JP4094551B2 - コネクタ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電算機、サーバー、ルータ等に使用されるコネクタに関し、一層詳細には、対になった信号コンタクトを有し、特に平衡伝送用に好適なコネクタに関する。
【従来の技術】
近年、電算機及びそのネットワークの発達に伴い、大量のデータを伝送することが求められている。特に、動画像の場合、例えば、1Gbit/s以上の高速度で伝送する必要がある。
【0002】
このようなデータの伝送方式としては、従来、コストメリットの点から不平衡伝送方式が広く採用されている。しかしながら、不平衡伝送方式は、ノイズの影響を受けやすいという問題がある。このため、上記のような高速伝送用としては、ノイズに強い平衡伝送方式が好適である。
【0003】
平衡伝送方式のコネクタ装置として、従来、例えば、図1A、図1Bに示すものが用いられている。図1Aに示すコネクタ装置は、ジャック用コネクタ1とプラグ用コネクタ2が対になって構成されている。
【0004】
ジャック用コネクタ1は、図1A中のX1−X2方向に長尺に形成された絶縁体材料からなるハウジング3aに、対になる信号コンタクト4a、4bとグランドコンタクト5aが複数組配設されている。
【0005】
ハウジング3aはX1−X2方向に長尺な凹部6aが形成されている。各対の信号コンタクト4a、4bは、ハウジング3aの底壁部3a−1からその凹部6a内に側壁部3a−2、3a−3に沿って上端部4a−1、4b−1がZ1方向に突設されており、各対毎にY1−Y2方向に対向して配置されている。各対の信号コンタクト4a、4bの間には、フォーク状の先端部5a−1を有するグランドコンタクト5aが配置されている。
【0006】
信号コンタクト4a、4b及びグランドコンタクト5aの下端部4a−2、4b−2、5a−2(参照符号5a−2は図示せず。)は、それぞれZ2方向に延出するピン状に形成されており、基板8aに形成された孔部7aに挿通されて、基板8a上の図示しないプリント配線に接続される。
【0007】
プラグ用コネクタ2は、ジャック用コネクタ1に対応した形状を有し、図1B中のX1−X2方向に長尺に形成された絶縁体材料からなるハウジング3bに対となる信号コンタクト4c、4dとグランドコンタクト5bが複数組配設されている。
【0008】
ハウジング3bは、形成された凹部6bにX1−X2方向に所定のピッチで突設部3b−1が形成されている。各対の信号コンタクト4c、4dは、ハウジング3bの底壁部3b−2からその突設部3b−1のY1−Y2方向両側に沿ってピン状の上端部4c−1、4d−1が突設されている。信号コンタクト4c、4dの隣り合う各対間には、平板状の先端部5b−1を有するグランドコンタクト5bが配置されている。
【0009】
信号コンタクト4c、4d及びグランドコンタクト5bの下端部4c−2、4d−2、5b−2(図に現われない)は、それぞれ図1B中Y1−Y2に屈折して先端部が舌片状に形成されており、その先端部が基板8bに形成された図示しないパッドに固定され、基板8b上の図示しないプリント配線に接続される。
【0010】
ジャック用コネクタ1にプラグ用コネクタ2が接続されることにより、信号コンタクト4a、4bに信号コンタクト4c、4dが当接し、グランドコンタクト
5aにグランドコンタクト5bが挟持され、それぞれ電気的に接続される。この場合、例えば、信号コンタクト4a、4cに+信号が伝送され、信号コンタクト4b、4dに−信号が伝送される。
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した従来のコネクタ装置の場合、対となる下端部4c−2と4d−2は互いに逆方向に延出しているため、これらのカップリングがなくなってしまい、良好な平衡伝送が行えないという問題点がある。
【0011】
また、ハウジング3a、3bの長尺な両壁部のいずれか一方向側(図1B中、Y1側又はY2側)から配線の一端を引き出して一方向側の延長上の所定の位置に設けられた端子部等に配線の他端を接続するように配線パターンを基板上に形成すると、各対の信号コンタクトのいずれか一方が端子部等から遠い位置にあるため、端子部等と各対の信号コンタクトの双方との間に同一長さの配線を設けることができない。この配線長の違いは平衡伝送される各対の信号コンタクトの信号に位相差を生じ、ノイズ発生の一因となり、特性インピーダンスを不安定な状態にするおそれがある。
【0012】
従って、ノイズの発生を防止し、特性インピーダンスを安定にするために、端子部等から近い位置にある信号コンタクトに接続される配線の長さを、端子部等から遠い位置にある信号コンタクトに接続される配線の長さと同じ長さに形成することが行われている。
【0013】
しかしながら、このように配線に無駄な部分を設けること、言いかえれば、余長を形成することは、基板の配線設計及び配線形成作業を煩雑にする。
【0014】
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、複数対の信号コンタクトが筐体に配設されたコネクタにおいて、基板の配線設計及び配線形成作業が容易なコネクタを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
本発明は長手方向に遮蔽部材を介在させることなく2列に配置された複数の信号コンタクトと、前記2列に直交する方向に延びており、かつ各列において当該複数の信号コンタクトを平衡伝送用に2個ずつ対となるように区分けする複数のグランドコンタクトとを有し、隣接するグランドコンタクト間には2対の信号コンタクトが設けられ、対となる信号コンタクトは同一の長さであって全長にわたり一様に隣接して配置されており、前記複数のグランドコンタクトはそれぞれ各列に共通に設けられており、前記複数のグランドコンタクトは各々1対の基板側コンタクト部を有し、一方の基板側コンタクト部は一方の列を構成する複数対の信号コンタクトの基板側コンタクト部とともに同じピッチで一様に段差なく一列に配置されており、他方の基板コンタクト部は他方の列を構成する複数対の信号コンタクトの基板側コンタクト部とともに同じピッチで一様に段差なく一列に配置されていることを特徴とするコネクタである。対をなす信号コンタクトの全長にわたり同一の長さで一様に隣接して配置されているため、信号コンタクトのどの部分であってもカップリングが形成され、良好な平衡伝送が実現できる。また、基板にコネクタを実装する場合に、対となる信号コンタクトは長手方向に一様に隣接しているため、1対の信号コンタクトのそれぞれと基板上の端子部等とを接続する1対の配線の長さを同一にすることができる。よって、基板上に余分な配線部分を設ける必要がなく、基板の配線設計及び配線形成作業が容易である。また、前記複数のグランドコンタクトは各々1対の基板側コンタクト部を有し、一方の基板側コンタクト部は一方の列を構成する複数対の信号コンタクトの基板側コンタクト部とともに同じピッチで一様に段差なく一列に配置されており、他方の基板コンタクト部は他方の列を構成する複数対の信号コンタクトの基板側コンタクト部とともに同じピッチで一様に段差なく一列に配置されているので、長手方向に隣り合う信号コンタクト対はグランドコンタクトで電気的に遮蔽され、同一列内で隣接する信号コンタクト対間で相互に干渉することはない。しかも、グランドコンタクトを信号コンタクトと同様にして基板側へ引き出す構成を実現することができ、基板側の配線設計が容易及び配線形成作業が一層容易となる。更には、遮蔽部材が設けられていないため、部品点数を削減してコネクタのコストダウンを図ることができるという利点がある。
【0015】
例えば、上記構成において、一方の列を形成する複数対の信号コンタクトの基板側コンタクト部と、他方の列を形成する複数対の信号コンタクトの基板側コンタクト部とは、逆方向に延びている。これにより、対をなす信号コンタクトが隣接して配置された状態で互いに異なる方向に延出しているため、良好な平衡伝送を高密度で実現することができる。
【0016】
例えば、上記構成において、一方の列を形成する複数対の信号コンタクトの基板側コンタクト部と、他方の列を形成する複数対の信号コンタクトの基板側コンタクト部とは対向し、かつ同一方向に延びている。これにより、対をなす信号コンタクトを隣接した状態で基板の対向する2面上に配置できるため、良好な平衡伝送を高密度で実現することができる。
【0017】
例えば、上記構成において、隣接するグランドコンタクトの間には、一方の列にある1対の信号コンタクトと他方の列にある1対の信号コンタクトが位置している。これにより、各列において、隣接する信号コンタクト対を良好に遮蔽することができる。
【0018】
例えば、上記構成において、隣接するグランドコンタクトの間には、一方の列にある1対の信号コンタクトと、絶縁部材を介して対向する他方の列にある1対の信号コンタクトが位置している。これにより、いわゆるプラグ用のコネクタを実現することができる。
【0019】
例えば、上記構成において、隣接するグランドコンタクトの間には、一方の列にある1対の信号コンタクトと、空間を介して対向する他方の列にある1対の信号コンタクトが位置している。これにより、いわゆるジャック用のコネクタを実現することができる。
【0020】
例えば、上記構成において、前記複数のグランドコンタクトの各々は板状であって、各列に共通に設けられている。これはグランドコンタクトの一構成例である。
【0023】
例えば、上記構成において、相手方コネクタに接続する前記複数の信号コンタクトの第1の部分と基板上の端子に接続する第2の部分とは、直交する方向に延出している。また、これとは異なり、上記構成において、相手方コネクタに接続する前記複数の信号コンタクトの第1の部分と基板上の端子に接続する第2の部分とは逆向きの方向に延出している。
