JP7273675B2 - 発泡粒子成形体及び成形型 - Google Patents
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しかしながら、かかる型内成形により得られた発泡粒子成形体は、発泡粒子同士の融着痕に起因する亀甲模様、また成形型に形成された加熱媒体供給孔に起因する跡(「ベント跡」とも言う)が成形体表面に生じるものであった。
また、特定の方法により成形型表面に直接凹凸模様を形成し、該凹凸模様を同様の目的で成形体表面に転写させることも考えられている(例えば、特許文献3)。
一方、凹凸模様を直接成形型表面に形成した特許文献3の技術にあっては、成形時において、金型成形面付近に存在する発泡粒子に十分な加熱媒体を供給することが難しく、亀甲模様の発生を十分に抑制することができないおそれや、成形体表面において発泡粒子間に隙間(「ボイド」とも言う)が生じるおそれがあり、成形体の外観を向上させることは難しかった。
〔1〕成形型を用いて熱可塑性樹脂発泡粒子を型内成形することにより得られた発泡粒子成形体であって、
上記発泡粒子成形体は、成形型から転写された、突条と、該突条により囲まれた凹部とが形成された凹凸模様面を有し、
上記突条により囲まれた凹部内に、該凹部の底面から突出する凸部が形成されており、
上記凸部の水平断面における平均面積が、凸部1個あたり2mm2以下であり、
上記凹凸模様面の面積に対する上記凸部の面積の合計の割合が、5%以上であることを特徴とする、発泡粒子成形体。
〔2〕上記凸部の上端が、上記突条の上端の高さ以下に形成されていることを特徴とする、上記〔1〕に記載の発泡粒子成形体。
〔3〕上記凹部が、上記凹凸模様面100cm2あたり500個以上形成されていることを特徴とする、上記〔1〕又は〔2〕に記載の発泡粒子成形体。
〔4〕上記凹部のうち20%以上の凹部に、上記凸部が形成されていることを特徴とする、上記〔1〕~〔3〕のいずれかに記載の発泡粒子成形体。
〔5〕熱可塑性樹脂発泡粒子を型内成形することにより凹凸模様面を有する発泡粒子成形体を得るための凹凸模様付与面を有する成形型であって、
上記凹凸模様付与面には、凹溝と、該凹溝により囲まれた隆起部とが形成されており、
上記凹溝により囲まれた隆起部の頂点付近に、成形空間に加熱媒体を供給する加熱媒体供給孔が形成されており、
上記加熱媒体供給孔の開口部平均面積が、加熱媒体供給孔1個あたり2mm2以下であり、
上記凹凸模様付与面の面積に対する上記加熱媒体供給孔の開口部面積の合計の割合が、5%以上であることを特徴とする、成形型。
〔6〕上記隆起部が、上記凹凸模様付与面100cm2あたり500個以上形成されていることを特徴とする、上記〔5〕に記載の成形型。
〔7〕上記隆起部のうち20%以上の隆起部に、上記加熱媒体供給孔が形成されていることを特徴とする、上記〔5〕又は〔6〕に記載の成形型。
〔8〕上記加熱媒体供給孔の断面形状が、上記加熱媒体の導入側から上記凹凸模様付与面側に向かって開口面積が拡がることなく狭まってゆく形状に形成されていることを特徴とする、上記〔5〕~〔7〕のいずれかに記載の成形型。
〔9〕上記凹凸模様付与面が、3Dプリンタにより造形されてなることを特徴とする、上記〔5〕~〔8〕のいずれかに記載の成形型。
この加熱媒体供給孔の跡である凸部が、突条に囲まれた凹部の底面から突出する特定の大きさ以下、具体的には凸部の水平断面における平均面積が2mm2以下の凸部としているので、該加熱媒体供給孔に起因する跡(凸部)が目立たない発泡粒子成形体となる。
また、この加熱媒体供給孔の跡である凸部が、凹凸模様面に特定の割合以上、具体的には面積割合で5%以上形成されているものとしたので、型内成形時において、発泡粒子表面に十分に加熱媒体が行き渡り、亀甲模様の発生やボイドの発生が十分に抑制され、外観に優れた発泡粒子成形体となる。
上記発泡粒子成形体は、上記突条により囲まれた凹部内に、該凹部の底面から突出する凸部が形成されており、上記凸部の水平断面における平均面積が、凸部1個当たり2mm2以下であり、上記凹凸模様面の面積に対する上記凸部の面積の合計の割合が、5%以上である。
