JP7276582B1 - エピタキシャル成長用サセプタ及びエピタキシャルウェーハの製造方法 - Google Patents

エピタキシャル成長用サセプタ及びエピタキシャルウェーハの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】主表面を(110)とするウェーハ(基板)を用いて、高平坦な(110)エピタキシャルウェーハを製造可能なエピタキシャル成長用サセプタ及びエピタキシャルウェーハの製造方法を提供することを目的とする。【解決手段】主表面が(110)面のウェーハにエピタキシャル成長を行うためのサセプタであって、ウェーハを載置するためのポケットと、前記ポケットを囲む外周部と、を有し、前記外周部には、平坦部と、前記ポケットに隣接した部分であって、前記平坦部の上面より突出した部分を有する隆起部と、が設けられるとともに、前記ウェーハを前記ポケットに載置した際に、前記ウェーハの上面の高さが、前記平坦部の上面の高さの上に位置するように前記ポケットが設計されているものであることを特徴とするエピタキシャル成長用サセプタ。【選択図】図3

Description

本発明は、エピタキシャル成長用サセプタ及びエピタキシャルウェーハの製造方法に関する。
近年の半導体素子の回路線幅の微細化に伴い、最先端デバイス用ウェーハについて最外周領域まで高平坦なウェーハが要求されるようになってきている。
これまでは(100)を主表面とするエピタキシャルウェーハが用いられてきており、特許文献1で示すような(100)面のウェーハを主たる対象としたサセプタが開発されてきた。しかし、昨今ではデバイスの特性上、特許文献2で示すように主表面が(100)以外の大直径エピタキシャルウェーハの要求がなされるようになっている。しかしながら、最外周領域の局所的な成長速度が隣接する方位の影響を受けて変化するため、主表面に合わせたサセプタの設計が求められている。
特開2010-40534号公報 特開2021-34410号公報
昨今の最先端デバイス向けに、主表面を(110)とするエピタキシャルウェーハの要求が増えてきており、高平坦化が重要となってきている。しかし、(100)ウェーハと結晶方位が異なるため、(100)用に開発されたサセプタを用いても、ESFQR MAXやFront ZDDといった複数のウェーハ平坦度の指標を同時に平坦化することが難しい。
特許文献1では、ウェーハを収容する凹部(ポケット)がウェーハ厚みより深く、側壁に突出部を設けることを特徴としたサセプタが提案されている。一般に側壁を高くすると、ウェーハ最外周部へプロセスガスが供給されにくくなり気相成長が抑制されることから、外周にかけてエピ膜厚が薄くなっていき、平坦度指標の1つであるFront ZDDはマイナス側にシフトする。ここで、(110)ウェーハのFront ZDDは(100)エピウェーハと比較してマイナス側に振れやすいため、上記提案のサセプタを使用した場合、外周の落ち込みが大きくなり、たとえ突出部を(110)用に合わせた場合でもFront ZDDを改善することが難しい。
特許文献2では、特に主表面を(111)面とするサセプタについて述べられているが、こちらについても最外周部の成長速度が速い地点と遅い地点が異なっており、ESFQRを平坦にすることが難しい。
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、主表面を(110)とするウェーハ(基板)を用いて、高平坦な(110)エピタキシャルウェーハを製造可能なエピタキシャル成長用サセプタ及びエピタキシャルウェーハの製造方法を提供することを目的とする。
本発明は、上記目的を達成するためになされたものであり、主表面が(110)面のウェーハにエピタキシャル成長を行うためのサセプタであって、ウェーハを載置するためのポケットと、前記ポケットを囲む外周部と、を有し、前記外周部には、平坦部と、前記ポケットに隣接した部分であって、前記平坦部の上面より突出した部分を有する隆起部と、が設けられるとともに、前記ウェーハを前記ポケットに載置した際に、前記ウェーハの上面の高さが、前記平坦部の上面の高さの上に位置するように前記ポケットが設計されているものであることを特徴とするエピタキシャル成長用サセプタを提供する。
このようなエピタキシャル成長用サセプタによれば、主表面を(110)とするウェーハを用いて、高平坦な(110)エピタキシャルウェーハを製造できるものとなる。
