JP6967762B2 - 青果物の鮮度保持用包装袋 - Google Patents

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Description

本発明は、合成樹脂フィルムによって形成された青果物の鮮度保持用の包装袋に関するものである。
レタス、キャベツ、ホウレンソウ、ブロッコリー、アスパラガス等の葉菜類、サヤエンドウ、スイートコーン等の果菜類、ジャガイモ、カボチャ等の根菜類、ミカン、バナナ等のフルーツ、椎茸、シメジ等のキノコ類等の各種の青果物を収納するための包装袋として、ポリエチレンフィルムやポリプロピレンフィルム等の合成樹脂フィルムによって形成された包装袋が知られている。
また、セロハンテープや輪ゴム等の包装袋以外のものを用いることなく、青果物の包装をきわめて簡単に行うことができるように、特許文献1の如く、青果物を収納した状態で開口部を捩ることによってその収納状態を保持する青果物の鮮度保持用包装袋が開発されている。
特開平8−48382号公報
しかしながら、特許文献1の如き従来の包装袋は、捩った後の開口部がすぐに開いてしまったり、反対に開口部が小さく絞られすぎてしまったりする。そのため、開口部が予定していた大きさよりも大きくなったり、小さくなったりするため、鮮度保持機能のコントロールが難しい、という不具合がある。
本発明の目的は、上記従来の食品収納袋が有する問題点を解消し、開口部の捩り度合いの調整が容易であるとともに、開口部を捩った際の形状の保持性が良好で、鮮度保持機能のコントロールが容易で実用的な鮮度保持用包装袋を提供することにある。
本発明の内、請求項1に記載された発明は、合成樹脂フィルムによって形成されており青果物を収納した状態で開口部を捩ることのみによってその収納状態を保持する青果物の鮮度保持用包装袋であって、純曲げ試験における曲げ剛性が、縦方向、横方向ともに、0.05gf・cm /cm以上0.15gf・cm /cm以下である20〜40μmの厚みを有するポリエチレンテレフタレートあるいはポリ乳酸によって形成された基材層を含むフィルムによって形成された二方袋あるいは三方袋であり、内面に防曇剤をコーティングしたものであるとともに、内容物を収納した状態で、開口部の左右を内側に折り込むようにして3つ折り状に重ね合わせて、その重ね合わせた部分を全幅に亘って180°捩ることによって開口部を絞り込んだときに、その捩った状態がそのまま保持されることを特徴とするものである。なお、合成樹脂フィルムの縦方向とは、形成される包装袋の高さ方向(深さ方向)のことであり、合成樹脂フィルムの横方向とは、形成される包装袋の幅方向のことである。
請求項2に記載された発明は、請求項1に記載された発明において、合成樹脂フィルムの純曲げ試験における曲げヒステリシス(所謂、2HB値)が、縦方向、横方向ともに、0.001gf・cm/cm以上0.02gf・cm/cm以下であることを特徴とするものである。
本発明に係る青果物の鮮度保持用包装袋は、開口部の捩り度合いの調整が容易であるとともに、開口部を捩った際の形状の保持性が良好で、鮮度保持機能のコントロールが容易である。
請求項2に記載の青果物の鮮度保持用包装袋は、一旦捩って絞り込んだ開口部を開口した後に再度捩って絞り込む際でも、捩り保持性(包装袋の開口部を捩って絞り込んだ後に形状が保持される度合い)が良好である。
請求項1に記載の青果物の鮮度保持用包装袋は、包装袋の透明性が高く、青果物を収納した場合に内部を見易い上、開口部の捩り度合いの調整が非常に容易である。
本発明に係る鮮度保持用包装袋は、青果物を収納した状態で開口部を捩ることによってその収納状態を保持するものであって、形成材料である合成樹脂フィルムの純曲げ試験における曲げ剛性が、所定の範囲に調整されていることを特徴としている。
