JP3993904B2 - 両面遊技台ユニット - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、パチンコ遊技店に於いて、遊技台と貸玉手段と棚板部の景品玉計数手段とを個々の前後(表裏一台又は複数台)に設けた一対の両面遊技台ユニットから成り、左右の両面遊技台ユニットから完全に独立し、且つこの両面遊技台ユニットを所要台数だけ並設して遊技島の長さ及び形態を可変自在とすることが出来ると共に、従来型の遊技島に配設される各種樋(補給樋や回収樋や流送樋)を不要とし、島構築(施工)を簡略化し、両面遊技台ユニット内でパチンコ玉が循環還流する構成とした両面遊技台ユニットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
パチンコ遊技店を開店するにあたっては、ホールの大きさ等を勘案して島構築(施工)を決定している。島構築は、遊技島の長さがパチンコ遊技店によって異なるため通常、現場で施工している。一般的に島構築は木材等をホールの各遊技島の長さに応じて切断し、釘やネジ等を用いて縦横に接続して枠体(上横枠、中横枠、下横枠)を形成し、この枠体に化粧板の幕板を取り付けて完成させ、島構築した枠体に多種から選出した遊技台を列設し、枠体内部に補給樋や回収樋及び補給、回収計数機構(タンク)とパチンコ玉揚送装置等を備え、該パチンコ玉揚送装置により磨いたパチンコ玉を循環還流させるための流送樋を島同士間において橋渡し状に設置している。また、枠体外部には台表示ランプや台間玉貸機を配設している。
【0003】
島構築に於いては、遊技台間に台間玉貸機を設置した場合、投入した貨幣を回収する貨幣搬送装置等の設備品が必要となる。また、カードによる台間玉貸機を配設した場合には、貨幣搬送装置等の設備品は不要になるが、新たにカードを発行させるカード発行機や通信機器等が必要となる。何れにせよ、更に空気清浄機や照明設備、椅子などの設備品を設置して各遊技島を構成し、島端には両替機や景品玉計数機などを設置し、他に経営又は景品を管理するためのコンピュータ等を備えないと営業出来なかった。
【0004】
上述した島構築の施工に於いては、熟練した多数の専門の技術作業者を必要とするが、人手不足により島構築するまで時間がかかり、その結果施工でのコストアップを招く等の課題が指摘されていた。そこで、昨今では枠体を組立ユニット化して上記の課題を解消するようにしたものが開示されている。例えば、パチンコ機稼動に付随する関連部品を枠内に内蔵装備したパチンコ機単独設置タイプの遊技装置として、特開平5−68745号の「機能単独型パチンコ装置」が先に開示されている。
【0005】
上記の枠体の組立ユニット化の提案により、熟練した技術作業者の以外の人でも簡単に然も短期間で島構築が出来るようになった反面、遊技島には各種樋(補給樋や回収樋や流送樋)が配設されたままであった。この補給樋や回収樋や流送樋はパチンコ玉を店内で循環還流させる現状のシステムでは必要不可欠とされているが、この補給樋や回収樋や流送樋があることにより、以下の課題は今も解決されていなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
即ち、パチンコ玉を流動させる上において補給樋は遊技島の長さ(設置する遊技台数)に応じて傾斜を付けるが該傾斜は必然的に設置する遊技台数で制約されていた。例えば、一般的なホールの大きさでは片側15台程度しか設置することが出来なかった。また、これより広いホールにおいては特殊な設置により片側20台程度まで設置することが出来るが、それ以上多くの設置は無理であった。つまり、ホール経営者としてはホールスペースを有効活用して一台でも多くの遊技台を設置することで売上げアップを計りたいが、現状のシステムでは対応が出来なかった。
【0007】
また、流送樋が島同士間において橋渡し状に設置されているため、ホール内の遊技者に威圧感を与え、美観上に於いても好ましいものではなかった。そこで、近年に於いて流送樋を設けず島内で循環還流させるシステム等も提案されているが、設備費が高額と成っていた。
【0008】
さらに、粗雑な施工によって、長年使用しているとパチンコ玉の重みにより流送樋が落下する事故や、これと関連する天井の落下事故等が発生し、またパチンコ玉は各種樋(補給樋や回収樋)内を転動していくため、パチンコ玉揚送装置で磨いて循環還流させているにもかかわらず、パチンコ玉の表面に塵埃が付着し、そのため遊技台の盤面が汚れる等の課題は未だ解決されていなかった。また、島内に各種樋(補給樋や回収樋)を配設するため、施工時間が嵩み、施工費に於いては補給樋部材や回収樋部材等の設備品によりコストアップとなっていた。また、パチンコ遊技店内には、冷暖房装置を備えているため、季節によって補給樋に湿気が発生するため、パチンコ玉が補給樋内で滞留する補給トラブルも生じていた。その対策として新たな設備投資をしなくてはならない等の課題も未解決のままであった。
【0009】
