以下、図面に基づき、本発明を代表する実施の形態を説明する。
図2に示すように、本実施の形態に係る遊技島1は、前後両面に複数の遊技機(図19参照)がそれぞれ島長手方向に並ぶ状態に構築される。遊技島1の前後両面のうち片面(図中の正面)側では、従来一般の遊技島と同様に各遊技機が島長手方向に沿って直線上に1列に並ぶように配置され、もう片面(図中の背面)側では、各遊技機が島長手方向に沿って階段状に並ぶように配置される。
ここで遊技機は、図19に一例を示すが、例えば正面のガラス枠の内側にある遊技盤面上に遊技媒体である遊技球を打ち出してゲームを行うパチンコ機である。また、各遊技機に隣接して、カードや紙幣の投入により遊技球を貸し出す台間球貸機が付設される。
遊技島1は、各遊技機で使用する遊技媒体を、島内で循環させつつ研磨して繰り返し使用するように構成されている。このような遊技島1は、遊技店内において通常は複数設置される。
遊技島1は、島内に複数の遊技機とその関連機器を設置するための骨組みをなす構造体を備えている。構造体は、島全体の基本的な骨組みをなす基本島構造体10と、これとは別体としてユニット化された設置基準構造体とからなる。ここで設置基準構造体は、基本島構造体10に対して後付けされて遊技機を取り付けるものであり、本実施の形態では、後述するが上部構造体20と下部構造体30とからなる。
先ず、遊技島1の概要から説明する。
図2に示すように、基本島構造体10の内部には、各遊技機で使用する遊技媒体を島内で循環させて繰り返し使用するための装置等、様々な関連機器が装備されている。例えば、基本島構造体10の下部には、各遊技機で使用された遊技媒体を回収して貯留する一対の下部タンク51が配設されている。各下部タンク51には、遊技機から排出された遊技媒体をタンク内部に導くための回収樋(図示せず)が接続されている。
各下部タンク51の間には、基本島構造体10の内部を上方へ延びる研磨揚送装置52が立設されている。研磨揚送装置52は、前記下部タンク51から受け渡された遊技球を島上部へ研磨しながら揚送する装置である。かかる研磨揚送装置52は、例えば上下に延びる揚送管内にスクリューを回転可能に内挿し、その回転駆動により遊技球と研磨材を混合しながら揚送するように構成されている。
前記研磨揚送装置52の上端側には、各遊技機に補給する研磨済みの遊技球を一時貯留する上部タンク53が配設されている。また、基本島構造体10の上部には、前記上部タンク53から島終端に向かって配給樋(図示せず)が下り傾斜するように配設される。配給樋は、各遊技機や台間球貸機に遊技媒体を補給するものである。
基本島構造体10には、その他、図示省略したが紙幣搬送装置が島長手方向に延びるように配設される。紙幣搬送装置は、前記台間球貸機に投入された紙幣を島終端まで搬送するものであり、島終端には調整用飾り54が配設されている。さらに、遊技島1には図示省略したが、遊技者が獲得した遊技球を計数する計数機、台情報収集機、トランス、各種関連機器を制御するための制御基板、これらの配線類等と、様々な関連機器が装備されている。
次いで、基本島構造体10の詳細について説明する。
図1に示すように、基本島構造体10は主として、上下に延びる島柱11、島柱11に組み付ける上部フレーム12や下部ユニット15等の資材を、島長手方向に延びる略直方体に組み付けて構成されている。なお、基本島構造体10の両端等、基本島構造体10の外壁面の適所には、島表面を装飾したり島内部を隠蔽する化粧板17等の各種カバーが取り付けられている。
図2に示すように、島柱11は、島長手方向に渡り所定間隔(例えば遊技機2台分)おきに立設されている。島柱11の詳細は、図6に示すように、基本的には前後一対の組みをなし、フロア上にレベル調整するアンカー11aを介して固定され、前後の各島柱11間には、上下に亘り複数のビーム11bが架設されている。
ただし、島柱11は施工上の必要に応じて、図8,図9に示すように、前後一対のうち一方の途中部分が切断され、いわゆる片持ちの状態で立設されるものもある。また、一部の島柱11は、その途中から段違いに折曲されて、いわゆるクランク状に加工されたものもある(図17,図18中に示す)。かかる島柱11の切断や折曲は、遊技機の背面側の部品等との干渉を避けるために必要となる。
図1,図2に示すように、基本島構造体10の前後両面にて、それぞれ島長手方向に並ぶ各島柱11の上部の間には、上部フレーム12が取り付けられて、基本島構造体10の上部が形成されている。上部フレーム12は、正面視で所定長さ(例えば遊技機2台分)の長方形の枠型に形成されている。かかる上部フレーム12は、後述する上部構造体20を取り付けるための部位となる。