【0024】
例えば、上記構成において、前記2列に配置された複数の信号コンタクトは、コネクタの長手方向に離間して配列されている。
【0025】
例えば、上記構成において、前記コネクタは更に、各列に設けられた複数の別の信号コンタクトを有し、各列において当該複数の別の信号コンタクトは、前記グランドコンタクトを介することなく離間して配置されている。グランドコンタクトを介さない信号コンタクトの配列は比較的低速な非平衡伝送に適している。従って、上記構成により平衡伝送と非平衡伝送の両方に対応する複合型コネクタを実現することができる。
【0026】
また、本発明は、配線基板と該配線基板上に実装されたコネクタとを有し、該コネクタは上記コネクタであることを特徴とする電子装置を含む。例えば、この電子装置は上記いずれかのコネクタを装着したプリント配線基板である。
【発明の実施の形態】
本発明に係るコネクタの好適な実施の形態(以下、本実施の形態例という。)について、図を参照して、詳細に説明する。
第1実施形態
まず、本発明の第1実施形態によるコネクタについて図2A、2B〜図6A、6Bを参照して説明する。
【0027】
本実施態のコネクタはジャック用コネクタと、これに接続可能なプラグ用コネクタである。ジャック用コネクタとプラグ用コネクタを対にして基板上に設けることで、複数の基板を接続することができる。なお、本発明のコネクタを実装した配線基板は、本発明の電子装置の一実施形態である。
【0028】
ジャック用コネクタ10は、図2A中X1−X2方向に長尺に形成された絶縁体材料からなるハウジング(筐体)12に、複数対の信号コンタクト14a、14bの列と複数対の信号コンタクト114a、114bの列とが計2列配列されるとともに、グランドコンタクト16が複数配設されている。
【0029】
ハウジング12は、X1−X2方向に長尺な1本のスリット18と、スリット18に直交する短尺な複数本のスリット20が形成されている。スリット18とスリット20でコ字状に三方を囲まれた各領域には、それぞれ1対の孔部22a、22bが形成されており、従って、孔部22a、22bは、X1−X2方向側に複数対配列されるとともに、Y1−Y2方向に2列配列された構成とされている。孔部はZ1側開口端が幅狭にされている。
【0030】
信号コンタクト14a、14b、114a、114bは、略L字状に形成され、上端部14a−1、14b−1、114a−1、114b−1が山形状に屈折し(図6A参照)、下端部14a−2、14b−2、114a−2、114b−2が直角に屈折している(参照符号114b−1、114b−2は図示せず)。上端部14a−1、14b−1、114a−1、114b−1は相手方コネクタに接続する部分で、以下の説明ではコネクタ側コンタクト部と言うことがある。また、下端部14a−2、14b−2、114a−2、114b−2は基板側のコンタクトを形成するための部分で、以下の説明では基板側コンタクト部と言うことがある。
【0031】
信号コンタクト14a及び信号コンタクト14bの2本又は信号コンタクト114a及び信号コンタクト114bの2本でそれぞれ1対に構成される。信号コンタクト14a、14b、114a、114bは、各対毎に1対の孔部22a又は22bのZ2側端部から挿通され、上端部14a−1、14b−1、114a−1、114b−1が孔部22a又は22bの側壁に沿って立設するとともに、信号コンタクト14a、14bの下端部14a−2、14b−2がハウジング12の下端部から屈折してY2側、すなわち、ハウジング12の長尺な側壁12a側に平行に延出し、一方、信号コンタクト114a、114bの下端部114a−2、114b−2がハウジング12の下端部から屈折してY1側、すなわち、ハウジング12の長尺な側壁12b側に平行に延出している。従って、対の信号コンタクトは、X1−X2方向側に複数組配列されるとともに、Y1−Y2方向に2列配列された構成とされている。
【0032】
グランドコンタクト16は、図3に示すように、上端部16aがY1−Y2方向に二股に分岐したフォーク状に形成され上端部16aの山形状の頂部が相互に近接するとともに、下端部16bもY1−Y2方向の両側に分岐し、更に水平方向に屈折して形成されている。グランドコンタクト16は、ハウジング12のX1−X2方向の列内に配列された、隣り合う各対の信号コンタクト14a、14b又は114a、114bを遮蔽する列内グランドコンタクトであり、上端部16aがハウジング12のスリット20の幅狭な開口20aの直下まで突設されるとともに、下端部16bがハウジングのY1及びY2方向の両側に延出して、配置されている。なお、ハウジング12の長手方向の両側壁12a、12bの外側にはそれぞれ遮蔽シールド層24が設けられている。
【0033】
信号コンタクト14a、14b、114a、114b及びグランドコンタクト16の各下端部14a−2、14b−2、114a−2、114b−2、16bは、配線基板(本明細書では、実装基板又は単に基板とも言う)26に形成された図示しないパッドに接合され、基板26上に形成される図示しないプリント配線に接続される。
【0034】
プラグ用コネクタ28は、図2B中X1−X2方向に長尺に形成された絶縁体材料からなるハウジング(筐体)30に複数対の信号コンタクト32a、32bの列と複数の信号コンタクト132a、132bの列が計2列に配置されるとともに、列内用グランドコンタクト34と列間用グランドコンタクト36が配置されている。
【0035】
ハウジング30は、X1−X2方向に長尺な凹部38が形成されている。図5に示すように、凹部38に連通して複数の孔部40a、40bが底壁30aに形成されるとともに、底壁30aには、更に、2つの孔部40a、40b毎に区画するスリット42が縦横に形成され、また、ハウジング30の側壁の内部に沿って2本のスリット44が形成されている。この孔部40a、40b及びスリット42の配置状態は、上記ジャック用コネクタ10の孔部22a、22b及びスリット18、20の配置状態に対応する。
【0036】
信号コンタクト32a、32b、132a、132bは、略L字状に形成されている。信号コンタクト32a及び信号コンタクト32bの2本又は信号コンタクト132a及び信号コンタクト132bの2本でそれぞれ1対に構成される。信号コンタクト32a,32b、132a、132bは、各対毎に1対の孔部40a又は40bのZ2側端部から挿通され、上端部32a−1、32b−1、132a−1、132b−1が凹部38内に立設するとともに(参照符号132b−1は図示せず)、信号コンタクト32a、32bの下端部32a−2、32b−2がハウジング30の下端部からY2側の側壁30b側に平行に延出し、一方、信号コンタクト132a、132bの下端部132a−2、132b−2がハウジング30の下端部からY1側の側壁30c側に平行に延出している(参照符号132b−2は図示せず。)。従って、各対の信号コンタクトは、X1−X2方向側に複数組配列されるとともに、Y1−Y2方向に2列配列された構成とされている。
【0037】
列内用グランドコンタクト34は、図4に示すように、略平板状に形成され、下側に段差上の切り欠き部34aが形成されるとともに、下端部34bが両側に屈折して延出している。一方、列間用グランドコンタクト36は、略平板状に形成され、上側に所定のピッチでスリット36aが形成されている。
【0038】
列間用グランドコンタクト36がハウジング30の凹部38のY1−Y2側中央部に配置され、その列間用グランドコンタクト36のスリット36aに切り欠き部34aを係合して複数の列内用グランドコンタクト34が列間用グランドコンタクト36と直交して配置される。従って、列間用グランドコンタクト36は列内用グランドコンタクト34に電気的に接続された状態にある。列内用グランドコンタクト34は、下端部34bがハウジング30の下端部のY1又はY2方向の長尺な両側壁30b、30cに延出して、配置される。
【0039】
図2Bに示すように、列内用グランドコンタクト34の幅W1が列間の信号コンタクト32a、132a間又は信号コンタクト32b、132b間の間隔L1よりも大きく形成されているため、各列の隣り合う各対の信号コンタクト32a、32bと信号コンタクト32a、32b又は信号コンタクト132a、132bと信号コンタクト132a、132bは、X1−X2方向側には列内用グランドコンタクト34によって完全に遮蔽されている。また、同様に、列内用グランドコンタクト34によって仕切られた部分の列間用グランドコンタクト36の幅W2が列内の各対の信号コンタクト32a、32b間又は信号コンタクト132a、132bの間隔L2よりも大きく形成されているため、隣り合う列の各対の信号コンタクト32a、32bと信号コンタクト132a、132bは、Y1−Y2方向側には列間用グランドコンタクト36によって完全に遮蔽されている。
【0040】
ハウジング30に複数対の信号コンタクト32a、32b及び132a、132bと列内用グランドコンタクト34と列間用グランドコンタクト36が配設された状態を更に図5に断面図として示す。なお、図5に示すように、ハウジング30の長手方向の両側壁30b、30cの内側にはそれぞれ遮蔽シールド層46が設けられ、遮蔽シールド層46の下端部46aはハウジング30の底壁30aを挿通している。
【0041】
信号コンタクト32a、32b、132a、132b及び列内用グランドコンタクト34の各下端部32a−2、32b−2、132a−2、132b−234bは、基板48に形成された図示しないパッドに接合され、基板48上に形成された図示しないプリント配線に接続される。なお、遮蔽シールド層46の下端部46aは、基板48の図示しないグランド部の電気的に接続される。