このとき、前記外周部に、前記ポケットに隣接した部分であって、前記平坦部の上面より凹んだ部分を有する陥没部が設けられているものとすることができる。
これにより、主表面を(110)とするウェーハを用いて、より確実に、高平坦な(110)エピタキシャルウェーハを製造できるものとなる。
このとき、前記ウェーハを前記ポケットに載置した際に、前記ウェーハの下面の位置から前記平坦部の上面までのポケット高さが、前記ウェーハの厚みの半分以上となるものとすることができる。
これにより、主表面を(110)とするウェーハを用いて、より確実に、高平坦な(110)エピタキシャルウェーハを製造できるものとなる。
このとき、前記ウェーハを前記ポケットに載置した際に、前記ウェーハの下面の位置から前記平坦部の上面までのポケット高さと前記ウェーハの厚みの差が0.30mm以内となるものとすることができる。
これにより、主表面を(110)とするウェーハを用いて、より確実に、高平坦な(110)エピタキシャルウェーハを製造できるものとなる。
このとき、前記ウェーハを前記ポケットに載置した際に、前記ウェーハの下面の位置から前記陥没部の下端までのポケット高さが、前記ウェーハの厚みの半分以上となるものとすることができる。
これにより、主表面を(110)とするウェーハを用いて、より確実に、高平坦な(110)エピタキシャルウェーハを製造できるものとなる。
このとき、前記ウェーハを前記ポケットに載置した際に、前記ウェーハの下面の位置から前記陥没部の下端までのポケット高さと前記ウェーハの厚みの差が0.30mm以内となるものとすることができる。
これにより、主表面を(110)とするウェーハを用いて、より確実に、高平坦な(110)エピタキシャルウェーハを製造できるものとなる。
本発明は、上記目的を達成するためになされたものであり、先に記載のエピタキシャル成長用サセプタを用いて、主表面が(110)面のウェーハ表面上にエピタキシャル層を気相成長させるエピタキシャルウェーハの製造方法であって、前記エピタキシャル成長用サセプタのポケットにウェーハを載置し、前記隆起部に前記ウェーハの表面の(110)面に隣接する{111}面の方向を対向させるように配置してから、気相成長を行う工程を有することを特徴とするエピタキシャルウェーハの製造方法を提供する。
このようなエピタキシャルウェーハの製造方法によれば、主表面を(110)とするウェーハを用いて、高平坦な(110)エピタキシャルウェーハを製造できる。
以上のように、本発明のエピタキシャル成長用サセプタによれば、主表面を(110)とするウェーハを用いて、高平坦な(110)エピタキシャルウェーハを製造できるものとなる。
本発明のエピタキシャルウェーハの製造方法によれば、主表面を(110)とするウェーハを用いて、高平坦な(110)エピタキシャルウェーハを製造することが可能となる。
本発明の実施形態に係るエピタキシャル成長用サセプタの平面図(a)とA-A線における断面図(b)である。 実施例1サセプタとウェーハの高さの関係を示す概略図である。 実施例1サセプタにおいて中心側から見た隆起部を示す概略図である。 エピタキシャル成長に用いたウェーハの概略図であって、ウェーハ表面と隣接する方位(001)ノッチの場合の図である。 比較例1サセプタとウェーハの高さの関係を示す概略図である。 比較例1サセプタにおいて中心側から見た概略図である。 実施例2サセプタとウェーハの高さの関係を示す概略図である。
以下、本発明を詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
上述のように、主表面を(110)とするウェーハを用いて、高平坦な(110)エピタキシャルウェーハを製造できるエピタキシャル成長用サセプタ及びエピタキシャルウェーハの製造方法が求められていた。
本発明者は、上記課題について鋭意検討を重ねた結果、主表面が(110)面のウェーハにエピタキシャル成長を行うためのサセプタであって、ウェーハを載置するためのポケットと、前記ポケットを囲む外周部と、を有し、前記外周部には、平坦部と、前記ポケットに隣接した部分であって、前記平坦部の上面より突出した部分を有する隆起部と、が設けられるとともに、前記ウェーハを前記ポケットに載置した際に、前記ウェーハの上面の高さが、前記平坦部の上面の高さの上に位置するように前記ポケットが設計されているものであることを特徴とするエピタキシャル成長用サセプタにより、主表面を(110)とするウェーハを用いて、高平坦な(110)エピタキシャルウェーハを製造できることを見出し、本発明を完成した。