上部フレーム12の詳細は、図10に示すように、両端の側腕12aと、各側腕12aの上端間に架設されて水平に延びる水平梁12bと、該水平梁12bの下端縁に沿って各側腕12aの上側間に架設された上側梁12cと、各側腕12aの下側間に架設された下側梁12d、それに上側梁12cと下側梁12dの中央を上下に繋げる中柱12eを組み付けて構成されている。
また、図2に示すように、基本島構造体10の前後両面にて、上部構造体20を取り付けない片面側では、島長手方向に並ぶ各島柱11の上部の間に、前記上部フレーム12の代わりに、単に上側梁13を架設すると共に、その下方に幕板14を架設するように構成している。もちろん、上部構造体20を取り付けない片面側でも、前記上部フレーム12をそのまま取り付けてもかまわない。かかる場合には、上部フレーム12の正面側に幕板14を必要に応じて取り付ける。なお、幕板14は、遊技者が遊技店の店員等を呼び出すための呼出ランプを取り付ける部位となる。
一方、図1,図2に示すように、基本島構造体10の前後両面にて、それぞれ島長手方向に並ぶ各島柱11の下部の間には、腰板15aを含む下部ユニット15が取り付けられて、基本島構造体10の下部が形成されている。下部ユニット15は、正面視で所定長さ(例えば遊技機2台分)の長方形の箱状に形成されている。かかる下部ユニット15は、後述する下部構造体30を取り付けるための部位となる。
下部ユニット15の詳細は、図11に示すように、正面側が外壁をなす腰板15aで覆われており、上面側には、島長手方向に水平に延びる上板15bが支持されている。ここで上板15bが、後述する下部構造体30の位置決め部を直接取り付けるための部位となり、上板15bの島前方側の端縁に沿って、直線上に出っ張る凸条15cが設けられている。この凸条15cより上板15bの島奥行側の端縁に至る部位が、下部構造体30の位置決め部がちょうど嵌合する寸法に設定されている。
また、図2に示すように、基本島構造体10の前後両面にて、下部構造体30を取り付けない片面側の下部ユニット15では、その上面側に、前記上板15bよりも奥行幅の広い天板16が支持されている。ここで天板16は、各遊技機を島長手方向に沿う直線上に1列に並べて設置するための部位となる。なお、このような下部ユニット15における多少の形状の相違は、設計事項の変更に過ぎない。
次に、設置基準構造体について説明する。
設置基準構造体はユニット化されており、基本島構造体10とは独立した構成として、遊技店内の施工現場に限らず予め組み立てられて搬送可能なものであり、基本島構造体10に後付けされる。本実施の形態に係る設置基準構造体は、上部構造体20と、下部構造体30の2つのユニットを組み合わせて構成されている。
図1に示すように、上部構造体20は、基本島構造体10の上部である上部フレーム12に取り付けるものであり、正面視で横幅が遊技機1台分の長さの略三角柱の箱状に形成されている。上部構造体20の詳細は、図12に示すように、略直角三角形の上面板21と、その下方に平行に配される略L字形の下端板22とを備えている。
上面板21の各辺のうち直角と対向する斜辺端21aは、前記上部フレーム12の水平梁12bに上から載置可能な「載置部」に相当する。すなわち、上部構造体20は、その上面板21の斜辺端21aを、前記水平梁12bに上から沿わせて島長手方向と平行に取り付けることになる。ここで斜辺端21a(載置部)は、前記水平梁12bに載置した時に、該水平梁12bに対して上部構造体20全体を吊り下げた状態に仮止め可能な重心位置にある。
上面板21の各辺のうち、斜辺端21aと小さい方の内角θを間にして隣り合う隣辺端21bが、遊技機の正面を沿わせる「基準部位」に相当する。また、上面板21と対向する下端板22のうち、斜辺端21aと上下に合致する前端縁22aも、遊技機の正面を沿わせる「基準部位」となる。すなわち、上部構造体20の前記基準部位に対して、遊技機の正面を合わせるだけで、島内における遊技機の正面の配置を、島長手方向に角度θ(図中では20度)で交差するような予め定めた向きに規定することができる。
上面板21の各辺のうち、残りの対辺21cの直角付近と、その下方の下端板22にて上下に合致する部位とは、支持材23を介して連結されている。同様に、斜辺端21aの両端の内角付近と、その下方の下端板22にて上下に合致する部位とは、それぞれ別の細幅な支持材24,25を介して連結されている。
ここで各支持材24,25は、それぞれ正面が斜辺端21aと平行に配されており、前記上部フレーム12に所定の配置で係合する「位置決め部」となっている。すなわち、上部構造体20にある上面板21の斜辺端21aを、前記基本島構造体10の水平梁12bに上から沿わせた仮止め状態(所定の配置)で、各支持材24,25は、前記基本島構造体10の上部フレーム12にある上側梁12cと下側梁12dに対して、正面から突き当て当接するように設定されている。また、各支持材23,24の下側の間には、幕板26が架設されている。幕板26は、前記幕板14と同種のものであり、呼出ランプを取り付けたり配線用の円孔26aが穿設されている。