形成材料である合成樹脂フィルムは、ヒートシールまたは溶断シールが可能なものであれば特に限定されず、単一層からなるもので良いし、基材層の上に熱融着層を積層したものでも良い。さらに、基材層や熱融着層が複数の層からなるものでも良い。
また、基材層としては、食品包装に用いられる汎用合成樹フィルム等を好適に用いることができるが、それらの中でも、ポリエチレンテレフタレートフィルムあるいはポリ乳酸フィルムを用いると、包装袋の透明性が高くなり、青果物を収納した場合に内部を見易いものとなる上、開口部の捩り度合いの調整が非常に容易なものとなるので好ましい。
一方、熱融着層としては、基材層に比べて融点の低い合成樹脂からなる層等を用いることができ、それらの中でも、エステル結合を有する合成樹脂からなる層等を用いると、開口部の捩り度合いの調整が非常に容易なものとなるので好ましい。
また、本発明に係る鮮度保持用包装袋の形状は、特に限定されず、左右および下部をヒートシールしてなる三方袋や、二つ折りされた合成樹脂フィルムの左右をヒートシールしてなる二方袋等の形状にすることが可能である。
また、形成材料である合成樹脂フィルムの厚みは、特に限定されないが、5〜75μmの範囲であると好ましく、20〜40μmの範囲であるとより好ましい。合成樹脂フィルムの厚みが5μmを下回ると、フィルムの“腰”がなくなってしまい、開口部を捩った場合に形状が保持されにくくなるので好ましくなく、反対に、合成樹脂フィルムの厚みが75μmを上回ると、フィルムの剛性が高くなりすぎて、開口部を捩りにくくなるので好ましくない。
さらに、形成材料である合成樹脂フィルムは、純曲げ試験における曲げ剛性(B値)が、縦方向、横方向ともに0.02gf・cm/cm以上0.18gf・cm/cm以下であることが必要であり、縦方向、横方向ともに0.05gf・cm/cm以上0.15gf・cm/cm以下であるとより好ましい(なお、純曲げ試験における曲げ剛性の算出方法については後述する)。曲げ剛性が0.02gf・cm/cmを下回ると、フィルムの腰がなくなってしまい、開口部を捩った場合に形状が保持されにくくなるので好ましくなく、反対に、曲げ剛性が0.18gf・cm/cmを上回ると、フィルムの剛性が高くなりすぎて、開口部を捩りにくくなるので好ましくない。
また、形成材料である合成樹脂フィルムは、純曲げ試験における曲げヒステリシス(2HB値)が、0.001gf・cm/cm以上0.02gf・cm/cm以下であると、一旦捩って絞り込んだ開口部を開口した後に再度捩って絞り込む際でも、捩り保持性(包装袋の開口部を捩って絞り込んだ後に形状が保持される度合い)が良好なものとなるので好ましい。
また、本発明に係る鮮度保持用包装袋は、葉菜類、根菜類やキノコ類等の各種の青果物を収納可能なものであるが、鮮度保持性を良好なものとするために、袋の内面が防曇性を有していることが好ましい。防曇性を付与する方法としては、特に限定されるものではないが、袋を形成する合成樹脂原料中に予め防曇剤を含有させても良いし、袋の内面となるフィルム面に、防曇剤をコーティングしても良い。ここで用いる防曇剤としては、非イオン系の界面活性剤をあげることができ、防曇性と併せて帯電防止性を発揮するものを用いるのが好ましい。そのような防曇剤としては、多価アルコールの脂肪酸エステル類、高級脂肪酸のアミン類、高級脂肪酸のアマイド類、ショ糖脂肪酸エステル類、高級脂肪酸のアミンやアマイドのエチレンオキサイド付加物等の非イオン系の界面活性剤を挙げることができる。そして、それらの防曇剤の中でも、ポリオキシエチレンアルキルアミン型、ポリオキシエチレンアルキルアミン脂肪酸エステル型、脂肪酸グリセリンエステル型を併用するのが好ましい。また、ポリビニルアルコール等の水溶性樹脂をコーティング剤として用いても良い。
加えて、本発明に係る鮮度保持用包装袋は、鮮度保持機能を良好なものとするために、任意の位置に微細な孔(貫通状あるいは非貫通状の孔)を穿設することも可能である。
