JP7281847B2 - 刈取端部視認装置およびこれを備えた自脱型コンバイン - Google Patents

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Description

本発明は、穀物を刈り取りながら脱穀することのできる自脱型コンバインに設置される刈取端部視認装置およびこれを備えた自脱型コンバインに関するものである。
自脱型コンバインは、稲や麦等の穀物を刈り取りながら脱穀する機能を備えた農業機械である。一般的には、前方に穀物を取る刈取部が設けられており、走行しながら穀物を刈り取り、後方の脱穀部によって脱穀を行うようになっている。
刈取部の前方には、分草板(デバイダ)と呼ばれる穀物を分草するものが横一列に設けられている。各分草板は、穀物が植えられている間隔である条間と一致させた間隔に配置されており、分草板同士の間に条(列)が位置するように操縦することで、刈り残しを減少させることができる。特に刈り取り可能な範囲を決定する刈取部の左右端部に設けられた分草板の位置を把握することが刈り残しを減少させために重要となる。
一方、分草板は、地面の近傍に配置されており、運転席のフロントパネルや穀物の陰になって視界が遮られるため視認し難いという問題がある。運転席から身を乗り出して見ることもあるが落下の危険がある。また、大型の自脱型コンバインでは、運転席にフロントガラスがあり、身を乗り出して見ることができないものもある。
このような分草板の視認性が悪いという問題に対して、例えば、特開2020-202870号公報では、運転席を有する運転部と、運転部を上方から覆うキャビンと、キャビンの前面部に設けられるフロントガラスとを備えている自脱型コンバインにおいて、前記フロントガラスがキャビンの上部から運転席の座面よりも下側まで延びており、運転部の床板の前端部に前壁体を立設し、フロントガラスの下端部は前壁体の上端部に支持させる構成を有することにより、運転席の前下方の視認性を向上させる発明が提案されている(特許文献1)。
特開2020-202870号公報
しかしながら、特許文献1に記載された発明においては、運転席の前下方の視認性は向上するものの地面近傍の分草板の視認性は悪いままである。また、穀物が風雨などにより倒伏することがしばしば生じるところ、倒伏した穀物によって条(列)の位置が判別しにくくなり、刈り残しが多くなるという問題もある。
本発明は、以上のような問題点を解決するためになされたものであって、刈り取り可能な範囲を定める端部の位置の視認性を向上させて刈り残しを減少することができる、刈取端部視認装置およびこれを備えた自脱型コンバインを提供することを目的としている。
本発明に係る刈取端部視認装置は、刈り取り可能な範囲を定める分草板が設けられた刈取部の端部の位置を視認し易くするという課題を解決するために、横一列に配列された複数の分草板により穀物を分草しながら刈り取る自脱型コンバインに設置される装置であって、複数の前記分草板のうち右端部または左端部に配置される視認用分草板と、前記視認用分草板を先端に支持する視認用支持アームと、前記視認用分草板を所定の待機位置から他の分草板よりも前方位置に移動し、かつ前記視認用支持アームを運転席から視認可能な位置まで移動する視認用分草板移動手段と、前記視認用分草板が前記待機位置にあるときには前記視認用分草板の背後に格納されており、前記視認用分草板が前方位置へ移動したときには前記視認用分草板の横側後方位置に移動されて前記視認用分草板の背後における分草を補助する分草補助手段とを有する。
また、本発明の一態様として、視認用分草板を前方位置に移動し、かつ視認用支持アームを運転席から視認可能な位置まで移動させるという課題を解決するために、前記視認用分草板移動手段は、前記視認用支持アームを略水平な状態で前後方向に移動させる直動アクチュエータからなるようにしてもよい。
さらに、本発明の一態様として、視認用分草板の前方位置への移動に連動して、分草補助手段を横側後方位置に移動させるという課題を解決するために、前記分草補助手段は、前記視認用分草板の背面において後斜め下方に向けて設けられた支持軸と、前記支持軸に回転自在に支持された分草補助部材と、前記分草補助部材の下端に連結された回転操作アームとを有し、前記分草補助部材は、前記支持軸に軸支される回転部と、前記回転部の上端から延出されるとともに前記回転部の回転面より上方に起立されてなる複数本の分草補助バーとを有するようにしてもよい。