また、上部構造体20は、基本島構造体10の上部に対して、島長手方向の一端側より順次取り付ける時に、先に取り付けたものに突き当てつつ配置される。図15に示すように、隣り合う各上部構造体20が互いに突き当たる端部21d,21eには、それぞれ上下に重なり合う重合部が設けられている。かかる重合部は、互いに上下に噛み合う傾斜面であれば足り、後から突き当てる方の端部21dが、先に配され突き当てられる方の端部21eに重なるように入り込む構造となっている。なお、上部構造体20は、上部フレーム12に対して最終的にはネジ止めされる。
以上のような上部構造体20の具体的なデザインは、図示したものに限られることなく、遊技者や遊技店の要望に応じて変更することができる。本実施の形態では、上部構造体20の基準部位を島長手方向に角度θで交差させることで、雁行島と称される階段状に遊技機が配置される島形状となるが、角度θは任意に定める数値であり、他に例えば、角度θを0度として、前記斜辺端21aと隣辺端21bを平行にすれば、基本島構造体10の前後の片面側のような従来一般の遊技島と同様に、遊技機が島長手方向に沿って直線上に1列に並ぶ配置となる。
続いて、図1に示すように、下部構造体30は、基本島構造体10の下部である下部ユニット15に取り付けるものであり、正面視で横幅が遊技機1台分の長さの多角形の板状に形成されている。下部構造体30の詳細は、図13に示すように、前記上部構造体20の上面板21と多少形状が近似する台形の板材からなり、前記下部ユニット15の上板15b上に沿わせて取り付ける基端部31より前方へ向かって延出した前端部32の端縁32aは、基端部31側の外縁に対して斜めに交差する角度で対向している。かかる角度は、前記上部構造体20における角度θと同一である。
前端部32の端縁32aに沿って、さらに前方へ左右に同一幅に延びる天板部33が一体に連なっている。また、基端部31と前端部32の表面側には、これらを合わせた形と同一形状の補強用の板材30aが張り合わされており、基端部31の裏面側には、同一幅に延びる同じく板材30bが貼り合わされている。基端部31は、前記下部ユニット15の上板15bに上から載置可能な「載置部」に相当する。すなわち、下部構造体30は、その基端部31の裏面側を、前記上板15bに上から沿わせて島長手方向と平行に取り付けることになる。
ここで基端部31の裏面側にある板材30bが、前記下部ユニット15に所定の配置で係合する「位置決め部」となっている。すなわち、基端部31の裏面の板材30bを、前記下部ユニット15の上板15b上で凸条15cより島奥行側にちょうど嵌合させることで、下部構造体30は基本島構造体10に対して所定の配置に位置決めされる。このように下部構造体30の位置決め部は、基端部31が重なる下部ユニット15の上板15bに設けられた凹凸に対して上から嵌合するように設定されている。
基端部31(載置部)は、前記下部ユニット15の上板15b上に単に載置しただけでは、該上板15bに対して仮止めできない重心位置にあるが、前述した凹凸の嵌合により仮止め可能に設定しても良い。また、別の天板16のような形状であれば、その基端部側は、前記下部ユニット15の上板15b上に単に載置しただけでも、天板16の自重により仮止め可能な重心位置となり得る。なお、基端部31は、下部ユニット15に対して最終的にはネジ止めされる。
このように下部ユニット15に対して位置決めされ取り付けられた下部構造体30のうち、前端部32の端縁32aが、遊技機の正面を沿わせる「基準部位」に相当する。前端部32の端縁32aは、前述した上部構造体20の基準部位に相当する上面板21の隣辺端21bおよび下端板22の前端縁22aに対して、それぞれ上下方向に重なる位置に配される。下部構造体30の基準部位に対しては、遊技機下部の正面を合わせれば良く、前記上部構造体20の基準部位に対する遊技機上部の正面を合わせることと相俟って、島内における遊技機の正面の配置を予め定めた向きに規定することができる。
また、基端部31の表面側には、その上に設置された遊技機の下部背面側より排出された遊技媒体を受け入れて所定方向へ導くためのガイド35が設けられている。ガイド35は、遊技媒体である遊技球をそのまま転動させることができる傾斜面として、板材30aの表面より下方に凹設されている。かかるガイド35の上流端は、遊技機において遊技球を排出する部位に合わせられており、下流端は任意の方向を向く位置で基端部31の外縁より開口し、前記回収樋上に遊技球をそのまま落下させるように設定されている。