また、上述の特開平5−68745号の「機能単独型パチンコ装置」に於いては、パチンコ機稼動に付随する関連部品を枠内に内蔵装備したパチンコ機単独設置タイプの遊技装置としただけのものであった。つまり、相互単独型パチンコ装置の連結部にて連結するのみであるため、島施工の際、重量のある機能単独型パチンコ装置を移動するための設置作業に大変な労力を要したり、遊技者にとっては紙幣又はカードで貸出す貸玉機能がないため不便が生じたり、返却球計数装置が備えられているが、獲得した玉を一時貯留しておきながら継続遊技が出来なかったり、連続で大当たりした際の出玉の貯留管理などに課題があった。また、研磨装置があるものの充分に磨かれておらず、他の設備品(椅子や煙吸引装置)などに於いてもサービス低下のままであり、ホールでの不正防止対策まで行き届かなかったりしているためその課題を改善するように指摘されていた。
【0010】
そこで、上記したような問題点を解決するため「機能単独型パチンコ装置」は、遊技台にパチンコ玉揚送装置や貸玉装置等をセットにしたユニット型の遊技台を案出した。この装置によれば、ユニット型の遊技台の一台ずつを前後左右に並べていくだけで各遊技島を構築することが出来る。よって、構築期間が従来よりも幾分短く成り、また遊技者は紙幣又はカードでパチンコ玉を貸出してもらうことが可能なため便利に成り、出玉の貯留管理なども当該ユニット内で処理することが出来るようには成る。しかしながら、このようなユニット型の遊技台に於いても、尚次のような課題は残ったままであった。即ち、単純に前後左右に一台ずつユニット型の遊技台を前後左右に連結施工しているだけであるから、遊技島が大きく又は長くなるのに比例して完成した遊技島が全体としてぎくしゃくしてしまっていた。その結果、連結後においてズレ等を調整しなくては成らず、その調整に多くの時間がかかり、また、台数分だけ連結施工するので非常に手間が掛かっていた。そこで、本発明はこのような全ての課題を解決するために創案されたものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を達成するため請求項1記載の発明は、単面遊技台ユニットは、正面に遊技台と貸玉手段を、棚板部に景品玉計数手段を設け、共有ユニットは、内部に玉貯留手段と揚送手段とを設け、該共有ユニットの前後両側に該単面遊技台ユニットの背面を向かい合わせに配置して組み付けた両面遊技台ユニット構造であって、前記遊技台に投入されたパチンコ玉を、共有ユニットの玉貯留手段で貯留し、且つ貯留したパチンコ玉を揚送手段により循環させ、両側の単面遊技台ユニットで共有使用し得るように構成したものである。
【0012】
また、上記課題を達成するため請求項2記載の発明は、単面遊技台ユニットは、正面に遊技台と紙幣類が使用可能な貸玉手段を、棚板部に景品玉計数手段を設け、共有ユニットは、内部に玉貯留手段と揚送手段とを設け、該共有ユニットの前後両側に該単面遊技台ユニットの背面を向かい合わせに配置して組み付けた両面遊技台ユニット構造であって、前記遊技台に投入されたパチンコ玉を、共有ユニットの玉貯留手段で貯留し、且つ貯留したパチンコ玉を揚送手段により循環させ、両側の単面遊技台ユニットで共有使用し得るように構成し、さらに前記両面遊技台ユニット構造内部に紙幣類搬送手段、又は紙幣類回収整列手段を設けて前記貸玉手段に投入された紙幣類を搬送、又は回収整列する構成を備えたものである。
【0013】
また、上記課題を達成するため請求項3記載の発明は、単面遊技台ユニットは、正面に遊技台と貸玉手段を、棚板部に景品玉計数手段を設け、共有ユニットは、内部に玉貯留手段と揚送手段とを設け、該共有ユニットの前後両側に該単面遊技台ユニットの背面を向かい合わせに配置して組み付けた両面遊技台ユニット構造であって、前記遊技台に投入され排出するパチンコ玉と、景品玉計数手段から計数された景品玉を、共有ユニットの下部の玉貯留手段で回収貯留し、且つ貯留したパチンコ玉を揚送手段により揚送し、上部の玉貯留手段から両側に配された遊技台と貸玉手段に振り分け補給させて循環し得る第1還元機構を備えたものである。
【0014】
また、上記課題を達成するため請求項4記載の発明は、単面遊技台ユニットは、正面に遊技台と貸玉手段を、棚板部に景品玉計数手段を設け、共有ユニットは、内部に玉貯留手段と揚送手段とを設け、該共有ユニットの前後両側に該単面遊技台ユニットの背面を向かい合わせに配置して組み付けた両面遊技台ユニット構造であって、前記遊技台に投入され排出するパチンコ玉と、景品玉計数手段から計数された景品玉を、共有ユニットの下部の玉貯留手段で回収貯留し、且つ貯留したパチンコ玉を揚送手段により揚送し、上部の玉貯留手段から両側に配された遊技台と貸玉手段に振り分け補給させて循環し得る第1還元機構と、前記景品玉計数手段には、獲得したパチンコ玉を一時貯留しておく第1プールタンクと、第1プールタンクの下流で第1プールタンク内の余剰玉を一時貯留しておく第2プールタンクとを連結して設け、第2プールタンク内の貯留玉を第1プールタンク内に還元し得るように構成された第2還元機構とを備えたものである。
【0015】
