JP2017013214A - 複数ロボットによる荷物積込み・積降ろしシステム及び方法 - Google Patents

複数ロボットによる荷物積込み・積降ろしシステム及び方法 Download PDF

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Abstract

【課題】複数台の移動ロボットを用いて単一の荷物を積込みまたは積降ろし動作する際に、荷物の落下を確実に防止できること。【解決手段】ロボット筐体12、車輪13及び複数のマニピュレータ14を備えた複数台の移動ロボット11を用いて、単一の荷物1を積込みまたは積降ろし動作する複数ロボットによる荷物積込み・積降ろしシステム10であって、マニピュレータの動作を制御する制御ユニットの制御部は、マニピュレータの先端効果器20を荷物の吊耳機構3に嵌合させ、この嵌合状態で、先端効果器の位置と、荷物の寸法及び吊耳機構の取付位置と、ロボット筐体の姿勢情報とに基づいて移動ロボット間の相対位置及び相対姿勢を推定し、この相対位置及び相対姿勢に基づいて、予め設定された荷物の積込みまたは積降ろし軌道に対応する先端効果器の軌道を生成し、この軌道に従ってマニピュレータを制御して荷物を積込みまたは積降ろし動作させるものである。【選択図】 図1

Description

本発明の実施形態は、複数のマニピュレータを備えた複数台の移動ロボット用いて、単一の荷物を積込みまたは積降ろし動作させる複数ロボットによる荷物積込み・積降ろしシステム及び方法に関する。
1台の移動ロボットでは運搬できない荷物、例えば長尺物や重量物を運搬する場合、複数台のロボットを用いて荷物を積込み、運搬し、積降ろすことが考えられる。マニピュレータを備えた複数台のロボットが協調して荷物を積込みまたは積降ろすことを考えたとき、複数台のロボット間の相対位置及び相対姿勢が正確に分からないと、荷物を落下させてしまう可能性がある。
特許文献1ではロボット間の幾何的な関係を用いずに力を計測し、力制御を行うことで荷物の運搬を実現している。しかしながら、幾何的な関係を用いた方がより堅牢な荷物の積込みまたは積降ろし動作を期待できる。また、幾何的な関係が分からない場合、荷物の積込みまたは積降ろし動作中にマニピュレータの作業範囲の限界に達してしまう可能性がある。
特開2007−111826号公報
マニピュレータを備えた例えば車輪式の移動ロボットや、脚をマニピュレータのように扱うことが可能な脚式移動ロボットを複数台用いて、単一の荷物を積込みまたは積降ろす動作では、複数台の移動ロボット間の相対位置及び相対姿勢にずれが生じたり、荷物がマニピュレータに干渉したりすることで、荷物を落下させてしまう、または荷物を把持できなくなる課題がある。
本発明における実施形態の目的は、上述の事情を考慮してなされたものであり、複数台の移動ロボットを用いて単一の荷物を積込みまたは積降ろし動作する際に、荷物の落下を確実に防止できる複数ロボットによる荷物積込み・積降ろしシステム及び方法を提供することにある。
本発明の実施形態における複数ロボットによる荷物積込み・積降ろしシステムは、移動可能なロボット筐体と、前記ロボット筐体に設けられた複数のマニピュレータとをそれぞれ備えた複数台の移動ロボットを用いて、単一の荷物を協調して積込みまたは積降ろし動作する複数ロボットによる荷物積込み・積降ろしシステムであって、前記マニピュレータが、複数の関節を備えると共に、先端に先端効果器を備え、前記ロボット筐体には、前記マニピュレータの動作を制御する制御ユニットと、前記ロボット筐体の姿勢を計測する姿勢センサと、少なくとも他の前記移動ロボットとの間で通信を行う通信装置とが設けられ、前記荷物には、前記マニピュレータの前記先端効果器が嵌合可能な複数の吊耳機構を備え、前記制御ユニットは、複数台の前記移動ロボット間の相対位置及び相対姿勢を推定し、この移動ロボット間の相対位置及び相対姿勢に基づいて、予め設定された前記荷物の積込みまたは積降ろし軌道に対応する前記先端効果器の軌道をそれぞれ生成し、この先端効果器の軌道に従って前記マニピュレータをそれぞれ制御して、前記荷物を積込みまたは積降ろし動作させるよう構成されたことを特徴とするものである。
また、本発明の実施形態における複数ロボットによる荷物積込み・積降ろし方法は、移動可能なロボット筐体と、複数の関節と先端効果器を備え前記ロボット筐体に設けられた複数のマニピュレータとをそれぞれ備えた複数台の移動ロボットが、前記マニピュレータの前記先端効果器が嵌合可能な複数の吊耳機構を備える単一の荷物を、協調して積込みまたは積降ろし動作する複数ロボットによる荷物積込み・積降ろし方法であって、複数台の前記移動ロボット間の相対位置及び相対姿勢を推定し、この移動ロボット間の相対位置及び相対姿勢に基づいて、予め設定された前記荷物の積込みまたは積降ろし軌道に対応する前記先端効果器の軌道を生成し、この先端効果器の軌道に従って前記マニピュレータを制御して、前記荷物を積込みまたは積降ろし動作させることを特徴とするものである。
