JP2014072923A - ハーネス挿通構造 - Google Patents

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建彦 上原
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Abstract

【課題】付近にワイヤハーネスの標準の円形断面の外径よりも幅の狭い異形断面の開口部しか存在しない場合に、その異形断面の開口部にワイヤハーネスを挿通させる最短経路によるワイヤハーネスの配索を実現して、ワイヤハーネスの長さを短縮することができるハーネス挿通構造を提供すること。
【解決手段】ワイヤハーネス127の標準の円形断面の外径よりも幅の狭い異形断面の開口部119にワイヤハーネス127を挿通させるハーネス挿通構造であって、開口部119を挿通するワイヤハーネス127の所定長の範囲において、ワイヤハーネス127の開口部119を挿通する電線群の外形を樹脂によって開口部119に挿通可能な断面形状に押し固めた異形成形部130に、形成する。
【選択図】図3

Description

本発明は、筐体の開口部にワイヤハーネスを挿通させるハーネス挿通構造に関する。
図6は、車両110と、該車両110に配索された従来のワイヤハーネス120を示している。
ワイヤハーネス120は、図6に示すように、第1の幹線ハーネス121と、第2の幹線ハーネス122と、第3の幹線ハーネス123と、第4の幹線ハーネス124と、第1の分岐ハーネス125と、第2の分岐ハーネス126と、を備えている。
第1の幹線ハーネス121は、図6に示すように、車体底部中央の起点Aから左側の車体側縁部112の第1の分岐点B1まで配索されるワイヤハーネスである。この第1の幹線ハーネス121は、起点Aから車幅方向に沿って車体底部に配索されて、不図示のセンターピラー付近で、車体側縁部112側のハーネス配索スペース115(図2参照)に導入される。
第2の幹線ハーネス122は、第1の分岐点B1から車体側縁部112上の前輪寄りの位置である第1の終端点Cまで配索されるワイヤハーネスである。
第3の幹線ハーネス123は、第1の分岐点B1から車体側縁部112上の後輪寄り位置である第1の経由点D1まで配索されるワイヤハーネスである。
第4の幹線ハーネス124は、第1の経由点D1から、第2の経由点E及び第3の経由点Fを経由して、車体後部の第2の終端点Gまで配索されるワイヤハーネスである。
第1の分岐ハーネス125は、第3の幹線ハーネス123上の第1の経由点D1寄りの位置に設定された第2の分岐点D2から分岐して、後部座席側に位置する第3の終端点Hまで配索されるワイヤハーネスである。
第2の分岐ハーネス126は、第4の幹線ハーネス124上の第3の経由点Fから分岐して、車体天井部に位置する第4の終端点Iまで配索されるワイヤハーネスである。
ワイヤハーネス120を構成する各幹線ハーネス121,122,123,124や、各分岐ハーネス125,126において、車体パネルやフレーム等の筐体の開口を挿通する少なくとも所定の長さ範囲は、下記特許文献1にも開示されているように、筐体との擦れによる電線の汚損を防止するために、プロテクタにより覆われた構造とすることが多い。そして、プロテクタは、下記特許文献1にも開示されているように、コルゲートチューブ等の円筒状のものが多く、その結果、ワイヤハーネスの外形は、円形断面になることが多い(下記特許文献1参照)。
図2は、図6に示した車両110の起点Aから車体側縁部112までの車体底部における筐体構造を示している。図2において、矢印Wは車体幅方向を示し、矢印Lは車体前後方向を示している。
車体の底壁板114には、車体幅方向に沿って一対の補強用ビーム部114a,114bが並走して形成されている。一対の補強用ビーム部114a,114bの端部は車体側縁部112に連なる。そして、車体側縁部112には、車体前後方向に沿って延在するハーネス配索スペース115が備えられている。このハーネス配索スペース115に第2の幹線ハーネス122及び第3の幹線ハーネス123が配索される。
図2には示していないが、底壁板114側の配索スペースと、車体側縁部112のハーネス配索スペース115との間は、内装壁(筐体)である側部ガーニッシュにより仕切られる。
また、第1の幹線ハーネス121の起点Aは、車体の前方側に位置している一方の補強用ビーム部114aの途中付近に設定されている。また、一方の補強用ビーム部114aの端部付近には、センターピラーが配置される。そのため、他方の補強用ビーム部114bの端部付近では、ハーネス配索スペース115に連通する比較的大きな開口を確保できるが、一方の補強用ビーム部114aの端部付近では、第1の幹線ハーネス121の円形断面の外径よりも幅の狭い開口しか確保することができない。
