施形態では、フレーバーが染み込んだスピリッツは、生コーヒー豆の重量の約1%~約10%、例えば約1%;約2%;約3%;約4%;約5%;約6%;約7%;約8%;約9%;約10%;またはこれらの中の任意の値の比率で生コーヒー豆とブレンドされる。同様に、いくつかの実施形態では、フレーバーが染み込んだスピリッツは、約1時間~約80時間の範囲の時間、例えば約1時間;約2時間;約3時間;約4時間;約5時間;約6時間;約7時間;約8時間;約9時間;約10時間;約12時間;約14時間;約16時間;約18時間;約20時間;約22時間;約24時間;約26時間;約28時間;約30時間;約32時間;約34時間;約36時間;約38時間;約40時間;約42時間;約44時間;約46時間;約48時間;約50時間;約52時間;約54時間;約56時間;約58時間;約60時間;約62時間;約64時間;約66時間;約68時間;約70時間;約72時間;約74時間;約76時間;約78時間;約80時間;およびこれらの中の任意の値の時間にわたって、生コーヒー豆とブレンドされる。
さらに別の実施形態では、方法は、フレーバーが染み込んだ生コーヒー豆を焙煎して、フレーバーが染み込んだ焙煎コーヒー豆を得ることをさらに含んでもよい。様々な構成では、フレーバーが染み込んだ焙煎コーヒー豆は、約150℃~約300℃の範囲、例えば約150℃;約160℃;約170℃;約180℃;約190℃;約200℃;約210℃;約220℃;約230℃;約240℃;約250℃;約260℃;約270℃;約280℃;約290℃;約300℃;またはこれらの中の任意の値の内部温度まで焙煎することができる。例えば、様々な構成において、フレーバーが染み込んだコーヒー豆は、ライトロースト、ミディアムロースト、およびダークローストのうちの少なくとも1つなど、所望の程度まで焙煎することができる。
いくつかの実施形態では、方法は、フレーバーが染み込んだ焙煎コーヒー豆を、約90μm;約100μm;約120μm;約140μm;約150μm;約170μm;約180μm;約200μm;約220μm;約250μm;約275μm;約300μm;約330μm;約360μm;約400μm;約420μm;約440μm;約450μm;約500μm;μm;約510μm;約520μm;約530μm;約540μm;約550μm;約560μm;約580μm;約600μm;約620μm;約640μm;約660μm;約680μm;約700μm;約720μm;約740μm;約760μm;約780μm;約800μm;約820μm;約840μm;約860μm;約880μm;約900μm;約920μm;約940μm;約960μm;約980μm;約1,000μm;約1,200μm;約1,400μm;約1,500μm;約1750μm;約1900μm;約2000μm;およびこれらの中の任意の値を含む約90μm~約2,000μmの範囲の、平均粒径によって測定される粒子サイズまで粉砕することをさらに含んでもよい。
いくつかの実施形態では、本開示は、フレーバーが染み込んだ焙煎コーヒー豆の製造方法に関する。例えば、いくつかの構成では、本方法は、高アルコール含有量のスピリッツの中でフレーバー化合物を抽出すること;フレーバー化合物を高アルコール含有量のスピリッツから分離して、フレーバーが染み込んだスピリッツを得ること;フレーバーが染み込んだスピリッツを生コーヒー豆とブレンドすること;フレーバーが染み込んだスピリッツを生コーヒー豆から分離して、フレーバーが染み込んだ生コーヒー豆を得ること;およびフレーバーが染み込んだ生コーヒー豆を焙煎して、フレーバーが染み込んだ焙煎コーヒー豆を得ることを含んでもよい。同じまたは異なる実施形態において、木材のブリケットは、天然木材、焼いた木材、焦がした木材、燃やした木材、または燻した木材のうちの少なくとも1つを含む。いくつかの構成では、高アルコール含有量のスピリッツは、約30GL~約70GLのアルコール含有量を有する。さらに別の実施形態では、木材のブリケットは、約1時間~約80時間の範囲の時間にわたって、高アルコール含有量のスピリッツの中で抽出される。同様に、いくつかの構成では、本明細書に開示の方法は、フレーバーが染み込んだスピリッツをコーヒー豆とブレンドする前に、フレーバーが染み込んだスピリッツのアリコートをコーヒー豆に噴霧する工程をさらに含んでもよい。いくつかの追加の実施形態では、生コーヒー豆は、約1時間~約80時間の範囲の時間、例えば約1時間;約2時間;約3時間;約4時間;約5時間;約6時間;約7時間;約8時間;約9時間;約10時間;約12時間;約14時間;約16時間;約18時間;約20時間;約22時間;約24時間;約26時間;約28時間;約30時間;約32時間;約34時間;約36時間;約38時間;約40時間;約42時間;約44時間;約46時間;約48時間;約50時間;約52時間;約54時間;約56時間;約58時間;約60時間;約62時間;約64時間;約66時間;約68時間;約70時間;約72時間;約74時間;約76時間;約78時間;約80時間;およびこれらの中の任意の値の時間にわたって、フレーバーが染み込んだスピリッツの中に浸される。様々な構成において、フレーバーが染み込んだスピリッツは、豆の重量の約1%~約10%の範囲の量で、例えば約1%;約2%;約3%;約4%;約5%;約6%;約7%;約8%;約9%;約10%;およびこれらの中の任意の値の量で生コーヒー豆に添加される。
いくつかの実施形態では、フレーバーが染み込んだ焙煎コーヒー豆の製造方法が開示される。特定の構成では、本方法は、フレーバーが染み込んだスピリッツを生コーヒー豆とブレンドすること;フレーバーが染み込んだスピリッツを生コーヒー豆から分離して、フレーバーが染み込んだ生コーヒー豆を得ること;およびフレーバーが染み込んだ生コーヒー豆を焙煎して、フレーバーが染み込んだ焙煎コーヒー豆を得ることを含む。いくつかの実施形態では、フレーバーが染み込んだスピリッツは、天然木材、焼いた木材、焦がした木材、燃やした木材、または燻した木材のうちの少なくとも1つの抽出物を含む。いくつかの構成では、高アルコール含有量のスピリッツは、約30GL~約70GLのアルコール含有量を有する。さらに別の構成では、フレーバー化合物を高アルコール含有量のスピリッツの中に約1時間~約80時間の範囲の時間、例えば約1時間;約2時間;約3時間;約4時間;約5時間;約6時間;約7時間;約8時間;約9時間;約10時間;約12時間;約14時間;約16時間;約18時間;約20時間;約22時間;約24時間;約26時間;約28時間;約30時間;約32時間;約34時間;約36時間;約38時間;約40時間;約42時間;約44時間;約46時間;約48時間;約50時間;約52時間;約54時間;約56時間;約58時間;約60時間;約62時間;約64時間;約66時間;約68時間;約70時間;約72時間;約74時間;約76時間;約78時間;約80時間;およびこれらの中の任意の値の時間にわたって抽出することによって、フレーバーが染み込んだスピリッツを製造することができる。
