JP7280700B2 - 保持装置、制御システム、及び検査システム - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、保持装置、制御システム、及び検査システムに関する。
所定の方向に移動可能な移動体と、この移動体を保持する保持装置と、がある。移動体が狭隘空間(ギャップ)内を移動する際、保持装置も狭隘空間に設けることができるように、保持装置は小型であることが望ましい。保持装置の小型化のためには、保持装置が備える駆動部の小型化が有効である。しかし、駆動部を小型化すると、保持装置の出力が低下し、移動体の保持が不安定となる可能性がある。そこで、保持装置の出力が小さい場合にも、移動体をより安定して保持できる技術が望まれている。
特開2018-75979号公報
本発明が解決しようとする課題は、移動体をより安定して保持できる、保持装置、制御システム、及び検査システムを提供することである。
実施形態に係る保持装置は、第1方向に延びる柱状体の表面を前記第1方向に沿って移動可能な移動体を保持し、前記柱状体の表面に垂直な第2方向における前記移動体の位置を変化させる。前記保持装置は、前記第1方向及び前記第2方向に垂直な第3方向において互いに離れた第1保持部及び第2保持部を備える。前記第1保持部は、前記第2方向において互いに離れた第1部分及び第2部分と、第3部分と、を有する。前記第2保持部は、前記第2方向において互いに離れた第4部分及び第5部分と、第6部分と、を有する。前記保持装置は、前記移動体が、前記第2方向において前記第1部分と第2部分との間及び前記第4部分と前記第5部分との間にあり、且つ前記第3方向において前記第3部分及び前記第6部分と対向する保持位置にある状態で、前記第1保持部及び前記第2保持部により前記移動体を保持する。
実施形態に係る保持装置を表す斜視図である。 実施形態に係る保持装置を表す斜視図である。 実施形態に係る保持装置を表す斜視図である。 実施形態に係る保持装置を表す斜視図である。 実施形態に係る保持装置の一部を表す平面図である。 実施形態に係る保持装置を表す正面図である。 実施形態に係る保持装置が適用される設備の一例を表す斜視断面図である。 移動体を表す模式的側面図である。 移動体を表す模式的平面図である。 移動体の動作を表す模式図である。 実施形態に係る保持装置と移動体の動作を表す模式図である。 実施形態に係る保持装置における第1駆動部~第4駆動部の動作を例示する模式図である。 実施形態に係る保持装置において参照される式である。 移動体を動かした際の各仮想平面の第2方向における位置の変化を表すグラフである。 実施形態に係る保持装置における制御を模式的に表すブロック図である。 変形例に係る保持装置における第1駆動部~第3駆動部の動作を例示する模式図である。
以下に、本発明の各実施形態について図面を参照しつつ説明する。
図面は模式的または概念的なものであり、各部分の厚みと幅との関係、部分間の大きさの比率などは、必ずしも現実のものと同一とは限らない。同じ部分を表す場合であっても、図面により互いの寸法や比率が異なって表される場合もある。
本願明細書と各図において、既に説明したものと同様の要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
図1~図4は、実施形態に係る保持装置を表す斜視図である。
図5は、実施形態に係る保持装置の一部を表す平面図である。
図1~図4に表したように、実施形態に係る保持装置100は、保持機構110を備える。保持機構110は、図2~図4に表した移動体200を保持可能に構成されている。保持機構110は、移動体200を保持するための第1保持部111及び第2保持部112を有する。移動体200は、第1保持部111と第2保持部112との間で保持される。
図2~図4は、保持装置100が柱状体Cに取り付けられた状態を表す。柱状体Cは、第1方向D1に延びている。例えば、柱状体Cは、円柱形であり、柱状体Cの中心は、第1方向D1に平行である。又は、柱状体Cは、角柱形であっても良い。柱状体Cの周りには、例えば、不図示の筒状体が設けられる。筒状体は、円筒形又は角筒形である。保持装置100及び移動体200は、例えば、柱状体Cと筒状体との隙間に設けられる。
移動体200は、柱状体Cの表面を第1方向D1に沿って移動する。例えば、柱状体Cは、第1柱状部C1及び第2柱状部C2を有する。第1柱状部C1と第2柱状部C2は、第1方向D1において並んでいる。第1方向D1に垂直な方向における第1柱状部C1の寸法は、前記垂直な方向における第2柱状部C2の寸法よりも長い。例えば、第1柱状部C1の表面は、第2柱状部C2の表面と連なっている。第1柱状部C1の表面と第2柱状部C2の表面との間には、段差が存在する。
例えば、保持装置100は、第1柱状部C1に取り付けられる。移動体200は、第2柱状部C2の表面を第1方向D1に沿って移動する。保持装置100は、第1保持部111及び第2保持部112を第2柱状部C2の表面に配する。移動体200は、第2柱状部C2の表面に配された第1保持部111及び第2保持部112の間へ移動し、第1保持部111及び第2保持部112に保持される。
保持機構110には、複数の駆動部が接続される。図5(a)は、保持機構110の第2保持部112を表し、図5(b)は、保持機構110の第1保持部111を表している。例えば図5(a)及び図5(b)に表したように、保持装置100は、第1駆動部131~第4駆動部134及び第1リンク141~第4リンク144を備える。第1駆動部131及び第2駆動部132は、それぞれ第1リンク141及び第2リンク142を介して第1保持部111と接続されている。第3駆動部133及び第4駆動部134は、それぞれ第3リンク143及び第4リンク144を介して第2保持部112と接続されている。
第1駆動部131~第4駆動部134が動作すると、第1リンク141~第4リンク144を介して駆動力が第1保持部111及び第2保持部112に伝達される。移動体200を保持した状態で第1駆動部131~第4駆動部134を動作させることで、柱状体Cの表面に垂直な第2方向D2における移動体200の位置を変化させることができる。第2方向D2は、第1方向D1に垂直である。図面には、第2方向D2の一例が示されている。
例えば、保持装置100は、移動体200の第2方向D2における位置を、第1位置と第2位置との間で切り替える。第1位置では、移動体200が柱状体Cの表面に近接しており、移動体200は第1保持部111及び第2保持部112の間から柱状体Cの表面へ移動可能である。図2は、移動体200が第1位置にあるときの状態を表している。
第2位置では、第1位置に比べて、移動体200が柱状体Cの表面から離れている。すなわち、第2位置と柱状体Cの表面との間の距離は、第1位置と柱状体Cの表面との間の距離よりも長い。図3は、移動体200が第2位置にあるときの状態を表している。
例えば、移動体200が第1位置にあるとき、第1保持部111及び第2保持部112は、柱状体Cの表面の一部に接している。保持装置100は、移動体200を、柱状体Cの表面の前記一部に垂直な方向へ動かす。移動体200が第2位置にあるとき、第1保持部111及び第2保持部112は、柱状体Cの表面の前記一部から離れている。
図1~図5に表した例では、保持装置100は、一対のベース151及び152と、接続部153と、一対の摺動部(スライダ)154及び155と、接続部156と、をさらに有する。
第1駆動部131及び第2駆動部132は、摺動部154に固定されている。摺動部154は、ベース151に対して、第1方向D1に沿って摺動可能である。同様に、第3駆動部133及び第4駆動部134は、摺動部155に固定されている。摺動部155は、ベース152に対して、第1方向D1に沿って摺動可能である。
