JP7284493B2 - 食品収納袋 - Google Patents
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Description
実施例・比較例の合成樹脂フィルムよりなる収納袋(袋サイズが高さ(袋の深さ方向の長さ)×幅=350mm×180mmの二方シール袋)に、約200gのシイタケを収納した。そして、そのシイタケを収納した収納袋を、8℃×30%RHの雰囲気下にて、35日間(840時間)放置した後に、収納されたシイタケの状態を、味、萎びおよびカビの発生の観点から下記の5段階で官能評価した。
◎:味・萎び、カビの発生について収納前のものとの違いがまったく認められない。
○:若干乾燥した様子であるものの、収納前のものと味の違いはなく、カビの発生も認められない。
△:わずかに炭酸の刺激を感じる味がするとともに、若干の萎びが認められ、微かなカビの発生も認められる。
×:炭酸の刺激を感じる味がするとともに、萎びが明確に認められ、カビの発生も認められる。
××:萎び、カビ発生の程度が酷い(味の検知不能)。
ジャガイモ100gを収納して冷却させた食品包装袋を電子レンジによって2種類の条件(500W×5分、800W×4分30秒)で加熱調理し、調理後のジャガイモの状態を、食感および目視によって下記の3段階で官能評価した。
良好:十分に加熱されており、適度な食感を有していた。
加熱不足:十分に加熱されておらず、まだ硬かった。
茹ですぎ:過度に加熱されており、柔らかくなりすぎた。
防曇剤を練り込んだ厚さ20μmの長尺な二軸延伸ポリオレフィンフィルム(OPPフィルム 東洋紡(株)製 P5562)を、トタニ技研工業株式会社製高速サイドウェルド自動製袋機HK65Vを用いて、長手方向に沿って連続的に二つ折りした後に、開放端縁際に密封用のジッパーを連続的に熱融着させた。しかる後、その二つ折りして開放端縁際にジッパーを熱融着させた長尺なOPPフィルムに、下記の条件にて、所定の間隔で溶断(ヒートシールおよび裁断)することによって(すなわち、ヒートシール後に裁断することによって)、所定の大きさ(幅150mm×高さ250mm)を有するジッパー付きの二方袋(二つ折りしたOPPフィルムの左右をヒートシールしたもの)を作製した。
<溶断条件>
・刃先の温度:420℃
・刃先の角度:120°
・溶断速度:120個/分(1ショット当たりの時間:0.4秒)
二方袋の底部の折り畳み端縁際に、切り欠きを設けて、その切り欠きの周囲に扇状の2つのヒートシール部、非シール部および内圧制御シール部を形成する際に、扇状の2つのヒートシール部と内圧制御シール部との距離(D)を1.0mmに変更した。そして、それ以外は、実施例1と同様にして実施例2の食品収納袋を作製し、実施例1と同様な方法によって、鮮度保持効果、調理特性を評価した。それらの評価結果を食品収納袋の性状とともに表1に示す。
二方袋の底部の折り畳み端縁際に、切り欠きを設けて、その切り欠きの周囲に扇状の2つのヒートシール部、非シール部および内圧制御シール部を形成する際に、扇状の2つのヒートシール部と内圧制御シール部との距離(D)を15.0mmに変更した。そして、それ以外は、実施例1と同様にして実施例3の食品収納袋を作製し、実施例1と同様な方法によって、鮮度保持効果、調理特性を評価した。それらの評価結果を食品収納袋の性状とともに表1に示す。
二方袋の底部の折り畳み端縁際に、切り欠きを設けて、その切り欠きの周囲に扇状の2つのヒートシール部、非シール部および内圧制御シール部を形成する際に、内圧制御シール部の幅(W)を7.0mmに変更した。そして、それ以外は、実施例1と同様にして実施例4の食品収納袋を作製し、実施例1と同様な方法によって、鮮度保持効果、調理特性を評価した。それらの評価結果を食品収納袋の性状とともに表1に示す。
