JP6083319B2 - 光ファイバー保持用キャピラリー - Google Patents

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Description

本発明は、複数本の光ファイバーを収納するための光ファイバー保持用キャピラリーに関するものである。
従来、光ファイバー同士、または光ファイバーと発光・受光素子等とを接続する際に複数本の光ファイバーを収納するため、キャピラリー、スリーブ、フェルールなどと呼ばれる光ファイバー接続用ガラス部品が用いられている(特許文献1〜3)。
図8は、従来の光ファイバー保持用キャピラリーを示す模式的断面図である。図8に示すように、光ファイバー保持用キャピラリー60の内部には、貫通孔61及び貫通孔62が形成されている。貫通孔61内には光ファイバー3Aが配置され、かつ貫通孔62内には光ファイバー1A、1B、2A、及び2Bが配置されている。光ファイバー保持用キャピラリー60の長手方向は、z方向、すなわち図面奥から手前に向かう方向である。したがって、貫通孔61及び62並びに光ファイバー1A、1B、2A、2B及び3Aもz方向に延びるように設けられている。
図8に示す光ファイバー保持用キャピラリー60は、例えば、光通信用光スイッチ等のMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)デバイスに接続される光ファイバーを収納するものとして用いることができる。例えば、光ファイバー3Aを光スイッチの光信号入力用光ファイバーとして用い、光ファイバー1A、1B、2A、及び2Bを光スイッチの光信号出力用光ファイバーとして用いることができる。
特開2000−329968号公報 特開2000−39535号公報 特開平2−73312号公報
光ファイバー3Aと光ファイバー1A、1B、2A、及び2Bとの相対的な位置精度は、貫通孔61と貫通孔62との相対的な位置精度に依存している。製造工程上、貫通孔61及び貫通孔62の相対的な位置精度を高めるには限界があった。
本発明の目的は、光ファイバーの位置精度を高めることができる光ファイバー保持用キャピラリーを提供することにある。
本発明は、径方向の断面が略同形状を有する光ファイバーを縦方向及び横方向にそれぞれ複数本配列させた光ファイバーの束を貫通孔内に収納するための光ファイバー保持用キャピラリーであって、少なくとも1本の光ファイバーは、縦方向において、その上段または下段に位置する、互いに隣接した2本の光ファイバーと接触し、縦方向における最下段の光ファイバーは、貫通孔の底壁面と接触し、縦方向における最上段の光ファイバーは、底壁面と略平行な貫通孔の天井壁面と接触することを特徴としている。
上記少なくとも1本の光ファイバーは、最上段の光ファイバーであることが好ましい。
貫通孔は、底壁面と天井壁面との間に、傾斜壁面を有することが好ましい。この場合、最上段の光ファイバーは、傾斜壁面と接触していないことが好ましい。
最上段の光ファイバーは、縦方向においてその下段に位置する光ファイバーよりも本数が少ないことが好ましい。
本発明の光ファイバー保持用キャピラリーが、光スイッチ等として使用される場合、光ファイバーの束は、入力及び出力の光ファイバーからなる場合がある。この場合、少なくとも1本の光ファイバーが、入力及び出力の一方の光ファイバーであり、少なくとも1本の光ファイバー以外の光ファイバーが、入力及び出力の他方の光ファイバーであることが好ましい。
貫通孔の断面形状は、略多角形であることが好ましい。
本発明によれば、光ファイバーの位置精度を高めることができる光ファイバー保持用キャピラリーとすることができる。
本発明の第1の実施形態の光ファイバー保持用キャピラリーにおける貫通孔及び貫通孔内に配置される光ファイバーを示す模式的断面図である。 本発明の第2の実施形態の光ファイバー保持用キャピラリーにおける貫通孔及び貫通孔内に配置される光ファイバーを示す模式的断面図である。 本発明の第1の実施形態の光ファイバー保持用キャピラリーを示す模式的断面図である。 本発明の第2の実施形態の光ファイバー保持用キャピラリーを示す模式的断面図である。 本発明の第3の実施形態の光ファイバー保持用キャピラリーにおける貫通孔及び貫通孔内に配置される光ファイバーを示す模式的断面図である。 本発明の第4の実施形態の光ファイバー保持用キャピラリーにおける貫通孔及び貫通孔内に配置される光ファイバーを示す模式的断面図である。 比較例の光ファイバー保持用キャピラリーにおける貫通孔及び貫通孔内に配置される光ファイバーを示す模式的断面図である。 従来の光ファイバー保持用キャピラリーを示す模式的断面図である。