また、上記課題を達成するため請求項5記載の発明は、請求項1乃至4何れか記載の両面遊技台ユニットに於いて、前記両面遊技台ユニットは、左右隣り合う両面遊技台ユニット同士の相対する側面部位に隣り合う両面遊技台ユニット同士を連結し得る連結手段を備えると共に、前記両面遊技台ユニットの底面と該両面遊技台ユニットを設置する床面とにスライド移動可能な移動手段を設け、複数の両面遊技台ユニットを併設して遊技島とする際に該移動手段により機列方向に沿って両面遊技台ユニットを連結して遊技島状に配設し得るようにしたものである。
【0016】
また、上記課題を達成するため請求項6記載の発明は、請求項4記載の両面遊技台ユニットに於いて、前記景品玉計数手段に在って獲得したパチンコ玉を一時貯留しておく前記第1プールタンクは、手動操作又は自動操作の開閉シャッターを備え、該開閉シャッターの閉時はパチンコ玉が一時貯留され、開時は排出路より第2プールタンク若しくは玉計数機構を介して玉貯留手段に回収し得るように構成されたものである。
【0017】
また、上記課題を達成するため請求項7記載の発明は、請求項4記載の両面遊技台ユニットに於いて、前記景品玉計数手段に在って獲得したパチンコ玉を一時貯留しておく前記第1プールタンクから遊技台の上部玉受皿部へ還元し得るように構成された第 3還元機構を備えたものである。
【0018】
また、上記課題を達成するため請求項8記載の発明は、請求項1記載の両面遊技台ユニットに於いて、共有ユニットから単面遊技台ユニットを正面前方方向にスライド移動可能な移動手段を両ユニットの下部に設けたことにより、単面遊技台ユニットを共有ユニットより進退自在の構成を備えているものである。
【0019】
【作用】
本発明の請求項1の構成によれば、遊技台と貸玉手段と棚板部に景品玉計数手段を備えた片面遊技台ユニットと共有ユニットとから構成したことにより、遊技島の最小単位である1ユニットの両面遊技台ユニットを左右方向に連結していくだけで任意ユニット長の遊技島を完成することが出来る。これにより、従来は1台のユニットを始め前側から左右に連結施工し、次に後側にも左右に連結施工していく場合の施工方法とは異なり、遊技島が長く成るのに比例して完成した遊技島が全体としてぎくしゃくしてしまうというようなことが無く、安定した遊技島がより短期間のうちに施工することが出来る。さらに、玉貯留手段と揚送手段とを備えた共有ユニット構成としたため玉貯留手段と揚送手段に係わる経費が一台分で済むので両面遊技台ユニットそのものが安価に製作出来る効果を有している。勿論、棚板部に景品玉計数手段が設けられ、前記共有ユニットによって、遊技台に投入されたパチンコ玉を玉貯留手段で貯留すると共に遊技台に供給し、且つ貯留したパチンコ玉を揚送手段により循環させて使用し得るように構成しているため、1ユニットのみで完全な両面遊技台ユニットが完成していることに成る。
【0020】
また、請求項2の構成によれば、前記両面遊技台ユニット内部に紙幣類搬送手段を設けたことにより、隣り合うユニット間の紙幣類搬送手段を連結していくことで、貸玉手段から受付けた紙幣類を島端の紙幣回収装置に搬送することが出来るように成る。また、前記ユニット内部に紙幣類回収整列手段を設けたことにより、個々のユニット内部で貸玉手段から受付けた紙幣類を一時回収整列(ストック)させておくことも出来る。
【0021】
また、請求項3及び請求項4の構成によれば、第1還元機構が遊技台に投入されたパチンコ玉(回収玉)を揚送手段によって玉貯留手段へ送り、該玉貯留手段から前後の遊技台へと振り分けて供給することが出来る。また、第1プールタンク及び第2プールタンクを設けたことにより、第1プールタンクでは客が獲得したパチンコ玉(景品玉)を一時貯留しておくことが出来、また、第1プールタンクはその下流で第1プールタンク内の余剰した景品玉を一時貯留しておく第2プールタンクに連結され、第2プールタンク内の景品玉は、第2還元機構により第1プールタンク内に還元することが出来る。
【0022】
また、請求項5の構成によれば、請求項1乃至5何れか記載の構成に於いて、前記両面遊技台ユニットが、左右隣り合う両面遊技台ユニット同士の相対する部位に隣り合う両面遊技台ユニット同士を連結し得る連結手段を備えたことにより、遊技島の最小単位である遊技台を備えた1ユニットを隣り合わせて、前記連結手段によって左右方向に連結していくだけで任意ユニット長の遊技島を完成することが出来る。また、前記両面遊技台ユニットに任意の移動手段を設けたことにより、移動手段を用いて手軽に両面遊技台ユニットを機列方向に沿って遊技島状に配設し得る。
【0023】
また、請求項6の構成によれば、請求項4記載の両面遊技台ユニットに於いて、前記第1プールタンクが手動操作又は自動操作の開閉シャッターを備えたことにより、第1プールタンクと第2プールタンクとの間の玉通路を開閉することが自在に行ない得る。而して、開閉シャッターの閉時の時は景品玉が第1プールタンク内に一時貯留して玉箱として利用され、第1プールタンクが満杯となった時、開時すると玉通路を介して第2プールタンクへと景品玉を一時移して貯留させておくことが出来ると共に、操作によっては景品玉を玉計数機構を介して内部の玉貯留手段内に回収することも出来る。