様々な追加の構成では、フレーバーが染み込んだ焙煎コーヒー豆の製造方法が開示される。いくつかの実施形態では、本方法は、水溶液の中でフレーバー化合物を抽出して、フレーバーが染み込んだ水溶液を得ること;フレーバーが染み込んだ水溶液を生コーヒー豆とブレンドして、フレーバーが染み込んだ生コーヒー豆を得ること;フレーバーが染み込んだ生コーヒー豆を焙煎して、フレーバーが染み込んだ焙煎コーヒー豆を得ることを含んでもよい。いくつかの構成では、本明細書に開示の技術および方法は、フレーバーが染み込んだスピリッツをコーヒー豆とブレンドする前に、フレーバーが染み込んだスピリッツのアリコートをコーヒー豆に噴霧する工程をさらに含んでもよい。
さらに、本開示のいくつかの実施形態は、フレーバーが染み込んだコーヒー豆に関する。例えば、いくつかの実施形態では、フレーバーが染み込んだコーヒー豆は、高アルコール含有量のスピリッツを使用して供給源(例えば植物源)から抽出されたフレーバー化合物を含んでもよい。いくつかの実施形態では、高アルコール含有量のスピリッツを使用して抽出されたフレーバー化合物は、豆の中に吸収されている。いくつかの実施形態では、植物源は、ブリケットなどの木材の小片である。しかしながら、葉、果実、ベリー、ナッツ、花などを含む任意の適切な植物源を使用することができる。いくつかの追加の実施形態では、高アルコール含有量のスピリッツは、約30GL~約70GL、例えば約30GL;約40GL;約50GL;約60GL;約70GL;およびこれらの中の任意の値のアルコール含有量を有する。さらなる実施形態では、フレーバーが染み込んだ豆は、フレーバー化合物が豆に吸収された後に焙煎することができる。さらに別の実施形態では、豆に吸収されたフレーバー化合物は、フレーバーが染み込んだコーヒー豆を焙煎した結果として、カラメル化、メイラード反応、および熱分解のうちの少なくとも1つを受けたものである。
本開示のいくつかの実施形態は、フレーバーが染み込んだ生コーヒー豆に関する。例えば、様々な実施形態では、フレーバーが染み込んだ生コーヒー豆は、認識できるほど焙煎されたものではない。いくつかの実施形態では、フレーバーが染み込んだ生コーヒー豆は、フレーバーが染み込んだスピリッツと直接接触させて生コーヒー豆を浸すことによって製造される。フレーバーが染み込んだスピリッツは、植物源から高アルコール含有量のスピリッツの中にフレーバー化合物を抽出することによって製造することができる。植物源は、葉、ハーブ、花、香辛料、樹皮、木材などの植物源を含む任意の適切なフレーバーとすることができる。例えば、いくつかの実施形態では、植物源は木材のブリケットとすることができる。様々な実施形態では、木材のブリケットは、高アルコール含有量のスピリッツの中で抽出する前に、変更されたそれらのフレーバープロファイルを有し得る。例えば、いくつかの実施形態では、木材のブリケットは、天然のもの、焼いたもの、焦がしたもの、燃やしたもの、燻したものなどとすることができる。様々な実施形態では、高アルコール含有量のスピリッツは、約30GL~約70GL、例えば約30GL;約40GL;約50GL;約60GL;約70GL;およびこれらの中の任意の値のアルコール含有量を有する。様々な実施形態では、フレーバーが染み込んだ生コーヒー豆は、高アルコール含有量のスピリッツによって植物源から抽出されたフレーバー化合物を吸収したものである。さらに別の実施形態では、フレーバーが染み込んだ生コーヒー豆を焙煎することができる。いくつかの構成では、フレーバーが染み込んだ焙煎コーヒー豆は、高アルコール含有量のスピリッツによって植物源から抽出されたフレーバー化合物を含み、フレーバー化合物は焙煎プロセスによって変性されたものである。例えば、本明細書に記載の様々な実施形態では、フレーバーが染み込んだ焙煎コーヒー豆は、高アルコール含有量のスピリッツによって植物源から抽出されたフレーバー化合物を含み、このフレーバー化合物は、カラメル化、メイラード反応、および熱分解のうちの少なくとも1つを受けたものである。さらに別の実施形態では、フレーバーが染み込んだ焙煎コーヒー豆は実質的にアルコールを含まない。
例示の目的で様々な実施形態が添付の図面に示されており、これらは実施形態の範囲を限定するものとして決して解釈すべきではない。開示された異なる実施形態の様々な特徴は組み合わせて追加の実施形態を形成することができ、それらは本開示の一部である。本開示の前述した態様およびそれに伴う多くの利点は、添付の図面と併せて解釈される場合に以下の詳細な説明を参照することによってよく理解されるようになることから、より容易に認識されるであろう。
コーヒー豆にフレーバーを染み込ませるための先行技術の樽熟成方法を示すフローチャート。 コーヒー豆にフレーバーを染み込ませるための本明細書に開示の方法による技術を示すフローチャート。
消費者は、フレーバーコーヒー飲料を楽しむことが多い。フレーバーコーヒー飲料を調製するために、フレーバー添加物は、典型的には包装前に製造業者によって、または摂取前に消費者によって、抽出したコーヒー飲料に配合される。しかしながら、これらのフレーバー添加物では、所望のフレーバープロファイルを得るために、保存安定性を高めるために、または確実に混合し易くするために、しばしば合成化合物が採用される。一般的に、消費者はそのような添加物を回避することを好む。さらに、消費者が所望のフレーバーを入手してコーヒー飲料に配合することは不便な場合がある。
抽出後にコーヒー飲料に追加の添加物を配合する必要のないフレーバーコーヒー飲料を調製するための他の技術が存在する。例えば、得られる抽出された飲料のフレーバープロファイルを変えるために、フレーバー化合物を焙煎したコーヒー豆に添加することができる。例えば、一部の製造業者は、代わりに、予め挽いたコーヒー豆にドライフレーバーミックスを配合している。ただし、これらの方法は、依然として上で説明した多くの欠点を有している。すなわち、フレーバーミックスでは高頻度で合成添加物が採用されており、これは多くの消費者が回避したいことである。さらに、ドライフレーバーミックスは、挽いたコーヒー豆と必ずしも同じ粒子サイズである必要はなく、しばしば沈降する傾向があり、カップ内で不均一な飲み物が生じかねない。さらに、望ましい芳香性かつ揮発性のフレーバー化合物は、大気中に拡散する傾向を有しており、フレーバーが弱まって異臭がするようになる。この問題は、挽かれる前の豆が、焙煎された豆のままのものと比較して増加した速度で異臭を生じるという事実によって悪化する。
