JP7283538B2 - 圧電振動板および圧電振動デバイス - Google Patents

圧電振動板および圧電振動デバイス Download PDF

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Description

本発明は、圧電振動板およびこれを備えた圧電振動デバイスに関する。
例えばATカット水晶振動板等の厚みすべり振動にて動作する圧電振動板を備えた圧電振動デバイス(例えば圧電振動子、圧電発振器等)では、圧電振動板の表裏面に一対の励振電極が対向して形成され、当該励振電極に交流電圧が印加される構成になっている。近年では、このような圧電振動デバイスの高周波化(例えば150MHz程度の周波数)が進んでおり、これに伴って、圧電振動デバイスの主振動の近傍にスプリアスが発生する可能性があり、圧電振動デバイスの特性に悪影響を及ぼすことが懸念される。従来では、圧電振動板の一対の励振電極をずらして配置することによって、スプリアスを低減することが知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、従来では、振動部と、当該振動部の外周を取り囲む外枠部と、振動部と外枠部とを連結する保持部とを備えた圧電振動板が知られている(例えば、特許文献1参照)。このような振動部と外枠部とが保持部によって連結されたいわゆる枠体付きの圧電振動板では、一対の励振電極が、略同一の形状(主に矩形)に形成され、平面視で略一致する位置に配置されていたため、スプリアス低減の対策がいまだ不十分となっていた。
特許第5104867号公報 特開2010-252051号公報
本発明は上述したような実情を考慮してなされたもので、振動部と外枠部とが保持部によって連結された枠体付きの圧電振動板、およびこのような圧電振動板を備えた圧電振動デバイスにおいて、スプリアスを低減し電気的特性を向上させることを目的とする。
本発明は、上述の課題を解決するための手段を以下のように構成している。すなわち、本発明は、厚みすべり振動にて動作する圧電振動板であって、振動部と、当該振動部の外周を取り囲む外枠部と、前記振動部と前記外枠部とを連結する保持部とを備え、前記振動部と前記外枠部との間には、当該圧電振動板を切り抜いて形成された切り抜き部が設けられ、前記振動部の一主面に第1励振電極が形成され、前記振動部の他主面に前記第1励振電極と対になる第2励振電極が形成され、前記第1励振電極および前記第2励振電極のうち一方の励振電極には、他方の励振電極に対し、平面視で突出する突出部が少なくとも1つ設けられ、前記他方の励振電極は、互いに平行な平行辺を少なくとも1つ有し、前記突出部は、平面視で前記平行辺の間の部分よりも外側へ向けて突出されており、かつ平面視で前記平行辺に沿っていない外縁形状を有し、前記保持部の一主面には、前記第1励振電極の角部に接続する第1引出配線が形成され、前記保持部の他主面には、前記第2励振電極の角部に接続する第2引出配線が形成されていることを特徴とする。
上記構成によれば、一方の励振電極の突出部が、平面視で他方の励振電極平行辺に沿っていない外縁形状を有しているので、一方の励振電極の外縁形状に起因するスプリアスを低減することができる。これにより、振動部と外枠部とが保持部によって連結された枠体付きの圧電振動板において、スプリアスを低減し電気的特性を向上させることができる。特に、振動部と外枠部とが保持部によって連結された枠体付きの圧電振動板では、振動部形成後のプロセスで振動部に直接電気機械的な接続点を形成することがないため、当該接続点形成によるスプリアスを発生させることがない。つまり、上記励振電極によるスプリアス低減を実現しながら、振動部形成後のプロセスに起因するさらなるスプリアス発生をも抑制することができる。また、このような枠体付きの圧電振動板における振動部では、上記接続点を考慮せずに励振電極を形成することができるため、励振電極の設計自由度が高まり、電極の大きさや位置を調整しやすくなる。特に、励振電極を大きく形成することで電気的特性を高めたり、振動部の中心と励振電極の中心とを平面視で略一致させて配置することによって、スプリアスとなる非対称な振動モードの発生を抑制することができる。
また、本発明は、厚みすべり振動にて動作する圧電振動板であって、振動部と、当該振動部の外周を取り囲む外枠部と、前記振動部と前記外枠部とを連結する保持部とを備え、前記振動部と前記外枠部との間には、当該圧電振動板を切り抜いて形成された切り抜き部が設けられ、前記振動部の一主面に第1励振電極が形成され、前記振動部の他主面に前記第1励振電極と対になる第2励振電極が形成され、前記第1励振電極および前記第2励振電極は、ともに当該圧電振動板のX軸に平行な直線に対して線対称な形状に形成されており、前記第1励振電極および前記第2励振電極のうち一方の励振電極には、他方の励振電極に対し、平面視で重なり合わず外側へ向けて突出する突出部が少なくとも1つ設けられ、前記突出部は、平面視でX軸に沿っていない外縁形状を有し、前記保持部の一主面には、前記第1励振電極の角部に接続する第1引出配線が形成され、前記保持部の他主面には、前記第2励振電極の角部に接続する第2引出配線が形成されていることを特徴とする。
上記構成によれば、一方の励振電極の突出部が、平面視でX軸に沿っていない外縁形状を有しているので、一方の励振電極の外縁形状に起因するスプリアスを低減することができる。これにより、振動部と外枠部とが保持部によって連結された枠体付きの圧電振動板において、スプリアスを低減し電気的特性を向上させることができる。特に、振動部と外枠部とが保持部によって連結された枠体付きの圧電振動板では、振動部形成後のプロセスで振動部に直接電気機械的な接続点を形成することがないため、当該接続点形成によるスプリアスを発生させることがない。つまり、上記励振電極によるスプリアス低減を実現しながら、振動部形成後のプロセスに起因するさらなるスプリアス発生をも抑制することができる。また、このような枠体付きの圧電振動板における振動部では、上記接続点を考慮せずに励振電極を形成することができるため、励振電極の設計自由度が高まり、電極の大きさや位置を調整しやすくなる。特に、励振電極を大きく形成することで電気的特性を高めたり、振動部の中心と励振電極の中心とを平面視で略一致させて配置することによって、スプリアスとなる非対称な振動モードの発生を抑制することができる。
上記構成において、前記一方の励振電極の重心と、前記他方の励振電極の重心とが、平面視で略一致する位置に設けられていることが好ましい。この構成によれば、一方の励振電極の突出部を、一方の励振電極の重心を通りX軸に平行な直線に対して線対称な形状に形成することができる。これにより、一方の励振電極の突出部が非対称的であることに起因して発生するスプリアスを低減することができる。