【0024】
また、請求項7の構成によれば、請求項4記載の両面遊技台ユニットに於いて、獲得した景品玉を第1プールタンクで一時貯留し、第3還元機構が第1プールタンクから両面遊技台ユニットの上部玉受皿部へと景品玉を自動的に還元することも出来る。
【0025】
また、請求項8の構成によれば、請求項1記載の両面遊技台ユニットに於いて、両面遊技台ユニットの下部と両面遊技台ユニットの前後の中間の位置に配置した共有ユニットの下部とを連結し、前記前後面の両面遊技台ユニットは共有ユニットの位置から一定の距離だけ移動(前進)し且つ元の位置に復帰(後退)する進退自在の構成を備えたことにより、仮に内部機構において故障等が発生しても開放するので短時間のうちに修復作業することが出来る。
【実施例】
【0026】
次に、本発明の実施例を図面に基づいて説明するが、本発明はこの実施例にのみ限定されるものではない。ここでの遊技説明についてはパチンコ玉によるパチンコの両面遊技台ユニットとするが、メダルによるパチスロの両面遊技台ユニットとしてもよい。更にここでは両面遊技台ユニットの設置をパチンコ遊技店に付いての説明とするが、例えば他にはゲームセンターやホテルや家庭内やショールーム等に設置することも可能である。
【0027】
図1乃至図4は本発明の第1実施例を表わす。即ち、図1は斜視図であり、図2は部分破断側面図であり、図3は組立説明図であり、図4は島構築に於ける組立説明図である。
【0028】
本実施例の両面遊技台ユニット1は、前面側に位置する片面ユニット1aと後面側に位置する片面ユニット1bと中間の位置の共有ユニット1cとから構成されている。符号10は、片面ユニット1a,1bの外壁であり、符号11は共有ユニット1cの外壁である。外観を略長方形状から形成された共有ユニット1cは、前後面の片面ユニット1a,1bの中間位置に配置されて挟持化(端部が重なり合う)が出来る大きさに形成されている。そのため、図3に示す共有ユニット1cは挟持化すると図1のように外壁の略半分が前後面の片面ユニット1a,1b内に重なり合って収納することで島幅が広がることがない。また、後述する共有ユニット1cの内部機構が故障した時、修復作業がし易いように図3のように、例えば前後にスライドさせる収縮自在の2本のレール7,7を下部に設ければ前後にスライドさせてから修復作業することが出来る。符号70は移動案内溝である。スライド時の固定はストッパー部材(図示せず)で固定される。
【0029】
始めに、両面遊技台ユニット1のうち共有する内部機構を具備している共有ユニット1cに付いて説明する。上方に供給用の上部タンク40と、下方に回収用の下部タンク41とから成る玉貯留手段を備え、下部タンク41から上部タンク40へとパチンコ玉を揚送する手段である揚送装置4が立設されている。そして、パチンコ台2(遊技台である)に投入され排出するアウト玉と景品玉計数機20で計数された後の景品玉は、下部タンク41内に回収され、揚送装置4により揚送され、上部タンク40から前後のパチンコ台2と台間玉貸機3へと振り分けながら補給し得るように両面遊技台ユニット1内でパチンコ玉を循環還流させている。また、上部タンク40からパチンコ台2へは補給玉計数機21を介し補給通路22から補給され、パチンコ台2から排出されるアウト玉はアウト玉計数機23を介し排出通路24から下部タンク41内に回収され、この時景品玉計数機20で計数された景品玉も排出通路24から下部タンク41内に回収され、下部タンク41内に貯留されているパチンコ玉は揚送装置4により上部タンク40へと揚送され、以後この循環還流を繰り返している。以上の循環環流を第1還元機構としている。尚、上記した上部タンク40内には約30000個が収容出来、下部タンク40内には約40000個が収容出来る大きさに成っている。
【0030】
次に、揚送手段である揚送装置4の機構について説明する。例えば図2及び図3に示す揚送装置4は、下部タンク41の中央部に揚送筒42を立設し、該揚送筒42の下端部分に揚送モータ43が設けられ、該揚送モータ43と揚送筒42上部に設けたプーリ45との間に磨き布ベルト44が掛け渡され、磨き布ベルト44と揚送筒42の内壁面との間でパチンコ玉を挟み付けるようにして、パチンコ玉を揚送するように構成されている。図3では、下部タンク41内に貯留していたパチンコ玉が揚送筒42の下部開口部から磨き布ベルト44によって順次揚送筒42内を揚送されていき、上部開口部から上部タンク40内に排出される様子が表されている。尚、この揚送装置4は揚送するのみとしたが、磨き布ベルト44の代わりに、常の如くの螺旋体を装置し、該螺旋体内に研磨粒(合成樹脂等)を入れ、パチンコ玉と共に揚送させることによって、揚送筒4内部でも充分にパチンコ玉を磨くことが出来る。また背面に回収口を設け、ここから汚れたパチンコ玉を取り出して洗浄した後補充するようにしてもよい。尚、背面に補充口を設けて、両面遊技台ユニット1内で玉不足が生じた緊急の場合等には、補充口からパチンコ玉を補充し得るように構成することも好ましい。