以下、本発明の好ましい実施形態について説明する。但し、本発明は、以下の実施形態に限定されるものではない。以下の実施形態等を説明する図面において、実質的に同一の機能を有する部材は同一の符号を用いて参照する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態の光ファイバー保持用キャピラリーにおける貫通孔及び貫通孔内に配置される光ファイバーを示す模式的断面図である。図3は、図1に示す第1の実施形態の光ファイバー保持用キャピラリーを示す模式的断面図である。
図3に示すように、光ファイバー保持用キャピラリー10の内部には、貫通孔11が形成されている。貫通孔11内には、複数本の光ファイバーが収納されている。光ファイバー保持用キャピラリー10の長手方向は、z方向、すなわち図面奥から手前に向かう方向である。したがって、貫通孔11及びその内部に収納される光ファイバーもz方向に延びるように設けられている。
図1は、貫通孔11及び貫通孔11内に配置される光ファイバーを示している。貫通孔11は、4以上の内壁面を有し、少なくとも2つの内壁面が、互いに略平行になっており、更に別の2つの内壁面が互いに略平行になっている。図1に示す実施形態において、貫通孔11の内壁面は、壁面11a、11b、11c、11d、11e、及び11fから構成されている。貫通孔11の断面形状は、略6角形である。天井壁面11aと底壁面11dとは、互いに略平行になるように設けられている。底壁面11dの一方端には、天井壁面11aに向かって略垂直方向に延びる側壁面11cが接続されている。底壁面11dの他方端には、天井壁面11aに向かって略垂直方向に延びる側壁面11eが接続されている。従って、側壁面11cと側壁面11eとは、互いに略平行になるように設けられている。天井壁面11aと側壁面11cとの間を接続するように、傾斜壁面11bが形成されている。天井壁面11aと側壁面11eとの間を接続するように、傾斜壁面11fが形成されている。傾斜壁面11bと傾斜壁面11fは、天井壁面11aに近づくにつれて、互いに近づくように傾斜している。
図1に示すように、貫通孔11内には、1段目の光ファイバー1A及び1B、2段目の光ファイバー2A及び2B、並びに3段目の光ファイバー3Aが収納されている。したがって、貫通孔11内には、合計5本の光ファイバーが収納されている。これらの光ファイバーは、光ファイバーの径方向の断面が略同形状を有している。本発明の実施形態において、x方向、すなわち横方向には、2本の光ファイバーが配列され、y方向、すなわち縦方向には、3本の光ファイバーが配列される。3段目の光ファイバー3Aは1本であり、3段目については、x方向に1本のみ配置されている。しかしながら、本発明の「縦方向及び横方向にそれぞれ複数本の光ファイバーを配列させた」における「複数本」は、縦方向及び横方向に配列された光ファイバーの本数の最大値が複数本であると言う意味である。
本発明において、「横方向」は、その方向に配列された全ての光ファイバーの各中心が直線上に並ぶ方向である。また、「縦方向」は、横方向と略垂直な方向である。また、縦方向における両端の段の配列において、光ファイバーの配列数の少ない方の段を、「縦方向における最上段」とし、最上段と反対側の端部の段を、「縦方向における最下段」とする。なお、縦方向における両端の段における光ファイバーの配列数が同じである場合には、いずれか一方の端部の段を最上段とし、他方の端部を最下段とする。
