JP2000108134A - 凹凸模様を有する型内成形用金型の製作方法 - Google Patents
凹凸模様を有する型内成形用金型の製作方法Info
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Abstract
の凹凸模様を転写し、安いコストで成形体表面に凹凸模
様を形成する型内樹脂成形用金型の製作。 【解決手段】 模型の外面全面又は一部の面に凹凸形状
を有するシート又はフィルム材を固定し、該模型より反
転型を製作し、該反転型から表面に前記凹凸模様が転写
された金型を製作する。
Description
型の製造法に関し、更に詳しくは、表面に形成した凹凸
模様の転写により、成形体表面に安いコストで凹凸模様
を形成することができ、成形体が型内発泡成形体の場合
は、成形体表面の予備発泡粒子の亀甲模様が目立たなく
なり、外観の良好な成形体を提供しうる金型の製作方法
に関する。
レフィン系樹脂、又はポリスチレン系樹脂等の型内発泡
成形体は、これらの予備発泡粒子を金型内に充填し、水
蒸気等の加熱媒体により加熱、融着せしめて製造され
る。
予備発泡粒子の亀甲模様が現れ、成形体の外観を著しく
損ない、商品価値を低下させるという問題があった。
ングメタル等の凹凸模様を転写した金型が広く使用され
ている。
木型の反転型を製作した後、砂型を製作し、次いで鋳物
を製作するのが一般的である。そして、上記のように表
面に金網又はパンチングメタル等の凹凸模様を転写した
金型を製作するには、例えば図6に示すように、木型1
02に金網又はパンチングメタル等の硬質面材101を
固定し、該木型102により砂型、次いで鋳物を製作す
る。すると、図7に示すように、得られた金型103の
表面には金網又はパンチングメタル等の凹凸模様が転写
され、凸部Aと凹部Bとが交互に形成された凹凸模様が
形成される。
うに、相対向する凸型及び凹型の水平面104には前記
凹凸模様を容易に形成することができるが、立側面10
5又は曲面106には前記凹凸模様を形成することは極
めて困難である。これは、木型102に金網又はパンチ
ングメタル等の硬質面材101を固定し、該木型102
により砂型を製作する際、砂型と木型102とを、硬質
面材101平面と並行方向に分離すると、面材の凹部に
入り込んだ砂が形状を保持できずに崩れてしまうため、
砂型と木型102とは硬質面材101平面と略垂直方向
に分離する必要があるからである。
曲面106を形成させるための木型102に硬質面材1
01を固定する際、該硬質面材101の固定方法が困難
であるばかりでなく、砂型が崩れないよう硬質面材10
1の端部処理を十分に行っておく必要があり、又砂型を
製作するための十分な抜き角度が必要となって、顧客の
要求する形状が保持できなくなる等、多大の労力を要す
る。
はパンチングメタル等の凹凸模様を形成させる方法とし
て、金型を直接切削加工、又は金型への前記凹凸模様を
有する面材の取り付け等が行われているが、加工工数が
増大すると共に、コストも高いものとなっている。
鑑みなされたもので、その目的は、型内樹脂成形特に型
内発泡成形において成形体の水平面、立側面、曲面及び
傾斜面を含む全ての外面の一部又は全面で安いコストで
成形体表面に凹凸模様を形成する金型をうることであ
り、成形が型内発泡成形の場合は、予備発泡粒子の亀甲
模様を目立たなくし、外観、感触を向上させて、商品価
値の高い発泡成形体を得ることのできる型内発泡成形用
金型を製作することにある。
と凹金型とにより形成される成形空間内に樹脂を充填
し、成形体を製造するための金型の製造方法であって、
模型の外面全面又は一部の面に凹凸形状を有するシート
又はフィルム材を固定し、該模型より反転型を製作し、
該反転型から表面に前記凹凸模様が転写された金型を製
作する方法(請求項1)、一次型の外面全面又は一部の
面に凹凸形状を有するシート又はフィルム材を固定し、
該一次型より二次型を作製し、該二次型から表面に前記
凹凸模様が転写された金型を製作する請求項1記載の金
型を製作する方法(請求項2)、一次型の反転型である
二次型の外面全面又は一部の面に凹凸形状を有するシー
ト又はフィルム材を固定し、該二次型より三次型を製作
し、該三次型から表面に前記凹凸模様が転写された金型
を製作する請求項1記載の金型を製作する方法(請求項
3)、樹脂が予備発泡粒子であり、成形体が発泡成形体
である請求項1記載の金型を製作する方法(請求項
4)、シート又はフィルム材が軟質である請求項1の金
型を製作する方法(請求項5)、反転型が砂型である請
求項1記載の金型を製作する方法(請求項6)、凸金型
