JP7275787B2 - 光学性積層体の製造方法 - Google Patents
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Description
光学多層膜は、例えば、反射防止膜や、ハーフミラーとして用いられている。
(1) 光透過性を有する第1基材と、
前記第1基材に積層され、入射する光の一部を透過し、残部を反射させるハーフミラー層と、
前記第1基材と前記ハーフミラー層との間に設けられ、前記第1基材と前記ハーフミラー層との密着性を高める下地層と、
光透過性を有し、前記ハーフミラー層の前記第1基材とは反対側に設けられた第2基材と、
光透過性を有し、前記ハーフミラー層と前記第2基材との間に設けられ、前記ハーフミラー層と前記第2基材とを接合する接合層と、を備える光学性積層体を製造する光学性積層体の製造方法であって、
前記光学性積層体を、前記第2基材側からその厚さ方向に刃を入れて打ち抜く打ち抜き工程を有し、
前記接合層の25℃における引張貯蔵弾性率は、前記下地層の25℃における引張貯蔵弾性率よりも低いことを特徴とする光学性積層体の製造方法。
図1は、本発明の光学性積層体の製造方法により製造される光学性積層体を備えるサングラスの斜視図である。図2は、本発明の光学性積層体の製造方法により製造される光学性積層体を備えるサンバイザーの斜視図である。図3は、本発明の光学性積層体の製造方法により製造される光学性積層体の拡大断面図である。
第1基材10および第2基材20は、ハーフミラー層30を支持するとともに保護する機能を有している。
ハーフミラー層30は、第1基材10と第2基材20との間に設けられ、入射する光の一部を透過し、残部を反射させる機能を有する、いわゆる、ハーフミラー機能を有する層である。
コート層60は、第1基材10とハーフミラー層30との間に設けられており、第1基材10とハーフミラー層30との密着性を高める機能を有する。
接着剤層40(接合層)は、第2基材20と、ハーフミラー層30との間に設けられ、第2基材20とハーフミラー層30とを接合する機能を有する。
まず、前述したような第1基材10および第2基材20を用意するとともに、液状の接着剤50を用意する。液状の接着剤50は、硬化することにより、接着剤層40となる。
まず、図4に示すように、第1基材10の一方の面上にコート層60を形成する。コート層60の形成方法としては、液状のコート層形成用材料を塗布して硬化させる方法等が挙げられる。
次に、図5に示すように、第2基材20の一方の面上に、接着剤50を塗布する。これにより、第2基材20と接着剤50とが積層された第2積層体100Bを得ることができる。また、接着剤50の塗布した厚さ、すなわち、乾燥前の厚さ(平均厚さ)は、1μm以上300μm以下であるのが好ましく、5μm以上100μm以下であるのがより好ましい。これにより、接着剤50を乾燥させた後、上述したような厚さを有する接着剤層40を得ることができる。
次いで、乾燥させる前に、接着剤50とハーフミラー層30とが接触するように、第1積層体100Aと第2積層体100Bとを積層する。そして、積層した状態で接着剤50を乾燥させることにより、図6に示すように、ハーフミラー層30と第2基材20とが接合された積層体である光学性積層体100を得ることができる。また、さらに、乾燥した接着剤を硬化させてもよい。
そして、図7および図8に示すように、台座800上に光学性積層体100を載置し、刃700を用いて光学性積層体100を所定の形状に打ち抜く。なお、本工程で用いる刃700は、リング状をなし、内周面702と、内周面702に対し外周側の刃面701とを有する。刃面701は、例えば、片刃、両刃、片二段刃、両二段刃等で構成されている。
図9および図10は、本発明の光学性積層体の製造方法(第2実施形態)を説明するための断面図であって、打ち抜き工程を示す図である。
1.光学性積層体の形成
(実施例1)
まず、100質量部のビスフェノールA型ポリカーボネート(三菱エンジニアプラスチックス社製、「H3000」)を押し出し成形により、2枚の基材を得、これらを第1基材および第2基材とした。
