JP7283921B2 - ワイヤハーネス - Google Patents
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Description
また、ワイヤハーネス513の分岐部510は、保護機能を有していないため、車両要件上保護が必要な部位には分岐を作ることができない。さらに、車体固定穴に固定するためのクリップ585を分岐部510に作ることもできない。
更に、特許文献2に開示されたワイヤハーネスへの成形方法に用いられる成形装置(樹脂成形装置)は、金型キャビティの内壁面に装着した多孔質材を通じて流体状の可塑剤を給排する経路を設けると共に、ワイヤハーネスの分岐部を金型キャビティ内に仮固定するインサート部材を載置する必要がある。このインサート部材には、樹脂材料の射出充填操作中にワイヤハーネスの分岐部が金型キャビティ内で変位しないように位置決めして仮固定する複数のピンが立設されている。そのため、成形装置は複雑で大掛かりになり、製造コストの上昇を招いた。
(1) 幹線と、前記幹線の途中における分岐部から分岐される少なくとも1本の支線と、前記分岐部に隣接する前記幹線の上流側及び下流側をそれぞれ覆う一対の筒状の幹線保護管と、前記分岐部に隣接する前記支線を覆う筒状の支線保護管と、前記分岐部に隣接する前記幹線保護管及び前記支線保護管のそれぞれの末端開口部と前記分岐部とを一体に覆って熱可塑性樹脂材料によりモールド成形された分岐被覆部材と、を備え、前記上流側の前記幹線保護管の延在方向に沿って延びる上流側幹線筒状被覆部と、前記下流側の前記幹線保護管の延在方向に沿って延びる下流側幹線筒状被覆部と、前記支線保護管の延在方向に沿って延びる支線筒状被覆部と、を一体に有する前記分岐被覆部材の底面には、車体パネルに面接触される平坦面が前記上流側幹線筒状被覆部と前記下流側幹線筒状被覆部と前記支線筒状被覆部とに跨って延びるように形成されていることを特徴とするワイヤハーネス。
また、分岐部に一体に成形された分岐被覆部材は、モールド成形されて幹線保護管及び支線保護管のそれぞれの末端開口部に固着されるので、幹線保護管及び支線保護管に対する幹線及び支線の相対移動が高い強度で規制される。これにより、幹線から支線を分岐させる分岐部において、幹線保護管及び支線保護管に挿通された幹線及び支線は、幹線保護管及び支線保護管に対してそれぞれ高精度に位置決めされる。
即ち、本構成のワイヤハーネスにおける分岐被覆部材をモールド成形する樹脂成形装置では、成形型の保護管収容部に、幹線及び支線が挿入された幹線保護管及び支線保護管のそれぞれの末端開口部が配置された状態で、キャビティに樹脂材料が射出されて分岐被覆部材が分岐部に一体成形される。そこで、ワイヤハーネスの分岐部を樹脂材料中に埋め込み固定する従来のワイヤハーネスの製造方法に用いられる樹脂成形装置のように、幹線及び支線をキャビティ内で変位しないように位置決めして仮固定する必要がなく、本構成のワイヤハーネスにおける分岐被覆部材をモールド成形する樹脂成形装置は構造が簡単となる。
なお、ポリプロピレン、ポリアミド等の剛性の高い樹脂材料によって分岐被覆部材をモールド成形することによって、配索経路が規制されたワイヤハーネスを形成できることは云うまでもない。
図1の(a)は本発明の第1実施形態に係るワイヤハーネス13の要部斜視図、図1の(b)は(a)に示したワイヤハーネス13の分岐被覆部材50が一体にモールド成形される前の要部斜視図である。本発明の第1実施形態に係るワイヤハーネス13は、自動車等に設けられるワイヤハーネスに好適に用いられる。
また、本実施形態に係る幹線保護管15,16及び支線保護管17には、電線29を挿入するためのスリットが形成されていないが、軸線に沿う方向で幹線保護管15,16及び支線保護管17の全長に渡ってそれぞれスリットが形成されていてもよいことは云うまでもない。
本第1実施形態に係るワイヤハーネス13では、幹線32の途中から支線30が分岐された分岐部11が、分岐部11に隣接する幹線保護管15,16及び支線保護管17のそれぞれの末端開口部31,33,35と一体に熱可塑性樹脂材料によりモールド成形された分岐被覆部材50によって覆われる。そこで、分岐被覆部材50が一括成形されることによって、従来のような分岐部形成のためのたすき掛けテープ巻きやコルゲート固定テープ巻きの工数の削減が可能となる。更に、一括成形した熱可塑性樹脂材料によって各保護管(幹線保護管15,16及び支線保護管17)と伴に分岐部全体を覆うことで、分岐部11を確実に保護することができる。
図1の(b)に示したように、上述したワイヤハーネス13を成形するには、先ず、幹線32の分岐部11を挟んで上流側に幹線保護管15が挿着され、下流側に幹線保護管16が挿着され、分岐部11に隣接する支線30に支線保護管17が挿着される。
最後に、幹線保護管15,16及び支線保護管17のそれぞれの分岐部11と反対側の末端開口部が、絶縁テープ37によって幹線32及び支線30に固定されることで、ワイヤハーネス13の製造が完了する(図1参照)。
低圧射出装置190は、絶縁性の合成樹脂等を加熱して溶融するヒータが設けられた加熱筒191と、加熱筒191の溶融樹脂を図示しないノズルから射出するプランジャ193と、プランジャ193を前進させる射出シリンダ195と、射出シリンダ195を駆動するハンドル197と、加熱筒191の加熱温度を所望の温度に保持する温調器199と、を有し、これらが台座196に立設する支柱194に支持される。
