JPH1119274A - 単独設置可能なメダル遊技台ユニット - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】ホールのレイアウトデザインに合わせて変わっ
た遊技島（長さ及び島形態の異なる遊技島）を簡単に然
も短期間のうちに完成することでホールにおける設備費
を低減させることが出来、ホールスペースを有効活用し
た設置も可能に成り、且つ補給樋等の各種樋類の落下事
故の問題を完全に無くすことが出来るようにする。 【解決手段】単独又は隣り合う少数のメダル遊技台とメ
ダル貸機を長方体枠内に装着し、投入されたメダル類を
内部で環流させて使用し得るように構成したメダル遊技
台ユニットであって、該メダル遊技台ユニットの内部に
はメダル供給用の上部タンクと、メダル類を回収する下
部タンクとを具え、該下部タンクから上部タンクへ揚送
するメダル類揚送機構と、該メダル類揚送機構又は下部
タンク内にメダル磨き手段を具え、メダル遊技台の前部
には遊技客が獲得した景品メダルを貯留するメダル貯留
箱を具え、該メダル貯留箱に獲得数を計数するメダル類
計数手段とを具えて成るものである。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、メダル類（又はコ
イン）を使用して遊技するメダル遊技台（例えばスロッ
トマシン等）とメダル貸機とを長方体枠内に装着し、内
部で循環還流するように成した単独又は隣り合う少数の
メダル遊技ユニットの構成にしたことにより、従来、島
内に配設された各種樋類を始め、島施工等を不要とした
単独設置可能なメダル遊技ユニットに関するものであ
る。

【０００２】

【関連する技術】通常、ホールにおけるメダル遊技台
（スロットマシン等）とメダル貸機は島と呼称される構
造物内に並設され、店員が必要に応じて手作業による補
給作業をしていた。昨今、島端又は島中央部分に磨き付
きのメダル揚送装置を設置し、該メダル揚送装置から複
数台設置されたメダル遊技台とメダル貸機へ補給樋を介
して補給され、各メダル遊技台から排出されたメダル類
は回収樋によって回収するようにして補給、回収を完全
自動化にした遊技島単位のメダル循環システムが提供さ
れている。また、メダル遊技台を設置するに当たって
は、ホールの大きさ等を勘案して島構造が設計される。
島構造はホールの建物面積等によって限定され、メダル
遊技台の設置台数や配列にはあまり工夫の余地がない。
即ち、メダル類の補給樋や回収樋やメダル揚送装置によ
る完全自動化のメダル循環システムを導入にあっては、
各種配線等を具えた島と呼称される全体の枠構造が先に
構築されメダル遊技台はこの出来上った枠構造に対して
後から組み付けられた直線島となるのが一般的であっ
た。

【０００３】例えば、先に開示されている特開平４−８
３７８号（以下、引例１という）の「スロットマシンゲ
ーム装置」は、各スロットマシンに補給コンベアを介し
てメダル類を供給する上方のメダルタンクと、メダル計
数機から回収用コンベアを介してメダル類を給送出来る
と共に、前記メダルタンクに運通するメダル研磨機を有
する、スロットマシンを並設して成る島構造である。

【０００４】また、特開平４−１２７８４号（以下、引
例２という）の「遊技設備」は、第５図で他の実施例に
おいてメダル遊技機が並設されて成る島構造が表わされ
ている。各々のメダル遊技機には、島内で共用されるメ
ダル回収樋に繋がる排出口が設けられている。メダル遊
技機の下部には投入口があり、獲得した景品メダル類を
この投入口に入れると流下して計数機で計数された後、
前記排出口から共用のメダル回収樋に排出される。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たメダル循環システムを採用している引例１及び引例２
においては各種樋類（隣り合う遊技島への補給樋）が配
設されているが、メダル類の重みによる補給樋等の落下
事故が発生する恐れがあり、メダル類はパチンコ遊技台
に於けるパチンコ玉とは異なり、メダル自体が転動する
ことがないので、樋内を起立状態で転動させたり、ベル
ト上をベタ状態で搬送し、補給切替ゲート等により補給
しているため補給切替ゲート付近で詰まって滞留してし
まったり、搬送途中において詰まると遊技島単位全てに
影響を及ぼしてしまうという致命的な欠点を有してい
た。

【０００６】また、上述した島構造を施工する場合、専
門的な知識と技能を有する作業者を多人数揃えなくては
成らないうえ、施工に多大の時間がかかり、ホールにと
っては大きなコスト負担を強いられている。また、変わ
った作りの遊技島（湾曲島、Ｌ字状等）にする場合、さ
らに時間を要さなくてはならなかった。また、ホールの
空きスペース（デットスペース）を有効に活用すること
も出来ていなかった。さらに、パチンコ台を設置してい
た遊技島からメダル遊技台を設置する遊技島に変更する
（逆の場合も同様）場合（メダルにおいてはパチンコ台
とメダル遊技台との取付高さが違うため新たにメダル遊
技台専用島に作り替えさなくては設置することが出来な
かった。

【０００７】本発明の目的は、上記の課題に鑑みなされ
たもので、ホールのレイアウトデザインに合せて変わっ
た遊技島（長さ及び島形態の異なる遊技島）を簡単に然
も短期間のうちに完成することでホールにおける設備費
を低減させることが出来、ホールスペースを有効活用し
た設置も可能に成り、且つ補給樋等の各種樋類の落下事
故の問題を完全に無くすことが出来る単独設置可能なメ
ダル遊技台ユニットを提供するものである。

【０００８】

【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の請求項１記載の単独設置可能なメダル遊技
台ユニットは、メダル類を使用して遊技し、大当たり時
にメダル類を払い出す賞球ホッパを設けたメダル遊技台
とメダル貸機を長方体枠内に装着したメダル遊技台ユニ
ットであって、該メダル遊技台ユニットの内部にはメダ
ル供給用の上部タンクと、前記賞球ホッパから溢れたメ
ダル類を貯留する下部タンクとを具え、該下部タンクか
ら上部タンク内又は賞球ホッパ内に揚送供給するメダル
類揚送機構とを具えて成るものである。

【０００９】このため、単独設置可能なメダル遊技台ユ
ニットであるから、ホールの建物面積に合せたいろいろ
なレイアウトの遊技島（長さ及び島形態の異なる遊技
島）が少人数で簡単に然も短期間のうちに完成により、
ホールでの設備費を低減することが出来る。また、デッ
トスペース等にも設置可能なためホール内のスペースを
有効活用することが出来る。

【００１０】また、前記目的を達成するために、本発明
の請求項２記載の単独設置可能なメダル遊技台ユニット
は、メダル類を使用して遊技し、大当たり時にメダル類
を払い出す賞球ホッパを設けたメダル遊技台とメダル貸
機を長方体枠内に装着したメダル遊技台ユニットであっ
て、該メダル遊技台ユニットの内部には単体のメダル供
給タンクを具え、該供給タンクからメダル類揚送機構に
より揚送供給して前記メダル遊技台の賞球ホッパ内とメ
ダル貸機に補給する構成としたものである。