【0031】
次に、揚送装置4の動作に付いては、上部タンク40及び下部タンク41内には各々が貯留しているパチンコ玉の保有玉数を検出する検出器(図示せず)が設置されている。例えば、検出器としてはタッチセンサーや光センサーが取り付けられている。即ち、上部タンク40及び下部タンク41内での保有玉数に応じて揚送装置4を作動させることで、上部タンク40及び下部タンク41内の保有玉数のバランスを取っている。尚、揚送のみしていると上部タンク40内で満杯と成って溢れ出てしまうが、別途オーバーフロー通路(図示せず)が設けられているため、上部タンク40内の溢れ玉はオーバーフロー通路を通じて下部タンク41内に回収される。この例では、上部タンク40及び下部タンク41内の保有玉数の検出により揚送装置4を作動させたが、揚送装置4に磨き機能を具えた場合は、汚れたパチンコ玉を磨くのを優先するため、揚送装置4を常時作動させて循環させるようにしてもよい。
【0032】
尚、磨き布ベルト44の動作に付いて説明を加えると、下部タンク41に貯留したパチンコ玉が送り込まれて来ると下端湾曲部の整列レール(図示せず)からパチンコ玉が磨き布ベルト44と揚送筒42の内壁面との間に挟まれ磨かれながら上昇して、上部開口部から上部タンク40内に排出される。即ち、この揚送装置4に於いては磨き布ベルト44を採用した磨き作用により磨くものとしたため、研磨粒(合成樹脂等)を使用せず手垢等の汚れが除去出来る。尚、揚送筒42の内壁面の代わりの構成として、エンドレスに回転可能な別の布ベルトを前記磨き布ベルト44に添設する構成が実現されている。
【0033】
次に、両面遊技台ユニット1のパチンコ台2周りの構成に付いて図面を参照しながら説明する。図1に示すように、パチンコ台2に向かって左側に貸玉手段である台間玉貸機3が併設されている。該台間玉貸機3の投入口に投入された紙幣類(貨幣又はカード)の正偽信号により直接パチンコ玉が供給されるように成っている。そこで、例えば前面の片面ユニット1aの台間玉貸機3の投入口に紙幣類(紙幣か硬貨)又はカードを投入すると、貨幣又はカードの正偽を識別する台間玉貸機3内部の識別機により検出し、正偽であれば台間玉貸機3内部の貸玉計数機構を介して投入金額に応じた貸玉が玉受皿部内へと貸出されていく。
【0034】
上記の台間玉貸機3では、投入口に投入された紙幣類は背部に備えた紙幣類回収整列手段である紙幣類収納容器(図示せず)に蓄積されていく。さらに、両面遊技台ユニット1の背部に紙幣類搬送手段を設ければ、隣り合う両面遊技台ユニット1の紙幣類搬送手段を連結することにより、前記台間玉貸機3に投入された紙幣類を前記両面遊技台ユニット1を整列させて構成した遊技島の端部まで搬送し得るように構成することも出来る。尚、島端にリサイクル両替機を設置して回収した紙幣類である千円紙幣を再利用するようにしてもよい。さらに、玉貸機3の投入口に投入された紙幣類を例えばカードとした時、使用済みになったカードを紙幣類搬送手段によって遊技島の端部まで回収搬送するようにしてもよい。
【0035】
次に、景品玉計数手段について説明していく。両面遊技台ユニット1の個々の前面下部の棚板部には景品玉計数手段が設けられていて、景品玉計数手段は、獲得した景品玉を一時収納しておくことの出来る第1プールタンク25aと、その場で計数することの出来る景品玉計数機20と、該景品玉計数機20による計数結果をカード又はレシートに記録して発行する発行機26とから構成されている。該第1プールタンク25aの深さはパチンコ玉が約3000発収納出来る深さと幅から成っている。尚、ここでは両面遊技台ユニット1の個々の前面下部の棚板部には景品玉計数手段である景品玉計数機20を設けたが、図7のような複数の両面遊技台ユニット1の場合は、例えば個々ではなく前面側及び後面側の棚板中央付近に一台設けて共有するようにしてもよい。
【0036】
次に、第1プールタンク25aの構造は、図示してはいないが例えば内部底が二重底の構造と成していて、底から僅かの隙間の部位に開閉自在のシャッターが設けられており、該シャッターはスノコ状の二枚の板を上下に重合したもので、一方のスノコ状の板の端部には手動又は自動操作によるレバーが取り付けられている。プールタンク25内の下側のタンクの底には排出口が設けられており、この排出口は景品玉計数機20を経て排出通路24に排出され下部タンク41へと導かれる。尚、下部タンク41へ流した時には、景品玉計数機20の複数個の玉整列検出センサーによってパチンコ玉の数量を計数することが出来、計数結果は発行機26によってカード又はレシートに記録されたものが発行される。
【0037】
