JP7278375B2 - プラグコネクタ - Google Patents

Description

本発明は、ハウジングと、ハウジングに形成され、別のプラグコネクタの接点と接触接続するように設定されている接点を取り付けるための少なくとも１つの収容部と、接点を遮蔽するためにハウジングに保持されている少なくとも１つのシールド板と、を備えるプラグコネクタに関する。

冒頭で述べた種類のプラグコネクタは、プラグコネクタの接点の着脱可能な電気的接触接続を提供するために、相手側プラグをなす別のプラグコネクタと結合するために用いられる。例えば、プラグコネクタを基板に取り付けることができる、詳しく言えばはんだ付けすることができ、配線された相手側プラグとともにはんだ付け可能な電気的プラグコネクタを形成することができる。

ノイズ電流を導出するため、及びプラグコネクタの内部での電気的接触接続を妨げないために、この種のプラグコネクタにシールド板を装着することが知られている。

公知のシールド板は、一方で確実なはんだ付け可能性を作り出すため、他方で良好な接触接続を達成するために、少なくとも２つのコーティングを備えていることが多い。

さらに、公知のシールド板では、シールド板をはんだ付けするために、縁側にはんだ脚が配置されている。

本発明は、改善されたプラグコネクタを提供するという技術的課題設定にもとづいている。

上記の技術的課題は、請求項１に記載のプラグコネクタによって解決される。本発明の他の実施形態は、従属請求項及び以下の記載から明らかになる。

本発明は、ハウジングと、ハウジングに形成され、別のプラグコネクタの接点と接触接続するように設定されている接点を取り付けるための少なくとも１つの収容部と、特に収容されるべき接点を遮蔽するためにハウジングに保持されている少なくとも１つシールド板と、を備えるプラグコネクタに関し、プラグコネクタは、シールド板が、ハウジング開口を貫通する少なくとも１つの自由に突出するはんだ付け部を有し、はんだ付け部の自由端部が収容部から離れる方に向けて曲げられている、又は当該収容部の方向に向けて曲げられていることを特徴とする。

ハウジング開口内にはんだ付け部を配置することによって、ノイズ電流を導出するためにはんだ付け部を縁側だけでなく、例えば、ハウジングの中央領域にも配置できることが可能となる。はんだ付け部の自由端部を曲げることで、例えば、ＳＭＤはんだ付けによるはんだ接合の簡易化された作製が可能となる。

プラグコネクタの別の実施形態では、割り当てられた１つのハウジング開口をそれぞれ貫通する３つ以上のはんだ付け部が、シールド板に設けられ、３つ以上のはんだ付け部のそれぞれの端部が、収容部から離れる方に向けて曲げられているか、又は収容部の方向に向けて曲げられ、はんだ付け部が、等間隔に配分して配置されていることが企図されている。はんだ付け部の等間隔の配置は、シールド板を介したノイズ電流の確実かつ一様な導出を可能にする。

例えば、はんだ付け部は、差込み方向に対して横向きに向けられているシールド板の幅にわたって、等間隔に配置されたはんだ付け部を有することが企図され得る。特に、シールド板には正確に３つのはんだ付け部が設けられ得る。

シールド板をより簡単に、かつより安価に提供するために、シールド板が、単一合金からなり、かつシールド板が、コーティングされていないことが企図され得る。したがって、シールド板は、具体的には、金めっきされた接触領域又はスズめっきされたはんだ付け領域を有するのではなく、単一の合金材料からなる。

合金材料が、いくつかの金属材料の混合物であり得ることは自明である。具体的には、金属合金は、銅・ニッケル・スズ合金又は銅・ニッケル・亜鉛合金である。

プラグコネクタの別の実施形態では、ハウジングへのシールド板の簡単かつ確実な取り付けを達成するために、シールド板が、少なくとも１つの係止フックを有し、シールド板は、この係止フックによってハウジングに保持されていることが企図され得る。

組み立てのために係止フックの位置を予め定めるために、係止フックをハウジングに形成された成形要素に形状接続式に係合することが企図され得る。

プラグコネクタの別の実施形態では、差込みの動きを予め定めるために、ハウジングが、プラグコネクタを別のプラグコネクタに形状接続式に案内し、かつ位置決めするように設定された少なくとも１つのガイド要素を有し、ガイド要素が、シールド板に対して離隔されていることが企図され得る。

ガイド要素は、特にシールド板とは別個に、かつ離隔して設けられているため、差込みの動き中の案内及び位置決めは、シールド板の位置及び形態と無関係である。

ガイド要素が、突出部又はピンであり、突出部又はピンが、別のプラグコネクタの相補的に成形された、溝、切欠きなどのガイド要素に形状接続式に係合するように設定されていることが企図され得る。