また、本発明の一態様として、視認用分草板を前方位置に移動し、かつ視認用支持アームを運転席から視認可能な位置まで移動させるという課題を解決するために、前記視認用分草板移動手段は、前記視認用支持アームを起立状態の待機姿勢と水平状態の分草姿勢との間で揺動させる揺動アクチュエータからなるようにしてもよい。
さらに、本発明の一態様として、薄暮や夜間における視認性を向上させるという課題を解決するために、前記視認用分草板の後方側には、前記視認用支持アームおよび地面を照らす照明手段が設けられていてもよい。
本発明に係る自脱型コンバインは、刈り取り可能な範囲を定める分草板が設けられた刈取部の端部の位置を視認し易くするという課題を解決するために、前記刈取端部視認装置が、横一列に配列された複数の分草板を備える刈取部の運転席側に近い右端部または運転席から遠い左端部に設置されている。
本発明によれば、刈り取り可能な範囲を定める端部の位置の視認性を向上させて刈り残しを減少することができる。
本発明に係る自脱型コンバインの第一実施形態を示す斜視図である。 本第一実施形態の刈取端部視認装置であって、視認用分草板を待機位置に待機させた状態を示す側面図である。 本第一実施形態の刈取端部視認装置であって、視認用分草板を前方位置に移動させた状態を示す側面図である。 本発明に係る刈取端部視認装置の第二実施形態であって、視認用分草板を待機位置に待機させた状態を示す側面図である。 本第二実施形態の刈取端部視認装置であって、視認用分草板を前方位置に移動させた状態を示す側面図である。 本発明に係る刈取端部視認装置の第三実施形態であって、視認用分草板を待機位置に待機させた状態を示す側面図である。 図6の状態の刈取端部視認装置を示す正面図である。 本実施形態における分草補助部材を示す斜視図である。 本第三実施形態における刈取端部視認装置であって、視認用分草板を前方位置に移動させた状態を示す側面図である。 図9の状態の刈取端部視認装置を示す正面図である。
以下、本発明に係る刈取端部視認装置およびこれを備えた自脱型コンバインの第一実施形態について図面を用いて説明する。
本第一実施形態の自脱型コンバイン1は、稲や麦などの穀物を刈り取りながら脱穀する機能を備えた農業機械であって、主な構成として、図1に示すように、走行性能を備えたコンバイン本体2と、穀物の刈り取りを行う刈取部3と、刈り取った穀物の脱穀を行う脱穀部4と、各種の操縦や操作を行う運転席5と、前記刈取部3の端部の位置の視認性を向上させる刈取端部視認装置6とを有する。
以下、各構成について説明する。なお、本第一実施形態の自脱型コンバイン1は、刈取端部視認装置6以外の部分については従来の自脱型コンバインと同様の構成からなるため簡単に説明する。
コンバイン本体2は、レシプロエンジン等を動力源とした無限軌道21を備えているおり、運転席5に設けられたハンドルやアクセル、ブレーキ等によって操縦できるようになっている。
刈取部3は、稲や麦などの穀物の刈り取りを行うものであり、コンバイン本体2の前方に配置されている。刈取部3はコンバイン本体2に対して上下高さや前後傾斜角度を調整可能に設置されており、刈り取る穀物の状態や田畑の状態に応じて、地面からの距離や前後傾斜角度を調整できるようになっている。
また、刈取部3の前方下方位置には、横一列に配置された複数の分草板31a,31bが設けられている。分草板31a,31bは、田畑に植えられている穀物を分草して刈幅を決めるためのものであり、本第一実施形態では、大きく形成された分草板31aと、小さく形成された分草板31bとが交互に配置されている。
分草板31a,31bは、先端が鋭角に形成された略三角形状の板材などから構成されており、左右方向に対してその中央部が山型になるように傾斜状に形成されている。また、分草板31aは、図2に示すように、後方側が上方に向けて傾斜するように凸状に湾曲されている。
脱穀部4は、刈取部3で刈り取った穀物の穂先部分から穀粒を分離して、脱穀を行うものである。本第一実施形態における脱穀部3は、図1に示すように、運転席5より後方に配置されている。
運転席5は、運転者が搭乗するところであり、図示しないが、コンバイン本体2の操縦を行うハンドルやアクセル、ブレーキ、刈取部3や脱穀部4の操作を行う操作盤などを備えている。本第一実施形態における運転席5は、正面視において左側(いわゆる右ハンドルとなる側)に配置されている。