上記成形型は、上記凹溝により囲まれた隆起部の頂点付近に、成形空間に加熱媒体を供給する加熱媒体供給孔が形成されており、上記加熱媒体供給孔の開口部平均面積が、加熱媒体供給孔1個あたり2mm2以下であり、上記凹凸模様付与面の面積に対する上記加熱媒体供給孔の開口部面積の合計の割合が、5%以上である。
なお、スチレン系樹脂とオレフィン系樹脂との複合樹脂は、オレフィン系樹脂の含有量が10~60質量部、スチレン系樹脂の含有量が40~90質量部(但し、両者の合計が100重量部である)であることが好ましく、オレフィン系樹脂の含有量が15~40質量部、スチレン系樹脂の含有量が60~85質量部であることがより好ましい。
これらの熱可塑性樹脂の中では、通常、成形体表面に粒子間の隙間が生じ易く、本発明の効果が発揮され易いことから、ポリオレフィン系樹脂またはスチレン系樹脂とオレフィン系樹脂との複合樹脂であることが好ましく、ポリエチレン系樹脂またはポリプロピレン系樹脂であることがより好ましく、更にはポリプロピレン系樹脂が好適である。
また、発泡粒子の見掛け密度も、特に限定されるものではないが、所定の見掛け密度を有する成形体を得やすくする観点から、10~200kg/m3であることが好ましく、20~100kg/m3であることがより好ましい。
発泡粒子成形体の見掛け密度も、特に限定されるものではないが、軽量であると共に、外観が良好な成形体を得やすくなる観点から、10~200kg/m3であることが好ましく、20~100kg/m3であることがより好ましい。
この図示した成形機1は、一対の雌成形型2と雄成形型3とを有し、雌成形型2は固定台4に固定され、雄成形型3は移動台5に固定されている。そして、雄成形型3は移動台5を移動させることによって、雌成形型2に対して接近・離反する方向に移動可能に配置されている。雌成形型2には凹部6が形成されている一方、雄成形型3には凸部7が形成されており、雌・雄成形型2,3は、これら凹部6と凸部7とを互いに対向させた状態に配設され、雌・雄成形型2,3を型閉めすると、雌成形型2の凹部6と雄成形型3の凸部7との対向面間に成形空間8が形成されるように構成されている。また、雌・雄成形型2,3の背後は中空構造とされ、この中空部はチャンバー9,10とされている。また、雌成形型2の適所には、上記成形空間8内に発泡粒子を供給するための充填機11、成形された発泡粒子成形品を離型させるための押出ピン12がそれぞれ設けられている。
この成形型20は、例えば図2、図3に示したように、凹溝21と、該凹溝21により囲まれた平面視三角形状の隆起部22が規則的に並ぶ凹凸模様付与面23を有し、上記凹溝21により囲まれた隆起部22の頂点付近に、成形空間8に加熱媒体を供給する加熱媒体供給孔24が形成されたものである。このように加熱媒体供給孔24を隆起部22の頂点付近に形成することにより、発泡粒子成形体に転写された加熱媒体供給孔24に起因する跡(凸部)は、凹部の底面から突出したものとなり、該加熱媒体供給孔24に起因する跡(凸部)は目立ちにくいものとなる。
凹溝21により囲まれた隆起部22の形状は、円形状や、三角形、四角形、五角形、六角形等の多角形状等とすることができる。
また、凹凸模様付与面23の形状模様は、本発明の所期の目的を達成できる範囲であれば種々の幾何学模様としてもよく、円形状や、三角形、四角形、五角形、六角形等の多角形状の1種または2種以上を配列させて形成した模様とすることができる。この凹凸模様付与面23の形状模様の具体例としては、例えば、図4に示すような形状とすることができる。
なお、成形体の外観を高めつつ、成形体表面のボイドの発生を抑制しやすくなる観点から、上記凹凸模様付与面23の形状模様は、凹溝21により囲まれた隆起部22が規則的に配列した形状であることが好ましい。また、凹溝21により囲まれた隆起部22の形状は、三角形状および/または四角形状であることが好ましく、三角形状であることがより好ましい。
なお、凹溝21により囲まれた隆起部22の頂点付近に形成する加熱媒体供給孔24における、開口部の最大面積は5mm2以下であることが好ましく、3mm2以下であることがより好ましく、2mm2以下であることがさらに好ましい。