傾斜壁面11b及び11fを形成することにより、貫通孔11内の空間の容積を小さくすることができる。光ファイバーを収納した後の貫通孔11内の空間には、一般に、接着剤が注入される。貫通孔11内の空間の容積を小さくすることにより、注入する接着剤の量を少なくすることができる。接着剤の量が多いと、接着剤の温度変化に伴う膨張収縮による光ファイバーの位置ずれが生じやすくなる。接着剤の量を少なくすることにより、接着剤の温度変化に伴う膨張収縮による光ファイバーの位置ずれを低減することができる。したがって、傾斜壁面11b及び11fを形成することにより、接着剤の温度変化に伴う膨張収縮による光ファイバーの位置ずれを低減することができる。
縦方向における最下段の光ファイバー1A及び1Bは、底壁面11dと接触している。縦方向における最上段の光ファイバー3Aは、天井壁面11aと接触している。また、横方向において各段の最も左に位置する光ファイバー1A及び2Aは、側壁面(左壁面)11eと接触し、各段の最も右に位置する光ファイバー1B及び2Bは、側壁面(右壁面)11cと接触している。また、光ファイバー3Aは、その下段に位置する、互いに隣接した2本の光ファイバー2A及び2Bと接触している。
本実施形態においては、縦方向における最下段の光ファイバー1A及び1Bが、底壁面11dと接触し、縦方向における最上段の光ファイバー3Aが、天井壁面11aと接触している。天井壁面11aは、底壁面11dと略平行になるように設けられている。また、横方向において各段の最も左に位置する光ファイバー1A及び2Aは、側壁面(左壁面)11eと接触し、各段の最も右に位置する光ファイバー1B及び2Bは、側壁面(右壁面)11cと接触している。側壁面(左壁面)11eは、側壁面(右壁面)11cと略平行になるように設けられている。光ファイバー保持用キャピラリーは、一般に、線引き成形法により成形されている。成形の際には、一般に、略平行な2面を基準として成形する。x方向及びy方向における線引き成形による収縮率が異なることがあるが、x方向及びy方向における線引き成形による収縮率が互いに若干異なっていても、天井壁面11aは、底壁面11dに対し略平行に設けられるので、大きく傾斜することなく形成することができ、また、側壁面11eと側壁面11eは略平行に設けられるので、大きく傾斜することなく形成することができる。これに対し、傾斜壁面11b及び11fは、x方向及びy方向における線引き成形による収縮率が互いに異なると、所定の傾斜角度から大きくずれて形成される場合がある。
本実施形態では、最上段の光ファイバー3A並びに最下段の光ファイバー1A及び1Bが、それぞれ天井壁面11a及び底壁面11dと接触し、縦方向において、これらの壁面に挟まれている。また、横方向において各段の最も左に位置する光ファイバー1A及び2A並びに各段の最も右に位置する光ファイバー1B及び2Bが、それぞれ側壁面11e及び側壁面11cと接触し、横方向において、これらの壁面に挟まれている。上述のように、天井壁面11a及び底壁面11d、並びに側壁面11e及び側壁面11cは、精度良く形成することができるので、本実施形態では、各光ファイバーの縦方向、横方向における位置精度を高めることができる。
また、最上段の光ファイバー3Aは、その下段に位置する、互いに隣接した2本の光ファイバー2A及び2Bと接触することにより、横方向において位置決めされている。このため、横方向における2A、2B、1A及び1Bに対する相対的な位置精度を高めることができる。
本実施形態において、最上段の光ファイバー3Aは、傾斜壁面11b及び11fと接触しないように設けられている。上述のように、傾斜壁面11b及び11fは、線引き成形により、所定の傾斜角度から大きくずれて形成される場合がある。本実施形態では、最上段の光ファイバー3Aが、傾斜壁面11b及び11fと接触しないように設けられているので、最上段の光ファイバー3Aの位置精度が、傾斜壁面11b及び11fの傾斜角度のずれによって低下することがない。
以上のように、本実施形態では、最上段の光ファイバー3A並びに最下段の光ファイバー1A及び1Bが、それぞれ天井壁面11a及び底壁面11dと接触し、また、横方向において各段の最も左に位置する光ファイバー1A及び2A並びに各段の最も右に位置する光ファイバー1B及び2Bが、それぞれ側壁面(左壁面)11e及び側壁面(右壁面)11cと接触し、横方向において、これらの壁面に挟まれているので、各光ファイバーの縦方向、横方向における位置精度を高めることができる。また、最上段の光ファイバー3Aは、その下段に位置する、互いに隣接した2本の光ファイバー2A及び2Bと接触しているので、横方向における2A、2B、1A及び1Bに対する相対的な位置精度を高めることができる。したがって、貫通孔11内の各光ファイバーの位置精度を高めることができる。
