JP7279611B2 - 光ファイバモジュール及び光スイッチ - Google Patents

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Description

本開示は、光ファイバモジュール及び光スイッチに関する。
特許文献1には、光スイッチに関する技術が開示されている。この光スイッチは、第1~第4の光ファイバ、キャピラリ、コリメートレンズ、平面マイクロミラー、及び傾斜部を備える。キャピラリは、第1~第4の光ファイバを同一平面上に線対称に並列に配列する。コリメートレンズは、キャピラリに近接して配置され、キャピラリの光ファイバより出射される光を平行光に変換して所定の焦点位置に集束すると共に、入射した平行光を光ファイバに集束する。平面マイクロミラーは、コリメートレンズを出射した光を反射する。傾斜部は、平面マイクロミラーの角度を所定角度傾斜させる。傾斜部が平面マイクロミラーの傾きを変化させることにより、第1と第3の光ファイバの間、及び第2と第4の光ファイバの間が光学的に接続される第1の状態と、第1と第3の光ファイバの間が光学的に接続される第2の状態とが相互に切換えられる。
特許文献2には、光ファイバ保持用キャピラリに関する技術が開示されている。この光ファイバ保持用キャピラリは、径方向の断面が略同形状を有する光ファイバを縦方向及び横方向にそれぞれ複数本配列させた光ファイバの束を、貫通孔内に収納する。少なくとも1本の光ファイバは、縦方向において、その上段または下段に位置する、互いに隣接した2本の光ファイバと接触する。縦方向における最下段の光ファイバは、貫通孔の底壁面と接触する。縦方向における最上段の光ファイバは、底壁面と略平行な貫通孔の天井壁面と接触する。
非特許文献1には、光スイッチに関する技術が開示されている。この光スイッチは、複数の光ファイバをフェルール内に結束してなるファイババンドルと、一の光ファイバから出射された光を他のいずれかの光ファイバへ選択的に反射する角度可変の平面ミラーとを備える。複数の光ファイバとミラーとの間には、レンズが設けられている。
特開2004-70050号公報 特開2014-228742号公報
Joseph E. Ford and David J. DiGiovanni, "1×N Fiber Bundle ScanningSwitch", IEEE Photonics Technology Letters, Vol. 10, No. 7, July 1998
或る方式の光スイッチは、先端面を揃えて束ねられた複数本の光ファイバと、これらの光ファイバの先端面と対向して配置された角度可変の光反射面を有する光反射部とを備える(例えば非特許文献1を参照)。光反射面は、一の光ファイバの先端面から出射する光を、他のいずれかの光ファイバの先端面へ向けて選択的に反射する。このような光スイッチでは、光ファイバの本数が多くなるほど、光ファイバのコア同士の最大間隔が広くなり、光反射面においてより大きな反射角が必要になる。反射角を大きくすることは、光反射面の角度変化量を大きくすることを意味する。しかしながら、この方式では例えばMEMSなどの微細構造を用いて光反射面の角度を可変とすることが多く、その場合、光反射面の可変角度範囲を大きくすることは難しい。従って、より多くのチャネル数を実現するためには、光ファイバのコア同士の間隔をできるだけ小さくして、狭い範囲に多くのコアを配置することが望ましい。
そこで、複数のコアを有するマルチコア光ファイバ(MCF)を用いることが考えられる。例えばN個のコアをそれぞれ有するM本のMCFを束ねる場合、シングルコア光ファイバ(SCF)を(M×N)本束ねる場合と比較して、単位面積当たりのコア密度を高め、コア同士の最大間隔を小さくすることができる。言い換えると、コア同士の最大間隔を維持しつつ、より多くのコアを配置することができる。故に、より多くのチャネル数を実現することができる。
しかしながら、MCFを用いるこのような方式には、次の課題が存在する。MCFは、中心軸上に1つのコアのみを有するSCFとは異なり、中心軸から外れた位置に少なくとも1つのコアを有する。従って、MCFを光スイッチに用いる場合、MCFの中心軸周りの回転角度を調整する必要がある。しかし、複数のMCFを束ねると、互いの樹脂被覆同士が接触するので、或るMCFの回転角度を調整する際、該MCFに隣接する調整済みのMCFも、樹脂被覆同士の摩擦によって回転する。故に、複数のMCFの回転角度を個別に調整する作業が煩雑になってしまう。また、樹脂被覆を長い区間にわたって除去すると、光ファイバの強度が低下し、断線のおそれが生じる。
そこで、本開示は、光スイッチのために複数のMCFを束ねた構成を有する光ファイバモジュールおよび該光スイッチにおいて、複数のMCFの回転角度を個別に調整する作業を容易にすることを目的とする。