天板部33の一端側には、タバコの吸殻を落とすための吸殻回収孔34が穿設されている。隣接し合う各下部構造体30の天板部33の下方には、各下部構造体30ごとにある吸殻回収孔34を直線上に結ぶ位置に、吸殻回収孔34から落下した吸殻を島長手方向に搬送するために、図示省略したが吸殻回収装置の1本の回収ラインが配設されている。このような吸殻回収装置の回収ラインは、例えば直線上に延びるパイプ内にスクリューを回転自在に内挿したものである。なお、従来一般の遊技島における吸殻回収装置の配設の問題については後述する。
また、図1において、下部構造体30は、基本島構造体10の下部に対して、島長手方向の一端側より順次取り付ける時に、先に取り付けたものに突き当てつつ配置される。ここで隣り合う各下部構造体30が互いに突き当たる側端縁は、それぞれ水平方向に係合する凹凸が設けられている。かかる凹凸は、具体的には例えば、図13に示すように、両側端縁のうち一方は「く」字形に外側へ出っ張り(図13(a)の図中左側を参照)、他方は同じく「く」字形に合致するように内側へ凹んだ(図13(a)の図中右側を参照)構造となっている(図13参照)。
以上のような下部構造体30の具体的なデザインは、図示したものに限られることなく、遊技者や遊技店の要望に応じて、変更することができる。本実施の形態では、下部構造体30の基準位置を前記上部構造体20に対応させて、いわゆる雁行島と称される階段状に遊技機が配置される島形状となるが、前記上部構造体20のデザイン変更に合わせて、適宜変更することができる。なお、図1中の下部構造体30の形状は、他図の下部構造体30の形状と多少異なるが設計変更に過ぎない。
また、図1,図3に示すように、前記上部構造体20と前記下部構造体30の間には、上下方向に延びるパネル40が設けられている。上部構造体20と下部構造体30の各基準部位間は、遊技機の正面が重なる設置基準面となるが、この設置基準面に対して直角に交差する面に沿ってパネル40は配置されている。ここでパネル40は、図14に示す形状に加工された板材からなり、上部構造体20と下部構造体30との間に渡る状態で立設されている。なお、パネル40の素材としては、積層段ボールや強化段ボール等が軽量化の点で適しており、印刷による装飾も容易となる。
図1,図14,図12を合わせて分かるように、パネル40の上部は、前記上部構造体20の側方に向かって上方へ延び、パネル40の片面上側に設けられた支持バー41が、上部構造体20の下端板22の側端縁22bに下から突き当てられ、上端縁が、上部構造体20の上面板21の対辺21cに合致した状態で固定される。一方、図1、図14,図13を合わせて分かるように、パネル40の下部は、前記下部構造体30の側方に向かって上方へ延び、パネル40の片面下端に設けられた支持バー42が、下部構造体30の前端部32の一側端縁上に載置された状態で固定される。
パネル40は通常は、図14(a)に示すように、一枚の板材から全体が形成されているが、図14(b)に示すように、一部を別の板材として組み合わせて形成しても良い。すなわち、パネル40の全体形状のうち、前方寄りに延出した前縁部43(図中で薄墨色で示す)は、他の部位と同様な不透明の板材ではなく、透明材質の板材で形成されている。かかる前縁部43は、ちょうど遊技機の正面側にあるハンドルの傍らに位置する部位であり、側方より前縁部43を透してハンドルを視認することができる。
なお、図1中のパネル40の形状は、他図のパネル40の形状と多少異なるが設計変更の変更に過ぎない。もちろん、パネル40の具体的な構成は、前述したものに限られることなく、例えば、透明材質の代わりに透光性を有する材質によって形成しても良い。また、これらの材質で成形する部位は、パネル40の前縁部43に限らず他の部位、あるいは全体であっても良い。なお、「透光性を有する」とは、「透明」と同様に光が透過する性質であるが、透過する光が拡散されたり透過率が低いために、「透明」とは異なりその材質を通して向こう側の形状等を明確には認識できないような性質である。
以下に、本実施の形態に係る遊技島1とその構造体の作用について説明する。
本遊技島1における島全体の基本的な骨組みは、構造体のうち基本島構造体10によって構築される。基本島構造体10は、遊技店内の施工現場で組み立てられる。すなわち、フロア上の設置スペースに、先ずは島柱11をアンカー11aによりレベル調整しつつ立設する。ここで島柱11は、図7に示すように、通常は前後一対を一組みとしてビーム11bで組み合わせ、島長手方向に渡り所定間隔(例えば遊技機2台分)おきに配置する。
各島柱11を立設するに際して、後で取り付ける遊技機等との干渉を避ける必要がある箇所では、図8,図9に示すように、前後一対のうち一方の途中部分を切断し、いわゆる片持ちの状態で立設する場合もある。また、切断による強度不足を避ける必要がある箇所では、島柱11を途中から段違いに折曲して、いわゆるクランク状に加工する場合もある(図16,図17参照)。