【0042】
上記のように構成されるジャック用コネクタ10及びプラグ用コネクタ28の接続構造について、信号コンタクトの1列分のみを図示した図6A、及びグランドコンタクトを図示した図6Bを参照して説明する。
【0043】
ジャック用コネクタ10にプラグ用コネクタ28が接続されるとき、図6Aに示すように、信号コンタクト32a、32bが信号コンタクト14a、14bの上端部14a−1、14b−1をY2方向に撓ませながら孔部22a、22bに挿入される。そして、信号コンタクト14a、14bの復元力によって信号コンタクト32aが信号コンタクト14aに、信号コンタクト32bが信号コンタクト14bにそれぞれ当接する。
【0044】
また、図6Bに示すように、列内用グランドコンタクト34がグランドコンタクト16の上端部16aをY1、Y2方向に押し広げながらスリット20に挿入されて、グンラドコンタクト16の復元力によってグランドコンタクト16の上端部16aに挟持される。
【0045】
従って、信号コンタクト14aと信号コンタクト32a、信号コンタクト14bと信号コンタクト32b、グランドコンタクト16と列内グランドコンタクト34がそれぞれ確実に電気的に接続される。信号コンタクト114aと信号コンタクト132a、信号コンタクト114bと信号コンタクト132bについても同様である。なお、遮蔽シールド層24と遮蔽シールド層46とが摺接し、電気的に接続される。
【0046】
これにより、ジャック用コネクタ10が取付けられた基板26とプラグ用コネクタ28が取付けられた基板48が、ジャック用コネクタ10及びプラグ用コネクタ28を介して上下に重なった状態で接続される。
【0047】
各対の信号コンタクト14aと14b、114aと114b、32aと32b、132aと132bは、平衡伝送用であり、例えば、信号コンタクト14a、114a、32a、132aに+信号が伝送され、信号コンタクト14b、114b、32b、132bに−信号が伝送される。
【0048】
以上説明した第1実施形態に係るプラグ用コネクタ28及びジャック用コネクタ10は、基板にコネクタを実装する場合に、ハウジングの長手方向と直角な方向に位置する端子部等と信号コンタクトの間を接続するとき、各対の信号コンタクトのそれぞれと端子部等とを接続する1対の配線の長さを同一にすることができるため、基板の配線設計及び配線形成作業が容易である。また、平衡伝送される各対の信号コンタクトのノイズの発生を防止し、高速信号伝送時においても特性インピーダンスの安定を図ることができる。
【0049】
また、プラグ用コネクタ28及びジャック用コネクタ10は、複数対の信号コンタクトの各対間に列内グランドコンタクトが配設されているため、信号コンタクトの各対間のクロストークを軽減することができる。特に、プラグ用コネクタ28の列内グランドコンタクトは複数対の信号コンタクトの隣り合う各対間を遮蔽する大きさに形成されているため、より効果的にクロストークを軽減することができる。
【0050】
また、プラグ用コネクタ28は、列間用グランドコンタクトが配設されているため、信号コンタクトの各対の列間のクロストークを軽減することができる。また、プラグ用コネクタ28及びジャック用コネクタ10は、ハウジングに遮蔽シールド層が形成されているため、外部からの電磁波をシールドすることができる。
第2実施形態
つぎに、本発明の第2実施形態に係るコネクタについて、図7A、7B〜図9を参照して説明する。
【0051】
本実施形態に係るコネクタは、ジャック用コネクタとプラグ用のコネクタを含む。第1実施形態に係るコネクタであるジャック用コネクタ10、又は、プラグ用コネクタ28と同様に、第2実施形態によるジャック用コネクタとプラグ用コネクタを対にして基板上に設けることで、複数の基板を接続することができる。ただし、第1実施形態に係るコネクタでは、基板を上下に重ねて面間で接続する構造であるのに対して、以下説明する第2実施形態に係るコネクタは基板の端部間を水平方向に接続する点において、両者は相違する。
【0052】
図7A、7Bに示すように、ジャック用コネクタ50及びプラグ用コネクタ52は、それぞれ、1対の信号コンタクト(以下、単にコンタクトということがある)54a、54bとグランドコンタクト(以下、単にコンタクトということがある)58、1対の信号コンタクト(以下、単にコンタクトということがある)56a、56bとグランドコンタクト(以下、単にコンタクトということがある)60をそれぞれ1組とし、複数組が1列に並んで配列されている。各対の信号コンタクト54a、54b及び信号コンタクト56a、56bは平衡伝送用であり、例えば、信号コンタクト54a、56aに+信号が伝送され、信号コンタクト54b、56bに−信号が伝送される。
【0053】
ジャック用コネクタ50、プラグ用コネクタ52の順に更に説明する。
【0054】
ジャック用コネクタ50は、絶縁体からなるハウジング62を有し、ハウジング62の図7A中Z2方向の下面に複数本の溝部64が形成されている。ハウジング62は、更に、X1−X2方向の両壁、Z1方向の上壁及びY1方向の後壁が金属板66で被覆され、金属板66のX1−X2方向両側の下端部には突起66aが設けられている。従って、ジャック用コネクタ50は、ハウジング62のZ2方向の下壁が省略されて、低背化されている。
【0055】
ジャック用コネクタ50の各コンタクト54a、54b、58は同一形状であり、図8A,8Bに示すように、略棒状に形成され、中間部に段差が設けられている。各コンタクト54a、54b、58の図7及び図8A中Y2側の先端部54a−1、54b−1、58−1はその頂部に内向きの突起Aが形成され、また、先端部54a−1、54b−1、58−1と中間部との間には、Z1方向に突設した突起Bが形成されている。各コンタクトの後端部54a−2、54b−2、58−2は舌片状に形成されている。
【0056】
各コンタクト54a、54b、58は、ハウジング62の溝部64の上壁に形成された凹部68に突起Bを嵌合することにより、ハウジング62に固定されている。従って、ハウジング62の後壁62aを各コンタクト54a、54b、58の固定部とする必要がないため、後壁62aの厚みは薄く形成されており、その結果、ジャック用コネクタ50の奥行き寸法W3が小さくなっている(図9参照)。また、後述するプラグ用コネクタ52との接続状態において、コンタクト54a、54b、58の接続方向(Y1−Y2方向)と直交する方向(Z1側)の突起Bと凹部68とも嵌合によってコンタクト54a、54b、58がハウジング62に固定されているため、プラグ用コネクタ52をジャック用コネクタ50に抜き差しする際、コンタクト54a、54b、58が抜けることがない。
【0057】
ハウジング62の各溝部64に上記の1対の信号コンタクト54a、54bとグランドコンタクト58が繰り返し配列される。
【0058】
ジャック用コネクタ50が載置される基板70は、図7Aに示すように、Y2側端部の中央に突設部72が形成されている。突設部72のY1側後方に幅広なパッド(パターン)74が形成されている。パッド74のX1−X2方向両側に1組のパッド76が形成され、また、パッド74のY1方向後部には複数のパッド78が整列して形成されている。
【0059】
ジャック用コネクタ50を基板70に載置し、金属板66の突起66aをパッド76に接合することにより金属板66及び金属板66に保持されたハウジング62が基板70に固定される。一方、ジャック用コネクタ50の各コンタクト54a、54b、58の各後端部54a−2、54b−2、58−2をパッド78に接合することにより、各コンタクト54a、54b、58は基板70上に形成される図示しない配線パターンに接続される。信号コンタクト54a、54bに接続される配線の反対側はY1方向に設けられた図示しない端子部等に接続され、グランドコンタクト58に接続される配線の反対側はY1方向に設けられた図示しないグランド部に接続される。
【0060】
プラグ用コネクタ52は、絶縁体からなるハウジング80を有し、ハウジング80は、図7B中X1−X2方向に長尺な凹部82が形成されている。なお、ハウジング80の底壁80aのX1−X2方向両側は切欠かれている。ハウジング80は、更に、Y1方向の開口部を除く全体が金属板84で被覆されている。金属板84のX1−X2方向両側の下端部には突起84aが設けられている。
【0061】
プラグ用コネクタ52の各コンタクト56a、56b、60は同一形状であり、図8Bに示すように、略棒状に形成され、中間部に段差が設けられ、後端部56a−1、56b−1、60−1は舌片状に形成されている。
【0062】
プラグ用コネクタ52の各コンタクト56a、56b、60は、ハウジング80の後壁80bに形成された孔部80cから先端部56a−、56b−、60−をY1方向に圧入して突出させることにより、ハウジング80に固定されている。ハウジング80の底壁上に上記の1対の信号コンタクト56a、56bとグランドコンタクト60が交互に配列される。
【0063】
プラグ用コネクタ52が載置される基板86は、Y1側端部の中央に切り欠き部88が形成されている。切り欠き部88のX1−X2方向両側に1組のパッド90が形成され、また、切り欠き部88のY2方向後部には複数のパッド92が整列して形成されている。
【0064】