一実施形態に係る光ファイバモジュールは、MCFである第1の光ファイバと、第1の光ファイバに沿って延在するMCFである複数の第2の光ファイバと、第1の光ファイバを接着剤を介して保持する第1の光ファイバ保持孔、及び複数の第2の光ファイバをそれぞれ接着剤を介して保持する複数の第2の光ファイバ保持孔を有し、第1の光ファイバ保持孔及び複数の第2の光ファイバ保持孔それぞれが互いに独立している第1のファイバ保持部と、第1のファイバ保持部に対して第1及び第2の光ファイバの先端側に配置され、第1の光ファイバ及び複数の第2の光ファイバを保持するとともに、第1の光ファイバの先端面及び複数の第2の光ファイバの先端面を一端において露出させる第2のファイバ保持部と、を備える。第2のファイバ保持部は、複数の第2の光ファイバを接着剤を介して一括して保持する第3の光ファイバ保持孔を有する。第1の光ファイバ及び複数の第2の光ファイバのそれぞれは、クラッドの外周面が樹脂膜により被覆された第1の部分、及び、第1の部分に対して先端面側に位置しクラッドの外周面が樹脂膜から露出した第2の部分を有する。第1のファイバ保持部は第1の部分を保持し、第2のファイバ保持部は第2の部分を保持する。第1のファイバ保持部と第2のファイバ保持部との間には空間が設けられており、第1の部分と第2の部分との境界は空間内に位置し、該空間内において第1の光ファイバ及び複数の第2の光ファイバの第1の部分は互いに離間している。第1の光ファイバの先端面における各コアの位置と、複数の第2の光ファイバの先端面における各コアの位置とは互いに180°回転対称である。
本開示によれば、光スイッチのために複数のMCFを束ねた構成を有する光ファイバモジュールおよび該光スイッチにおいて、複数のMCFの回転角度を個別に調整する作業を容易にすることが可能となる。
図1は、一実施形態に係る光ファイバモジュール1Aの外観を示す斜視図である。 図2は、図1に示すII-II線に沿った断面図であって、光ファイバの延在方向に沿った光ファイバモジュール1Aの断面を示している。 図3の(a)は、光ファイバ111,112の側面図である。図3の(b)は、図3の(a)に示すIIIb-IIIb線に沿った断面図であって、被覆ファイバ部分11aの延在方向に垂直な断面を示す。図3の(c)は、図3の(a)に示すIIIc-IIIc線に沿った断面図であって、裸ファイバ部分11bの延在方向に垂直な断面を示す。 図4は、ファイバ保持部5の延在方向に垂直な断面を示す図である。 図5は、ファイバ保持部7の延在方向に垂直な断面を示す図である。 図6は、前端面7aの中央付近を示す正面図である。 図7(a)から図7(c)は、一実施形態の光スイッチの構成を概略的に示す図である。 図8は、光ファイバ111が有する複数のコア11dと、各光ファイバ112が有する複数のコア11dとの結合を説明するための図である。 図9は、光ファイバモジュール1Aを組み立てる方法について説明するための図である。 図10は、光ファイバモジュール1Aの別の組み立て方法を説明するための図である。 図11は、光ファイバモジュール1Aの別の組み立て方法を説明するための図である。 図12は、クラッド11eの外周面が樹脂膜11fから露出した部分11gを各光ファイバ111,112に設け、光ファイバ111の部分11gを光ファイバ保持孔51内に配置し、光ファイバ112の部分11gを光ファイバ保持孔52内に配置した様子を示す斜視図である。 図13は、一変形例に係る光ファイバモジュール1Bの外観を示す斜視図である。 図14は、図13に示されたXIV-XIV線に沿った断面図であって、光ファイバの延在方向に沿った光ファイバモジュール1Bの断面を示している。
[本開示の実施形態の説明]
最初に、本開示の実施形態を列記して説明する。一実施形態に係る光ファイバモジュールは、MCFである第1の光ファイバと、第1の光ファイバに沿って延在するMCFである複数の第2の光ファイバと、第1の光ファイバを接着剤を介して保持する第1の光ファイバ保持孔、及び複数の第2の光ファイバをそれぞれ接着剤を介して保持する複数の第2の光ファイバ保持孔を有し、第1の光ファイバ保持孔及び複数の第2の光ファイバ保持孔それぞれが互いに独立している第1のファイバ保持部と、第1のファイバ保持部に対して第1及び第2の光ファイバの先端側に配置され、第1の光ファイバ及び複数の第2の光ファイバを保持するとともに、第1の光ファイバの先端面及び複数の第2の光ファイバの先端面を一端において露出させる第2のファイバ保持部と、を備える。第2のファイバ保持部は、複数の第2の光ファイバを接着剤を介して一括して保持する第3の光ファイバ保持孔を有する。第1の光ファイバ及び複数の第2の光ファイバのそれぞれは、クラッドの外周面が樹脂膜により被覆された第1の部分、及び、第1の部分に対して先端面側に位置しクラッドの外周面が樹脂膜から露出した第2の部分を有する。第1のファイバ保持部は第1の部分を保持し、第2のファイバ保持部は第2の部分を保持する。第1のファイバ保持部と第2のファイバ保持部との間には空間が設けられており、第1の部分と第2の部分との境界は空間内に位置し、該空間内において第1の光ファイバ及び複数の第2の光ファイバの第1の部分は互いに離間している。第1の光ファイバの先端面における各コアの位置と、複数の第2の光ファイバの先端面における各コアの位置とは互いに180°回転対称である。
この光ファイバモジュールでは、第1のファイバ保持部において各々独立した光ファイバ保持孔に各光ファイバが保持されており、且つ、樹脂膜により被覆された第1の部分と樹脂膜からクラッドが露出した第2の部分との境界が、第1のファイバ保持部と第2のファイバ保持部との間に設けられた空間内に位置する。そして、該空間内において、第1の光ファイバ及び複数の第2の光ファイバの第1の部分は互いに離間している。故に、各光ファイバの回転角度を調整する際、隣接する光ファイバが樹脂膜同士の摩擦により回転してしまうことを回避できる。よって、各光ファイバの回転角度を個別に調整する作業を容易にすることができる。加えて、樹脂膜からクラッドが露出した(すなわち裸ファイバである)複数の第2の部分が、第2のファイバ保持部において第3の光ファイバ保持孔に一括して保持されている。従って、光ファイバのコア同士の間隔を小さくして狭い範囲に多くのコアを配置し、より多くのチャネル数を実現することができる。
