JP5337384B2 - 防臭剤組成物及び防臭方法 - Google Patents

防臭剤組成物及び防臭方法 Download PDF

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Description

本発明は、防臭剤組成物及び防臭方法に関する。さらに詳しくは、本発明は溶剤臭に特に好適な防臭剤組成物及び防臭方法に関する。
各種化学工場や製紙工場等では、製品の製造に伴い、各種のさまざまな不快に感じる臭気が発生する。このような臭気は、通常低濃度のものが多いが、特に近隣地区に住宅街が存在する場合、その防臭処理は確実に行う必要がある。
このため、それらの工場では、臭気ガスを吸引して消臭装置に導き、そこでストリッピング処理や、活性炭処理、生物処理、及び化学洗浄処理等を行い、無臭の排ガスとして系外に排出している(特許文献1、2参照)。
また、家庭内でも、さまざまな不快に感じる臭気が発生する。このような臭気に対して香料を主体とした芳香系消臭剤(マスキング剤、臭気中和剤等)の散布や噴霧が行なわれている(特許文献3参照)。
しかしながら、上記の消臭装置に臭気ガスを吸引して処理する方法では、吸引や消臭装置の設備コストが大きく、簡単には導入できない場合がある。
特に化学工場等では、キシレン、トルエン、及びベンゼン等の溶剤が多用されるが、このような溶剤が原因となって、溶剤臭が発生する。又、タールからも溶剤臭が発生する。通常、これらの溶剤臭の濃度自体は希薄である場合が多く、溶剤臭に対して上記のような比較的大規模な装置を導入するとなると、設備コストに加え、処理効率が上がらないという問題がある。
一方、家庭内においては、上記の芳香系消臭剤で大半の臭気は防臭可能であるが、溶剤を使用したボールペン等の文房具や、家庭用の各種油性ペンキ類等から発生する溶剤臭に対しては、消臭、及びマスキング効果が十分でないという問題がある。
特開2007−319842号公報 特開2007−160142号公報 特開2000−355696号公報
本発明は、特に溶剤臭に対して、効果的な防臭剤組成物を提供すること、及び溶剤臭に対して、容易で効果的な防臭方法を提供することを目的とするものである。
本発明者らは、前記目的を達成するために鋭意研究を重ねた結果、以下の発明を完成させた。すなわち、本発明は、
1.下記A群から選ばれる香料成分を3種類以上含むことを特徴とする防臭剤組成物、
A群:ラベンダー精油、シダーウッド精油、プチグレン精油、ローズマリー精油、ローズケトン類、イオノン類、アリルアミルグリコレート、トリプラール、リリアール、シトラール、リナロール、ゲラニオール、アセチルセドレン、メチルナフチルケトン、及びシトラールジエチルアセタール
2.下記A群から選ばれる香料成分を2種類以上、かつB群から選ばれる香料成分を1種類以上含むことを特徴とする防臭剤組成物、
A群:ラベンダー精油、シダーウッド精油、プチグレン精油、ローズマリー精油、ローズケトン類、イオノン類、アリルアミルグリコレート、トリプラール、リリアール、シトラール、リナロール、ゲラニオール、アセチルセドレン、メチルナフチルケトン、及びシトラールジエチルアセタール
B群:オレンジ油、α−ピネン、d−リモネン、β−カリオフィレン、ジヒドロミルセノール、酢酸p−tert−ブチルシクロヘキシル、酢酸リナリル、酢酸ゲラニル、酢酸シトロネリル、ガラクソリド、及びメチルアトラレート
3.溶剤臭用である上記1又は2記載の防臭剤組成物、
4.さらに界面活性剤を含む上記1〜3のいずれかに記載の防臭剤組成物、
5.さらに多価アルコール類を含む上記1〜4のいずれかに記載の防臭剤組成物、
6.下記A群から選ばれる香料成分を3種類以上含む防臭剤組成物を散布、噴霧又は添加することを特徴とする防臭方法、
A群:ラベンダー精油、シダーウッド精油、プチグレン精油、ローズマリー精油、ローズケトン類、イオノン類、アリルアミルグリコレート、トリプラール、リリアール、シトラール、リナロール、ゲラニオール、アセチルセドレン、メチルナフチルケトン、及びシトラールジエチルアセタール