【００１１】このため、メダル遊技台ユニットの内部の
単体（下部）のメダル供給タンクだけとしたから、タン
ク詰まりによるトラブルが一個所に成り、特に上部にお
ける補給トラブルが解消することが出来る。

【００１２】また、前記目的を達成するために、本発明
の請求項３記載の単独設置可能なメダル遊技台ユニット
は、単独又は隣り合う少数のメダル遊技台とメダル貸機
を長方体枠内に装着し、投入されたメダル類を内部で還
流させて使用し得るように構成したメダル遊技台ユニッ
トであって、該メダル遊技台ユニットの内部にはメダル
供給用の上部タンクと、メダル類を回収する下部タンク
とを具え、該下部タンクから上部タンクへ揚送するメダ
ル類揚送機構と、該メダル類揚送機構又は下部タンク内
にメダル磨き手段を具え、メダル遊技台の前部には遊技
客が獲得した景品メダルを貯留するメダル貯留箱を具
え、該メダル貯留箱に獲得数を計数するメダル類計数手
段とを具えて成るものである。

【００１３】このため、単独又は隣り合う少数によるメ
ダル遊技台ユニットであるから、ホールの建物面積に合
せたいろいろなレイアウトの遊技島（長さ及び島形態の
異なる遊技島）が少人数で簡単に然も短期間のうちに完
成により、ホールでの設備費を低減することが出来る。
また、デットスペース等にも設置可能なためホール内の
スペースを有効活用することも出来る。また、ユニット
内部でメダルを循環還流させるものであるから、従来の
島構造で見られたような補給樋等の各種樋類の落下事故
が無くなり、仮に搬送途中において滞留トラブルが生じ
ても遊技島全体へ及ぶことなく、最小限での修復作業で
済む。さらに、個々のメダル遊技台の前部には遊技客が
獲得した景品メダルを貯留するメダル貯留箱を具え、該
メダル貯留箱に獲得数を計数するメダル類計数手段によ
り、その場で計数処理することが出来る。

【００１４】また、前記目的を達成するために、本発明
の請求項４記載の単独設置可能なメダル遊技台ユニット
は、単独又は隣り合う少数のメダル遊技台とメダル貸機
を長方体枠内に装着し、投入されたメダル類を内部で還
流させて使用し得るように構成したメダル遊技台ユニッ
トであって、該メダル遊技台ユニットの内部にはメダル
供給用の上部タンクと、メダル類を回収する第１の下部
タンクと第２の下部タンクとを具え、該第１の下部タン
クから上部タンクへ揚送するメダル類揚送機構と、該メ
ダル類揚送機構又は第１の下部タンク内にメダル磨き手
段を具え、メダル遊技台の前部には遊技客が獲得した景
品メダルを貯留するメダル貯留箱と、該メダル貯留箱の
下部の第２の下部タンクの排出口に景品メダルの計数セ
ンサーを設け、該計数センサーの下流に前記メダル類揚
送機構へ通ずる排出口へか又は前記第１の下部タンクへ
かの回収通路切り替えを行なう下部切替機構を具えると
共に、前記上部タンクの底部の排出口に前記メダル遊技
台へか又はメダル貸機へかの補給通路の切り替えを行な
う上部切替機構を具えて成るものである。

【００１５】このため、メダル遊技台に投入されたメダ
ル類は第２の下部タンクに回収され、必要に応じてこの
第１の下部タンク内か、メダル類揚送機構へか、何れか
一方へ供給させる下部切替機構を制御させることによ
り、メダル遊技台又はメダル貸機への供給が可能と成
る。例えば上部タンク内のメダル類が少なくなって景品
メダルを早急に払い出さなくては成らない状況では、優
先的に前記メダル類揚送機構へ行くように切替えること
でトラブルを未然に防止出来る。また、上部タンク内が
満杯に近い状況では第１の下部タンク内へ導くように切
替わる。また、上部タンクの底部に設けた上部切替機構
により、メダル遊技台内やメダル貸機内のメダルの貯留
状況（検出部）の必要に応じて作動することで、補給ト
ラブル、貸出しトラブルが防止することが出来る。

【００１６】また、前記目的を達成するために、本発明
の請求項５記載の単独設置可能なメダル遊技台ユニット
は、請求項４記載の単独設置可能なメダル遊技台ユニッ
トにおいて、前記第２の下部タンクからメダル類揚送機
構へ通ずる排出口へか又は第１の下部タンクへかの回収
の通路切り替えを行なう下部切替機構おいて、通常は第
２の下部タンクから第１の下部タンク内を経由してから
メダル揚送機構に導くが、第１の下部タンク内に貯留量
が少ない時は第２の下部タンクからメダル揚送機構へ直
接供給させる迂回排出通路を具えて成るものである。

【００１７】このため、上部タンク内の貯留量が極端に
少なくなって、緊急に下部タンクから揚送する際におい
て、下部タンク内にも少ない時は第２の下部タンクから
迂回排出口を経由してメダル類揚送機構へ直接供給させ
ることが出来るため補給トラブルが未然に解消すること
が出来る。

【００１８】また、前記目的を達成するために、本発明
の請求項６記載の単独設置可能なメダル遊技台ユニット
は、各々のメダル遊技台と各々のメダル貸機を長方体枠
内に装着し、投入されたメダル類を内部で還流させて使
用し得るように構成したメダル遊技台ユニットであっ
て、前記各々のメダル遊技台ユニットの内部にはメダル
供給用の上部タンクと、メダル類を回収する下部タンク
と、該下部タンクから上部タンクへ揚送する共有化した
メダル類揚送機構とを具え、該メダル類揚送機構又は下
部タンク内にメダル磨き手段を具え、メダル遊技台の前
部には遊技客が獲得した景品メダルを貯留するメダル貯
留箱を具え、該メダル貯留箱に獲得数を計数するメダル
類計数手段とを具えて成るものである。

【００１９】このため、各々のメダル遊技台と各々のメ
ダル貸機を長方体枠内に装着した隣り合う少数設置可能
（左右２台）になメダル遊技台ユニットとした時の構成
でも、下部タンクから上部タンクへ揚送する共有化した
メダル類揚送機構とを具えことで、ユニット装置をコス
ト低減にすることが出来る。