更に、この光ファイバモジュールでは、第1の光ファイバの先端面における各コアの位置と、複数の第2の光ファイバの先端面における各コアの位置とが互いに180°回転対称とされている。これにより、第1の光ファイバの複数のコアと第2の光ファイバの複数のコアとを互いに対応させて、光スイッチング動作を好適に行うことができる。
上記の光ファイバモジュールは、第1のファイバ保持部と第2のファイバ保持部とを相互に連結する部材を更に備えてもよい。この場合、第1のファイバ保持部と第2のファイバ保持部との間の空間を容易に確保することができる。
上記の光ファイバモジュールにおいて、上記部材は筒状部分を含み、筒状部分の一方の開口に第1のファイバ保持部が挿入及び固定され、筒状部分の他方の開口に第2のファイバ保持部が挿入及び固定されてもよい。この場合、第1のファイバ保持部と第2のファイバ保持部との間の空間を筒状部分により囲むので、空間内に配設される光ファイバ(特に、樹脂膜からクラッドが露出した第2の部分)を効果的に保護することができる。
上記の光ファイバモジュールにおいて、第1のファイバ保持部は、第2のファイバ保持部に連結するための連結部を更に有してもよい。この場合であっても、第1のファイバ保持部と第2のファイバ保持部との間の空間を容易に確保することができる。
上記の光ファイバモジュールにおいて、連結部は空間を囲む筒状を呈し、該連結部の開口に第2のファイバ保持部が挿入及び固定されてもよい。この場合、第1のファイバ保持部と第2のファイバ保持部との間の空間を連結部により囲むので、空間内に配設される光ファイバ(特に、樹脂膜からクラッドが露出した第2の部分)を効果的に保護することができる。
上記の光ファイバモジュールにおいて、第1の光ファイバ及び複数の第2の光ファイバのそれぞれは、クラッドの外周面が樹脂膜から露出した第3の部分を更に有し、第1の光ファイバの第3の部分は第1の光ファイバ保持孔内に位置し、第2の光ファイバの第3の部分は第2の光ファイバ保持孔内に位置してもよい。この場合、各光ファイバのクラッドの外周面を、樹脂膜を介してではなく直接に光ファイバ保持孔に固定することができる。故に、樹脂膜とクラッドとの密着不足にかかわらず、各コアの位置を確実に固定することができる。
上記の光ファイバモジュールにおいて、第1のファイバ保持部は光透過性を有し、第1及び第2の光ファイバと第1及び第2の光ファイバ保持孔との間に介在する接着剤は、紫外線硬化型または可視光硬化型であってもよい。この場合、第1のファイバ保持部を透過させて紫外線または可視光を接着剤に照射することができ、各光ファイバを光ファイバ保持孔内に容易に接着固定することができる。
上記の光ファイバモジュールにおいて、第2のファイバ保持部は光透過性を有し、複数の第2の光ファイバと第3の光ファイバ保持孔との間に介在する接着剤は、紫外線硬化型または可視光硬化型であってもよい。この場合、第2のファイバ保持部を透過させて紫外線または可視光を接着剤に照射することができ、各光ファイバを光ファイバ保持孔内に容易に接着固定することができる。
一実施形態に係る光スイッチは、上記いずれかの光ファイバモジュールと、角度を可変に構成され、第1の光ファイバの先端面の各コアから出射された光を、複数の第2の光ファイバのうちいずれかの第2の光ファイバの先端面の各コアに向けて選択的に反射する光反射部とを備える。この光スイッチによれば、上記いずれかの光ファイバモジュールを備えるので、各光ファイバの回転角度を個別に調整する作業を容易にすることができる。
[本開示の実施形態の詳細]
本開示の光ファイバモジュール及び光スイッチの具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。以下の説明では、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図1は、一実施形態に係る光ファイバモジュール1Aの外観を示す斜視図である。図2は、図1に示すII-II線に沿った断面図であって、光ファイバの延在方向に沿った光ファイバモジュール1Aの断面を示している。図1及び図2に示すように、光ファイバモジュール1Aは、MCFである複数の光ファイバ11と、ファイバ保持部5(第1のファイバ保持部)と、ファイバ保持部7(第2のファイバ保持部)と、連結部材9とを備える。
複数の光ファイバ11には、1本の光ファイバ111(第1の光ファイバ)と、光ファイバ111に沿って延在する複数の光ファイバ112(第2の光ファイバ)とが含まれる。図3の(a)は、光ファイバ111,112の側面図である。光ファイバ111,112は、被覆ファイバ部分11a(第1の部分)と、被覆ファイバ部分11aに対して先端面11c側に位置する裸ファイバ部分11b(第2の部分)とを有する。一例では、裸ファイバ部分11bは先端面11cを含む。図3の(b)は、図3の(a)に示すIIIb-IIIb線に沿った断面図であって、被覆ファイバ部分11aの延在方向に垂直な断面を示す。図3の(c)は、図3の(a)に示すIIIc-IIIc線に沿った断面図であって、裸ファイバ部分11bの延在方向に垂直な断面を示す。
図3の(b)に示すように、被覆ファイバ部分11aは、断面円形状の複数のコア11dと、複数のコア11dを囲む断面円形状のクラッド11eと、クラッド11eの外周面を覆う樹脂膜11fとを有する。また、図3の(c)に示すように、裸ファイバ部分11bは、複数のコア11d及びクラッド11eを有するが、樹脂膜11fを有していない(除去されている)。