本発明の実施形態によれば、複数台の移動ロボットを用いて単一の荷物を積込みまたは積降ろし動作する際に、荷物の落下を確実に防止できる。
第1実施形態に係る複数ロボットによる荷物積込み・積降ろしシステムにおける荷物の積込み前または積降ろし後の状態を示す斜視図。 図1の複数ロボットによる荷物積込み・積降ろしシステムにおける荷物の積込み後または積降ろし前の状態を示す斜視図。 図1の移動ロボットの構成を示すブロック図。 図1のマニピュレータにおける先端効果器が荷物の吊耳機構に嵌合した状態を、接触センサ等と共に示す断面図。 図1のマニピュレータにおける先端効果器が荷物の吊耳機構に嵌合した状態を、接触ビン等と共に示す断面図。 図3における制御ユニットの制御部が行う荷物の積込みまたは積降ろし動作の手順を示すフローチャート。 第2実施形態に係る複数ロボットによる荷物積込み・積降ろしシステムにおける荷物の積込み前または積降ろし後の状態を示す斜視図。 図7の複数ロボットによる荷物積込み・積降ろしシステムにおける荷物の積降ろし前または積込み後の状態を示す斜視図。 図7の移動ロボットの脚起立状態を示す斜視図。 図7の移動ロボットの構成を示すブロック図。 第3実施形態に係る複数ロボットによる荷物積込み・積降ろしシステムにおける移動ロボットの構成を示すブロック図。 図11の複数ロボットによる荷物積込み・積降ろしシステムにおける荷物把持機構を示す斜視図。
以下、本発明を実施するための形態を、図面に基づき説明する。
[A]第1実施形態(図1〜図6)
図1は、第1実施形態に係る複数ロボットによる荷物積込み・積降ろしシステムにおける荷物の積込み前または積降ろし後の状態を示す斜視図である。また、図2は、図1の複数ロボットによる荷物積込み・積降ろしシステムにおける荷物の積込み後または積降ろし前の状態を示す斜視図である。これらの図1及び図2に示す複数ロボットによる荷物積込み・積降ろしシステム10は、複数台(例えば2台)の移動ロボット11を用いて、単一の荷物1を協調して積込みまたは積降ろし動作するものであり、移動ロボット11のそれぞれは、ロボット筐体12と、移動機構としての複数個の車輪13と、複数本のマニピュレータ14とを有して構成される。
車輪13は、ロボット筐体12の両側部、またはロボット筐体12の両側部及び底部に複数個(例えば3個または4個)設置されて、移動ロボット11を所望位置へ移動させる。移動機構は車輪13に代えて、クローラ等の無限軌道であってよい。また、後述するマニピュレータ14が移動機構としての脚を兼ねるように構成することもできる(第2実施形態)。車輪13や無限軌道、また脚を兼ねるマニピュレータ14などの移動機構によって、ロボット筐体12は移動可能な構成となっている。
マニピュレータ14は、ロボット筐体12から立設された支柱部15に一対に配置され、それぞれが複数の関節21、22、23、24を備えたリンク機構として構成される。つまり、マニピュレータ14は、支柱部15に第1関節21が取り付けられ、この第1関節21に第2関節22が取り付けられ、この第2関節22に第1リンク16を介して第3関節23が連結され、この第3関節23に第2リンク17介して第4関節24が連結され、この第4間関節24に第3リンク18が連結されて、リンク機構として構成される。
第3リンク18の先端に、図4及び図5に示すように例えば半球形状の先端効果器20が設けられる。先端効果器20には、この先端効果器20に作用する荷重(力)を計測する例えば3軸または6軸の力センサ25(図3)が設置されている。
図1に示すように、第1関節21、第2関節22、第3関節23のそれぞれの回転軸A、B、Cは互いに直交し、第4関節24の回転軸Dは、第3関節23の回転軸Cと直交する。これらの第1関節21、第2関節22、第3関節23及び第4関節24は、図示しない電動モータ、ギア及びエンコーダとの組み合わせにより構成される。各関節21〜24には、これらの関節21〜24のそれぞれの回転角度を計測するアブソリュート式エンコーダ等の角度センサ26(図3)が設置されている。更に、各関節21〜24には、これらの関節21〜24のそれぞれに作用するトルクを計測するトルクセンサ27(図3)が設置されている。
ロボット筐体12は、図1及び図3に示すように、姿勢センサとしての加速度センサ28及び角速度センサ29、並びに制御ユニット30を内部に収容して備え、天面に荷物把持機構32が設置される。また、ロボット筐体12の天面から立設された例えば支柱部15に、通信装置31及び監視カメラ33が設置される。