7.下記A群から選ばれる香料成分を2種類以上、かつB群から選ばれる香料成分を1種類以上含む防臭剤組成物を散布、噴霧又は添加することを特徴とする防臭方法、
A群:ラベンダー精油、シダーウッド精油、プチグレン精油、ローズマリー精油、ローズケトン類、イオノン類、アリルアミルグリコレート、トリプラール、リリアール、シトラール、リナロール、ゲラニオール、アセチルセドレン、メチルナフチルケトン、及びシトラールジエチルアセタール
B群:オレンジ油、α−ピネン、d−リモネン、β−カリオフィレン、ジヒドロミルセノール、酢酸p−tert−ブチルシクロヘキシル、酢酸リナリル、酢酸ゲラニル、酢酸シトロネリル、ガラクソリド、及びメチルアトラレート
8.前記防臭剤組成物が、溶剤臭用である上記6又は7記載の防臭方法、
9.前記防臭剤組成物が、さらに界面活性剤を含む上記6〜8のいずれかに記載の防臭方法、
10.前記防臭剤組成物が、さらに多価アルコール類を含む上記6〜9のいずれかに記載の防臭方法、
を提供するものである。
本発明によれば、特に溶剤臭に対して、効果的な防臭剤組成物を提供すること、及び溶剤臭やタール臭に対して、容易で効果的な防臭方法を提供することができる。しかも、処理後に新たな不快臭を発生させることはない。
本発明の防臭剤組成物や防臭方法の対象となる臭気は、特に溶剤含有タールやキシレン、トルエン、及びベンゼン等の有機溶剤から発生する溶剤臭である。
具体的には、化学工場等で使用されるこれらの有機溶剤臭は溶剤タンク等から発生する。又例えば、製鋼工場では、コークス炉やタールデカンター等から上記溶剤臭が発生する。
一方、家庭では、ペンキ等の家庭用塗料やボールペン等の油性の筆記道具からも、前記溶剤臭は発生する。これらの溶剤臭は低濃度であるものの、実質的に完全に防臭することは困難であったが、本発明で提供される防臭剤組成物と防臭方法とにより、実質的にほぼ完全に防臭することが可能となる。
上記防臭剤組成物は、下記A群から選ばれる香料成分を3種類以上含むことを特徴とする防臭剤組成物である。
A群:ラベンダー精油、シダーウッド精油、プチグレン精油、ローズマリー精油、ローズケトン類、イオノン類、アリルアミルグリコレート、トリプラール、リリアール、シトラール、リナロール、ゲラニオール、アセチルセドレン、メチルナフチルケトン、及びシトラールジエチルアセタール
また、本発明の防臭剤組成物は、下記A群から選ばれる香料成分を2種類以上、かつB群から選ばれる香料成分を1種類以上含むことを特徴とする防臭剤組成物である。
A群:ラベンダー精油、シダーウッド精油、プチグレン精油、ローズマリー精油、ローズケトン類、イオノン類、アリルアミルグリコレート、トリプラール、リリアール、シトラール、リナロール、ゲラニオール、アセチルセドレン、メチルナフチルケトン、及びシトラールジエチルアセタール
B群:オレンジ油、α−ピネン、d−リモネン、β−カリオフィレン、ジヒドロミルセノール、酢酸p−tert−ブチルシクロヘキシル、酢酸リナリル、酢酸ゲラニル、酢酸シトロネリル、ガラクソリド、及びメチルアトラレート
すなわち、上記防臭剤組成物は、上記A群から選ばれる3種以上の香料成分を含むか、又はA群から2種以上選ばれ、かつ上記B群から1種以上選ばれる香料成分を含む防臭剤組成物である。
A群から3種以上選択することにより、特に溶剤臭に対して顕著な相乗効果を発揮する。又はA群から2種以上、及びB群から1種以上を選択することにより、B群の香料が補助的な作用効果を発揮して、やはり特に溶剤臭に対して顕著な効果を発揮する。
本発明で提供される防臭剤組成物は、上記の選択された香料を、水やアルコール等の適当な溶媒に溶解して水性系として、又は濃厚な界面活性剤等を用いて非水性系として、溶液状で使用することができる。上記水性系の場合には、香料の濃度にもよるが、香料の溶解や乳化、分散浸透等を容易にするために、上記香料成分以外にさらに界面活性剤を添加することが好ましい。