複数のコア11dの個数は任意であり、図では一例として4つのコア11dが示されている。これらのコア11dは、光ファイバ111,112の中心軸Oを中心とする円上において、互いに等間隔でもって配置されている。なお、コア11dは中心軸O上に更に配置されてもよい。各コア11dの直径は例えば9.0μmであり、波長1.31μmにおけるモードフィールド直径は9.2μmである。クラッド11eの断面は、中心軸Oを中心とする円形を呈する。クラッド11eの屈折率は、各コア11dの屈折率よりも小さい。一例では、コア11d及びクラッド11eはガラス製である。クラッド11eの直径は、例えば125μmである。クラッド11eの外周面は、樹脂膜11fから露出しており、裸ファイバ部分11bの最外面を構成する。樹脂膜11fは、クラッド11eの外周面を全周にわたって完全に被覆する。樹脂膜11fの厚さは、例えば62μmである。樹脂膜11fは、例えばアクリルといった樹脂材料を主に含んで構成され得る。樹脂膜11fの外周面は、被覆ファイバ部分11aの最外面を構成する。
再び図1及び図2を参照する。ファイバ保持部5は、複数の光ファイバ11の延在方向に延びる円柱形状の部材であって、複数の光ファイバ11の被覆ファイバ部分11aを保持する。図4は、ファイバ保持部5の延在方向に垂直な断面を示す図である。図4に示すように、ファイバ保持部5は、光ファイバ111の被覆ファイバ部分11aを保持する光ファイバ保持孔51(第1の光ファイバ保持孔)と、複数の光ファイバ112の被覆ファイバ部分11aをそれぞれ保持する複数の光ファイバ保持孔52(第2の光ファイバ保持孔)とを有する。光ファイバ保持孔51及び複数の光ファイバ保持孔52は、互いに離れてそれぞれ独立して形成されており、延在方向におけるファイバ保持部5の前端面5aと後端面5bと(それぞれ図2を参照)の間を貫通している。光ファイバ保持孔51,52の断面形状は例えば円形であり、その内径は例えば被覆ファイバ部分11aの外径の1.1倍から1.3倍の範囲内である。
光ファイバ111,112の被覆ファイバ部分11aは、接着剤53を介して光ファイバ保持孔51,52に固定されている。すなわち、光ファイバ111,112は、延在方向の一部において樹脂膜11f(図3の(b)を参照)が接着剤53によって光ファイバ保持孔51,52の内側面に固着することにより、ファイバ保持部5に保持されている。接着剤53は、紫外線硬化型または可視光硬化型である。その場合、紫外線(例えば波長300nm~400nm)または可視光を接着剤53に容易に照射するために、ファイバ保持部5は光透過性を有してもよい。なお、本実施形態の説明において光透過性を有するとは、例えば紫外線及び/または可視光を、30%以上透過する性質をいう。或いは、接着剤53は、熱硬化型または常温自然硬化型であってもよい。ファイバ保持部5は、例えばガラス製または樹脂(プラスチック)製である。接着剤53が紫外線硬化型である場合にはファイバ保持部5はガラス製であることが望ましく、接着剤53が可視光硬化型である場合にはファイバ保持部5はガラス製または樹脂製であることが望ましい。
再び図1及び図2を参照する。ファイバ保持部7は、複数の光ファイバ11の延在方向に延びる円柱形状の部材であって、ファイバ保持部5に対して複数の光ファイバ11の先端側に配置されている。ファイバ保持部7は、複数の光ファイバ11の裸ファイバ部分11bを保持する。なお、理解の容易の為、図1ではファイバ保持部7の内部を隠れ線(破線)ではなく実線にて示している。図5は、ファイバ保持部7の延在方向に垂直な断面を示す図である。図5に示すように、ファイバ保持部7は、光ファイバ111の裸ファイバ部分11bを保持する光ファイバ保持孔71と、複数の光ファイバ112の裸ファイバ部分11bを一括して保持する光ファイバ保持孔72(第3の光ファイバ保持孔)とを有する。複数の光ファイバ112の裸ファイバ部分11bは、光ファイバ保持孔72内において一つの束(ファイババンドル)を構成する。
光ファイバ保持孔71及び72は、互いに離れてそれぞれ独立して形成されており、延在方向におけるファイバ保持部7の前端面7aと後端面7bと(それぞれ図2を参照)の間を貫通している。但し、図2に示すように、光ファイバ保持孔71,72の後端面7b寄りの部分は互いに1つの孔に結合されていてもよく、更に、その孔は、後端面7bに向けてテーパ状に拡幅してもよい。光ファイバ保持孔71の断面形状は例えば円形である。光ファイバ保持孔72の断面形状は、例えば光ファイバ112の本数に応じた略正多角形(4本の場合は略正方形)である。なお、ここでいう略とは、角が丸められる等の僅かな変形を含む意味である。光ファイバ111,112の裸ファイバ部分11bは、接着剤54を介して光ファイバ保持孔71,72に固定されている。すなわち、光ファイバ111,112は、延在方向の先端部においてクラッド11e(図3の(c)を参照)が接着剤54によって光ファイバ保持孔71,72の内側面に固着することにより、ファイバ保持部7に保持されている。接着剤54は、紫外線硬化型または可視光硬化型である。その場合、紫外線(例えば波長300nm~400nm)または可視光を接着剤54に容易に照射するために、ファイバ保持部7は光透過性を有してもよい。ファイバ保持部7は、例えばガラス製である。図2に示すように、接着剤54は、複数の光ファイバ11に沿って、後端面7bからファイバ保持部5へ向けて突出してもよい。