光学性積層体の両面側、すなわち、第1基材のハーフミラー層と反対側の面上に保護層を積層するとともに、第2基材の接着剤層と反対側の面上に保護層を積層した状態で打ち抜きを行ったこと以外は、実施例1と同様にして実施例2の光学性積層体を得た。
各部の構成を表1に示すように変更したこと以外は、実施例1と同様にして実施例3~10の光学性積層体を得た。
なお、実施例10のウレタン樹脂系接着剤は、二液湿気硬化型ポリウレタン接着剤を用いた。
第1基材側から打ち抜いたこと以外は、実施例1と同様にして比較例1の光学性積層体を得た。
各実施例および比較例の光学性積層体を、以下の方法で評価した。
光学性積層体の縁部においてハーフミラー層が損傷しているか否かを光学性積層体の一方の面側から目視で観察し、以下のように評価した。なお、ハーフミラー層が損傷していた場合、その部分は、周囲と色が異なっている。
B:若干の損傷はあるが色の変化はほとんど気にならない。
C:若干の損傷はあり、色の変化が若干気になるが、光学特性は問題ない。
D:損傷が目立つ。
デジタルマイクロスコープ(キーエンス社製、「VHX-1000」)を用いて、観察を行い、気泡の大きさを測定し、次のように評価した。
B:気泡が僅かに発生していた。
C:気泡が大量に発生していた。
評価結果を表1に示す。
1' 光学部品
2 フレーム
21 リム部
22 ブリッジ部
23 テンプル部
24 ノーズパッド部
3 光学性積層体付レンズ
4 レンズ
5 装着部
6 ツバ
7 光透過性部材
100 光学性積層体
100A 第1積層体
100B 第2積層体
10 第1基材
20 第2基材
30 ハーフミラー層
31 高屈折率層
32 低屈折率層
40 接着剤層
50 接着剤
60 コート層
70 保護層
80 保護層
700 刃
701 刃面
702 内周面
800 台座
θ 角度
Claims (8)
- 光透過性を有する第1基材と、
前記第1基材に積層され、入射する光の一部を透過し、残部を反射させるハーフミラー層と、
前記第1基材と前記ハーフミラー層との間に設けられ、前記第1基材と前記ハーフミラー層との密着性を高める下地層と、
光透過性を有し、前記ハーフミラー層の前記第1基材とは反対側に設けられた第2基材と、
光透過性を有し、前記ハーフミラー層と前記第2基材との間に設けられ、前記ハーフミラー層と前記第2基材とを接合する接合層と、を備える光学性積層体を製造する光学性積層体の製造方法であって、
前記光学性積層体を、前記第2基材側からその厚さ方向に刃を入れて打ち抜く打ち抜き工程を有し、
前記接合層の25℃における引張貯蔵弾性率は、前記下地層の25℃における引張貯蔵弾性率よりも低いことを特徴とする光学性積層体の製造方法。 - 前記接合層の25℃における引張貯蔵弾性率は、10MPa以下である請求項1に記載の光学性積層体の製造方法。
- 前記接合層は、シリコーン系接着剤またはウレタン系接着剤を含む接着剤層である請求項1または2に記載の光学性積層体の製造方法。
- 前記接合層は、シリル化ウレタン接着剤を含む請求項3に記載の光学性積層体の製造方法。
- 前記接合層の厚さは、1μm以上300μm以下である請求項3または4に記載の光学性積層体の製造方法。
- 前記ハーフミラー層は、高屈折率層と、前記高屈折率層よりも光屈折率が低い少なくとも1層の低屈折率層と、を有する請求項1ないし5のいずれか1項に記載の光学性積層体の製造方法。
- 前記接合層と前記第2基材との間に設けられ、偏光層および第2の接合層を有する請求項1ないし6のいずれか1項に記載の光学性積層体の製造方法。
- 前記打ち抜き工程では、前記光学性積層体の両面側に、前記第1基材および前記第2基材よりも引張貯蔵弾性率が低い保護層を積層した状態で、前記光学性積層体を打ち抜く請求項1ないし7のいずれか1項に記載の光学性積層体の製造方法。
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