プラグ用コネクタ52を基板86に載置し、金属板84の突起84aをパッド90に接合することにより金属板84及び金属板84に保持されたハウジング80が基板86に固定される。一方、プラグ用コネクタ52の各コンタクト56a、56b、60の各後端部56a−1、56b−1、60−1をパッド92に接合することにより、各コンタクト56a、56b、60は基板86上に形成される図示しない配線パターンに接続される。信号コンタクト56a、56bに接続される配線の反対側はY2方向の図示しない端子部等に接続され、グランドコンタクト60に接続される配線の反対側はY2方向の図示しないグランド部に接続される。
【0065】
上記のように構成されるジャック用コネクタ50及びプラグ用コネクタ52の接続構造について、図8及び図9を参照して説明する。
【0066】
ジャック用コネクタ50が設けられた基板70の突設部72とプラグ用コネクタ52が設けられた基板86の切り欠き部88を突き合わせるようにして、ジャック用コネクタ50にプラグ用コネクタ52が接続される。このとき、プラグ用コネクタ52の底壁80aをジャック用コネクタ50のパッド74とコンタクト54a、54b、58の間に挟むようにして、コンタクト56a、56b、60の上面をコンタクト54a、54b、58に摺動させることにより、突起Aが押されてZ1方向に撓んだコンタクト54a、54b、58の先端部54a−1、54b−1、58−1の復元力によってコンタクト54a、54b、58のコンタクト56a、56b、60が密接される。そして、信号コンタクト54aと信号コンタクト56a、信号コンタクト54bと信号コンタクト56b、グランドコンタクト58とグランドコンタクト60がそれぞれ電気的に接続される。一方、プラグ用コネクタ52の底壁80aの下面の設けた金属板84がジャック用コネクタ50のパッド74に当接し、金属板84とパッド74が電気的に接続される。
【0067】
これにより、ジャック用コネクタ50が取付けられた基板70とプラグ用コネクタ52が取付けられた基板86が、ジャック用コネクタ50及びプラグ用コネクタ52を介して水平方向に接続される。
【0068】
以上説明した第2実施形態に係るプラグ用コネクタ52及びジャック用コネクタ50は、基板にコネクタを実装する場合に、ハウジングの長手方向と直角な方向に位置する端子部等と信号コンタクトの間を接続するとき、各対の信号コンタクトのそれぞれと端子部等とを接続する1対の配線の長さを同一にすることができるため、基板の配線設計及び配線形成作業が容易である。また、平衡伝送される各対の信号コンタクトのノイズの発生を防止し、高速信号伝送時においても特性インピーダンスの安定を図ることができる。
【0069】
また、プラグ用コネクタ52及びジャック用コネクタ50は、複数対の信号コンタクトの各対間にグランドコンタクトが配設されているため信号コンタクトの各対間のクロストークを軽減することができる。
【0070】
また、プラグ用コネクタ52及びジャック用コネクタ50は、ハウジングの外周に遮蔽シールド層の役割を果たす金属板が設けられているため、外部からの電磁波をシールドすることができる。また、プラグ用コネクタ52をジャック用コネクタ50に抜き差しする際、双方のコンタクトの接触力によってハウジングを膨らまそうとする力が作用するが、このハウジングの膨らみはハウジングを覆う金属板によって抑制される。
【0071】
なお、プラグ用コネクタ52の基板86への取付け及びジャック用コネクタ50の基板70への取付けは、それぞれ、金属板の突起及びコンタクトの後端部のみの部分で行われている為、はんだ付け箇所が少なく、はんだ付け作業の能率がよい。また、コンタクトは寸法精度に優れる板抜きによって略棒状に形成されているため、接触面の面寸法精度がよい。
【0072】
第3実施形態
次に、本発明の第3実施形態によるコネクタを説明する。
【0073】
図10A〜10Dは、第3実施形態によるプラグ用コネクタ210を示す図である。図10Aはコネクタ210の斜視図、図10Bはコネクタ210の一部切り欠き斜視図、図10Cは図10Bに示すX線断面図、及び図10Dは図10Bに示すX線断面図である。
【0074】
コネクタ210は、凹部212を持つハウジング211を有する。ハウジング211は例えば、ポリエステルや液晶ポリマー(LCP:Liquid Crystal Polymer)系の樹脂などの絶縁物質で形成されている。凹部212内には、コネクタ210の長手方向に延びるコンタクト支持部213を有する。コンタクト支持部213は例えばハウジング211と一体構成であり、略平板状である。コンタクト支持部213は2つの対向する面を有し、それぞれの面上に同一長さの信号コンタクト214a、214b、215a、215bが配置されている。1つの信号コンタクト214aと1つの信号コンタクト214bは対となり、1Gbit/s以上の信号の平衡伝送に供される。つまり、1対の信号コンタクト214aと214bは大きさが同じで極性が逆の信号を伝送する。対となる信号コンタクト214aと214bは、全長にわたり隣接している。言い換えれば、一様に隣接している。更に別の表現で特定すると、対となる信号コンタクト214aと214bは全長にわたり平行であるとも言える。言い換えれば、同一の距離で隔てられているとも言える。このため、信号コンタクトの全長にわたり良好なカップリングが確立される。この点は、信号コンタクトの一部でカップリングが成立しない前述した従来技術と大きく異なる。
【0075】
このような信号コンタクト214aと214bからなる対が複数個、ハウジング211の長手方向に離間して一列に配置されている。同様に、1つの信号コンタクト215aと1つの信号コンタクト215bは対となり、平衡伝送に供される。信号コンタクト215aと215bとからなる対が複数個、コンタクト支持部213の他方の面上に平行に離間して配置されている。換言すれば、信号コンタクト215a、215bはハウジング211の長手方向に離間して一列に配置されている。このように、コネクタ210は、複数の信号コンタクト214aと214bを有する列と、信号コンタクト215aと215bを有する列との2列構成である。
【0076】
なお、各信号コンタクト214a、214b、215a、215bは細長(ピン状)で同一長さの単一部材であり、例えば金メッキされた銅合金の平板を打ち抜き、折り曲げ加工することで形成されるものである。
【0077】
コンタクト支持部213とハウジング211の底部には複数の角穴223が設けられ、各角穴223内にグランドコンタクト216が配置されている。グランドコンタクト216は、複数の信号コンタクト214aと214bを有する列を複数対の信号コンタクトに区分し、同様に複数の信号コンタクト215aと215bを有する列を複数対の信号コンタクトに区分けするように配置されている。従って、隣接するグランドコンタクト216間には、一方の列にある1対の信号コンタクト214aと214bと、他方の列にある1対に信号コンタクト215aと215bとが位置している。
【0078】
図10Cに示すように、信号コンタクト214aは相手方コネクタのコンタクトに接続するコネクタ側コンタクト部214a−1と、これと一体に形成された基板側のコンタクト部214a−2とを有する。コネクタ側コンタクト部214a−1は、ハウジング211に形成された孔部221を通り、コンタクト支持部213の一方の面に沿って延びている。基板側コンタクト部214a−2はコネクタ側コンタクト部214a−1に対し略90°屈曲しており、実装基板(図示していない)の実装面上に設けられたパッドなどの接続端子に接続可能なように延びている。コンタクト支持部213を介してコンタクト214aに対向するコンタクト215aも同様に、相手方コネクタのコンタクトに接続するコネクタ側コンタクト部215a−1と、これに一体に形成された基板側のコンタクト部215a−2とを有する。コネクタ側コンタクト部215a−1は、ハウジング211に形成された孔部222を通り、コンタクト支持部213の他方の面に沿って延びている。基板側コンタクト部215a−2はコネクタ側コンタクト部215a−1に対し略90°屈曲しており、実装基板の実装面上に設けられたパッドなどの接続端子に接続可能なように延びている。そして、基板側コンタクト部214a−2と215a−2とは、逆方向に延びている。信号コンタクト214bも上記信号コンタクト214aと同様に形成され、信号コンタクト215bも上記信号コンタクト215aと同様に形成されている。つまり、対をなす基板側コンタクト部214a−2と214b−2とは第1の方向(ハウジング211の一方の側)に延出し、対をなす基板側コンタクト部215a−2と215b−2とは上記第1の方向とは反対の第2の方向(ハウジング211の対向する側)に延出している。
【0079】
図10Dに示すように、グランドコンタクト216は2つの基板側コンタクト部216−1、216−2とこれらに一体に形成された板状部216−3とを有する。グランドコンタクト216は、2列の信号コンタクトに共通に設けられている。板状部216−3は、ハウジング211及びコンタクト支持部213に形成された角穴223を通り、垂直に延びている。板状部216−3の頂部はコンタクト支持部213の上面から突出している。つまり、グランドコンタクト216は、信号コンタクト214a、214b、215a、215bよりも背が高く、また同一であってもよい。また、各列で隣接する信号コンタクト対を良好に遮蔽するため、板状部216−3の幅は、信号コンタクト214a(214b)と215a(215b)との間の距離よりも大である。グランドコンタクト216の基板側コンタクト部216−1は、実装面上に設けられたパッドなどの接続端子に接続可能なように延びている。基板側コンタクト部216−1は、信号コンタクト214aの基板側コンタクト部214a−2と同じレベル(段差がなく一様である)であって同じ方向に延びている。グランドコンタクト216の他方の基板側コンタクト部216−2も同様に構成されている。そして、基板側コンタクト部216−1と216−2とは、逆方向に延びている。