別の製造業者は、ドライフレーバーミックスを避け、代わりに、包装の前に焙煎した豆にフレーバーオイルを噴霧している。この方法では、焙煎されたコーヒー豆には、抽出された飲料に特定のフレーバーを染み込ませるフレーバーオイルの外部コーティングが残される。しかしながら、フレーバーオイルでは、所望のフレーバープロファイルを得るためにしばしば合成化合物が採用されており、多くの消費者は典型的にはそのような添加物を避けることを好む。さらに、焙煎プロセスの高い温度は所望のフレーバーに関与する揮発性化合物を破壊するため、フレーバーオイルは焙煎後に豆に添加されなければならない。そのような技術は、製造のばらつきも生じさせやすい。例えば、フレーバー付与プロセスのむらのため、フレーバープロファイルが不均一になる可能性があり、豆の特定の領域が他の領域よりも厚いオイルコーティングを受ける。加えて、フレーバーオイルの表面コーティングは劣化しやすく、特定のフレーバーに関与する望ましい揮発性物質は時間の経過とともに拡散し、保管中にオイルが悪臭を生じる場合がある。フレーバーオイルを使用して特に複雑なフレーバーを再現することは困難な場合があるため、製造業者は模倣できるフレーバーの範囲においても制限される。
前述した欠点にもかかわらず、製造業者にとっては、新鮮でないかまたは低品質の豆に関連する異臭を覆い隠すためにそのようなフレーバー付与技術を採用することが一般的である。そのため、特定のフレーバーコーヒーは低品質であるとの認識を持たれており、より高付加価値のフレーバーコーヒー製品に対する需要が存在する。
アルコールスピリッツ、特に熟成されたアルコールスピリッツに関連するフレーバーおよび香りは、より高付加価値の製品であると消費者にみなされる傾向があり、そのためコーヒー豆に染み込ませるために望ましい。具体的には、バーボン、スコッチ、ラム、シェリーなどの樽熟成酒の深みのある芳醇なウッディノートは、コーヒーのほろ苦いノートとよく合うことが分かっているものの、既存の技術を使用してコーヒー豆に染み込ませるのは困難である。本明細書に開示の複数の実施形態は、これらの問題に対処するものである。
樽熟成スピリッツのフレーバーおよび香りは複雑であり、従来の手段によってコーヒー豆に染み込ませることは困難である。一部の製造業者は、過去に酒の熟成に使用されていた樽の中に豆を入れることにより、熟成されたスピリッツのフレーバーおよび香りをコーヒー豆に染み込ませることを試みた。この方法で樽熟成豆を製造するための先行技術のプロセスのフローを図1に示す。ボックス101に示されているように、コーヒー豆を準備する。次いで、ボックス102に示されているように、コーヒー豆を、過去にバーボンなどのスピリッツを熟成するために使用された樽の中に放置する。乾燥した焙煎コーヒー豆を、過去にバーボンを熟成するために使用された樽の中に放置することにより、ボックス103に示されているように、バーボン樽の木の中に存在する気体の揮発性化合物がゆっくりと豆に吸収され、樽で熟成された豆が得られる。
残念ながら、このプロセスは不必要にゆっくりであり、費用がかかり、また複雑である。このプロセスは、揮発性かつ芳香性の化合物のコーヒー豆への受動的な気体の染み込みに依存しているため、豆を数週間~数か月の範囲の時間にわたって樽の中に放置しなければならない。染み込ませるプロセスが完了するまで数週間~数か月要する場合があるため、このようなプロセスは、認識できるほど十分にフレーバーを豆に染み込ませるまでに豆が新鮮でなくなったり悪臭を生じたりするようになる危険性がある。さらに、フレーバー付きの豆のバッチを製造するために要する長い時間のため、製造コストが大幅に増加する。コーヒー豆のフレーバーおよび香りが同時に樽自体に逆に染み込み、将来のバッチを汚染するため、製造コストがさらに増大し、それぞれの樽は1回または2回しか使用できない。
上で説明した欠点を克服するために、本明細書に開示の複数の実施形態は、スピリッツを熟成するために使用される樽の製造で典型的に使用される木材の望ましいフレーバーおよび香りなどの、天然のフレーバーおよび香りをアルコール含有スピリッツに染み込ませるのに適した方法に関する。その後、フレーバーが染み込んだスピリッツを使用して、コーヒー豆に木材およびスピリッツの望ましいフレーバーおよび香りを染み込ませることができる。このような染み込ませるプロセスは、以前の方法よりも効率的であり、より高品質かつより完全なフレーバープロファイルを豆に付与する。また、得られる豆は、より標準化されたフレーバープロファイルを示し、それぞれの豆に付与されたフレーバーのばらつきが少なく、時間の経過に伴うフレーバーの減少が少ない。
本明細書に開示の染み込ませるプロセスの複数の実施形態は、従来の方法よりも効率的である。上で説明したように、従来の方法は、豆への揮発性かつ芳香性の化合物のゆっくりとした気体の染み込みを可能にするために、豆と樽との間の間接的な接触に依存している。対照的に、本明細書に開示の技術および方法は、複数の実施形態では、フレーバーが染み込んだスピリッツをコーヒー豆と直接接触させておくことにより、製造の効率および速度が大幅に高まる。例えば、本明細書に開示の様々な実施形態では、フレーバーが染み込んだスピリッツは、豆の利用可能な表面積の少なくとも約70%、少なくとも80%、少なくとも90%、またはそれ以上と直接接触する。コーヒー豆とフレーバーが染み込んだスピリッツとを直接接触させることで、染み込ませるプロセスをはるかに迅速に行うことができる。例えば、上で説明したように、空の熟成樽の中でフレーバーが付与された豆は、典型的には約2ヶ月の放置期間を必要とする。それと比べて、本明細書に開示の技術および方法によれば、フレーバーが染み込んだコーヒー豆のバッチは、フレーバーが染み込んだスピリッツの中にコーヒー豆を約12時間未満浸すことによって製造することができる。そのため、本明細書に記載の技術は、豆に所望のフレーバーを染み込ませるのに必要な時間を大幅に短縮する。例えば、複数の実施形態では、時間は、約50%、約60%、約70%、約80%、約90%、約95%、または約98%短縮される。染み込ませるプロセスの効率を高めることに加えて、染み込ませる時間が短縮されることで、染み込ませている間に豆が新鮮さを失うリスクがさらに低減される。さらに、染み込ませる時間がより短くなることは、フレーバーが染み込んだスピリッツのアルコール成分によって有利に阻害される、細菌や真菌などの病原性微生物による汚染のリスクも低減させる。