また、加熱媒体供給孔24の成形面側の開口面の形状は、上記開口部平均面積を満たすものであれば特に限定されないが、凹凸模様付与面23の造形が容易であると共に、型内成形時において加熱媒体を均一に供給しやすくなる観点から、円形状であることが好ましい。
上記加熱媒体供給孔1個あたりの開口部平均面積は、凹凸模様付与面に形成された加熱媒体供給孔のすべてに対して、成形面側の開口部の面積(成形面に沿った開口面の面積)を測定し、測定された面積の算術平均することで求めることができる。
上記凹凸模様付与面の面積は、成形面(凹凸模様付与面)の法線方向に沿う方向から凹凸模様面を見た平面視における、凹凸模様付与面の面積として求めることができ、例えば凹凸模様付与面が平坦な形状であれば、凹凸模様付与面の平面視面積として求めることができる。
また、加熱媒体供給孔の開口部面積の合計は、凹凸模様付与面に形成された加熱媒体供給孔のすべてに対して、成形面側の開口部の面積(成形面に沿った開口面の面積)を測定し、これらを合計することで求めることができる。
なお、上記凹凸模様付与面の面積や加熱媒体供給孔の開口部面積は、凹凸模様付与面を形成・造形するために使用される図面データ等から求めてもよい。
なお、得られる発泡粒子成形体の外観をより向上させる観点から、成形型において、上記凹凸模様付与面23が100cm2以上形成されていることが好ましい。また、上記凹凸模様付与面23が、成形型の少なくとも一面の略全面にわたって形成されていることが好ましい。
なお、従来の成形型の製造方法では、上記断面形状の加熱媒体供給孔24を製造することは困難であったが、後述する3Dプリンタを用いることで、本発明にかかる成形型を容易に製造することができる。
例えば、パウダーベッド方式による3Dプリンタを用いて、パウダー状の粉末材料をレーザまたは電子ビームを照射して、粉末を溶融し、溶融した粉末同士が凝固、結合させることで、上記した凹凸模様付与面23を立体的に造形することができる。
その他にも、アーク溶接方式による3Dプリンタを用い、かつ造形する形状に応じた制御プログラムを作成して、NC制御により溶接トーチを適切に動かすこと等で、上記した凹凸模様付与面23を立体的に造形することができる。
3Dプリンタの造形材料としては金属や樹脂等を用いることができる。造形金属としては、軟鋼、ステンレス、インコネル、SKD61、チタン合金、アルミニウム合金、マグネシウム合金、ニッケル合金等が挙げられ、造形樹脂としては、ポリアミド系樹脂、ポリエーテルイミド系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ABS樹脂等が挙げられる。これらの中でも、熱伝導性、耐久性、軽量性、切削性加工性の観点から、造形材料としては、造形金属が好適であり、アルミニウム合金がより好ましい。
なお、3Dプリンタにより凹凸模様付与面23を造形する際は、成形型20全体を3Dプリンタにより造形してもよく、凹凸模様付与面23のみを、金型内壁に装着する金型表面材として、3Dプリンタにより造形してもよい。
先ず、雌・雄成形型2,3を型締めし、充填機11を介して発泡粒子を成形空間8内に充填し、その後、成形空間8内に加熱媒体である水蒸気を導入する。水蒸気は、雌・雄成形型2,3のそれぞれの背後に形成されたチャンバー9,10に先ず導入され、該チャンバー9,10に導入された水蒸気は、さらに雌・雄成形型2,3に形成された加熱媒体供給孔24等を通って、成形空間8内に導入される。そして、成形空間8内に導入された水蒸気により、発泡粒子は加熱されて2次発泡すると共に、発泡粒子同士が加熱融着して、発泡粒子成形体が成形される。その後、発泡粒子成形体は冷却され、雌・雄成形型2,3を型開きし、押出ピン12により離型することにより、発泡粒子成形体50が得られる。
突条52により囲まれた凹部53の形状は、円形状や、三角形、四角形、五角形、六角形等の多角形状等とすることができる。
また、凹凸模様面51の形状模様は、本発明の所期の目的を達成できる範囲であれば種々の幾何学模様としてもよく、円形状や、三角形、四角形、五角形、六角形等の多角形状の1種または2種以上を配列させて形成した模様とすることができる。