本発明の防臭剤組成物に使用される前記界面活性剤としては、ノニオン性、アニオン性、カチオン性、及び両性のいずれの界面活性剤も使用可能であるが、望ましくはノニオン性界面活性剤を使用する。
このようなノニオン性界面活性剤として、脂肪族アルコール(炭素数8〜24)アルキレンオキシド(炭素数2〜8)付加物(重合度=1〜100)、多価(2価〜10価またはそれ以上)アルコール脂肪酸(炭素数8〜24)エステル[モノステアリン酸グリセリン、モノラウリン酸ソルビタン、ポリオキシエチレングリコールソルビタンモノオレート等]、脂肪酸(炭素数8〜24)アルカノールアミド[1:1型ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド、1:1型ラウリン酸ジエタノールアミド等]、(ポリ)オキシアルキレン(炭素数2〜8、重合度=1〜100)アルキル(炭素数1〜22)フェニルエーテル、ポリオキシアルキレンジオール、(ポリ)オキシアルキレン(炭素数2〜8、重合度=1〜100)アルキル(炭素数8〜24)アミンおよびアルキル(炭素数8〜24)ジアルキル(炭素数1〜6)アミンオキシド[ラウリルジメチルアミンオキシド等]、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油等が挙げられるが、これらに限定されない。
また、前記防臭剤組成物の香料の溶解や乳化、分散、浸透を一層容易にするために、又は防臭剤組成物が凝固するのを防止するために、さらに多価アルコール類を添加することもできる。
このような多価アルコール類としては、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、プロピレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコール、ジエチレングリコール、ポリエチレングリコール、エチレングリコールモノエチルエーテル、イソプレングリコール、ペンタエリスリトール、ソルビトール等が例示される。
前記防臭剤組成物中の成分濃度は、水性系状組成物の場合、通常、香料が0.1〜10質量%、必要により界面活性剤が0.5〜20質量%、及びさらに必要により多価アルコール類が1〜30質量%、水が残部となるように配合する。
一方、非水性系の場合、通常、香料が0.5〜60質量%、残部が界面活性剤、又は多価アルコール類を添加する場合、通常、多価アルコール類が1〜30質量%、界面活性剤が残部となるように配合する。
このような溶液状の防臭剤組成物の場合、臭気が発生している固体や液体の臭気発生源に直接散布、又は噴霧することができる。その場合、手で振り掛けても良いが、通常は適当な散布器や噴霧器等の器具を使用して行う。
なお、文房具や家庭用塗料等の場合、それらの製造工場で油性インクや塗料中に、本発明に係る溶液状防臭剤組成物を所定量添加し、製品とすればよい。これらにおいては溶剤臭が発生せずに香料の香りを漂わせる。
本発明に係る防臭剤組成物は上記溶液状に限定されず、固体状、粉末状、ゲル状、エアゾール状など、臭気発生対象に応じて、任意の形状により使用することができる。
固体状防臭剤組成物は、担体を用いてそれに溶液状防臭剤組成物を含浸させ、適当な容器に収納して得られる。この目的に使用される担体としては、活性炭、ゼオライト、アルミナ、珪藻土、珪酸カルシウム、ガラス繊維、及び素焼き等の無機多孔体からなる担体や動植物ワックス、石油ワックス、高級脂肪酸、シュガーエステル、ろ紙等の有機性担体が挙げられる。
ゲル状防臭剤組成物は、寒天、カラギーナン、シリカゲル、ジェランガム、ゼラチン、セルロース誘導体、多糖類ゲル、金属石鹸、ポリビニルアルコール、吸水性高分子等に前記溶液状防臭剤組成物を含浸・担持させ、適当な容器に収納して得られる。