また、本発明は、厚みすべり振動にて動作する圧電振動板であって、振動部と、当該振動部の外周を取り囲む外枠部と、前記振動部と前記外枠部とを連結する保持部とを備え、前記振動部と前記外枠部との間には、当該圧電振動板を切り抜いて形成された切り抜き部が設けられ、前記振動部の一主面に第1励振電極が形成され、前記振動部の他主面に前記第1励振電極と対になる第2励振電極が形成され、前記第1励振電極の重心と、前記第2励振電極の重心とが、平面視で略一致する位置に設けられ、前記第1励振電極および前記第2励振電極のうち一方の励振電極は、他方の励振電極に対し、平面視で傾けて配置され、前記保持部の一主面には、前記第1励振電極の角部に接続する第1引出配線が形成され、前記保持部の他主面には、前記第2励振電極の角部に接続する第2引出配線が形成されていることを特徴とする。
上記構成によれば、一方の励振電極が他方の励振電極に対し、平面視で傾けて配置されているので、一方の励振電極の外縁形状に起因するスプリアスを低減することができる。これにより、振動部と外枠部とが保持部によって連結された枠体付きの圧電振動板において、スプリアスを低減し電気的特性を向上させることができる。特に、振動部と外枠部とが保持部によって連結された枠体付きの圧電振動板では、振動部形成後のプロセスで振動部に直接電気機械的な接続点を形成することがないため、当該接続点形成によるスプリアスを発生させることがない。つまり、上記励振電極によるスプリアス低減を実現しながら、振動部形成後のプロセスに起因するさらなるスプリアス発生をも抑制することができる。また、このような枠体付きの圧電振動板における振動部では、上記接続点を考慮せずに励振電極を形成することができるため、励振電極の設計自由度が高まり、電極の大きさや位置を調整しやすくなる。特に、励振電極を大きく形成することで電気的特性を高めたり、振動部の中心と励振電極の中心とを平面視で略一致させて配置することによって、スプリアスとなる非対称な振動モードの発生を抑制することができる。なお、「傾けて配置」は、一方の励振電極を他方の励振電極に対して、回転させたり、ずらしたり(スライドさせたり)、突出部を有していたり、伸縮させたりすることを含む意味である。
上記構成において、前記一方の励振電極には、前記他方の励振電極に対し、平面視で重なり合わず外側へ向けて突出する突出部が、前記第1励振電極の重心を挟んだ両側の位置にそれぞれ設けられ、それぞれの突出部が、平面視で前記他方の励振電極の外縁に沿っていない外縁形状を有していることが好ましい。この構成によれば、第1励振電極の重心を挟んだ両側の位置にそれぞれ設けられた突出部が、平面視で他方の励振電極の外縁に沿っていない外縁形状を有しているので、一方の励振電極の外縁形状に起因するスプリアスを低減することができる。また、前記一方の励振電極の重心と、前記他方の励振電極の重心とが、平面視で略一致する位置に設けられているので、一方の励振電極の突出部を、一方の励振電極の重心を通り他方の励振電極の外縁に平行な直線に対して線対称な形状に形成することができる。これにより、一方の励振電極の突出部が非対称的であることに起因して発生するスプリアスを低減することができる。
上記構成において、前記他方の励振電極の面積は、前記一方の励振電極の面積よりも大きいことが好ましい。この構成によれば、より面積の大きな他方の励振電極に対して、例えばイオンパーシャル等を行うことにより圧電振動板の周波数調整を容易に行うことができる。ここで、振動部と外枠部とが保持部によって連結された枠体付きの圧電振動板においては、従来、上述したように、第1、第2励振電極が、略同一の形状(主に矩形)に形成され、平面視で略一致する位置に配置されていた。しかし、第1、第2励振電極の面積を異ならせることによって、より面積の大きな他方の励振電極に周波数調整用の領域を確保することができ、圧電振動板の周波数調整に有利になる。また、他方の励振電極の面積が、一方の励振電極の面積よりも小さい場合、圧電振動板の常温CI値が高くなったり、CI値の温度変化が不安定になったりする可能性がある。しかし、他方の励振電極の面積を、一方の励振電極の面積よりも大きくすることによって、圧電振動板の特性(常温CI値、CI値の温度特性)を良好に維持することができる。
上記構成において、前記第1引出配線および前記第2引出配線が、同じ方向に延びていることが好ましい。この構成によれば、第1、第2引出配線が同じ方向に延びているので、第1、第2引出配線が異なる方向に延びている場合に比べて、第1、第2引出配線や、第1、第2引出配線に接続される配線を簡素なものとすることができ、複雑な配線が不要になり圧電振動板の小型化に貢献できる。
上記構成において、前記第1引出配線および前記第2引出配線のうち一方の引出配線は、他方の引出配線に対し、平面視でずらして配置されていることが好ましい。ここで、第1、第2引出配線の重なり合った部分で振動が発生し、外枠部への振動漏れが発生する可能性がある。このため、第1、第2引出配線の重なり合った部分をできるだけ小さくすることによって、第1、第2引出配線で発生する振動を抑制することができ、外枠部への振動漏れを抑制することができる。
上記構成において、前記一方の励振電極は、菱形に形成され、前記他方の励振電極は、矩形に形成されていることが好ましい。この構成によれば、一方の励振電極の外縁の全ての部分が、平面視でX軸に沿っていない。これにより、一方の励振電極の外縁形状に起因するスプリアスをより効率的に低減することができる。ここで、振動部と外枠部とが保持部によって連結された枠体付きの圧電振動板においては、従来、第1、第2励振電極が、略同一の形状(主に矩形)に形成され、平面視で略一致する位置に配置されていた。しかし、他方の励振電極を矩形に形成することによって、従来と同様の矩形電極用のマスクや治具を用いて圧電振動板の周波数調整を行うことができ、周波数調整に有利になる。
上記構成において、前記保持部は、1つのみ設けられていることが好ましい。この構成によれば、保持部を介した振動部から外枠部への振動漏れをできるだけ抑制することができ、より効率的に振動部を圧電振動させることができるため、電気的特性を向上させることができる。
また、本発明は、上記いずれかの構成の圧電振動板を備えた圧電振動デバイスであって、前記圧電振動板の前記第1励振電極を覆う第1封止部材と、前記圧電振動板の前記第2励振電極を覆う第2封止部材とが備えられ、前記第1封止部材と前記圧電振動板とが接合され、かつ前記第2封止部材と前記圧電振動板とが接合されることによって、前記圧電振動板の前記振動部が気密封止されることを特徴とする。上記構成の圧電振動板を備えた圧電振動デバイスによれば、上述した圧電振動板の作用効果と同様の作用効果が得られる。
本発明によれば、一方の励振電極の突出部が、平面視で他方の励振電極平行辺に沿っていない外縁形状を有しているので、一方の励振電極の外縁形状に起因するスプリアスを低減することができる。これにより、振動部と外枠部とが保持部によって連結された枠体付きの圧電振動板において、スプリアスを低減し電気的特性を向上させることができる。
本実施の形態にかかる水晶振動子の各構成を模式的に示した概略構成図である。 図2は、水晶振動子の第1封止部材の第1主面側の概略平面図である。 図3は、水晶振動子の第1封止部材の第2主面側の概略平面図である。 図4は、本実施の形態にかかる水晶振動板の第1主面側の概略平面図である。 図5は、本実施の形態にかかる水晶振動板の第2主面側の概略平面図である。 図6は、水晶振動子の第2封止部材の第1主面側の概略平面図である。 図7は、水晶振動子の第2封止部材の第2主面側の概略平面図である。 図8は、水晶振動板の第1、第2励振電極、第1、第2引出配線等の位置関係を示す概略平面図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、以下の実施の形態では、本発明を適用する圧電振動デバイスが水晶振動子である場合について説明する。