【００２０】また、前記目的を達成するために、本発明
の請求項７記載の単独設置可能なメダル遊技台ユニット
は、各々のメダル遊技台とメダル貸機を長方体枠内に装
着し、投入されたメダル類を内部で還流させて使用し得
るように構成したメダル遊技台ユニットであって、該メ
ダル遊技台ユニットの内部にはメダル供給用の上部タン
クと、メダル類を回収する下部タンクと、該下部タンク
から上部タンクへ揚送するメダル類揚送機構とを具え、
該メダル揚送機構又は下部タンク内にメダル磨き手段を
具え、該メダル類揚送機構で揚送したメダル類を各々の
メダル遊技台と共有化した中央のメダル貸機に供給して
一つ又は二つの貸出口より貸出し可能とし、メダル遊技
台の前部には遊技客が獲得した景品メダルを貯留するメ
ダル貯留箱を具え、該メダル貯留箱に獲得数を計数する
メダル類計数手段とを具えて成るものである。

【００２１】このため、各々のメダル遊技台と各々のメ
ダル貸機を長方体枠内に装着した隣り合う少数設置可能
（左右２台）になメダル遊技台ユニットとした時の構成
でも、上部タンクから共有化（中央に設置した）メダル
貸機を具えことで、ユニット装置をコスト低減にするこ
とが出来る。

【００２２】また、前記目的を達成するために、本発明
の請求項８記載の単独設置可能なメダル遊技台ユニット
は、請求項３又は請求項４記載の単独設置可能なメダル
遊技台ユニットにおいて、前記景品メダルの計数センサ
ーによる計数結果と、自遊技台の出玉情報及び他の遊技
台の出玉情報を表示し得る表示部と、前記計数結果に応
じ持玉数を表示し得る出玉感表示部とがメダル遊技台ユ
ニットの上部に取り付けられて成るものである。

【００２３】このため、自遊技台の出玉情報及び他の遊
技台の出玉情報が席に居ながらにして見ることが出来る
ため、客に対してサービス向上が計られる。また、持玉
数を表示し得る出玉感表示部により、外部の人に獲得し
た持玉数を点灯又は点滅等でアピールすることが出来
る。

【００２４】また、前記目的を達成するために、本発明
の請求項９記載の単独設置可能なメダル遊技台ユニット
は、メダル類を使用して遊技するメダル遊技台とメダル
貸機を長方体枠内に装着したメダル遊技台ユニットであ
って、該長方体枠内にメダル遊技台とメダル貸機を載置
する載置板を設け、該載置板に高さ調整機構を備えて上
下動させるようにしたものである。

【００２５】このため、ホールにおいて今までパチンコ
台を設置していた遊技島からメダル遊技台を設置する遊
技島に変更する（逆の場合も同様）場合においても新た
にメダル遊技台専用島に作り替えさなくても設置するこ
とが出来、短期間のうちにメダル遊技台専用の遊技島が
完成されることにより、ホールでの設備費が低減すると
いう顕著な効果を有している。尚、メダル遊技台を設置
していた遊技島からパチンコ遊技台専用島にする場合で
あっても高さ調整することによって可能である。

【００２６】また、前記目的を達成するために、本発明
の請求項１０記載の単独設置可能なメダル遊技台ユニッ
トは、前記景品メダルの計数センサーによる計数結果後
の獲得メダルを持玉数として記憶し、メダル遊技台又は
メダル貸機の近傍の出玉感表示部にて表示し、出玉感表
示部の持玉数からスタート回数に応じて減算していくよ
うにしたものである。

【００２７】このため、現行（５０枚クレジット式）に
よる遊技終了後、出玉感表示部の持玉数から遊技するス
タート回数毎（例えば３枚遊技）に減算表示するため、
手でいちいち投入口に入れる煩わしさが無くなる。尚、
持玉数での遊技中においてボーナス（大当たり）した際
は現行（５０枚クレジット式）が優先と成る。

【００２８】また、前記目的を達成するために、本発明
の請求項１１記載の単独設置可能なメダル遊技台ユニッ
トは、請求項３又は請求項４記載の単独設置可能なメダ
ル遊技台ユニットにおいて、前記メダル遊技台の前部に
遊技客が獲得した景品メダルを貯留するメダル貯留箱の
底部には下部タンク内へ強制的に流下させる強制手段を
備えているものである。

【００２９】このため、メダル貯留箱内に獲得したメダ
ル類を強制的に下部タンク内に導くことが出来るため、
閉店間際等において多くのメダル類であっても短時間の
うちに計数処理することが出来る。

【００３０】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面を参
照しながら説明するが、本発明はこれ等の実施例にのみ
限定されるものではなく、必要に応じ本発明の思想の範
囲内に於いて適用することが出来る。図１乃至図５に基
づいて本発明の第１実施例（単独設置型）のメダル遊技
台ユニット１の外部構成について先ず説明する。

【００３１】メダル遊技台ユニット１は両側板１０、天
板１１、前板１２、図示されていない背板から成した長
方体枠内に装着されている。該メダル遊技台ユニット１
は、メダル遊技台２（スロットマシン）と、該メダル遊
技台２に隣接（例えば左側）にメダル貸機４と、下部の
天板にメダル貯留箱３と、上部の幕板に自遊技台の出玉
情報及び他の遊技台の出玉情報を表示し得る液晶等から
成る表示部２０と、計数結果に応じ持玉数を表示し得る
出玉感表示部２０ａとから構成されている。メダル遊技
台２とメダル貸機４を長方体枠内の載置板１５に載せ
る。該載置板１５には高さ調整機構が備えられていて上
下動するように成っている。この載置板１５の高さ調整
機構により、ホールにおいて今までパチンコ台を設置し
ていた遊技島からメダル遊技台を設置する遊技島に変更
する（逆の場合も同様）場合においても新たにメダル遊
技台専用島に作り替えさなくても設置することが出来、
短期間のうちにメダル遊技台専用の遊技島が完成される
ことにより、ホールでの設備費が低減される。また、載
置板１５にはレール（図示せず）が設けられているため
メダル遊技台２とメダル貸機４がレールによりスライド
自在に装着するように成しているので入れ替え時の作業
が容易に行える。１３は客が足を載せるための足台であ
り、メダル遊技台ユニット１の倒れ防止の役目も果たし
ている。尚、この足台１３に高さ調整機構を備えること
で、足台１３に載せる椅子の高さが調節出来る。

【００３２】通常、メダル遊技台２は正面に３本１組の
ドラム２１と、ドラム２１の回転をスタートさせるため
の回転レバー２３と、各々のドラム２１の回転をストッ
プさせるためのストップボタン２４と、２２はプレイ開
始に必要なメダルを投入するためのメダル投入口と、内
部の賞球ホッパ２ａとから構成されている。尚、メダル
投入口２２に小型ホッパー機構と操作ボタンを付加すれ
ば手投入式から自動投入式になる。また、隣接されたメ
ダル貸機４は投入紙幣（例えば千円・五千円・万券・カ
ード）に応じた所定数のメダル類を貸出すものである。
尚、図示しないがメダル貸出口（玉壷）４２から樋状又
はパイプ状のものノズルを介してメダル貯留箱３か、メ
ダル投入口２２へか直接導くようにしてもよい。

