JPH1142358A - 遊技島台の躯体構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 現場への輸送、ホールへの搬入を容易とする
とともに、現場における組立作業を簡略化し、短時間で
の遊技島台の構成が可能な遊技島台の躯体構造を提供す
ること。 【解決手段】 躯体を構成する各単位ブロック２、３、
４は軽量でかつ小さいため、効率よく輸送及び搬入出来
るため、特別な輸送機が不要になるとともに、狭いホー
ル等にも容易に搬入することが出来る。また、各単位ブ
ロック２、３、４が全て適宜強度を有する箱状に形成さ
れることで、各ブロックを下から順に上方に積み上げ
し、位置決め手段４０、５０を用いて位置決定するだけ
で躯体を簡単に形成することが出来る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、複数の遊技機が列
設されてなる遊技島台の構造に係わり、特に遊技島台の
躯体構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、複数の遊技機が列設されてなる遊
技島台としては、例えば遊技機としてのパチンコ機が列
設されたパチンコ島台等がある。このパチンコ島台は、
例えば複数の柱、梁等により箱形の枠体を構成し、この
枠体に板材等を張り付けて躯体が構成され、この躯体
に、パチンコ機、玉貸機、パチンコ玉回収タンク、供給
樋および複数の回収樋等の各装置または各部材が取付け
られることで構成されてる。

【０００３】このようなパチンコ島台の躯体の構成方法
としては、予め工場において製造された各種部材を個々
にホールに搬入し、ホールにおいて組立てを行い、躯体
を構成する現場組立方式と、予め工場において複数のパ
チンコ機を島台長手方向に列設可能な躯体を構成し、こ
の躯体にパチンコ機の稼働に必要な適宜装置を装設して
現場に搬入、設置する方式等がある。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
組立方式にあっては、多数の業者が集中する狭い現場に
おいて、搬入された各種部材を一時的に積み上げておい
たり、躯体の組立作業を行うための広いスペースを要す
るばかりか、躯体の狭い空間内に多数の各装置または各
部材を取付けるに際し、これらの正確な位置出しを行な
うには経験を要するとともに、組立に多くの時間がかか
るといった問題を有していた。

【０００５】また、後者の組立方式にあっては、現場に
おける作業が簡素化されるが、特に長手方向に多くのパ
チンコ機が列設されるものや各種装置が大きなものにあ
っては、躯体そのものが大型になり、輸送の際に適宜輸
送機等が必要になりコストがかかるばかりか、特に狭い
ホールや、搬入の際に階段やエレベータ等を使用しなけ
ればならないホール内への搬入が困難になるといった問
題点があった。

【０００６】本発明は、このような問題点に着目してな
されたものであって、現場への輸送、ホールへの搬入を
容易とするとともに、現場における組立作業を簡略化
し、短時間での遊技島台の構成が可能な遊技島台の躯体
構造を提供することを目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明の遊技島台の躯体
構造は、複数の遊技機が複数列設される遊技島台を構成
する躯体構造であって、前記躯体は、予め箱状に構成さ
れる少なくとも以下の３つのブロック遊技島台上部を構
成する幕板ブロックと、遊技島台下部を構成する腰板ブ
ロックと、遊技機を配設可能な遊技機設置ブロックと、
から直方形状に構成され、少なくとも隣接する各ブロッ
クの内のいずれか一方のブロックに、隣接する他のブロ
ックとの位置決め手段が設けられていることを特徴とし
ている。この特徴によれば、躯体を構成する各単位ブロ
ックは軽量でかつ小さいため、効率よく輸送及び搬入出
来るため、特別な輸送機が不要になるとともに、狭いホ
ール等にも容易に搬入することが出来る。また、各単位
ブロックが全て適宜強度を有する箱状に形成されること
で、各ブロックを下から順に上方に積み上げし、位置決
め手段を用いて位置決定するだけで躯体を簡単に形成す
ることが出来る。

【０００８】本発明の遊技島台の躯体構造は、幕板ブロ
ック内に、予め遊技媒体補給部が設けられていることが
好ましい。このようにすれば、工場において幕板ブロッ
ク内に予め遊技媒体補給部を内装しておけるため、現場
における施行作業が簡素化される。

【０００９】本発明の遊技島台の躯体構造は、腰板ブロ
ック内に、予め遊技媒体回収部が設けられていることが
好ましい。このようにすれば、工場において幕板ブロッ
ク内に予め遊技媒体回収部を内装しておけるため、現場
における施行作業が簡素化される。