まず、本実施の形態にかかる水晶振動子100の基本的な構造を説明する。水晶振動子100は、図1に示すように、水晶振動板(圧電振動板)10、第1封止部材20、および第2封止部材30を備えて構成されている。この水晶振動子100では、水晶振動板10と第1封止部材20とが接合され、水晶振動板10と第2封止部材30とが接合されることによって、略直方体のサンドイッチ構造のパッケージが構成される。すなわち、水晶振動子100においては、水晶振動板10の両主面のそれぞれに第1封止部材20および第2封止部材30が接合されることでパッケージの内部空間(キャビティ)が形成され、この内部空間に振動部11(図4,5参照)が気密封止される。
本実施の形態にかかる水晶振動子100は、例えば、1.0×0.8mmのパッケージサイズであり、小型化と低背化とを図ったものである。また、小型化に伴い、パッケージでは、キャスタレーションを形成せずに、後述するスルーホールを用いて電極の導通を図っている。また、水晶振動子100は、外部に設けられる外部回路基板(図示省略)に半田を介して電気的に接続されるようになっている。
次に、上記した水晶振動子100における水晶振動板10、第1封止部材20および第2封止部材30の各部材について、図1~7を用いて説明する。なお、ここでは、接合されていないそれぞれ単体として構成されている各部材について説明を行う。図2~7は、水晶振動板10、第1封止部材20および第2封止部材30のそれぞれの一構成例を示しているに過ぎず、これらは本発明を限定するものではない。
本実施の形態にかかる水晶振動板10は、図4,5に示すように、水晶からなる圧電基板であって、その両主面(第1主面101,第2主面102)が平坦平滑面(鏡面加工)として形成されている。本実施の形態では、水晶振動板10として、厚みすべり振動を行うATカット水晶板が用いられている。図4,5に示す水晶振動板10では、水晶振動板10の両主面101,102が、XZ´平面とされている。このXZ´平面において、水晶振動板10の短手方向(短辺方向)に平行な方向がX軸方向とされ、水晶振動板10の長手方向(長辺方向)に平行な方向がZ´軸方向とされている。なお、ATカットは、人工水晶の3つの結晶軸である電気軸(X軸)、機械軸(Y軸)、および光学軸(Z軸)のうち、Z軸に対してX軸周りに35°15′だけ傾いた角度で切り出す加工手法である。ATカット水晶板では、X軸は水晶の結晶軸に一致する。Y´軸およびZ´軸は、水晶の結晶軸のY軸およびZ軸からそれぞれ概ね35°15′傾いた(この切断角度はATカット水晶振動板の周波数温度特性を調整する範囲で多少変更してもよい)軸に一致する。Y´軸方向およびZ´軸方向は、ATカット水晶板を切り出すときの切り出し方向に相当する。
水晶振動板10の両主面101,102には、一対の励振電極(第1励振電極111,第2励振電極112)が形成されている。水晶振動板10は、略矩形に形成された振動部11と、この振動部11の外周を取り囲む外枠部12と、振動部11と外枠部12とを連結することで振動部11を保持する保持部13とを有している。すなわち、水晶振動板10は、振動部11、外枠部12および保持部13が一体的に設けられた構成となっている。保持部13は、振動部11の+X方向かつ-Z´方向に位置する1つの角部のみから、-Z´方向に向けて外枠部12まで延びている(突出している)。そして、振動部11と外枠部12との間には、水晶振動板10を切り抜いて形成された切り抜き部10aが設けられている。本実施の形態では、水晶振動板10には、振動部11と外枠部12とを連結する保持部13が1つのみ設けられており、切り抜き部10aが振動部11の外周囲を囲うように連続して形成されている。
第1励振電極111は振動部11の第1主面101側に設けられ、第2励振電極112は振動部11の第2主面102側に設けられている。本実施の形態では、第1励振電極(一方の励振電極)111は、菱形に形成され、第2励振電極(他方の励振電極)112は、正方形に形成されている。第1励振電極111,第2励振電極112には、これらの励振電極を外部電極端子に接続するための引出配線(第1引出配線113,第2引出配線114)が接続されている。第1引出配線113は、第1励振電極111から引き出され、保持部13を経由して、外枠部12に形成された接続用接合パターン14に繋がっている。第2引出配線114は、第2励振電極112から引き出され、保持部13を経由して、外枠部12に形成された接続用接合パターン15に繋がっている。第1、第2励振電極111,112の詳細については後述する。
水晶振動板10の両主面(第1主面101,第2主面102)には、水晶振動板10を第1封止部材20および第2封止部材30に接合するための振動側封止部がそれぞれ設けられている。第1主面101の振動側封止部としては振動側第1接合パターン121が形成されており、第2主面102の振動側封止部としては振動側第2接合パターン122が形成されている。振動側第1接合パターン121および振動側第2接合パターン122は、外枠部12に設けられており、平面視で環状に形成されている。
また、水晶振動板10には、図4,5に示すように、第1主面101と第2主面102との間を貫通する5つのスルーホールが形成されている。具体的には、4つの第1スルーホール161は、外枠部12の4隅(角部)の領域にそれぞれ設けられている。第2スルーホール162は、外枠部12であって、振動部11のZ´軸方向の一方側(図4,5では、-Z´方向側)に設けられている。第1スルーホール161の周囲には、それぞれ接続用接合パターン123が形成されている。また、第2スルーホール162の周囲には、第1主面101側では接続用接合パターン124が、第2主面102側では接続用接合パターン15が形成されている。
第1スルーホール161および第2スルーホール162には、第1主面101と第2主面102とに形成された電極の導通を図るための貫通電極が、スルーホールそれぞれの内壁面に沿って形成されている。また、第1スルーホール161および第2スルーホール162それぞれの中央部分は、第1主面101と第2主面102との間を貫通した中空状態の貫通部分となる。
第1封止部材20は、図2,3に示すように、1枚のATカット水晶板から形成された直方体の基板であり、この第1封止部材20の第2主面202(水晶振動板10に接合する面)は平坦平滑面(鏡面加工)として形成されている。なお、第1封止部材20は振動部を有するものではないが、水晶振動板10と同様にATカット水晶板を用いることで、水晶振動板10と第1封止部材20の熱膨張率を同じにすることができ、水晶振動子100における熱変形を抑制することができる。また、第1封止部材20におけるX軸、Y軸およびZ´軸の向きも水晶振動板10と同じとされている。