加速度センサ28は、ロボット筐体12の水平2方向及び垂直1方向の3方向(3軸)の加速度を計測する。また、角速度センサ29は例えばジャイロセンサであり、ロボット筐体12におけるロール、ピッチ及びヨーの3軸の角速度を計測する。これらの加速度センサ28により計測される加速度と、角速度センサ29により計測される角速度とによってロボット筐体12の傾斜角度、つまり移動ロボット10の姿勢が計測される。
通信装置31は、他の移動ロボット11の通信装置31または外部の遠隔操作装置40との間で情報を送受信するものである。また、荷物把持機構32は、移動ロボット11によって荷物1を運搬するために、この荷物1を把持して支持するものである。更に、監視カメラ33は、支柱部15の前面、後面にそれぞれ設置される前方監視カメラ、後方監視カメラなどであり、移動ロボット11の移動位置またはマニピュレータ14を用いた作業時(例えば荷物1の積込みまたは積降ろし動作)における移動ロボット11の周囲の状況を、動画または静止画として取得する。
制御ユニット30は、図3に示すように、制御部35、計測用インターフェイス部36、通信用インターフェイス部37、関節用モータ駆動部38及び車輪用モータ駆動部39を備え、移動ロボット11の移動及び作業全般に関する処理を実行する。
つまり、制御ユニット30の制御部35は、加速度センサ28、角速度センサ29、力センサ25、角度センサ26及びトルクセンサ27からの計測データを、計測用インターフェイス部36を経て取り込んで処理する。また、制御ユニット30の制御部35は、監視カメラ33からの映像情報を直接取り込んで処理する。また、制御ユニット30の制御部35は、通信用インターフェイス部37を介して自身の通信装置31と、他の移動ロボット10の通信装置31または外部の遠隔操作装置40との間で送受信される通信データを処理する。
更に、制御ユニット30の制御部35は、関節用モータ駆動部38を経て複数本のマニピュレータ14の各関節21、22、23、24へ制御指令を送信し、これらの各関節21〜24のモータを駆動制御して、複数本のマニピュレータ14の動作を制御する。また、制御ユニット30の制御部35は、車輪用モータ駆動部39を介して複数の車輪13のモータを駆動制御し、この車輪13を駆動して移動ロボット11を移動させる。
図1に示す荷物1には、軸方向に沿う複数(例えば4箇所)からステー2が立設され、これらの各ステー2に、ソケット形状の吊耳機構3が取り付けられる。この吊耳機構3に、図4及び図5に示すように、移動ロボット11のマニピュレータ14における先端効果器20が嵌合可能に設けられて、先端効果器20と吊耳機構3とが球対偶を構成する。移動ロボット11のマニピュレータ14における先端効果器20が荷物1の吊耳機構3に嵌合された状態で、移動ロボット11のマニピュレータ14によって、移動ロボット11の荷物把持機構32への荷物1の積込み動作、または移動ロボット11の荷物把持機構32からの荷物1の積降ろし動作が実行される。
ここで、荷物1の吊耳機構3には、図4に示すように、マニピュレータ14の先端効果器20が正しく嵌合されたことを検出する嵌合センサとしての接触センサ4が設置されている。更に、吊耳機構3には、接触センサ4に接続された表示灯5と、接触センサ4及び表示灯5へ給電する図示しないバッテリが設置される。マニピュレータ14の先端効果器20が荷物1の吊耳機構3に正しく嵌合されたときに、先端効果器20が接触センサ4に接触して表示灯5が点灯する。この表示灯5の点灯状態が、監視カメラ33を介して制御ユニット35の制御部35に認識される。
なお、表示灯5に代えて図示しない無線機器等の通信手段を用い、接触センサ4の検知情報を、通信装置31及び通信用インターフェイス部37経て制御部35に認識させてもよい。
また、図5に示すように、接触センサ4、表示灯5及びバッテリに代えて、スプリング7により付勢される接触ピン6を嵌合センサとして用いてもよい。これらの接触ピン6及びスプリング7は吊耳機構3に設置される。マニピュレータ14の先端効果器20が荷物1の吊耳機構3に嵌合されていないときには、接触ピン6は、スプリング7の付勢力によって吊耳機構3内に収容される。接触ピン6は、先端効果器20が吊耳機構3に正しく嵌合されたときに、スプリング7の付勢力に抗して吊耳機構3から突出する。この接触ピン6の突出状態が、監視カメラ33を介して、制御ユニット30の制御部35に認識される。
次に、図1、図2、図3及び図6を用いて、制御ユニット30の制御部35が実行する移動ロボット11の荷物把持機構32への荷物1の積込み動作(図1の状態から図2の状態への移行動作)と、移動ロボット11の荷物把持機構32からの荷物1の積降ろし動作(図2の状態から図1の状態への移行動作)について説明する。
複数台の移動ロボット11におけるそれぞれの制御ユニット30の制御部35は、遠隔操作装置40による操作指令に従って、またはメモリ34(図3)に格納された動作計画に従って、車輪用モータ駆動部39を介して車輪13を駆動制御し、移動ロボット11を、図1に示すように積み込むべき荷物1が存在する位置、または荷物1を積み降ろすべき位置まで移動させる(S1)。