【００１０】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明していくと、先ず図１には、図４に示され
るような遊技島台としてのパチンコ島台を構成する本発
明の実施形態としての躯体１の分解斜視図が示されてお
り、２はパチンコ島台の下部を構成する腰板ブロック、
３はパチンコ島台の上部を構成する幕板ブロック、４は
遊技機としてのパチンコ機をパチンコ島台長手方向に配
設可能なパチンコ機設置ブロックをそれぞれ示してい
る。

【００１１】幕板ブロック３は、図１、図２に示される
ように左右両側に配設される左右側面板５ａ、５ｂと、
該左右側面板５ａ、５ｂの上端部を連結する上部連結部
材６ａ、６ｂと、上部連結部材６ａ、６ｂ下方で両側面
板５ａ、５ｂの前後を連結する断面略Ｌ字状の取付板７
ａ、７ｂ（７ｂは図示略）とから箱状に構成されてい
る。この取付板７ａ、７ｂには、この幕板ブロック下方
のパチンコ機設置ブロック４内に配設される各パチンコ
機の稼働に必要な各種制御装置等を配設することが出来
るようになっている。

【００１２】また、両側面板５ａ、５ｂの下端には、位
置決め手段としての中央ガイド片４０ａと、前後に設け
られる２つの前後ガイド片４０ｂがそれぞれ延設されて
いる。このガイド片４０ａ、４０ｂにはビス挿通用とし
ての穴４１がそれぞれ穿設されている。

【００１３】なお、本実施形態においては上部連結部材
６ａ、６ｂ及び取付板７ａ、７ｂ間に、遊技媒体補給部
としての供給樋部８と、揚送樋２７（図５参照）より揚
送されたパチンコ玉をさらに供給樋部８の傾斜上位部に
補助樋２２を介して揚送する揚送モータ２１が予め収納
されている。

【００１４】また、この幕板ブロックの前後面には、図
２に示されるように幕板９ａ、９ｂが前方に開放自在に
取り付けられている。幕板９ａは、上部連結部材６ａ、
６ｂ頂部の左右に取付けられた一対の蝶番１０の他方に
設けられた取付穴１１に合せて幕板９ａ上部に形成され
た取付け穴１２にビスを介して固定されており、一対の
蝶番１０を介して上下に揺動可能に枢支されている。

【００１５】幕板９ａの直下には、情報表示装置１３
（図５参照）を取り付けた幕板９ｂが上下に揺動可能に
取付けられている。幕板９ｂは、両側面板５ａ、５ｂの
前後端部に取付けられている一対の幕板取付板１４の取
付穴１５に幕板９ｂ両側面の貫通穴から挿通されたボル
ト１６を挿通させてナット１７により締結され揺動可能
に枢支されている。

【００１６】腰板ブロック２は、左右両側に配設される
左右側面板１８ａ、１８ｂと、該左右側面板１８ａ、１
８ｂの上端部間に横設された上部連結部材１９ａ、１９
ｂと、腰板ブロック２の前後面を覆う腰板２０ａ、２０
ｂ（２０ｂは図示略）とから箱状に構成されている。ま
た、この左右側面板１８ａ、１８ｂの上端には、それぞ
れビス挿通用の穴４２が穿設されている。また、左右側
面板１８ａ、１８ｂの内面前後位置には、内向き開口す
る案内溝１８ｃがそれぞれ上下方向に形成されている。

【００１７】箱状に形成された幕板ブロック３内には、
各パチンコ機より排出されるアウト玉、及び各パチンコ
機より払い出されたパチンコ玉を一時的に貯留する玉計
数機３１（図５参照）より返却されるパチンコ玉等を回
収し、パチンコ島台内に貯留する遊技媒体回収部として
の回収樋部２３と、回収樋部２３内に貯留されたパチン
コ玉を揚送樋を介して供給部８に揚送する揚送モータ２
４とが予め内設されている。

【００１８】パチンコ機設置ブロック４は、左右両側に
配設され、上端部に穴５５が穿設された左右側面板５２
ａ、５２ｂと、該左右側面板５２ａ、５２ｂの上端部を
連結する上部連結部材５３ａ、５３ｂと、上部連結部材
５３ａ、５３ｂ下方で両側面板５２ａ、５２ｂの前後を
連結するパチンコ機載置部５４ａ、５４ｂとから箱状に
構成されている。このパチンコ機載置部５４ａ、５４ｂ
と上部連結部材５３ａ、５３ｂ及び左右側面板５２ａ、
５２ｂによりパチンコ機設置ブロック４前後面に構成さ
れる空間Ｓ内には、各種パチンコ機を配設することが出
来るようになっている。