第1封止部材20の第1主面201(水晶振動板10に面しない外方の主面)には、図2に示すように、配線用の第1、第2金属膜22,23と、シールド用の第3金属膜28とが形成されている。配線用の第1、第2金属膜22,23は、水晶振動板10の第1、第2励振電極111,112と、第2封止部材30の外部電極端子32とを電気的に接続するための配線として設けられている。第1、第2金属膜22,23は、Z´軸方向の両端部に設けられており、第1金属膜22が、+Z´方向側に設けられ、第2金属膜23が、-Z´方向側に設けられている。第1、第2金属膜22,23は、X軸方向に延びるように形成されている。第1金属膜22は、略矩形状に形成されているが、第1金属膜22の+X方向側の部分には、-Z´方向側に突出する突出部22aが設けられている。第2金属膜23は、略矩形状に形成されているが、第2金属膜23の-X方向側の部分には、+Z´方向側に突出する突出部23aが設けられている。
第3金属膜28は、第1、第2金属膜22,23の間に設けられており、第1、第2金属膜22,23とは所定の間隔を隔てて配置されている。第3金属膜28は、第1封止部材20の第1主面201の第1、第2金属膜22,23が形成されていない領域のうち、ほとんど全ての領域に設けられている。
第1封止部材20には、図2,3に示すように、第1主面201と第2主面202との間を貫通する6つのスルーホールが形成されている。具体的には、4つの第3スルーホール211が、第1封止部材20の4隅(角部)の領域に設けられている。第4,第5スルーホール212,213は、図2,3の+Z´方向および-Z´方向にそれぞれ設けられている。
第3スルーホール211および第4,第5スルーホール212,213には、第1主面201と第2主面202とに形成された電極の導通を図るための貫通電極が、スルーホールそれぞれの内壁面に沿って形成されている。また、第3スルーホール211および第4,第5スルーホール212,213それぞれの中央部分は、第1主面201と第2主面202との間を貫通した中空状態の貫通部分となる。そして、第1封止部材20の第1主面201の対角に位置する2つの第3スルーホール211,211(図2,3の+X方向かつ+Z´方向の角部に位置する第3スルーホール211と、-X方向かつ-Z´方向の角部に位置する第3スルーホール211)の貫通電極同士が、第3金属膜28によって電気的に接続されている。また、-X方向かつ+Z´方向の角部に位置する第3スルーホール211の貫通電極と、第4スルーホール212の貫通電極とが、第1金属膜22によって電気的に接続されている。+X方向かつ-Z´方向の角部に位置する第3スルーホール211の貫通電極と、第5スルーホール213の貫通電極とが、第2金属膜23によって電気的に接続されている。
第1封止部材20の第2主面202には、水晶振動板10に接合するための封止側第1封止部としての封止側第1接合パターン24が形成されている。封止側第1接合パターン24は、平面視で環状に形成されている。また、第1封止部材20の第2主面202では、第3スルーホール211の周囲に接続用接合パターン25がそれぞれ形成されている。第4スルーホール212の周囲には接続用接合パターン261が、第5スルーホール213の周囲には接続用接合パターン262が形成されている。さらに、接続用接合パターン261に対して第1封止部材20の長軸方向の反対側(-Z´方向側)には接続用接合パターン263が形成されており、接続用接合パターン261と接続用接合パターン263とは配線パターン27によって接続されている。
第2封止部材30は、図6,7に示すように、1枚のATカット水晶板から形成された直方体の基板であり、この第2封止部材30の第1主面301(水晶振動板10に接合する面)は平坦平滑面(鏡面加工)として形成されている。なお、第2封止部材30においても、水晶振動板10と同様にATカット水晶板を用い、X軸、Y軸およびZ´軸の向きも水晶振動板10と同じとすることが望ましい。
この第2封止部材30の第1主面301には、水晶振動板10に接合するための封止側第2封止部としての封止側第2接合パターン31が形成されている。封止側第2接合パターン31は、平面視で環状に形成されている。
第2封止部材30の第2主面302(水晶振動板10に面しない外方の主面)には、水晶振動子100の外部に設けられる外部回路基板に電気的に接続する4つの外部電極端子32が設けられている。外部電極端子32は、第2封止部材30の第2主面302の4隅(隅部)にそれぞれ位置する。
第2封止部材30には、図6,7に示すように、第1主面301と第2主面302との間を貫通する4つのスルーホールが形成されている。具体的には、4つの第6スルーホール33は、第2封止部材30の4隅(角部)の領域に設けられている。第6スルーホール33には、第1主面301と第2主面302とに形成された電極の導通を図るための貫通電極が、第6スルーホール33それぞれの内壁面に沿って形成されている。このように第6スルーホール33の内壁面に形成された貫通電極によって、第1主面301に形成された電極と、第2主面302に形成された外部電極端子32とが導通されている。また、第6スルーホール33それぞれの中央部分は、第1主面301と第2主面302との間を貫通した中空状態の貫通部分となっている。また、第2封止部材30の第1主面301では、第6スルーホール33の周囲には、それぞれ接続用接合パターン34が形成されている。
上記の水晶振動板10、第1封止部材20、および第2封止部材30を含む水晶振動子100では、水晶振動板10と第1封止部材20とが振動側第1接合パターン121および封止側第1接合パターン24を重ね合わせた状態で拡散接合され、水晶振動板10と第2封止部材30とが振動側第2接合パターン122および封止側第2接合パターン31を重ね合わせた状態で拡散接合されて、図1に示すサンドイッチ構造のパッケージが製造される。これにより、パッケージの内部空間、つまり、振動部11の収容空間が気密封止される。
この際、上述した接続用接合パターン同士も重ね合わせられた状態で拡散接合される。そして、接続用接合パターン同士の接合により、水晶振動子100では、第1励振電極111、第2励振電極112、外部電極端子32の電気的導通が得られるようになっている。具体的には、第1励振電極111は、第1引出配線113、配線パターン27、第4スルーホール212、第1金属膜22、第3スルーホール211、第1スルーホール161、および第6スルーホール33を順に経由して、外部電極端子32に接続される。第2励振電極112は、第2引出配線114、第2スルーホール162、第5スルーホール213、第2金属膜23、第3スルーホール211、第1スルーホール161、および第6スルーホール33を順に経由して、外部電極端子32に接続される。また、第3金属膜28は、第3スルーホール211、第1スルーホール161、および第6スルーホール33を順に経由して、アース接続(グランド接続、外部電極端子32の一部を利用)されている。