ベース151及び152は、後述する移動機構160の動作時以外は、移動しない。従って、摺動部154及び155がベース151及び152に対して摺動すると、保持機構110が第1方向D1に沿って移動する。保持機構110に移動体200が保持されている場合、移動体200も第1方向D1に沿って移動する。
摺動部154及び155の動作により、図3に表した状態から図4に表した状態へ保持機構110及び移動体200が移動する。すなわち、摺動部154及び155の動作により、保持機構110及び移動体200が第2方向D2において第2柱状部C2と対向する状態と、保持機構110及び移動体200が第2方向D2において第1柱状部C1と対向する状態と、を切り替えることができる。
例えば、保持装置100は、図2及び図3に表した状態を経て、図4に表した状態から保持機構110を第1柱状部C1に向けて移動させる。保持装置100は、第1保持部111及び第2保持部112を、第1柱状部C1の表面に接触させる。これにより、移動体200が第1保持部111と第2保持部112との間から第1柱状部C1の表面へ移動可能な状態となる。以上の動作により、移動体200を、第2柱状部C2の表面から第1柱状部C1の表面に移動させることができる。
又は、保持装置100は、第1保持部111及び第2保持部112を第1柱状部C1の表面に接近させ、移動体200が第1柱状部C1の表面から第1保持部111と第2保持部112との間へ移動可能な状態とする。保持装置100は、第1柱状部C1の表面上で移動体200を保持すると、図4及び図3に表した状態を経て、図2に表したように、第1保持部111及び第2保持部112を第2柱状部C2の表面に接触させる。以上の動作により、移動体200を、第1柱状部C1の表面から第2柱状部C2の表面に移動させることができる。
ベース151及び152は、剛性を有する。従って、摺動部154及び155の動作や、第1駆動部131~第4駆動部134の動作などでは、ベース151とベース152との間の位置関係は、実質的に変化しない。また、図1~図4に表したように、ベース151及び152は、剛性を有する接続部153によって互いに接続されている。ベース151とベース152が接続部153により接続されることで、ベース151とベース152との間の位置関係の変化をさらに抑制できる。
同様に、摺動部154及び155は、剛性を有する。従って、第1駆動部131~第4駆動部134の動作などでは、摺動部154と摺動部155との間の位置関係は、実質的に変化しない。さらに、摺動部154及び155は、剛性を有する接続部156によって互いに接続されている。摺動部154と摺動部155が接続部156により接続されることで、摺動部154と摺動部155との間の位置関係の変化をさらに抑制できる。
図1に表したように、保持装置100は、移動機構160をさらに備える。移動機構160は、保持機構110を第3方向D3に沿って移動させる。第3方向D3は、第1方向D1及び第2方向D2に垂直である。保持機構110が第3方向D3に沿って移動することで、保持された移動体200の第3方向D3における位置が変化する。例えば、柱状体Cが円柱状である場合、第1方向D1は、中心軸に平行である。第2方向D2は、柱状体Cの径方向に対応する。第3方向D3は、柱状体Cの周方向に対応する。
保持装置100は、移動体200を柱状体Cから離した状態で保持したまま、移動機構160を動作させる。これにより、移動体200の第3方向D3における位置が変化する。移動体200の位置が変化すると、保持装置100は、第1駆動部131~第4駆動部134を動作させ、移動体200を柱状体Cに向けて動かす。これにより、移動体200は、保持される前とは異なる場所を第1方向D1に沿って移動できるようになる。例えば、移動体200の第1方向D1の移動と、保持装置100による移動体200の第3方向D3の移動と、が交互に繰り返される。
例えば、移動機構160は、保持機構110から離して設けられ、柱状体Cは、保持機構110と移動機構160との間に位置している。移動機構160は、第1連結部171によりベース151と連結され、第2連結部172によりベース152と連結されている。保持機構110、移動機構160、第1連結部171、及び第2連結部172は、環状に連結されており、柱状体Cに巻き付けられている。
例えば、第1連結部171の長さは、第2連結部172の長さと実質的に同じである。柱状体Cが保持機構110と移動機構160との間に位置するように保持機構110及び移動機構160を設けることで、移動機構160及び保持機構110が互いにカウンターウェイトとして働く。例えば、保持機構110又は移動機構160の重さにより、保持機構110又は移動機構160の第3方向D3における位置が変化することを抑制できる。
移動機構160は、例えば、ローラ161、モータ162、及びエンコーダ163を有する。ローラ161は、モータ162に接続され、柱状体Cの表面に接触している。モータ162が動作すると、ローラ161が回転する。ローラ161の回転により、移動機構160が柱状体Cの表面上を第3方向D3に沿って移動する。移動機構160は、第1連結部171及び第2連結部172によりベース151及び152と連結されている。このため、移動機構160が移動すると、保持機構110も第3方向D3に沿って移動する。
エンコーダ163は、モータ162又はローラ161の回転数(又は回転角度)を検出する。エンコーダ163は、検出した回転数に基づいて、第3方向D3における移動機構160の移動距離を算出する。移動機構160の移動距離は、換言すると、保持機構110の移動距離である。保持機構110が移動体200を保持しているときには、移動機構160の移動距離は、移動体200の移動距離に対応する。
ベース151及び152には、それぞれローラ173及び174が設けられている。ローラ173及び174は、柱状体Cの表面に接触している。例えば、ローラ173及び174は、第1柱状部C1の表面と第2柱状部C2の表面との間の段差に接触している。移動機構160の移動に応じて、ローラ173及び174が回転する。これにより、ベース151及び152は、柱状体Cの周りを第3方向D3に沿って滑らかに移動する。
図6は、実施形態に係る保持装置を表す正面図である。
図6は、図2に表した矢印A1の方向から保持装置100及び移動体200を見たときの様子を表している。
図5及び図6に表したように、第1保持部111は、第1部分111a、第2部分111b、及び第3部分111cを有する。第1部分111aと第2部分111bは、第2方向D2において離れている。第3部分111cの第2方向D2における位置は、第1部分111aの第2方向D2における位置と、第2部分111bの第2方向D2における位置と、の間にある。第1部分111a及び第2部分111bは、第3部分111cと繋がっていても良いし、第3部分111cから分離していても良い。
第2保持部112は、第4部分112d、第5部分112e、及び第6部分112fを有する。第4部分112dと第5部分112eは、第2方向D2において離れている。第6部分112fの第2方向D2における位置は、第4部分112dの第2方向D2における位置と、第5部分112eの第2方向D2における位置と、の間にある。第4部分112d及び第5部分112eは、第6部分112fと繋がっていても良いし、第6部分112fから分離していても良い。
第1部分111a~第3部分111c及び第4部分112d~第6部分112fは、例えば、薄い板状であり、第1方向D1に延びている。第1部分111a~第3部分111c及び第4部分112d~第6部分112fのそれぞれの第1方向D1における長さは、移動体00を安定して保持するため、移動体00の第1方向D1における長さと同程度かそれ以上であることが望ましい。また、移動体00を保持した際、第1部分111a~第3部分111c及び第4部分112d~第6部分112fに変形が生じないよう、これらの部分は、剛性を有する。