次に、複数台の移動ロボット11におけるそれぞれの制御ユニット30の制御部35は、遠隔操作装置40における操作指令に従って、またはメモリ34に格納された動作計画に従って、関節用モータ駆動部38を介してマニピュレータ14の各関節21〜24を駆動制御し、マニピュレータ14の先端効果器20を荷物1の吊耳機構3に嵌合させる(S2)。
次に、複数台の移動ロボット11におけるそれぞれの制御ユニット30の制御部35は、マニピュレータ14の先端効果器20を荷物1の吊耳機構3に嵌合させた状態で、移動ロボット11間の相対位置及び相対姿勢を推定する(S3)。
つまり、各先端効果器20を結んだ軸41回りの1自由度は未知数であるが、荷物1の寸法(特に軸方向長さ)及び吊耳機構3の取付位置は既知である。従って、制御部35は、角度センサ26が計測したマニピュレータ14の各関節21〜24の関節角度から求めた、複数のマニピュレータ14における先端効果器20の各移動ロボット11に対する位置と、荷物1の寸法(特に軸方向長さ)及び吊耳機構3の取付位置と、移動ロボット11の加速度センサ28及び角速度センサ29が計測した床または地面8に対するロボット筐体12の姿勢情報とに基づいて、荷物1に対する移動ロボット11の位置を算出し、これにより、複数台の移動ロボット11間の相対位置及び相対姿勢を推定する。
引き続き、複数台の移動ロボット11におけるそれぞれの制御ユニット30の制御部35は、ステップS3で推定した移動ロボット11間の相対位置及び相対姿勢に基づいて、予め設定されてメモリ34に記憶された荷物1の積込みまたは積降ろし軌道に対応する先端効果器20の軌道を生成する。(S4)。なお、上述のステップS3及びS4において、床または地面8は平坦面である必要はなく、凹凸があってもよい。
次に、複数台の移動ロボット11におけるそれぞれの制御ユニット30の制御部35は、ステップS4で生成した先端効果器20の軌道に従って実行させる荷物1の積込みまたは積降ろし動作が、マニピュレータ14の作業範囲内で可能であるか否かを判断し(S5)、可能であれば、先端効果器20の軌道に従って、関節用モータ駆動部38を介してマニピュレータ14を制御し、荷物1を移動ロボット11の荷物把持機構32に積込み、または荷物1を移動ロボット11の荷物把持機構32から床または地面8に積み降ろす(S6)。
複数台の移動ロボット11におけるそれぞれの制御ユニット30の制御部35は、ステップS5において、マニピュレータ14による荷物1の積込みまたは積降ろし動作が、マニピュレータ14の作業範囲内では不可能であり、この作業範囲を超えると判断したときには、先端効果器20の軌道を再び生成する(S7)。
つまり、このとき制御部35は、予め設定された荷物1の積込みまたは積降ろし軌道と移動ロボット11の現在位置との少なくとも一方を、マニピュレータ14による荷物1の積込みまたは積降ろし動作がマニピュレータ14の作業範囲内に収まるように修正して、先端効果器20の軌道を再び生成する。制御部35は、この再度生成した先端効果器20の軌道に従って、関節用モータ駆動部38を介してマニピュレータ14を制御し、荷物1の積込みまたは積降ろし動作を実行させる(S6)。
複数台の移動ロボット11におけるそれぞれの制御ユニット30の制御部35は、ステップS6において荷物1の積込みまたは積降ろし動作を実行する過程で、先端効果器20の力センサ25と、マニピュレータ14における各関節21〜24のトルクセンサ27とによりそれぞれ計測される鉛直方向の力(荷重)が所定範囲となるように、ステップS4またはS7で生成した先端効果20の軌道を修正する。これにより、複数本のマニピュレータ14による荷物1の積込みまたは積降ろし動作時に、荷物1の荷重が全てのマニピュレータ14の先端効果20により常時適切に支持される。
更に、複数台の移動ロボット11におけるそれぞれの制御ユニット30の制御部35は、ステップS3により推定する移動ロボット11間の相対位置及び相対姿勢の推定誤差、または吊耳機構3の荷物1への取付誤差によって、ステップ6における荷物1の積込みまたは積降ろし動作時に先端効果器20が荷物1に対して変位を生じた場合には、この荷物1に対する先端効果20の変位を、先端効果器20の力センサ25と、マニピュレータ14における各関節21〜24のトルクセンサ27とによりそれぞれ計測される先端効果器20に作用する力(荷重)情報によって認識する。そして、制御部35は、上述の荷物1に対する先端効果器20の変位を吸収するように、ステップS4またはS7にて生成した先端効果20の軌道を修正する。
以上のように構成されたことから、第1実施形態によれば、次の効果(1)を奏する。
