JP7264753B2 - 箱のフラップロック - Google Patents

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Description

特許法第30条第2項適用 販売日 平成31年4月17日 販売場所 静岡県経済農業協同組合連合会(静岡県静岡市駿河区曲金3丁目8番1号)
この発明は、箱のフラップを閉止状態に保持するロックに関するものである。
農産物の出荷等に際して、粘着テープやステープルを使用せずに底組みできる段ボール箱の需要があり、そのため、段ボール箱の底面のフラップを閉止した状態に保持するフラップロックが種々提案されている。
例えば、下記特許文献1には、図7に天地反転して示すように、側板51及び端板52が稜部を介して周方向に連設され、側板51から内フラップ53が、端板52から外フラップ54がそれぞれ延出された段ボール箱に適用されるフラップロックとして、次のようなものが記載されている。
この段ボール箱の外フラップ54には、先端両側部に差込片55が突設され、延出方向の中間部に中折線56が入れられ、中折線56より先端側に外側端からスリット57が設けられている。また、内フラップ53には、切込により差込穴58が形成されている。そして、外フラップ54の根元から中折線56までの寸法Aは、中折線56から差込片55の先端までの寸法Bよりも小さく設定されている。
このようなフラップロックでは、外フラップ54を中折線56に沿って屈曲させつつ、差込片55を差込穴58に差し込むと、外フラップ54にスリット57を挟んで厚さ方向の段差が生じ、スリット57に臨む段差の端縁と差込穴58の開口縁とが係合し、差込片55が差込穴58から抜け止めされる。そして、外フラップ54の中折線56に沿った屈曲が伸ばされ、内フラップ53と外フラップ54とが閉止状態で係止される。
このとき、中折線56が外フラップ54の根元側に寄っているので、外フラップ54を中折線56に沿ってあまり大きく屈曲させることなく、差込片55を浅い角度で差込穴58に差し込むことができる。
登録実用新案第3171407号公報
しかしながら、上記のようなフラップロックでは、物流過程において、内容物を詰めた段ボール箱が床面に置かれ、或いは、積み上げられた状態で、引き摺るように取り扱われた場合、差込片55が差込穴58から抜け出して内フラップ53と外フラップ54のロックが外れてしまい、底抜けする恐れがあった。
そこで、この発明は、ロック作業の容易性を損なうことなく、底抜けしないように確実にロックできる箱のフラップロックを提供することを課題とする。
上記のような課題を解決するため、この発明は、側板及び端板が稜部を介して周方向に連設され、前記側板から内フラップが、前記端板から外フラップがそれぞれ延出され、
前記内フラップには、差込穴が切込により形成され、前記外フラップには、先端両側部に差込片が突設され、延出方向の中間部に中折線が入れられ、前記中折線より先端側に外側端からスリットが設けられ、
前記内フラップを閉じる方向へ折り曲げ、前記外フラップを前記中折線に沿って屈曲させつつ閉じる方向へ折り曲げ、前記差込片を前記差込穴に差し込んだ後、前記外フラップの中折線に沿った屈曲を伸ばすと、前記スリットに臨む段差の端縁と前記差込穴の開口縁とが係合し、前記差込穴から前記差込片が抜け止めされて、前記内フラップと前記外フラップとが閉止状態に保持される箱のフラップロックにおいて、
前記内フラップには、前記差込穴に臨む部分から先端へかけて、補助罫線が入れられ、前記外フラップの根元から前記中折線までの寸法よりも、前記中折線から前記差込片の先端までの寸法が小さく設定され、
前記差込片を前記差込穴に差し込む際、前記外フラップを前記中折線に沿って屈曲させると、その屈曲に対する反発により、前記スリットに臨む段差が生じ、前記差込片の先端を前記内フラップの側端部に押し付けると、前記内フラップが前記補助罫線に沿って傾斜するように折れ曲がり、前記差込片が前記差込穴へ誘導されて挿入され、前記スリットに臨む段差の端縁と前記差込穴の開口縁とが係合可能な状態となるものを提供することとしたのである。
また、段ボール箱において、前記内フラップには、前記補助罫線の外側に臨む部分に、中しんが厚さ方向に押し潰された段潰部が形成されているものとし、前記内フラップが前記補助罫線に沿って折れ曲がりやすくなり、前記差込片が前記差込穴の方向へスムーズに移動するようにしたのである。