【００３３】メダル遊技台２の下部には、獲得した景品
メダルが賞球ホッパ２ａから排出される排出口２５と、
獲得した景品メダルを一時貯留しておくためのメダル貯
留箱３が設けられいて、メダル貯留箱３に貯留されたメ
ダル類は、開閉レバー３１を操作するとメダル類計数手
段（計数センサー）によって計数され、遊技を継続する
客は出玉感表示部２０ａに計数値として表示され、遊技
終了の客にはレシート、カード等に印字、書き込んで発
行する。尚、例えば計数値をカードに書き込み、台移動
して他のメダル遊技台２のメダル貸機４のカード投入口
４０に挿入して操作ボタン４１を押すか、メダル遊技台
２本体に設けたカード投入口（図示せず）にて引き出し
て再プレイすることも出来る。また、遊技終了の客に対
して勝ち負けデータを算出したレシートを発行するよう
にしても良い。つまり、使った額（玉貸機で貸し出した
額）に対して獲得した玉量（換金ベースに算出）又は獲
得出来なかったデータとを対比して、負けた客に対して
何らかの損失補てん（サービス券としては例えばジュー
ス券やポイント券や無制限券等）をカウンターにて支給
することで負けた客に対してサービスを行うようにして
も良い。また、ジュース券は自販機にて直接購入出来る
ようにしても良い。

【００３４】メダル貯留箱３の底部の開口された部位に
は開閉蓋３０がはめ込まれている。該開閉蓋３０は、開
閉レバー３１と連動していて通常はメダル貯留箱３の底
部を塞いで（閉状態）いるが、開閉レバー３１を手前に
引くと、開閉レバー３１の回転杆３３が回転し、その先
端部の突起が開閉蓋３０を押し上げ、前記開口された部
位が開く（開状態）ように構成されており、落下路３２
を介して第２の下部タンク内６へ流下されていく。ま
た、開閉レバー３１から手を離すと図示されていないバ
ネの力で元に戻り、開閉蓋３０がメダル貯留箱３の底部
を再び塞ぐように成している。また、メダル貯留箱３の
底部には下部タンク６内へ強制的に流下させる強制手段
（図示しないが例えば振動、回転円盤、吸引機構等）に
より送り込まれる。

【００３５】次に、メダル遊技台ユニット１の内部構成
について説明する。上部にメダル供給用の上部タンク５
が設けられ、下部にメダル回収用の第２の下部タンク６
と第１の下部タンク７の２個がそれぞれ設けられてい
る。尚、図８のように第１の下部タンク７を大きくして
貯留量を増やし単体としたメダル供給タンク７１とした
もの（請求項２の発明）であっても良い。該メダル供給
タンク７１からメダル遊技台２及びメダル貸機４へ通ず
るメダル類揚送機構８が設けられ、該メダル揚類送機構
８の頂部付近からメダル貸機４へ連絡する排出樋８８
と、メダル遊技台２へ連絡する排出樋８９により供給さ
れる。

【００３６】上部タンク５と第１又は第２の下部タンク
に隣接（側面）して薄型のメダル類揚送機構８が設けら
れている。このメダル類揚送機構８により第１の下部タ
ンク７から揚送していき排出口８０から上部タンク５又
は賞球ホッパ２ａ内に揚送供給するようにしている。該
メダル類揚送機構８は薄型で側面に設けたため、着脱自
在が容易で引き出し易い。尚、メダル類揚送機構８又は
第１の下部タンク７（メダル供給タンク７１）内の両方
か何れかに後述するメダル磨き手段が設けられている。

【００３７】第２の下部タンク６の底部６０の排出口
に、ここを通過する景品メダルの枚数を計数するための
計数センサー６４（例えば透過型センサー等）が１対設
けられており、該計数センサー６４の下流に前記メダル
類揚送機構８へ通ずる排出樋６１又は前記第１の下部タ
ンク７へ通ずる排出口６２の何れへ景品メダルを送るか
を制御して切り替える下部切替機構６３（例えばソレノ
イドによるゲート板）が設けられている。計数センサー
６４で計数されたメダル枚数が獲得された景品メダルの
数として計上される。第１の下部タンク７には前記メダ
ル類揚送機構８へ通ずる排出口７０が設けられている。
また、メダル類揚送機構８で揚送し、上部タンク５内に
貯留しているメダル類を供給するために上部タンク５の
底部５０の排出口には前記メダル遊技台２へ通ずる排出
口５１又はメダル貸機４へ通ずる排出口５２の何れかへ
補給するかを制御して切り替える上部切替機構５３（例
えばソレノイドによるゲート板）が設けられている。上
記した下部切替機構６３と上部切替機構５３はタンク内
の増減量検出手段により必要に応じて作動するように成
している。

【００３８】前記上部タンク５は、メダル遊技台２やメ
ダル貸機４へメダルを供給するためものであり、補給ト
ラブルを回避するためやや多目に設定した量を確保する
ようにしたタンクであり、仮に上部タンク５から余剰に
なったメダル類はオーバーフロー通路（図示せず）を流
下して前記第１の下部タンク７内に落とされるように設
定されている。上部タンク５内のメダル類が不足した検
出（半分以下）になった時点で、第１の下部タンク７か
ら排出口７０を介してメダル類揚送機構８に導き、メダ
ル類揚送機構８を作動させるように指令して、第１の下
部タンク７から急ぎ揚送して供給（補充）するようにし
てある。尚、第２の下部タンク６と上部タンク５内部に
はホッパー機構（図示せず）が設けられており、このホ
ッパー機構によりタンク内で極度に滞留し易いメダル類
であっても下部切替機構６３や上部切替機構５３に向け
て円滑に送り出すことが出来るのである。

【００３９】ここで、仮に第１の下部タンク７内に供給
するだけの貯留量がない場合がある。この時の救済処置
としては第２の下部タンク６内に貯留しているメダル類
を、第１の下部タンク７へ経由せず上記した下部切替機
構６３を切り替えて排出樋６１（迂回排出通路）からメ
ダル類揚送機構８へ導いて急ぎ揚送して上部タンク５に
供給することもある。本実施例の単独設置可能なメダル
遊技台ユニット１の外部に持ち出されることなく、内部
で循環還流するように構成されているためであり、この
ような構成にしたことによりユニット化を実現すること
が出来たポイントである。

【００４０】次に、メダル類揚送機構８について図３乃
至図５に基づいて説明する。メダル類揚送機構８の内部
構成とメダル磨き手段の実施例について説明する。ここ
でのメダル磨き手段は例えば布式磨きベルトによるもの
である。メダル類揚送機構８は２本の揚送布ベルト８
２，９２にメダル類を挟み付け磨きながら上方へ揚送す
るように構成されている。一方の揚送布ベルト８２は揚
送を補助するためのもので上下のプーリー８１，８１間
に掛け渡されており、各々のプーリー８１，８１の近傍
でテンションプーリー８３によって緊張力を与えられ、
常時緩みのない状態にされている。また、他方磨きを担
当する揚送布ベルト９２も上下のプーリー９１，９１間
に掛け渡されており、各々のプーリー９１，９１の近傍
でテンションプーリー９３により常時緩みのない状態に
されている。揚送布ベルト８２はケーシング８４側に、
揚送布ベルト９２はケーシング９側に納められている。