刈取端部視認装置6は、刈取部3の左端部位置または右端部位置の視認性を高めるためのものであって、図2に示すように、前記刈取部3の前方に配置される視認用分草板61と、この視認用分草板61を支持する視認用支持アーム62と、前記視認用分草板61を前方位置に移動し、かつ前記視認用支持アーム62を運転席から視認可能な位置まで移動する視認用分草板移動手段63とを有する。
視認用分草板61は、穀物の分草を行うとともに刈取部3の端部の視認性を高めための分草板であって、本第一実施形態では、他の分草板と同じ形状のものを用いている。視認用分草板61の設置位置は、運転席側に近い右端部または運転席から遠い左端部に設置されており、本第一実施形態では、正面視で運転席側に近い左端部(運転席から見て右端部)に配置されている。
また、視認用分草板61の後方側には、薄暮や夜間における作業が行えるように照明手段64が設けられている。本第一実施形態における照明手段64は、視認用支持アーム62および地面を照らすことができるように、視認用分草板61の後方側の上方位置において下向きに設置されており、運転席5に設けられたスイッチ(図示しない)により点灯および消灯の操作が行えるようになっている。
視認用支持アーム62は、視認用分草板61を支持するための棒状の部材であり、本第一実施形態では、前記視認用分草板61を前方位置に移動させたときに、運転席5から視認可能となる長さを有している。この視認用支持アーム62は、視認用分草板61の先端の位置が把握し易いように、当該アームの軸心に沿った軸線と視認用分草板61の先端の位置および向きが一致するように前記視認用分草板61を支持している。
視認用分草板移動手段63は、刈取部3の左右いずれかの端部の位置の視認性を高めるためのものであり、視認用分草板61を所定の待機位置から他の分草板31aよりも前方位置に移動させるとともに、視認用支持アーム62を運転席5から視認可能な位置まで移動させるように機能する。本第一実施形態における視認用分草板移動手段63は、視認用支持アーム62を略水平な状態で前後方向に移動させる直動アクチュエータ63aからなる。
直動アクチュエータ63aは、電動で稼働するアクチュエータであって、運転席5に設けられたコントローラーによって視認用支持アーム62および当該視認用支持アーム62に支持された視認用分草板61を一体的に前後にスライドさせることができる。本第一実施形態における直動アクチュエータ63aは、図2に示すように、刈取部3に固定されて動かない他の分草板31aと前後位置がほぼ等しい刈取部3の近傍位置を待機位置とし、この待機位置から視認用分草板61を前方に移動するようになっている。
次に、本第一実施形態の自脱型コンバイン1および刈取端部視認装置6の各構成の作用について説明する。
自脱型コンバイン1は、コンバイン本体2の無限軌道21を用いて前後左右に移動することができる。穀物の刈り取りを行わないとき、視認用分草板61は、移動の邪魔にならないように待機位置に待機させる。具体的には、運転席5に設けられたコントローラーによって視認用分草板移動手段63(直動アクチュエータ63a)を操作し、視認用支持アーム62を後方へ移動させて視認用分草板61を待機位置に待機させる。本第一実施形態における視認用分草板61の待機位置は、従来の自脱型コンバインにおける刈取部の端部に設けられる分草板と同じ位置であるため、視認用分草板61は他の分草板61a,61bとともに、穀物の分草を行い、穀物の刈り取りを行ってもよい。
一方、穀物が倒伏した状態だと列状に植え込まれている各条(各列)の位置が運転席5から視認し難くなる。そこで、本第一実施形態では、視認用分草板移動手段63(直動アクチュエータ63a)を操作し、図3に示すように、視認用分草板61を前方に移動させる。なお、穀物が倒伏していないときであっても、視認用分草板61を前方に移動させてもよい。
前方に移動した視認用分草板61は、倒伏した穀物を分草する。運転席5からは、視認用分草板61により穀物が分草される状況が視認できるとともに、分草された地面の状態を把握し易くなる。また、本第一実施形態では、視認用分草板61を前方に移動させたときに視認用支持アーム62も視認できる状態であるため、視認用分草板61が穀物に隠れて見え難くなったとしても、視認用分草板61の中央位置が把握し易くなる。つまり視認用分草板61の位置や地面および地面に植えられている穀物の条(列)の位置が視認できるため、視認用分草板61を穀物の各条(各列)に合わせて分草することができ、刈り残しを減少することができる。