そこで、従来では、図2に示すように、起点Aから延出する第1の幹線ハーネス121は、補強用ビーム部114aに沿って車体側縁部112付近まで配索した後、補強用ビーム部114b側に引き回し、図3(a)に示すように補強用ビーム部114bの端部付近の側部ガーニッシュ117の一部を切り欠いて、第1の幹線ハーネス121の円形断面の外径よりも幅の広い開口部118を形成し、該開口部118よりハーネス配索スペース115内に導入する。
即ち、従来では、一般的に、ワイヤハーネス120(第1の幹線ハーネス121)の円形断面の外径よりも幅の広い開口部118が確保できる位置まで、ワイヤハーネス120(第1の幹線ハーネス121)を延長して配索して、各必要経路にワイヤハーネス120(第1の幹線ハーネス121)を配索した状態にする。
特開2012−5217号公報
ところが、前述のように、ワイヤハーネスは標準の円形断面のまま開口部を挿通させるというハーネス挿通構造を採用していると、付近にはワイヤハーネスの標準の円形断面よりも小さな開口部しか確保できない環境では、前記標準の円形断面よりも大きな開口部が確保できる遠くの位置までワイヤハーネスを迂回させなければならず、ワイヤハーネスの長尺化や大型化を招くという問題があった。
そこで、本発明の目的は、上記課題を解消することに係り、付近にワイヤハーネスの標準の円形断面の外径よりも幅の狭い異形断面の開口部しか存在しない場合に、その異形断面の開口部にワイヤハーネスを挿通させる最短経路によるワイヤハーネスの配索を実現して、ワイヤハーネスの長さを短縮することができるハーネス挿通構造を提供することにある。
本発明の前述した目的は、下記の構成により達成される。
(1) ワイヤハーネスの円形断面の外径よりも幅の狭い異形断面の開口部に前記ワイヤハーネスを挿通させるハーネス挿通構造であって、
前記開口部を挿通する前記ワイヤハーネスの所定長の範囲において、前記ワイヤハーネスの前記開口部を挿通する電線群の外形を樹脂によって前記開口部に挿通可能な断面形状に押し固めた異形成形部に、形成したことを特徴とするハーネス挿通構造。
(2) 前記異形成形部は、ホットメルト、又は発泡プラスチックにより所定の異形断面に形成されることを特徴とする上記(1)に記載のハーネス挿通構造。
(3) 前記異形成形部は、前記ワイヤハーネスの配索作業現場に持ち込み可能な小型の成形機により形成されることを特徴とする上記(1)又は(2)に記載のハーネス挿通構造。
上記(1)の構成によれば、ワイヤハーネスの外形を、部分的に、当該ワイヤハーネスの標準の円形断面の外径よりも幅の狭い異形断面の異形成形部に形成して、該異形成形部を開口部に挿通する部位とする。
そのため、付近にワイヤハーネスの標準の円形断面の外径よりも幅の狭い異形断面の開口部しか存在しない場合に、その異形断面の開口部にワイヤハーネスを挿通させる最短経路によるワイヤハーネスの配索を実現することができる。その結果、ワイヤハーネスを迂回させてワイヤハーネスの標準の円形断面の外径よりも幅の広い開口部をワイヤハーネスの挿通部とする従来のハーネス挿通構造の場合と比較すると、ワイヤハーネスの長さを短縮することができ、ワイヤハーネスを小型化することができる。
上記(2)の構成によれば、ワイヤハーネスの途中に部分的に形成する異形成形部は、開口部を挿通可能に、且つ開口部との擦れでワイヤハーネスが傷つかないように、ワイヤハーネスを構成している電線群を束ねるだけであるので、それほど精度が必要なく、ホットメルトや発泡プラスチックによる成形により形成することで、製造を容易に、且つコストの低減を図ることができる。
また、異形成形部を現場合わせで形成するような場合は、射出成形機によって成形してもよいし、より簡易なホットメルトや発泡プラスチックにより成形することで、異形成形部の生産性を向上させることができる。
上記(3)の構成によれば、現場で臨機応変に異形成形部を形成することができ、組立誤差や個体差を考慮して、ワイヤハーネスの異形断面の開口部への挿通を、現場作業として効率よく実施することが可能になる。
本発明によるハーネス挿通構造によれば、ワイヤハーネスの外形を、部分的に、当該ワイヤハーネスの標準の円形断面の外径よりも幅の狭い異形断面の異形成形部に形成して、該異形成形部を開口部に挿通する部位とする。