【００４１】上記したケーシング８４とケーシング９に
ついて説明する。ケーシング８４内にプーリー８１を受
ける軸受８５が存り、揚送布ベルト８２の復路側と往路
側との間に芯材８６が装着されている。テンションプー
リー８３はケーシング８４の切欠部を通じて外部から揚
送布ベルト８２に接触させられている。芯材８６の揚送
布ベルト８２の復路側に相対する側面部には凹部８７が
２条形成されており、ケーシング８４の揚送布ベルト８
２の復路側に相対する側面部は開口されている（図４参
照）。揚送布ベルト９２側のケーシング９も類似の構成
であって、ケーシング８４とケーシング９とは蝶番９４
で開閉自在に組み付けられている。下側のプーリー８
１，９１は各々モータで駆動されるが、プーリー８１の
回転の速度の方をプーリー９１の回転の速度よりも速め
ているため、搬送されつつ研磨されるということが可能
に成っている。尚、揚送布ベルト９２側はフェルト素材
であって、研磨液が含浸される。また揚送布ベルト８２
の表面にメダルを掛けて持ち上げるための小さな突起を
略等間隔で設けてもよい（図５参照）。

【００４２】ここでは、上記したメダル類揚送機構８と
メダル磨き手段（布式磨きベルト）以外の他の実施例に
ついて説明する。メダル揚送機構８としては、桟に載せ
て揚送するリフター機構、ホッパーから押し上げていく
ホッパー押し上げ機構、バケット揚送機構等があり、メ
ダル磨き手段としては、複数個設けた回転ブラシによる
磨き、上下動するブラシによる磨き、研磨粒（合成樹脂
材等）による磨き等があり、また、第１の下部タンク７
内によるメダル磨き手段としては、回転するドラム内の
回転ブラシによる磨き、空気送風、ジェット噴射式によ
る磨き、紫外線放射による磨き、超音波による磨き、湯
洗浄による磨き、水溶液、洗浄液、酢酸による磨き等が
ある。

【００４３】次に、図６に基づいて本発明の請求項６の
メダル遊技台ユニット１（隣り合う少数設置型）を第２
実施例として説明する。第２実施例は、隣り合う少数各
々２台のメダル遊技台２，２と各々２台のメダル貸機４
をひとつの長方体枠内に装着してユニット化したもので
ある。

【００４４】メダル遊技台ユニット１は両側板、天板、
前板（ここでは符号なし）、図示されていない背板から
成した長方体枠内に装着されている。該メダル遊技台ユ
ニット１の外部には、２台のメダル遊技台２と、該メダ
ル遊技台２に隣接（例えば左側にそれぞれ１台づつ）に
メダル貸機４と下部の天板にメダル貯留箱３と、上部の
幕板に自遊技台の出玉情報及び他の遊技台の出玉情報を
表示し得る液晶等から成る表示部（ここでは図示せず）
と、計数結果に応じ持玉数を表示し得る出玉感表示部
（ここでは図示せず）とから構成されている。外観上又
は内部構成においては上述した第１実施例の構成と同じ
構成としているので、説明は省略する。

【００４５】第２実施例のメダル遊技台ユニット１が第
１実施例と相違している点について説明すると、中央に
設置したメダル類揚送機構８が共有化と成って揚送供給
する点である。各々のメダル遊技台２は、メダル貯留箱
３の下部に第２の下部タンク６を有し、該第２の下部タ
ンク６の底部６０の排出口に、ここを通過する景品メダ
ルの枚数を計数するための計数センサー６４が設けられ
ており、該計数センサー６４の下流に、前記共有化のメ
ダル揚送機構８へ通ずる排出樋６１又は前記第１の下部
タンク７へ通ずる排出口６２の何れへ景品メダルを送る
かを決定する下部切替機構６３がそれぞれ設けられてい
る。計数センサー６４は各々のメダル遊技台２の各々独
立した経路上に設けられているため、獲得した景品メダ
ルを計上するに当たっては左右のメダル遊技台２で混乱
することない。即ち、各々第１の下部タンク７には前記
メダル類揚送機構８へ通ずる排出口７０が設けられてお
り、また共有化のメダル類揚送機構８からは各々の上部
タンク５へ通ずる排出口８０が設けられている。前記上
部タンク５の各々の底部には前記メダル遊技台２へ通ず
る排出口５１又はメダル遊技台２に併設されたメダル貸
機４へ通ずる排出口５２の何れへ補給メダルを送るかを
切り替える上部切替機構５３が設けられている。尚、第
２の下部タンク６と上部タンク５にはホッパー機構（図
示せず）が設けられており、このホッパー機構によりタ
ンク内で極度に滞留し易いメダルであっても下部切替機
構６３や上部切替機構５３へ向けて円滑に送り出すこと
が出来るのである。

【００４６】尚、第２実施例においては１つのユニット
内に、メダル遊技台２を左右に２台並べて組み付けた説
明としたが、左右に３台としてもよく、１つのユニット
内の前面と背面とに２台背中合わせに並べて組み付ける
構成も可能であり、更に前後左右の４台のメダル遊技台
２を１ユニット化する構成であっても良い。この時もや
はり共有化したメダル類揚送機構とすることが望まし
い。

【００４７】次に、図７に基づいて本発明の請求項７の
メダル遊技台ユニット１（隣り合う少数設置型）を第３
実施例として説明する。第３実施例は、隣り合う少数各
々２台のメダル遊技台２，２と中央のメダル貸機４をひ
とつの長方体枠内に装着してユニット化したものであ
る。

【００４８】メダル遊技台ユニット１は両側板、天板、
前板（ここでは符号なし）、図示されていない背板から
成した長方体枠内に装着されている。該メダル遊技台ユ
ニット１の外部には、２台のメダル遊技台２と中央に設
置されたメダル貸機４と下部の天板にメダル貯留箱３
と、上部の幕板に自遊技台の出玉情報及び他の遊技台の
出玉情報を表示し得る液晶等から成る表示部（ここでは
図示せず）と、計数結果に応じ持玉数を表示し得る出玉
感表示部（ここでは図示せず）とから構成されている。
外観上又は内部構成においては上述した第１実施例の構
成と同じ構成としているので、説明は省略する。

【００４９】第３実施例のメダル遊技台ユニット１が第
１又は第２実施例と相違している点について説明する
と、メダル貸機４を中央に設置して共有化とし、メダル
類揚送機構８の前部に設けている点である。尚、符号４
３は上部タンク５からの排出口であり、ここを通って上
部タンク５から中央のメダル貸機４へメダルを供給して
一つ又は二つの貸出口４２より貸し出し可能としてい
る。左右各々のメダル遊技台２へは排出口５１を介して
供給される。

