JP7283668B2 - 生ゴミ用臭気変調剤及び生ゴミの臭気変調方法 - Google Patents

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Description

本発明は、生ゴミ用臭気変調剤及び生ゴミの臭気変調方法に関する。
従来、日常生活において家庭等から出るゴミは、ゴミ収集車により収集される。具体的
には、街中において、ゴミの集積場所にゴミが出され、ゴミ収集車が集積場所に来て、作
業員がゴミをゴミ収集車のゴミ投入口から投入して収集し、次の集積場所に移動する。ま
た、収集後は、ゴミ収集車が街中を走行してゴミ処理場まで運搬し、ゴミ処理場において
処理を行っている。
ゴミの中でも特に生ゴミは、悪臭を発生する。ゴミの集積場所において、出された生ゴ
ミが悪臭を放つという問題がある。ゴミが回収された後においても生ゴミからでた液体が
集積場所に漏れ、集積場所に悪臭が付着するという問題がある。
また、ゴミ収集車は、ゴミ投入口が開口したままのタイプのものもあり、ゴミの収集の
際にゴミ収集車が街中を走行すると、悪臭が散布されるという問題がある。
悪臭の散布を抑制する手段として、脱臭装置が配設されたゴミ収集車が提案されている
(例えば、特許文献1の請求項4参照)。
しかしながら、生ゴミの悪臭は消臭し難く、脱臭装置等の消臭手段や、消臭剤を用いて
も、十分に消臭できないという問題がある。
従って、生ゴミの悪臭による問題を解決できる手段の開発が求められている。
特開2001-80707号公報
本発明は、生ゴミの悪臭を異なる臭気に変調して、生ゴミの悪臭による害を容易に解決
することができる生ゴミ用臭気変調剤、及び生ゴミの臭気変調方法を提供することを目的
とする。
本発明者は、鋭意研究を重ねた結果、生ゴミの悪臭を、異なる臭気に変調して他の不快
でない臭いに感じさせる生ゴミ用臭気変調剤によれば、生ゴミの悪臭による不快感を十分
に低減することができることを見出した。また、本発明者は、特定の成分を含有する生ゴ
ミ用臭気変調剤をゴミ収集車内部で、収容した生ゴミに散布することで、ゴミ収集車で発
生する生ごみの悪臭を他の臭いに変調することができ、不快感を容易に低減でき、上記目
的を達成することができることを見出し、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明は、下記の生ゴミ用臭気変調剤及び生ゴミの臭気変調方法に関する。
1.エステル類、アルデヒド類、アルコール類、及びピラン類を含有することを特徴とす
る生ゴミ用臭気変調剤。
2.前記エステル類は、ヘキサン酸エステル、プロピオン酸エステル、オクタン酸エステ
ル、酢酸エステル、酪酸エステル、イソ酪酸エステル及びアントラニル酸エステルからな
る群より選択される少なくとも一種である、項1に記載の生ゴミ用臭気変調剤。
3.前記エステル類の含有量は、生ゴミ用臭気変調剤を100質量%として18~75質
量%である、項1又は2に記載の生ゴミ用臭気変調剤。
4.前記アルデヒド類は、芳香族アルデヒド及び脂肪族アルデヒドから選択される少なく
とも一種である、項1~3のいずれかに記載の生ゴミ用臭気変調剤。
5.前記アルデヒド類の含有量は、生ゴミ用臭気変調剤を100質量%として0.1~2
5質量%である、項1~4のいずれかに記載の生ゴミ用臭気変調剤。
6.前記アルコール類は、脂肪族アルコール、モノテルペンアルコール及び芳香族アルコ
ールからなる群より選択される少なくとも一種である、項1~5のいずれかに記載の生ゴ
ミ用臭気変調剤。
7.前記アルコール類の含有量は、生ゴミ用臭気変調剤を100質量%として0.1~2
5質量%である、項1~6のいずれかに記載の生ゴミ用臭気変調剤。
8.前記ピラン類は、エチルマルトール及びマルトールから選択される少なくとも一種で
ある、項1~7のいずれかに記載の生ゴミ用臭気変調剤。
9.前記ピラン類の含有量は、生ゴミ用臭気変調剤を100質量%として0.1~10質
量%である、項1~8のいずれかに記載の生ゴミ用臭気変調剤。
10.更に、ラクトン類を含有する、項1~9のいずれかに記載の生ゴミ用臭気変調剤。