そのため、付近にワイヤハーネスの標準の円形断面の外径よりも幅の狭い異形断面の開口部しか存在しない場合に、その異形断面の開口部にワイヤハーネスを挿通させる最短経路によるワイヤハーネスの配索を実現することができる。その結果、ワイヤハーネスを迂回させてワイヤハーネスの標準の円形断面の外径よりも幅の広い開口部をワイヤハーネスの挿通部とする従来のハーネス挿通構造の場合と比較すると、ワイヤハーネスの長さを短縮することができ、ワイヤハーネスを小型化することができる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
図1は本発明に係るハーネス挿通構造を使ってワイヤハーネスが配索された車両の一実施形態の斜視図である。 図2は図1に示したワイヤハーネスが配索される車体底部における筐体構造を示す斜視図である。 図3(a)は従来のハーネス挿通構造によってワイヤハーネスが挿通された開口部の断面図で図2のX1−X1断面図、図3(b)は本発明の一実施形態のハーネス挿通構造によってワイヤハーネスが挿通された開口部の断面図で図2のX2−X2断面図である。 図4は本発明の一実施形態のハーネス挿通構造でワイヤハーネス上に形成する異形成形部の具体的な形状の説明図であり、図4(a)は長方形状断面、図4(b)は三角形状断面、図4(c)は鉤形状断面である。 図5は本発明の実施形態の製造に用いられる成形機の全体斜視図である。 図6は従来のハーネス挿通構造を使ってワイヤハーネスが配索された車両の斜視図である。
以下、本発明に係るハーネス挿通構造の好適な実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1〜図4は本発明に係るハーネス挿通構造の一実施形態を示したもので、図1は本発明に係るハーネス挿通構造を使ってワイヤハーネスが配索された車両の一実施形態の斜視図、図2は図1に示したワイヤハーネスが配索される車体底部における筐体構造を示す斜視図、図3(a)は従来のハーネス挿通構造によってワイヤハーネスが挿通された開口部の断面図で図2のX1−X1断面図、図3(b)は本発明の一実施形態のハーネス挿通構造によってワイヤハーネスが挿通された開口部の断面図で図2のX2−X2断面図、図4は本発明の一実施形態のハーネス挿通構造でワイヤハーネス上に形成する異形成形部の具体的な形状の説明図である。
この一実施形態のハーネス挿通構造において、図1に示すように、一実施形態の車両110に配索されるワイヤハーネス120Vは、第1の幹線ハーネス127と、第2の幹線ハーネス128と、第3の幹線ハーネス129と、第4の幹線ハーネス124と、第1の分岐ハーネス125と、第2の分岐ハーネス126と、を備えている。
車両110は、図6に示したものと共通の構成である。
本実施形態のワイヤハーネス120Vは、図6に示したワイヤハーネス120の一部を改良したものである。
ワイヤハーネス120Vにおける第1の幹線ハーネス127は、図1に示すように、車体底部中央の起点Aから左側の車体側縁部112の第1の分岐点B2まで配索されるワイヤハーネスである。この第1の幹線ハーネス127は、起点Aから車幅方向に沿って車体底部に配索されて、不図示のセンターピラー付近で、車体側縁部112側のハーネス配索スペース115(図2参照)に導入される。
第2の幹線ハーネス128は、第1の分岐点B2から車体側縁部112上の前輪寄りの位置である第1の終端点Cまで配索されるワイヤハーネスである。
第3の幹線ハーネス129は、第1の分岐点B2から車体側縁部112上の後輪寄り位置である第1の経由点D1まで配索されるワイヤハーネスである。
第4の幹線ハーネス124は、第1の経由点D1から、第2の経由点E及び第3の経由点Fを経由して、車体後部の第2の終端点Gまで配索されるワイヤハーネスである。
第1の分岐ハーネス125は、第3の幹線ハーネス129上の第1の経由点D1寄りの位置に設定された第2の分岐点D2から分岐して、後部座席側に位置する第3の終端点Hまで配索されるワイヤハーネスである。
第2の分岐ハーネス126は、第4の幹線ハーネス124上の第3の経由点Fから分岐して、車体天井部に位置する第4の終端点Iまで配索されるワイヤハーネスである。
ワイヤハーネス120Vを構成する各幹線ハーネス128,129,124や、各分岐ハーネス125,126において、車体パネルやフレーム等の筐体の開口を挿通する少なくとも所定の長さ範囲は、筐体との擦れによる電線の汚損を防止するために、プロテクタにより覆われた構造とすることが多い。そして、プロテクタは、コルゲートチューブや専用設計の円筒状のものが多く、その結果、これらのワイヤハーネスの外形は、円形断面になることが多い。
一方、ワイヤハーネス120Vを構成する第1の幹線ハーネス127の場合は、第1の分岐点B2付近の所定の長さ範囲が、異形成形部130に形成されている。
図2は、図1に示した車両110の起点Aから車体側縁部112までの車体底部における筐体構造を示している。図2において、矢印Wは車体幅方向を示し、矢印Lは車体前後方向を示している。