各島柱11を立設し終えたら、図1,図2に示すように、基本島構造体10の前後両面にて、それぞれ島長手方向に並ぶ各島柱11の下部の間には、腰板15aを含む下部ユニット15を島終端から順に取り付けて固定する。基本島構造体10の前後両面に、それぞれ下部ユニット15を取り付けるが、下部ユニット15に対して下部構造体30を取り付けるか否かにより、下部ユニット15の構造が多少異なっている。
すなわち、下部構造体30を取り付ける片面側の下部ユニット15は、その上面側に上板15bが支持され、下部構造体30を取り付けない片面側の下部ユニット15は、上板15bよりも奥行幅の広い天板16が支持される。かかる下部ユニット15のうち上板15bは、下部構造体30を介して、遊技機を島長手方向に沿って階段状に配置する部位となる。一方、天板16は、従来一般の遊技島と同様に、遊技機を島長手方向に沿って直線上に配置する部位となる。
基本島構造体10の前後両面にて、それぞれ島長手方向に並ぶ各島柱11の上部の間には、上部フレーム12を、前記下部ユニット15に上下で対応させつつ島終端から順に取り付けて固定する。上部フレーム12は、上部構造体20を取り付けるための構造であり、上部構造体20を取り付けない片面側では、図1に示すように、上部フレーム12の代わりに、上側梁13や幕板14を島柱11間に直接架設する。もちろん、上部構造体20を取り付けない片面側でも、前記上部フレーム12をそのまま取り付けてもかまわない。かかる場合には、上部構造体20の正面側に幕板14を別途取り付けることになる。
以上のようにして、島全体の基本的な骨組みをなす基本島構造体10は構築されるが、これとは別体として設置基準構造体をなす上部構造体20と下部構造体30が備えられている。上部構造体20と下部構造体30はユニット化されており、前記基本島構造体10とは独立の構成として、予め工場等で組み立てておき、遊技店に搬入することができる。従って、遊技島1を組み立てる施工時に、上部構造体20と下部構造体30は既に組み上がった状態で基本島構造体10に後付けすれば良く、施工現場における島全体の組み立て作業を簡易化することができる。
上部構造体20は、基本島構造体10の上部に後付けするが、図1に示すように、上部フレーム12に対して取り付ける。詳しく言えば、上部構造体20の上面板21の斜辺端21aを、上部フレーム12の水平梁12bに上から沿わせて島長手方向と平行に取り付ける。この時、斜辺端21aを載置部として、水平梁12bに対して上部構造体20全体を吊り下げた状態に仮止めすることができる。このように、上部構造体20は、基本島構造体10によって下から支えられるように取り付けるものではなく、基本島構造体10に吊り下げるように取り付けるものである。
上部構造体20を上部フレーム12に対して前記仮止めした状態では、上部構造体20の各支持材24,25が、上部フレーム12に所定の配置で係合する位置決め部となる。すなわち、前記仮止めした状態で上部構造体20を島奥行側に押すと、各支持材24,25は、上部フレーム12にある上側梁12cと下側梁12dに正面から突き当たって当接する。これにより、上部構造体20は基本島構造体10に対して容易に所定の配置に位置決めされる。かかる状態で、後は上部構造体20を基本島構造体10にボルト等で固定する。
複数ある上部構造体20は、基本島構造体10の上部フレーム12に対して、島長手方向の一端側より順に取り付ける。この時、上部構造体20を先に取り付けたものに突き当てつつ並べるように配置していく。図15に示すように、突き当てる側の上部構造体20の上面板21の一端部である重合部21dが、突き当てられた側の上部構造体20の上面板21の他端部である重合部21eに対して、上から重なるように入り込むことになる。
このように、隣り合う各上部構造体20の互いに突き当たる端部同士は、それぞれ上下に重なり合うことになる。従って、上部構造体20の隣同士の継ぎ目が目立たなくなり、面処理を行うことなく外観を向上させることができる。また、継ぎ目における耐荷重も高めることができる。
また、個々の上部構造体20の製造誤差が発生しても、重合部21d,21eの重なり分、配置位置の微調整ができる。なお、突き当てる側の重合部21dが突き当てられた側の重合部21eに対して、必ずしも上から重なるように入り込む必要はなく、逆の態様として、下から重なるように各重合部21d,21eを傾斜させても良い。もちろん、各重合部21d,21eの具体的な構成は、単に重なり合う傾斜に限らず、それぞれ上下に重なり合う構造であれば足りる。
ところで、遊技島1の島長手方向における全長が相当長い場合には、多数の上部構造体20を一端側より並べていくと、最後の他端側にて多少の寸法の誤差が生じる場合もある。ここで、最後の上部構造体20の他端側と島終端との間に隙間が生じた場合には、例えば、島終端に調整用飾り54の設置スペースを確保する寸法調整部材18a(図1参照)の長さで適宜調整すれば良い。なお、調整用飾り54を設置することなく、上部構造体20が島終端に沿う場合に僅かな隙間が生じたら、寸法調整部材18aを配するまでもなく、隙間をコーキング剤で埋めたり、隙間を隠蔽するようにシールを貼り付ける等の表面処理で対応しても良い。