これに代えて、ガイド要素が、溝又は切欠きであり、溝又は切欠きが、別のプラグコネクタの相補的に成形された、突出部、ピンなどのガイド要素を形状接続式に収容するように設定されていることが企図され得る。

プラグコネクタの別の実施形態では、ガイド要素の簡単かつ安価な提供を可能にするために、ガイド要素が、ハウジングの外壁の一体構成要素であり、外壁は、収容部を外周側で囲むことが企図され得る。その際、収容部を、例えば、外壁によって囲まれたハウジングのウェブ領域に形成することができ、そこで形状接続式に、かつ／又は摩擦接続式に接点が保持される。

別のプラグコネクタのこの種の形態の別の接点との導電接続を形成するために、この種の接点は、導電性材料を有し得るか、又は導電性材料からなり得る。

ハウジングは、電気絶縁材料を有し得るか、又は電気絶縁材料からなり得る。

少なくとも２つ、又は正確に２つのガイド要素が設けられていることが企図され得る。

特に、ガイド要素は、接続されるべきプラグコネクタの直線的な差込みの動きを予め定める位置決めをなす。

第１ガイド要素が、ハウジングの第１壁部に形成され、第２ガイド要素が、ハウジングの第２壁部に形成され、第１壁部と第２壁部とが互いに対向して離隔され、かつ互いに向かい合うハウジング側に配置されていることが企図され得る。

例えば、ハウジングが、直方体状の基本形状を有することができ、ガイド要素が、互いに向かい合うハウジング側に配置されていることにより、両側での案内によって、プラグコネクタに別のプラグコネクタを挿入する場合の傾きを阻止することができる。

ガイド要素を用いて、プラグコネクタに別のプラグコネクタを差し込む場合の向きを予め定めることにより、誤った組み立てを回避することができる機械的コーディングを形成することが企図され得る。

例えば、機械的コーディングは、ガイド要素の非対称配置又はガイド要素の異なった寸法設定によって形成することができる。

プラグコネクタの別の実施形態によれば、ロバストかつ確実な案内を提供するために、ガイド要素が、プラグコネクタへの別のプラグコネクタの差込み方向に沿って測定される高さを有し、この高さが、ハウジングの全高さの１／２を超えることが企図され得る。

これに代えて、又はこれに加えて、ガイド要素が、プラグコネクタへの別のプラグコネクタの差込み方向に対して垂直方向に測定される幅を有し、この幅がハウジングの全幅の１／４を超えることが企図され得る。

別のプラグコネクタも上述した本発明による仕方で形成することができるため、プラグコネクタ及び別のプラグコネクタを本発明によるプラグコネクタとして提供することができる。したがって、プラグコネクタは、シールド板の本発明による実施形態にもとづいてノイズ電流の確実な導出を可能にする、基板に組み付けることができるプラグと、このプラグに差込み可能な相手側プラグと、からなるプラグコネクタシステムを形成することができる。

本発明によるプラグコネクタの上から見た斜視図である。 シールド板が取り外された図１Ａによるプラグコネクタの図である。 図１Ａによるプラグコネクタの上面図である。 図１Ａによるプラグコネクタの断面図である。 シールド板が取り外された図１Ａによるプラグコネクタの断面図である。 本発明による別のプラグコネクタの上から見た斜視図である。 シールド板が取り外された図２Ａによるプラグコネクタの図である。 図２Ａによるプラグコネクタの上面図である。 図２Ａによるプラグコネクタの断面図である。 シールド板が取り外された図２Ａによるプラグコネクタの断面図である。

図１Ａ～図１Ｅは、ハウジング４を有するプラグコネクタ２を示す。

プラグコネクタ２は、ハウジング４に形成された複数の収容部６を有し、複数の収容部はそれぞれ、別のプラグコネクタの接点と接触接続するように設定されている接点（図示せず）を取り付けるために設けられている。収容部６は、ハウジング４の内部ウェブ７にグリッド状に配置されている。

プラグコネクタ２は、収容部６に配置されるべき接点を遮蔽するように設定された２つのシールド板８、１０を有する。

シールド板８、１０のジオメトリをわかりやすくするために、図１Ｂ及び図１Ｅにおいてそれぞれ、シールド板８がハウジング４から取り外された状態で別個に示されている。シールド板８、１０は、同一に設計されているので、シールド板８、１０の構造設計又は形態については、以下に例示的にシールド板８に関して説明する。

シールド板８は、突出する３つのはんだ付け部１２を有する。組み立て状態において、はんだ付け部１２のそれぞれは、ハウジング４のハウジング開口１４をそれぞれ貫通する。それに伴い、ハウジング４にはシールド板８のはんだ付け部１２のための、ここでは３つの貫通開口１４が設けられ、シールド板１０のはんだ付け部１２を通すためのさらに３つの貫通開口１４が設けられている。