【0080】
このように、配線基板側には、基板側グランドコンタクト部216−1を隔てて、基板側コンタクト部214a−2と214b−2の対が複数個配列された列と、基板側グランドコンタクト部216−2を隔てて、基板側コンタクト部215a−2と215b−2の対が複数個配列された列とが形成されている。そして、これら2列の基板コンタクト部は同じレベルで反対方向に延びている。基板側コンタクト部214a−2、214b−2及びグランドコンタクト216−1は例えば、同じピッチで整列されている。
【0081】
ハウジング211の左右側部には突起部224が形成され、この突起部に形成された孔部内に円筒状の固定部材225が挿入される。固定部材225は、配線基板に形成されたスルーホール内に挿入され、はんだで固定される。これにより、コネクタ210を配線基板上に実装・固定することができる。
【0082】
1対の基板側コンタクト部214a−2と214b−2とは一様に隣接しかつ同一長さなので、配線基板上において信号を同一位相で平衡伝送することができる。同様に、1対の基板側コンタクト部215a−2と215b−2とは平行かつ同一長さなので、配線基板上において信号を同一位相で平衡伝送することができる。この結果、従来のように位相差に起因したノイズの発生を防止することができ、特性インピーダンスを安定に保つことができる。また、基板側コンタクト部214a−と214b−とは隣接し、同様に基板側コンタクト部215a−2と215b−2とは隣接しているため、配線基板上の対となる配線の長さを容易に同一にすることができ、配線基板の配線設計及び配線形成作業を容易に行うことができる。更に、2列配列であっても、各信号コンタクト対は全長にわたり隣接しているので、良好な平衡伝送を高密度で実現することができる。
【0083】
コネクタ210の長手方向に隣り合う信号コンタクト対はグランドコンタクト216で電気的に遮蔽されており、同一列内で隣接する信号コンタクト対間で相互に干渉することはない。他方、1対の信号コンタクト214a、214bと1対の信号コンタクト215a、215bとは、絶縁物質で形成されたコンタクト支持部213を介して対向しており、前述した第1実施形態の列間用グランドコンタクト36のような遮蔽部材が設けられていない。従って、第1実施形態に比べると、コンタクト支持部213を介して対向する信号コンタクト間で位相差が生じ、多少のノイズが発生する可能性がある。しかしながら、対となる信号コンタクト214aと214bとの距離及び対となる信号コンタクト215aと215bとの距離が、信号コンタクト214aと215bとの距離及び信号コンタクト214bと215aとの対角距離よりも近ければ、実用上問題はない場合が多い。他方、前述した第1実施形態の列間用グランドコンタクト36のような遮蔽部材が設けられていないため、部品点数を削減してコネクタのコストダウンを図ることができるという利点がある。
【0084】
次に、図11A〜11Dを参照して本発明の第3実施形態によるジャック用コネクタ230を説明する。図11Aはコネクタ230の斜視図、図11Bはコネクタ230の一部切り欠き斜視図、図11Cは図11Bに示すXI線断面図、及び図11Dは図11Bに示すXI線断面図である。ジャック用コネクタ230は、上記プラグ用コネクタ210と対をなすものである。
【0085】
コネクタ230は、凸部232を持つハウジング231を有する。ハウジング231は例えば、ポリエステルや液晶ポリマー系の樹脂などの絶縁物質で形成されている。凸部232はコネクタ230の長手方向に延びており、内部に凹部233を有する。この凹部233内にコネクタ210のコンタクト支持部213が嵌り込む。凹部233内には、信号コンタクト及びグランドコンタクトが2列に配列されている。一方の列は同一長さの信号コンタクト234aと234bとを有し、他方の列は信号コンタクト234a、234bと同一長さの信号コンタクト235aと235bとを有する。1つの信号コンタクト234aと1つの信号コンタクト234bとは対となり、1Gbit/s以上の信号の平衡伝送に供される。
【0086】
対となる信号コンタクト234aと234bは、全長にわたり隣接している。言い換えれば、一様に隣接しているとも言える。また、対となる信号コンタクト234aと234bは全長にわたり平行、又は同一の距離で隔てられているとも言える。これにより、信号コンタクト234aと234bの全長にわたり良好なカップリングが形成できる。
【0087】
このような信号コンタクト234a、234bの対235a、235bが複数個、平行に離間して配置されており、1つの列を構成している。同様に、1つの信号コンタクト235aと1つの信号コンタクト235bとは対となり、平衡伝送に供される。このような信号コンタクトの対が複数個、平行に離間して配置されており、もう1つの列を構成している。このように、コネクタ230は、2列に配置された複数の信号コンタクト234a、234b、235a、235bを有する。
【0088】
なお、各信号コンタクト234a、234b、235a、235bは細長(ピン状)で同じ長さの単一部材であり、例えば金メッキされた銅合金の平板を打ち抜き、折り曲げ加工することで形成されるものである。
【0089】
ハウジング231の底部には複数の角穴245が設けられ、各角穴245内にグランドコンタクト236が配置されている。グランドコンタクト236は、複数の信号コンタクト234aと234bを有する列を複数対の信号コンタクトに区分けし、同様に複数の信号コンタクト235aと235bを有する列を複数対の信号コンタクトを区分けするように配置されている。従って、隣接するグランドコンタクト236間には、一方の列にある1対の信号コンタクト234aと234bと、他方の列にある1対に信号コンタクト235aと235bとが位置している。
【0090】
図11Cに示すように、信号コンタクト234aはプラグ用コネクタ210のコネクタ側コンタクト部214a−1に接続するコネクタ側コンタクト部234a−1と、基板側のコンタクト部234a−2とを有する単一の部材である。コネクタ側コンタクト部234a−1は、ハウジング231に形成された孔部241を通り、凹部233内に延びている。コネクタ230を配線基板に実装した状態では、コネクタ側コンタクト部234a−1は配線基板に対し略垂直に延びる。基板側コンタクト部234a−2はコネクタ側コンタクト部234a−1に対し略90°外側に屈曲しており、実装基板(図示していない)の実装面上に設けられたパッドなどの接続端子に接続可能なように延びている。空間を介してコンタクト234aに対向するコンタクト235aも同様に、プラグ用コネクタ210のコネクタ側コンタクト215a−1に接続するコネクタ側コンタクト部235a−1と、これに一体に形成された基板側のコンタクト部235a−2とを有する。コネクタ側コンタクト部235a−1は、ハウジング231に形成された孔部242を通り、凹部233内に延びている。基板側コンタクト部235a−2はコネクタ側コンタクト部235a−1に対し略90°外側に屈曲しており、実装基板の実装面上に設けられたパッドなどの接続端子に接続可能なように延びている。そして、基板側コンタクト部234a−2と235a−2とは、逆方向に延びている。信号コンタクト234bも上記信号コンタクト234aと同様に形成され、信号コンタクト235bも上記信号コンタクト235aと同様に形成されている。コネクタ側コンタクト部234a−1、234b−1、235a−1、235b−1はそれぞれ、前述の突起Aと同様の内向きの突起を有するとともに、ばね性を持たせるために内側に傾いている。ジャック用コネクタ230にプラグ用コネクタ210を取り付けると、内向きの突起はプラグ用コネクタ210の対応するコネクタ側コンタクト部214a−1、214b−1、215a−1、215b−1はコネクタ側コンタクト部234a−1、234b−1、235a−1、235b−1に係合して、これらのコネクタ側コンタクト部を外側に押し広げる。コネクタ側コンタクト234a−1、234b−1、235a―1、235b−のばねの復元力により、確実な電気的接続が形成できる。
【0091】
図11Dに示すように、グランドコンタクト236は2つの基板側コンタクト部236−1及び236−2と、2つのコネクタ側コンタクト部236−3及び236−4と、ベース部236−5とを有する。これらのコンタクト部236−1〜236−4とベース部236−5は、例えば金メッキされた銅合金の平板を打ち抜き、折り曲げることで形成される単一の部材である。コネクタ側コンタクト部236−3と236−4は、ハウジング231に形成された孔部241を通り、凹部233内に延びている。コネクタ側コンタクト部236−3と236−4は、空間を介して対向している。コネクタ側コンタクト部236−3と236−4はそれぞれ内向きの突起を有するとともに、ばね性を持たせるために内側に傾いている。つまり、コネクタ側コンタクト部236−3、236−4は、図11Cに示すコネクタ側コンタクト部234a−1、235a−1と同様である。ジャック用コネクタ230にプラグ用コネクタ210を取り付けると、コネクタ側コンタクト部236−3と236−4の突起はプラグ用コネクタ210の対応するグランドコンタクト216に係合してこれらのコネクタ側コンタクト部を外側に押し広げる。これにより、復元力を利用した確実な電気的接続が形成できる。実装側コンタクト部236−1と236−2は、ベース236−5に対し略90°外側に屈曲しており、かつ逆方向に延びている。
【0092】