なお、成形体表面のボイドの発生が少ないと共に、外観が良好な成形体を得やすい観点から、凹凸模様面51の形状模様は、突条52により囲まれた凹部53が規則的に配列した形状であることが好ましい。また、突条52により囲まれた凹部53の形状は、三角形状および/または四角形状であることが好ましく、三角形状であることがより好ましい。
なお、上記突条52により囲まれた凹部53の底面に形成された凸部54における、凸部54の水平断面における最大面積は5mm2以下であることが好ましく、3mm2以下であることがより好ましく、2mm2以下であることがさらに好ましい。
上記凸部の水平断面における平均面積は、凹凸模様面に形成された凸部のすべてに対して、凸部の水平断面(凸部の突出方向に対して直交する面)における面積の最大値を測定し、これらを算術平均することで求めることができる。また、例えば凹凸模様面が平坦な形状であれば、凹凸模様面の平面視における、凸部の面積をすべての凸部に対して測定し、これらを算術平均することで、凸部の水平断面における平均面積を求めることができる。
なお、上記凹凸模様面の面積は、凹凸模様面の法線方向に沿う方向から凹凸模様面を見た平面視における、凹凸模様面の面積として求めることができ、例えば凹凸模様面が平面状の形状であれば、凹凸模様面の平面視面積として求めることができる。
また、凸部の面積の合計は、凹凸模様面の法線方向に沿う方向から凹凸模様面を見た平面視における、凸部の面積の合計として求めることができ、例えば凹凸模様面が平面状の形状であれば、凸部の平面視面積の合計として求めることができる。
なお、外観を高める観点から、発泡粒子成形体において、上記凹凸模様面51は、100cm2以上形成されていることが好ましい。また、上記凹凸模様面51が、発泡粒子成形体の少なくとも一面の略全面にわたって形成されていることが好ましい。
また、凸部54の水平断面形状は、上記凸部の水平断面における平均面積を満たすものであれば特に限定されるものではないが、円形状に形成されていることが好ましい。この場合、成形体表面のボイドの発生を抑制しつつ、より外観に優れる成形体となる。
ここで、上記突条52により囲まれた凹部53内に形成された凸部54は、型内成形時において、成形型20に設けられた加熱媒体供給孔24に起因して形成された跡である。
この加熱媒体供給孔24の跡である凸部54が、突条52に囲まれた凹部53の底面から突出する特定の大きさ以下、具体的には平面視平均面積が2mm2以下の細い凸部54として形成されているので、該加熱媒体供給孔に起因する跡(凸部)54が目立たない発泡粒子成形体となる。
また、この加熱媒体供給孔の跡である凸部54が、凹凸模様面51に特定の割合以上、具体的には面積割合で5%以上形成されているので、型内成形時において、発泡粒子表面に十分に加熱媒体が行き渡り、亀甲模様の発生やボイドの発生が十分に抑制されることを意味し、外観に優れた発泡粒子成形体となる。
3Dプリンタ(EOS社製:M290)を用い、造形金属として鋳造系アルミニウム合金粉末(EOS社製:AlSi10Mg)を使用し、表1に示した実施例1、実施例2、比較例1の種々の凹凸模様付与面を有する成形型を作成した。
なお、凹凸模様付与面を有する成形型の寸法は、縦100mm、横100mm、厚み10mmであった。また、成形型は、加熱媒体が導入される成形型の裏面側から成形面である上記凹凸模様付与面側に向かって、開口面積が拡がることなく狭まってゆく形状に形成されていた。実施例1の成形型が有する凹凸模様付与面の概略形状は、図2に示したものであり、実施例2の成形型が有する凹凸模様付与面の概略形状は、図4(d)に示したものであった。また、比較例1の成形型が有する凹凸模様付与面の概略形状は、図8に示したものであった。
成形機1の雌成形型2として上記した種々の凹凸模様付与面を有する成形型を使用し、ポリプロピレン系樹脂発泡粒子(株式会社ジェイエスピー社製、見掛け密度:30kg/m3、粒子径:1.5mm)を型内成形し、縦100mm、幅100mm、厚み20mm程度の板状の成形体(見掛け密度:35kg/m3)をそれぞれ作製した。