二方袋の底部の折り畳み端縁際に、切り欠きを設けて、その切り欠きの周囲に扇状の2つのヒートシール部、非シール部および内圧制御シール部を形成する際に、扇状の2つのヒートシール部と内圧制御シール部との距離(D)を0.1mmに変更した。そして、それ以外は、実施例1と同様にして実施例5の食品収納袋を作製し、実施例1と同様な方法によって、鮮度保持効果、調理特性を評価した。それらの評価結果を食品収納袋の性状とともに表1に示す。
二方袋の底部の折り畳み端縁際に、切り欠きを設けて、その切り欠きの周囲に扇状の2つのヒートシール部、非シール部および内圧制御シール部を形成する際に、扇状の2つのヒートシール部と内圧制御シール部との距離(D)を25.0mmに変更した。そして、それ以外は、実施例1と同様にして実施例6の食品収納袋を作製し、実施例1と同様な方法によって、鮮度保持効果、調理特性を評価した。それらの評価結果を食品収納袋の性状とともに表1に示す。
実施例1と同様にして得られた二方袋(袋本体)の底部の折り畳み端縁際に、実施例1と同様な切り欠きを設けて、その切り欠きの周囲に実施例1と同様なヒートシール部、非シール部のみを形成し、内圧制御シール部を形成しなかった。そして、その二方袋を用いて、実施例1と同様な方法によって、鮮度保持効果、調理特性を評価した。それらの評価結果を食品収納袋の性状とともに表1に示す。
二方袋の底部の折り畳み端縁際に、切り欠きを設けて、その切り欠きの周囲に扇状の2つのヒートシール部、非シール部および内圧制御シール部を形成する際に、内圧制御シール部の幅(W)を3.0mmに変更した。そして、それ以外は、実施例1と同様にして比較例2の食品収納袋を作製し、実施例1と同様な方法によって、鮮度保持効果、調理特性を評価した。それらの評価結果を食品収納袋の性状とともに表1に示す。
二方袋の底部の折り畳み端縁際に、切り欠きを設けて、その切り欠きの周囲に扇状の2つのヒートシール部、非シール部および内圧制御シール部を形成する際に、扇状の2つのヒートシール部と内圧制御シール部との距離(D)を0.05mmに変更した。そして、それ以外は、実施例1と同様にして比較例3の食品収納袋を作製し、実施例1と同様な方法によって、鮮度保持効果、調理特性を評価した。それらの評価結果を食品収納袋の性状とともに表1に示す。
二方袋の底部の折り畳み端縁際に、切り欠きを設けて、その切り欠きの周囲に扇状の2つのヒートシール部、非シール部および内圧制御シール部を形成する際に、扇状の2つのヒートシール部と内圧制御シール部との距離(D)を35.0mmに変更した。そして、それ以外は、実施例1と同様にし比較例4の食品収納袋を作製し、実施例1と同様な方法によって、鮮度保持効果、調理特性を評価した。それらの評価結果を食品収納袋の性状とともに表1に示す。
2・・切り欠き
3・・切り欠き周辺のヒートシール部
4・・非シール部
5・・内圧制御シール部
6・・ジッパー
Claims (1)
- 合成樹脂フィルムによって密封可能な開口部あるいは密封・開放を繰り返し可能な開口部を有する袋状に形成されているとともに、左右あるいは下側の端縁際の少なくとも一箇所に、内側へ突出するように切り欠きが形成されており、かつ、その切り欠きの周囲がヒートシールされており、密封した状態で内圧を上昇させると、切り欠きの周囲のヒートシールが離反して切り欠きが開成する青果物の収納用の食品収納袋であって、
前記切り欠きが半円形のものであり、その切り欠きの周囲の中央に、4mm以上10mm以下の幅を有する非シール状部が設けられているとともに、その非シール部の内側に、幅広な略長方形状の内圧制御シール部が、非シール部を覆うように設けられており、
その内圧制御シール部と前記切り欠きの周囲のヒートシール部分との距離が、0.1mm以上30mm以下であるとともに、
前記内圧制御シール部が、非シール部の幅以上で、かつ、7mm以上12mm以下の幅を有するものであることを特徴とする青果物の収納用の食品収納袋。
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