(1)図1〜図3に示すように、複数台の移動ロボット11におけるそれぞれの制御ユニット30の制御部35は、荷物1に設置された吊耳機構3にマニピュレータ14の先端効果器20が嵌合された状態で、複数の先端効果器20の各移動ロボット11に対する位置と、荷物1の寸法及び吊耳機構3の取付位置と、ロボット筐体12に設置された姿勢センサ(加速度センサ28及び角速度センサ29)からの姿勢情報とに基づいて、荷物1に対する移動ロボット11の位置を求め、これにより移動ロボット11間の相対位置及び相対姿勢を推定する。そして、制御ユニット30の制御部35は、移動ロボット11間の相対位置及び相対姿勢とに基づいて、予め設定された荷物1の積込みまたは積降ろし軌道に対応する先端効果器20の軌道を生成し、この先端効果器20の軌道に従ってマニピュレータ14を制御して、荷物1を積込みまたは積降ろし動作させる。
このため、荷物1の積込みまたは積降ろし動作をマニピュレータ14の作業範囲内で実行可能か否かを事前に検証して先端効果器20の軌道を修正できると共に、マニピュレータ14の各関節21〜24に作用するトルク負荷を低減できるので、複数台の移動ロボット11を用いて単一の荷物1を積込みまたは積降ろし動作する際に、荷物1の落下を確実に防止できる。更に、この荷物1の積込みまたは積降ろし動作を高速に実現できる。
[B]第2実施形態(図7〜図10)
図7は、第2実施形態に係る複数ロボットによる荷物積込み・積降ろしシステムにおける荷物の積込み前または積降ろし後の状態を示す斜視図である。図8は、図7の複数ロボットによる荷物積込み・積降ろしシステムにおける荷物の積降ろし前または積込み後の状態を示す斜視図である。この第2実施形態において、第1実施形態と同様な部分については、同一の符号を付すことにより説明を簡略化し、または省略する。
第2実施形態における複数ロボットによる荷物積込み・積降ろしシステム50が第1実施形態と異なる点は、移動ロボット51の移動機構が、マニピュレータ14を兼用する複数本(例えば4本)の脚52であり、荷物1の積込みまたは積降ろし動作時には、脚52のうちの複数本(例えば2本)がマニピュレータ14として機能する点である。
移動ロボット51は、図9に示すように、ロボット筐体12に2本以上、例えば4本の脚52が設けられ、これらの脚52は、第1実施形態のマニピュレータ14と同様に、複数の関節21〜24を備えたリンク機構として構成される。この脚52は、第1関節21、第2関節22、第3関節23及び第4関節24の選択的な回転により、X軸に沿う前後方向の移動、Y軸に沿う左右方向の移動、Z軸回りの旋回移動が可能になる。
更に、図7及び図8に示すように、移動ロボット51が、ロボット筐体12に設置された着座構造体53を床または地面8に着座させ、2本の脚52をマニピュレータ14として機能させる場合には、特に第3関節23を回転させて、第2リンク17及び第3リンク18を屈曲させた状態で旋回させて先端効果器20の姿勢を変化させ、この先端効果器20により作業する。この第2実施形態では、マニピュレータとして機能して荷物1を支持する脚52を、以下マニピュレータ14と称する。
この第2実施形態の移動ロボット51では、マニピュレータ14の先端効果器20を荷物1の下部へアクセスして、この荷物1を水平方向に支持した状態で積込みまたは積降ろし動作を実行する。従って、この荷物1の積込みまたは積降ろし動作中に荷物1とマニピュレータ14との干渉を回避するために、荷物1に取り付けられる複数個(例えば4個)の吊耳機構3は、荷物1の端部側(端部側吊耳機構3A)が荷物1の中心線9よりも積降ろし方向Pに、荷物1の中央側(中央側吊耳機構3B)が荷物1の中央線9よりも積降ろし方向Pと反対方向にオフセットして配置されている。すなわち、複数の吊耳機構3の位置が一つの直線上とならないように、複数の吊耳機構3のうちの少なくとも1つ(図7に記載のものでは2つの中央側吊耳機構3B)が、他の吊耳機構3(図7に記載の例では2つの端部側吊耳機構3A)の(うちのいずれか2つの)位置を結ぶ直線からオフセットされて配置される。
この第2実施形態における複数台の移動ロボット51におけるそれぞれの制御ユニット30の制御部35においても、第1実施形態と同様に、図6に示すステップS1〜S6における荷物1の積込みまたは積降ろし動作、及び荷物1の積込みまたは積降ろし動作中における先端効果器20の軌道修正を実行する。このうち、特に移動ロボット11間の相対位置及び相対姿勢の推定について説明する。
つまり、図7及び図8に示すように、吊耳機構3(端部側吊耳機構3A、中央側吊耳機構3B)の少なくとも一つが、荷物1に前述の如くオフセットして取り付けられているため、移動ロボット51の各マニピュレータ14における先端効果器20を結んだ軸54、55回りの回転2自由度は未知数であるが、荷物1の寸法及び吊耳機構3(端部側吊耳機構3A、中央側吊耳機構3B)の取付位置は既知である。