例えば、光ファイバー3Aを、光信号の入力及び出力の一方とし、他の光ファイバー1A、2A、1B、及び2Bを、入力及び出力の他方として用いることにより、本実施形態の光ファイバー保持用キャピラリーを、光スイッチ等の入出力用光ファイバー保持用キャピラリーとして用いることができる。
(比較例)
図7は、比較例の光ファイバー保持用キャピラリーにおける貫通孔及び貫通孔内に配置される光ファイバーを示す模式的断面図である。
図7に示すように、比較例の貫通孔51の内壁面は、壁面51a、51b、 51c、51d、及び51eから構成されている。したがって、貫通孔51の断面形状は、略5角形である。貫通孔51内には、第1の実施形態と同様に、1段目の光ファイバー1A及び1B、2段目の光ファイバー2A及び2B、並びに3段目の光ファイバー3Aが収納されている。底壁面51cの一方端には、略垂直方向に延びる側壁面51bが接続されている。底壁面51cの他方端には、略垂直方向に延びる側壁面51dが接続されている。側壁面51bの上方端からは、傾斜壁面51aが延びている。側壁面51dの上方端からは、傾斜壁面51eが延びている。傾斜壁面51aと傾斜壁面51eは、互いに近づくように傾斜しており、光ファイバー3Aの上方で、互いに接続されている。
しかしながら、上述のように、傾斜壁面51a及び傾斜壁面51eは、底壁面51c、側壁面(右壁面)51b及び側壁面(右壁面)51dに比べ、精度良く形成することはできない。したがって、この比較例の光ファイバー保持用キャピラリーでは、縦方向における光ファイバー1A、2A、1B、及び2Bの位置精度を高めることができない。また、最上段の光ファイバー3Aの1A、2A、1B、及び2Bに対する相対的な位置精度を高めることができない。
これに対し、上述のように、第1の実施形態においては、光ファイバー3Aは、精度良く形成することができる天井壁面11aと接触している。このため、光ファイバー3Aの位置精度及び他の光ファイバー1A、2A、1B、及び2Bの位置精度を高めることができる。
(第2の実施形態)
図2は、本発明の第2の実施形態の光ファイバー保持用キャピラリーにおける貫通孔及び貫通孔内に配置される光ファイバーを示す模式的断面図である。図4は、図2に示す第2の実施形態の光ファイバー保持用キャピラリーを示す模式的断面図である。
図4に示すように、光ファイバー保持用キャピラリー20の内部には、貫通孔21が形成されている。貫通孔21内には、複数本の光ファイバーが収納されている。光ファイバー保持用キャピラリー20の長手方向は、z方向である。したがって、貫通孔21及びその内部に収納される光ファイバーもz方向に延びるように設けられている。
図2は、貫通孔21及び貫通孔21内に配置される光ファイバーを示している。図2に示すように、貫通孔21内には、1段目の光ファイバー1A、1B及び1C、2段目の光ファイバー2A、2B及び2C、3段目の光ファイバー3A、3B及び3C、並びに4段目の光ファイバー4A及び4Bが収納されている。したがって、貫通孔21内には、合計11本の光ファイバーが収納されている。本実施形態において、横方向に配列された光ファイバーの本数は、3であり、縦方向に配列された光ファイバーの本数は、4である。
図2に示す実施形態において、貫通孔21の内壁面は、壁面21a、21b、21c、21d、21e、及び21fから構成されている。したがって、貫通孔21の断面形状は、略6角形である。天井壁面21aと底壁面21dとは.互いに略平行になるように設けられている。底壁面21dの一方端には、天井壁面21aに向かって略垂直方向に延びる側壁面21cが接続されている。底壁面21dの他方端には、天井壁面21aに向かって略垂直方向に延びる側壁面21eが接続されている。従って、側壁面21cと側壁面21eとは略平行となる。天井壁面21aと側壁面21cとの間を接続するように、傾斜壁面21bが形成されている。天井壁面21aと側壁面21eとの間を接続するように、傾斜壁面21fが形成されている。傾斜壁面21bと傾斜壁面21fは、天井壁面21aに近づくにつれて、互いに近づくように傾斜している。