水晶振動子100において、各種接合パターンは、複数の層が水晶板上に積層されてなり、その最下層側からTi(チタン)層とAu(金)層とが蒸着形成されているものとすることが好ましい。また、水晶振動子100に形成される他の配線や電極も、接合パターンと同一の構成とすれば、接合パターンや配線および電極を同時にパターニングでき、好ましい。
上述のように構成された水晶振動子100では、水晶振動板10の振動部11を気密封止する封止部(シールパス)115,116は、平面視で、環状に形成されている。シールパス115は、上述した振動側第1接合パターン121および封止側第1接合パターン24の拡散接合によって形成され、シールパス115の外縁形状および内縁形状が略八角形に形成されている。同様に、シールパス116は、上述した振動側第2接合パターン122および封止側第2接合パターン31の拡散接合によって形成され、シールパス116の外縁形状および内縁形状が略八角形に形成されている。
このように拡散接合によってシールパス115,116が形成された水晶振動子100において、第1封止部材20と水晶振動板10とは、1.00μm以下のギャップを有し、第2封止部材30と水晶振動板10とは、1.00μm以下のギャップを有する。つまり、第1封止部材20と水晶振動板10との間のシールパス115の厚みが、1.00μm以下であり、第2封止部材30と水晶振動板10との間のシールパス116の厚みが、1.00μm以下(具体的には、本実施の形態のAu-Au接合では0.15μm~1.00μm)である。なお、比較例として、Snを用いた従来の金属ペースト封止材では、5μm~20μmとなる。
次に、本実施の形態にかかる水晶振動板10の第1、第2励振電極111,112について、図4、図5、図8を参照して説明する。
本実施の形態では、上述したように、第1励振電極(一方の励振電極)111は、菱形に形成され、第2例振電極(他方の励振電極)112は、正方形に形成されている。第1励振電極111は、第1励振電極111の重心(中心)111aを通りX軸に平行な直線L1に対して線対称な形状に形成されている。第2励振電極112は、第2励振電極112の重心(中心)112aを通りX軸に平行な直線L2に対して線対称な形状に形成されている。第1励振電極111の重心111aと、第2励振電極112の重心112aとが、平面視で略一致する位置に設けられている。
また、正方形に形成された第2励振電極112の面積は、菱形に形成された第1励振電極111の面積よりも大きくなっている。第2励振電極112は、四辺111e,111f,111g,111hのうち、互いに平行な平行辺112e,112gを少なくとも1つ有しており、平行辺112e,112gは、X軸に平行に延びている。第1励振電極111には、第2励振電極112に対し、平面視で完全に重なり合わず平行辺112e,112gの間の部分(平行辺112e,112gに挟まれた部分)よりも外側へ向けて突出する突出部が少なくとも1つ設けられている。本実施の形態では、第2励振電極112の平行辺112e,112gのうち+Z´方向側の一辺112eよりも外側(+Z´方向側)へ向けて突出する突出部111cと、第2励振電極112の平行辺112e,112gのうち-Z´方向側の一辺112gよりも外側(-Z´方向側)へ向けて突出する突出部111dとが設けられている。第1励振電極111のZ´軸方向の両端部に突出部111c,111dが設けられている。突出部111c,111dは、第1励振電極111の重心111aを挟んだ両側の位置、この場合、第1励振電極111のZ´軸方向の両端部に設けられている。そして、突出部111c,111dは、平面視で平行辺112e,112gに沿っていない(平行でない)外縁形状を有している。このように、突出部111c,111dは、平面視で平行辺112e,112gの間の部分よりも外側へ向けて突出されており、かつ平面視で平行辺112e,112gに沿っていない外縁形状を有している。言い換えれば、突出部111c,111dは、平面視でX軸に沿っていない(平行でない)外縁形状を有している。
また、別の観点から見れば、本実施の形態では、第1励振電極111の重心(中心)111aと、第2励振電極112の重心(中心)112aとが、平面視で略一致する位置に設けられており、第1励振電極111は、第2励振電極112に対し、平面視で傾けて配置されている。ここで、「傾けて配置」は、第1励振電極111および第2励振電極112のうち、一方の励振電極の外縁を他方の励振電極の外縁に対して傾けて配置することを意味し、一方の励振電極を他方の励振電極に対して、回転させたり、ずらしたり(スライドさせたり)、突出部を有していたり、伸縮させたりすることを含む意味である。以下、具体的に説明する。
上述したように、第1励振電極(一方の励振電極)111は、菱形に形成され、第2励振電極(他方の励振電極)112は、正方形に形成されている。第1励振電極111は、第1励振電極111の重心111aを通りX軸に平行な直線L1に対して線対称な形状に形成されている。第2励振電極112は、第2励振電極112の重心112aを通りX軸に平行な直線L2に対して線対称な形状に形成されている。
そして、第1励振電極111の外縁である四辺111e,111f,111g,111hは、第2励振電極112の外縁である四辺112e,112f,112g,112hに対し、傾けて配置されている。第2励振電極112の四辺112e,112f,112g,112hの全てが、X軸またはZ´軸に平行な方向に延びているのに対し、第1励振電極111の四辺111e,111f,111g,111hの全てが、X軸またはZ´軸に平行な方向には延びていない。第1励振電極111の四辺111e,111f,111g,111hの全てが、X軸およびZ´軸に傾斜した方向に延びている。
第1励振電極111の一辺111eは、第2励振電極112の一辺112e(または一辺112f)に対し、略45°傾斜しており、X軸およびZ´軸に傾斜した方向に延びている。第1励振電極111の一辺111fは、第2励振電極112の一辺112f(または一辺112g)に対し、略45°傾斜しており、X軸およびZ´軸に傾斜した方向に延びている。第1励振電極111の一辺111gは、第2励振電極112の一辺112g(または一辺112h)に対し、略45°傾斜しており、X軸およびZ´軸に傾斜した方向に延びている。第1励振電極111の一辺111hは、第2励振電極112の一辺112h(または一辺112e)に対し、略45°傾斜しており、X軸およびZ´軸に傾斜した方向に延びている。
本実施の形態において、保持部13の第1主面には、第1励振電極111に接続する第1引出配線113が形成され、保持部13の第2主面には、第2励振電極112に接続する第2引出配線114が形成されている。第1引出配線113は、第1励振電極111の角部(頂部)から、-Z´方向へ向けて延びている。第2引出配線114は、第2励振電極112の角部(頂部)から、-Z´方向へ向けて延びている。第1引出配線113および第2引出配線114は、略同じ幅に形成されている。第1引出配線113および第2引出配線114のうち一方は、他方に対し、平面視でずらして配置されている。本実施の形態では、第1、第2引出配線113,114のそれぞれの一部分同士が重なり合っているが、第1、第2引出配線113,114のそれぞれの大部分同士は重なり合っていない。なお、第1励振電極111と第1引出配線113との境界線111b(図4)、および第2励振電極112と第2引出配線114との境界線112b(図5)を1点鎖線で示している。