このように、配線基板側には、基板側グランドコンタクト部236−1を隔てて、基板側コンタクト部234a−2と234b−2の対が複数個配列された列と、基板側グランドコンタクト部236−2を隔てて、基板側コンタクト部235a−2と235b−2の対が複数個配列された列とが形成される。そして、これら2列の基板コンタクト部は同一レベルで反対方向に延出している。基板コンタクト部234a−2、234b−2と基板側グランドコンタクト部236−1とは例えば、同一ピッチで整列される。基板コンタクト部235a−2、235b−2と基板側グランドコンタクト部236−2も同様である。
【0093】
1対の基板側コンタクト部234a−2と234b−2とは平行かつ同一長さなので、配線基板上において信号を同一位相で平衡伝送することができる。同様に、1対の基板側コンタクト部235a−2と235b−2とは平行かつ同一長さなので、配線基板上において信号を同一位相で平衡伝送することができる。この結果、従来のように位相差に起因したノイズの発生を防止することができ、特性インピーダンスを安定に保つことができる。基板側コンタクト部234a−2と234b−2、235a−2と235b−2は一様に隣接しているので、配線基板上の対となる配線の長さを容易に同一にすることができ、配線基板の配線設計及び配線形成作業を容易に行うことができる。更に、2列配列であっても、各信号コンタクト対は全長にわたり隣接しているので、良好な平衡伝送を高密度で実現することができる。
【0094】
なお、ジャック用コネクタ230とプラグ用コネクタ210とを接続した状態では、プラグ用コネクタ210のグランドコンタクト216が、列方向に隣接する信号コンタクト対の間に挿入されることになり、ジャック用コネクタ230の列方向に隣接する信号コンタクト対は良好に遮蔽される。
第4実施形態
次に、本発明の第4実施形態によるコネクタを説明する。
【0095】
図12A〜12Dは、第4実施形態によるジャック用コネクタ250を示す図である。図12Aコネクタ250の斜視図、図12Bはコネクタ250の一部切り欠き斜視図、図12Cは図12Bに示すXII線断面図、及び図12Dは図12Bに示すXII線断面図である。ジャック用コネクタ250は、前述のプグ用コネクタ210と対をなすものである。
【0096】
コネクタ250は、凸部252を持つハウジング251を有する。ハウジング251は例えば、ポリエステルや液晶ポリマー系の樹脂などの絶縁物質で形成されている。凸部252はコネクタ250の長手方向に延びており、内部に凹部253を有する。この凹部253内にコネクタ210のコンタクト支持部213が嵌り込む。凹部253内には、信号コンタクト及びグランドコンタクトが2列に配列されている。一方の列は信号コンタクト264aと264bとを有し、他方の列は信号コンタクト265aと265bとを有する。1つの信号コンタクト264aと1つの信号コンタクト264bとは対となり、1Gbit/s以上の信号の平衡伝送に供される。このような信号コンタクトの対264a、264bが複数個、平行に離間して配置されており、1つの列を構成している。同様に、1つの信号コンタクト265aと1つの信号コンタクト265bとは対となり、平衡伝送に供される。
【0097】
対となる信号コンタクト264aと264bは、全長にわたり隣接している(一様に隣接しているとも言える)。また、対となる信号コンタクト264aと264bは全長にわたり平行であるとも言える(同一の距離で隔てられているとも言える)。このような配置は、前述した従来技術と大きくことなる。
【0098】
このような信号コンタクトの対265a、265bが複数個、平行に離間して配置されており、もう1つの列を構成している。このように、コネクタ250は、2列に配置された複数の信号コンタクト264a、264b、265a、265bを有する。
【0099】
なお、各信号コンタクト264aと264bは細長(ピン状)で同じ長さの単一部材であり、例えば金メッキされた銅合金の平板を打ち抜き、折り曲げ加工することで形成されるものである。信号コンタクト265aと265bも同様である。ただし、信号コンタクト265aと265bの長さは、信号コンタクト264aと264bと同一か、又は中間部の屈曲の度合いによっては異なる場合もある。
【0100】
ハウジング251内部には複数の角穴が設けられ、各角穴内にグランドコンタクト266が配置されている。グランドコンタクト266は、複数の信号コンタクト264aと264bを有する列を複数対の信号コンタクトに区分けし、同様に複数の信号コンタクト265aと265bを有する列を複数対の信号コンタクトを区分けするように配置されている。従って、隣接するグランドコンタクト266間には、一方の列にある1対の信号コンタクト264aと264bと、他方の列にある1対に信号コンタクト265aと265bとが位置している。
【0101】
図12Cに示すように、信号コンタクト264aはプラグ用コネクタ210の信号コンタクト部214a−1に接続するコネクタ側コンタクト部264a−1と、基板側のコンタクト部264a−2と、これらの間の中間部264a−3とを有する単一の部材である。コネクタ側コンタクト部264a−1は、ハウジング251に形成された孔部を通り、凹部253内に延びている。コネクタ側コンタクト部264a−1は、コネクタ250を配線基板に実装した状態では、この配線基板と略平行に延びる。基板側コンタクト部264a−2は、実装基板(図示していない)の実装面上に設けられたパッドなどの接続端子に接続可能なように延びている。空間を介してコンタクト264aに対向するコンタクト265aも同様に、プラグ用コネクタ210の信号コンタクト215a−1に接続するコネクタ側コンタクト部265a−1と、基板側のコンタクト部25a−2と、これらを接続する中間部265a−3とを有する単一の部材である。コネクタ側コンタクト部265a−1は、ハウジング251に形成された孔部を通り、凹部253内に延びている。基板側コンタクト部265a−2は、実装基板の実装面上に設けられたパッドなどの接続端子に接続可能なように延びている。そして、基板側コンタクト部264a−2と265a−2とは、逆方向に延びている。信号コンタクト264bも上記信号コンタクト264aと同様に形成され、信号コンタクト265bも上記信号コンタクト265aと同様に形成されている。
【0102】
この結果、コネクタ側コンタクト部264a−1、264b−1、265a−1、265b−1と、基板側コンタクト部264a−2、264b−2とは同一方向に延出し、基板側コンタクト部265a−2と265b−2は逆方向に延出している。
【0103】
コネクタ側コンタクト部264a−1、264b−1、265a−1、265b−1はそれぞれ、内向きの突起を有するとともに、ばね性を持たせるために内側に傾いている。ジャック用コネクタ250にプラグ用コネクタ210を取り付けると、下向きの突起はプラグ用コネクタ210の対応するコネクタ側コンタクト部214a−1、214b−1、215a−1、215b−1はコネクタ側コンタクト部264a−1、264b−1、265a−1、265b−1に係合して、これらのコネクタ側コンタクト部を外側に押し広げる。ばねの復元力を利用して、確実な電気的接続が形成できる。
【0104】
図12Dに示すように、グランドコンタクト266は2つの基板側コンタクト部266−1及び266−2と、2つのコネクタ側コンタクト部266−3及び266−4と、ベース部266−5とを有する。これらのコンタクト部266−1〜266−4とベース部266−5は、例えば金メッキされた銅合金の平板を打ち抜き、折り曲げることで形成される単一の部材である。コネクタ側コンタクト部266−3と266−4は、ハウジング251に形成された孔部を通り、凹部253内に延びている。コネクタ側コンタクト部266−3と266−4は、空間を介して対向している。コネクタ側コンタクト部266−3と266−4はそれぞれ、内向きの突起を有するとともに、ばね性を持たせるために内側に傾いている。つまり、コネクタ側コンタクト部266−3、266−4は、図12Cに示すコネクタ側コンタクト部264a−1、265a−1と同様である。ジャック用コネクタ250にプラグ用コネクタ210を取り付けると、コネクタ側コンタクト部266−3と266−4の突起はプラグ用コネクタ210の対応するグランドコンタクト216に係合してこれらのコネクタ側コンタクト部を外側に押し広げる。これにより、確実な電気的接続が形成できる。実装側コンタクト部266−1と266−2は、ベース266−5に対し略90°外側に屈曲しており、かつ逆方向に延びている。このように、配線基板側には、基板側グランドコンタクト部266−1を隔てて、基板側コンタクト部264a−2と264b−2の対が複数個配列された列と、基板側グランドコンタクト部266−2を隔てて、基板側コンタクト部265a−2と265b−2の対が複数個配列された列とが形成され、これら2列のコンタクト部は同一面(実装面)上を反対方向に延びている配置が形成されている。
【0105】
1対の基板側コンタクト部264a−2と264b−2とは平行かつ同一長さなので、信号を同一位相で平衡伝送することができる。同様に、1対の基板側コンタクト部265a−2と265b−2とは平行かつ同一長さなので、信号を同一位相で平衡伝送することができる。この結果、従来のように位相差に起因したノイズの発生を防止することができ、特性インピーダンスを安定に保つことができる。基板側コンタクト部264a−2と264b−2、265a−2と265b−2は一様に隣接しているので、配線基板上の対となる配線の長さを容易に同一にすることができ、配線基板の配線設計及び配線形成作業を容易に行うことができる。