11.更に、ケトン類を含有する、項1~10のいずれかに記載の生ゴミ用臭気変調剤。
12.更に、天然香料を含有する、項1~11のいずれかに記載の生ゴミ用臭気変調剤。
13.ゴミ収集車内部で、収容した生ゴミに、エステル類、アルデヒド類、アルコール類
、及びピラン類を含有する生ゴミ用臭気変調剤を散布する、ことを特徴とする生ゴミの臭
気変調方法。
本発明の生ゴミ用臭気変調剤によれば、生ゴミの悪臭を、異なる臭気に変調して他の不
快でない臭いに感じさせるように変調することができ、生ゴミの悪臭による不快感を低減
することができる。また、本発明の生ゴミの臭気変調方法によれば、特定の成分を含有す
る生ゴミ用臭気変調剤をゴミ収集車内部で、収容した生ゴミに散布することで、ゴミ収集
車で発生する生ゴミの悪臭を不快でない臭いに感じさせるように変調することができ、生
ゴミの悪臭による不快感を容易に低減することができる。
以下、本発明の生ゴミ用臭気変調剤及び生ゴミの臭気変調方法について詳細に説明する
1.生ゴミ用臭気変調剤
本発明の生ゴミ用臭気変調剤は、エステル類、アルデヒド類、アルコール類、及びピラ
ン類を含有する。
(エステル類)
エステル類は、分子中にエステル結合を有する化合物であれば特に限定されない。エス
テル類としては、例えば、ヘキサン酸エステル、プロピオン酸エステル、オクタン酸エス
テル、酢酸エステル、酪酸エステル、イソ酪酸エステル、アントラニル酸エステル、蟻酸
エステル、ペンタン酸エステル、ヘプタン酸エステル等が挙げられる。これらの中でも、
ヘキサン酸エステル、プロピオン酸エステル、酢酸エステルが好ましい。また、上記エス
テル類としては、具体的には、アリルヘキサノエート、アリルシクロヘキシルプロピオネ
ート、cis-3-ヘキセニルアセテートを好適に用いることができる。
上記エステル類は、一種単独で用いてもよいし、二種以上を混合して用いてもよい。
エステル類の含有量は、生ゴミ用臭気変調剤を100質量%として18~75質量%が
好ましく、40~60質量%がより好ましく、40~50質量%が更に好ましい。エステ
ル類の含有量を上記範囲とすることにより、生ゴミの悪臭を、異なる臭気に変調して他の
不快でない臭いに感じさせるように、より十分に変調することができ、生ゴミの悪臭によ
る不快感をより十分に低減することができる。
(アルデヒド類)
アルデヒド類は、分子中にアルデヒド基を有する化合物であれば特に限定されない。ア
ルデヒド類としては、例えば、芳香族アルデヒド、脂肪族アルデヒド等を好適に用いるこ
とができる。上記脂肪族アルデヒドとしては、ジメチル-3-シクロヘキセニルカルバル
デヒドが挙げられる。上記アルデヒド類としては、ジメチル-3-シクロヘキセニルカル
バルデヒドがより好ましい。
上記アルデヒド類は、一種単独で用いてもよいし、二種以上を混合して用いてもよい。
アルデヒド類の含有量は、生ゴミ用臭気変調剤を100質量%として0.1~25質量
%が好ましく、0.1~15質量%がより好ましく、1~10質量%が更に好ましい。ア
ルデヒド類の含有量を上記範囲とすることにより、生ゴミの悪臭を、異なる臭気に変調し
て他の不快でない臭いに感じさせるように、より十分に変調することができ、生ゴミの悪
臭による不快感をより十分に低減することができる。
(アルコール類)
アルコール類としては特に限定されず、例えば、脂肪族アルコール、モノテルペンアル
コール、芳香族アルコール等が挙げられる。上記脂肪族アルコールとしては、cis-3
-ヘキセノールが挙げられる上記アルコール類としては、cis-3-ヘキセノールがよ
り好ましい。
上記アルコール類は、一種単独で用いてもよいし、二種以上を混合して用いてもよい。
アルコール類の含有量は、生ゴミ用臭気変調剤を100質量%として0.1~25質量
%が好ましく、1~15質量%がより好ましく、5~10質量%が更に好ましい。アルデ
ヒド類の含有量を上記範囲とすることにより、生ゴミの悪臭を、異なる臭気に変調して他
の不快でない臭いに感じさせるように、より十分に変調することができ、生ゴミの悪臭に
よる不快感をより十分に低減することができる。
(ピラン類)
ピラン類は、含酸素複素環式化合物であり、5個の炭素原子と1個の酸素原子により形