突出部111c,111dは、略三角形状に形成されており、平面視で平行辺112e,112gに沿っていない外縁形状を有している。詳細には、突出部111cの突出端(+Z´方向側の端部)が、平面視で平行辺112eに沿っておらず、角を有する形状になっている。つまり、突出部111cの突出端が、平面視でX軸に沿っておらず、角を有する形状になっている。本実施の形態では、突出部111cが略三角形状に形成されており、突出部111cの外縁の全ての部分が、平面視で平行辺112eに沿っておらず、X軸に沿っていない。
また、突出部111dの突出端(-Z´方向側の端部)が、平面視で平行辺112gに沿っておらず、角を有する形状になっている。つまり、突出部111dの突出端が、平面視でX軸に沿っておらず、角を有する形状になっている。本実施の形態では、突出部111dが略三角形状に形成されており、突出部111dの外縁の全ての部分が、平面視で平行辺112gに沿っておらず、X軸に沿っていない。
本実施の形態によれば、第1励振電極111の突出部111c,111dが、平面視で平行辺112e,112gに沿っておらず、X軸に沿っていない外縁形状を有しているので、第1励振電極111の外縁形状に起因するスプリアスを低減することができる。つまり、第1励振電極111の外縁形状のうち、X軸に沿った部分に起因してスプリアスが大きくなると考えられるため、本実施の形態では、第1励振電極111の突出部111c,111dの外縁形状をX軸に沿わない形状として、第1励振電極111の外縁形状に起因するスプリアスを低減するようにしている。これにより、振動部11と外枠部12とが保持部13によって連結されたいわゆる枠体付きの水晶振動板10において、スプリアスを低減し電気的特性を向上させることができる。
特に、振動部11と外枠部12とが保持部13によって連結された枠体付きの水晶振動板10では、振動部11の形成後のプロセスで振動部11に直接電気機械的な接続点を形成することがないため、当該接続点形成によるスプリアスを発生させることがない。つまり、上記励振電極111,112によるスプリアス低減を実現しながら、振動部11の形成後のプロセスに起因するさらなるスプリアス発生をも抑制することができる。また、このような枠体付きの水晶振動板10における振動部11では、上記接続点を考慮せずに励振電極111,112を形成することができるため、励振電極111,112の設計自由度が高まり、電極の大きさや位置を調整しやすくなる。特に、励振電極111,112を大きく形成することで電気的特性を高めたり、振動部11の中心と励振電極111,112の中心とを平面視で略一致させて配置することによって、スプリアスとなる非対称な振動モードの発生を抑制することができる。
振動部11と外枠部12とが保持部13によって連結された枠体付きの水晶振動板10では、従来とは異なり、水晶振動板10を保持するための保持電極が不要になる。このため、保持電極の設置スペースが不要になり、第1、第2励振電極111,112の重心(中心)111a,112aを振動部11の中心に近づけることができる。また、この場合、水晶振動板10に保持部13が1つのみ設けられているので、保持部13を介した振動部11から外枠部12への振動漏れをできるだけ抑制することができる。詳細には、振動部11の外周端部のうち、圧電振動の変位が比較的小さい角部に保持部13が設けられているので、保持部13を角部以外の部分(辺の中央部)に設けた場合に比べて、保持部13を介して圧電振動が外枠部12に漏れることを抑制することができ、より効率的に振動部11を圧電振動させることができるため、電気的特性を向上させることができる。また、保持部13を2つ以上設けた場合に比べて、振動部11に作用する応力を低減することができ、そのような応力に起因する圧電振動の周波数シフトを低減して圧電振動の安定性を向上させることができる。
また、本実施の形態によれば、第1励振電極111が第2励振電極112に対し、平面視で傾けて配置されているので、第1励振電極111の外縁形状に起因するスプリアスを低減することができる。つまり、第1励振電極111の外縁形状のうち、第2励振電極112の外縁形状に沿った部分に起因してスプリアスが大きくなると考えられるため、本実施の形態では、第1励振電極111の四辺111e,111f,111g,111hを、第2励振電極112の四辺112e,112f,112g,112hに対し、傾けて配置して、第1励振電極111の外縁形状に起因するスプリアスを低減するようにしている。これにより、振動部11と外枠部12とが保持部13によって連結されたいわゆる枠体付きの水晶振動板10において、スプリアスを低減し電気的特性を向上させることができる。
特に、振動部11と外枠部12とが保持部13によって連結された枠体付きの水晶振動板10では、振動部11の形成後のプロセスで振動部11に直接電気機械的な接続点を形成することがないため、当該接続点形成によるスプリアスを発生させることがない。つまり、上記励振電極111,112によるスプリアス低減を実現しながら、振動部11の形成後のプロセスに起因するさらなるスプリアス発生をも抑制することができる。また、このような枠体付きの水晶振動板10における振動部11では、上記接続点を考慮せずに励振電極111,112を形成することができるため、励振電極111,112の設計自由度が高まり、電極の大きさや位置を調整しやすくなる。特に、励振電極111,112を大きく形成することで電気的特性を高めたり、振動部11の中心と励振電極111,112の中心とを平面視で略一致させて配置することによって、スプリアスとなる非対称な振動モードの発生を抑制することができる。
また、本実施の形態では、突出部111c,111dは、第1励振電極111の重心111aを挟んだ両側の位置に設けられ、それぞれの突出部111c,111dが、平面視で第2励振電極112の外縁に沿っておらず、X軸に沿っていない外縁形状を有しているので、第1励振電極111の外縁形状に起因するスプリアスを低減することができる。つまり、第1励振電極111の外縁形状のうち、X軸に沿った部分に起因してスプリアスが大きくなると考えられるため、本実施の形態では、第1励振電極111の突出部111c,111dの外縁形状をX軸に沿わない形状として、第1励振電極111の外縁形状に起因するスプリアスを低減するようにしている。
ここで、第2励振電極112が矩形に形成され、第1励振電極111が菱形に形成されているので、第1励振電極111の外縁(四辺111e,111f,111g,111h)の全ての部分が、平面視で第2励振電極112の四辺112e,112f,112g,112hに沿っておらず、X軸に沿っていない。これにより、第1励振電極111の外縁形状に起因するスプリアスをより効率的に低減することができる。ここで、振動部11と外枠部12とが保持部13によって連結された枠体付きの水晶振動板10においては、従来、第1、第2励振電極が、略同一の形状(主に矩形)に形成され、平面視で略一致する位置に配置されていた。しかし、第2励振電極112を矩形に形成することによって、従来と同様の矩形電極用のマスクや治具を用いて水晶振動板10の周波数調整を行うことができ、周波数調整に有利になる。