【００５０】このような第１実施例、第２実施例、第３
実施例のメダル遊技台ユニット１においては外部に持ち
出されることなく、上述したメダル磨きを兼ねたメダル
類揚送機構８により内部で循環するように構成され、ユ
ニット化としている。即ち、本実施例は単独設置可能な
メダル遊技台ユニット１であるから、ホールに合せてメ
ダル遊技台ユニット１を少人数で簡単に設置することが
出来、設備費を低減出来、ホールスペースを有効活用す
ることが出来る訳であり、またひとつのメダル遊技台ユ
ニット１内でメダルを循環させているだけであるから、
従来の島構造で見られたような補給樋等の各種樋類の落
下事故の問題を生じなく成っている。尚、ここでの説明
においてはパチンコホールによるものとしたがも、アミ
ューズメント場やゲームセンター場等にも簡単に設置す
ることが出来る。

【００５１】

【発明の効果】以上説明したように、請求項１記載の発
明によれば、メダル類を使用して遊技し、大当たり時に
メダル類を払い出す賞球ホッパを設けたメダル遊技台と
メダル貸機を長方体枠内に装着したメダル遊技台ユニッ
トであって、該メダル遊技台ユニットの内部にはメダル
供給用の上部タンクと、前記賞球ホッパから溢れたメダ
ル類を貯留する下部タンクとを具え、該下部タンクから
上部タンク内又は賞球ホッパ内に揚送供給するメダル類
揚送機構とを具えた結果、ホールの建物面積に合せたい
ろいろなレイアウトの遊技島（長さ及び島形態の異なる
遊技島）が少人数で簡単に然も短期間のうちに完成によ
り、ホールでの設備費を低減することが出来る。また、
デットスペース等にも設置可能なためホール内のスペー
スを有効活用することが出来る。

【００５２】また、請求項２記載の発明によれば、メダ
ル類を使用して遊技し、大当たり時にメダル類を払い出
す賞球ホッパを設けたメダル遊技台とメダル貸機を長方
体枠内に装着したメダル遊技台ユニットであって、該メ
ダル遊技台ユニットの内部には単体のメダル供給タンク
を具え、該供給タンクからメダル類揚送機構により揚送
供給して前記メダル遊技台の賞球ホッパ内とメダル貸機
に補給する構成とした結果、メダル遊技台ユニットの内
部の単体（下部）のメダル供給タンクだけとしたから、
タンク詰まりによるトラブルが一個所に成り、特に上部
における補給トラブルが解消することが出来る。

【００５３】また、請求項３記載の発明によれば、単独
又は隣り合う少数のメダル遊技台とメダル貸機を長方体
枠内に装着し、投入されたメダル類を内部で還流させて
使用し得るように構成したメダル遊技台ユニットであっ
て、該メダル遊技台ユニットの内部にはメダル供給用の
上部タンクと、メダル類を回収する下部タンクとを具
え、該下部タンクから上部タンクへ揚送するメダル類揚
送機構と、該メダル類揚送機構又は下部タンク内にメダ
ル磨き手段を具え、メダル遊技台の前部には遊技客が獲
得した景品メダルを貯留するメダル貯留箱を具え、該メ
ダル貯留箱に獲得数を計数するメダル類計数手段とを具
えた結果、単独又は隣り合う少数によるメダル遊技台ユ
ニットであるから、ホールの建物面積に合せたいろいろ
なレイアウトの遊技島（長さ及び島形態の異なる遊技
島）が少人数で簡単に然も短期間のうちに完成により、
ホールでの設備費を低減することが出来る。また、デッ
トスペース等にも設置可能なためホール内のスペースを
有効活用することも出来る。また、ユニット内部でメダ
ルを循環還流させるものであるから、従来の島構造で見
られたような補給樋等の各種樋類の落下事故が無くな
り、仮に搬送途中において滞留トラブルが生じても遊技
島全体へ及ぶことなく、最小限での修復作業で済む。さ
らに、個々のメダル遊技台の前部には遊技客が獲得した
景品メダルを貯留するメダル貯留箱を具え、該メダル貯
留箱に獲得数を計数するメダル類計数手段により、その
場で計数処理することが出来る。

【００５４】また、請求項４記載の発明によれば、単独
又は隣り合う少数のメダル遊技台とメダル貸機を長方体
枠内に装着し、投入されたメダル類を内部で還流させて
使用し得るように構成したメダル遊技台ユニットであっ
て、該メダル遊技台ユニットの内部にはメダル供給用の
上部タンクと、メダル類を回収する第１の下部タンクと
第２の下部タンクとを具え、該第１の下部タンクから上
部タンクへ揚送するメダル類揚送機構と、該メダル類揚
送機構又は第１の下部タンク内にメダル磨き手段を具
え、メダル遊技台の前部には遊技客が獲得した景品メダ
ルを貯留するメダル貯留箱と、該メダル貯留箱の下部の
第２の下部タンクの排出口に景品メダルの計数センサー
を設け、該計数センサーの下流に前記メダル類揚送機構
へ通ずる排出口へか又は前記第１の下部タンクへかの回
収通路切り替えを行なう下部切替機構を具えると共に、
前記上部タンクの底部の排出口に前記メダル遊技台へか
又はメダル貸機へかの補給通路の切り替えを行なう上部
切替機構を具えた結果、メダル遊技台に投入されたメダ
ル類は第２の下部タンクに回収され、必要に応じてこの
第１の下部タンク内か、メダル類揚送機構へか、何れか
一方へ供給させる下部切替機構を制御させることによ
り、メダル遊技台又はメダル貸機への供給が可能と成
る。例えば上部タンク内のメダル類が少なくなって景品
メダルを早急に払い出さなくては成らない状況では、優
先的に前記メダル類揚送機構へ行くように切替えること
でトラブルを未然に防止出来る。また、上部タンク内が
満杯に近い状況では第１の下部タンク内へ導くように切
替わる。また、上部タンクの底部に設けた上部切替機構
により、メダル遊技台内やメダル貸機内のメダルの貯留
状況（検出部）の必要に応じて作動することで、補給ト
ラブル、貸出しトラブルが防止することが出来る。

【００５５】また、請求項５記載の発明によれば、請求
項４記載の単独設置可能なメダル遊技台ユニットにおい
て、前記第２の下部タンクからメダル類揚送機構へ通ず
る排出口へか又は第１の下部タンクへかの回収の通路切
り替えを行なう下部切替機構おいて、通常は第２の下部
タンクから第１の下部タンク内を経由してからメダル類
揚送機構に導くが、第１の下部タンク内に貯留量が少な
い時は第２の下部タンクからメダル類揚送機構へ直接供
給させる迂回排出通路を具えた結果、上部タンク内の貯
留量が極端に少なくなって、緊急に下部タンクから揚送
する際において、下部タンク内にも少ない時は第２の下
部タンクから迂回排出通路を経由してメダル類揚送機構
へ直接供給させることが出来るため補給トラブルが未然
に解消することが出来る。