通常(閉時状態)は、二枚のスノコ状の板に隙間がないように為しているため、シャッターが底と成り、第1プールタンク25aに獲得したパチンコ玉を一時溜めて置くことが出来る。この構成により、第1プールタンク25aが景品玉箱の代用と成る。また、手動又は自動操作により前記レバー操作すると、開時状態に成る。この開時状態においては、排出路より下部左寄りの第2プールタンク内若しくは玉計数機構を介して内部の玉貯留手段に回収し得るように構成されている。そこで、遊技終了又は台移動する際、開操作にすると、二枚のスノコ状の板で構成されるシャッターの板間に隙間が生じ、溜めて置いた第1プールタンク25a内のパチンコ玉が、このシャッターの板間の隙間を通過して下側の排出路から景品玉計数機20(玉計数機構)を経て内部の下部タンク41へと落下回収していく。尚、この時の計数結果は発行機26にて発行される。
【0038】
また、上記した両面遊技台ユニット1の第1プールタンク25aでは貯溜しきれない多数のパチンコ玉(景品玉)を獲得した際、開操作にすると、二枚のスノコ状の板で構成されるシャッターの板間に隙間が生じ、溜めて置いた第1プールタンク25a内のパチンコ玉が、このシャッターの板間の隙間を通過して下側の排出路から第2プールタンク25bへと一時移して貯留させておくことが出来る。尚、第2プールタンク25bは、例えば約10000発貯留出来る深さと幅から成っている。さらに、第2プールタンク25b内に貯留しておいたパチンコ玉は状況(操作ボタン)を操作すると第1プールタンク25aに還元させることも可能な還元機能(第2還元機構)が備えられている。
【0039】
上記した第2プールタンク25bから第1プールタンク25aに自動で持ち上げる第2還元機構としては例えば、スプロケット機構(駆動モータの駆動により回転するスプロケット歯車)が設けられ、当該スプロケット機構からのパチンコ玉を持ち上げるリフト(パイプ)が第1プールタンク25a内に届く長さで立設されている。よって、第1プールタンク25a内のパチンコ玉がなくなってきたら第2プールタンク25b内から補充することが出来る。以上の説明が第2還元機構である。
【0040】
さらに、上記した第1プールタンク25aから両面遊技台ユニット1の上部玉受皿27に自動で持ち上げる第3還元機構の機構としては上記と同じように例えば、スプロケット機構(駆動モータの駆動により回転するスプロケット歯車)が設けられ、当該スプロケット機構からのパチンコ玉を持ち上げるリフト(パイプ)が上部玉受皿27内に届く長さで立設されている。よって、両面遊技台ユニット1の上部玉受皿27内のパチンコ玉が少なくなって補充する際、第1プールタンク25a内のパチンコ玉を手ではなく自動で持ち上げるようにしたものである。従来は、遊技者が遊技していくに連れて上部玉受皿27内のパチンコ玉が少なく成ると、第1プールタンク25a内に溜めて置いたパチンコ玉を上部玉受皿27へ手でいちいち補充していたが、この還元機能により隣接したスプロケット機構等を介して持ち上げられて、上部玉受皿27内へ還元されるのである。以上の説明が第3還元機構の説明である。
【0041】
上記した第2及び第3還元機構による還元機能により、状況に応じて遊技者が操作ボタンを操作すると作動するように備えられている。即ち、第2還元機構によって第2プールタンク25b内のパチンコ玉を第1プールタンク25aに還元することも出来、さらに第3還元機構によって第1プールタンク25a内のパチンコ玉を上部玉受皿27に還元することも出来るためより遊技者に対してサービス向上と成る。尚、第1プールタンク25a内のパチンコ玉は上部玉受皿27とせず下部玉受皿に還元するようにしてもよい。
【0042】
次に、本両面遊技台ユニット1の連結手段と移動手段に付いて説明する。本実施例の両面遊技台ユニット1の連結手段は、例えば図1に示すように、両面遊技台ユニット1の一方の側面部に連結凸部5を上下に複数(例えば2箇所)間隔をおいて設け、他方の側面部に、前記連結凸部5が嵌合する連結凹部50を上下複数(例えば2箇所)間隔をおいて設けて、隣り合う両面遊技台ユニット1の連結凸部5と連結凹部50を差込んで嵌合連結することにより、隣り合う両面遊技台ユニット1同士が連結される。そして、隣り合う両面遊技台ユニット1同士を連結させた後は、図4で図示する島設置の移動手段により位置調節して遊技島を完成する。尚、上記した連結凸部5と連結凹部50とによる連結手段に限定されるものではない。
【0043】
本実施例の両面遊技台ユニット1を並設して遊技島構造を完成する際の移動手段としては、例えば図4に示すような、ホール床面に敷設したレール案内部7に係合し得る、両面遊技台ユニット1の台座6の底部に刻設した移動案内溝60を上げる。これによれば、島端から両面遊技台ユニット1をスライドさせながら横移動させることが出来る。そして、ホールの島の長さに応じて両面遊技台ユニット1を可変自在に連結させることが出来、その結果遊技島が完成する。尚、移動案内溝60の代わりに、車輪を用いることも好ましい。また、図3で表わされるように、両面遊技台ユニット1を完成させる際にも、レール案内部70と移動案内溝12との組を活用することが可能である。
【0044】