更に、ファイバ保持部7は、複数の光ファイバ11の先端面11cを、前端面7aにおいて露出させる。一実施例では、各光ファイバ11の先端面11cはファイバ保持部7の前端面7aとともに研磨されて平坦となっており、各先端面11cと前端面7aとは互いに面一となっている。図6は、前端面7aの中央付近を示す正面図である。図6に示すように、複数の光ファイバ112の先端面11cにおいて、中心軸Oを基準とする複数のコア11dの位置は、互いに同一である。更に、光ファイバ111の先端面11cにおける複数のコア11dの位置と、各光ファイバ112の先端面11cにおける複数のコア11dの位置とは、互いに180°回転対称とされている。なお、中心軸Oの周囲に並ぶコア11d(周辺コア)の個数が4つであり且つ互いに等間隔である場合、180°回転対称は、90°回転対称及び270°回転対称と同義である。また、ここでいう180°といった角度値は、厳密に理解されるべきではなく、製造誤差(例えば±3°程度)を含む意である。
再び図1及び図2を参照する。ファイバ保持部5の前端面5aとファイバ保持部7の後端面7bとは互いに対向し、且つ互いに間隔をあけて設けられている。これにより、ファイバ保持部5の前端面5aとファイバ保持部7の後端面7bとの間には空間Sが設けられている。そして、被覆ファイバ部分11aと裸ファイバ部分11bとの境界(すなわち樹脂膜11fの端縁)は、空間S内に位置する。言い換えると、被覆ファイバ部分11aと裸ファイバ部分11bとの境界は、ファイバ保持部5の前端面5aとファイバ保持部7の後端面7bとの間に位置する。従って、被覆ファイバ部分11aはファイバ保持部5の前端面5aからファイバ保持部7へ向けて延びており、裸ファイバ部分11bはファイバ保持部7の後端面7bからファイバ保持部5へ向けて延びている。但し、複数の光ファイバ11の被覆ファイバ部分11aは、空間S内において互いに接触しておらず、互いに離間している。
連結部材9は、ファイバ保持部5とファイバ保持部7とを相互に連結して固定するための部材であって、筒状部分を含む。図示例では、連結部材9は円筒状(チューブ状)部分のみからなる。そして、該円筒状部分の一方の開口9aには、ファイバ保持部5の前端面5a側の一部が挿入(嵌入)され、接着剤(不図示)を介して固定されている。また、該円筒状部分の他方の開口9bには、ファイバ保持部7の後端面7b側の一部が挿入(嵌入)され、接着剤(不図示)を介して固定されている。なお、理解の容易の為、図1では連結部材9の内部を隠れ線(破線)ではなく実線にて示している。ファイバ保持部5の前端面5aとファイバ保持部7の後端面7bとは、連結部材9の内側において互いに対向している。従って、空間Sは、連結部材9の内側面、前端面5a及び後端面7bによって画成される閉塞空間となる。連結部材9は、例えばガラスまたは樹脂(プラスチック)といった材料により構成され得る。連結部材9とファイバ保持部5,7との間の接着剤は、例えば紫外線硬化型または可視光硬化型である。その場合、紫外線(例えば波長300nm~400nm)または可視光を透過し得るように、連結部材9の少なくとも一部は光透過性であるとよい。
ここで、本実施形態の光ファイバモジュール1Aを備える光スイッチについて説明する。図7(a)から図7(c)は、本実施形態の光スイッチの構成を概略的に示す図である。この光スイッチは、光ファイバモジュール1Aに加えて、平面ミラー21と、集光レンズ22とを備える。平面ミラー21は、光ファイバモジュール1Aを構成する複数の光ファイバ11の先端面11cと対向して配置されている。集光レンズ22は、複数の光ファイバ11の先端面11cと平面ミラー21との間に配置されている。
平面ミラー21は、本実施形態における光反射部であって、互いに直交する2軸周りの光反射面の角度を可変として構成されている。一例では、平面ミラー21は微小電気機械システム(Micro Electro Mechanical Systems:MEMS)により駆動される。MEMSは、シリコン製の櫛歯状の電極に電圧を印加し、それにより生じる静電引力によって、電圧に応じた角度だけ傾きを付与する装置である。そして、平面ミラー21は、共通(COM)ポートとしての光ファイバ111の先端面11cの各コア11dから出射された光を、複数の光ファイバ112のうちいずれかの光ファイバ112の先端面11cの各コア11dに向けて選択的に反射する。すなわち、図7の(a)に示すように、平面ミラー21が或る角度に傾斜すると、光ファイバ111から出射された光Lは、平面ミラー21を経て或る光ファイバ112に入射する。また、図7の(b)に示すように、平面ミラー21が別の角度に傾斜すると、光ファイバ111から出射された光Lは、平面ミラー21を経て別の光ファイバ112に入射する。また、図7の(c)に示すように、平面ミラー21が更に別の角度に傾斜すると、光ファイバ111から出射された光Lは、平面ミラー21を経て更に別の光ファイバ112に入射する。このように、平面ミラー21の傾斜角度を制御することにより、複数の光ファイバ112の中から光ファイバ111と結合する光ファイバ112を任意に選択することができる。
図8は、光ファイバ111が有する複数のコア11dと、各光ファイバ112が有する複数のコア11dとの結合を説明するための図である。いま、平面ミラー21が或る所定の傾斜角度に維持されており、光ファイバ111と、4つの光ファイバ112のうち1つの光ファイバ112とが互いに光結合されているものとする。便宜上、光ファイバ111,112が有する4つのコア11dに対し、それぞれ番号1~4を付与する。光ファイバ111,112間において、同じ番号のコア11d同士が光結合するものとする。この場合、図8に示すように、光ファイバ111の番号1~4のコア11dの位置と、光ファイバ112の番号1~4のコア11dの位置とは、互いに180°回転対称となる。このことは、他の光ファイバ112においても同様である。すなわち、図6に示したように、前端面7aにおいて、光ファイバ111の先端面11cにおける複数のコア11dの位置と、各光ファイバ112の先端面11cにおける複数のコア11dの位置とが互いに180°回転対称とされていることにより、光ファイバ111の複数のコア11dと光ファイバ112の複数のコア11dとの間で光結合を好適に行うことができる。