はんだ付け部１２のそれぞれは、自由端部１６をそれぞれ有し、自由端部は、ここでは収容部６若しくは内部ウェブ７の方向に向けて曲げられている。

はんだ付け部１２は、本明細書では等間隔に配分して配置されており、したがって差込み方向Ｒに対して横向きに測定される方向Ｌに見て、互いに対向して一定の間隔１１を有する（図１Ｃ）。

本明細書では、シールド板８、１０は、単一の金属合金からなり、かつコーティングされていない。

シールド板８、１０はそれぞれ、係止フック１８を有し、これらの係止フックによって、シールド板８、１０がそれぞれ、ハウジング４の成形要素２０に形状接続式に係合する。

プラグコネクタ２は、２つのガイド要素２２を有し、２つのガイド要素２２は、プラグコネクタ２を別の差込みコネクタに、詳しく言えば別の差込みコネクタに相対して、形状接続式に案内し、かつ位置決めするように設定され、ガイド要素２２は、シールド板８、１０に対して離隔して配置されている。

ガイド要素２２は、本明細書ではハウジング４の側壁内に設けられた溝２２として形成されている。したがって、ガイド要素２２は、ハウジング４の外壁２１の一体構成要素であり、外壁は収容部６を外周側で囲む。

ガイド要素２２は、ハウジング４の互いに向かい合う壁部２３、２５に形成されている。

ガイド要素２２は、差込み方向Ｒに沿って見て高さＨ１を有し、その高さＨ１は、ハウジング４の全高さＨの１／２を超える。さらに、ガイド要素２２は、プラグコネクタ２への別のプラグコネクタの差込み方向Ｒに対して垂直方向に測定される幅Ｂ１をそれぞれ有し、その幅Ｂ１は、ハウジング４の全幅Ｂの１／４を超える。

図２Ａ～図２Ｅは、本発明によるプラグコネクタ２４の別の変形形態を示し、プラグコネクタ２４は、本明細書ではプラグコネクタ２に差込み可能な、プラグコネクタ２の相手側プラグ２４をなす。

プラグコネクタ２４は、ハウジング２６と、ハウジング２６に形成された複数の収容部２８と、を有する。収容部２８は、プラグコネクタ２のそれぞれの収容部６に配置されている接点と接触接続するように設定されている接点（図示せず）を取り付けるために設けられている。

プラグコネクタ２４は、接点を遮蔽するためにハウジング４に保持されている２つのシールド板３０、３２を有する。

シールド板３０、３２はそれぞれ、ハウジング開口３６を貫通する、自由に突出するはんだ付け部３４をそれぞれ有している。はんだ付け部３６のそれぞれは、収容部２８から離れる方に向けて曲げられた自由端部３８をそれぞれ有する。したがって、本明細書ではシールド板３０、３２のそれぞれに、３つのはんだ付け部３４がそれぞれ形成されている。

シールド板３０、３２は、単一の合金からなり、かつコーティングされていない。

プラグコネクタ２４のハウジング２６は、本明細書では突出部４０として形成されているガイド要素４０を有し、突出部４０は、プラグコネクタ２のガイド要素２２に挿入するように設定され、かつプラグコネクタ２のガイド要素２２とともにリニアガイドを形成するため、差込み方向Ｒに沿うプラグコネクタ２へのプラグコネクタ２４の直線的挿入が可能になる。

突出部４０の寸法は、実質的に開口又は溝２２の寸法に相当し、突出部４０は、これらを開口２２又は溝２２に挿入可能に寸法設定されている。

２ プラグコネクタ
４ ハウジング
６ 収容部
７ 内部ウェブ
８ シールド板
１０ シールド板
１２ はんだ付け部
１４ ハウジング開口／貫通開口
１６ 自由端部
１８ 係止フック
２０ 成形要素
２２ ガイド要素
２１ 外壁
２３ 壁部
２５ 壁部
２４ プラグコネクタ
２６ ハウジング
２８ 収容部
３０ シールド板
３２ シールド板
３４ はんだ付け部
３６ ハウジング開口
３８ 自由端部
４０ 突出部
Ｒ 差込み方向
Ｌ 方向
ｌ１ 間隔
Ｈ１ 高さ
Ｈ 全高さ
Ｂ１ 幅
Ｂ 全幅

Claims (10)