さらに、前記内フラップには、前記補助罫線の内側に臨む部分にも、中しんが厚さ方向に押し潰された段潰部が形成され、前記補助罫線の外側に臨む段潰部は、内側に臨む段潰部よりも強く押し潰されて薄くなっているものとし、前記内フラップの前記補助罫線に沿った折曲抵抗を抑制したのである。
また、前記外フラップに設けられたスリットの内側の端部には、前記差込片の先端側へ曲がった裂止部が形成されているものとし、前記スリットの内側の端部から前記外フラップが裂ける現象を防止すると共に、前記外フラップに前記スリットを挟んだ厚さ方向の段差が生じやすくなるようにしたのである。
さらに、前記外フラップの先端中間部には、その両側の前記差込片より凹入して中央部が弧状に膨出した押圧縁が形成されているものとし、前記差込片を前記差込穴に差し込む際、前記押圧縁が前記内フラップの表面に沿ってスムーズに滑るようにし、前記差込片の前記差込穴への差し込み時の抵抗を抑制することとしたのである。
また、前記内フラップの補助罫線は、前記差込片の前記差込穴への差し込みに際し、前記外フラップの先端中間部の押圧縁が押し付けられる部位に対応して配置されているものとし、前記押圧縁の押し付けに伴い、前記内フラップが前記補助罫線に沿って傾斜するように大きく折れ曲がり、前記差込片の前記差込穴への差込抵抗が軽減され、前記スリットに臨む段差の端縁と前記差込穴の開口縁とが確実に係合するようにしたのである。
なお、外フラップの中折線は、中間部から両側端へかけて、前記スリットとの間隔が狭くなるように湾曲又は傾斜しているものとし、前記外フラップを前記中折線に沿って屈曲させたとき、大きな反発力が作用して、前記外フラップに前記スリットを挟んだ厚さ方向の段差が生じやすくなるようにしてもよい。
この発明に係るフラップロックでは、中折線が外フラップの根元から離れて差込片の先端側へ寄っているので、外フラップを中折線沿いに大きく屈曲させ、差込片を深い角度で差し込むこととなるが、内フラップが補助罫線に沿って傾斜するように折れ曲がるので、差込片を内フラップの側端部寄りの表面に沿って滑らせながら、差込穴に容易に差し込むことができる。
また、外フラップの中折線とスリットの間隔が狭くなっているので、外フラップを中折線に沿って屈曲させるだけで、その屈曲に対する反発により、外フラップにスリットを挟んで厚さ方向の段差が生じて、スリットに臨む段差の端縁が差込穴の開口縁と確実に係合し、内フラップと外フラップとがロックされる。
そして、内フラップと外フラップとがロックされた状態では、差込片を差込穴から引き抜く方向の力が作用しても、スリットに臨む段差の端縁と差込穴の開口縁との係合がさらに強まり、外フラップを中折線に沿って大きく屈曲させなければ、差込片を差込穴から引き抜くことができないので、物流過程において、農産物等の内容物を詰めた状態で段ボール箱が引き摺られた場合でも、差込穴からの差込片の抜け出しが阻止されて、内フラップと外フラップのロック状態が強固に維持され、底抜けが防止される。
この発明の実施形態に係るフラップロックを備えた段ボール箱のブランクを示す図 同上の底組み過程を底面側から示す一部拡大斜視図 同上の(3A)図2のIIIA-IIIAに沿った断面図、(3B)図2のIIIB-IIIBに沿った断面図、(3C)図2のIIIC-IIICに沿った断面図 同上の底組み状態を底面側から示す斜視図 同上の封緘状態を天面側から示す斜視図 同上の中折線の他の実施形態を示す外フラップの拡大図 特許文献1記載のフラップロックを備えた段ボール箱の底組み状態を底面側から示す斜視図
以下、この発明の実施形態を添付図面に基づいて説明する。
<実施形態の概要>
この発明に係るフラップロックを備えた段ボール箱は、農家から出荷される玉ネギ等の農産物を多数個収納するものであり、図1に示すブランクから図2及び図3に示す底組み過程を経て、図4及び図5に示す形態に組み立てられる。
<ブランク>
この段ボール箱のブランクは、コルゲーターで製造される紙製の段ボールシートを材料としてフレキソフォルダグルアで加工される。段ボールシートとしては、波状の中しんの両側に表ライナと裏ライナとを貼り合わせた両面段ボールが使用される。段ボールシートにおいて、中しんの波形の頂部である段頂が延びる方向は、段目方向と呼ばれ、段目方向の圧縮強度がこれに直交する方向の圧縮強度よりも大きくなっている。