【００１９】また、両側面板５２ａ、５２ｂの中央下端
には、位置決め手段としての中央ガイド片５０ａが設け
られているとともに、両側面板５２ａ、５２ｂの前後部
に内向き開口する上下方向の案内溝５２ｃの下端には、
それぞれ前後ガイド片５０ｂがそれぞれ延設されてい
る。このガイド片５０ａ、５０ｂにはビス挿通用として
の穴５１がそれぞれ穿設されている。

【００２０】ここで、これらガイド片５０ａ（５０ｂ）
は、特に図４に示されるように側面板５２ａの下端部よ
り一旦内向きに屈曲された後に下方に延設されているた
め、後述するが腰板ブロック２の上部にパチンコ機設置
ブロック４が載置された時に、中央ガイド片５０ａは腰
板ブロック２の側面板１８ａの中央上部内側に位置する
ように、また、前後ガイド片５０ｂは案内溝１８ｃ内に
嵌挿されるように形成されており、側面板５０ａの下端
面５０ｃが側面板１８ａの上端面１８ｃに当接されるよ
うになっている。

【００２１】なお、ここではガイド片５０ａの形状につ
いて説明したが、前述した幕板ブロック３のガイド片４
０ａ、４０ｂも同様の形状を有しており、パチンコ機設
置ブロック４の側面板５２ａ（５２ｂ）及び案内溝５２
ｃの上部内側に位置するようになっている。

【００２２】次に、パチンコ島台を構成する行程を図１
及び図３を用いて説明していく。

【００２３】まず工場等において、前述のように箱状に
形成される腰板ブロック２、腰板ブロック３、パチンコ
機設置ブロック４を予め形成し、これらを図１に示され
るようにそれぞれ個々に分割した状態で所望のホールま
で輸送する。

【００２４】ホールへの搬入完了後、先ず腰板ブロック
２をホール内所定箇所に固設するとともに、腰板ブロッ
ク２の水平、垂直を調節する。そして図１中矢印で示さ
れるように、腰板ブロック２の上部にパチンコ機設置ブ
ロック４を載置し、さらにこのパチンコ機設置ブロック
４の上部に幕板ブロック３を順に積み上げる。

【００２５】この時パチンコ機設置ブロック４及び幕板
ブロック３の中央ガイド片５０ａ、４０ａ、及び前後ガ
イド片５０ｂ、４０ｂがそれぞれ側面板１８ａ、１８
ｂ、５２ａ、５２ｂ及び案内溝１８ｃ、５２ｃの上部内
側にそれぞれ嵌挿されることにより、各ブロック同士の
位置決めを簡単に行えるとともに、左右及び前後方向へ
の移動が規制され、安定する。

【００２６】この位置決定により各側面板及びガイド片
に穿設された穴同士がそれぞれ一致されるため、容易に
ビス固定する事が出来、強固な躯体１が形成される。

【００２７】このように、腰板ブロック２、パチンコ機
設置ブロック４及び幕板ブロック３を下方から順に積み
上げていくだけでパチンコ島台を構成すべく直方形の躯
体１を容易に形成できる。ここで、パチンコ島台に上下
幅の異なる種々のパチンコ機を配設する場合、予め工場
にて種々の上下幅を有するパチンコ機設置ブロック４を
形成しておけば、現場においてパチンコ機に対応したパ
チンコ機設置ブロック４を積み上げるだけで容易に躯体
を構成する事が出来る。

【００２８】このように躯体１を構成した後、図５に示
されるように、パチンコ機配設スペースＳに配設される
パチンコ機を稼働するための各種装置を取り付けた後、
各ブロックの側面板により上下方向に直線状に形成され
た躯体側面側より化粧板３０等を取り付け、外観を整え
ることにより、パチンコ島台が完成する。

【００２９】ここで、各装置および各部材とは、例えば
制御装置等に限らず、揚送樋２７、玉計数装置３１、各
種玉払い出し装置３２、情報表示装置１３、玉貸機（図
示略）等、遊技島台に関する種々のものを含む。尚、玉
貸機にはＣＲ（カード式パチンコ機）用の台間玉貸用カ
ードリードライタ（カードユニット）も含まれる。

【００３０】以上説明してきたように、本発明の実施形
態としてのパチンコ島台の躯体構造にあっては、躯体を
構成する各単位ブロックが軽量でかつ小さいので効率よ
く輸送、搬入を出来るため、特別な輸送機が不要になる
とともに狭いホール等にも容易に搬入することが出来
る。また、各単位ブロックが箱状に形成されることで個
々のブロックが適宜強度を有するため、各ブロックを下
から順に上方に積み上げし、位置決め手段を用いて固定
するだけで強固な躯体を簡単に形成することが出来る。