なお、本実施形態では、成形型170が水平割型のものについて説明したが、成形型170は垂直割型であってもよい。
そこで、分岐部11Aに隣接する支線30を覆う支線保護管17の延在方向一端側に設けられた末端開口部35は、幹線32の軸線に斜めに交差して配置されている。
更に、上述した分岐被覆部材50や分岐被覆部材60のように、剛性の高い絶縁性の合成樹脂材料より成形された本発明の分岐被覆部材は、幹線32から支線30が分岐される分岐部11,11Aの形状に応じて種々の形状にモールド成形されることで、幹線32及び支線30を所望の分岐配索形状に形成することができる。即ち、剛性の高い樹脂材料によって分岐被覆部材をモールド成形することによって、配索経路が規制されたワイヤハーネスを形成できる。
本第3実施形態のワイヤハーネス13Bは、幹線32の途中における分岐部11Bから分岐される支線30が、幹線32の軸線に対して平行に下流側(図6の(a)参照)、又は、上流側(図6の(b)参照)に延出される。
更に、本第3実施形態のワイヤハーネス13Bにおける分岐被覆部材70は、様々な配索経路形態に対応することができる柔軟な形状が可能となり、ワイヤハーネスの配索作業性を向上させると共に、汎用性を高めることができる。
本第4実施形態のワイヤハーネス13Cは、図7に示すように、幹線32の途中における分岐部11Cから分岐される支線30が、幹線32の軸線に直交して延出されている。
クリップ85は、一対の係止爪86をつぼめて軸部87が取付孔に挿入される。クリップ85は、当接板88が車体パネルに当接すると、車体パネルの裏側で一対の係止爪86が開き、係止爪86と当接板88とで車体パネルを挟んで、車体パネルに係止される。
更に、本第4実施形態のワイヤハーネス13Cのように、クリップ85を分岐被覆部材80に同時にモールド成形することによって、図9に示した従来のワイヤハーネス513のように、クリップ585をコルゲートチューブ515に別途設ける必要がなくなり、部品在庫及び部品点数の削減や、部品取付け工数の削減が可能となる。
本第5実施形態のワイヤハーネス13Dは、図8に示すように、幹線32の途中における分岐部11Dから分岐される支線30が、幹線32の軸線に直交して延出されている。
更に、本第5実施形態のワイヤハーネス13Dのように、プロテクタとして利用可能な円筒部95やクリップ85を分岐被覆部材90に同時にモールド成形することによって、プロテクタやクリップを幹線32に別途設ける必要がなくなり、部品在庫及び部品点数の削減や、部品取付け工数の削減が可能となる。
[1] 幹線(32)と、
前記幹線の途中における分岐部(11,11A,11B,11C,11D)から分岐される少なくとも1本の支線(30)と、
前記分岐部に隣接する前記幹線の上流側及び下流側をそれぞれ覆う一対の筒状の幹線保護管(15,16)と、
前記分岐部に隣接する前記支線を覆う筒状の支線保護管(17)と、
前記分岐部に隣接する前記幹線保護管及び前記支線保護管のそれぞれの末端開口部(31,33,35)と前記分岐部とを一体に覆って熱可塑性樹脂材料によりモールド成形された分岐被覆部材(50,60,70,80,90)と、
を備えることを特徴とするワイヤハーネス(13,13A,13B,13C,13D)。
[2] 前記分岐被覆部材(70)が、シリコン、ゴム等の弾性樹脂材料によってモールド成形された
ことを特徴とする上記[1]に記載のワイヤハーネス(13B)。
[3] 前記分岐被覆部材(80,90)が、一体にモールド成形された機能部(クリップ85、円筒部95)を有する
ことを特徴とする上記[1]又は[2]に記載のワイヤハーネス(13C,13D)。
13…ワイヤハーネス
15…幹線保護管
16…幹線保護管
17…支線保護管
30…支線
31…末端開口部
32…幹線
33…末端開口部
35…末端開口部
50…分岐被覆部材
Claims (3)
- 幹線と、
前記幹線の途中における分岐部から分岐される少なくとも1本の支線と、
前記分岐部に隣接する前記幹線の上流側及び下流側をそれぞれ覆う一対の筒状の幹線保護管と、
前記分岐部に隣接する前記支線を覆う筒状の支線保護管と、
前記分岐部に隣接する前記幹線保護管及び前記支線保護管のそれぞれの末端開口部と前記分岐部とを一体に覆ってモールド成形された分岐被覆部材と、
を備え、
前記上流側の前記幹線保護管の延在方向に沿って延びる上流側幹線筒状被覆部と、前記下流側の前記幹線保護管の延在方向に沿って延びる下流側幹線筒状被覆部と、前記支線保護管の延在方向に沿って延びる支線筒状被覆部と、を一体に有する前記分岐被覆部材の底面には、車体パネルに面接触される平坦面が前記上流側幹線筒状被覆部と前記下流側幹線筒状被覆部と前記支線筒状被覆部とに跨って延びるように形成されている
ことを特徴とするワイヤハーネス。 - 前記分岐被覆部材が、シリコン又はゴムの弾性樹脂材料によってモールド成形された
ことを特徴とする請求項1に記載のワイヤハーネス。 - 前記分岐被覆部材が、一体にモールド成形された機能部を有する
ことを特徴とする請求項1又は2に記載のワイヤハーネス。
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