同様に、本明細書に開示の染み込ませるプロセスでは、より完全にフレーバーを染み込ませる。上で説明したように、従来の技術は、樽と豆との間の間接的な接触に依存しており、豆が樽から取り出される際に豆の中に拡散し得る揮発性かつ芳香性の化合物のみが保持される。そのため、樽の中に存在する望ましいフレーバー化合物がごくわずかしか豆に吸収されない。対照的に、本明細書に開示の技術および方法は、木材がスピリッツと直接接触することを可能にし、それにより、木材の中にある望ましいフレーバー化合物がスピリッツの中に抽出されてより完全な移入が起こり、より完全なフレーバープロファイルを有するフレーバーが染み込んだスピリッツが得られる。同様の形式で、本明細書に開示の技術および方法は、フレーバーが染み込んだスピリッツをコーヒー豆と直接接触させておくことを可能にする。フレーバーが染み込んだスピリッツとコーヒー豆とが直接接触することで、豆はより完全な多数のフレーバーを取り込むことができ、結果として豆により複雑なフレーバープロファイルが得られる。
最後に、染み込ませた豆により豊かでより完全なフレーバープロファイルを付与することに加えて、驚くべきことに、豆に染み込んだフレーバーが焙煎するとさらに発現されることが見出された。上で説明したように、従来の方法では、油や他のフレーバー化合物が豆の外面に存在し、望ましいフレーバーの付与に関与する揮発性化合物が焙煎時に破壊されることから、典型的にはフレーバー化合物が豆に噴霧される前に豆を焙煎する必要がある。対照的に、生の、未焙煎の、さらにはある程度焙煎された豆を、フレーバーが染み込んだスピリッツと直接接触させておいた場合には、木の繊細なノートが豆の内部に吸収され、いくつかの実施形態によれば焙煎によってその後さらに発現させる。焙煎中に達成される追加のフレーバーの発現は、焙煎された豆に複雑で繊細なアンダートーンを与え、得られる抽出された飲料に豊かで濃厚なフレーバープロファイルを与える。
図2に示されているように、複数の実施形態では、フレーバーが染み込んだスピリッツは、望ましいフレーバー成分がアルコール溶液中に抽出されるのに十分な時間にわたって、木材などのフレーバー含有化合物をアルコール溶液中に存在させることによって製造することができる。本開示は、コーヒー豆に木材およびスピリッツのフレーバー、特にバーボンおよびオークのフレーバーを染み込ませることに関連して説明されているが、当業者は、本開示の範囲を逸脱することなしに広範囲のフレーバー含有化合物を使用できることを理解するであろう。
ボックス201に示されているように、アルコールスピリッツを準備する。いくつかの構成では、アルコール溶液は、バーボンウイスキーなどのスピリッツとすることができるものの、ジン、テキーラ、ウォッカ、ラム、スコッチウイスキー、ライウイスキー、コニャック、ブランデー、シェリーなどを含む追加のスピリッツも使用することができる。いくつかの実施形態では、スピリッツは、高アルコール含有量のスピリッツとすることができる。例えば、高アルコール含有量のスピリッツは、約30ゲイ・リュサック度(GL)以上、例えば約30GL;約40GL;約50GL;約60GL;約70GL;またはこれらの中の任意の値のアルコール含有量を有し得る。本明細書に記載の様々な実施形態では、アルコールスピリッツはバーボンウイスキーなどのウイスキーである。
アルコールスピリッツは、フレーバー含有化合物から望ましいフレーバーを抽出するために使用することができる。ボックス202に示されているように、複数の実施形態では、木材の焦げたブリケットをフレーバー含有化合物として準備する。実際、様々な構成では、フレーバー含有化合物は、アメリカンオーク、フレンチオーク、ヨーロピアンオーク、スパニッシュオーク、オリエンタルオーク、レッドオーク、スクラブオークなどのオーク材とすることができるものの、カエデ、サトウカエデ、ハードメープル、ソフトメープル、シルバーメープル、サクラ材、リンゴ材、オレンジ材、アプリコット材、モモ材、プラム材、ナシ材、マルベリー材、メスキート材、ヒッコリー材、クリ材、ピーカン材、オルダー材、スギ材、アッシュ材などの様々な異なる木材を使用することができる。具体的な味に合わせてフレーバーの染み込みを調整するために、抽出する前に木材のフレーバーおよび香りのプロファイルを変更することができる。例えば、木材の小片は、燻された、焼かれた、焦がされた、燃やされた、または天然のものであってよい。それにもかかわらず、様々な実施形態では例えばオークのフレーバーおよび香りをアルコール含有スピリッツに染み込ませることに関して説明されているが、同様の染み込ませるプロセスは、ベリー、フルーツ、花、ナッツ、葉、根、抽出物、または前述のいずれかの成分などの広範囲の他の天然および植物ベースの化合物を含む、望ましいフレーバーを含有するほぼあらゆる化合物を利用して行い得ることが理解されるであろう。
ボックス203に示されているように、フレーバー含有化合物をアルコールスピリッツの中に浸すことで、フレーバーが染み込んだスピリッツを製造することができる。フレーバー含有化合物がアルコール溶液の中に浸されている間に、望ましいフレーバー含有化合物はスピリッツの中に抽出される。抽出は、約15分~約80時間の範囲の時間行うことができる。例えば、特定の構成では、木材は、約15分間;約30分間;約1時間;約2時間;約3時間;約4時間;約5時間;約6時間;約7時間;約8時間;約9時間;約10時間;約12時間;約14時間;約16時間;約18時間;約20時間;約22時間;約24時間;約26時間;約28時間;約30時間;約32時間;約34時間;約36時間;約38時間;約40時間;約42時間;約44時間;約46時間;約48時間;約50時間;約52時間;約54時間;約56時間;約58時間;約60時間;約62時間;約64時間;約66時間;約68時間;約70時間;約72時間;約74時間;約76時間;約78時間;約80時間;およびこれらの中の任意の値の間にわたって、アルコール溶液中に放置することができる。