成形条件は、加熱は両面の型のドレン弁を開放した状態で加熱スチームを5秒間供給して予備加熱(排気工程)を行った後、成形蒸気圧(0.3MPa(G))より0.08MPa低い圧力で加熱スチームを供給する一方加熱を7秒間行い、さらにその成形蒸気圧より0.04MPa低い圧力で加熱スチームを逆方向から供給する一方加熱を4秒間行った後、その成形蒸気圧で加熱スチームを両面から供給する本加熱を3秒間行った。加熱終了後、放圧し、冷却水を供給して60秒間水冷した後、5秒間空冷し、ポリプロピレン系樹脂発泡粒子成形体を得た。
得られた板状の成形体は、一つの面(縦100mm×幅100mm)全体にわたって、成形体の表面に成形型から転写された表1に示した実施例1、実施例2、比較例1の種々の凹凸模様面を有するものであった。
得られた各発泡粒子成形体の外観を、以下の評価基準により評価した。その結果を表1に併記する。
(1)ボイド:
無・・・成形体の凹凸模様面にボイドがみられない
有・・・成形体の凹凸模様面にボイドが散見される
(2)亀甲模様:
無・・・成形体の凹凸模様面に亀甲模様がみられない
有・・・成形体の凹凸模様面にわずかに亀甲模様が見られる
(3)加熱媒体供給孔跡(凸部):
〇・・・成形体の凹凸模様面に加熱媒体供給孔跡(凸部)が目立たない
×・・・成形体の凹凸模様面に加熱媒体供給孔跡(凸部)が目立つ
2 雌成形型
3 雄成形型
4 固定台
5 移動台
6 凹部
7 凸部
8 成形空間
9,10 チャンバー
11 充填機
12 押出ピン
20 成形型
21 凹溝
22 隆起部
23 凹凸模様付与面
24 加熱媒体供給孔
50 発泡粒子成形体
51 凹凸模様面
52 突条
53 凹部
54 凸部(加熱媒体供給孔跡)
Claims (9)
- 成形型を用いて熱可塑性樹脂発泡粒子を型内成形することにより得られた発泡粒子成形体であって、
上記発泡粒子成形体は、成形型から転写された、突条と、該突条により囲まれた凹部とが形成された凹凸模様面を有し、
上記突条により囲まれた凹部内に、該凹部の底面から突出する凸部が形成されており、
上記凸部の水平断面における平均面積が、凸部1個あたり2mm2以下であり、
上記凹凸模様面の面積に対する上記凸部の面積の合計の割合が、5%以上であることを特徴とする、発泡粒子成形体。 - 上記凸部の上端が、上記突条の上端の高さ以下に形成されていることを特徴とする、請求項1に記載の発泡粒子成形体。
- 上記凹部が、上記凹凸模様面100cm2あたり500個以上形成されていることを特徴とする、請求項1又は2に記載の発泡粒子成形体。
- 上記凹部のうち20%以上の凹部に、上記凸部が形成されていることを特徴とする、請求項1~3のいずれかに記載の発泡粒子成形体。
- 熱可塑性樹脂発泡粒子を型内成形することにより凹凸模様面を有する発泡粒子成形体を得るための凹凸模様付与面を有する成形型であって、
上記凹凸模様付与面には、凹溝と、該凹溝により囲まれた隆起部とが形成されており、
上記凹溝により囲まれた隆起部の頂点付近に、成形空間に加熱媒体を供給する加熱媒体供給孔が形成されており、
上記加熱媒体供給孔の開口部平均面積が、加熱媒体供給孔1個あたり2mm2以下であり、
上記凹凸模様付与面の面積に対する上記加熱媒体供給孔の開口部面積の合計の割合が、5%以上であることを特徴とする、成形型。 - 上記隆起部が、上記凹凸模様付与面100cm2あたり500個以上形成されていることを特徴とする、請求項5に記載の成形型。
- 上記隆起部のうち20%以上の隆起部に、上記加熱媒体供給孔が形成されていることを特徴とする、請求項5又は6に記載の成形型。
- 上記加熱媒体供給孔の断面形状が、上記加熱媒体の導入側から上記凹凸模様付与面側に向かって開口面積が拡がることなく狭まってゆく形状に形成されていることを特徴とする、請求項5~7のいずれかに記載の成形型。
- 上記凹凸模様付与面が、3Dプリンタにより造形されてなることを特徴とする、請求項5~8のいずれかに記載の成形型。
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