成される6員環のエーテル化合物を骨格とするピラン骨格を有しており、上記ラクトン類
以外の化合物であれば特に限定されない。ピラン類としては、例えば、マルトール、エチ
ルマルトール、その他のピラン骨格を有するピラン化合物が挙げられる。これらの中でも
、マルトール、エチルマルトールが好ましい。
上記ピラン類は、一種単独で用いてもよいし、二種以上を混合して用いてもよい。
ピラン類の含有量は、生ゴミ用臭気変調剤を100質量%として0.1~10質量%が
好ましく、0.1~5質量%がより好ましく、1~5質量%が更に好ましい。ピラン類の
含有量を上記範囲とすることにより、生ゴミの悪臭を、異なる臭気に変調して他の不快で
ない臭いに感じさせるように、より十分に変調することができ、生ゴミの悪臭による不快
感をより十分に低減することができる。
(ラクトン類)
本発明の生ゴミ用臭気変調剤は、ラクトン類を含有することが好ましい。ラクトン類は
、同一分子内のヒドロキシル基とカルボキシル基とが脱水縮合して生成する環状エステル
であれば特に限定されない。ラクトン類としては、例えば、γ-デカラクトン、γ-ウン
デカラクトン、γ-ノナラクトン、γ-ブチロラクトン、δ-ノナラクトン、δ-ウンデカ
ラクトン、δ-デカラクトン、δ-ドデカラクトン、γ-ドデカラクトン、γ-ヘプタラクト
ン、ε-デカラクトン、ε-ドデカラクトン、δ-ヘプタラクトン、δ-ヘキサデカラクトン
、δ-ヘキサラクトン、γ-ヘキサラクトン、δ-オクタデカラクトン、δ-オクタラクトン
、γ-オクタラクトン、δ-テトラデカラクトン、δ-トリデカラクトン、δ-バレロラクト
ン、γ-バレロラクトン等が挙げられる。これらの中でも、γ-デカラクトン、γ-ウン
デカラクトンが好ましい。
上記ラクトン類は、一種単独で用いてもよいし、二種以上を混合して用いてもよい。
ラクトン類の含有量は、生ゴミ用臭気変調剤を100質量%として0.1~25質量%
が好ましく、1~10質量%がより好ましく、1~5質量%が更に好ましい。ラクトン類
の含有量を上記範囲とすることにより、生ゴミの悪臭を、異なる臭気に変調して他の不快
でない臭いに感じさせるように、より十分に変調することができ、生ゴミの悪臭による不
快感をより十分に低減することができる。
(ケトン類)
本発明の生ゴミ用臭気変調剤は、ケトン類を含有することが好ましい。ケトン類は、分
子中にアルデヒド基を有する化合物であれば特に限定されない。ケトン類としては、例え
ば、テルペンケトン、脂肪族ケトン、芳香族ケトン等が挙げられる。これらの中でも、テ
ルペンケトンが好ましい。
上記ケトン類は、一種単独で用いてもよいし、二種以上を混合して用いてもよい。
ケトン類の含有量は、生ゴミ用臭気変調剤を100質量%として0.1~25質量%が
好ましく、0.1~10質量%がより好ましく、0.1~5質量%が更に好ましい。ケト
ン類の含有量を上記範囲とすることにより、生ゴミの悪臭を、異なる臭気に変調して他の
不快でない臭いに感じさせるように、より十分に変調することができ、生ゴミの悪臭によ
る不快感をより十分に低減することができる。
(天然香料)
本発明の生ゴミ用臭気変調剤は、天然香料を含有することが好ましい。天然香料は、天
然物から抽出される香料であれば特に限定されない。天然香料は、精油、コールドプレス
オイル、エキス、エッセンス等の形態で使用することができる。
上記天然香料は、一種単独で用いてもよいし、二種以上を混合して用いてもよい。
天然香料の含有量は、生ゴミ用臭気変調剤を100質量%として0.1~25質量%が
好ましく、1~10質量%がより好ましく、1~5質量%が更に好ましい。天然香料の含
有量を上記範囲とすることにより、生ゴミの悪臭を、異なる臭気に変調して他の不快でな
い臭いに感じさせるように、より十分に変調することができ、生ゴミの悪臭による不快感
をより十分に低減することができる。
(溶媒)
本発明の生ゴミ用臭気変調剤において、上記各成分は、溶媒中に分散していることが好
ましい。各成分が溶媒中に分散していることにより、生ゴミ用臭気変調剤中に各成分が均
一に分散することができ、本発明の生ゴミ用臭気変調剤が液安定性に優れ、臭気変調効果