以上の構成を備える光ファイバモジュール1Aを組み立てる方法について、図9を参照しつつ説明する。まず、複数の光ファイバ11の先端部の樹脂膜11fを除去することにより、被覆ファイバ部分11a及び裸ファイバ部分11bを有する光ファイバ111と、被覆ファイバ部分11a及び裸ファイバ部分11bを有する複数の光ファイバ112とを準備する。次に、光ファイバ111の被覆ファイバ部分11aをファイバ保持部5の光ファイバ保持孔51に挿通させるとともに、複数の光ファイバ112の被覆ファイバ部分11aをファイバ保持部5の複数の光ファイバ保持孔52にそれぞれ挿通させる。このとき、接着剤53はまだ充填しない。次に、光ファイバ111の裸ファイバ部分11bをファイバ保持部7の光ファイバ保持孔71に挿通させるとともに、複数の光ファイバ112の裸ファイバ部分11bをファイバ保持部7の光ファイバ保持孔72に挿通させる。このとき、接着剤54はまだ充填しない。
続いて、各光ファイバ111,112の先端面11cをカメラにより観察しながら、各光ファイバ111,112の回転角度の調整を行う(図中の矢印A)。すなわち、各光ファイバ112の複数のコア11dの位置が、光ファイバ111の複数のコア11dの位置に対して180°回転対称となるように、各光ファイバ111,112の回転角度を調整する。調整が完了した後、光ファイバ保持孔71,72内に接着剤54を充填し、硬化させる。次いで、光ファイバ保持孔51,52内に接着剤53を充填し、硬化させる。更に、連結部材9とファイバ保持部5,7とを互いに固定する。最後に、ファイバ保持部7の前端面7a及び各光ファイバ111,112の先端面11cを研磨して平坦化する。こうして、光ファイバモジュール1Aの組み立てが完了する。
図10及び図11は、光ファイバモジュール1Aの別の組み立て方法を説明するための図である。この方法では、まず、上記の方法と同様に、被覆ファイバ部分11a及び裸ファイバ部分11bを有する光ファイバ111と、被覆ファイバ部分11a及び裸ファイバ部分11bを有する複数の光ファイバ112とを準備する。次に、図10に示すように、光ファイバ111の被覆ファイバ部分11aをファイバ保持部5の光ファイバ保持孔51に挿通させるとともに、複数の光ファイバ112の被覆ファイバ部分11aをファイバ保持部5の複数の光ファイバ保持孔52にそれぞれ挿通させる。このとき、接着剤53はまだ充填しない。続いて、各光ファイバ111,112の先端面11cをカメラにより観察しながら、各光ファイバ111,112の回転角度の調整を行う。すなわち、各光ファイバ112の複数のコア11dの位置が、光ファイバ111の複数のコア11dの位置に対して180°回転対称となるように、各光ファイバ111,112の回転角度を調整する。調整が完了した後、光ファイバ保持孔51,52内に接着剤53を充填する。接着剤53の充填により各光ファイバ111,112の回転角度がずれた場合、その回転角度を再調整する。そして、接着剤53を硬化させる。
続いて、図11に示すように、光ファイバ111の裸ファイバ部分11bをファイバ保持部7の光ファイバ保持孔71に挿通させるとともに、複数の光ファイバ112の裸ファイバ部分11bをファイバ保持部7の光ファイバ保持孔72に挿通させる。そして、光ファイバ保持孔71,72内に接着剤54を充填し、硬化させる。更に、連結部材9とファイバ保持部5,7とを互いに固定する。最後に、ファイバ保持部7の前端面7a及び各光ファイバ111,112の先端面11cを研磨して平坦化する。こうして、光ファイバモジュール1Aの組み立てが完了する。
なお、この組み立て方法において、接着剤53を硬化させたのち、組み立ての過程において各光ファイバ111,112の回転角度がずれる場合がある。これは、各光ファイバ111,112のクラッド11eと樹脂膜11fとが互いに密着していないことに起因する。すなわち、接着剤53を介して樹脂膜11fを光ファイバ保持孔51,52に固定したとしても、ガラス製のクラッド11eと樹脂膜11fとが互いに密着していない場合、クラッド11eの回転角度がずれてしまうことがある。
このような問題を解決するには、例えば、図12に示すように、クラッド11eの外周面が樹脂膜11fから露出した部分11g(第3の部分)を各光ファイバ111,112に設け、光ファイバ111の部分11gを光ファイバ保持孔51内に配置し、光ファイバ112の部分11gを光ファイバ保持孔52内に配置してもよい。この場合、各光ファイバ111,112のクラッド11eの外周面を、樹脂膜11fを介してではなく直接に、光ファイバ保持孔51,52に固定することができる。故に、樹脂膜11fとクラッド11eとの密着不足にかかわらず、各コア11dの位置を確実に固定することができる。部分11gにおいて樹脂膜11fを除去する際には、CO2レーザまたはYAGレーザなどのレーザ光を用いて樹脂膜11fを除去するとよい。その場合、機械的なクリーバを用いる場合と比較して、樹脂膜11fの逆剥けを抑制し、光ファイバ保持孔51,52内において光ファイバ111,112を滑らかに回転させることができる。