図6に表したように、移動体200は、保持装置100に保持される際、第1保持部111と第2保持部112との間の保持位置に収納される。保持位置では、移動体200は、第2方向D2において第1部分111aと第2部分111bとの間及び第4部分112dと第5部分112eとの間にあり、且つ第3方向D3において第3部分111c及び第6部分112fと対向する。換言すると、移動体200の第3方向D3における両端が、コの字状である第1保持部111及び第2保持部112の内側にそれぞれ位置する。これにより、保持装置100によって移動体200を動かした際、振動等により移動体200が第1保持部111と第2保持部112との間で移動することを抑制できる。
制御部190は、保持装置100の各構成要素を制御する。例えば、制御部190は、第1駆動部131~第4駆動部134、摺動部154及び155、及び移動機構160に指令を送信し、これらの構成要素を動作させる。制御部190は、例えば、各構成要素とケーブル191を介して有線接続される。又は、制御部190は、各構成要素に無線で信号を送信しても良い。あるいは、ベース151又は152などに制御部190が組み込まれていても良い。
実施形態の効果を説明する。
実施形態に係る保持装置100では、保持機構110が第1保持部111及び第2保持部112を備える。そして、第1保持部111は、第1部分111a、第2部分111b、及び第3部分111cを有する。第2保持部112は、第4部分112d、第5部分112e、及び第6部分112fを有する。保持機構110は、第1保持部111及び第2保持部112により、保持位置にある移動体200を保持する。
保持位置では、移動体200は、第2方向D2において第1部分111aと第2部分111bとの間及び第4部分112dと第5部分112eとの間にあり、且つ第3方向D3において第3部分111c及び第6部分112fと対向する。これにより、保持装置100が移動体200の第2方向D2における位置を変化させた際に、第1保持部111と第2保持部112との間で移動体200が第2方向D2又は第3方向D3に移動することを抑制できる。すなわち、実施形態に係る保持装置100、又は保持装置100及び移動体200を備える制御システムによれば、移動体200をより安定して保持した状態で、移動体200の第2方向D2における位置を変化させることができる。
また、保持装置100は、移動機構160により移動体200の第3方向D3における位置を変化させることができる。移動体200を第3方向D3に沿って動かす際にも、上述した保持位置で移動体200が保持される。このため、移動体200をより安定して保持した状態で、移動体200の第3方向D3における位置を変化させることができる。
第1保持部111は、第1部分111aと第2部分111bとの間の第2方向D2における距離(第1距離)を変更可能に構成されていても良い。例えば、第1保持部111は、第1距離を変化させる駆動部を有する。また、第2保持部112は、第4部分112dと第5部分112eとの間の第2方向D2における距離(第2距離)を変更可能に構成されていても良い。例えば、第2保持部112は、第2距離を変化させる駆動部を有する。これらの駆動部は、アクチュエータ(例えばモータ)を含む。
移動体200が第1保持部111と第2保持部112との間の保持位置に移動すると、第1保持部111は第1距離を短くし、第2保持部112は第2距離を短くする。例えば、第1保持部111は、第1部分111a及び第2部分111bを移動体200に接触させ、第1部分111a及び第2部分111bにより移動体200を挟み込む。第2保持部112は、第4部分112d及び第5部分112eを移動体200に接触させ、第4部分112d及び第5部分112eにより移動体200を挟み込む。第1距離及び第2距離が短くなることで、移動体200を保持している間、第1保持部111と第2保持部112との間で移動体200が第2方向D2に移動することをさらに抑制できる。
第1保持部111は、第3部分111cの第3方向D3における位置を変更可能に構成されていても良い。例えば、第1保持部111の上記駆動部は、第3部分111cの第3方向D3における位置を変化させる。第2保持部112は、第6部分112fの第3方向D3における位置を変更可能に構成されていても良い。例えば、第2保持部112の上記駆動部は、第6部分112fの第3方向D3における位置を変化させる。
移動体200が第1保持部111と第2保持部112との間の保持位置に移動すると、第1保持部111は、第3部分111cを動かし、第3部分111cと移動体200との間の第3方向D3における距離(第3距離)を短くする。第2保持部112は、第6部分112fを動かし、第3部分111cと移動体200との間の第3方向D3における距離(第4距離)を短くする。例えば、第1保持部111は、第3部分111cを移動体200に接触させ、第2保持部112は、第6部分112fを移動体200に接触させる。第3距離及び第4距離が短くなることで、移動体200を保持している間、第1保持部111と第2保持部112との間で移動体200が第3方向D3に移動することをさらに抑制できる。
図5に表したように、保持装置100は、検出器180を備えていても良い。検出器180は、移動体200が保持位置にあることを検出する。例えば、検出器180は、赤外線センサを含む。赤外線センサは、発光部と受光部を含む。例えば、移動体200の表面の一部の反射率は、表面の他の部分の反射率よりも大きくなるように構成されている。移動体200が保持位置に移動すると、発光部から放射された赤外線が移動体200の表面の前記一部に当たる。より強い赤外線が受光部に向けて反射され、受光部で検出される反射光の強度が変化する。赤外線センサは、この反射光強度の変化に基づき、移動体200が保持位置に移動したことを検出する。
検出器180は、透過センサ、レーザセンサ、マグネットセンサ、超音波センサ、圧力センサ、イメージセンサ、及び光位置センサの少なくともいずれかを含んでも良い。又は、検出器180は、カメラを含んでいても良い。カメラは、保持機構110及び移動体200を撮影し、画像を取得する。検出器180は、画像に基づき、移動体200が保持位置にあることを検出する。このように、移動体200が保持位置にあることを検出できれば、検出器180の具体的な構成は、適宜変更可能である。
移動体200が望ましい保持位置からずれた位置にある状態で保持装置100が動作すると、移動体200を安定して保持できない可能性がある。例えば、移動体200を動かしている間に、移動体200が保持機構110から落下する可能性がある。制御部190は、例えば、検出器180により移動体200が保持位置にあることが検出されると、保持機構110により移動体200を動かす。これにより、移動体200を保持機構110によってより安定して保持できる。
図7(a)は、実施形態に係る保持装置が適用される設備の一例を表す斜視断面図である。図7(b)は、図7(a)の部分Pの拡大図である。
図7(a)に表した設備Eは、柱状体Cと、柱状体Cの周りに設けられた筒状体Tと、を備える。設備Eにおいて、柱状体Cは、円柱状である。筒状体Tは、円筒状である。柱状体Cは、筒状体Tの内側で回転する。柱状体Cの回転軸Axは、第1方向D1に平行である。例えば、設備Eは、発電機である。
図7(b)に表したように、保持装置100は、柱状体Cと筒状体Tとの間の隙間Gに設けられる。移動体200は、隙間Gを第1方向D1に沿って移動する。柱状体Cの表面には、多数の孔Hが存在する。例えば、移動体200は、柱状体Cの表面を移動しながら、孔Hの内部を検査する。又は、移動体200は、柱状体Cの表面を移動しながら、筒状体Tを検査する。例えば、保持装置100及び移動体200を備える制御システムは、柱状体C又は筒状体Tを検査する検査システムとして用いられる。