染み込ませる厳密な時間は、アルコール溶液の濃度、フレーバー含有化合物の抽出特性、フレーバーが染み込んだスピリッツの所望のフレーバープロファイル、および同様の因子に依存することが当業者に理解されるであろう。例えば、効率的に抽出し易くするために、木材などのフレーバー含有化合物を、カット、トリミング、パルプ化、またはその他の方法でより大きな表面積を有するより実用的な形態に分割して、望ましいフレーバー化合物が木材から抽出される速度を上げることができる。例えば、特定の構成では、木材の小片を立方体に分割することができる。いくつかの実施形態では、立方体は、約0.2in;約0.3in;約0.4in;約0.5in;約0.6in;約0.7in;約0.8in;約0.9in;約1.0in;約1.1in;約1.2in;約1.3in;約1.4in;約1.5in;約1.6in;約1.7in;約1.8in;約1.9in;約2.0n;またはこれらの中の任意の値とすることができる。別の実施形態では、木材の小片は、粗く切り刻まれるか、またはパルプ化することができる。実際、当業者は、本開示の範囲から逸脱することなしに、広範囲の形態要素を採用できることを理解するであろう。例えば、様々な追加の構成では、木材は、樽板、ダボ、棒状体などに分割することができる。例えば、様々な構成では、木材は、約0.1in~約2.0in、例えば約0.1in;約0.2in;約0.4in;約0.6in;約0.8in;約1.0in;約1.2in;約1.4in;約1.6in;約1.8in;約2.0in;またはこれらの中の任意の値の直径を有するダボに分割することができる。同様に、木材のダボは、約0.1in~約4in、例えば約0.1in;0.2in;0.4in;0.8in;1.0in;1.2in;1.4in;1.6in;1.8in;2.0in;2.2in;2.4in;2.6in;2.8in;3.0in;3.2in;3.4in;3.6in;3.8in;4.0in;またはこれらの中の任意の値の長さを有することができる。そうではあるものの、本開示の範囲から逸脱することなしに幅広い種類の形状およびサイズを採用できることが理解されるであろう。
抽出時間は、フレーバー含有化合物対アルコール溶液の比によっても影響を受ける。例えば、フレーバー含有化合物の大部分が抽出混合物中に含まれる場合、抽出時間は、対応する程度まで短縮することができる。特定の構成では、木材対スピリッツの比は、約1.0:0.8~1.0:3.0の範囲、例えば約1.0:0.8;約1.0:1.0;約1.0:1.2;約1.0:1.4;約1.0:1.6;約1.0:1.8;約1.0:2.0;約1.0:2.2;約1.0:2.4;約1.0:2.6;約1.0:2.8;約1.0:3.0;またはこれらの中の任意の値とすることができる。抽出プロセスの少なくとも一部の間に抽出混合物を撹拌することによって、全体の抽出時間を短縮することもできる。撹拌は、バッチの全ての領域で確実に抽出むらがないようにするのに役立ち、抽出混合物のポケットの過剰な抽出を防止する。撹拌は、抽出プロセス全体で分割することができ、あるいは連続させることができ、振とう、回転、撹拌振動などを含む任意の適切な機構によって行うことができる。
抽出温度は、抽出されるフレーバー含有化合物の種類および量に応じて変えることもできる。いくつかの実施形態では、抽出温度は、約2℃;約4℃;約6℃;約8℃;約10℃;約12℃;約14℃;約16℃;約18℃;約20℃;約22℃;約24℃;約26℃;約28℃;約30℃;約32℃;約34℃;約36℃;約38℃;約40℃;約42℃;約44℃;約46℃;約48℃;約50℃;約52℃;約54℃;約56℃;約58℃;約60℃;約62℃;約64℃;約66℃;約68℃;約70℃;およびこれらの中の任意の値を含む約1℃~約70℃の範囲とすることができる。いくつかの実施形態では温度は抽出中に変動するが、別の実施形態では温度は実質的に一定の値に維持することができる。
木材がスピリッツの中に浸されると、望ましいフレーバーおよび香りの化合物が木材からスピリッツに抽出されて、フレーバーが染み込んだスピリッツが製造される。十分な程度の染み込みが生じた後、ボックス204に示されているように、フレーバーが染み込んだスピリッツから木材を分離することができる。スピリッツから木材を分離するために様々な技術を使用することができる。例えば、いくつかの実施形態では、フレーバーが染み込んだスピリッツを分離するために、木材を濾過するかまたはふるいにかけることができる。木材を完全に除去する必要はないものの、様々な構成では、フレーバーが染み込んだスピリッツから実質的に全ての木材が除去される。
いくつかの実施形態では、ボックス205に示されているように、分離された木材は取っておくことができる。取りおかれた木材は、水分を抜いてからスピリッツの後続のバッチに染み込ませるために再利用することができる。ボックス206に示されているように、単離されたフレーバーが染み込んだスピリッツは、直ちに利用することができ、あるいはフレーバーをさらに発現させるために一定時間休ませることができる。
ボックス207に示されているように、フレーバーが染み込んだスピリッツはコーヒー豆に添加することができる。本開示は、生コーヒー豆の使用について頻繁に言及しているものの、本開示の範囲から逸脱することなしに幅広い種類のコーヒー豆を使用できることが理解されるであろう。例えば、いくつかの実施形態では、コーヒー豆は、焙煎された挽かれていないコーヒー豆、例えば黄色のコーヒー豆、赤色のコーヒー豆、ある程度焙煎されたコーヒー豆、ダークローストコーヒー豆、ライトローストコーヒー豆、脱カフェイン処理されていないコーヒー、減カフェインコーヒー、完全な脱カフェインコーヒー、または未焙煎の生コーヒー豆とすることができる。使用されるコーヒーは、世界のあらゆる地域からの任意の種類または品種、およびそれらの任意のブレンドであってよい。例えば、世界(ブラジル、インドネシア、中央アメリカ、アフリカなど)のあらゆる地域からのアラビカ、ロブスタ、およびアラビカとロブスタとの任意のブレンドである。いくつかの構成では、コーヒー豆は、グリーンコーヒーチェリー、レッドコーヒーチェリー、コーヒーの花、コーヒーチェリーのスキン、コーヒーチェリーのパルプ、コーヒーチェリーの茎、コーヒーチェリーの銀皮、コーヒーチェリーのミューシレージ、コーヒーチェリーの内果皮、コーヒーチェリーの外果皮、コーヒーチェリーの中果皮などのうちの少なくとも1つを含んでもよい。