そこで、複数台の移動ロボット51におけるそれぞれの制御ユニット30の制御部35は、角度センサ26が計測したマニピュレータ14の各関節21〜24の関節角度から求めた、複数のマニピュレータ14における先端効果器20の各移動ロボット51に対する位置と、前述の荷物1の寸法及び吊耳機構3の取付位置と、移動ロボット51の角度センサ28及び角速度センサ29が計測した床または地面8に対するロボット筐体12の姿勢情報とに基づいて、荷物1に対する移動ロボット51の位置を算出し、これにより、複数台の移動ロボット11間の相対位置及び相対姿勢を推定する。
以上のように、この第2実施形態においては、移動ロボット51の脚52をマニピュレータ14として機能させて、荷物1を積込みまたは積降ろし動作させることから、第1実施形態の効果(1)と同様な効果を奏するほか、次の効果(2)を奏する。
(2)荷物1に取り付けられる複数の吊耳機構3は、荷物1の端部側の端部側吊耳機構3Aが荷物1の中心線9よりも積降ろし方向Pに、荷物1の中央側の中央側吊耳機構3Bが荷物1の中心線9よりも積降ろし方向Pと反対方向にオフセットして配置されている。このため、移動ロボット11のマニピュレータ14の先端効果器20を上述の吊耳機構3(端部側吊耳機構3A、中央側吊耳機構3B)に嵌合させて荷物1を積込みまたは積降ろし動作する際に、荷物1とマニピュレータ14との干渉を防止できる。更に、荷物1に作用するモーメントを、吊耳機構3(端部側吊耳機構3A、中央側吊耳機構3B)に嵌合するマニピュレータ14によって支持できるので、荷物1の位置及び姿勢を好適に保持できる。
[C]第3実施形態(図11、図12)
図11は、第3実施形態に係る複数ロボットによる荷物積込み・積降ろしシステムにおける移動ロボットの構成を示すブロック図である。この第3実施形態において、第1及び第2実施形態と同様な部分については、同一の符号を付すことにより説明を簡略化し、または省略する。
第3実施形態の複数ロボットによる荷物積込み・積降ろしシステム60が第1実施形態と異なる点は、移動ロボット11(または51)に設置された荷物把持機構61が3軸方向に移動可能に構成されると共に、この荷物把持機構61に支持された荷物1を床または地面8に積み降ろす積降ろし動作過程で、制御ユニット62の制御部63が、荷物把持機構61の構成要素(後述)の変位量に基づいて移動ロボット11(または51)間の相対位置及び相対姿勢を推定する点である。
つまり、荷物把持機構61は、複数台の移動ロボット11(または51)により荷物1を運搬するためにこの荷物1を把持して支持するものであり、移動ロボット11(または51)の天面に設置される。この荷物把持機構61は、図12に示すように、移動ロボット11(または51)のロボット筐体12に固定されるロボット固定体64の上に、X軸に沿う左右方向にスライド可能なX軸直動機構部65、Y軸に沿う前後方向にスライド可能なY軸直動機構部66、Z軸に沿う上下方向にスライド可能なZ軸直動機構部67が順次取り付けられ、更に、Z軸直動機構部67に、X軸回りに回転可能なX軸回転機構部68、Y軸回りに回転可能なY軸回転機構部69、Z軸回りに回転可能なZ軸回転機構部70が順次取り付けられ、このZ軸回転機構部70に、運搬する荷物1を把持して固定する荷物把持台71が取り付けられている。
ここで、荷物把持機構61の構成要素である各機構部65〜70の取付順は一例であり、他の取付順であってもよい。また、各機構部65〜70はモータなどの駆動源を備え、図11に示すように、制御部63からの制御指令により荷物把持機構駆動部72を介してスライドまたは回転動作してもよいが、モータ等の駆動源を用いず、外力により受動的にスライドまたは回転動作してもよい。
複数台の移動ロボット11(または51)が互いの荷物把持機構61を用いて単一の荷物1を支持して運搬する場合、これらの移動ロボット11(または51)と荷物1との間に発生する力によって生ずる移動ロボット11(または51)と荷物1との相対位置の変位は、各機構部65〜70のスライドまたは回転によって吸収されて許容される。これらの各機構部65〜70には、上述のスライド変位量または回転変位量を計測するための、エンコーダやポテンショメータなどの変位センサ73(図11)が設けられている。
複数台の移動ロボット11(または51)におけるそれぞれの制御ユニット62の制御部63(図11)は、移動ロボット11(または51)の荷物把持機構61にて把持された荷物1を床または地面8に積み降ろす際に、第1及び第2実施形態と同様に、図6のステップS1〜S6の動作手順、及び荷物1の積降ろし動作中における先端効果器20の軌道修正を実行するが、このうちのステップS2及びS3が若干異なるため、次に説明する。