以下、本発明の実施形態に係るエピタキシャル成長用サセプタ及びエピタキシャルウェーハの製造方法について説明する。
(エピタキシャル成長用サセプタ)
図1(a)に、本発明の実施形態に係るエピタキシャル成長用サセプタの平面図を示す。また、図1(b)に、本発明の実施形態に係るエピタキシャル成長用サセプタの断面図を示す。
図1(a)、(b)に示されるように、本発明の実施形態に係るエピタキシャル成長用サセプタ1は、ウェーハWを載置するためのポケット10と、ポケット10を囲む外周部12とを有する。
外周部12には、平坦部14と、ポケット10に隣接した部分であって、平坦部14の上面より突出した部分を有する隆起部16と、が設けられている。
ウェーハWを載置するための凹状のポケット10について、ウェーハWを載置した際に{111}面が存在する方向の少なくとも一部に隆起部16を設ける。
{111}面の方向は局所的に成長速度が速いため、隆起部により成長速度を抑制できる。
ポケット10は、ウェーハWをポケット10に載置した際に、ウェーハWの上面の高さが、平坦部14の上面の高さの上に位置するように設計されている(ウェーハWの上面が平坦部14より突出している)。
少なくとも{100}面が存在する方向の一部は、ウェーハWが載置された際に、ウェーハWの表面が、ポケット側面より高くなるように設計する。
{100}方向は相対的に成長速度が遅く、外周にかけて落ち込みが発生しやすく、Front ZDDをマイナス側にシフトさせる効果が強いため、ウェーハ表面がポケット側面の高さより高くなることで、外周落ち込みによるFront ZDDのマイナス側へのシフトを抑制できる。
本発明の実施形態に係るエピタキシャル成長用サセプタは、ウェーハWを載置するためのポケット10の他、ウェーハW昇降のためのリフトピンを設置するための貫通孔(図示略)が設けられており、搬送機構とリフトピンの昇降によってポケット10にウェーハWが載置される。
ポケット10には、裏面側デポを抑制する形状や、オートドープを抑制する貫通孔などが設けられていてもよい。
ウェーハWをポケット10に載置した際に、ウェーハWの下面の位置から平坦部14の上面までのポケット高さが、ウェーハWの厚みの半分以上であるものであることが好ましい。また、ポケット10に載置した際に、ウェーハWの下面の位置から平坦部14の上面までのポケット高さとウェーハWの厚みの差が0.30mm以内となるものであることがより好ましい。このような高さ位置関係とすることで、エピタキシャルウェーハをより高平坦なものとすることができる。
ポケット側面の高さが低すぎる場合、プロセスガスがウェーハ裏面に回り込みやすくなり、ウェーハ裏面の品質が悪化してしまう。
外周部12に、ポケット10に隣接した部分であって、前記平坦部の上面より凹んだ部分を有する陥没部が設けられているものであることが好ましい。
ポケット10の{100}方向にあたる方向に対して、局所的な陥没部を設けることで、この部分の成長速度を速め、より効果的にFront ZDDのマイナス側へのシフトを抑制できる。
ウェーハWをポケット10に載置した際に、ウェーハWの下面の位置から前記陥没部の下端までのポケット高さが、ウェーハWの厚みの半分以上であるものであることが好ましい。また、ウェーハWをポケット10に載置した際に、ウェーハWの下面の位置から前記陥没部の下端までのポケット高さとウェーハWの厚みの差が0.30mm以内でなるものであることがより好ましい。
ポケット側面の高さが低すぎる場合、プロセスガスがウェーハ裏面に回り込みやすくなり、ウェーハ裏面の品質が悪化してしまう。
(エピタキシャルウェーハの製造方法)
次に、本発明の実施形態に係るエピタキシャルウェーハの製造方法について説明する。
本発明の実施形態に係るエピタキシャルウェーハの製造方法は、エピタキシャル成長用サセプタ1を用いて、ウェーハ表面上にエピタキシャル層を気相成長させるエピタキシャルウェーハの製造方法である。
エピタキシャル成長用サセプタ1のポケット10にウェーハWを載置し、隆起部16にウェーハWの表面の(110)面に隣接する{111}面の方向を対向させるように配置してから、気相成長を行う工程を有する。
隆起部により{111}面の方向の成長速度を抑制できるとともに、ウェーハ表面をポケット側面の高さより高くすることにより、{100}方向の成長速度の遅さによる外周落ち込みによるFront ZDDのマイナス側へのシフトを抑制できるので、主表面を(110)とするウェーハを用いて、高平坦な(110)エピタキシャルウェーハを製造できる。