【００３１】以上、本発明の実施形態を図面によって説
明してきたが、具体的な構成はこれら実施形態に限られ
るものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲におけ
る変更や追加があっても本発明に含まれる。

【００３２】例えば、これら腰板ブロック、パチンコ機
設置ブロックや幕板ブロックはさらに左右、あるいは上
下方向に複数分割し、さらに小型のブロックにすること
も可能である。

【００３３】なお、場合によっては遊技機設置ブロック
に予め遊技機を仮固定して組立てることも出来る。この
ようにすれば遊技島台の設置をより短時間で行なえる。

【００３４】ここで本発明で使用した表現と、実施形態
中において使用した表現の関係を述べる。「遊技島台」
は、パチンコ島台と対応しているが、これに限らずコイ
ンその他小片媒体で遊技する各種遊技機の設置台のこと
である。

【００３５】「遊技機」は、パチンコ機に対応している
が、弾球等を利用するものに限られず、コインその他小
片媒体で遊技する全ての遊技機を含む。

【００３６】また、「位置決め手段」は、実施形態にお
けるガイド片に対応しているが、これに限らず、所定の
ブロックに対する他のブロックの連結位置を決定するも
のであれば、ダボや適宜係止片等、種々のものも含む。

【００３７】

【発明の効果】本発明は次の効果を奏する。

【００３８】（ａ）請求項１の発明によれば、躯体を構
成する各単位ブロックは軽量でかつ小さいため、効率よ
く輸送及び搬入出来るため、特別な輸送機が不要になる
とともに、狭いホール等にも容易に搬入することが出来
る。また、各単位ブロックが全て適宜強度を有する箱状
に形成されることで、各ブロックを下から順に上方に積
み上げし、位置決め手段を用いて位置決定するだけで躯
体を簡単に形成することが出来る。

【００３９】（ｂ）請求項２の発明によれば、工場にお
いて幕板ブロック内に予め遊技媒体補給部を内装してお
けるため、現場における施行作業が簡素化される。

【００４０】（ｃ）請求項３の発明によれば、工場にお
いて幕板ブロック内に予め遊技媒体回収部を内装してお
けるため、現場における施行作業が簡素化される。

【００４１】

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施形態としての遊技島台の躯体構造
を示す分解斜視図である。

【図２】幕板ブロックの要部を示す斜視図である。

【図３】図１の遊技島台の躯体構造の組立完成状態を示
す斜視図である。

【図４】図３のＡ−Ａ断面図である。

【図５】遊技島台の内部構造を示す概略斜視図である。

【符号の説明】

１ 躯体 ２ 腰板ブロック ３ 幕板ブロック ４ パチンコ機設置ブロック ５ａ、５ｂ 側面板 ６ａ、６ｂ 上部連結部材 ７ａ、７ｂ 取付板 ８ 供給樋部 ９ａ、９ｂ 幕板 １０ 蝶番 １１、１５ 取付穴 １２ 穴 １３ 情報表示装置 １４ 幕板取付板 １６ ボルト １７ ナット １８ａ、１８ｂ 側面板 １８ｃ、５２ｃ 案内溝 １９ａ、１９ｂ 上部連結部材 ２０ａ、２０ｂ 腰板 ２１、３４ 揚送モータ ２２ 補助樋 ２３ 回収樋部 ２７ 揚送樋 ３０ 化粧板 ３１ 玉計数装置 ３２ 玉払い出し装置 ４０ａ、５０ａ 中央ガイド片（位置決め手段） ４１、５１ 穴 ４２、５５ 穴 ４０ｂ、５０ｂ 前後ガイド片（位置決め手段） ５２ａ、５２ｂ 側面板 ５４ａ、５４ｂ パチンコ機載置部

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 複数の遊技機が複数列設される遊技島台
   を構成する躯体構造であって、 前記躯体は、予め箱状に構成される少なくとも以下の３
   つのブロック遊技島台上部を構成する幕板ブロックと、 遊技島台下部を構成する腰板ブロックと、 遊技機を配設可能な遊技機設置ブロックと、から直方形
   状に構成され、少なくとも隣接する各ブロックの内のい
   ずれか一方のブロックに、隣接する他のブロックとの位
   置決め手段が設けられていることを特徴とする遊技島台
   の躯体構造。
2. 【請求項２】 前記幕板ブロック内に、予め遊技媒体補
   給部が設けられている請求項１に記載の遊技島台の躯体
   構造。
3. 【請求項３】 前記腰板ブロック内に、予め遊技媒体回
   収部が設けられている請求項１または２に記載の遊技島
   台の躯体構造。