ボックス208に示されているように、フレーバーが染み込んだスピリッツの中にコーヒー豆を放置する。フレーバーが染み込んだスピリッツの中に豆が浸されると、スピリッツの望ましいフレーバーおよび香りの化合物がコーヒー豆に染み込む。コーヒー豆は、典型的には、望ましい程度の染み込みに達するのに十分な時間にわたって、フレーバーが染み込んだスピリッツに浸される。典型的な浸漬時間は、約10分~約80時間の範囲、例えば約10分;約15分;約30分;約1時間;約2時間;約3時間;約4時間;約5時間;約6時間;約7時間;約8時間;約9時間;約10時間;約12時間;約14時間;約16時間;約18時間;約20時間;約22時間;約24時間;約26時間;約28時間;約30時間;約32時間;約34時間;約36時間;約38時間;約40時間;約42時間;約44時間;約46時間;約48時間;約50時間;約52時間;約54時間;約56時間;約58時間;約60時間;約62時間;約64時間;約66時間;約68時間;約70時間;約72時間;約74時間;約76時間;約78時間;約80時間;およびこれらの中の任意の値とすることができる。十分な程度の染み込みに到達させるために豆に必要とされる事項は、フレーバーが染み込んだスピリッツの染み込み強度、フレーバーが染み込んだスピリッツのアルコール含有量、染み込ませる豆の特徴、フレーバーを染み込ませる豆に所望されるフレーバープロファイル、および同様の因子に依存することが当業者に理解されるであろう。そうではあるものの、一般的には染み込ませる時間が長いほど、豆に染み込むフレーバーが典型的には強くなることは事実である。
しかしながら、染み込みの強さは、豆とスピリッツとの比を変更することによって変えることもできる。例えば、フレーバーが染み込んだスピリッツの中により少ない割合の豆が浸されている場合には、染み込みはより迅速に生じると期待することができる。逆に、スピリッツの中に大きい割合のコーヒー豆が浸されている場合、染み込みはよりゆっくりと進行すると期待することができる。様々な実施形態において、コーヒー豆に添加されるスピリッツの量は、コーヒー豆の重量の約1%~コーヒー豆の重量の約10%までの範囲とすることができる。例えば、様々な実施形態では、スピリッツの量は、コーヒー豆の重量の約1%;コーヒー豆の重量の約2%;コーヒー豆の重量の約3%;コーヒー豆の重量の約4%;コーヒー豆の重量の約5%;コーヒー豆の重量の約6%;コーヒー豆の重量の約7%;コーヒー豆の重量の約8%;コーヒー豆の重量の約9%;コーヒー豆の重量の約10%;またはこれらの中の任意の値とすることができる。
いくつかの実施形態では、豆のフレーバープロファイルは、フレーバーが染み込んだスピリッツの中に浸す前の最初の工程によって強化することができる。例えば、フレーバーが染み込んだスピリッツのアリコートをコーヒー豆に噴霧し、これを一定時間薄膜の下で休ませることができる。別の実施形態では、コーヒー豆に、所望のフレーバープロファイルを有する芳香性の溶液を噴霧することができる。例えば、適切な芳香性の溶液としては、バーボンやスコッチなどのウイスキー、またはジン、テキーラ、ウォッカ、ブランデー、シェリーなどの所望のフレーバープロファイルを有するその他のスピリッツを挙げることができる。芳香性の溶液の適切な量は、豆1キログラムあたり約10mL~豆1キログラムあたり約100mLの範囲、例えば約10mL/kg;約20mL/kg;約30mL/kg;約40mL/kg;約50mL/kg;約60mL/kg;約70mL/kg;約80mL/kg;約90mL/kg;約100mL/kg;およびこれらの中の任意の値とすることができる。噴霧後、ただし染み込ませる前に、豆を約5分~約20時間の範囲の時間、例えば約5分;約10分;約15分;約30分;約45分;約1時間;約2時間;約4時間;約5時間;約8時間;約10時間;約12時間;約15時間;約18時間;約20時間;またはこれらの中の任意の値の時間休ませることができる。この時間の間に、望ましいフレーバー成分を豆に染み込ませることができる。豆は、約2℃;約4℃;約8℃;約10℃;約20℃;約30℃;約40℃;約50℃;約60℃;約70℃;約80℃;約100℃;約120℃;約140℃;約160℃;約180℃;またはこれらの中の任意の値を含む約1℃~約70℃の温度で、フレーバーが染み込んだスピリッツの中に浸すことができる。
豆に染み込ませた後、ボックス209に示されているように、フレーバーが染み込んだ豆をスピリッツから分離することができる。豆をスピリッツから分離するための任意の適切な技術を使用することができる。例えば、いくつかの実施形態では、豆は、フレーバーが染み込んだスピリッツから濾過するかまたはふるいにかけて分けることができる。いくつかの構成では、フレーバーが染み込んだスピリッツを豆から抜き出し、追加の染み込ませのためにこれを取っておくことができる。
フレーバーが染み込んだスピリッツからフレーバーを染み込ませた豆を回収した後、ボックス210に示されているように、豆を焙煎することができる。豆の外側にコーティングされている揮発性かつ芳香性の化合物が焙煎によって破壊される従来のフレーバー付与技術とは異なり、有利なことには、豆に染み込んだフレーバーは、焙煎プロセス中にさらに発現する。特に、焙煎プロセスは、染み込んだ豆のフレーバープロファイルを完成させ、他の方法では得られない追加の複雑さおよびアンダートーンを完成したカップコーヒーに与えることが発見された。焙煎により発現する繊細で複雑なアンダートーンは、豆の焙煎に使用される高温で、豆の中の様々な糖、脂肪、タンパク質、油、および酸の間に発生する一連の反応の結果である。例えば、豆の中の糖およびタンパク質はカラメル化してメイラード反応を起こし、2-フルフリルチオールなどの揮発性のフレーバーおよび芳香性の化合物を形成する。同様に、焙煎の熱により豆から水が排出され、豆に亀裂が生じ、豆の中にフレーバーが濃縮される。特定の焙煎温度では、熱分解が起こって豆の中のセルロースなどの有機化合物が揮発性かつ芳香性の化合物へと分解し、これが最終製品に複雑なスモーキートーンを与える。様々な構成において、フレーバーが染み込んだ豆は、約150℃~約300℃、例えば約150℃;約160℃;約170℃;約180℃;約190℃;約200℃;約210℃;約220℃;約230℃;約240℃;約250℃;約260℃;約270℃;約280℃;約290℃;約300℃;またはこれらの中の任意の値の温度で焙煎することができる。さらに、焙煎プロセスの温度の上昇によって残留アルコールが沸騰して豆から抜ける。例えば、いくつかの構成では、実質的に全てのアルコールが、焙煎プロセス中に豆から沸騰して抜け、実質的にアルコールを含まない豆が得られる。焙煎後、豆を冷却して休ませることができ、その際に最終的なフレーバーの発現が起こり、ボックス211に示されているようにフレーバーが染み込んだ焙煎コーヒー豆が得られる。
フレーバー付きコーヒー飲料は、本明細書に開示のものなどのフレーバーを染み込ませたコーヒー豆を使用して調製することができる。いくつかの実施形態では、フレーバー付きコーヒー飲料は、フレーバーを染み込ませたコーヒー豆を粒子へと細かくすることによって調製される。フレーバーを染み込ませたコーヒー豆を粉砕し、それらを粒子へと細かくするために、任意のタイプの粉砕装置を使用することができる。粉砕装置の非限定的な例としては、ケージミル、ハンマーミル、単段ローラーグラインダー、多段ローラーグラインダーなどを挙げることができる。いくつかの実施形態では、フレーバーを染み込ませた豆の所望のフレーバープロファイルを保持するのを助けるために、冷媒によって装置を確実に低温(例えば約0℃~20℃)に維持することが望ましい場合がある。しかしながら、様々な実施形態では、粉砕は、消費者の家庭またはコーヒーショップにおいて準備し易くするために、室温で行うことができる。