と凹金型とにより形成される成形空間内に予備発泡粒子
を充填し、該予備発泡粒子を加熱媒体により加熱して発
泡成形体を製造するための金型の製造方法であって、模
型の外面全面又は一部の面に凹凸形状を有する軟質シー
ト又はフィルム材を固定し、該模型より反転型を製作
し、該反転型から表面に前記凹凸模様が転写された金型
を製作する請求項1記載の金型を製作する方法(請求項
7)、一次型の外面全面又は一部の面に凹凸形状を有す
る軟質シート又はフィルム材を固定し、該一次型より二
次型を作製し、該二次型から表面に前記凹凸模様が転写
された金型を製作する請求項7記載の金型を製作する方
法(請求項8)、一次型の反転型である二次型の外面全
面又は一部の面に凹凸形状を有する軟質シート又はフィ
ルム材を固定し、該二次型より三次型を製作し、該三次
型から表面に前記凹凸模様が転写された金型を製作する
請求項7記載の金型を製作する方法(請求項9)、反転
型が砂型である請求項7記載の金型を製作する方法(請
求項10)である。
示すように、一次型に金網又はパンチングメタル様等の
凹凸形状を有するシート又はフィルム材1、好ましくは
軟質シート又はフィルム材1を固定する。一次型として
は木型が通常用いられる。次に、該木型2により二次型
を製作する。二次型は砂型が通常用いられる。次いで、
該二次型から金型4を製作する。金型はアルミニウム等
の鋳物が用いられる。又金型が凹型のものでは、上記の
とおりにすると、一次型が凹型のものとなる。その場
合、一次型を木型で作ることは、寸法精度を要求される
場合寸法がはかりにくく、修正がしにくいので必ずしも
精度がよくない。このような場合は、まず一次型(木型
が通常用いられる)を作り、その反転型である二次型を
図2に示すように製作する。この反転型である二次型
は、代表的には石膏で製作される。該二次型3に金網又
はパンチングメタル様等の凹凸形状を有する軟質シート
1を固定する。次に、該反転型3により三次型を製作
し、次いで、この三次型から金型6を製作する。三次型
は砂型が通常用いられる。金型はアルミニウム等の鋳物
が用いられる。
とが必要で、シート又はフィルム材1の凹凸に入り込ん
だ砂が、シート又はフィルム材の凹部及び凸部がつぶれ
ないことが必要である。そのことによりシート又はフィ
ルム材1の凹凸形状を保持することができる。又、シー
ト又はフィルム材1は柔らかく、かなり自由に変形する
ことが必要で、そのことにより、砂型の凹凸形状を破壊
することなく、木型2又は反転型3と砂型とをシート又
はフィルム材1面と並行に分離することができる。従っ
てシ−ト又はフィルム材1は軟質シート又はフィルム材
であることが好ましい。
定されず、線条、丸形、多角形等が挙げられる。凹凸形
状の大きさは4〜100メッシュが好ましい。又凹凸形
状の深さは、0.1〜3mmが好ましい。
製作方法は特に限定されるものではなく、真空成形、圧
空成形等で製作することができる。
特に限定するものではないが、パルプ、軟質合成樹脂等
が使用できる。厚みは0.01〜1mmが好ましい。シ
ート又はフィルム材の固定方法は特に限定されるもので
はないが、接着剤、両面テープ等が使用できる。
に限定されるものではなく、従来の技術で製作すること
ができる。
熱媒体としての蒸気の通過孔5の形状及び大きさは、発
泡粒子が穴に入り込まない範囲で任意に決定することが
できる。
明するが、これらは本発明をなんら限定するものではな
い。
0mmtの凸形状を有する木型2に図1に示すように線
径0.8mmの14メッシュ金網模様を真空成形により
転写した厚み0.2mmの軟質ポリプロピレンフィルム
1を全面に接着剤で固定し、得られた木型を砂型製作用
枠内に収めて砂型を製作し、次いでアルミニウムによる
12mmtの鋳物を製作した。該鋳物の金網模様転写面
に径1.0mmの蒸気孔5を20mmピッチでドリルに
より開け、図3に示すような金型4を製作した。
ように発泡成形機のコア金型に組み込んだ。
100mmの凹型用木型を石膏型製作用枠内に収めて石
膏型3を製作し、該石膏型3全面に図2に示すように線
径0.5mmの16メッシュの金網模様を真空成形で転
写した厚み0.2mmの軟質ポリ塩化ビニルフィルムを
両面テープで固定し、得られた石膏型より砂型を製作
し、次いでアルミニウムによる12mmtの鋳物を製作
した。該鋳物の金網模様転写面に、径1.0mmの蒸気
孔を20mmピッチでドリルにより開けて、図4に示す
ような型内発泡成形用凹金型6を製作した。
ように発泡成形機のキャビティ金型8に組み込んだ。
ランPP(鐘淵化学工業株式会社製、発泡倍率;30
倍)」を予め耐圧容器内に入れて空気圧で粒子内圧0.