例えば、移動体200は、第3方向D3において或る点で、柱状体Cの表面上を第1方向D1に沿って移動しながら、柱状体C又は筒状体Tを検査する。第3方向D3における前記点で柱状体C又は筒状体Tの検査が完了すると、移動体200は保持装置100により第3方向D3に動かされる。その後、移動体200は、第3方向D3において別の点で、柱状体Cの表面上を第1方向D1に沿って移動しながら、柱状体C又は筒状体Tを検査する。移動体200の第1方向D1の移動と、保持装置100による移動体200の第3方向D3の移動と、が交互に繰り返され、柱状体C又は筒状体Tが広範囲に検査される。
保持装置100が移動体200をより安定して保持可能であると、移動体200を所定の位置へより正確に動かすことができる。例えば、移動体200の第3方向D3における位置ずれを抑制できる。これにより、柱状体Cの各点又は筒状体Tの各点をより正確に検査できる。移動体200の第3方向D3における位置ずれが生じ、柱状体C又は筒状体Tの一部が検査されないことを抑制できる。
図8は、移動体を表す模式的側面図である。
図9は、移動体を表す模式的平面図である。
移動体200は、例えば、図8及び図9に表したように、車体201、クローラ202、接触部210、弾性部材220、アクチュエータ230、検出器240、及び制御部260を備える。
クローラ202は、複数の車輪及びベルトを有する。ベルトが柱状体Cの表面に接した状態で、複数の車輪が回転することで、車体201が前進又は後退する。クローラ202は、左右にそれぞれ設けられる。各クローラ202の車輪の回転数を調整することで、移動体200の進行方向を、左側又は右側に向けることもできる。移動体200は、無限軌道であるクローラ202に代えて、車輪だけを有していても良い。
接触部210は、筒状体Tに接触可能である。移動体200は、接触部210が筒状体Tに接触した接触状態と、接触部210が筒状体Tから離れた離間状態と、を切り替えることができる。
例えば、接触部210は、アーム211及びローラ212を有する。アーム211の一端は、車体201に軸支されている。アーム211は、車体201対して回動可能である。ローラ212は、アーム211の他端に設けられている。ローラ212は、筒状体Tに接触する。ローラ212が設けられることで、移動体200は、接触部210を筒状体Tの表面に接触させながら、柱状体Cの表面を滑らかに移動できる。
弾性部材220は、車体201及びアーム211に連結されている。弾性部材220は、車体201とアーム211との間の角度に応じた弾性力を発生させる。例えば、弾性部材220は、アーム211の回動方向に沿った弾性力を、アーム211に発生させる。弾性力の向きは、任意である。ある角度において、弾性部材220により生じる弾性力は、角度θを大きくする向きであっても良いし、角度θを小さくする向きであっても良い。
アクチュエータ230は、図9に表したように、車体201及びアーム211に連結されている。アクチュエータ230は、車体201に対して固定された駆動機構である。アクチュエータ230が駆動することで、アーム211に力が加えられる。アクチュエータ230は、例えば、車体201とアーム211との角度が大きくなる方向及び小さくなる方向のいずれにも、トルクを発生させることができる。
アクチュエータ230は、例えば、アーム211の一端に連結された電動モータである。弾性部材220は、車体201及びアーム211に連結されたねじりコイルばねである。例えば、アーム211の一端に連結されたアクチュエータ230の回転軸231は、アーム211の反対側まで突き出ている。突き出た回転軸231は、弾性部材220の少なくとも一部の内側に設けられている。
検出器240は、車体201に対するアーム211の角度を検出する。検出器240は、例えば、アクチュエータ230に設けられたロータリーエンコーダである。
接触部210の具体的な構成は、適宜変更可能である。例えば、アーム211は、互いに連結された複数のリンクを有し、第2方向D2に伸縮可能であっても良い。弾性部材220及びアクチュエータ230の具体的な構成も、接触部210の構成に応じて、適宜変更可能である。
検査器251は、柱状体C及び筒状体Tの少なくともいずれかを検査する。検査器251は、例えば、これらの構造物における傷などを検査する、超音波センサ、打撃装置、またはカメラを含む。
これらの他に、移動体200は、例えば、カメラ252、計測器253、検出器254、照明器255、及びカメラ256を含む。カメラ252は、柱状体C又は筒状体Tの表面を撮影する。計測器253は、車体201と筒状体Tの表面との間の距離を計測する。検出器254は、柱状体Cの表面における凹凸を検出する。照明器255は、柱状体C又は筒状体Tを照らす。カメラ256は、移動体200の進行方向を撮影する。
アーム211が筒状体Tの表面へ押し付けられることで、筒状体Tの表面から移動体200へ抗力が生じる。この抗力により、移動体200が柱状体Cの表面に向けて押さえ付けられる。制御部260は、アクチュエータ230を制御し、アクチュエータ230からアーム211へ働くトルクを調整する。これにより、アーム211を筒状体Tの表面に押し付ける力(以下、押し付け力という)が調整され、移動体200に働く抗力を調整できる。具体的には、制御部260は、押し付け力が、予め設定された力となるように、アクチュエータ230を制御する。
この他に、制御部260は、カメラ252、計測器253、検出器254、照明器255、カメラ256などの動作を制御しても良い。制御部260は、例えば、隙間Gの外に配され、車体201とケーブル261を介して有線接続される。又は、車体201は、制御部260と無線で接続されても良い。あるいは、車体201に制御部260が搭載されていても良い。
図10は、移動体の動作を表す模式図である。
移動体200は、図10(a)及び図10(b)に表したように、柱状体Cの表面の鉛直部分を横向きに移動する場合がある。換言すると、移動体200及び柱状体Cの接触部分と、移動体200及び筒状体Tの接触部分と、を結ぶ線方向が、水平となった状態で、移動体200は柱状体Cの表面を移動しうる。
又は、移動体200は、図10(c)に表したように、柱状体Cの表面の水平部分を下向きに移動する場合がある。換言すると、移動体200及び筒状体Tの接触部分から、移動体200及び柱状体Cの接触部分へ向かう方向が、重力方向と逆の状態で、移動体200は柱状体Cの表面を移動しうる。
図10(a)~図10(c)に表したように、重力方向に対する前記線方向の角度は、移動体200の第3方向D3における位置に応じて変化する。移動体200は、いずれの位置においても落下しないように、接触部210を筒状体Tへ接触させる。
図7(a)に表した設備Eでは、柱状体Cと筒状体Tとの間の隙間Gが微小である。このような微小な隙間Gに保持装置100を設けるためには、保持装置100は小さいことが望ましい。保持装置100の小型化のためには、特に第1駆動部131~第4駆動部134の小型化が有効である。第1駆動部131~第4駆動部134を小型化すると、これらの駆動部の出力が小さくなり、移動体200の保持が不安定になりうる。しかし、実施形態に係る保持装置100では、上述した第1保持部111の構造及び第2保持部112の構造により、移動体200をより安定して保持できる。従って、実施形態に係る保持装置100は、特に微小な隙間Gに好適に設けられる。
また、図10(a)~図10(c)に表したように、保持する際の移動体200の姿勢は、様々に変化する。換言すると、移動体200及び柱状体Cの接触部分と、移動体200及び筒状体Tの接触部分と、を結ぶ線方向は、第1方向D1に垂直な面内において、様々に変化する。移動体200の姿勢が変化すると、重力によって移動体200に対して第2方向D2に働く力と第3方向D3に働く力が変化する。
実施形態に係る保持装置100によれば、第1保持部111及び第2保持部112により、いずれの姿勢においても、第1方向D1に垂直な方向(第2方向D2及び第3方向D3)における移動体200の移動を抑制できる。