ステップS2において、制御ユニット62の制御部63は、荷物把持機構61の変位センサ73により計測された変位情報(変位量)と、荷物1の寸法及び吊耳機構3の取付位置とに基づいて、荷物1に取り付けられた吊耳機構3の移動ロボット11(または51)に対する相対位置を求め、この吊耳機構3の相対位置に基づいて、移動ロボット11(または51)のマニピュレータ14の先端効果器20を荷物1の吊耳機構3に嵌合させるための動作軌道を生成する。制御ユニット60の制御部63は、この生成した動作軌道に従ってマニピュレータ14を動作させて、マニピュレータ14の先端効果器20を荷物1の吊耳機構3に嵌合させる。
ステップS3において、制御ユニット62の制御部63は、荷物把持機構61の変位センサ73により計測された変位情報(変位量)と荷物1の寸法と基づいて、荷物1に対する移動ロボット11(または51)の位置を算出し、これにより、複数台の移動ロボット11(または51)間の相対位置及び相対姿勢を推定する。
制御ユニット62の制御部63は、ステップS4において、ステップS3で推定した移動ロボット11(または51)間の相対位置及び相対姿勢に基づいて、予め設定されてメモリ34に格納された荷物1の積降ろし軌道に対応するマニピュレータ14の先端効果器20の軌道を生成する。そして、制御ユニット62の制御部63は、生成した先端効果器20の軌道に従ってマニピュレータ14を制御して、移動ロボット11(または51)の荷物把持機構61に支持された荷物1を床または地面8に積み降ろす。
以上のように構成されたことから、この第3実施形態によれば、次の効果(3)を奏する。
(3)複数台の移動ロボット11(または51)におけるそれぞれの制御ユニット62の制御部63は、ロボット筐体12に設置された荷物把持機構61に荷物1が支持された状態で、荷物把持機構61の各機構部65〜70の変位量を計測する変位センサからの変位情報と荷物1の寸法とに基づいて、複数台の移動ロボット11(または51)間の相対位置及び相対姿勢を推定し、この移動ロボット11(または51)間の相対位置及び相対姿勢に基づいて、予め設定された荷物1の積降ろし軌道に対応するマニピュレータ14の先端効果器20の軌道を生成し、この先端効果器20の軌道に従ってマニピュレータ14を制御して、荷物1を積降ろし動作させる。
このため、荷物1の積降ろし動作をマニピュレータ14の作業範囲内で実行可能か否かを事前に検証して先端効果器20の軌道を修正できると共に、マニピュレータ14の各関節21〜24に作用するトルク負荷を低減できるので、複数台の移動ロボット11(または51)を用いて単一の荷物1を積降ろし動作する際に、荷物1の落下を確実に防止できる。更に、この荷物1の積降ろし動作を高速に実現できる。
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これらの実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができ、また、それらの置き換えや変更は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
例えば、上述の各実施形態では、移動ロボット11または51が2台の場合を述べたが、3台以上の複数台の移動ロボット11または51で荷物1を協調して積込みまたは積降ろし動作させるものであってもよい。
1 荷物
3 吊耳機構
3A 端部側吊耳機構
3B 中央側吊耳機構
4 接触センサ(嵌合センサ)
10 移動ロボットによる荷物積込み・積降ろしシステム
11 移動ロボット
12 ロボット筐体
13 車輪(移動機構)
14 マニピュレータ
20 先端効果器
21 第1関節
22 第2関節
23 第3関節
24 第4関節
25 力センサ
26 角度センサ
27 トルクセンサ
28 加速度センサ(姿勢センサ)
29 角速度センサ(姿勢センサ)
30 制御ユニット
31 通信装置
35 制御部
50 移動ロボットによる荷物積込み・積降ろしシステム
51 移動ロボット
52 脚(移動機構)
60 移動ロボットによる荷物積込み・積降ろしシステム
61 荷物把持機構
62 移動ユニット
63 制御部
73 変位センサ
P 積降ろし方向

Claims (9)

  1. 移動可能なロボット筐体と、前記ロボット筐体に設けられた複数のマニピュレータとをそれぞれ備えた複数台の移動ロボットを用いて、単一の荷物を協調して積込みまたは積降ろし動作する複数ロボットによる荷物積込み・積降ろしシステムであって、
    前記マニピュレータが、複数の関節を備えると共に、先端に先端効果器を備え、前記ロボット筐体には、前記マニピュレータの動作を制御する制御ユニットと、前記ロボット筐体の姿勢を計測する姿勢センサと、少なくとも他の前記移動ロボットとの間で通信を行う通信装置とが設けられ、
    前記荷物には、前記マニピュレータの前記先端効果器が嵌合可能な複数の吊耳機構を備え、