エアゾール状防臭剤組成物は、液状又は粉状の前記防臭剤組成物と液化プロパンガス、ジメチルエーテル、炭酸ガス、圧縮空気などの噴射剤とを耐圧容器に充填して得られる。
なお、本発明に係る防臭剤組成物を包接することができるシクロデキストリン等の天然・合成系ホスト化合物を用いると、粉末状防臭剤組成物とすることができる。
本発明に係る防臭剤組成物は、必要に応じて、さらに他の香料を添加してもよい。
そのような香料としては、例えば、酢酸テルピニル、テルピネオール、ショウ脳、アセトアルデヒドエチルヘキセニルアセタール、cis-ジャスモン、ジプロピレングリコール、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジヒドロジャスモン酸メチル、安息香酸ベンジル等を挙げることができるが、本発明の目的に反しない限り、使用目的に応じて添加することができる。
さらに、本発明に係る防臭剤組成物は、必要により、さらに防腐剤、殺菌剤、増粘剤、天然・合成色素、乳化剤等を配合することができる。例えば、防腐剤、殺菌剤としては、ジンクピリチオン、塩化ベンザルコニウム、塩化セチルピリジニウム等の1種又は2種以上を挙げることができる。
次に、本発明を実施例、比較例により、さらに詳細に説明するが、本発明は、これらの例によってなんら限定されるものではない。
以下の試験方法により、本発明に係る防臭剤組成物の製造、及び性能試験を実施した。なお、効果の評価は一人が行い、表1に示す9段階の快・不快度表示法で判定して平均点を求め、四捨五入した平均点が0以上を○、−1以上0未満を△、−2以下を×とした。
使用した市販アトマイザー(香水噴霧器)・・・ダイソー(株)製、内容量20mL、
1回0.1mL噴霧
実施例、比較例中で用いたMTFとは、ジャパンエナジー(株)製ノルマルパラフィンである。溶剤そのままでは臭気が強すぎるので、本品を用いてタール、トルエン、及びキシレンを希釈したものである。又、表2〜13中の数字は、すべて質量%を示す。
実施例、比較例で用いた界面活性剤はポリオキシアルキレン誘導体(ノニオンEAO−13 日本油脂社製)、ポリエチレングリコールソルビタンモノオレート(ノニオンOT−221 日本油脂社製)である。表2、4、10、11においてはノニオンEAO−13とノニオンOT−221を重量比1:1で混合して使用した。表3、5においてはノニオンEAO−13を単独で使用した。表6〜9、12、13においてはノニオンOT−221を単独で使用した。
また、本実施例で用いた「ダマセノン」はローズケトン類の一種である。
Figure 0005337384
(実施例1〜38)
表2から表5に示されている組成の水性系防臭剤組成物を水道水で0.2質量%に希釈し、ついで、下記対象臭気に対して上記希釈液をアトマイザーで1回噴霧し、噴霧後の臭気を判定した。
対象臭気
A1:溶剤臭の発生しているタール0.05グラムを紙コップに入れたもの
A2:トルエンが1質量%濃度になるようMTFに希釈して、その1mLを50mL ガラスビーカーに入れたもの
A3:キシレンが1質量%濃度になるようMTFに希釈して、その1mLを50mL ガラスビーカーに入れたもの
結果を表2から表5に示す。なお、表2及び表3はA群の芳香成分から3種を、表4及び表5はA群の芳香成分から2種、B群の芳香成分から1種を、それぞれ選択して得られた防臭剤組成物を使用したものである。処理後、防臭剤組成物を原因とする新たな臭気の発生は認められなかった。
(実施例39〜76)
表6から表9に示されている組成の非水性系液状防臭剤組成物を水道水で0.004質量%に希釈し、ついで下記対象臭気に対して上記希釈液をアトマイザーで1回噴霧し、噴霧後の臭気を判定した。
対象臭気
B1:溶剤臭の発生しているタール0.05グラムを紙コップに入れたもの
B2:トルエンが1質量%濃度になるようMTFに希釈して、その1mLを50mL ガラスビーカーに入れたもの
B3:キシレンが1質量%濃度になるようMTFに希釈して、その1mLを50mL ガラスビーカーに入れたもの