加えて、合成樹脂フィルムを形成する樹脂には、必要に応じて各層の特性を阻害しない範囲で、熱安定剤、酸化防止剤、光安定剤、滑剤、核剤、難燃剤、顔料、染料、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、水酸化マグネシウム、マイカ、タルク、クレー、酸化亜鉛、酸化マグネシウム、酸化アルミニウム、抗菌剤、自然分解性を付与する添加剤等を添加することができる。さらに、熱可塑性樹脂、熱可塑性エラストマー、ゴム類、炭化水素樹脂、石油樹脂等を合成樹脂フィルムの特性を害さない範囲で配合してもよい。その他、量子論に基いた物質変性等の処理をすることも可能である。
なお、本発明に係る鮮度保持用包装袋は、単純に開口部を捩っただけでも内容部である青果物を収納可能なものであるが、流通時に内容物が飛び出したりしないように、捩って絞り込んだ開口部をテープや輪ゴム等によって固定して利用することも可能である。
以下、実施例・比較例によって本発明に係る鮮度保持用包装袋について詳細に説明するが、本発明の包装袋は、かかる実施例の態様に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜変更することが可能である。また、実施例および比較例における物性、特性の評価方法は以下の通りである。
<純曲げ試験における曲げ特性>
実施例、比較例で用いた合成樹脂フィルムを、縦(包装袋の高さ方向に相当、以下、MD方向という)×横(包装袋の幅方向に相当、以下、TD方向という)=20cm×20cmの大きさに切り出し、カトーテック株式会社製の純曲げ試験機(KES−FB2−A)を用いて、切り出した試片の曲げ試験を行った。すなわち、切り出した試片のMD方向、TD方向について、曲率K=±2.5cm−1の範囲において等速度(変形速度0.5cm−1/sec.)の曲げ条件で、それぞれ1サイクルの曲げ試験を行い、得られた曲げヒステリシス曲線から、単位長さ当たりの曲げ剛性B(gf・cm/cm)、ヒステリシスの幅2HB(gf・cm/cm)を算出した。なお、B値は、曲率K=±2.5と1.5との間の傾斜とし、2HB値は、K=±1.0におけるヒステリシスの幅とした。
<鮮度保持効果>
実施例・比較例で得られた包装袋(二方袋)に、シイタケ、ミカンを収納した場合の鮮度保持効果を以下の方法にて評価した。
[シイタケ]
150mm×250mmの大きさの包装袋に、約100gのシイタケを詰めた後に、その包装袋の開口部の左右を内側に折り込むようにして3つ折り状に重ね合わせた後、その重ね合わせた部分を全幅に亘って概ね180°捩ることによって、包装袋の開口部を絞り込んだ。そして、そのシイタケを収納した包装袋を、20℃×65%RHの雰囲気下にて、4日間(96時間)放置した後に、収納されたシイタケの状態を、色および臭気の観点から下記の3段階で官能評価した。
<色>
○:変色がまったく認められない。
△:わずかな変色が認められる。
×:変色が明確に認められる。
<臭気>
○:まったく異臭がしない。
△:わずかに異臭がする。
×:異臭がする。
[ミカン]
230mm×340mmの大きさの包装袋に、約650gのミカンを詰めた後に、上記したシイタケの収納時における方法と同様の方法で開口部を絞り込んだ。そして、そのミカンを収納した包装袋を、20℃×65%RHの雰囲気下にて4日間(96時間)放置した後に、収納されたミカンの状態を、味、萎びおよびカビの観点から下記の3段階で官能評価した。
<味>
○:収納前のものと変わらない。
△:わずかに炭酸の刺激を感じる。
×:炭酸の刺激がある。
<萎び>
○:まったく萎びていない。
△:わずかに萎びている。
×:萎びている。
<カビ>
○:カビの発生がまったく認められない。