また、視認用分草板61に設けられた照明手段64は、視認用支持アーム62および視認用分草板61によって分草された地面を照らすことができる。これにより、薄暮や夜間のような暗く視認し難い状況であっても、穀物の各条(各列)の位置を把握することができ、各条(各列)に合わせて視認用分草板61で分草させることができる。
以上のような本第一実施形態の自脱型コンバイン1および刈取端部視認装置6によれば、以下の効果を奏することができる。
1.視認用分草板61を前方に移動させることにより、刈り取り可能な範囲を定める刈取部3の位置を視認し易くすることができる。
2.倒伏した穀物は視認用分草板61により引き起こされ、露出した地面と当該地面に植えられている穀物の条(列)の位置を確認しながら刈り取り作業が行えるので、刈り残しを減少することができる。
3.視認用分草板61が倒伏した穀物に覆い隠された状態であっても、視認できる視認用支持アーム62によって視認用分草板61の位置を把握することができる。
4.照明手段64を備えているため、薄暮や夜間などの暗く、穀物や視認用分草板61の位置が見えにくい状況になっても、視認用分草板61の位置を照らして視認することができる。
5.視認用分草板61を待機位置に待機させて、自脱型コンバイン1を移動するときの邪魔にならないようにすることができる。
次に、本発明の第二実施形態について説明する。なお、前述した第一実施形態で説明した構成と同一または相当する構成については同一の符号を付して再度の説明を省略する。
本第二実施形態の刈取端部視認装置6は、図4および図5に示すように、視認用分草板移動手段63として、視認用支持アーム62を起立状態の待機姿勢と水平状態の分草姿勢との間で揺動させる揺動アクチュエータ63bを用いたものである。
具体的には、揺動アクチュエータ63bは、回転力を発揮できる電動アクチュエータであり、図4に示すように、視認用支持アーム62を起立状態の待機姿勢にすることができる。これにより視認用分草板61は、待機位置として刈取部3の近傍位置に配置される。
また、揺動アクチュエータ63bは、図5に示すように、視認用支持アーム62を水平状態の分草姿勢にすることができる。これにより視認用分草板61は、分草位置である他の分草板31aよりも前方位置に移動させることができる。
以上のような本第二実施形態によれば、刈取部3の位置が把握し易くなり、刈り残しを減少できるなどの第一実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
次に、本発明の第三実施形態について説明する。なお、前述した第一実施形態および第二実施形態で説明した構成と同一または相当する構成については同一の符号を付して再度の説明を省略する。
刈取端部視認装置6は、図6および図7に示すように、視認用分草板61と、視認用支持アーム62と、視認用分草板移動手段63と、視認用分草板61の背後における分草を補助する分草補助手段7とを有する。なお、図示しないが、視認用分草板61には、第一実施形態や第二実施形態と同様に照明手段64を設けてもよい。
分草補助手段7は、視認用分草板61の背後における分草を補助するものであり、視認用分草板61が待機位置にあるときには視認用分草板61の背後に格納されており、視認用分草板61が前方位置へ移動したときには視認用分草板61の横側後方位置に移動するように構成されている。
本第三実施形態における分草補助手段7は、図6に示すように、視認用分草板61の背面において後斜め下方に向けて設けられた支持軸71と、この支持軸71に回転自在に支持された分草補助部材72と、この分草補助部材72の下端に連結された回転操作アーム73とを有している。
支持軸71は、分草補助部材72を回転自在に支持するための軸であり、視認用分草板61の背面において斜め下方に向けて設けられている。本第三実施形態における支持軸71は、先端部がボルト状に形成されており、2つのナットを螺合させ、これらナット同士の間に分草補助部材72を挟持することで、前記分草補助部材72を回転自在に支持している。