以上に説明した本実施形態による光ファイバモジュール1Aによって得られる効果について説明する。この光ファイバモジュール1Aでは、ファイバ保持部5において各々独立した光ファイバ保持孔51,52に各光ファイバ11が保持されており、且つ、樹脂膜11fにより被覆された被覆ファイバ部分11aと樹脂膜11fからクラッド11eが露出した裸ファイバ部分11bとの境界が、ファイバ保持部5とファイバ保持部7との間に設けられた空間S内に位置する。そして、空間S内において、光ファイバ111及び複数の光ファイバ112の被覆ファイバ部分11aは互いに離間している。故に、各光ファイバ111,112の回転角度を調整する際、隣接する調整済みの光ファイバ111または112が、摩擦係数が高い樹脂膜11f同士の摩擦により回転してしまうことを回避できる。よって、各光ファイバ111,112の回転角度を個別に調整する作業を容易にすることができる。加えて、複数の裸ファイバ部分11bが、ファイバ保持部7において1つの光ファイバ保持孔72に一括して保持されている。従って、複数の光ファイバ112のコア11d同士の間隔を小さくして狭い範囲に多くのコア11dを配置し、より多くのチャネル数を実現することができる。或いは、平面ミラー21の可変角度範囲を小さくでき、平面ミラー21の駆動に必要な消費電力を低減できる。
更に、この光ファイバモジュール1Aでは、光ファイバ111の先端面11cにおける各コア11dの位置と、複数の光ファイバ112の先端面11cにおける各コア11dの位置とが互いに180°回転対称とされている。これにより、光ファイバ111の複数のコア11dと光ファイバ112の複数のコア11dとを互いに対応させて、光スイッチング動作を好適に行うことができる。
近年の光通信ネットワークにおいては、拠点間を結ぶ光ファイバ伝送路を使用して、インターネット信号を含む大量のトラフィック信号を送受信する。従って、送受信装置の故障、或いは災害等による伝送路の切断等が生じた場合には、多くのユーザの通信に多大な影響を及ぼす。そこで、光通信ネットワークの信頼性を高める目的で、拠点間の光ファイバ伝送路を予め複数本用意して冗長化し、通常の光ファイバ伝送路に異常が発生した場合に、予備の光ファイバ伝送路に切り替える。この光ファイバ伝送路の切り替えに、光スイッチが用いられる。本実施形態のように、複数のコアを有するMCFを用いて光スイッチを構成することにより、1つの光スイッチにおいて従来の複数個分の光スイッチを実現することができる。従って、通信機器の簡素化及び省スペース化が可能になる。
本実施形態のように、光ファイバモジュール1Aは、ファイバ保持部5とファイバ保持部7とを相互に連結する連結部材9を備えてもよい。この場合、ファイバ保持部5とファイバ保持部7との間の空間Sを容易に確保することができる。また、この場合、連結部材9は筒状部分を含み、筒状部分の一方の開口9aにファイバ保持部5が挿入及び固定され、筒状部分の他方の開口9bにファイバ保持部7が挿入及び固定されてもよい。この場合、ファイバ保持部5とファイバ保持部7との間の空間Sを筒状部分により囲むので、空間S内に配設される光ファイバ111,112(特に、樹脂膜11fからクラッド11eが露出した裸ファイバ部分11b)を効果的に保護することができる。
本実施形態のように、ファイバ保持部5は光透過性を有し、光ファイバ111,112と光ファイバ保持孔51,52との間に介在する接着剤53は、紫外線硬化型または可視光硬化型であってもよい。この場合、ファイバ保持部5を透過させて紫外線または可視光を接着剤53に照射することができ、各光ファイバ111,112を光ファイバ保持孔51,52内に容易に接着固定することができる。
本実施形態のように、ファイバ保持部7は光透過性を有し、光ファイバ111,112と光ファイバ保持孔71,72との間に介在する接着剤54は、紫外線硬化型または可視光硬化型であってもよい。この場合、ファイバ保持部7を透過させて紫外線または可視光を接着剤54に照射することができ、各光ファイバ111,112を光ファイバ保持孔71,72内に容易に接着固定することができる。
(変形例)
図13は、上記実施形態の一変形例に係る光ファイバモジュール1Bの外観を示す斜視図である。図14は、図13に示されたXIV-XIV線に沿った断面図であって、光ファイバの延在方向に沿った光ファイバモジュール1Bの断面を示している。図13及び図14に示すように、光ファイバモジュール1Bは、複数の光ファイバ11と、ファイバ保持部5A(第1のファイバ保持部)と、ファイバ保持部7(第2のファイバ保持部)とを備える。なお、複数の光ファイバ11及びファイバ保持部7の構成は、上記実施形態と同様である。
本変形例のファイバ保持部5Aは、上記実施形態のファイバ保持部5の構成に加えて、ファイバ保持部7に連結するための連結部55を有する。連結部55は、ファイバ保持部5Aの前端面5aからファイバ保持部7に向けて突出しており、空間Sを囲む円筒状を呈する。言い換えると、ファイバ保持部5Aは、上記実施形態のファイバ保持部5と連結部材9とが一体化した構成を有する。そして、連結部55の開口55aには、ファイバ保持部7の後端面7b側の一部が挿入され、接着剤(不図示)を介して固定されている。
本変形例のように、ファイバ保持部5Aは、ファイバ保持部7に連結するための連結部55を有してもよい。この場合であっても、ファイバ保持部5Aとファイバ保持部7との間の空間Sを容易に確保することができる。また、本変形例のように、連結部55は空間Sを囲む筒状を呈し、連結部55の開口55aにファイバ保持部7が挿入及び固定されてもよい。この場合、ファイバ保持部5Aとファイバ保持部7との間の空間Sを連結部55により囲むので、空間S内に配設される光ファイバ111,112(特に、樹脂膜11fからクラッド11eが露出した裸ファイバ部分11b)を効果的に保護することができる。