△:わずかなカビの発生が認められる。
×:カビの発生が明確に認められる。
<捩り保持性>
上記の如くシイタケ、ミカンを収納した際に、包装袋の開口部を捩って絞り込んだ後の形状の保持状態を、目視によって下記の3段階で官能評価した。
○:捩った状態がそのまま保持される。
△:捩った後にわずかに復元してしまう。
×:捩った後に大幅な復元が認められる。
[実施例1]
厚さ32μmのポリエチレンテレフタレートフィルム(12μmの二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムからなる基材層に20μmのポリエチレンテレフタレート樹脂からなるヒートシール層を積層したもの(中本パックス株式会社製HS−PET)を二つ折りして、その左右を約230℃の温度で5mm幅でヒートシールすることによって、上部を開口した長方形状の二方袋を製造した。なお、二方袋は、シイタケの鮮度保持試験用の高さ(袋の深さ方向の長さ)×幅=約150mm×250mmの大きさのものと、ミカンの鮮度保持試験用の高さ×幅=約230mm×340mmの大きさのものの2種類を作成した。一方、二方袋の製造に使用した合成樹脂フィルムの曲げ特性を、上記した方法によって測定した。また、得られた二方袋の鮮度保持特性を、上記した方法によって評価した。得られた結果を、合成樹脂フィルムの曲げ特性の測定結果とともに表1に示す。
[実施例2]
包装袋を原料の合成樹脂フィルムを、厚さ20μmの二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(東洋紡株式会社製DE036)に変更し、ヒートシール温度を約140℃とした以外は、実施例1と同様にして包装袋を製造した。そして、得られた二方袋の鮮度保持特性を、実施例1と同様な方法によって評価した。また、二方袋の製造に用いた合成樹脂フィルムの曲げ特性を、実施例1と同様な方法によって測定した。二方袋の鮮度保持特性の評価結果を、合成樹脂フィルムの曲げ特性の測定結果とともに表1に示す。
[実施例3]
包装袋を原料の合成樹脂フィルムを、厚さ30μmの二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(東洋紡株式会社製DE036)に変更した以外は、実施例2と同様にして包装袋を製造した。そして、得られた二方袋の鮮度保持特性を、実施例1と同様な方法によって評価した。また、二方袋の製造に用いた合成樹脂フィルムの曲げ特性を、実施例1と同様な方法によって測定した。二方袋の鮮度保持特性の評価結果を、合成樹脂フィルムの曲げ特性の測定結果とともに表1に示す。
[実施例4]
包装袋を原料の合成樹脂フィルムを、厚さ25μmのポリ乳酸フィルム(三菱樹脂株式会社社製SG106)に変更した以外は、実施例2と同様にして包装袋を製造した。そして、得られた二方袋の鮮度保持特性を、実施例1と同様な方法によって評価した。また、二方袋の製造に用いた合成樹脂フィルムの曲げ特性を、実施例1と同様な方法によって測定した。二方袋の鮮度保持特性の評価結果を、合成樹脂フィルムの曲げ特性の測定結果とともに表1に示す。
[実施例5]
包装袋を原料の合成樹脂フィルムを、厚さ35μmのポリ乳酸フィルム(三菱樹脂株式会社社製SG106)に変更した以外は、実施例2と同様にして包装袋を製造した。そして、得られた二方袋の鮮度保持特性を、実施例1と同様な方法によって評価した。また、二方袋の製造に用いた合成樹脂フィルムの曲げ特性を、実施例1と同様な方法によって測定した。二方袋の鮮度保持特性の評価結果を、合成樹脂フィルムの曲げ特性の測定結果とともに表1に示す。
[比較例1]