また、第1励振電極111の重心111aと、第2励振電極112の重心112aとが、平面視で略一致する位置に設けられているので、第1励振電極111のZ´軸方向の両端部に設けられた突出部111c,111dを、第1励振電極111の重心111aを通りX軸(平行辺112e,112g)に平行な直線L1に対して線対称な形状に形成することができる。これにより、第1励振電極111の突出部111c,111dが非対称的であることに起因して発生するスプリアスを低減することができる。
また、第2励振電極112の面積は、第1励振電極111の面積よりも大きくなっているので、より面積の大きな第2励振電極112に対して、例えばイオンパーシャル等を行うことにより水晶振動板10の周波数調整を容易に行うことができる。つまり、より面積の大きな第2励振電極112を周波数調整用の電極として用いることができる。ここで、振動部11と外枠部12とが保持部13によって連結された枠体付きの水晶振動板10においては、従来、上述したように、第1、第2励振電極が、略同一の形状(主に矩形)に形成され、平面視で略一致する位置に配置されていた。しかし、第1、第2励振電極111,112の面積を異ならせることによって、より面積の大きな第2励振電極112に周波数調整用の領域を確保することができ、水晶振動板10の周波数調整に有利になる。また、第2励振電極112の面積が、第1励振電極111の面積よりも小さい場合、水晶振動板10の常温CI値が高くなったり、CI値の温度変化が不安定になったりする可能性がある。しかし、第2励振電極112の面積を、第1励振電極111の面積よりも大きくすることによって、水晶振動板10の特性(常温CI値、CI値の温度特性)を良好に維持することができる。
また、第1、第2引出配線113,114が、同じ方向に延びており、一方の引出配線が他方の引出配線に対し、平面視でずらして配置されている。ここで、第1、第2引出配線113,114の重なり合った部分で振動が発生し、外枠部12への振動漏れが発生する可能性がある。このため、第1、第2引出配線113,114の重なり合った部分をできるだけ小さくすることによって、第1、第2引出配線113,114で発生する振動を抑制することができ、外枠部12への振動漏れを抑制することができる。本実施の形態では、第1、第2励振電極111,112の角部(頂部)から第1、第2引出配線113,114が-Z´方向へ向けて延びているので、第1、第2引出配線113,114を容易にずらして配置することができる。また、第1、第2引出配線113,114が同じ方向に延びているので、第1、第2引出配線113,114が異なる方向に延びている場合に比べて、第1、第2引出配線113,114や、第1、第2引出配線113,114に接続される配線を簡素なものとすることができ、複雑な配線が不要になり水晶振動板10の小型化に貢献できる。
なお、以上のような水晶振動板10を備えた水晶振動子100においても、上述した水晶振動板10の作用効果と同様の作用効果が得られる。
今回開示した実施の形態はすべての点で例示であって、限定的な解釈の根拠となるものではない。従って、本発明の技術的範囲は、上記した実施の形態のみによって解釈されるものではなく、請求の範囲の記載に基づいて画定される。また、請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
上記実施の形態では、水晶振動板10の第1主面101に菱形に形成された第1励振電極111を設け、水晶振動板10の第2主面102に矩形に形成された第2励振電極112を設けたが、水晶振動板10の第1主面101に矩形に形成された第1励振電極111を設け、水晶振動板10の第2主面102に菱形に形成された第2励振電極112を設けてもよい。この場合、第2励振電極112のZ´軸方向の両端部に設けられた突出部が、平面視で第1励振電極111の平行辺に沿っていない外縁形状を有していればよい。
上述した第1、第2励振電極111,112の形状、配置位置等、第1励振電極111の突出部111c,111dの形状、配置位置等、第1、第2引出配線113,114の配置位置等は一例であって、さまざまに変更することが可能である。第1励振電極111の形状は菱形以外であってもよく、例えば矩形、平行四辺形、楕円形、長円形、六角形、八角形等であってもよい。第2励振電極112の形状は矩形以外であってもよく、例えば、平行四辺形、楕円形、長円形、六角形、八角形等であってもよい。第1励振電極111の突出部111c,111dの形状は三角形状以外であってもよく、例えば半円状等であってもよい。
また、第1励振電極111の重心111aと、第2励振電極112の重心112aとが、平面視で略一致していなくてもよい。第1励振電極111は、第1励振電極111の重心111aを通りX軸に平行な直線L1に対して線対称な形状に形成されていなくてもよい。第2励振電極112は、第2励振電極112の重心112aを通りX軸に平行な直線L2に対して線対称な形状に形成されていなくてもよい。
また、第1励振電極111の突出部111cの突出端が、平面視で平行辺112eに沿っておらず、X軸に沿っていなければよく、突出部111cの外縁の全ての部分が、平面視で平行辺112eに沿っていなくてもよい。第1励振電極111の突出部111dの突出端が、平面視で平行辺112gに沿っておらず、X軸に沿っていなければよく、突出部111dの外縁の全ての部分が、平面視で平行辺112gに沿っていなくてもよい。第1励振電極111の突出部111c,111dの突出端が、R形状であってもよい。
また、第2励振電極112の平行辺112e,112gがX軸に平行でなくてもよい。第1励振電極111のZ´軸方向の両端部のうち一方のみに突出部が設けられていてもよい。第1励振電極111の突出部が3つ以上設けられていてもよい。これらの場合、第1励振電極111の突出部の突出端が、平面視で第2励振電極112の平行辺に沿っておらず、X軸に沿っていない外縁形状を有していればよい。
上記実施形態では、第1励振電極111の四辺111e,111f,111g,111hを、第2励振電極112の四辺112e,112f,112g,112hに対し、傾けて配置し、突出部111c,111dを有する形状としたが、第1、第2励振電極111,112を同一の形状(例えば正方形、菱形、楕円形等)とし、第1、第2励振電極111,112のうち、一方の励振電極を他方の励振電極に対して、第1励振電極111の重心111a周りに回転させた形状としてもよい。例えば、第1、第2励振電極111,112を正方形とし、第1励振電極111を第2励振電極112に対して、第1励振電極111の重心111a周りに回転させた形状としてもよい。この場合、第1、第2励振電極111,112は互いに相似な形状であってもよい。
また、第1、第2励振電極111,112を同一の形状(例えば正方形、菱形、楕円形等)とし、第1、第2励振電極111,112のうち、一方の励振電極を他方の励振電極に対して、X軸方向あるいはZ´軸方向に伸縮(拡大または縮小)させた形状としてもよい。