をより効果的に発揮することができる。また、上記各成分が溶媒中に分散していることに
より、ゴミの集積場所に本発明の生ゴミ用変調剤を容易に散布することができ、ゴミ収集
車内部で、収容した生ゴミに散布することで、ゴミ収集車で発生する生ゴミの悪臭を他の
臭いに変調することができ、不快感を容易に低減することができる。
溶媒としては水、溶剤を用いることができるが、各成分との相溶性に優れる点で、溶剤
が好ましい。溶剤としては、上記各成分以外の溶剤であれば特に限定されず、アルコール
等を用いることができる。上記アルコールとしては特に限定されず、モノアルコール、又
は、ジオール、トリオール等のポリオールが挙げられる。また、上記アルコールとしては
、炭素数2~4のアルコールを好適に用いることができる。上記アルコールの炭素数は、
2~3がより好ましい。
上記溶媒の具体例としては、例えば、ジプロピレングリコール、2-(2エトキシエト
キシ)エタノール、ベンジルベンソエート、プロピレングリコール、トリアセチン、1,
3-ブチレングリコール、エタノール、クエン酸トリエチル等が挙げられ、上記各成分と
の相溶性に優れ、有害性が低い点で、ジプロピレングリコール、2-(2エトキシエトキ
シ)エタノール、ベンジルベンソエートが好ましい。
上記溶媒は、一種単独で用いてもよいし、二種以上を混合して用いてもよい。
溶媒の含有量は、生ゴミ用臭気変調剤を100質量%として1~60質量%が好ましく
、20~40質量%がより好ましい。溶媒の含有量を上記範囲とすることにより、生ゴミ
用臭気変調剤中に各成分が均一に分散することができ、生ゴミ用臭気変調剤が液安定性に
優れ、臭気変調効果をより効果的に発揮することができる。また、溶媒の含有量を上記範
囲とすることにより、ゴミの集積場所に本発明の生ゴミ用変調剤を容易に散布することが
でき、ゴミ収集車内部で、収容した生ゴミに散布することで、ゴミ収集車で発生する生ゴ
ミの悪臭を他の臭いに変調することができ、不快感を容易に低減することができる。
本発明の生ゴミ用臭気変調剤は、生ゴミの悪臭が発生する場所であれば有用に用いるこ
とができ、例えば、家庭等において生ゴミ自体に散布してもよいし、ゴミの集積所におい
てゴミの袋に散布してもよく、ゴミを収集する前後のゴミ集積所に散布してもよく、ゴミ
収集車内部で収容した生ゴミに散布してもよく、ゴミ処理場において散布してもよい。散
布方法としては特に限定されず、スプレーによる散布や、生ゴミ用臭気変調剤を滴下する
方法等、従来公知の方法により散布することができる。
2.生ゴミの臭気変調方法
本発明は、また、ゴミ収集車内部で、収容した生ゴミに、エステル類、アルデヒド類、
アルコール類、及びピラン類を含有する生ゴミ用臭気変調剤を散布する、ことを特徴とす
る生ゴミの臭気変調方法でもある。
本発明の生ゴミの臭気変調方法において散布する生ゴミ用臭気変調剤は、上述の生ゴミ
用臭気変調剤を用いることができる。
上記散布方法としては、生ゴミ用臭気変調剤を散布できれば特に限定されず、ゴミ収集
車のゴミ投入口の天井部分に設置されたノズルや、孔の空いた配管から生ゴミ用臭気変調
剤を散布する方法、ゴミ収集車のゴミ収容槽の天井部分に設置されたノズルや、孔の空い
た配管から生ゴミ用臭気変調剤を散布する方法等の散布方法が挙げられる。ゴミ投入口の
天井部分から散布した場合、ゴミ投入口の下部に設けられた、生ゴミから出る汚水を溜め
ておく汚水タンク内の汚水に生ゴミ用臭気変調剤が混入することとなり、より効果的に生
ゴミの悪臭を低減することができる点で好ましい。
散布の際の生ゴミ用臭気変調剤の温度は特に限定されず、10~25℃が好ましく、1
5~20℃がより好ましい。上記温度範囲で臭気変調剤を噴霧することにより、生ゴミ用
臭気変調剤が、臭気変調効果をより効果的に発揮することができる。
以下に実施例を示して本発明を具体的に説明する。但し、本発明は実施例に限定されな
い。
(生ゴミ用臭気変調剤の調製)
表1に示す配合の原料を、混合槽に投入して混合、撹拌し、生ゴミ用臭気変調剤を調製
した。具体的には、加熱装置を備えた混合槽に、表1に示す配合により溶剤を投入し、次