縦方向における最下段の光ファイバー1A、1B及び1Cは、底壁面21dと接触している。縦方向における最上段の光ファイバー4A及び4Bは、天井壁面21aと接触している。また、光ファイバー4Aは、その下段に位置する、互いに隣接した2本の光ファイバー3A及び3Bと接触し、光ファイバー4Bは、その下段に位置する、互いに隣接した2本の光ファイバー3B及び3Cと接触している。また、横方向において各段の最も左に位置する光ファイバー1A、2A及び3Aは、側壁面(左壁面)21eと接触し、各段の最も右に位置する光ファイバー1C、2C及び3Cは、側壁面(右壁面)21cと接触している。
本実施形態では、最上段の光ファイバー4A及び4B並びに最下段の光ファイバー1A、1B及び1Cが、それぞれ天井壁面21a及び底壁面21dと接触し、縦方向において、これらの壁面に挟まれている。また、横方向において各段の最も左に位置する光ファイバー1A、2A及び3C、並びに各段の最も右に位置する光ファイバー1C、2C及び3Cが、それぞれ側壁面21e及び側壁面21cと接触し、横方向において、これらの壁面に挟まれている。上述のように、天井壁面21a及び底壁面21d、並びに側壁面21e及び側壁面21cは、精度良く形成することができるので、本実施形態では、各光ファイバーの縦方向、横方向における位置精度を高めることができる。
また、最上段の光ファイバー4A及び4Bは、その下段に位置する、互いに隣接したそれぞれの2本の光ファイバー3A及び3B並びに3B及び3Cと接触することにより、横方向において位置決めされている。このため、横方向における3A、3B、3C、2A、2B、2C、1A、1B及び1Cに対する相対的な位置精度を高めることができる。
本実施形態において、最上段の光ファイバー4A及び4Bが、傾斜壁面21b及び21fと接触しないように設けられているので、最上段の光ファイバー4A及び4Bの位置精度が、傾斜壁面21b及び21fの傾斜角度のずれによって低下することがない。
したがって、貫通孔21内の各光ファイバーの位置精度を高めることができる。
(第3の実施形態)
図5は、本発明の第3の実施形態の光ファイバー保持用キャピラリーにおける貫通孔及び貫通孔内に配置される光ファイバーを示す模式的断面図である。
図5に示すように、貫通孔31内には、1段目の光ファイバー1A、1B及び1C、2段目の光ファイバー2A、2B及び2C、並びに3段目の光ファイバー3A及び3Bが収納されている。したがって、貫通孔31内には、合計8本の光ファイバーが収納されている。本実施形態において、横方向に配列された光ファイバーの本数は、3であり、縦方向に配列された光ファイバーの本数は、3である。
図5に示す実施形態において、貫通孔31の内壁面は、壁面31a、31b、31c、31d、31e、及び31fから構成されている。したがって、貫通孔31の断面形状は、略6角形である。天井壁面31aと底壁面31dとは、互いに略平行になるように設けられている。底壁面31dの一方端には、天井壁面31aに向かって略垂直方向に延びる側壁面31cが接続されている。底壁面31dの他方端には、天井壁面31aに向かって略垂直方向に延びる側壁面31eが接続されている。従って、側壁面31cと側壁面31eとは略平行となる。天井壁面31aと側壁面31cとの間を接続するように、傾斜壁面31bが形成されている。天井壁面31aと側壁面31eとの間を接続するように、傾斜壁面31fが形成されている。傾斜壁面31bと傾斜壁面31fは、天井壁面31aに近づくにつれて、互いに近づくように傾斜している。
縦方向における最下段の光ファイバー1A、1B及び1Cは、底壁面31dと接触している。縦方向における最上段の光ファイバー3A及び3Bは、天井壁面31aと接触している。また、横方向において各段の最も左に位置する光ファイバー1A及び2Aは、側壁面(左壁面)31eと接触し、各段の最も右に位置する光ファイバー1C及び2Cは、側壁面(右壁面)31cと接触している。また、光ファイバー3Aは、その下段に位置する、互いに隣接した2本の光ファイバー2A及び2Bと接触し、光ファイバー3Bは、その下段に位置する、互いに隣接した2本の光ファイバー2B及び2Cと接触している。