複数の実施形態では、フレーバーが染み込んだ粒子を水で抽出してコーヒー飲料を調製することができる。例えば、いくつかの実施形態では、フレーバーが染み込んだ粒子は、ホットコーヒー飲料を抽出するために沸騰水の一部に浸すことができる。追加の実施形態では、フレーバーが染み込んだ粒子を冷水の中に浸して、水出し製品を製造することができる。本開示に従って製造されたフレーバーが染み込んだコーヒー豆から製造され淹れられたコーヒー抽出物は、他の方法では得られないこくのあるウッディノートが強化された、完全で豊かなスピリッツのフレーバーを示すことが発見された。
本実施形態を前述した事項に関して説明してきたが、当業者は、添付の特許請求の範囲によって定義される実施形態の趣旨または範囲から逸脱することなしに本発明に対して様々な変更および/または修正を行うことができることを容易に理解するであろう。さらに、本実施形態の特定の態様が特定の請求項形式で以下に示されているものの、本発明の様々な態様は、あらゆる利用可能な請求項形式で想定されている。
実際、前述した説明は、当業者が本明細書に開示の本実施形態の1つ以上を製造および使用することを可能にするために提示されている。これらの例は例示に過ぎず、提示されている一般的な開示ならびに本開示の様々な態様および特徴を限定することをいかなる形でも意図するものではない。本明細書に記載の一般原則は、本開示の趣旨および範囲から逸脱することなしに本明細書で説明されているもの以外の実施形態および用途に適用することができる。実際、本開示は、示されている特定の実施形態に限定されず、代わりに、本明細書で開示または示唆されている原理および特徴と一致する最も広い範囲が認められるべきである。例えば、以下で説明する多くの例は、オークなどの特定の望ましいフレーバーが強化されたバーボンなどのスピリッツを、コーヒー豆に染み込ませるための技術および方法に関する。しかしながら、本明細書に開示の様々な特徴および態様は、幅広い種類の追加の染み込ませに適用することができ、本明細書に開示の特定の実施形態に限定されないことが理解されるであろう。
特定の態様、利点、および特徴が本明細書に記載されているが、任意の特定の実施形態がこれらの態様、利点、および特徴のいずれかまたは全てを含むまたは達成する必要はない。いくつかの実施形態は、本明細書に記載の利点を得られない場合があるが、代わりに別の利点が得られる場合がある。任意の実施形態における任意の構造、特徴、または工程は、他の任意の実施形態における任意の構造、特徴、または工程の代わりに、またはそれに加えて使用することができ、あるいは省略することができる。本開示は、様々な開示された実施形態からの特徴の全ての組み合わせを想定している。特徴、構造、または工程は本質的ではなく、または必須ではない。
本明細書において使用される「飲料」という用語は、その通常の慣習的な意味を有しており、とりわけ、流動性を有する任意の食用の液体または実質的に液状の物質または製品(例えばジュース、コーヒー飲料、茶、フローズンヨーグルト、ビール、ワイン、カクテル、リキュール、スピリッツ、サイダー、清涼飲料水、フレーバー水、エナジードリンク、スープ、ブロス、それらの組み合わせなど)を含む。
「X、Y、またはZのうちの少なくとも1つ」という語句などの選言的な言葉は、別段の記載がない限り、項目や用語などがX、Y、もしくはZのいずれか、またはこれらの任意の組み合わせ(例えばX、Y、および/またはZ)であってよいことを示すために、一般的に使用される文脈で別の形で理解される。したがって、そのような選言的な言葉は、特定の実施形態がそれぞれ存在するために少なくとも1つのX、少なくとも1つのY、または少なくとも1つのZを必要とすることを意味することを通常意図しておらず、また意味するべきではない。
「できる」、「できた」、「であろう」、または「してよい」などの条件付きの言葉は、別段の記載がない限り、または使用される文脈内で別途理解されない限り、特定の特徴、要素、および/または工程を特定の実施形態が含み、別の実施形態が含まないことを伝えることが通常意図されている。したがって、そのような条件付きの言葉は、任意の特定の実施形態においてこれらの特徴、要素、および/または工程が含まれるか否か、あるいは行われるか否かにかかわらず、特徴、要素、および/または工程が1つ以上の実施形態に何らかの形で必要であること、あるいは1つ以上の実施形態がユーザ入力またはプロンプトの有無にかかわらず、決定するためのロジックを必然的に含むことを意味することは通常意図されていない。
別段の明記がない限り、「a」または「an」などの冠詞は、通常1つまたは複数の記載された項目を含むと解釈されるべきである。したがって、「~ように構成されたデバイス(a device configured to)」などの語句は、1つまたは複数の列挙されたデバイスを含むことが意図されている。そのような1つまたは複数の列挙されたデバイスは記載されている列挙事項を実行するように集合的に構成することもできる。
「含む」、「含有する」、「有する」などの用語は同義語であり、オープンエンドの形式で包括的に使用され、追加の要素、特徴、機能、操作などを除外しない。同様に、「一部」、「特定」などの用語は同義語であり、オープンエンドの形式で使用される。また、「または」という用語は、その包括的な意味で(かつ排他的な意味ではなく)使用され、そのため例えば要素のリストを連結するために使用される場合には、「または」という用語は、リスト内の要素のうちの1つ、複数、または全てを意味する。
本明細書で使用される「ほぼ」、「約」、および「実質的に」という用語は、所望の機能を依然として発揮するか、または所望の結果を依然として達成する、記載されている量に近い量を表す。例えば、いくつかの実施形態では、文脈からの指示がある場合があるように、「ほぼ」、「約」、および「実質的に」という用語は、記載されている量の10%以下以内の量を指す場合がある。本明細書で使用される「通常」という用語は、特定の値、量、または特徴を主に含む、またはその傾向がある値、量、または特徴を表す。