段ボールシートは、その特性上、罫線を入れる際、裏面側から押圧すると、表面が凸状となって突き出す「山折り」方向への折り曲げが容易となり、表面側から押圧すると、表面が凹状となって窪む「谷折り」方向への折り曲げが容易となる。また、中しんを厚さ方向に押し潰す段潰し加工を施すと、剛性が低下して折れ曲がりやすくなる。このような特性を踏まえて、ブランクは設計されている。この段ボール箱の各罫線は、裏面側から押圧されたものとなっている。
(ブランクの全体構成)
図1に示すブランクでは、段目方向が縦方向に向けられ、胴部を形成する各一対の側板1及び端板2が罫線を介して交互に連設されている。側板1は両側端間の寸法が長い長さ面を形成し、端板2は両側端間の寸法が短い幅面を形成するものとされている。ブランクの端部に位置する側板1の外側端には、罫線を介して継代片3が連設されている。
一対の側板1の下端には内フラップ4が、一対の端板2の下端には外フラップ5がそれぞれ罫線を介して連設され、一方の側板1及び端板2の上端には蓋フラップ6,7が、他方の側板1及び端板2の上端には蓋フラップ8,9がそれぞれ罫線を介して連設されている。一対の端板2の幅方向中間部の上端寄り部分には、手掛穴10が穿設されている。
(内フラップ)
内フラップ4には、両側部にそれぞれ差込穴11が形成され、差込穴11に臨んで折曲片12が設けられている。差込穴11は、内フラップ4の先端側が大きく内方向へ切れ込み、折曲片12のヒンジとなる罫線は、内フラップ4の側端寄りに位置している。
また、内フラップ4には、差込穴11の内側寄りの端縁に臨む部分から先端へかけて、補助罫線13が入れられている。補助罫線13は、内フラップ4の先端側が内方向へ向かうように傾斜している。
また、補助罫線13を挟んで、その外側に臨み側端へ向かう部分と、内側に臨む部分とに、それぞれ段ボールの中しんが厚さ方向に押し潰された段潰部14,15が形成されている。段潰部14は、硬質の押付部材により強く押し潰され、段潰部15は、若干の弾力性を有するコルク等の押付部材により、比較的弱く押し潰されている。このため、段潰部14は段潰部15よりも薄くなっている。
(外フラップ)
外フラップ5には、先端両側部に差込片16が突設され、端板2からの延出方向の中間部に中折線17が入れられている。
また、外フラップ5には、差込片16の根元付近に外側端からの切込によりスリット18が設けられている。スリット18の内側の端部には、差込片16の先端側へ湾曲した裂止部18aが形成されている。
この外フラップ5においては、端板2との境界の罫線から中折線17までの寸法Aよりも、中折線17から差込片16の先端までの寸法Bが小さく設定されている。
また、外フラップ5の先端中間部には、その両側の差込片16より凹入して中央部が弧状に膨出した押圧縁19が形成されている。差込片16の先端縁に臨む部分には、差込穴11への差込時に内容物が傷付かないように、段ボールの中しんが厚さ方向にスポンジで弱く押し潰された段潰部20が形成され、押圧縁19に臨む部分にも、内フラップ4の表面に対する当たりを柔らかくするため、同様に段潰部20が形成されている。
(蓋フラップ)
蓋フラップ6,7,8,9は、周方向に順次折り重ねて天面を封緘するものであり、蓋フラップ6,9の隣り合う側端の先端寄り部分には、噛み合わせが容易にできるように、切断縁が直角をなす切欠部21が形成されている。蓋フラップ6,7,8,9のそれぞれの一方の先端角部には、封緘状態での捲れや干渉を防止するため、斜めに切断した角落縁22が形成されている。
<組立過程>
上記のようなブランクは、図1に示す側板1及び端板2の境界の罫線のうち、胴部の対角に位置するFの位置の罫線で折り重ね、継代片3を反対側の端板2の側端部内面に貼り着け、偏平な折畳状態として、使用者に供給される。
このように折曲・貼着加工を行って折畳状態とした段ボール箱を使用する際には、各一対の側板1及び端板2を折り曲げて、四角筒状の胴部を形成するように立体化する。
(底組み)