分草補助部材72は、視認用分草板61の背後における分草を補助するための部材であり、図8に示すように、支持軸71に支持される回転部721と、この回転部721の上端から延出される複数本の分草補助バー722とを有する。
回転部721は、支持軸71によって回転自在に軸支されるものであり、支持軸71のボルト状の先端部を挿通させる軸孔を有しており、本第三実施形態では、回転操作アーム73を連結させる連結部723が下端に形成されている。
本第三実施形態における連結部723は、回転部721の下端から前方に向けて屈曲されており、回転操作アーム73との連結位置が回転部721の回転面よりも前方に位置するようにして形成されている。
分草補助バー722は、視認用分草板61が前方位置へ移動したときに連動して、視認用分草板61と刈取部3との間の空間である視認用分草板61の横側後方位置に移動して、この間の視認用分草板61の背後における分草を補助するためのものである。
本第三実施形態における分草補助バー722は、正面から視てV字状(扇状)になるように配置された2本の棒材から構成されており、回転部721の回転面より上方に起立するように折れ曲がった状態で設けられている。このため、2本の分草補助バー722は、回転部721とともに回転したとき、視認用分草板61の横側後方側に移動するとともに、相互が前後方向に位置をずらして配置される。
なお、分草補助バー722の本数は、2本に限定されるものではなく、1本または3本以上であってもよい。また、複数本の分草補助バー722の配置は、正面から視てV字状(扇状)の配置に限定されるものではなく、各分草補助バー722を横方向に平行に並べて配置してもよく、側面から視て各々の前後方向の角度や前後方向の位置をずらして配置してもよい。さらに、視認用分草板61を前方位置へ移動した際の視認用支持アーム62の視認性を得られるならば、分草補助バー721に変えて透明素材により形成された板材や網状の部材などを用いてもよい。
回転操作アーム73は、分草補助部材72の下端に連結されて、視認用分草板61の待機位置と前方位置との間の移動に連動して分草補助部材72を回動操作するものである。
本第三実施形態における回転操作アーム73は、長尺状の剛体部材であって、一方の端部は刈取部3に連結されている。また、他方の端部には他端には前後左右に揺動自在なボールジョイント731が設けられており、当該ボールジョイント731を介して回転部721の下端の連結部723に連結されている。
なお、分草補助部材72を回転操作する構成は、回転操作アーム73によるものに限定されるものではなく、スライドモータなど前後方向に伸縮可能なアクチュエータを用いてもよく、回転操作アーム73に変えて回転モータによって回転させてもよい。
また、分草補助手段7は、本第三実施形態のように回転操作を伴う構成に限定されるものではなく、図示しないが、直動アクチュエータなどにより分草補助バー722を視認用分草板61の横側後方位置に移動するような構成を用いてもよい。
これらのような分草補助手段7にアクチュエータを用いることで、第二実施形態のような視認用分草板移動手段63に揺動アクチュエータ63bを用いた視認用分草板61にも分草補助手段7を設置することができる。
次に、本第三実施形態の刈取端部視認装置6の各構成の作用について説明する。
視認用分草板61が、図6および図7に示すように、待機位置にあるとき、分草補助部材72は起立した状態で視認用分草板61の背後に格納されている。このとき連結部723とボールジョイント731との連結位置は、回転部721より前方に位置している。
次に、図9および図10に示すように、視認用分草板移動手段63の直動アクチュエータにより視認用分草板61をスライドさせて前方位置に移動させる。このとき視認用分草板61の背面に設けられた支持軸71は視認用分草板61とともに前方に移動する。
これに対し、回転操作アーム73は、剛体からなるため、連結された刈取部3と回転部721の下端の連結部723との距離を一定に保つ。よって、支持軸71の前方にあった連結位置が、相対的に後方側に移動し、回転部721は支持軸71を中心として正面視で右(運転席側)に傾斜するように回転する。