全体として、特許請求の範囲の言葉は、特許請求の範囲で使用されている言葉に基づいて広く解釈されるべきである。特許請求の範囲は、本開示で例示および説明されている、あるいは出願の審査中に議論される非排他的な実施形態および実施例に限定されるべきではない。
当業者は、いくつかの実施形態では、上で説明した構成要素、構造、方法、およびプロセスによって提供される機能を、より多くの構成要素または方法に分割したり、より少ない構成要素または方法に統合したりするなどの、代替の方法で提供し得ることも理解するであろう。さらに、様々な方法が特定の順序で実行されるように示される場合があるが、当業者は、別の実施形態では、方法を別の順序および別の方法で行い得ることを理解するであろう。
また、本開示の範囲内に、本明細書の上またはその他の場所に明示的に記載されていないいくつかの実施形態も存在し得るが、本開示は、本開示が示しており説明している範囲内の全ての実施形態を想定しており、かつそれらを含む。さらに、本開示は、本明細書のいずれかの場所に開示されている任意の構造、材料、工程、またはその他の特徴と、本明細書のいずれかの場所に開示されている任意の別の構造、材料、工程、またはその他の特徴との任意の組み合わせを含む実施形態を想定しており、かつそれらを含む。
さらに、別々の実施形態に関連して本開示に記載されている特定の特徴は、単一の実施形態において組み合わせて実施することもできる。逆に、単一の実施形態に関連して記載されている様々な特徴は、複数の実施形態で別々に、あるいは任意の適切な部分的組み合わせで実施することもできる。加えて、特徴は特定の組み合わせで機能するものとして上で説明されている場合があるものの、場合によっては、特許請求の範囲に記載の組み合わせからの1つ以上の特徴をその組み合わせから削除することができ、その組み合わせは、部分的組み合わせまたは部分的組み合わせの変形形態として特許請求され得る。
さらに、構成要素および操作は、特定の配置または順序で図面に示されている場合があり、あるいは明細書に記載されている場合があるが、そのような構成要素および操作は、望ましい結果を達成するために、示されている特定の配置および順序で、または連続した順序で、または全ての構成要素および操作を含むように配置および実行される必要はない。図示または説明されていない他の構成要素および操作は、実施形態および実施例に組み込むことができる。例えば、1つ以上の追加の操作は、任意の記載されている操作の前に、後に、同時に、またはそれらの間に実行することができる。加えて、操作は、別の実施形態では再配置されるかまたは並べ替えられる場合がある。また、上述した実施形態における様々なシステムの構成要素の分離は、全ての実施形態においてそのような分離を必要とするものとして理解されるべきではなく、記載されている構成要素およびシステムは、通常単一の製品に一緒に統合することができ、または複数の製品にパッケージ化することができると理解すべきである。
まとめると、飲料調製システム、技術、および方法の様々な例示的な実施形態および実施例が開示された。システム、技術、および方法は、それらの実施形態および実施例と関連して開示されたものの、本開示は、具体的に開示された実施形態を超えて、他の代替の実施形態および/または他の実施形態の使用、ならびにその特定の修正形態および均等物にまで及ぶ。本開示は、開示された実施形態の様々な特徴および態様を、互いに組み合わせることができること、または互いに置き換えることができることを明確に想定している。したがって、本開示の範囲は、上述した具体的な開示されている実施形態によって限定されるべきではなく、以下の特許請求の範囲およびそれらの均等物の完全な範囲を公正に解釈することによってのみ決定されるべきである。

Claims (12)

  1. 木材由来のフレーバーが染み込んだ焙煎コーヒー豆の製造方法であって、
    高アルコール含有量のスピリッツの中木材の小片を浸すことにより、前記高アルコール含有量のスピリッツの中に前記木材由来のフレーバーを抽出すること;
    前記木材の小片を前記高アルコール含有量のスピリッツから分離して、木材由来のフレーバーが染み込んだスピリッツを得ること;
    前記木材由来のフレーバーが染み込んだスピリッツを生コーヒー豆とブレンドすること;
    前記生コーヒー豆を、前記木材由来のフレーバーが染み込んだスピリッツの中に浸すこと;
    前記木材由来のフレーバーが染み込んだスピリッツを前記生コーヒー豆から分離して、木材由来のフレーバーが染み込んだ生コーヒー豆を得ること;および
    前記木材由来のフレーバーが染み込んだ生コーヒー豆を焙煎して、木材由来のフレーバーが染み込んだ焙煎コーヒー豆を得ること
    を含む、方法。
  2. 前記木材の小片が、加熱処理をされた木材および非加熱の木材のうちの少なくとも1つを含む、請求項1記載の方法。
  3. 前記木材の小片を、1立方インチ~10立方インチの範囲の体積を有するブリック、立方体、ダボ、棒状体、樽板、ブリケット、またはチップのうちの少なくとも1つに分割する、請求項1記載の方法。
  4. 前記高アルコール含有量のスピリッツが、30GL~70GLのアルコール含有量を有する、請求項1記載の方法。
  5. 前記高アルコール含有量のスピリッツが、バーボン、ウイスキー、ジン、テキーラ、ウォッカ、ブランデー、シェリー、およびラムのうちの少なくとも1つを含む、請求項1記載の方法。
  6. 前記木材の小片を、1時間~80時間の範囲の時間にわたって、前記高アルコール含有量のスピリッツの中に浸す、請求項1記載の方法。
  7. 木材対高アルコール含有量のスピリッツの比が、1.0:0.8~1:0:3.0である、請求項1記載の方法。
  8. 前記木材由来のフレーバーが染み込んだスピリッツを前記コーヒー豆とブレンドする前に、前記木材由来のフレーバーが染み込んだスピリッツのアリコートを前記コーヒー豆に噴霧する工程をさらに含む、請求項1記載の方法。
  9. 前記木材由来のフレーバーが染み込んだスピリッツを、前記生コーヒー豆の重量の1~10%の比率で前記生コーヒー豆とブレンドする、請求項1記載の方法。
  10. 前記木材由来のフレーバーが染み込んだスピリッツを、1時間~80時間の範囲の時間にわたって、生コーヒー豆とブレンドする、請求項1記載の方法。
  11. ライトロースト、ミディアムロースト、およびダークローストのうちの少なくとも1つを得るために、前記木材由来のフレーバーが染み込んだ生コーヒー豆を焙煎する、請求項1記載の方法。
  12. 前記木材由来のフレーバーが染み込んだ焙煎コーヒー豆を粉砕することをさらに含む、請求項1記載の方法。
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