1. プラグコネクタ（２、２４）であって、
   ハウジング（４、２６）と、
   前記ハウジング（４、２６）の内部ウェブにグリッド状に形成され、別のプラグコネクタ（２、２４）の接点と接触接続するように設定されている接点を取り付けるための複数の収容部（６、２８）と、
   少なくとも１つのシールド板（８、１０、３０、３２）と、
   を備える、プラグコネクタ（２、２４）において、
   前記シールド板（８、１０、３０、３２）が、ハウジング開口（１４、３６）を貫通する少なくとも１つの自由に突出するはんだ付け部（１２、３４）を有し、
   前記はんだ付け部（１２、３４）の自由端部（１６、３８）が、前記収容部（６、２８）から離れる方に向けて曲げられている、又は前記収容部（６、２８）の方向に向けて曲げられていることを特徴とする、プラグコネクタ（２、２４）。
2. 前記シールド板（８、１０、３０、３２）に２つ以上のさらなるはんだ付け部（１２、３４）が設けられ、
   前記はんだ付け部が、割り当てられた１つのハウジング開口（１４、３６）をそれぞれ貫通し、前記３つ以上のさらなるはんだ付け部（１２、３４）のそれぞれの端部（１６、３８）が、前記収容部（６、２８）から離れる方に向けて曲げられている、又は前記収容部（６、２８）の方向に向けて曲げられ、
   前記はんだ付け部（１２、３４）が、等間隔に配分して配置されていることを特徴とする請求項１に記載のプラグコネクタ。
3. 前記シールド板（８、１０、３０、３２）が、単一の合金（銅・ニッケル・スズ合金）からなり、前記シールド板（８、１０、３０、３２）は、コーティングされていないことを特徴とする、請求項１又は請求項２に記載のプラグコネクタ。
4. 前記シールド板（８、１０、３０、３２）が、少なくとも１つの係止フック（１８）を有し、前記シールド板（８、１０、３０、３２）は、前記係止フックによって前記ハウジング（４、２６）に保持されていることを特徴とする、請求項１～３のいずれか１項に記載のプラグコネクタ。
5. 前記係止フック（１８）は、前記ハウジング（４）に形成された成形要素（２０）に形状接続式に係合することを特徴とする、請求項４に記載のプラグコネクタ。
6. 前記ハウジング（４、２６）が、前記プラグコネクタ（２、２４）を前記別のプラグコネクタ（２、２４）に形状接続式に案内し、かつ位置決めするように設定されている少なくとも１つのガイド要素（２２、４０）を有し、
   前記ガイド要素（２２、４０）が、前記シールド板（８、１０、３０、３２）に対して離隔されていることを特徴とする、請求項１～５のいずれか１項に記載のプラグコネクタ。
7. 前記ガイド要素（４０）が、突出部（４０）若しくはピンであり、前記突出部（４０）若しくはピンは、前記別のプラグコネクタの相補的に成形されたガイド要素（２２）に形状接続式に係合するように設定されている、
   又は、
   前記ガイド要素（２２）が、溝（２２）若しくは切欠きであり、前記溝若しくは切欠きは、前記別のプラグコネクタの相補的に成形されたガイド要素（４０）を形状接続式に収容するように設定されていることを特徴とする、請求項６に記載のプラグコネクタ。
8. 前記ガイド要素（２２、４０）が、前記ハウジング（４、２６）の外壁（２１）の一体構成要素であり、前記外壁（２１）は、前記収容部（６、２８）を外周側で囲む、
   かつ／又は
   少なくとも２つの若しくは正確に２つのガイド要素（２２、４０）が設けられていることを特徴とする、請求項６又は７に記載のプラグコネクタ。
9. 第１ガイド要素（２２、４０）が、前記ハウジング（４、２６）の第１壁部（２３）に形成され、
   第２ガイド要素（２２、４０）が、前記ハウジング（４、２６）の第２壁部（２５）に形成され、
   前記第１壁部（２３）と前記第２壁部（２５）とが、互いに対向して離隔され、かつ互いに向かい合うハウジング側に配置されていることを特徴とする、請求項６～８のいずれか１項に記載のプラグコネクタ。
10. 前記ガイド要素（２２、４０）が、前記プラグコネクタ（２、２４）への前記別のプラグコネクタ（２、２４）の差込み方向（Ｒ）に沿って測定される高さ（Ｈ１）を有し、前記高さは、前記ハウジング（４、２６）の全高さ（Ｈ）の１／２を超えること、
    及び／又は
    前記ガイド要素（２２、４０）が、前記プラグコネクタ（２、２４）への前記別のプラグコネクタ（２、２４）の差込み方向（Ｒ）に対して垂直方向に測定される幅（Ｂ１）を有し、前記幅は、前記ハウジング（４、２６）の全幅（Ｂ）の１／４を超えることを特徴とする、請求項６～９のいずれか１項に記載のプラグコネクタ。

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