一方、下部構造体30は、前記上部構造体20に対応させて基本島構造体10の下部に後付けするが、図1に示すように、下部ユニット15に対して取り付ける。詳しく言えば、下部構造体30の基端部31を、下部ユニット15の上板15bに上から沿わせて島長手方向と平行に取り付ける。この時、基端部31は載置部であるが、下部構造体30全体を仮止めできる重心位置にはなく、単に載置しただけでは上板15bに対して仮止めすることはできない。ただし、下部構造体30の基端部31の裏面側にある板材30bが、下部ユニット15の上板15bに対する位置決め部となる。
すなわち、下部構造体30の基端部31を、下部ユニット15の上板15bに上から沿わせると、基端部31の裏面側の板材30bが、下部ユニット15の上板15b上で凸条15cより島奥行側にちょうど合致して嵌合する。これにより、下部構造体30は、基本島構造体10に対する仮止めの有無に関わらず、容易に所定の配置に位置決めされる。かかる状態で、後は下部構造体30を基本島構造体10にボルト等で固定する。なお、凹凸による嵌合力が強ければ、仮止めすることも可能となる。なお、前述した天板16であれば、その基端部側は、前記下部ユニット15の上板15b上に単に載置しただけでも仮止めすることができる。
複数ある下部構造体30は、基本島構造体10の下部ユニット15に対して、前記上部構造体20と同様に島長手方向の一端側より順に取り付ける。この時、下部構造体30を先に取り付けたものに突き当てつつ並べるように配置していく。ここで、隣り合う各下部構造体30が互いに突き当たる側端縁には、それぞれ水平方向に係合するように、前述した凹凸を設けると良い。
かかる凹凸は、例えば図13に示すように、両側端縁のうち一方は「く」字形に外側へ出っ張り、他方は同じく「く」字形に内側へ凹むような構造で足りる。これにより、下部構造体30の取り付け時における水平方向への位置ずれを防止することができる。
なお、下部構造体30の突き当て施工においても、前記上部構造体20の場合と同様に、製造誤差や施工誤差の関係で、最後の下部構造体30と島終端との間に隙間が生じることがあるが、この場合も寸法調整部材18b(図1参照)の長さで適宜調整すれば良い。
上部構造体20と下部構造体30を基本島構造体10に取り付けた後、今度は、上部構造体20と下部構造体30に対して遊技機を取り付ける。上部構造体20と下部構造体30は、上下一対で一組となり、遊技機を所定の配置で取り付ける設置スペースを形成するだけでなく、島内における遊技機の正面の配置を予め定めた向きに規定する。上部構造体20では、上面板21の隣辺端21bと下端板22の前端縁22aが、それぞれ遊技機の正面を沿わせる基準部位となる。一方、下部構造体30では、前端部32の端縁32aが、遊技機の正面を沿わせる基準部位となる。
上部構造体20と下部構造体30における各基準部位は、上下方向に重なる位置にあり、これらの間が遊技機の正面を重なる設置基準面となる。従って、下部構造体30の基準部位に遊技機下部の正面を合わせると共に、上部構造体20の基準部位に遊技機上部の正面を合わせて、上下の基準部位間の設置基準面に遊技機の正面を沿わせる。これだけで、島内における遊技機の正面の配置を、島長手方向に角度θで交差して階段状に並ぶ向きに容易に規定することができる。
以上のようにして、図1~図5に示すように、遊技島1の前後両面のうち片面側では、各遊技機が島長手方向に沿って階段状に並んだ雁行島として構築される。一方、遊技島1のもう片面側では、従来一般の遊技島と同様に各遊技機が島長手方向に沿って直線上に1列に並ぶように配置されるが、従来通りの工法で遊技機を取り付ける他、別の上部構造体20と下部構造体30として、それぞれの各基準部位が島長手方向と平行なデザインのものを介して取り付けると良い。
遊技機の何れの向きにせよ、遊技機の具体的な配置は、上部構造体20と下部構造体30を介して取り付けることにより、容易に位置決めすることができる。従って、遊技島1を構築する際の施工現場における作業時間を大幅に短縮することが可能となる。また、上部構造体20と下部構造体30は、予め量産しておくことも可能であり、比較的安価に島全体の構築作業を行うことができる。
上部構造体20と下部構造体30は、従来の遊技島とほぼ共通する構成の基本島構造体10とは別に、予め多様な島形状の要求にも応えるデザインに設計することが可能である。これにより、遊技機の正面が直線状に並ばず階段状に並ぶ等、特殊な島形状を簡易に構築することができ、多様な島形状の要求にも応えることが可能となる。上部構造体20や下部構造体30のデザインは、遊技者や遊技店の要望に応じて、その都度、変更すれば良い。