【0106】
なお、ジャック用コネクタ250とプラグ用コネクタ210とを接続した状態では、プラグ用コネクタ210のグランドコンタクト216が、列方向に隣接する信号コンタクト対の間に挿入されることになり、ジャック用コネクタ250の列方向に隣接する信号コンタクト対は良好に遮蔽される。
第5実施形態
次に、本発明の第5実施形態によるコネクタを説明する。
【0107】
図13A〜13Dは、第5実施形態によるプラグ用コネクタ270を示す図である。図13Aはコネクタ270の斜視図、図13Bはコネクタ270の一部切り欠き斜視図、図13Cは図13Bに示すXIII線断面図、及び図13Dは図13Bに示すXIII線断面図である。前述した各実施形態によるコネクタは、配線基板の一実装面上に実装されるタイプであるが、第5実施形態によるコネクタ270は、配線基板を挟み込むように実装されるもので、後述する基板側コンタクト部は配線基板の対向する2面上に設けられた接続端子に接続可能である。
【0108】
コネクタ270は、凹部272を持つハウジング271を有する。ハウジング271は例えば、ポリエステルや液晶ポリマー系の樹脂などの絶縁物質で形成されている。凹部272内には、コネクタ270の長手方向に延びるコンタクト支持部273を有する。コンタクト支持部273は例えばハウジング271と一体構成であり、略平板状である。コンタクト支持部273は2つの対向する面を有し、それぞれの面上に信号コンタクト274a、274b、275a、275bが配置されている。1つの信号コンタクト274aと1つの信号コンタクト274bは対となり、1Gbit/s以上の信号の平衡伝送に供される。つまり、1対の信号コンタクト274aと274bは大きさが同じで極性が逆の信号を伝送する。
【0109】
対となる信号コンタクト274aと274bは、全長にわたり隣接している。言い換えれば、一様に隣接しているとも言える。また、対となる信号コンタクト274aと274bは全長にわたり平行、つまり同一の距離で隔てられているとも言える。
【0110】
このような信号コンタクト274aと274bからなる対が複数個、コンタクト支持部273の一方の面側に、平行に離間して配置されている。換言すれば、信号コンタクト274a、274bはハウジング271の長手方向に離間して一列に配置されている。同様に、1つの信号コンタクト275aと1つの信号コンタクト275bは対となり、平衡伝送に供される。信号コンタクト275aと275bとからなる対が複数個、コンタクト支持部273の他方の面側に平行に離間して配置されている。換言すれば、信号コンタクト275a、275bはハウジング271の長手方向に離間して一列に配置されている。このように、コネクタ270は、複数の信号コンタクト274aと274bを有する列と、信号コンタクト275aと275bを有する列との2列構成である。
【0111】
なお、各信号コンタクト274a、274b、275a、275bは細長で同一長さの単一部材であり、例えば金メッキされた銅合金の平板を打ち抜き、折り曲げ加工することで形成されるものである。
【0112】
コンタクト支持部273には複数の角穴が設けられ、各角穴内にグランドコンタクト276が配置されている。グランドコンタクト276は、複数の信号コンタクト274aと274bを有する列を複数対の信号コンタクトに区分し、同様に複数の信号コンタクト275aと275bを有する列を複数対の信号コンタクトに区分けするように配置されている。従って、隣接するグランドコンタクト276間には、一方の列にある1対の信号コンタクト274aと274bと、他方の列にある1対に信号コンタクト275aと275bとが位置している。
【0113】
図13Cに示すように、信号コンタクト274aはジャック用コネクタ230や250に接続するコネクタ側コンタクト部274a−1と、これと一体に形成された基板側のコンタクト部274a−2とを有する。コネクタ側コンタクト部274a−1、275a−1は、ハウジング271に形成された孔部を通り、コンタクト支持部273の対向する面に沿って延びている。基板側コンタクト部274a−2、275a−2はそれぞれコネクタ側コンタクト部274a−1、275a−1に連続して一直線状であって、逆方向に延びている。また、基板側コンタクト部274a−2、275a−2は空間を介して対向しており、若干内側に屈曲している。基板側コンタクト部274a−2と275a−2の間隔は、コネクタ側コンタクト部274a−1と275a−1との間隔よりも若干狭い。基板側コンタクト部274a−2と275a−2の間に、配線基板が挿入される。基板側コンタクト部274a−2、275a−2の内側が対応するコネクタのコンタクト部に係合する。配線基板の厚みは基板側コンタクト部274a−2と275a−2が作る空間よりも大きいので、基板側コンタクト部274a−2と275a−2とは外側に押し広げられる。そして、これらの復元力により、配線基板の対向する2面上に設けられた接続電極との確実な電気的接触が形成される。信号コンタクト274bと275bも同様に形成されている。
【0114】
図13Dに示すように、グランドコンタクト276は2つの基板側コンタクト部276−1、276−2とこれらに一体に形成された板状部276−3とを有する。グランドコンタクト276は、2列構成の信号コンタクトに共通に設けられている。板状部276−3は、ハウジング271及びコンタクト支持部273に形成された孔部を通り、垂直に延びている。板状部276−3の頂部はコンタクト支持部273の上面から突出している。板状部276−3の幅は、信号コンタクト274a(274b)と275a(275b)との間の距離よりも大である。グランドコンタクト276の基板側コンタクト部276−1と276−2は同一方向に延びており、若干内側に屈曲している。基板側コンタクト部276−と276−2は空間を介して対向しており、その間隔は基板側コンタクト部274a−2と275a−2との間隔に等しい。
【0115】
このように、配線基板側には、基板側グランドコンタクト部276−1を隔てて、基板側コンタクト部274a−2と274b−2の対が複数個配列された列と、基板側グランドコンタクト部276−2を隔てて、基板側コンタクト部275a−2と275b−2の対が複数個配列された列とが形成され、これら2列のコンタクト部は異なる面(対向する2つの実装面)上を同じ方向(ハウジング271の底部から延出する方向)に延びている配置が形成されている。
【0116】
1対の基板側コンタクト部274a−2と274b−2とは平行かつ同一長さなので、配線基板上において信号を同一位相で平衡伝送することができる。同様に、1対の基板側コンタクト部275a−2と275b−2とは平行かつ同一長さなので、配線基板上において信号を同一位相で平衡伝送することができる。この結果、従来のように位相差に起因したノイズの発生を防止することができ、特性インピーダンスを安定に保つことができる。また、配線基板上の対となる配線の長さを容易に同一にすることができ、配線基板の配線設計及び配線形成作業を容易に行うことができる。
変形例
次に、第3から第5実施形態の変形例を説明する。これらの変形例は、第3から第5の実施形態の高速信号を平衡伝送するための構成と、低速信号を伝送するための構成とを組み合わせたものである。
【0117】
図14Aと14Bは、第3実施形態のプラグ用コネクタ210の変形例210Aを示す図である。図中、図10A〜10Dと同一の構成要素には同一の参照番号を付してある。図14A、14Bの参照番号290で示す部分は、信号コンタクトのみが配置された部分である。以下、この部分290を低速信号部という。低速信号部290には、信号コンタクトを対に(2つずつ)区分けするグランドコンタクト216が設けられておらず、信号コンタクトが連続して離間配置された構成である。低速信号部290は、高速信号を平衡伝送する信号コンタクト214aと214bを有する列に連続する列と、信号コンタクト215aと215bを有する列に連続する列の2列構成である。低速信号部290の各信号コンタクトは、信号コンタクト214a等と同一構成である。
【0118】
このように、コネクタ210Aは高速信号の平衡伝送と低速信号の非平衡伝送の両方を実現する複合型のコネクタである。なお、低速信号部290の位置は図示するものに限定されず、図の左側や中央部分にあってもよい。また、複数の低速信号部290が高速信号部に介在するような配置であってもよい。
【0119】
図15Aと15Bは、第3実施形態のジャック用コネクタ230の変形例230Aを示す図である。図中、図11A〜11Dと同一の構成要素には同一の参照番号を付してある。図15Aと15Bの参照番号292で示す部分は、信号コンタクトのみが配置された部分である。以下、この部分292を低速信号部という。低速信号部292には、信号コンタクトを対に(2つずつ)区分けするグランドコンタクトが設けられておらず、信号コンタクトが連続して離間配置された構成である。低速信号部292は、高速信号を平衡伝送する信号コンタクト234aと234bを有する列に連続する列と、信号コンタクト235aと235bを有する列に連続する列の2列構成である。低速信号部292の各信号コンタクトは、信号コンタクト234a等と同一構成である。
【0120】
このように、コネクタ230Aは高速信号と低速信号の両方を良好に伝送できる複合型のコネクタである。なお、低速信号部292の位置は図示するものに限定されず、図の右側や中央部分にあってもよい。また、複数の低速信号部292が高速信号部に介在するような配置であってもよい。
【0121】