【００５６】また、請求項６記載の発明によれば、各々
のメダル遊技台と各々のメダル貸機を長方体枠内に装着
し、投入されたメダル類を内部で還流させて使用し得る
ように構成したメダル遊技台ユニットであって、前記各
々のメダル遊技台ユニットの内部にはメダル供給用の上
部タンクと、メダル類を回収する下部タンクと、該下部
タンクから上部タンクへ揚送する共有化したメダル類揚
送機構とを具え、該メダル類揚送機構又は下部タンク内
にメダル磨き手段を具え、メダル遊技台の前部には遊技
客が獲得した景品メダルを貯留するメダル貯留箱を具
え、該メダル貯留箱に獲得数を計数するメダル類計数手
段とを具えた結果、各々のメダル遊技台と各々のメダル
貸機を長方体枠内に装着した隣り合う少数設置可能（左
右２台）になメダル遊技台ユニットとした時の構成で
も、下部タンクから上部タンクへ揚送する共有化したメ
ダル類揚送機構とを具えことで、ユニット装置をコスト
低減にすることが出来る。

【００５７】また、請求項７記載の発明によれば、各々
のメダル遊技台とメダル貸機を長方体枠内に装着し、投
入されたメダル類を内部で還流させて使用し得るように
構成したメダル遊技台ユニットであって、該メダル遊技
台ユニットの内部にはメダル供給用の上部タンクと、メ
ダル類を回収する下部タンクと、該下部タンクから上部
タンクへ揚送するメダル類揚送機構とを具え、該メダル
類揚送機構又は下部タンク内にメダル磨き手段を具え、
該メダル類揚送機構で揚送したメダル類を各々のメダル
遊技台と共有化した中央のメダル貸機に供給して一つ又
は二つの貸出口より貸出し可能とし、メダル遊技台の前
部には遊技客が獲得した景品メダルを貯留するメダル貯
留箱を具え、該メダル貯留箱に獲得数を計数するメダル
類計数手段とを具えた結果、各々のメダル遊技台と各々
のメダル貸機を長方体枠内に装着した隣り合う少数設置
可能（左右２台）になメダル遊技台ユニットとした時の
構成でも、上部タンクから共有化（中央に設置した）メ
ダル貸機を具えことで、ユニット装置をコスト低減にす
ることが出来る。

【００５８】また、請求項８記載の発明によれば、請求
項３又は請求項４記載の単独設置可能なメダル遊技台ユ
ニットにおいて、前記景品メダルの計数センサーによる
計数結果と、自遊技台の出玉情報及び他の遊技台の出玉
情報を表示し得る表示部と、前記計数結果に応じ持玉数
を表示し得る出玉感表示部とがメダル遊技台ユニットの
上部に取り付けた結果、自遊技台の出玉情報及び他の遊
技台の出玉情報が席に居ながらにして見ることが出来る
ため、客に対してサービス向上が計られる。また、持玉
数を表示し得る出玉感表示部により、外部の人に獲得し
た持玉数を点灯又は点滅等でアピールすることが出来
る。

【００５９】また、請求項９記載の発明によれば、メダ
ル類を使用して遊技するメダル遊技台とメダル貸機を長
方体枠内に装着したメダル遊技台ユニットであって、該
長方体枠内にメダル遊技台とメダル貸機を載置する載置
板を設け、該載置板に高さ調整機構を備えて上下動させ
るようにした結果、ホールにおいて今までパチンコ台を
設置していた遊技島からメダル遊技台を設置する遊技島
に変更する（逆の場合も同様）場合においても新たにメ
ダル遊技台専用島に作り替えさなくても設置することが
出来、短期間のうちにメダル遊技台専用の遊技島が完成
されることにより、ホールでの設備費が低減するという
顕著な効果を有している。尚、メダル遊技台を設置して
いた遊技島からパチンコ遊技台専用島にする場合であっ
ても高さ調整することによって可能である。

【００６０】また、請求項１０記載の発明によれば、前
記景品メダルの計数センサーによる計数結果後の獲得メ
ダルを持玉数として記憶し、メダル遊技台又はメダル貸
機の近傍の出玉感表示部にて表示し、出玉感表示部の持
玉数からスタート回数に応じて減算していくようにした
結果、現行（５０枚クレジット式）による遊技終了後、
出玉感表示部の持玉数から遊技するスタート回数毎（例
えば３枚遊技）に減算表示するため、手でいちいち投入
口に入れる煩わしさが無くなる。尚、持玉数での遊技中
においてボーナス（大当たり）した際は現行（５０枚ク
レジット式）が優先と成る。

【００６１】また、請求項１１記載の発明によれば、請
求項３又は請求項４記載の単独設置可能なメダル遊技台
ユニットにおいて、前記メダル遊技台の前部に遊技客が
獲得した景品メダルを貯留するメダル貯留箱の底部には
下部タンク内へ強制的に流下させる強制手段を備えてい
る結果、メダル貯留箱内に獲得したメダル類を強制的に
下部タンク内に導くことが出来るため、閉店間際等にお
いて多くのメダル類であっても短時間のうちに計数処理
することが出来る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１実施例の斜視図である。

【図２】同実施例の内部構成を表わす模式図である。

【図３】同実施例のメダル類揚送機構８の内部構成を表
わす説明図である。

【図４】同実施例のメダル類揚送機構８の内部構成を表
わす分解斜視図である。

【図５】同実施例のメダル類揚送機構８の内部構成を表
わす横断面図である。

【図６】本発明の第２実施例の模式図である。

【図７】本発明の第３実施例の模式図である。

【図８】本発明の第１実施例の他の実施例の模式図であ
る。

【符号の説明】

１ メダル遊技台ユニット ２ メダル遊技台 ３ メダル貯留箱 ５ 上部タンク ５３ 上部切替機構 ６ 第２の下部タンク ６１ 排出樋（迂回排出通路） ６２ 排出口 ６３ 下部切替機構 ６４ 計数センサー ７ 第１の下部タンク ７１ メダル供給タンク ８ メダル類揚送機構

フロントページの続き (72)発明者 高橋 弘 埼玉県狭山市富士見２丁目15番１号 狭山 精密工業株式会社内 (72)発明者 下口 二郎 東京都杉並区阿佐ヶ谷北６丁目30番６号 シルバー電研株式会社内 (72)発明者 新井 三千夫 東京都杉並区阿佐ヶ谷北６丁目30番６号 シルバー電研株式会社内 (72)発明者 馬橋 薫 東京都杉並区阿佐ヶ谷北６丁目30番６号 シルバー電研株式会社内