そして、底面を閉じるには、図2及び図3に上下を反転した状態で示すように、内フラップ4を閉じる方向へ折り曲げた後、外フラップ5を中折線17に沿って屈曲させつつ閉じる方向へ折り曲げ、差込片16の先端を内フラップ4に押し付ける。これに伴い、外フラップ5にスリット18を挟んで厚さ方向の段差が生じると共に、内フラップ4が補助罫線13に沿って側端寄り部分が低くなるように傾斜した状態に折れ曲がり、差込片16が差込穴11へ誘導される。
この外フラップ5の折曲過程において、スリット18の裂止部18aにより、スリット18の内側の端部から外フラップ5が裂ける現象が防止され、また、外フラップ5にスリット18を挟んだ厚さ方向の段差が生じやすくなる。
また、内フラップ4には、段潰部14,15が形成されているので、その近傍の剛性が弱められて、内フラップ4が補助罫線13に沿って折れ曲がりやすくなり、差込片16が内フラップ4に突き当たって差込穴11の方向へ摺動しなくなる現象が防止される。
そして、差込片16を差込穴11に差し込むと、折曲片12が差込片16に押し込まれて、スリット18に臨む段差の端縁と折曲片12の先端に臨む差込穴11の開口縁とが係合し、差込片16が差込穴11から抜け止めされる。
ここで、差込片16を差込穴11に差し込む過程において、外フラップ5の先端中間部の押圧縁19が内フラップ4の表面に沿ってスムーズに滑るように摺動し、差込片16の差込穴11への差し込み時の抵抗が抑制される。
また、補助罫線13は、押圧縁19が押し付けられる部位に対応して配置されているので、押圧縁19の押し付けに伴い、内フラップ4が補助罫線13に沿って傾斜するように大きく折れ曲がり、差込片16の差込穴11への差込抵抗が軽減され、スリット18に臨む段差の端縁と差込穴11の開口縁とが確実に係合する。
その後、図4に示すように、差込片16の差込穴11への差し込みの進行に伴い、外フラップ5の中折線17に沿った屈曲が伸ばされ、底面がほぼ平坦となった状態で、内フラップ4と外フラップ5とが閉止状態に保持される。
なお、図4は、蓋フラップ6,7,8,9が閉じられた状態を示しているが、農産物を箱詰めする際には、蓋フラップ6,7,8,9が開いた状態で、上記のように底組み作業を行い、上下を正転させた後、天面の開口から農産物を箱内に収容する。
(天面の封緘)
そして、図5に示すように、蓋フラップ6,7,8,9を、周方向に順次折り重ねて、蓋フラップ6,9の隣り合う側端の切欠部21同士を噛み合わせると、段ボール箱は封緘状態となり、農産物の箱詰め作業が完了する。
この封緘状態では、蓋フラップ6,7,8,9の角部の捲れや干渉が角落縁22により防止され、また、天面に蓋フラップ6,7,8,9の先端縁で囲まれた開口部が残存し、通気性が確保される。
<作用・効果>
上記のような段ボール箱のフラップロックでは、中折線17が外フラップ5の根元から離れて差込片16の先端側へ寄っているので、外フラップ5を中折線17沿いに大きく屈曲させ、差込片16を深い角度で差し込むこととなるが、内フラップ4が補助罫線13に沿って傾斜するように折れ曲がるので、差込片16を内フラップ4の側端部寄りの表面に沿って滑らせながら、差込穴11に容易に差し込むことができる。
また、外フラップ5の中折線17とスリット18の間隔が狭くなっているので、外フラップ5を中折線17に沿って屈曲させるだけで、その屈曲に対する反発により、外フラップ5にスリット18を挟んで厚さ方向の段差が生じて、スリット18に臨む段差の端縁が差込穴11の開口縁と確実に係合し、内フラップ4と外フラップ5とがロックされる。
このように内フラップ4と外フラップ5とがロックされた状態では、差込片16を差込穴11から引き抜く方向の力が作用しても、スリット18に臨む段差の端縁と差込穴11の開口縁との係合がさらに強まり、外フラップ5を中折線17に沿って大きく屈曲させなければ、差込片16を差込穴11から引き抜くことができない。
また、底面全体が比較的平坦になっているので、物流過程において、農産物等の内容物を詰めた状態で段ボール箱が引き摺られた場合でも、外フラップ5の屈曲部での引っ掛かり等が生じにくく、差込穴11からの差込片16の抜け出しが阻止されて、内フラップ4と外フラップ5のロック状態が強固に維持され、底抜けが防止される。
そのほか、外フラップ5の内フラップ4との係合部分がスリット18となっており、抜き落とす部分がないので、フレキソフォルダグルアでの加工時に、落丁した抜きカスの混入による品質不良が生じにくく、生産性の低下が防止される。