図11(a)~図11(d)は、実施形態に係る保持装置と移動体の動作を表す模式図である。
図11(a)~図11(d)は、移動体200が保持機構110に保持されるときの様子を表している。図11(a)に表したように、移動体200は、接触部210を筒状体Tに接触させながら、柱状体Cの表面を移動する。その後、移動体200は、図11(b)に表したように、接触部210を筒状体Tに接触させながら、保持位置へ移動する。
例えば図11(b)の状態において、保持装置100の検出器180(図5(b)に示す)は、移動体200が保持位置にあることを検出する。制御部190は、検出器180から出力された検出結果を受け、移動体200へ信号を送信する。移動体200の制御部260は、この信号を受信すると、図11(c)に表したように、接触部210を筒状体Tの表面から離す。
接触部210を筒状体Tの表面から離した後、制御部260は、保持装置100へ信号を送信する。保持装置100の制御部190は、この信号を受信すると、図11(d)に表したように、移動体200の第2方向D2における位置を変化させる。
図11(b)~図11(d)に表した方法では、保持装置100は、接触部210が筒状体Tから離れた後に、移動体200を柱状体Cの表面から離れる方向へ動かす。この方法に代えて、保持装置100は、接触部210を筒状体Tに接触させた状態で、移動体200の第2方向D2における位置を変化させても良い。例えば、保持装置100が移動体200を動かす際、制御部260は接触部210の押し付け力を弱める。
ただし、接触部210を筒状体Tに接触させた状態で移動体200を動かす場合、第1駆動部131~第4駆動部134は、より大きな力を出力する必要がある。第1駆動部131~第4駆動部134の出力を増大させると、第1駆動部131~第4駆動部134が大型化する。この結果、保持装置100が大型化する。従って、保持装置100の小型化のためには、図11(b)~図11(d)に表した方法が実行されることが望ましい。
実施形態に係る保持装置100における第1駆動部131~第4駆動部134の制御方法について説明する。
保持機構110により移動体200を動かす際、保持機構110及び移動体200の揺れなどが小さく、より安定していることが望ましい。移動体200を動かすときに保持機構110又は移動体200が揺れると、移動体200が保持機構110から落下する可能性がある。あるいは、保持機構110及び移動体200が、柱状体C又は筒状体Tに接触し、損傷する可能性がある。
保持機構110及び移動体200の揺れを抑えるためには、保持機構110による保持を開始したときの移動体200の姿勢が、移動体200を動かしている間も維持されることが望ましい。すなわち、移動体200を動かしている間の姿勢と、移動体200の保持を開始したときの姿勢と、の差が小さいことが望ましい。
なお、保持機構110の姿勢とは、保持機構110に含まれる特定の複数の構成要素を結んで生成される仮想の平面と、重力方向と、の関係に相当する。保持機構110の仮想平面は、例えば、第1保持部111と第2保持部112とを通る。保持機構110の姿勢の変化とは、この仮想平面と重力方向との間の角度が変化することを意味する。
同様に、移動体200の姿勢とは、移動体200に含まれるある特定の複数の構成要素を結んで生成される仮想の平面と、重力方向と、の関係に相当する。移動体200の仮想平面は、例えば、各クローラ202の車輪を通る。移動体200の姿勢の変化とは、この仮想平面と重力方向との間の角度が変化することを意味する。
図12(a)~図12(d)は、実施形態に係る保持装置における第1駆動部~第4駆動部の動作を例示する模式図である。
第1駆動部131~第4駆動部134は、それぞれ第1リンク141~第4リンク144に接続されている。そして、第1リンク141~第4リンク144のそれぞれの一端は、保持機構110に接続されている。ここで、図12(a)~図12(d)に表したように、第1リンク141~第4リンク144のそれぞれの一端を結ぶ仮想平面を考える。保持機構110及び移動体200の姿勢は、この仮想平面の傾き(仮想平面と重力方向との間の角度)に対応する。仮想平面の傾きが変化すると、保持機構110及び移動体200の姿勢が変化する。従って、移動体200を動かしている間、仮想平面の傾きの変化を小さくすることで、保持機構110及び移動体200の姿勢の変化を抑制できる。
ここでは、第1駆動部131~第4駆動部134がモータである例を説明する。図12(a)は、第1駆動部131~第4駆動部134のモータの状態が実質的に同じ場合を表している。図12(a)の仮想平面IP1の傾きは、移動体200の保持を開始したときの傾きと実質的に同じである。
図12(b)は、第1駆動部131の状態及び第3駆動部133の状態が、第2駆動部132の状態及び第4駆動部134の状態と異なる場合を表している。図12(b)に表した仮想平面IP2は、第2リンク142及び第4リンク144から第1リンク141及び第3リンク143に向けて、下方に傾斜している。
図12(c)は、第1駆動部131の状態及び第2駆動部132の状態が、第3駆動部133の状態及び第4駆動部134の状態と異なる場合を表している。図12(c)に表した仮想平面IP3は、第3リンク143及び第4リンク144から第1リンク141及び第2リンク142に向けて、下方に傾斜している。
図12(d)は、第2駆動部132の状態及び第3駆動部133の状態が、第1駆動部131の状態及び第4駆動部134の状態と異なる場合を表している。図12(d)の仮想平面IP4には、ねじれが生じている。すなわち、第1駆動部131、第2駆動部132、及び第4駆動部134により生成される仮想平面と、第1駆動部131、第3駆動部133、及び第4駆動部134により生成される仮想平面と、が存在する。
例えば、移動体200の保持開始時からの駆動部の回転量を、駆動部の状態として用いる。各駆動部の回転量が同じであれば、図12(a)に表したように、保持機構110及び移動体200の姿勢が保持開始時から実質的に変化しない。又は、各駆動部への負荷が、駆動部の状態として用いられる。各駆動部から保持機構110へ同じ力が出力されていれば、保持機構110及び移動体200の姿勢が保持開始時から実質的に変化せず、各駆動部への負荷は実質的に同じとなる。例えば、制御部190は、各駆動部の回転量又は負荷を検出する。
なお、実施形態に係る保持装置100では、第1駆動部131及び第2駆動部132が、摺動部154、摺動部155、及び接続部156を介して、第3駆動部133及び第4駆動部134と接続されている。従って、図12(c)及び図12(d)に表した仮想平面IP3及びIP4に対応する保持機構110及び移動体200の姿勢は、実際には生じない。第1駆動部131~第4駆動部134の動作時に、第1駆動部131の状態は第3駆動部の状態と同じとなり、第2駆動部132の状態は第4駆動部134の状態と同じになるためである。しかし、第1駆動部131~第4駆動部134のそれぞれの状態に基づく計算では、図12(c)及び図12(d)に表した仮想平面IP3及びIP4が考慮される。
制御部190は、第1駆動部131~第4駆動部134のそれぞれの状態に基づき、図12(a)~図12(d)に表した仮想平面を生成する。例えば、第1リンク141の一端の第2方向D2における位置をz1とする。第2リンク142の一端の第2方向D2における位置をz2とする。第3リンク143の一端の第2方向D2における位置をz3とする。第4リンク144の一端の第2方向D2における位置をz4とする。
例えば、各リンクについて、長さ(駆動部に接続された部分と、保持機構110に接続された部分と、の間の距離)が予め設定される。この場合、第1駆動部131~第4駆動部134のそれぞれの回転量が分かれば、第1リンク141~第4リンク144のそれぞれの一端の位置z1~z4が算出できる。これらz1~z4と、直交行列と、を用いて、図12(a)~図12(d)に表した仮想平面のそれぞれの位置は、図13に表した式により算出される。