結果を表6から表9に示す。なお、表6はA群の芳香成分から3種を、表7〜表9はA群の芳香成分から2種、B群の芳香成分から1種を、それぞれ選択して得られた防臭剤組成物を使用したものである。処理後、防臭剤組成物を原因とする新たな臭気の発生は認められなかった。
(比較例1〜20)
表10及び表11に示されている組成(比較例1はブランク)の水性系防臭剤組成物を水道水で0.2質量%に希釈し、ついで、下記対象臭気に対して上記希釈液をアトマイザーで1回噴霧し、噴霧後の臭気を判定した。
対象臭気
A1:溶剤臭の発生しているタール0.05グラムを紙コップに入れたもの
A2:トルエンが1質量%濃度になるようMTFに希釈して、その1mLを50mL ガラスビーカーに入れたもの
A3:キシレンが1質量%濃度になるようMTFに希釈して、その1mLを50mL ガラスビーカーに入れたもの
結果を表10及び表11に示す。なお、これらはいずれもB群の芳香成分及びその他の芳香成分から任意の3種を選択して得られた防臭剤組成物を使用したものである。
表12及び表13されている組成の非水性液状防臭剤組成物を水道水で0.004質量%に希釈し、ついで下記対象臭気に対して上記希釈液をアトマイザーで1回噴霧し、噴霧後の臭気を判定した。
対象臭気
B1:溶剤臭の発生しているタール0.05グラムを紙コップに入れたもの
B2:トルエンが1質量%濃度になるようMTFに希釈して、その1mLを50mL ガラスビーカーに入れたもの
B3:キシレンが1質量%濃度になるようMTFに希釈して、その1mLを50mL ガラスビーカーに入れたもの
結果を表12及び表13に示す。なお、これらはいずれもB群の芳香成分及びその他の芳香成分から任意の3種を選択して得られた防臭剤組成物を使用したものである。
Figure 0005337384
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表2〜表9から、A群の芳香成分から3種を選択するか、又は、A群の芳香成分から2種と、B群の芳香成分から1種を選択して得られた水性系及び非水性系防臭剤組成物は、いずれも溶剤臭に対してきわめて効果的であることが分かる。
一方、表10〜表13から、B群から3種、B群から1種又は2種とA群以外のその他の香料成分から2種又は1種、又はA群、及びB群以外の香料成分から3種を配合した水性系及び非水性系組成物のいずれを選択しても、溶剤臭に対しては本発明と比較して、効果が明らかに劣ることが分かる。
以上のように、本発明に係る防臭剤組成物及びそれを用いた防臭方法にあっては、産業や一般家庭において発生する溶剤臭に対して、容易に、かつ効果的に防臭を行うことができることが分かる。
本発明で提供される水性系及び非水性系の防臭剤組成物は共に、特に溶剤臭に対して顕著な防臭効果を有しており、溶剤臭が発生するような化学工場や家庭等において、現場で簡単に使用に供することができる。又、溶剤を使用する文房具等においては、予め製品の製造時に、上記防臭剤組成物を前記製品に配合することにより、その後の溶剤臭の発生を防止することができる。従って、産業上及び家庭において、広く利用することができる。

Claims (6)

  1. アリルアミルグリコレート、トリプラール及びリリアールを含むことを特徴とする溶剤臭用防臭剤組成物。
  2. さらに界面活性剤を含む請求項に記載の溶剤臭用防臭剤組成物。
  3. さらに多価アルコール類を含む請求項1又は2に記載の溶剤臭用防臭剤組成物。
  4. アリルアミルグリコレート、トリプラール及びリリアールを含む防臭剤組成物を散布、噴霧又は添加することを特徴とする溶剤臭の防臭方法。
  5. 前記防臭剤組成物が、さらに界面活性剤を含む請求項に記載の溶剤臭の防臭方法。
  6. 前記防臭剤組成物が、さらに多価アルコール類を含む請求項4又は5に記載の溶剤臭の防臭方法。
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