<その他のバリエーション>
なお、上記実施形態では、外フラップ5の中折線17が直線のものを例示したが、図6に示すように、外フラップ5の中折線17は、中間部から両側端へかけて、スリット18との間隔が狭くなるように湾曲又は傾斜しているものとし、外フラップ5を中折線17に沿って屈曲させたとき、大きな反発力が作用して、外フラップ5にスリット18を挟んだ厚さ方向の段差が生じやすくなるようにしてもよい。
また、側板1と端板2の稜部が直角をなす箱への適用を例示したが、このフラップロックは、側板1と端板2の稜部に傾斜した面取部が介在する箱に適用することもできる。
また、内フラップ4及び外フラップ5がそれぞれ連なる側板1及び端板2において、側板1が長さ面を形成し、端板2が幅面を形成する箱への適用を例示したが、側板1が幅面を形成し、端板2が長さ面を形成する箱に適用することもできる。
また、箱の両側にフラップロックが設けられたものを例示したが、箱の片側にのみフラップロックを設け、反対側はフラップを順次重ね合わせて抑えるようにしてもよい。
そのほか、紙製の段ボール箱への適用を例示したが、このフラップロックは、波状構造の中しんのない板紙や、プラスチック段ボールから成る箱に適用することもできる。
また、箱の底面を閉止状態に保持する底組みへの適用を例示したが、このフラップロックは、箱の天面を封緘するための構造に適用することもできる。
1 側板
2 端板
3 継代片
4 内フラップ
5 外フラップ
6,7,8,9 蓋フラップ
10 手掛穴
11 差込穴
12 折曲片
13 補助罫線
14,15段潰部
16 差込片
17 中折線
18 スリット
18a 裂止部
19 押圧縁
20 段潰部
21 切欠部
22 角落縁

Claims (3)

  1. 側板(1)及び端板(2)が稜部を介して周方向に連設され、前記側板(1)から内フラップ(4)が、前記端板(2)から外フラップ(5)がそれぞれ延出され、
    前記内フラップ(4)には、差込穴(11)が切込により形成され、前記外フラップ(5)には、先端両側部に差込片(16)が突設され、延出方向の中間部に中折線(17)が入れられ、前記中折線(17)より先端側に外側端からスリット(18)が設けられ、
    前記内フラップ(4)を閉じる方向へ折り曲げ、前記外フラップ(5)を前記中折線(17)に沿って屈曲させつつ閉じる方向へ折り曲げ、前記差込片(16)を前記差込穴(11)に差し込んだ後、前記外フラップ(5)の中折線(17)に沿った屈曲を伸ばすと、前記スリット(18)に臨む段差の端縁と前記差込穴(11)の開口縁とが係合し、前記差込穴(11)から前記差込片(16)が抜け止めされて、前記内フラップ(4)と前記外フラップ(5)とが閉止状態に保持される箱のフラップロックにおいて、
    前記内フラップ(4)には、前記差込穴(11)に臨む部分から先端へかけて、補助罫線(13)が入れられ、前記外フラップ(5)の根元から前記中折線(17)までの寸法よりも、前記中折線(17)から前記差込片(16)の先端までの寸法が小さく設定され、
    材料が段ボールであり、前記内フラップ(4)には、前記補助罫線(13)の外側に臨む部分に、中しんが厚さ方向に押し潰された段潰部(14)が形成され、前記補助罫線(13)の内側に臨む部分にも、中しんが厚さ方向に押し潰された段潰部(15)が形成され、前記補助罫線(13)の外側に臨む段潰部(14)は、内側に臨む段潰部(15)よりも強く押し潰されて薄くなっており、
    前記差込片(16)を前記差込穴(11)に差し込む際、前記外フラップ(5)を前記中折線(17)に沿って屈曲させると、その屈曲に対する反発により、前記スリット(18)に臨む段差が生じ、前記差込片(16)の先端を前記内フラップ(4)の側端部に押し付けると、前記内フラップ(4)が前記補助罫線(13)に沿って傾斜するように折れ曲がり、前記差込片(16)が前記差込穴(11)へ誘導されて挿入され、前記スリット(18)に臨む段差の端縁と前記差込穴(11)の開口縁とが係合可能な状態となることを特徴とする箱のフラップロック。
  2. 側板(1)及び端板(2)が稜部を介して周方向に連設され、前記側板(1)から内フラップ(4)が、前記端板(2)から外フラップ(5)がそれぞれ延出され、