2MPaを付与したものを、充填機9から上記成形機の
コア金型7とキャビティ金型8との間隙を5mmとした
状態で成形空間14内にクラッキング充填した後、コ
ア、キャビティ両金型7、8を型締めし、下記の条件で
成形した。尚、図中符号5はコア、キャビティ両金型に
設けた蒸気孔、10、11は蒸気弁、12、13はドレ
ン弁である。
ュと16メッシュの金網模様が成形体表面に転写され、
発泡粒子の亀甲模様が目立たなくなった美麗な外観と良
好な感触を有するものであった。
部側面及び上面に、線径0.8mm、14メッシュの金
網をビスにより固定し、該木型2より実施例1と同様に
砂型を製作したが、木型2抜き取り時に砂型が崩れ、砂
型に金網模様を転写することができなかった。
泡成形体の水平面だけでなく、立側面及び曲面・傾斜面
に、しかも連続的に金網又はパンチングメタル様等の凹
凸模様を形成し、発泡粒子の亀甲模様を目立たなくする
ことができる。更には、成形体の裏面側にも前記凹凸模
様を転写することができるため、型内発泡成形体の全面
に渡って前記凹凸模様を形成することができ、美麗な外
観と良好な感触性を有するものとなる。
模様を転写した軟質シート又はフィルム材は容易に製作
することができ、前記凹凸模様を形成した金型は、変形
自在な軟質シート又はフィルムを使用するため、多大な
労力を必要とせず、安価に製作することができる。
実施例を示す模式的断面図である。
一実施例を示す模式的断面図である。
的断面図である。
である。
る。
Claims (10)
- 【請求項1】 凸金型と凹金型とにより形成される成形
空間内に樹脂を充填し、成形体を製造するための金型の
製造方法であって、模型の外面全面又は一部の面に凹凸
形状を有するシート又はフィルム材を固定し、該模型よ
り反転型を製作し、該反転型から表面に前記凹凸模様が
転写された金型を製作する方法。 - 【請求項2】 一次型の外面全面又は一部の面に凹凸形
状を有するシート又はフィルム材を固定し、該一次型よ
り二次型を作製し、該二次型から表面に前記凹凸模様が
転写された金型を製作する請求項1記載の金型を製作す
る方法。 - 【請求項3】 一次型の反転型である二次型の外面全面
又は一部の面に凹凸形状を有するシート又はフィルム材
を固定し、該二次型より三次型を製作し、該三次型から
表面に前記凹凸模様が転写された金型を製作する請求項
1記載の金型を製作する方法。 - 【請求項4】 樹脂が予備発泡粒子であり、成形体が発
泡成形体である請求項1記載の金型を製作する方法。 - 【請求項5】 シート又はフィルム材が軟質である請求
項1の金型を製作する方法。 - 【請求項6】 反転型が砂型である請求項1記載の金型
を製作する方法。 - 【請求項7】 凸金型と凹金型とにより形成される成形
空間内に予備発泡粒子を充填し、該予備発泡粒子を加熱
媒体により加熱して発泡成形体を製造するための金型の
製造方法であって、模型の外面全面又は一部の面に凹凸
形状を有する軟質シート又はフィルム材を固定し、該模
型より反転型を製作し、該反転型から表面に前記凹凸模
様が転写された金型を製作する請求項1記載の金型を製
作する方法。 - 【請求項8】 一次型の外面全面又は一部の面に凹凸形
状を有する軟質シート又はフィルム材を固定し、該一次
型より二次型を作製し、該二次型から表面に前記凹凸模
様が転写された金型を製作する請求項7記載の金型を製
作する方法。 - 【請求項9】 一次型の反転型である二次型の外面全面
又は一部の面に凹凸形状を有する軟質シート又はフィル
ム材を固定し、該二次型より三次型を製作し、該三次型
から表面に前記凹凸模様が転写された金型を製作する請
求項7記載の金型を製作する方法。 - 【請求項10】 反転型が砂型である請求項7記載の金
型を製作する方法。
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JP28502598A JP3815084B2 (ja) | 1998-10-07 | 1998-10-07 | 凹凸模様を有する型内成形用金型の製作方法 |
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ID=17686190
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- 1998-10-07 JP JP28502598A patent/JP3815084B2/ja not_active Expired - Lifetime
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