図13は、実施形態に係る保持装置において参照される式である。
図13の式において、p1は、図12(a)に示す仮想平面IP1の第2方向D2における位置を表す。p2は、図12(b)に示す仮想平面IP2の第2方向D2における位置を表す。p3は、図12(c)に示す仮想平面IP3の第2方向D2における位置を表す。p4は、図12(d)に示す仮想平面IP4の第2方向D2における位置を表す。位置p1~p4の算出が、図12(a)~図12(d)に表した仮想平面IP1~IP4の生成に相当する。
図14(a)及び図14(b)は、移動体を動かした際の各仮想平面の第2方向における位置の変化を表すグラフである。
図14(a)及び図14(b)において、横軸は、時間tを表す。縦軸は、各仮想平面の第2方向D2における位置pを表す。実線は、仮想平面IP1の位置pの変化を表す。破線は、仮想平面IP2の位置pの変化を表す。点線は、仮想平面IP3の位置pの変化を表す。鎖線は、仮想平面IP4の位置pの変化を表す。図14(a)及び図14(b)のグラフでは、保持機構110が移動体200を保持したときに算出される各仮想平面の位置pを、0としている。
図14(a)は、移動体200の保持開始時の姿勢を維持したまま、移動体200を動かしたときの結果を表している。この場合、図14(a)から分かるように、仮想平面IP1の位置のみが変化する。仮想平面IP2~IP4のそれぞれの位置は、実質的に変化しない。これは、移動体200を動かした際、保持機構110及び移動体200の揺れなどが小さく、安定していることを示す。
図14(b)は、移動体200を動かした際、保持機構110及び移動体200に揺れが生じたときの結果を表している。図14(b)の例では、仮想平面IP1の位置と仮想平面IP2の位置が変化している。これは、図12(b)に表した仮想平面IP2のように、第1駆動部131の状態及び第3駆動部133の状態が、第2駆動部132及び第4駆動部134の状態と異なっていることを示す。
図15は、実施形態に係る保持装置における制御を模式的に表すブロック図である。
移動体200をより安定して動かすためには、仮想平面IP2~IP4のそれぞれの位置の変化が小さいことが望ましい。制御部190は、仮想平面IP2~IP4のそれぞれの位置の変化を抑制するように、第1駆動部131~第4駆動部134を制御する。
図15では、第1駆動部131の状態131a、第2駆動部132の状態132a、第3駆動部133の状態133a、第4駆動部134の状態134a、及び変換行列Lを用いて、第1リンク141~第4リンク144のそれぞれの一端の位置z1~z4が決定される様子を表している。変換行列Lは、状態131a~134aから位置z1~z4を算出するための、第1リンク141~第4リンク144のパラメータを表す。
例えば、制御部190は、状態131a~134aと変換行列Lとの積により、位置z1~z4を算出する。制御部190は、位置z1~z4と、図13に表した直交行列Rと、の積により、各仮想平面の位置p1~p4を算出する。位置p1~p4には、それぞれ目標値が入力される。図15に表したように、位置p1には、目標値Vが入力される。目標値Vは、各時刻tにおける仮想平面IP1の望ましい第2方向D2における位置を示す。例えば、仮想平面IP1の第2方向における位置が、図14(a)に表した軌道で変化するよう、目標値Vが設定される。位置p2~位置p4には、それぞれ目標値として0が入力される。
制御部190は、位置p1~p4と目標値との間の偏差c1~c4をそれぞれ算出する。偏差c1~c4は、それぞれ、仮想平面IP1~IP4のそれぞれの位置と目標値との差を表す。制御部190は、偏差c1~c4と転置行列R-1との積を計算する。これにより、偏差c1~c4が、第1リンク141~第4リンク144の一端の位置と、各リンクの一端の目標位置と、の差をそれぞれ表す偏差s1~s4に変換される。
制御部190は、さらに、偏差s1~s4と、変換行列Lの逆行列L-1と、を用いて、操作量u1~u4をそれぞれ算出する。制御部190は、第1リンク141~第4リンク144の一端の位置を目標位置に近づけるために、第1駆動部131~第4駆動部134にそれぞれ操作量u1~u4を入力する。
以上の制御により、仮想平面IP1の位置が所望の軌道に沿い、且つ仮想平面IP2~IP4の位置が変化しないように、第1駆動部131~第4駆動部134が動作する。すなわち、保持装置100により移動体200を動かす際、保持機構110及び移動体200の揺れを抑制し、移動体200をより安定して保持できる。
上述したように、保持装置100の小型化のためには、第1駆動部131~第4駆動部134の小型化が望まれる。第1駆動部131~第4駆動部134を小型化すると、これらの駆動部の出力が小さくなり、移動体200の保持が不安定になりうる。移動体200をより安定して保持するためには、保持機構110又は移動体200の姿勢を検出する検出器を、保持装置100又は移動体200に設けることが考えられる。しかし、この場合、検出器を設けることにより保持装置100又は移動体200が大型化する。保持装置100及び移動体200を隙間Gに設ける場合、保持装置100及び移動体200のいずれも小型であることが望ましい。
そこで、実施形態に係る保持装置100では、制御部190が、第1駆動部131の状態、第2駆動部132の状態、第3駆動部133の状態、及び第4駆動部134の状態を用いて、保持機構110の姿勢を示す仮想平面を生成する。仮想平面を生成することで、移動体200の姿勢を検出する検出器等を用いずに、移動体200の姿勢を推測できる。制御部190は、仮想平面の第2方向D2における位置に基づいて、第1駆動部131~第4駆動部134を制御する。これにより、移動体200を動かした際の姿勢の変化を抑制し、移動体200をより安定して保持できる。
特に、柱状体Cの表面を移動しているときの移動体200の姿勢は、図10(a)~図10(c)に表したように、様々に変化する。移動体200の姿勢が変化すると、移動体200を保持するときの第1駆動部131~第4駆動部134のそれぞれに加わる負荷も変化する。上述した制御方法によれば、各駆動部への負荷が変化する場合でも、移動体200を動かした際の姿勢の変化を抑制できる。
制御部190は、具体的には、少なくとも第1仮想平面と第2仮想平面を生成する。第1仮想平面は、図12(a)に表した仮想平面IP1のように、第1駆動部131~第4駆動部134のそれぞれの状態が実質的に同じであることを示す。第2仮想平面は、第1駆動部131~第4駆動部134の少なくとも1つの状態が、第1駆動部131~第4駆動部134の別の1つの状態と異なることを示す。第2仮想平面は、例えば図12(b)~図12(d)に表した仮想平面IP2~IP4のいずれかである。制御部190は、第1仮想平面の第2方向D2における位置が所定の軌道に沿い、且つ第2仮想平面の第2方向における位置の変化を抑えるように、第1駆動部131、第2駆動部132、第3駆動部133、及び第4駆動部134を制御する。
第1仮想平面の第2方向D2における位置が所定の軌道に沿って移動し、且つ第2仮想平面の第2方向D2における位置の変化が抑えられることで、移動体200を動かしている間、保持機構110及び移動体200の姿勢の変化を抑制できる。
又は、制御部190は、第2仮想平面の第2方向D2における位置の変化を抑える代わりに、第2仮想平面の第2方向D2における位置の変化を、所定の条件と比較しても良い。例えば、第2方向D2における位置の閾値が予め設定される。制御部190は、移動体200の保持開始時と比べた第2仮想平面の第2方向D2における位置の変化を、閾値と比較する。制御部190は、位置の変化が閾値を超えている場合、保持機構110の速度を低減するように、第1駆動部131~第4駆動部134を制御する。速度の低減により、保持機構110が停止しても良い。例えば、制御部190は、第1駆動部131~第4駆動部134の動作を止め、保持機構110を停止させても良い。閾値は、保持機構110から移動体200が落下しない範囲で設定される。位置の変化が閾値を超えると、保持機構110及び移動体200の姿勢が、保持開始時に比べて大きく変化していることを示す。位置の変化が閾値を超えたときに保持機構110の速度を低減することで、移動体200が保持機構110から落下する可能性を低減できる。