以下、実施例を挙げて本発明について具体的に説明するが、これは本発明を限定するものではない。
(実施例1)
図2は、実施例1サセプタとウェーハの高さの関係を示す概略図である。
まず、平坦部の高さが0.647mmで、隆起部の最大高さが0.812mmとなるように設計された実施例1サセプタを準備した。
図3は、実施例1サセプタにおいて中心側から見た隆起部を示す概略図である。
この隆起部は円周方向中心の最も高い仮想地点に向かって高くなるように、かつ中心の最も高い仮想地点から±40°の範囲で設けた。
図4は、エピタキシャル成長に用いたウェーハの概略図であって、ウェーハ表面と隣接する方位(001)ノッチの場合の図である。
エピタキシャル成長に用いたウェーハは、主表面(110)かつ厚みは0.775±0.01mmとした。
ウェーハをサセプタに載置した際に、平坦部のポケット部がウェーハ表面より低くなった。そして、サセプタの隆起部に(110)ウェーハの{111}面方向を対向させて配置した。
こうして、本発明のサセプタをチャンバーに取り付け、あらかじめ洗浄を行った主表面を(110)とするウェーハに対してエピタキシャル成長を行って、実施例1サンプルを作製した後、フラットネス測定を行って品質評価を行った。
(比較例1)
図5は、比較例1サセプタとウェーハの高さの関係を示す概略図である。
図6は、比較例1サセプタにおいて中心側から見た概略図である。
ポケット内にウェーハが載置された際に、全周方向にポケット高さが0.830mmとなるように設計された外周部に隆起部を持たない比較例1サセプタを準備した。
反応するウェーハは、主表面(110)かつ厚みは0.775±0.01mmとし、ウェーハをサセプタに載置した際に、全周にわたってウェーハ表面がポケット部より低くなった。
このサセプタをチャンバーに取り付け、あらかじめ洗浄を行った主表面を(110)とするウェーハに対してエピタキシャル成長を行って、比較例1サンプルを作製した後、フラットネス測定を行って品質評価を行った。
品質評価の結果、外周部の平坦度指標であるESFQR MAXは、比較例1サンプルが平均0.022μmであったのに対し、実施例1サンプルは0.018μmで、18%の改善効果が確認された。また、Front ZDDについても比較例1サンプルが-25.7nm/mmであったのに対し、実施例1サンプルは-14.9nm/mmで、約10nm/mm程度プラス側にシフトする効果が得られた。
(実施例2)
図7は、実施例2サセプタとウェーハの高さの関係を示す概略図である。
まず、平坦部の高さが0.647mmで、隆起部の最大高さが0.812mmとなる他、下端の高さが0.497mmの陥没部を有するように設計された実施例2サセプタを準備した。
このサセプタをチャンバーに取り付け、あらかじめ洗浄を行った主表面を(110)とするウェーハに対してエピタキシャル成長を行って、実施例2サンプルを作製した後、フラットネス測定を行って品質評価を行った。このとき、隆起部に(110)ウェーハの{111}面方向を対向させ、陥没部に(110)ウェーハの{100}面方向を対向させて配置した。
品質評価の結果、外周部の平坦度指標であるESFQR MAXは、実施例2サンプルは0.016μmで、改善効果が確認された。また、Front ZDDについても、実施例2サンプルは-12.9nm/mmで、プラス側にシフトする効果が得られた。
本明細書は、以下の態様を包含する。
[1]:主表面が(110)面のウェーハにエピタキシャル成長を行うためのサセプタであって、ウェーハを載置するためのポケットと、前記ポケットを囲む外周部と、を有し、前記外周部には、平坦部と、前記ポケットに隣接した部分であって、前記平坦部の上面より突出した部分を有する隆起部と、が設けられるとともに、前記ウェーハを前記ポケットに載置した際に、前記ウェーハの上面の高さが、前記平坦部の上面の高さの上に位置するように前記ポケットが設計されているものであることを特徴とするエピタキシャル成長用サセプタ。
[2]:前記外周部に、前記ポケットに隣接した部分であって、前記平坦部の上面より凹んだ部分を有する陥没部が設けられているものであることを特徴とする上記[1]のエピタキシャル成長用サセプタ。