本実施形態では、最上段の光ファイバー3A及び3B並びに最下段の光ファイバー1A、1B及び1Cが、それぞれ天井壁面31a及び底壁面31dと接触し、縦方向において、これらの壁面に挟まれている。また、横方向において各段の最も左に位置する光ファイバー1A及び2A並びに各段の最も右に位置する光ファイバー1C及び2Cが、それぞれ側壁面31e及び側壁面31cと接触し、横方向において、これらの壁面に挟まれている。上述のように、天井壁面31a及び底壁面31d、並びに側壁面31e及び側壁面31cは、精度良く形成することができるので、本実施形態では、各光ファイバーの縦方向、横方向における位置精度を高めることができる。
また、最上段の光ファイバー3A及び3Bは、その下段に位置する、互いに隣接したそれぞれの2本の光ファイバー2A及び2B並びに2B及び2Cと接触することにより、横方向において位置決めされている。このため、横方向におけるその他ファイバに対する相対的な位置精度を高めることができる。
本実施形態において、最上段の光ファイバー3A及び3Bが、傾斜壁面31b及び31fと接触しないように設けられているので、最上段の光ファイバー3A及び3Bの位置精度が、傾斜壁面31b及び31fの傾斜角度のずれによって低下することがない。
したがって、貫通孔31内の各光ファイバーの位置精度を高めることができる。
(第4の実施形態)
図6は、本発明の第4の実施形態の光ファイバー保持用キャピラリーにおける貫通孔及び貫通孔内に配置される光ファイバーを示す模式的断面図である。
図6に示すように、貫通孔41内には、1段目の光ファイバー1A、1B及び1C、2段目の光ファイバー2A及び2B、3段目の光ファイバー3A、3B及び3C、並びに4段目の光ファイバー4A及び4Bが収納されている。したがって、貫通孔41内には、合計10本の光ファイバーが収納されている。本実施形態では、2段目の光ファイバー2A及び2Bが、1段目の光ファイバー1A、1B及び1C並びに3段目の光ファイバー3A、3B及び3Cに対して、横方向に光ファイバーの半径分ずらした位置に配置されている。したがって、いわゆる俵積みにして、1段目から4段目の光ファイバーが積み重ねられている。
本実施形態において、横方向に配列された光ファイバーの本数は、3であり、縦方向に配列された光ファイバーの本数は、4である。
図6に示す実施形態において、貫通孔41の内壁面は、壁面41a、41b、41c、41d、41e、及び41fから構成されている。したがって、貫通孔41の断面形状は、略6角形である。天井壁面41aと底壁面41dとは、互いに略平行になるように設けられている。底壁面41dの一方端には、天井壁面41aに向かって略垂直方向に延びる側壁面41cが接続されている。底壁面41dの他方端には、天井壁面41aに向かって略垂直方向に延びる側壁面41eが接続されている。従って、側壁面41cと側壁面41eとは略平行となる。天井壁面41aと側壁面41cとの間を接続するように、傾斜壁面41bが形成されている。天井壁面41aと側壁面41eとの間を接続するように、傾斜壁面41fが形成されている。傾斜壁面41bと傾斜壁面41fは、天井壁面41aに近づくにつれて、互いに近づくように傾斜している。
縦方向における最下段の光ファイバー1A、1B及び1Cは、底壁面41dと接触している。縦方向における最上段の光ファイバー4A及び4Bは、天井壁面41aと接触している。また、横方向において各段の最も左に位置する光ファイバー1A及び3Aは、側壁面(左壁面)41eと接触し、各段の最も右に位置する光ファイバー1C及び3Cは、側壁面(右壁面)41cと接触している。また、光ファイバー4Aは、その下段に位置する、互いに隣接した2本の光ファイバー3A及び3Bと接触し、光ファイバー4Bは、その下段に位置する、互いに隣接した2本の光ファイバー3B及び3Cと接触している。また、本実施形態では、光ファイバー2Aは、その下段に位置する、互いに隣接した2本の光ファイバー1A及び1Bと、並びに、その上段に位置する、互いに隣接した2本の光ファイバー3A及び3Bと接触している。また、光ファイバー2Bは、その下段に位置する、互いに隣接した2本の光ファイバー1B及び1Cと、並びに、その上段に位置する、互いに隣接した2本の光ファイバー3B及び3Cと接触している。