本開示による光ファイバモジュール及び光スイッチは、上述した実施形態及び変形例に限られるものではなく、他に様々な変形が可能である。例えば、上記実施形態では各光ファイバ11が4つのコア11dを有する場合を例示したが、各光ファイバ11のコア11dの個数は2個、3個、または5個以上であってもよい。また、第1のファイバ保持部と第2のファイバ保持部とを接続する形態は、上記実施形態及び変形例に限られず、他に様々な形態を採用することができる。
1A,1B 光ファイバモジュール
5,5A (第1の)ファイバ保持部
5a 前端面
5b 後端面
7 (第2の)ファイバ保持部
7a 前端面
7b 後端面
9 連結部材
9a,9b 開口
11 光ファイバ
11a 被覆ファイバ部分
11b 裸ファイバ部分
11c 先端面
11d コア
11e クラッド
11f 樹脂膜
11g 部分
21 平面ミラー
22 集光レンズ
51 (第1の)光ファイバ保持孔
52 (第2の)光ファイバ保持孔
53,54 接着剤
55 連結部
55a 開口
71 光ファイバ保持孔
72 (第3の)光ファイバ保持孔
111 (第1の)光ファイバ
112 (第2の)光ファイバ
O 中心軸
S 空間

Claims (9)

  1. マルチコア光ファイバである第1の光ファイバと、
    前記第1の光ファイバに沿って延在するマルチコア光ファイバである複数の第2の光ファイバと、
    前記第1の光ファイバを接着剤を介して保持する第1の光ファイバ保持孔、及び複数の前記第2の光ファイバをそれぞれ接着剤を介して保持する複数の第2の光ファイバ保持孔を有し、前記第1の光ファイバ保持孔及び複数の前記第2の光ファイバ保持孔それぞれが互いに独立している第1のファイバ保持部と、
    前記第1のファイバ保持部に対して前記第1及び第2の光ファイバの先端側に配置され、前記第1の光ファイバ及び複数の前記第2の光ファイバを保持するとともに、前記第1の光ファイバの先端面及び複数の前記第2の光ファイバの先端面を一端において露出させる第2のファイバ保持部と、
    を備え、
    前記第2のファイバ保持部は、複数の前記第2の光ファイバを接着剤を介して一括して保持する第3の光ファイバ保持孔を有し、
    前記第1の光ファイバ及び複数の前記第2の光ファイバのそれぞれは、クラッドの外周面が樹脂膜により被覆された第1の部分、及び、前記第1の部分に対して前記先端面側に位置しクラッドの外周面が前記樹脂膜から露出した第2の部分を有し、前記第1のファイバ保持部は前記第1の部分を保持し、前記第2のファイバ保持部は前記第2の部分を保持し、
    前記第1のファイバ保持部と前記第2のファイバ保持部との間には空間が設けられており、前記第1の部分と前記第2の部分との境界は前記空間内に位置し、該空間内において前記第1の光ファイバ及び複数の前記第2の光ファイバの前記第1の部分は互いに離間しており、
    前記第1の光ファイバの前記先端面における各コアの位置と、複数の前記第2の光ファイバの前記先端面における各コアの位置とは互いに180°回転対称である、光ファイバモジュール。
  2. 前記第1のファイバ保持部と第2のファイバ保持部とを相互に連結する部材を更に備える、請求項1に記載の光ファイバモジュール。
  3. 前記部材は筒状部分を含み、
    前記筒状部分の一方の開口に前記第1のファイバ保持部が挿入及び固定され、前記筒状部分の他方の開口に前記第2のファイバ保持部が挿入及び固定されている、請求項2に記載の光ファイバモジュール。
  4. 前記第1のファイバ保持部は、前記第2のファイバ保持部に連結するための連結部を更に有する、請求項1に記載の光ファイバモジュール。
  5. 前記連結部は前記空間を囲む筒状を呈し、該連結部の開口に前記第2のファイバ保持部が挿入及び固定されている、請求項4に記載の光ファイバモジュール。
  6. 前記第1の光ファイバ及び複数の前記第2の光ファイバのそれぞれは、前記クラッドの外周面が前記樹脂膜から露出した第3の部分を更に有し、
    前記第1の光ファイバの前記第3の部分は前記第1の光ファイバ保持孔内に位置し、前記第2の光ファイバの前記第3の部分は前記第2の光ファイバ保持孔内に位置する、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の光ファイバモジュール。
  7. 前記第1のファイバ保持部は光透過性を有し、
    前記第1及び第2の光ファイバと前記第1及び第2の光ファイバ保持孔との間に介在する前記接着剤は、紫外線硬化型または可視光硬化型である、請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の光ファイバモジュール。
  8. 前記第2のファイバ保持部は光透過性を有し、
    複数の前記第2の光ファイバと前記第3の光ファイバ保持孔との間に介在する前記接着剤は、紫外線硬化型または可視光硬化型である、請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の光ファイバモジュール。
  9. 請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の光ファイバモジュールと、
    角度を可変に構成され、前記第1の光ファイバの前記先端面の各コアから出射された光を、複数の前記第2の光ファイバのうちいずれかの前記第2の光ファイバの前記先端面の各コアに向けて選択的に反射する光反射部と、
    を備える、光スイッチ。
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