    前記内フラップ(4)には、差込穴(11)が切込により形成され、前記外フラップ(5)には、先端両側部に差込片(16)が突設され、延出方向の中間部に中折線(17)が入れられ、前記中折線(17)より先端側に外側端からスリット(18)が設けられ、
    前記内フラップ(4)を閉じる方向へ折り曲げ、前記外フラップ(5)を前記中折線(17)に沿って屈曲させつつ閉じる方向へ折り曲げ、前記差込片(16)を前記差込穴(11)に差し込んだ後、前記外フラップ(5)の中折線(17)に沿った屈曲を伸ばすと、前記スリット(18)に臨む段差の端縁と前記差込穴(11)の開口縁とが係合し、前記差込穴(11)から前記差込片(16)が抜け止めされて、前記内フラップ(4)と前記外フラップ(5)とが閉止状態に保持される箱のフラップロックにおいて、
    前記内フラップ(4)には、前記差込穴(11)に臨む部分から先端へかけて、補助罫線(13)が入れられ、前記外フラップ(5)の根元から前記中折線(17)までの寸法よりも、前記中折線(17)から前記差込片(16)の先端までの寸法が小さく設定され、
    前記外フラップ(5)の先端中間部には、その両側の前記差込片(16)より凹入して中央部が弧状に膨出した押圧縁(19)が形成され、前記内フラップ(4)の補助罫線(13)は、前記差込片(16)の前記差込穴(11)への差し込みに際し、前記外フラップ(5)の先端中間部の押圧縁(19)が押し付けられる部位に対応して配置されており、
    前記差込片(16)を前記差込穴(11)に差し込む際、前記外フラップ(5)を前記中折線(17)に沿って屈曲させると、その屈曲に対する反発により、前記スリット(18)に臨む段差が生じ、前記差込片(16)の先端を前記内フラップ(4)の側端部に押し付けると、前記内フラップ(4)が前記補助罫線(13)に沿って傾斜するように折れ曲がり、前記差込片(16)が前記差込穴(11)へ誘導されて挿入され、前記スリット(18)に臨む段差の端縁と前記差込穴(11)の開口縁とが係合可能な状態となることを特徴とする箱のフラップロック。
  3. 側板(1)及び端板(2)が稜部を介して周方向に連設され、前記側板(1)から内フラップ(4)が、前記端板(2)から外フラップ(5)がそれぞれ延出され、
    前記内フラップ(4)には、差込穴(11)が切込により形成され、前記外フラップ(5)には、先端両側部に差込片(16)が突設され、延出方向の中間部に中折線(17)が入れられ、前記中折線(17)より先端側に外側端からスリット(18)が設けられ、
    前記内フラップ(4)を閉じる方向へ折り曲げ、前記外フラップ(5)を前記中折線(17)に沿って屈曲させつつ閉じる方向へ折り曲げ、前記差込片(16)を前記差込穴(11)に差し込んだ後、前記外フラップ(5)の中折線(17)に沿った屈曲を伸ばすと、前記スリット(18)に臨む段差の端縁と前記差込穴(11)の開口縁とが係合し、前記差込穴(11)から前記差込片(16)が抜け止めされて、前記内フラップ(4)と前記外フラップ(5)とが閉止状態に保持される箱のフラップロックにおいて、
    前記内フラップ(4)には、前記差込穴(11)に臨む部分から先端へかけて、補助罫線(13)が入れられ、前記外フラップ(5)の根元から前記中折線(17)までの寸法よりも、前記中折線(17)から前記差込片(16)の先端までの寸法が小さく設定され、
    前記外フラップ(5)の中折線(17)は、中間部から両側端へかけて、前記スリット(18)との間隔が狭くなるように湾曲又は傾斜しており、
    前記差込片(16)を前記差込穴(11)に差し込む際、前記外フラップ(5)を前記中折線(17)に沿って屈曲させると、その屈曲に対する反発により、前記スリット(18)に臨む段差が生じ、前記差込片(16)の先端を前記内フラップ(4)の側端部に押し付けると、前記内フラップ(4)が前記補助罫線(13)に沿って傾斜するように折れ曲がり、前記差込片(16)が前記差込穴(11)へ誘導されて挿入され、前記スリット(18)に臨む段差の端縁と前記差込穴(11)の開口縁とが係合可能な状態となることを特徴とする箱のフラップロック。
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