また、第1、第2引出配線113,114の全部分同士が平面視で完全に重なり合っていなくてもよい。第1、第2引出配線113,114が互いに異なる方向に延びていてもよい。また、上記実施形態では、第1、第2引出配線113,114が、第1、第2励振電極111,112の角部(頂部)から延びていたが、これに限らず、第1、第2引出配線113,114は、第1、第2励振電極111,112の四辺のうち、いずれか一辺の中間部から延びていてもよい。
また、水晶振動板10に、振動部11と外枠部12とを連結する保持部13が2つ以上設けられていてもよい。
上記実施の形態では、本発明を水晶振動子100に適用した場合について説明したが、これに限定されるものではなく、例えば水晶発振器等にも本発明を適用してもよい。
上記実施形態では、第1封止部材20および第2封止部材30を水晶板によって形成したが、これに限定されるものではなく、第1封止部材20および第2封止部材30を、例えば、ガラスによって形成してもよい。
この出願は、2019年5月31日に日本で出願された特願2019-102950号、2019年5月31日に日本で出願された特願2019-102951号、および、2019年6月21日に日本で出願された特願2019-115542号に基づく優先権を請求する。これに言及することにより、その全ての内容は本出願に組み込まれるものである。
10 水晶振動板(圧電振動板)
11 振動部
12 外枠部
13 保持部
20 第1封止部材
30 第2封止部材
100 水晶振動子(圧電振動デバイス)
111 第1励振電極(一方の励振電極)
111a 重心
111c,111d 突出部
112 第2励振電極(他方の励振電極)
112a 重心
112e,112g 平行辺
L1,L2 直線

Claims (11)

  1. 厚みすべり振動にて動作する圧電振動板であって、
    振動部と、当該振動部の外周を取り囲む外枠部と、前記振動部と前記外枠部とを連結する保持部とを備え、前記振動部と前記外枠部との間には、当該圧電振動板を切り抜いて形成された切り抜き部が設けられ、
    前記振動部の一主面に第1励振電極が形成され、前記振動部の他主面に前記第1励振電極と対になる第2励振電極が形成され、
    前記第1励振電極および前記第2励振電極のうち一方の励振電極には、他方の励振電極に対し、平面視で突出する突出部が少なくとも1つ設けられ、
    前記他方の励振電極は、互いに平行な平行辺を少なくとも1つ有し、
    前記突出部は、平面視で前記平行辺の間の部分よりも外側へ向けて突出されており、かつ平面視で前記平行辺に沿っていない外縁形状を有し
    前記保持部の一主面には、前記第1励振電極の角部に接続する第1引出配線が形成され、
    前記保持部の他主面には、前記第2励振電極の角部に接続する第2引出配線が形成されていることを特徴とする圧電振動板。
  2. 厚みすべり振動にて動作する圧電振動板であって、
    振動部と、当該振動部の外周を取り囲む外枠部と、前記振動部と前記外枠部とを連結する保持部とを備え、前記振動部と前記外枠部との間には、当該圧電振動板を切り抜いて形成された切り抜き部が設けられ、
    前記振動部の一主面に第1励振電極が形成され、前記振動部の他主面に前記第1励振電極と対になる第2励振電極が形成され、
    前記第1励振電極および前記第2励振電極は、ともに当該圧電振動板のX軸に平行な直線に対して線対称な形状に形成されており、
    前記第1励振電極および前記第2励振電極のうち一方の励振電極には、他方の励振電極に対し、平面視で重なり合わず外側へ向けて突出する突出部が少なくとも1つ設けられ、
    前記突出部は、平面視でX軸に沿っていない外縁形状を有し
    前記保持部の一主面には、前記第1励振電極の角部に接続する第1引出配線が形成され、
    前記保持部の他主面には、前記第2励振電極の角部に接続する第2引出配線が形成されていることを特徴とする圧電振動板。
  3. 請求項1または2に記載の圧電振動板において、
    前記一方の励振電極の重心と、前記他方の励振電極の重心とが、平面視で略一致する位置に設けられていることを特徴とする圧電振動板。
  4. 厚みすべり振動にて動作する圧電振動板であって、
    振動部と、当該振動部の外周を取り囲む外枠部と、前記振動部と前記外枠部とを連結する保持部とを備え、前記振動部と前記外枠部との間には、当該圧電振動板を切り抜いて形成された切り抜き部が設けられ、
    前記振動部の一主面に第1励振電極が形成され、前記振動部の他主面に前記第1励振電極と対になる第2励振電極が形成され、
    前記第1励振電極の重心と、前記第2励振電極の重心とが、平面視で略一致する位置に設けられ、
    前記第1励振電極および前記第2励振電極のうち一方の励振電極は、他方の励振電極に対し、平面視で傾けて配置され
    前記保持部の一主面には、前記第1励振電極の角部に接続する第1引出配線が形成され、
    前記保持部の他主面には、前記第2励振電極の角部に接続する第2引出配線が形成されていることを特徴とする圧電振動板。
  5. 請求項4に記載の圧電振動板において、
    前記一方の励振電極には、前記他方の励振電極に対し、平面視で重なり合わず外側へ向けて突出する突出部が、前記第1励振電極の重心を挟んだ両側の位置にそれぞれ設けられ、それぞれの突出部が、平面視で前記他方の励振電極の外縁に沿っていない外縁形状を有していることを特徴とする圧電振動板。
  6. 請求項1~5のいずれか1つに記載の圧電振動板において、
    前記他方の励振電極の面積は、前記一方の励振電極の面積よりも大きいことを特徴とする圧電振動板。
  7. 請求項1~6のいずれか1つに記載の圧電振動板において、
    前記第1引出配線および前記第2引出配線が、同じ方向に延びていることを特徴とする圧電振動板。
  8. 請求項7に記載の圧電振動板において、
    前記第1引出配線および前記第2引出配線のうち一方の引出配線は、他方の引出配線に対し、平面視でずらして配置されていることを特徴とする圧電振動板。
  9. 請求項1~8のいずれか1つに記載の圧電振動板において、
    前記一方の励振電極は、菱形に形成され、
    前記他方の励振電極は、矩形に形成されていることを特徴とする圧電振動板。
  10. 請求項1~9のいずれか1つに記載の圧電振動板において、
    前記保持部は、1つのみ設けられていることを特徴とする圧電振動板。
  11. 請求項1~10のいずれか1つに記載の圧電振動板を備えた圧電振動デバイスであって、
    前記圧電振動板の前記第1励振電極を覆う第1封止部材と、
    前記圧電振動板の前記第2励振電極を覆う第2封止部材とが備えられ、
    前記第1封止部材と前記圧電振動板とが接合され、かつ前記第2封止部材と前記圧電振動板とが接合されることによって、前記圧電振動板の前記振動部が気密封止されることを特徴とする圧電振動デバイス。
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