車体の底壁板114には、車体幅方向に沿って一対の補強用ビーム部114a,114bが並走して形成されている。一対の補強用ビーム部114a,114bの端部は車体側縁部112に連なる。そして、車体側縁部112には、車体前後方向に沿って延在するハーネス配索スペース115が備えられている。このハーネス配索スペース115に第2の幹線ハーネス128及び第3の幹線ハーネス129が配索される。
図2には示していないが、底壁板114側の配索スペースと、車体側縁部112のハーネス配索スペース115との間は、内装壁(筐体)である側部ガーニッシュにより仕切られる。
また、第1の幹線ハーネス127の起点Aは、車体の前方側に位置している一方の補強用ビーム部114aの途中付近に設定されている。また、一方の補強用ビーム部114aの端部付近には、センターピラーが配置される。そのため、他方の補強用ビーム部114bの端部付近では、ハーネス配索スペース115に連通する比較的大きな開口を確保できるが、一方の補強用ビーム部114aの端部付近では、第1の幹線ハーネス127の円形断面の外径よりも幅の狭い異形断面の開口部119しか確保することができない。
そこで、本実施形態では、第1の幹線ハーネス127の円形断面の外径よりも幅の狭い異形断面の開口部119(図3(b)参照)を挿通させるための部位として、前記異形成形部130を形成している。
この異形成形部130は、第1の幹線ハーネス127の前記異形断面の開口部119を挿通する電線群131の外形を樹脂によって、異形断面の開口部119に挿通可能な断面形状に押し固めたものである。
異形成形部130は、図4(a)に示す長方形状断面、図4(b)に示す三角形状断面、図4(c)に示す鉤形状断面など、側部ガーニッシュなどの筐体に形成される異形断面の開口部119の形状に対応した任意形状に設定することができる。これらの形状は、異形断面の開口部119を挿通可能な形状に形成されればよく、開口部119と相似の形状に正確に形成されなくてもよく、高精度は要求されない。また、電線群131の保護が不要な配索部分であれば、電線群131が露出した状態で異形断面形状が形成されてもよい。
なお、図4において、符号131は第1の幹線ハーネス127を構成する電線群であり、符号132は電線群131を所定の異形断面形状に押し固める樹脂層である。樹脂層は、異形断面形状を維持していれば、気泡が混入していてもよい。
異形成形部130は、第1の幹線ハーネス127において標準的な円形断面の外径を付与しているプロテクタ或いは外被を切除して、バラの被覆電線群の束を適宜樹脂材料によって所定の異形形状に押し固めたものである。
本実施形態の場合、異形成形部130は、ホットメルト、又は発泡プラスチックにより所定の異形断面に成形される。
更に、異形成形部130は、ワイヤハーネス120Vの配索作業現場に持ち込み可能な小型の成形機により形成することが好ましい。
以上に説明した一実施形態のハーネス挿通構造の場合、第1の幹線ハーネス127の外形を、部分的に、当該第1の幹線ハーネス127の標準の円形断面の外径よりも幅の狭い異形断面の異形成形部130に形成して、該異形成形部130を筐体の異形断面の開口部119に挿通する部位とする。
そのため、付近にワイヤハーネス120Vの標準の円形断面の外径よりも幅の狭い異形断面の開口部119しか存在しない場合に、その異形断面の開口部119に第1の幹線ハーネス127を挿通させる最短経路によるワイヤハーネス120Vの配索を実現することができる。その結果、ワイヤハーネス120Vを迂回させてワイヤハーネス120Vの標準の円形断面の外径よりも幅の広い開口部118をワイヤハーネス120Vの挿通部とする従来のハーネス挿通構造の場合と比較すると、第1の幹線ハーネス127の長さを短縮することができ、ワイヤハーネス120Vを小型化することができる。
また、以上に説明した一実施形態のハーネス挿通構造の場合、第1の幹線ハーネス127の途中に部分的に形成する異形成形部130は、開口部119を挿通可能に、且つ開口部119との擦れでワイヤハーネス120Vが傷つかないように、第1の幹線ハーネス127を構成している電線群131を束ねるだけであるので、それほど精度が必要なく、射出成形、ホットメルト、又は発泡プラスチックによる成形により形成することで、製造を容易に、且つコストの低減を図ることができる。
また、異形成形部130を現場合わせで形成するような場合は、射出成形機によって成形してもよいし、より簡易なホットメルトや発泡プラスチックにより成形することで、異形成形部130の生産性を向上させることができる。