図16Aと16Bは、第4実施形態のジャック用コネクタ250の変形例250Aを示す図である。図中、図12A〜12Dと同一の構成要素には同一の参照番号を付してある。図16Aと16Bの参照番号294で示す部分は、信号コンタクトのみが配置された部分である。以下、この部分294を低速信号部という。低速信号部294には、信号コンタクトを対に(2つずつ)区分けするグランドコンタクトが設けられておらず、信号コンタクトが連続して離間配置された構成である。低速信号部294は、高速信号を平衡伝送する信号コンタクト264aと264bを有する列に連続する列と、信号コンタクト265aと265bを有する列に連続する列の2列構成である。低速信号部294の各信号コンタクトは、信号コンタクト264a等と同一構成である。
【0122】
このように、コネクタ250Aは高速信号と低速信号の両方を良好に伝送できる複合型のコネクタである。なお、低速信号部294の位置は図示するものに限定されず、図の右側や中央部分にあってもよい。また、複数の低速信号部294が高速信号部に介在するような配置であってもよい。
【0123】
図17Aと17Bは、第5実施形態のジャック用コネクタ270の変形例270Aを示す図である。図中、図13A〜13Dと同一の構成要素には同一の参照番号を付してある。図17Aと17Bの参照番号296で示す部分は、信号コンタクトのみが配置された部分である。以下、この部分296を低速信号部という。低速信号部296には、信号コンタクトを対に(2つずつ)区分けするグランドコンタクトが設けられておらず、信号コンタクトが連続して離間配置された構成である。低速信号部296は、高速信号を平衡伝送する信号コンタクト274aと274bを有する列に連続する列と、信号コンタクト275aと275bを有する列に連続する列の2列構成である。低速信号部296の各信号コンタクトは、信号コンタクト274a等と同一構成である。
【0124】
このように、コネクタ270Aは高速信号と低速信号の両方を良好に伝送できる複合型のコネクタである。なお、低速信号部296の位置は図示するものに限定されず、図の右側や中央部分にあってもよい。また、複数の低速信号部296が高速信号部に介在するような配置であってもよい。
【0125】
以上、本発明の実施の形態及び変形例を説明した。上記第3〜第5実施形態の変形例は上記第1及び第2実施形態にもて起用して複合型コネクタを形成することもできる。また、第1及び第2実施形態で用いる遮蔽金属板を第3〜第5実施形態やこれらの変形例に適用することができる。更に、第3〜第5実施形態及びこれらの変形例を説明する際には、第1及び第2実施形態を説明する際に図示した基板を図示していないが、第3〜第5実施形態及びこれらの変形例によるコネクタを基板に実装して配線することで、電子装置を構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1A及び図1Bはそれぞれ、従来のコネクタ装置を構成するジャック用コネクタ及びプラグ用コネクタの斜視図である。
【図2】 図2A及び2Bはそれぞれ、本発明の第1実施形態によるジャック用コネクタ及びプラグ用コネクタの斜視図である。
【図3】 図3は、図2Aのジャック用コネクタのIII−III線上断面図である。
【図4】 図4は、図2Bのプラグ用コネクタの列内用グランドコンタクト及び列間用グランドコンタクトの斜視図である。
【図5】 図5は、図2Bのプラグ用コネクタのV−V線上断面図である。
【図6】 図6A及び6Bは図2A及び2Bのジャック用コネクタ及びプラグ用コネクタの接続構造を説明するためのものであって、図6Aは信号コンタクトを示し、図6Bはグランドコンタクトを示す。
【図7】 図7A及び7Bはそれぞれ、本発明の第2実施形態によるプラグ用コネクタ及びプラグ用コネクタの斜視図である。
【図8】 図8A及び8Bは、図7A及び7Bのジャック用コネクタ及びプラグ用コネクタの接続構造を説明するためのものであり、接続直前の状態を示す図7中IX−IX線上断面図である。
【図9】 図9は、図7A及び7Bのジャック用コネクタ及びプラグ用コネクタの接続構造を説明するためのものであり、接続状態を示す図7中IX−IX線上断面図である。
【図10】 図10A、10B、10C及び10Dはそれぞれ、本発明の第3実施形態によるプラグ用コネクタを示す図であって、図10Aはコネクタの斜視図、図10Bはコネクタの一部切り欠き斜視図、図10Cは図10Bに示すX線断面図、及び図10Dは図10Bに示すX線断面図である。
【図11】 図11A、11B、11C及び11Dはそれぞれ、本発明の第3実施形態によるジャック用コネクタを示す図であって、図11Aはコネクタの斜視図、図11Bはコネクタの一部切り欠き斜視図、図11Cは図11Bに示すXI線断面図、及び図11Dは図11Bに示すXI線断面図である。
【図12】 図12A、12B、12C及び12Dはそれぞれ、本発明の第4実施形態によるジャック用コネクタを示す図であって、図12Aはコネクタの斜視図、図12Bはコネクタの一部切り欠き斜視図、図12Cは図12Bに示すXII線断面図、及び図12Dは図12Bに示すXII線断面図である。
【図13】 図13A、13B、13C及び13Dはそれぞれ、本発明の第5実施形態によるジャック用コネクタを示す図であって、図13Aはコネクタの斜視図、図13Bはコネクタの一部切り欠き斜視図、図13Cは図13Bに示すXIII線断面図、及び図13Dは図13Bに示すXIII線断面図である。
【図14】 図14A及び14Bはそれぞれ本発明の第3実施形態によるプラグ用コネクタを示す図であって、図14Aはコネクタの斜視図、図14Bはコネクタの一部切り欠き斜視図である。
【図15】 図15A及び15Bはそれぞれ本発明の第3実施形態によるジャック用コネクタを示す図であって、図15Aはコネクタの斜視図、図15Bはコネクタの一部切り欠き斜視図である。
【図16】 図16A及び16Bはそれぞれ本発明の第4実施形態によるジャック用コネクタを示す図であって、図16Aはコネクタの斜視図、図16Bはコネクタの一部切り欠き斜視図である。
【図17】 図17A及び17Bはそれぞれ本発明の第5実施形態によるプラグ用コネクタを示す図であって、図17Aはコネクタの斜視図、図17Bはコネクタの一部切り欠き斜視図である。

Claims (13)

  1. 長手方向に遮蔽部材を介在させることなく2列に配置された複数の信号コンタクトと、前記2列に直交する方向に延びており、かつ各列において当該複数の信号コンタクトを平衡伝送用に2個ずつ対となるように区分けする複数のグランドコンタクトとを有し、隣接するグランドコンタクト間には2対の信号コンタクトが設けられ、対となる信号コンタクトは同一の長さであって全長にわたり一様に隣接して配置されており、前記複数のグランドコンタクトはそれぞれ各列に共通に設けられており、
    前記複数のグランドコンタクトは各々1対の基板側コンタクト部を有し、一方の基板側コンタクト部は一方の列を構成する複数対の信号コンタクトの基板側コンタクト部とともに同じピッチで一様に段差なく一列に配置されており、他方の基板コンタクト部は他方の列を構成する複数対の信号コンタクトの基板側コンタクト部とともに同じピッチで一様に段差なく一列に配置されていることを特徴とするコネクタ。
  2. 一方の列を形成する複数対の信号コンタクトの基板側コンタクト部と、他方の列を形成する複数対の信号コンタクトの基板側コンタクト部とは、逆方向に延びていることを特徴とする請求項1記載のコネクタ。
  3. 一方の列を形成する複数対の信号コンタクトの基板側コンタクト部と、他方の列を形成する複数対の信号コンタクトの基板側コンタクト部とは対向し、かつ同一方向に延びていることを特徴とする請求項1記載のコネクタ。
  4. 隣接するグランドコンタクトの間には、一方の列にある1対の信号コンタクトと他方の列にある1対の信号コンタクトが位置していることを特徴とする請求項1記載のコネクタ。
  5. 隣接するグランドコンタクトの間には、一方の列にある1対の信号コンタクトと、絶縁部材を介して対向する他方の列にある1対の信号コンタクトが位置していることを特徴とする請求項1記載のコネクタ。
  6. 隣接するグランドコンタクトの間には、一方の列にある1対の信号コンタクトと、空間を介して対向する他方の列にある1対の信号コンタクトが位置していることを特徴とする請求項1記載のコネクタ。
  7. 前記複数のグランドコンタクトの各々は板状であって、各列に共通に設けられていることを特徴とする請求項1記載のコネクタ。
  8. 前記複数のグランドコンタクトの各々は各列に共通に設けられており、かつ対向する先端部を有することを特徴とする請求項1記載のコネクタ。
  9. 相手方コネクタに接続する前記複数の信号コンタクトの部分と、基板側の部分とは、直交する方向に延出していることを特徴とする請求項1記載のコネクタ。
  10. 相手方コネクタに接続する前記複数の信号コンタクトの部分と、基板側の部分とは、逆向きの方向に延出していることを特徴とする請求項1記載のコネクタ。
  11. 前記2列に配置された複数の信号コンタクトは、コネクタの長手方向に離間して配列されていることを特徴とする請求項1記載のコネクタ。
  12. 前記コネクタは更に、各列に設けられた複数の別の信号コンタクトを有し、各列において当該複数の別の信号コンタクトは、前記グランドコンタクトを介することなく離間して配置されていることを特徴とする請求項1ないし11のいずれか一項記載のコネクタ。
  13. 配線基板と該配線基板上に実装されたコネクタとを有し、該コネクタは請求項1ないし12のいずれか一項記載のコネクタであることを特徴とする電子装置。
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