[3]:前記ウェーハを前記ポケットに載置した際に、前記ウェーハの下面の位置から前記平坦部の上面までのポケット高さが、前記ウェーハの厚みの半分以上となるものであることを特徴とする上記[1]又は上記[2]のエピタキシャル成長用サセプタ。
[4]:前記ウェーハを前記ポケットに載置した際に、前記ウェーハの下面の位置から前記平坦部の上面までのポケット高さと前記ウェーハの厚みの差が0.30mm以内となるものであることを特徴とする上記[1]~上記[3]のいずれかのエピタキシャル成長用サセプタ。
[5]:前記ウェーハを前記ポケットに載置した際に、前記ウェーハの下面の位置から前記陥没部の下端までのポケット高さが、前記ウェーハの厚みの半分以上となるものであることを特徴とする上記[2]のエピタキシャル成長用サセプタ。
[6]:前記ウェーハを前記ポケットに載置した際に、前記ウェーハの下面の位置から前記陥没部の下端までのポケット高さと前記ウェーハの厚みの差が0.30mm以内となるものであることを特徴とする上記[2]のエピタキシャル成長用サセプタ。
[7]:上記[1]~上記[6]のいずれかのエピタキシャル成長用サセプタを用いて、主表面が(110)面のウェーハ表面上にエピタキシャル層を気相成長させるエピタキシャルウェーハの製造方法であって、前記エピタキシャル成長用サセプタのポケットにウェーハを載置し、前記隆起部に前記ウェーハの表面の(110)面に隣接する{111}面の方向を対向させるように配置してから、気相成長を行う工程を有することを特徴とするエピタキシャルウェーハの製造方法。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。上記実施形態は例示であり、本発明の特許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的に同一な構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、いかなるものであっても本発明の技術的範囲に包含される。
1…エピタキシャル成長用サセプタ、 10…ポケット、 12…外周部、 14…平坦部、 16…隆起部、 W…ウェーハ。

Claims (6)

  1. 主表面が(110)面のウェーハにエピタキシャル成長を行うためのサセプタであって、
    ウェーハを載置するためのポケットと、前記ポケットを囲む外周部と、を有し、
    前記外周部には、平坦部と、前記ポケットに隣接した部分であって、前記平坦部の上面より突出した部分を有する隆起部と、前記ポケットに隣接した部分であって、前記平坦部の上面より凹んだ部分を有する陥没部が設けられるとともに、
    前記ウェーハを前記ポケットに載置した際に、前記ウェーハの上面の高さが、前記平坦部の上面の高さの上に位置するように前記ポケットが設計されているものであることを特徴とするエピタキシャル成長用サセプタ。
  2. 前記ウェーハを前記ポケットに載置した際に、前記ウェーハの下面の位置から前記平坦部の上面までのポケット高さが、前記ウェーハの厚みの半分以上となるものであることを特徴とする請求項1に記載のエピタキシャル成長用サセプタ。
  3. 前記ウェーハを前記ポケットに載置した際に、前記ウェーハの下面の位置から前記平坦部の上面までのポケット高さと前記ウェーハの厚みの差が0.30mm以内となるものであることを特徴とする請求項1に記載のエピタキシャル成長用サセプタ。
  4. 前記ウェーハを前記ポケットに載置した際に、前記ウェーハの下面の位置から前記陥没部の下端までのポケット高さが、前記ウェーハの厚みの半分以上となるものであることを特徴とする請求項に記載のエピタキシャル成長用サセプタ。
  5. 前記ウェーハを前記ポケットに載置した際に、前記ウェーハの下面の位置から前記陥没部の下端までのポケット高さと前記ウェーハの厚みの差が0.30mm以内となるものであることを特徴とする請求項に記載のエピタキシャル成長用サセプタ。
  6. 請求項1に記載のエピタキシャル成長用サセプタを用いて、主表面が(110)面のウェーハ表面上にエピタキシャル層を気相成長させるエピタキシャルウェーハの製造方法であって、
    前記エピタキシャル成長用サセプタのポケットにウェーハを載置し、前記隆起部に前記ウェーハの表面の(110)面に隣接する{111}面の方向を対向させるように配置してから、気相成長を行う工程を有することを特徴とするエピタキシャルウェーハの製造方法。
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