上記した両面遊技台ユニット1の連結手段と両面遊技台ユニット1を遊技島に設置する際の移動手段とにより、遊技島が完成する。この遊技島は各々独立していると共に、前面の片面ユニット1aと後面の片面ユニット1bとが背中併せに配置され中間の共有ユニット1cとから両面遊技台ユニット1が完成されているが、全部をパチンコ台11とせず他の設備ユニットを採用したものでもよい。例えば、カード発行機ユニットや景品払出し機ユニット等を島中央に設置してもよい。更に、自動販売機ユニット(タバコやジュース)を島中央に設置してもよい。尚、上記した各サービス設備のユニットは、先に説明したレール機構により遊技島のどこにでも移動することが出来るため、任意の位置に設置することが出来る。また、この各サービス設備のユニットは貨幣のみならず、獲得した景品玉(例えばタバコは50発)でも購入出来るようにすると便利である。尚、景品玉で購入する際には各サービス設備の玉計数部に投入出来るように構成し、希望する玉数をクリアした時点で購入出来る。
【0045】
次に、本実施例の両面遊技台ユニット1は、該両面遊技台ユニット1に併設した台間玉貸機3と、両面遊技台ユニット1の排出路中の補給又は回収玉の計数機構と、景品玉計数手段の景品計数機構とを備え、これらの計数機構からの計数結果に基づいて入出玉数を計数する入出玉数管理手段が、ホールの経営管理コンピュータに接続されているため、これによりホールでの各両面遊技台ユニット1の出玉管理と売上げ管理とが正確に行えるように成っている。
【0046】
次に、上記した実施例の他の形態を示す第2実施例の両面遊技台ユニット1に付いて図5及び図6を参照しながら説明していく。第1実施例に於いては、両面遊技台ユニット1は主として前面の片面ユニット1aと後面の片面ユニット1bと共有ユニット1cの三つの構成から成して図3に示す方法で組み上げられていたが、この第2実施例では、単一の外壁10から成る一体型のワンボックス型としている。即ち、この第2実施例に於いては、共有する内部機構的には第1実施例に倣うものであるが略長方形状から形成された共有ユニット1cは設けていないのである。尚、図示してはいないが、いずれかの外壁10には内部機構が故障等した際修復作業が出来るように開閉扉(図示せず)が設けられている。
【0047】
次に、上記した実施例の他の形態を示す第3実施例の両面遊技台ユニット1に付いて図7を参照しながら説明していく。図1の実施例の両面遊技台ユニット1に付いては前面側1台の片面ユニット1aと後面側1台の片面ユニット1bと共有ユニットとしたものであり、前後側の二台のユニット1aとユニット1bを一台の共有ユニット1cで循環させて使用しているのに対し、この第3実施例の両面遊技台ユニット1は前面側2台の片面ユニット1aと後面側2台の片面ユニット1bとを一台の共有ユニット1cで循環させて使用しているのである。これにより上記した実施例よりもさらに連結施工する手間が簡略化しより短期間で遊技島を完成させることが出来る効果を有している。尚、図7においては前後二台の計四台を一台の共有ユニット1cで循環させて使用したが、この台数には限定されず、例えば前後三台の計六台を二台の共有ユニット1cで循環させて使用するようにしてもよい。
【0048】
尚、本実施例の両面遊技台ユニット1を連結施工した遊技島は通常、直線状から成しているが、上記した両面遊技台ユニット1の連結手段の連結凸部5に左右動するジャバラ等を備えれば直線島に限らず、例えば湾曲状の遊技島やS字又はL字状の遊技島や段差状の遊技島や斜め状の遊技島などの施工も可能な構成の両面遊技台ユニット1である。また、本実施例の両面遊技台ユニット1は、少数台数(単数)による設置が可能になるため遊技島の狭いスペースの箇所や柱面などにも埋め込めることが出来、ホール内のスペースを有効に活用して設置することが出来る。よって、ホールにおいては従来のユニットよりもさらに多くの両面遊技台ユニットを設置することが可能に成る訳である。また、特殊島としてはペアーシート等にも設置が可能である。
【0049】
【発明の効果】
以上の説明で明らかなように、本発明は遊技台と貸玉手段と棚板部に景品玉計数手段とを設けた片面遊技台ユニットを前後背合わせに設け、共有ユニットの内部に共有する玉貯留手段と揚送手段とを備えて、前記遊技台に投入されたパチンコ玉を玉貯留手段で貯留し、且つ貯留したパチンコ玉を揚送手段により循環させて使用し得る両面遊技台ユニットとしたため以下の効果を奏する。
【0050】
遊技島の最小単位である両面遊技台ユニットを左右方向に連結していくだけで任意ユニット長の遊技島を完成することが出来る。これによって、単純に前側1台のみのユニットを前後左右に連結施工していく場合と異なり、遊技島が大きく成るのに比例して完成した遊技島が全体としてぎくしゃくしてしまうというようなことが無く、安定した遊技島を短期間のうちに施工することが出来る。さらに、玉貯留手段と揚送手段とを備えた共有ユニット構成としたため玉貯留手段と揚送手段に係わる経費が一台分で済むので両面遊技台ユニットそのものが安価に製作出来る効果を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の斜視図である。
【図2】同実施例の部分破断側面図である。