包装袋を原料の合成樹脂フィルムを、厚さ20μmの二軸延伸ポリプロピレン(OPP)フィルム(東洋紡株式会社製P5562)に変更した以外は、実施例2と同様にして包装袋を製造した。そして、得られた二方袋の鮮度保持特性を、実施例1と同様な方法によって評価した。また、二方袋の製造に用いた合成樹脂フィルムの曲げ特性を、実施例1と同様な方法によって測定した。二方袋の鮮度保持特性の評価結果を、合成樹脂フィルムの曲げ特性の測定結果とともに表1に示す。
[比較例2]
包装袋を原料の合成樹脂フィルムを、厚さ40μmの二軸延伸ポリプロピレン(OPP)フィルム(東洋紡株式会社製P5562)に変更した以外は、実施例2と同様にして包装袋を製造した。そして、得られた二方袋の鮮度保持特性を、実施例1と同様な方法によって評価した。また、二方袋の製造に用いた合成樹脂フィルムの曲げ特性を、実施例1と同様な方法によって測定した。二方袋の鮮度保持特性の評価結果を、合成樹脂フィルムの曲げ特性の測定結果とともに表1に示す。
[比較例2]
包装袋を原料の合成樹脂フィルムを、厚さ12μmの二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(東洋紡株式会社製E5100)に変更するとともにヒートシール温度を約260℃とした以外は、実施例1と同様にして包装袋を製造した。そして、得られた二方袋の鮮度保持特性を、実施例1と同様な方法によって評価した。また、二方袋の製造に用いた合成樹脂フィルムの曲げ特性を、実施例1と同様な方法によって測定した。二方袋の鮮度保持特性の評価結果を、合成樹脂フィルムの曲げ特性の測定結果とともに表1に示す。
Figure 0006967762
表1から、純曲げ試験における曲げ剛性が請求項1の範囲内にある合成樹脂フィルムによって製造された実施例1〜5の包装袋は、開口部の捩れ保持性が良好であるとともに、シイタケ、ミカンの鮮度保持機能に優れていることが分かる。これに対して、純曲げ試験における曲げ剛性が請求項1の範囲から外れた合成樹脂フィルムによって製造された比較例1〜3の包装袋は、開口部の捩れ保持性が不良であったり、シイタケ、ミカンの鮮度保持機能が不良であったりすることが分かる。
本発明に係る包装袋は、上記の如く優れた効果を奏するものであるため、青果物を簡単に収納できる鮮度保持用の包装袋として好適に用いることができる。また、本発明に係る鮮度保持用の包装袋は、その優れた開口部の捩れ保持性から、青果物の鮮度保持用の包装袋としての利用のみならず、青果物を入れた状態で電子レンジ加熱調理が可能である。加熱時に青果物から発生する水蒸気による袋内の加圧状態と捩れた開口部からの蒸気抜きのバランスが優れており、蒸気鍋と同等の調理が可能であり、繰り返し利用できる点においても、経済的に優れた包装袋といえる。

Claims (2)

  1. 合成樹脂フィルムによって形成されており青果物を収納した状態で開口部を捩ることのみによってその収納状態を保持する青果物の鮮度保持用包装袋であって、
    純曲げ試験における曲げ剛性が、縦方向、横方向ともに、0.05gf・cm /cm以上0.15gf・cm /cm以下である20〜40μmの厚みを有するポリエチレンテレフタレートあるいはポリ乳酸によって形成された基材層を含むフィルムによって形成された二方袋あるいは三方袋であり、
    内面に防曇剤をコーティングしたものであるとともに、
    内容物を収納した状態で、開口部の左右を内側に折り込むようにして3つ折り状に重ね合わせて、その重ね合わせた部分を全幅に亘って180°捩ることによって開口部を絞り込んだときに、その捩った状態がそのまま保持されることを特徴とする青果物の鮮度保持用包装袋。
  2. 合成樹脂フィルムの純曲げ試験における曲げヒステリシスが、縦方向、横方向ともに、0.001gf・cm/cm以上0.02gf・cm/cm以下であることを特徴とする請求項1に記載の青果物の鮮度保持用包装袋。
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