しかも、上部構造体20と下部構造体30は、もともと後付けされるものであり、取り外す作業も比較的容易である。そのため、既設の基本島構造体10はそのまま生かして、上部構造体20や下部構造体30だけを後から別のものに取り替える作業も容易に行うことができる。これにより、遊技島1を全て壊して再構築することなく、簡易に各遊技機の配置等の島形状を変更することが可能である。
また、図1,図3に示すように、上部構造体20と下部構造体30の間には、上下方向に延びるパネル40を組み付ける。詳しくは図1,図12~図14に示すように、パネル40の上部は、その片面上側にある支持バー41を、上部構造体20の下端板22の側端縁22bに下から突き当てて、上端縁を、上部構造体20の上面板21の対辺21cに合致させた状態でボルト等で固定する。一方、パネル40の下部は、その片面下端にある支持バー42を、下部構造体30の前端部32の一側端縁上に載置した状態でボルト等で固定する。
これにより、パネル40は、遊技機の正面が重なる設置基準面に対して直角に交差するように配置される。かかるパネル40によって、上部構造体20と下部構造体30の間に遊技機用の空間が確保され、該空間における剛性や強度も向上し、上下の構造体20,30間に撓みや歪みが生じることを防止することができる。また、従来の島構造において遊技機下方に配していた強度部材を省くことも可能となる。
また、図14(b)に示すように、パネル40の前縁部43を透明材質の板材で形成すれば、側方より前縁部43を透して遊技機正面側のハンドル等が視認可能となる。このため、遊技島1におけるセキュリティー(視認性)を高めることができる。すなわち、パネル40を通じての視認性が良くなり、遊技者の不正行為に対し、監視(目視やセキュリティーカメラ等)が容易になる。また、隣の遊技の様子も把握できるようになり、遊技者にとって、解放感とパーソナル感を両立させることができる。
以上のようにして、図19に示す遊技島1は組み立てられる。かかる遊技島1の施工の過程では、前述した遊技機の取り付けの他にも、予め基本島構造体10の内部には、前述した下部タンク51、研磨揚送装置52、上部タンク53、それに図示省略した回収樋や配給樋等の関連機器も設置する。また、基本島構造体10の両端や外壁面の適所には、化粧板17等の各種カバーを取り付け、島表面を装飾したり島内部を隠蔽する。その他、幕板14,26に呼出ランプを取り付けたり、島内部の適所に計数機や金庫等も必要に応じて取り付けることになる。
図1、図13に示すように、下部構造体30の基端部31における外縁には、その上に位置する遊技機の下部背面側より排出された遊技媒体を受け入れて所定方向へ導くためのガイド35が予め設けられている。これにより、遊技媒体の回収を効率良く行うことができる。特に、下部構造体30自体の一部をガイド35に加工したから、別体としての部品は不要となり、コストを低減することが可能となる。
また、図20に示すように、下部構造体30の天板部33における一端側には、吸殻回収孔34が穿設されている。これにより、喫煙する遊技者の便宜を図ることができる。図21(d)に示すように、従来一般の遊技機島では、直線上に並ぶ遊技機の前方に出っ張る天板16の下側は、遊技者の足下が間近に位置するので、関連機器の配置スペースに乏しかった。よって、天板16にて各遊技機前方ごとに吸殻回収孔34を設け、天板16の下方に、各吸殻回収孔34に沿って吸殻を回収するための1本のパイプ材等からなる回収ライン55を配設すると、遊技者の足に当たってしまい快適な遊技の妨げになっていた。
そのため、従来一般の遊技機島において、吸殻回収装置の回収ラインを、遊技者の足下の邪魔になることがないように、若干島奥側に配設した場合には、島奥側への配設作業が煩雑であるばかりでなく、吸殻回収孔から回収ライン55へ吸殻を導くための分岐パイプ等も特別に用意しなければならず、なおさら吸殻回収装置の設置は困難を極めていた。しかも、吸殻回収装置のメンテナンスも、島内にあるために困難であるという問題もあった。
ところが、本発明による構造体の雁行島によれば、図21(a)~(c)の断面に示すように、下部構造体30の天板部33の下方に、回収ライン55を設置する空間を、遊技者の足下の邪魔になることがないように確保することができる。すなわち、前述した遊技機を階段状に並べた雁行島では、島正面より前方に斜めに延びる天板部33の形状に対する遊技者の着座位置の関係により、図5、図20に示すように、天板部33の下方で各吸殻回収孔34を直線上に結ぶラインは、天板部33の最前端となる角よりもかなり島奥行き側に位置することになる。よって、各吸殻回収孔34を直線上に結ぶラインに沿って、吸殻回収装置の回収ライン55を配設しても、遊技者の足下が邪魔にならないスペース的な余裕を確保することができる。これにより、遊技島1に対して吸殻回収装置を容易に設置することが可能となる。なお、回収ライン55の下流端が延びる島終端には、吸殻回収ボックス56が配設されている。