Claims (11)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 メダル類を使用して遊技し、大当たり時
   にメダル類を払い出す賞球ホッパを設けたメダル遊技台
   とメダル貸機を長方体枠内に装着したメダル遊技台ユニ
   ットであって、該メダル遊技台ユニットの内部にはメダ
   ル供給用の上部タンクと、前記賞球ホッパから溢れたメ
   ダル類を貯留する下部タンクとを具え、該下部タンクか
   ら上部タンク内又は賞球ホッパ内に揚送供給するメダル
   類揚送機構とを具えて成る単独設置可能なメダル遊技台
   ユニット。
2. 【請求項２】 メダル類を使用して遊技し、大当たり時
   にメダル類を払い出す賞球ホッパを設けたメダル遊技台
   とメダル貸機を長方体枠内に装着したメダル遊技台ユニ
   ットであって、該メダル遊技台ユニットの内部には単体
   のメダル供給タンクを具え、該供給タンクからメダル類
   揚送機構により揚送供給して前記メダル遊技台の賞球ホ
   ッパ内とメダル貸機に補給する構成とした単独設置可能
   なメダル遊技台ユニット。
3. 【請求項３】 単独又は隣り合う少数のメダル遊技台と
   メダル貸機を長方体枠内に装着し、投入されたメダル類
   を内部で還流させて使用し得るように構成したメダル遊
   技台ユニットであって、該メダル遊技台ユニットの内部
   にはメダル供給用の上部タンクと、メダル類を回収する
   下部タンクとを具え、該下部タンクから上部タンクへ揚
   送するメダル類揚送機構と、該メダル類揚送機構又は下
   部タンク内にメダル磨き手段を具え、メダル遊技台の前
   部には遊技客が獲得した景品メダルを貯留するメダル貯
   留箱を具え、該メダル貯留箱に獲得数を計数するメダル
   類計数手段とを具えて成る単独設置可能なメダル遊技台
   ユニット。
4. 【請求項４】 単独又は隣り合う少数のメダル遊技台と
   メダル貸機を長方体枠内に装着し、投入されたメダル類
   を内部で還流させて使用し得るように構成したメダル遊
   技台ユニットであって、該メダル遊技台ユニットの内部
   にはメダル供給用の上部タンクと、メダル類を回収する
   第１の下部タンクと第２の下部タンクとを具え、該第１
   の下部タンクから上部タンクへ揚送するメダル類揚送機
   構と、該メダル類揚送機構又は第１の下部タンク内にメ
   ダル磨き手段を具え、メダル遊技台の前部には遊技客が
   獲得した景品メダルを貯留するメダル貯留箱と、該メダ
   ル貯留箱の下部の第２の下部タンクの排出口に景品メダ
   ルの計数センサーを設け、該計数センサーの下流に前記
   メダル類揚送機構へ通ずる排出口へか又は前記第１の下
   部タンクへかの回収通路切り替えを行なう下部切替機構
   を具えると共に、前記上部タンクの底部の排出口に前記
   メダル遊技台へか又はメダル貸機へかの補給通路の切り
   替えを行なう上部切替機構とを、具えて成る単独設置可
   能なメダル遊技台ユニット。
5. 【請求項５】 前記第２の下部タンクからメダル類揚送
   機構へ通ずる排出口へか又は第１の下部タンクへかの回
   収の通路切り替えを行なう下部切替機構において、通常
   は第２の下部タンクから第１の下部タンク内を経由して
   からメダル類揚送機構に導くが、第１の下部タンク内に
   貯留量が少ない時は第２の下部タンクからメダル類揚送
   機構へ直接供給させる迂回排出通路を具えて成る請求項
   ４記載の単独設置可能なメダル遊技台ユニット。
6. 【請求項６】 各々のメダル遊技台と各々のメダル貸機
   を長方体枠内に装着し、投入されたメダル類を内部で還
   流させて使用し得るように構成したメダル遊技台ユニッ
   トであって、前記各々のメダル遊技台ユニットの内部に
   はメダル供給用の上部タンクと、メダル類を回収する下
   部タンクと、該下部タンクから上部タンクへ揚送する共
   有化したメダル類揚送機構とを具え、該メダル類揚送機
   構又は下部タンク内にメダル磨き手段を具え、メダル遊
   技台の前部には遊技客が獲得した景品メダルを貯留する
   メダル貯留箱を具え、該メダル貯留箱に獲得数を計数す
   るメダル類計数手段とを具えて成る単独設置可能なメダ
   ル遊技台ユニット。
7. 【請求項７】 各々のメダル遊技台とメダル貸機を長方
   体枠内に装着し、投入されたメダル類を内部で還流させ
   て使用し得るように構成したメダル遊技台ユニットであ
   って、該メダル遊技台ユニットの内部にはメダル供給用
   の上部タンクと、メダル類を回収する下部タンクと、該
   下部タンクから上部タンクへ揚送するメダル類揚送機構
   とを具え、該メダル揚送機構又は下部タンク内にメダル
   磨き手段を具え、該メダル類揚送機構で揚送したメダル
   類を各々のメダル遊技台と共有化した中央のメダル貸機
   に供給して一つ又は二つの貸出口より貸出し可能とし、
   メダル遊技台の前部には遊技客が獲得した景品メダルを
   貯留するメダル貯留箱を具え、該メダル貯留箱に獲得数
   を計数するメダル類計数手段とを具えて成る単独設置可
   能なメダル遊技台ユニット。
8. 【請求項８】 前記景品メダルの計数センサーによる計
   数結果と、自遊技台の出玉情報及び他の遊技台の出玉情
   報を表示し得る表示部と、前記計数結果に応じ持玉数を
   表示し得る出玉感表示部とがメダル遊技台ユニットの上
   部に取り付けられて成ることを特徴とする、請求項３又
   は請求項４記載の単独設置可能なメダル遊技台ユニッ
   ト。
9. 【請求項９】 メダル類を使用して遊技するメダル遊技
   台とメダル貸機を長方体枠内に装着したメダル遊技台ユ
   ニットであって、該長方体枠内にメダル遊技台とメダル
   貸機を載置する載置板を設け、該載置板に高さ調整機構
   を備えて上下動させるようにしたことを特徴とする単独
   設置可能なメダル遊技台ユニット。
10. 【請求項１０】 前記景品メダルの計数センサーによる
    計数結果後の獲得メダルを持玉数として記憶し、メダル
    遊技台又はメダル貸機の近傍の出玉感表示部にて表示
    し、出玉感表示部の持玉数からスタート回数に応じて減
    算していくようにしたことを特徴とする単独設置可能な
    メダル遊技台ユニット。
11. 【請求項１１】 前記メダル遊技台の前部に遊技客が獲
    得した景品メダルを貯留するメダル貯留箱の底部には下
    部タンク内へ強制的に流下させる強制手段を備えている
    ことを特徴とする、請求項３又は請求項４記載の単独設
    置可能なメダル遊技台ユニット。