【図3】同実施例の組立説明図である。
【図4】同実施例の島構築に於ける組立説明図である。
【図5】本発明の第2実施例の斜視図である。
【図6】同実施例の部分破断側面図である。
【図7】本発明の第3実施例の部分透視斜視図である。
【符号の説明】
1 両面遊技台ユニット
1a 前面の片面ユニット
1b 後面の片面ユニット
1c 共有ユニット
2 パチンコ台
20 景品玉計数機
25 プールタンク
3 台間玉貸機
4 揚送装置
40 上部タンク
41 下部タンク
7 レール案内部
70 レール案内部
Claims (8)
- 単面遊技台ユニットは、正面に遊技台と貸玉手段を、棚板部に景品玉計数手段を設け、
共有ユニットは、内部に玉貯留手段と揚送手段とを設け、
該共有ユニットの前後両側に該単面遊技台ユニットの背面を向かい合わせに配置して組み付けた両面遊技台ユニット構造であって、
前記遊技台に投入されたパチンコ玉を、共有ユニットの玉貯留手段で貯留し、且つ貯留したパチンコ玉を揚送手段により循環させ、両側の単面遊技台ユニットで共有使用し得るように構成したことを特徴とする両面遊技台ユニット。 - 単面遊技台ユニットは、正面に遊技台と紙幣類が使用可能な貸玉手段を、棚板部に景品玉計数手段を設け、
共有ユニットは、内部に玉貯留手段と揚送手段とを設け、
該共有ユニットの前後両側に該単面遊技台ユニットの背面を向かい合わせに配置して組み付けた両面遊技台ユニット構造であって、
前記遊技台に投入されたパチンコ玉を、共有ユニットの玉貯留手段で貯留し、且つ貯留したパチンコ玉を揚送手段により循環させ、両側の単面遊技台ユニットで共有使用し得るように構成し、
さらに前記両面遊技台ユニット構造内部に紙幣類搬送手段、又は紙幣類回収整列手段を設けて前記貸玉手段に投入された紙幣類を搬送、又は回収整列する構成を備えたことを特徴とする両面遊技台ユニット。 - 単面遊技台ユニットは、正面に遊技台と貸玉手段を、棚板部に景品玉計数手段を設け、
共有ユニットは、内部に玉貯留手段と揚送手段とを設け、
該共有ユニットの前後両側に該単面遊技台ユニットの背面を向かい合わせに配置して組み付けた両面遊技台ユニット構造であって、
前記遊技台に投入され排出するパチンコ玉と、景品玉計数手段から計数された景品玉を、共有ユニットの下部の玉貯留手段で回収貯留し、且つ貯留したパチンコ玉を揚送手段により揚送し、上部の玉貯留手段から両側に配された遊技台と貸玉手段に振り分け補給させて循環し得る第1還元機構を備えたことを特徴とする両面遊技台ユニット。 - 単面遊技台ユニットは、正面に遊技台と貸玉手段を、棚板部に景品玉計数手段を設け、
共有ユニットは、内部に玉貯留手段と揚送手段とを設け、
該共有ユニットの前後両側に該単面遊技台ユニットの背面を向かい合わせに配置して組み付けた両面遊技台ユニット構造であって、
前記遊技台に投入され排出するパチンコ玉と、景品玉計数手段から計数された景品玉を、共有ユニットの下部の玉貯留手段で回収貯留し、且つ貯留したパチンコ玉を揚送手段により揚送し、上部の玉貯留手段から両側に配された遊技台と貸玉手段に振り分け補給させて循環し得る第1還元機構と、
前記景品玉計数手段には、獲得したパチンコ玉を一時貯留しておく第1プールタンクと、第1プールタンクの下流で第1プールタンク内の余剰玉を一時貯留しておく第2プールタンクとを連結して設け、第2プールタンク内の貯留玉を第1プールタンク内に還元し得るように構成された第2還元機構とを備えたことを特徴とする両面遊技台ユニット。 - 前記両面遊技台ユニットは、左右隣り合う両面遊技台ユニット同士の相対する側面部位に隣り合う両面遊技台ユニット同士を連結し得る連結手段を備えると共に、前記両面遊技台ユニットの底面と該両面遊技台ユニットを設置する床面とにスライド移動可能な移動手段を設け、
複数の両面遊技台ユニットを併設して遊技島とする際に該移動手段により機列方向に沿って両面遊技台ユニットを連結して遊技島状に配設し得ることを特徴とする請求項1乃至4何れか記載の両面遊技台ユニット。 - 前記景品玉計数手段に在って獲得したパチンコ玉を一時貯留しておく前記第1プールタンクは、手動操作又は自動操作の開閉シャッターを備え、
該開閉シャッターの閉時はパチンコ玉が一時貯留され、開時は排出路より第2プールタンク若しくは玉計数機構を介して玉貯留手段に回収し得るように構成されていることを特徴とする請求項4記載の両面遊技台ユニット。 - 前記景品玉計数手段に在って獲得したパチンコ玉を一時貯留しておく前記第1プールタンクから遊技台の上部玉受皿部へ還元し得るように構成された第3還元機構を備えていることを特徴とする請求項4記載の両面遊技台ユニット。
- 前記請求項1記載の両面遊技台ユニットのユニット構造において、
共有ユニットから単面遊技台ユニットを正面前方方向にスライド移動可能な移動手段を両ユニットの下部に設けたことにより、単面遊技台ユニットを共有ユニットより進退自在の構成を備えたことを特徴とする両面遊技台ユニット。
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