また、分草補助バー722は、回転部721とともに回転し、視認用分草板61の横側後方位置に移動する。このとき、2本の分草補助バー722は、回転部721の回転面よりも上方に起立するように設けられているため、視認用分草板61の横側後方位置に回転移動すると、前後方向に並ぶよう配置される。本第三実施形態における2本の分草補助バー722は、図10に示すように、視認用分草板61の側面に沿うように前後に配置される。
これにより分草補助バー722は、少ない本数で視認用分草板61の横側後方位置の広範囲における分草の補助し、分草した穀物が視認用支持アーム62を覆い隠すのを防ぐことができる。
さらに、分草補助バー722が棒材で形成されており、運転席からの視認用支持アーム62の視認性を妨げない。
刈り取りなどの作業が終了して、視認用分草板61を待機位置に移動させた場合には、前方位置に移動させた場合とは逆に、回転操作アーム73によって分草補助部材72が起立する方向に回転し、図6および図7に示すように、視認用分草板61の背後に格納される。
以上のような本第三実施形態によれば、分草補助手段7が視認用分草板61の前方位置への移動に連動して、視認用分草板61の背後における分草を補助し、穀物で視認用支持アーム62が覆い隠されるのを防ぐため、刈取部3の位置がより把握し易くなり、刈り残しをさらに減少させることができるなど、第一実施形態および第二実施形態より優れた作用効果を得ることができる。
なお、本発明に係る刈取端部視認装置およびこれを備えた自脱型コンバインは、前述した各実施形態に限定されるものではなく、適宜変更することができる。例えば、刈取端部視認装置6の設置位置は、運転席5から遠い方の端部に設置されてもよく、左右両端部に設置されてもよい。
1 自脱型コンバイン
2 コンバイン本体
3 刈取部
4 脱穀部
5 運転席
6 刈取端部視認装置
7 分草補助手段
21 無限軌道
31a,31b 分草板
61 視認用分草板
62 視認用支持アーム
63 視認用分草板移動手段
63a 直動アクチュエータ
63b 揺動アクチュエータ
64 照明手段
71 支持軸
72 分草補助部材
73 回転操作アーム
721 回転部
722 分草補助バー
723 連結部
731 ボールジョイント

Claims (6)

  1. 横一列に配列された複数の分草板により穀物を分草しながら刈り取る自脱型コンバインに設置される装置であって、
    複数の前記分草板のうち右端部または左端部に配置される視認用分草板と、
    前記視認用分草板を先端に支持する視認用支持アームと、
    前記視認用分草板を所定の待機位置から他の分草板よりも前方位置に移動し、かつ前記視認用支持アームを運転席から視認可能な位置まで移動する視認用分草板移動手段と、
    前記視認用分草板が前記待機位置にあるときには前記視認用分草板の背後に格納されており、前記視認用分草板が前記前方位置へ移動したときには前記視認用分草板の横側後方位置に移動されて前記視認用分草板の背後における分草を補助する分草補助手段と
    を有する、刈取端部視認装置。
  2. 前記視認用分草板移動手段は、前記視認用支持アームを略水平な状態で前後方向に移動させる直動アクチュエータからなる、請求項1に記載の刈取端部視認装置。
  3. 前記分草補助手段は、
    前記視認用分草板の背面において後斜め下方に向けて設けられた支持軸と、
    前記支持軸に回転自在に支持された分草補助部材と、
    前記分草補助部材の下端に連結された回転操作アームとを有し、
    前記分草補助部材は、
    前記支持軸に軸支される回転部と、
    前記回転部の上端から延出されるとともに前記回転部の回転面より上方に起立されてなる複数本の分草補助バーと
    を有する、請求項2に記載の刈取端部視認装置。
  4. 前記視認用分草板移動手段は、前記視認用支持アームを起立状態の待機姿勢と水平状態の分草姿勢との間で揺動させる揺動アクチュエータからなる、請求項1に記載の刈取端部視認装置。
  5. 前記視認用分草板の後方側には、前記視認用支持アームおよび地面を照らす照明手段が設けられている、請求項1から請求項4のいずれかに記載の刈取端部視認装置。
  6. 請求項1から請求項4のいずれかに記載された刈取端部視認装置が、横一列に配列された複数の分草板を備える刈取部の運転席側に近い右端部または運転席から遠い左端部に設置されている、自脱型コンバイン。
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