本実施形態では、最上段の光ファイバー4A及び4B並びに最下段の光ファイバー1A、1B及び1Cが、それぞれ天井壁面41a及び底壁面41dと接触し、縦方向において、これらの壁面に挟まれている。また、最左段の光ファイバー1A及び3A並びに最右段の光ファイバー1C及び3Cが、それぞれ側壁面41e及び側壁面41cと接触し、横方向において、これらの壁面に挟まれている。上述のように、天井壁面41a及び底壁面41d、並びに側壁面41e及び側壁面41cは、精度良く形成することができるので、本実施形態では、各光ファイバーの縦方向、横方向における位置精度を高めることができる。
また、最上段の光ファイバー4A及び4Bは、その下段に位置する、互いに隣接したそれぞれの2本の光ファイバー3A及び3B並びに3B及び3Cと接触することにより、横方向において位置決めされている。このため、横方向におけるその他のファイバーに対する相対的な位置精度を高めることができる。
本実施形態において、最上段の光ファイバー4A及び4Bが、傾斜壁面41b及び41fと接触しないように設けられているので、最上段の光ファイバー4A及び4Bの位置精度が、傾斜壁面41b及び41fの傾斜角度のずれによって低下することがない。
したがって、貫通孔41内の各光ファイバーの位置精度を高めることができる。
以上のように、本発明の光ファイバー保持用キャピラリーを用いることにより、光ファイバーの位置精度を高めて、光ファイバーを収納することができる。
上記の実施形態においては、略6角形の断面形状を有する貫通孔を例にして説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。また、断面形状が略多角形である貫通孔の壁面と壁面の接続部であるコーナー部には、アールや面取りが形成されていてもよい。
1A,1B,1C…1段目の光ファイバー
2A,2B,2C…2段目の光ファイバー
3A,3B,3C…3段目の光ファイバー
4A,4B…4段目の光ファイバー
10,20,60…光ファイバー保持用キャピラリー
11,21,31,41,51,61,62…貫通孔
11a,21a,31a,41a…天井壁面
11b,21b,31b,41b,51a…傾斜壁面
11c,21c,31c,41c,51b…側壁面
11d,21d,31d,41d,51c…底壁面
11e,21e,31e,41e,51d…側壁面
11f,21f,31f,41f,51e…傾斜壁面

Claims (6)

  1. 径方向の断面が略同形状を有する光ファイバーを縦方向及び横方向にそれぞれ複数本配列させた光ファイバーの束を、底壁面と天井壁面との間に傾斜壁面を有する貫通孔内に収納するための光ファイバー保持用キャピラリーであって、
    少なくとも1本の光ファイバーは、前記縦方向において、その上段または下段に位置する、互いに隣接した2本の光ファイバーと接触し、
    前記縦方向における最下段の光ファイバーは、前記貫通孔の前記底壁面と接触し、
    前記縦方向における最上段の光ファイバーは、前記底壁面と略平行な前記貫通孔の前記天井壁面と接触し、前記傾斜壁面と接触していない、光ファイバー保持用キャピラリー。
  2. 前記少なくとも1本の光ファイバーは、前記最上段の光ファイバーである、請求項1に記載の光ファイバー保持用キャピラリー。
  3. 前記最上段の光ファイバーは、前記縦方向においてその下段に位置する光ファイバーよりも本数が少ない、請求項1または2に記載の光ファイバー保持用キャピラリー。
  4. 前記光ファイバーの束は、光信号の入力及び出力の光ファイバーからなる、請求項1〜のいずれか一項に記載の光ファイバー保持用キャピラリー。
  5. 前記少なくとも1本の光ファイバーが、光信号の入力及び出力の一方の光ファイバーであり、前記少なくとも1本の光ファイバー以外の光ファイバーが、入力及び出力の他方の光ファイバーである、請求項に記載の光ファイバー保持用キャピラリー。
  6. 前記貫通孔の断面形状が、略多角形である、請求項1〜のいずれか一項に記載の光ファイバー保持用キャピラリー。
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