以上、本発明の実施の形態を図面によって説明してきたが、具体的な構成はこれらの実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。例えば、遊技島1における遊技機の配置や台数は、前述した実施の形態の態様に限られない。
図2~図5に示した遊技島1は、その構成の特徴として、基本島構造体10の前後両面にそれぞれ複数の遊技機を配置するが、その片面側では、各遊技機を階段状に並べて雁行島を形成し、もう片面側では、従来一般の遊技島と同様に各遊技機を直線上に1列に並べている。ここで、階段状の配置と直線上一列の配置とを、前後逆となる配置に構成しても良い。遊技島1の前後両面は、例えば前記研磨揚送装置52の下部に対する点検用開口が下部ユニット15にあるか否かによって区別される。
また、遊技島1の変形例として、図16に示すように、基本島構造体10の前後両面とも、それぞれ各遊技機を階段状に並べた雁行島に形成しても良い。このように、前後両面を雁行島とする場合には、図6~図8に示すように、前後一対の島柱11の両側に、上部構造体20と下部構造体30を取り付けて遊技機を配置すれば良い。上部構造体20と下部構造体30の前記基準部位が傾斜する角度θ(図12,図13参照)により、遊技機正面が島長手方向に対して交差する角度が規制されるが、かかる角度θも図示した20度の傾斜に限られることなく、15度あるいは25度等と任意に選択できる設計事項である。
ここで、上部構造体20と下部構造体30の前記基準部位の角度θを0度に設計すれば、前記基準部位が島長手方向と平行となり、かかるデザインの上部構造体20と下部構造体30を介して取り付けられる遊技機は、島長手方向に沿って直線上に1列に並ぶことになる。そこで、基本島構造体10の前後両面とも、このような上部構造体20と下部構造体30を介して、遊技機を島長手方向に沿って直線上に1列に並ぶように構成することもできる。
また、必ずしも遊技島1の前後両面にそれぞれ遊技機を配置する必要はなく、例えば、遊技店内の壁に沿わせる遊技島を設置する場合には、遊技島1の何れか片面側だけに遊技機を配置するように構成しても良い。かかる片面側だけにおける遊技機の配置は、前述の様々なデザインの上部構造体20と下部構造体30を介することにより、階段状に並べることも、直線上に1列に並べることもできる。
このような遊技島1の構成の相違に応じて、その土台をなす基本島構造体10の構成要素の具体的な構成も異なることになる。例えば、基本島構造体10を構成する島柱11は、前述した図8,図9に示すように、前後一対の一方の途中部分が切断され、いわゆる片持ちの状態で立設されるものもある。ここで、途中が切断される側の島柱11は、その上下に上部構造体20と下部構造体30を配置する側となるが、これらの上下間に支持するパネル40によって、十分な剛性や強度を確保することができる。
また、遊技機の割り付け方によっては、基本島構造体10を構成する島柱11を、前述した図17,図18に示すように、前後一対の一方の途中から段違いに折曲して、いわゆるクランク状に加工する場合もある。ここで図17に示すクランク状の島柱11は、下方の途中が少しだけ段違いに前後にずれるように折り曲げられている。一方、図18に示すクランク状の島柱11は、中央の付近で大きく段違いに前後にずれるように折り曲げられており、これに応じてビーム11bもクランク状に折り曲げられている。かかる島柱11の切断や折曲は、遊技機の背面側の部品や他の関連機器との干渉を避けるために必要となる。
また、遊技島1が備える遊技機の台数は、図示したように必ずしも多数である必要はなく、数台程度の遊技機を、前後片面のみ、あるいは前後両面に並べた単体ないし小型の遊技島に適用することもできる。
ここで遊技機はパチンコ機に限定されるものではなく、例えば、遊技媒体としてメダルを用いるスロットマシン等でもかまわない。
また、前述した設置基準構造体は、上部構造体20と下部構造体30に分離して構成したが、一つの構造体として構成しても良く、あるいは、3つ以上の構造体を組み合わせて構成しても良い。また、上部構造体20や下部構造体30は、遊技機1台ごとに対応して構成したが、必ずしも遊技機1台単位ではなく、例えば、遊技機2台あるいは3台など複数の遊技機を取り付けるように構成しても良い。
さらに、前記パネル40のみならず、上部構造体20と下部構造体30の素材に関しても、木材や鋼材に限られることなく、積層段ボールや強化段ボールを含む紙類や合成樹脂等の加工性の良い材料で構成しても良い。かかる加工性の良い材料を用いれば、遊技島1の施工現場で容易に加工できるだけでなく、印刷が容易であり装飾に関する自由度が増し、不必要になった場合の廃棄も容易となる。