いで他の原料を順次添加して、20℃の条件下で30分間撹拌して、実施例1の生ゴミ用
臭気変調剤を調製した。
(評価)
上記のようにして調製した実施例1の生ゴミ用臭気変調剤を用いて、以下の評価を行っ
た。すなわち、菌検査用滅菌シャーレにろ紙を敷き、ゴミ収集車の汚水タンクに溜まった
汚水をろ紙の真ん中に1g滴下した。次いで、上記のようにして調製した実施例1の生ゴ
ミ用臭気変調剤を用い、当該実施例1の生ゴミ用臭気変調剤の0.1質量%エタノール溶
液を調製した。次いで、滴下した汚水の周りに、このエタノール溶液を0.1g滴下して
、試料を調製した。汚水は、表1に示すように、広島6ヶ所、及び大阪3ヶ所において採
取した汚水を用いた。
次いで、試料にシャーレで蓋をして、室温下(20℃)で10分間静置した。静置後蓋
を開けて、被験者がシャーレの中央の上10cmから臭いを嗅ぎ、下記評価基準に従って
官能評価を行った。被験者5人で上記試験を行い、評価値の平均を四捨五入して得られた
値により評価した。
5:生ゴミ臭を全く感じず、非常によい匂いだと感じた
4:生ゴミ臭を殆ど感じず、よい匂いだと感じた
3:生ゴミ臭を若干感じたが、不快でないと感じた
2:生ゴミ臭を感じ、よい匂いだと感じなかった
1:生ゴミ臭を強く感じ、不快な臭いだと感じた
結果を表1に示す。
Figure 0007283668000001

Claims (8)

  1. エステル類、アルデヒド類、アルコール類、ピラン類、及び、ケトン類を含有する生ゴミ用臭気変調剤であって、
    前記エステル類は、ヘキサン酸エステル、プロピオン酸エステル、オクタン酸エステル、及び、イソ酪酸エステルからなる群より選択される少なくとも一種であり、
    前記アルデヒド類は、芳香族アルデヒド及び脂肪族アルデヒドから選択される少なくとも一種であり、
    前記アルコール類は、脂肪族アルコール、モノテルペンアルコール及び芳香族アルコールからなる群より選択される少なくとも一種であり、
    前記ピラン類は、エチルマルトール及びマルトールから選択される少なくとも一種であ
    前記ケトン類の含有量は、生ゴミ用臭気変調剤を100質量%として0.1~25質量%である、
    ことを特徴とする生ゴミ用臭気変調剤。
  2. 前記エステル類の含有量は、生ゴミ用臭気変調剤を100質量%として18~75質量%である、請求項1に記載の生ゴミ用臭気変調剤。
  3. 前記アルデヒド類の含有量は、生ゴミ用臭気変調剤を100質量%として0.1~25質量%である、請求項1又は2に記載の生ゴミ用臭気変調剤。
  4. 前記アルコール類の含有量は、生ゴミ用臭気変調剤を100質量%として0.1~25質量%である、請求項1~3のいずれかに記載の生ゴミ用臭気変調剤。
  5. 前記ピラン類の含有量は、生ゴミ用臭気変調剤を100質量%として0.1~10質量%である、請求項1~4のいずれかに記載の生ゴミ用臭気変調剤。
  6. 更に、ラクトン類を含有する、請求項1~5のいずれかに記載の生ゴミ用臭気変調剤。
  7. 更に、天然香料を含有する、請求項1~のいずれかに記載の生ゴミ用臭気変調剤。
  8. ゴミ収集車内部で、収容した生ゴミに、エステル類、アルデヒド類、アルコール類、ピラン類、及び、ケトン類を含有する生ゴミ用臭気変調剤を散布する生ゴミの臭気変調方法であって、
    前記エステル類は、ヘキサン酸エステル、プロピオン酸エステル、オクタン酸エステル、及び、イソ酪酸エステルからなる群より選択される少なくとも一種であり、
    前記アルデヒド類は、芳香族アルデヒド及び脂肪族アルデヒドから選択される少なくとも一種であり、
    前記アルコール類は、脂肪族アルコール、モノテルペンアルコール及び芳香族アルコールからなる群より選択される少なくとも一種であり、
    前記ピラン類は、エチルマルトール及びマルトールから選択される少なくとも一種であ
    前記ケトン類の含有量は、生ゴミ用臭気変調剤を100質量%として0.1~25質量%である、ことを特徴とする生ゴミの臭気変調方法。
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