第2仮想平面の第2方向D2における速度の閾値が予め設定されても良い。制御部190は、単位時間あたりの第2仮想平面の第2方向D2における位置の変化を、閾値と比較する。単位時間あたりの第2仮想平面の第2方向D2における位置の変化は、換言すると、第2仮想平面の第2方向D2における速度である。制御部190は、第2仮想平面の速度が閾値を超えている場合、保持機構110の速度を低減するように、第1駆動部131~第4駆動部134を制御する。速度が閾値を超えると、保持機構110及び移動体200の姿勢が急激に変化していることを示す。速度が閾値を超えたときに保持機構110の速度を低減することで、移動体200が保持機構110から落下する可能性を低減できる。
制御部190は、第1仮想平面の第2方向D2における位置の変化から、保持機構110が柱状体Cの表面に接する接地点を記憶しても良い。例えば、第1駆動部131~第4駆動部134の動作中にも拘わらず、第1仮想平面の第2方向D2における位置が変化しなくなったとき、制御部190は、その点を、保持機構110が柱状体Cの表面に接する接地点と判断する。制御部190は、接地点の第2方向D2における位置を記憶する。
例えば、制御部190は、第1駆動部131~第4駆動部134を動作させた後、第1仮想平面の第2方向D2における位置が記憶した接地点に達する前に、保持機構110の速度を低減するように第1駆動部131~第4駆動部134を制御する。こうすることで、保持機構110が柱状体Cの表面に接触したときの衝撃を小さくできる。これにより、各駆動部や、保持機構110、移動体200などの損傷を抑えることができる。
上述した第1駆動部131~第4駆動部134の制御方法は、保持装置100が柱状体Cと筒状体Tとの間以外に設けられる場合にも適用可能である。保持装置100は、任意の面(第1面)の上に設けられた物体を保持機構110により保持する。保持装置100は、保持機構110により物体を保持した状態で、第1駆動部131~第4駆動部134を動作させることで、第1面に垂直な方向における物体の位置を変化させる。このとき、制御部190は、仮想平面の前記垂直な方向における位置に基づいて、第1駆動部131~第4駆動部134を制御する。この制御方法を実行することで、保持機構110又は物体の姿勢を検出する検出器が不要となり、保持装置100を小型化できる。また、検出器が無くても、物体を動かした際の姿勢の変化を抑制し、物体をより安定して保持できる。
また、上述した例では、4つの駆動部にそれぞれ接続された4つのリンクにより仮想平面が生成される場合について説明した。上述した制御方法は、少なくとも3つの駆動部を備える他の形態の保持装置にも適用できる。3つの駆動部及び3つのリンクを備える保持装置であれば、3つのリンクのそれぞれの一端を通る仮想平面が生成される。従って、上記と同様の制御方法を実行可能である。
図16(a)~図16(c)は、変形例に係る保持装置における第1駆動部~第3駆動部の動作を例示する模式図である。
例えば図16(a)~図16(c)に表したように、変形例に係る保持装置は、第1駆動部131~第3駆動部133と、第1リンク141~第3リンク143と、を備える。この保持装置では、第1駆動部131~第3駆動部133のそれぞれの状態を用いて、3つの仮想平面IP1~IP3が生成される。図16(a)に表した仮想平面IP1の傾きは、図12(a)と同様に、移動体200の保持を開始したときの傾きと実質的に同じである。図16(b)及び図16(c)は、移動体200の保持を開始したときに比べて、傾斜した仮想平面IP2及びIP3を表している。仮想平面IP1は、第1仮想平面の一例である。仮想平面IP2又はIP3は、第2仮想平面の一例である。
図16(a)~図16(c)に表した場合も、上述した制御方法と同様に、制御部190は、仮想平面IP1の位置が所定の軌道に沿い、且つ仮想平面IP2及びIP3の位置の変化を抑えるように、第1駆動部131~第3駆動部133を制御する。これにより、移動体200を動かす際、保持機構110及び移動体200の揺れを抑制し、移動体200をより安定して保持できる。保持装置が5つ以上の駆動部を備える場合についても同様である。
また、上述した制御方法は、図1~図6に表した保持機構110以外にも適用可能である。例えば、保持機構110は、板状のステージを備えていても良い。保持機構110は、このステージに移動体200を吸着させることで、移動体200を保持する。保持装置100は、ステージに接続された各駆動部を動作させることで、ステージ上の移動体200を第2方向D2に沿って移動させる。このステージ及び移動体200の保持開始時の姿勢を維持するために、上述した制御方法を実行しても良い。
以上、本発明のいくつかの実施形態を例示したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更などを行うことができる。これら実施形態やその変形例は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。また、前述の各実施形態は、相互に組み合わせて実施することができる。
100 保持装置、 110 保持機構、 111 第1保持部、 111a 第1部分、 111b 第2部分、 111c 第3部分、 112 第2保持部、 112d 第4部分、 112e 第5部分、 112f 第6部分、 131 第1駆動部、 132 第2駆動部、 133 第3駆動部、 134 第4駆動部、 141 第1リンク、 142 第2リンク、 143 第3リンク、 144 第4リンク、 151、152 ベース、 153 接続部、 154、155 摺動部、 156 接続部、 160 移動機構、 161 ローラ、 162 モータ、 163 エンコーダ、 171 第1連結部、 172 第2連結部、 173、174 ローラ、 180 検出器、 190 制御部、 200 移動体、 201 車体、 202 クローラ、 210 接触部、 211 アーム、 212 ローラ、 220 弾性部材、 230 アクチュエータ、 231 回転軸、 240 検出器、 251 検査器、 252 カメラ、 253 計測器、 254 検出器、 255 照明器、 256 カメラ、 260 制御部、 261 ケーブル、 Ax 回転軸、 C 柱状体、 C1 第1柱状部、 C2 第2柱状部、 D1 第1方向、 D2 第2方向、 D3 第3方向、 E 設備、 G 隙間、 H 孔、 IP1~IP4 仮想平面、 T 筒状体

Claims (19)

  1. 第1方向に延びる柱状体の表面を前記第1方向に沿って移動可能な移動体を保持し、前記柱状体の表面に垂直な第2方向における前記移動体の位置を変化させる保持装置であって、
    前記第1方向及び前記第2方向に垂直な第3方向において互いに離れた第1保持部及び第2保持部と、
    前記柱状体の表面を前記第3方向に移動可能な移動機構と、
    前記第1保持部と前記移動機構とを連結する第1連結部と、
    前記第2保持部と前記移動機構とを連結する第2連結部と、
    を備え、
    前記第1保持部は、前記第2方向において互いに離れた第1部分及び第2部分と、第3部分と、を有し、
    前記第2保持部は、前記第2方向において互いに離れた第4部分及び第5部分と、第6部分と、を有し、
    前記柱状体は、前記第1保持部と前記移動機構との間、前記第2保持部と前記移動機構との間、及び前記第1連結部と前記第2連結部との間に位置し、