    前記制御ユニットは、複数台の前記移動ロボット間の相対位置及び相対姿勢を推定し、この移動ロボット間の相対位置及び相対姿勢に基づいて、予め設定された前記荷物の積込みまたは積降ろし軌道に対応する前記先端効果器それぞれの軌道を生成し、この先端効果器の軌道に従って前記マニピュレータをそれぞれ制御して、前記荷物を積込みまたは積降ろし動作させるよう構成されたことを特徴とする複数ロボットによる荷物積込み・積降ろしシステム。
  2. 前記制御ユニットは、前記マニピュレータの前記先端効果器を前記荷物の前記吊耳機構に嵌合させた状態で、前記マニピュレータの前記関節の角度から求められる前記先端効果器の位置と、前記荷物の寸法及び前記吊耳機構の取付位置と、前記姿勢センサにより計測される姿勢情報とに基づいて、複数台の前記移動ロボット間の前記相対位置及び前記相対姿勢を推定することを特徴とする請求項1に記載の複数ロボットによる荷物積込み・積降ろしシステム。
  3. 前記ロボット筐体には、前記荷物を把持して支持すると共に構成要素の変位量を計測する変位センサを備えた荷物把持機構がさらに設けられ、
    前記制御ユニットは、前記荷物が前記荷物把持機構に支持された状態で、前記荷持把持機構の前記変位センサからの変位情報と前記荷物の寸法とに基づいて、複数台の前記移動ロボット間の前記相対位置及び前記相対姿勢を推定することを特徴とする請求項1に記載の複数ロボットによる荷物積込み・積降ろしシステム。
  4. 前記荷物に取り付けられる複数の吊耳機構のうちの少なくとも一つの前記吊耳機構は、他の前記吊耳機構の位置を結ぶ直線上からオフセットして配置されたことを特徴とする請求項1に記載の複数ロボットによる荷物積込み・積降ろしシステム。
  5. 前記制御ユニットは、荷物の積込みまたは積降ろし軌道に対応して生成した先端効果器の軌道に従って実行させる荷物の積込みまたは積降ろし動作が、マニピュレータの作動範囲内で可能か否かを判断し、不可能な場合には、前記荷物の積込みまたは積降ろし軌道と移動ロボットの位置との少なくとも一方を、前記荷物の積込みまたは積降ろし動作が前記マニピュレータの作動範囲内に収まるように修正して、前記先端効果器の軌道を再び生成するよう構成されたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の複数ロボットによる荷物積込み・積降ろしシステム。
  6. 前記制御ユニットは、マニピュレータの先端効果器を荷物の吊耳機構に嵌合させて前記荷物を積込みまたは積降ろし動作する際に、前記先端効果器に設置された力センサまたは前記マニピュレータの関節に設置されたトルクセンサによりそれぞれ計測される鉛直方向の力情報が所定範囲となるように、前記先端効果器の軌道を修正するよう構成されたことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の複数ロボットによる荷物積込み・積降ろしシステム。
  7. 前記制御ユニットは、移動ロボット間の相対位置及び相対姿勢の推定誤差または吊耳機構の荷物への取付誤差により、前記荷物の積込みまたは積降ろし動作時に生じた前記荷物に対する先端効果器の変位を、前記先端効果器に設置された力センサまたはマニピュレータの関節に設置されたトルクセンサによりそれぞれ計測される力情報により認識し、前記変位を吸収すべく前記先端効果器の軌道を修正するよう構成されたことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の複数ロボットによる荷物積込み・積降ろしシステム。
  8. 前記荷物の吊耳機構には、マニピュレータの先端効果器が正しく嵌合されたことを検出する嵌合センサが設けられ、この嵌合センサの検出情報が制御ユニットに認識されるよう構成されたことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の複数ロボットによる荷物積込み・積降ろしシステム。
  9. 移動可能なロボット筐体と、複数の関節と先端効果器を備え前記ロボット筐体に設けられた複数のマニピュレータとをそれぞれ備えた複数台の移動ロボットが、前記マニピュレータの前記先端効果器が嵌合可能な複数の吊耳機構を備える単一の荷物を、協調して積込みまたは積降ろし動作する複数ロボットによる荷物積込み・積降ろし方法であって、
    複数台の前記移動ロボット間の相対位置及び相対姿勢を推定し、
    この移動ロボット間の相対位置及び相対姿勢に基づいて、予め設定された前記荷物の積込みまたは積降ろし軌道に対応する前記先端効果器の軌道を生成し、
    この先端効果器の軌道に従って前記マニピュレータを制御して、前記荷物を積込みまたは積降ろし動作させることを特徴とする複数ロボットによる荷物積込み・積降ろし方法。
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