また、以上に説明した一実施形態のハーネス挿通構造の場合、現場で臨機応変に異形成形部130を形成することができ、組立誤差や個体差を考慮して、ワイヤハーネス120Vの異形断面の開口部119への挿通を、現場作業として効率よく実施することが可能になる。
次に、本実施形態に係る異形成形部130の製造装置の一例について説明する。
本実施形態に係る異形成形部130の製造に用いられるのは、図5に示すように、電動機等の外部動力なしに作業員一人で操作できるマイクロ成形機であって、金型143と、図示しない型締め装置と、金型143に溶融樹脂を加圧注入する射出成形機145と、から構成されている。
射出成形機145は、ポリプロピレン等の合成樹脂等を加熱して溶融するヒータが設けられた加熱筒147と、加熱筒147内の溶融樹脂を図示しないノズルから射出するプランジャ149と、プランジャ149を前進させる射出シリンダ151と、射出シリンダ151を駆動するハンドル153と、加熱筒147の加熱温度を所望の温度に保持する温調器155と、を有し、これらが台座157に立設する装置支柱159に支持されている。
なお、本実施形態におけるマイクロ成形機とは、一回の射出成形で成形できる樹脂の量が最大で10g程度のものであって、且つ、金型143の型締め時に、エアシリンダ又はリンク等を用いて手動で行うことができるものをいう。従って、マイクロ成形機としての射出成形機145は、電動機やエア等の外部動力によって射出シリンダ151を駆動するものであってもよい。
金型143は下型161と上型167を備えた水平割金型であって、下型161と上型167とで異形成形部用キャビティが画成される。上型167は、異形成形部用キャビティと射出成形機145のノズルとを連通させるゲート(図示せず)を備えている。
即ち、金型143は、下型161と上型167が合わせられることで、異形成形部用キャビティが形成され、この成形空間にゲートから溶融樹脂を射出することで、異形成形部130が成形される。
金型143を型締めした際の成形空間の容量は、数10cm3となっている。なお、本実施形態では、金型143が水平割金型のものについて説明したが、垂直割金型であってもよい。
また、上述のマイクロ成形機に代えて、据え置き型の射出成形機により異形成形部130を成形してもよい。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
例えば、異形成形部の具体的な形状は、図4に示した具体例以外の任意構造に設定することも可能である。
また、異形成形部130は、2色成形法を利用して、ワイヤハーネス120Vの電線群131を後から所定の断面形状に成形することも考えられる。
ここで、上述した本発明に係るハーネス挿通構造の実施形態の特徴をそれぞれ以下[1]〜[3]に簡潔に纏めて列記する。
[1] ワイヤハーネス(127)の円形断面の外径よりも幅の狭い異形断面の開口部(119)に前記ワイヤハーネス(127)を挿通させるハーネス挿通構造であって、
前記開口部(119)を挿通する前記ワイヤハーネス(127)の所定長の範囲において、前記ワイヤハーネス(127)の前記開口部(119)を挿通する電線群(131)の外形を樹脂によって前記開口部(119)に挿通可能な断面形状に押し固めた異形成形部(130)に、形成したことを特徴とするハーネス挿通構造。
[2] 前記異形成形部(130)は、ホットメルト、又は発泡プラスチックにより所定の異形断面に形成されることを特徴とする上記[1]に記載のハーネス挿通構造。
[3] 前記異形成形部(130)は、前記ワイヤハーネス(127)の配索作業現場に持ち込み可能な小型の成形機により形成されることを特徴とする上記[1]又は[2]に記載のハーネス挿通構造。
119 異形断面の開口部
120V ワイヤハーネス
127 第1の幹線ハーネス(ワイヤハーネス)
130 異形成形部
131 電線群

Claims (3)

  1. ワイヤハーネスの円形断面の外径よりも幅の狭い異形断面の開口部に前記ワイヤハーネスを挿通させるハーネス挿通構造であって、
    前記開口部を挿通する前記ワイヤハーネスの所定長の範囲において、前記ワイヤハーネスの前記開口部を挿通する電線群の外形を樹脂によって前記開口部に挿通可能な断面形状に押し固めた異形成形部に、形成したことを特徴とするハーネス挿通構造。
  2. 前記異形成形部は、ホットメルト、又は発泡プラスチックにより所定の異形断面に形成されることを特徴とする請求項1に記載のハーネス挿通構造。
  3. 前記異形成形部は、前記ワイヤハーネスの配索作業現場に持ち込み可能な小型の成形機により形成されることを特徴とする請求項1又は2に記載のハーネス挿通構造。
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