    前記移動体が、前記第2方向において前記第1部分と前記第2部分との間及び前記第4部分と前記第5部分との間にあり、且つ前記第3方向において前記第3部分及び前記第6部分と対向する保持位置にある状態で、前記第1保持部及び前記第2保持部により前記移動体を保持し、
    前記柱状体の表面において、前記柱状体の周方向に沿って、前記第1保持部、前記第1連結部、前記移動機構、前記第2連結部、及び前記第2保持部の順番で配置され、
    前記第1保持部及び前記第2保持部により前記移動体を前記柱状体の表面から離した状態で、前記移動機構が前記第3方向に移動することで、前記第1保持部及び前記第2保持部が前記第3方向に移動する、保持装置。
  2. 前記第1保持部及び前記第2保持部により前記移動体を前記柱状体の表面から離した状態で、前記第1保持部及び前記第2保持部を前記第3方向に移動可能である請求項1記載の保持装置。
  3. リンクを介して前記第1保持部を駆動させる駆動部と、
    別のリンクを介して前記第2保持部を駆動させる別の駆動部と、
    をさらに備え、
    前記駆動部が前記リンクを前記第3方向まわりに回転させ、前記別の駆動部が前記別のリンクを前記第3方向まわりに回転させることで、前記第2方向における前記移動体の位置を変化させる、請求項1又は2に記載の保持装置。
  4. 前記移動体が前記保持位置にあることを検出する検出器をさらに備え、
    前記検出器により前記移動体が前記保持位置へ移動したことが検出されると、前記第1保持部及び前記第2保持部により前記移動体を前記柱状体の表面から離れる方向へ動かす請求項1~3のいずれか1つに記載の保持装置。
  5. 前記第1保持部は、前記第1部分と前記第2部分との間の前記第方向における第1距離を変更可能であり、
    前記第2保持部は、前記第4部分と前記第5部分との間の前記第方向における第2距離を変更可能であり、
    前記移動体が前記保持位置にあることを前記検出器が検出すると、前記第1保持部は前記第1距離を短くし、前記第2保持部は前記第2距離を短くする請求項4記載の保持装置。
  6. 前記第1保持部及び前記第2保持部を前記第1方向に沿って移動させる摺動部をさらに備え、
    前記第1保持部及び前記第2保持部により前記移動体を前記柱状体の表面から離した状態で前記摺動部を動作させることで、前記移動体を前記第1方向に沿って移動させる請求項1~5のいずれか1つに記載の保持装置。
  7. 前記柱状体は、前記第1方向に並んだ第1柱状部及び第2柱状部を有し、
    前記第1柱状部の前記第2方向における寸法は、前記第2柱状部の前記第2方向における寸法よりも長く、
    前記移動体は、前記第2柱状部の表面を前記第1方向に沿って移動し、
    前記保持装置は、前記第1柱状部に取り付けられる請求項1~6のいずれか1つに記載の保持装置。
  8. 請求項1~7のいずれか1つに記載の前記保持装置と、
    前記柱状体の周りに設けられた筒状体と前記柱状体との間を移動する前記移動体と、
    を備え、
    前記移動体は、前記筒状体に接触可能な接触部を有し、前記接触部を前記筒状体に接触させながら前記柱状体の前記表面を移動する制御システム。
  9. 前記移動体は、前記接触部を前記筒状体に接触させた接触状態と、前記接触部を前記筒状体から離した離間状態と、を切り替え可能であり、
    前記移動体は、前記保持位置へ移動すると、前記接触部を前記接触状態から前記離間状態へ切り替える請求項8記載の制御システム。
  10. 請求項1~7のいずれか1つに記載の前記保持装置と、
    前記柱状体の周りに設けられた筒状体と前記柱状体との間を移動する前記移動体と、
    を備え、
    前記移動体は、前記柱状体又は前記筒状体の検査するための検査器を有し、前記柱状体の表面を前記第1方向に沿って移動しながら、前記柱状体又は前記筒状体を検査する検査システム。
  11. 第1リンクを介して前記第1保持部を駆動させる第1駆動部と、
    第2リンクを介して前記第1保持部を駆動させる第2駆動部と、
    第3リンクを介して前記第2保持部を駆動させる第3駆動部と、
    前記第1駆動部、前記第2駆動部、及び前記第3駆動部を制御する制御部と、
    をさらに備え、
    前記第1保持部及び前記第2保持部を含む保持機構により前記移動体を保持した状態で前記第1駆動部、前記第2駆動部、及び前記第3駆動部を動作させることで、前記第2方向における前記移動体の位置を変化させ、
    前記制御部は、
    前記第1駆動部、前記第2駆動部、及び前記第3駆動部を動作させる際、前記第1駆動部の状態と、前記第2駆動部の状態と、前記第3駆動部の状態と、を用いて前記保持機構の姿勢を示す仮想平面を生成し、
    前記仮想平面の前記第2方向における位置に基づいて前記第1駆動部、前記第2駆動部、及び前記第3駆動部を制御する
    請求項1記載の保持装置。
  12. 生成された前記仮想平面は、
    前記第1駆動部の状態と、前記第2駆動部の状態と、前記第3駆動部の状態と、が実質的に同じであることを示す第1仮想平面と、
    前記第1仮想平面と異なる第2仮想平面と、
    を含み、
    前記制御部は、前記第1仮想平面の前記第2方向における位置が所定の軌道に沿い、且つ前記第2仮想平面の前記第2方向における位置の変化を抑えるように、前記第1駆動部、前記第2駆動部、及び前記第3駆動部を制御する請求項11記載の保持装置。
  13. 生成された前記仮想平面は、
    前記第1駆動部の状態と、前記第2駆動部の状態と、前記第3駆動部の状態と、が実質的に同じであることを示す第1仮想平面と、
    前記第1仮想平面と異なる第2仮想平面と、
    を含み、
    前記第2仮想平面の前記第2方向における位置の変化が所定の条件を満たした場合、前記制御部は、前記保持機構の速度を低減するように前記第1駆動部、前記第2駆動部、及び前記第3駆動部を制御する請求項11記載の保持装置。
  14. 前記制御部は、前記第1駆動部、前記第2駆動部、及び前記第3駆動部の動作中に、前記第1仮想平面の前記第2方向における位置が変化しなくなった点を、接地点として記憶する請求項12又は13に記載の保持装置。
  15. 前記制御部は、前記第1駆動部、前記第2駆動部、及び前記第3駆動部を動作させた後、前記第1仮想平面の前記第2方向における位置が記憶した前記接地点に達する前に、前記保持機構の速度を低減するように前記第1駆動部、前記第2駆動部、及び前記第3駆動部を制御する請求項14記載の保持装置。
  16. 請求項11~15のいずれか1つに記載の前記保持装置と、
    記柱状体と、前記柱状体の周りに設けられた筒状体と、の間を前記第1方向に沿って移動する前記移動体と、
    を備えた制御システム。
  17. 前記移動体は、前記筒状体に接触可能な接触部を有し、前記接触部を前記筒状体に接触させながら前記柱状体の前記表面を移動する請求項16記載の制御システム。
  18. 前記移動体は、前記接触部を前記筒状体に接触させた接触状態と、前記接触部を前記筒状体から離した離間状態と、を切り替え可能であり、
    前記移動体は、前記保持位置へ移動すると、前記接触部を前記接触状態から前記離間状態へ切り替える請求項17記載の制御システム。
  19. 請求項11~15のいずれか1つに記載の前記保持装置と、
    前記柱状体と、前記柱状体の周りに設けられた筒状体と、の間を前記第1方向に沿って移動する前記移動体と、
    を備え、
    前記移動体は、前記柱状体又は前記筒状体検査するための検査器を有し、前記柱状体の表面を前記第1方向に沿って移動しながら、前記柱状体又は前記筒状体を検査する検査システム
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