JP2018095312A - 包装箱 - Google Patents

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Abstract

【課題】外周板の裂けを効果的に抑制する。【解決手段】包装箱10は、複数の側板13A〜13Dを有する外周板12と、外周板12の上端開口18の少なくとも一部を塞いだ上フラップ22A〜22Dとを備える。 第1側板13A〜13Dと上フラップ22A〜22Dには切込線30が形成されている。切込線30は、上フラップ22A〜22Dに形成された第1部分31と、第1側板13A〜13Dに形成された第2部分34とを備える。切込線30によって第2折曲線23の端部には、第1側板13A〜13Dと上フラップ22A〜22Dとを切り離した分離部42が形成されている。【選択図】図3C

Description

本発明は、包装箱に関する。
外周板の上端に蓋を構成するフラップを備える包装箱が知られている。この包装箱に形状が不揃いの物品(例えば野菜)を詰め込み、外周板の上部が内側から外側へ変形すると、隣接するフラップ間に位置する第1折曲線に沿って外周板が裂けることがある。特許文献1には、外周板とフラップとの間の第2折曲線の端部に、第2折曲線に沿って切れ目を設けることで、外周板の変形による裂け防止を図るようにした包装箱が開示されている。
特許5586774号公報
しかしながら、特許文献1の包装箱では、切れ目の一端がフラップ上に位置し、切れ目の他端が第2折曲線上又は外周板上に位置しているため、外周板の裂けを効果的に防ぐことができない。
本発明は、外周板の裂けを抑制可能な包装箱を提供することを課題とする。
本発明は、それぞれ第1折曲線を介して連設された複数の側板を有する外周板と、前記複数の側板のうち第1側板に、前記第1折曲線と交差する方向に延びる第2折曲線を介して連設され、前記外周板の開口の少なくとも一部を塞いだフラップとを備え、前記第1側板と前記フラップとに跨がって切込線が形成されており、前記フラップに形成された前記切込線の第1部分は、前記第2折曲線と間隔をあけて前記フラップの前記第2折曲線と交差する側縁に位置する第1端と、前記第2折曲線上に位置する第2端とを有し、前記第1側板に形成された前記切込線の第2部分は、前記第2端と同一位置に位置する第3端と、前記第3端に対して前記第1折曲線から離れる向きに間隔をあけて前記第2折曲線上に位置する第4端とを有し、前記第3端と前記第4端の間の中間部分が前記第2折曲線と間隔をあけて位置しており、前記切込線によって前記第2折曲線の端部に、前記第1側板と前記フラップとを切り離した分離部が形成されている、包装箱を提供する。
第2折曲線の端部に形成された分離部は、第2部分とフラップとの間に所定幅の空隙を備える。この空隙によって包装箱は、外周板を内側から外側へ変形させる力を効果的に分散できる。よって、第1折曲線への力の集中を抑制できるため、外周板の裂けを抑制できる。
前記切込線は、前記フラップに形成された第3部分を有し、前記第3部分は、前記第4端と同一位置に位置する第5端と、前記第5端に対して前記側縁及び前記第2折曲線から離れる向きに間隔をあけて位置する第6端とを有することが好ましい。外周板に力が加わると、第2折曲線上に位置する第4端から裂けが生じる可能性がある。しかし、この態様によれば、第4端に連続する第3部分が形成されているため、第4端から第1側板又はフラップが裂けることを抑制できる。また、第3部分は、外周板を変形させる力が集中し難いフラップに形成されているため、フラップの裂けを効果的に抑制できる。
前記切込線の前記第2部分は円弧状であることが好ましい。この態様によれば、第1側板に対するフラップの折曲性を向上できるとともに、力を分散させるための空隙を確実に形成できる。
前記第1側板には、前記第1折曲線に対して定められた間隔をあけて補助折曲線が設けられていることが好ましい。また、前記補助折曲線の一端は、前記第2部分の前記第2折曲線から最も離れた頂部に位置していることが好ましい。この態様によれば、補助折曲線によって第1側板を第1折曲線近傍で折曲可能であるうえ、隣接する第1折曲線に沿った側板の折れ曲がり角度が調整可能である。よって、内側から外側へ第1側板を変形させる力が加わった際の裂けを効果的に抑制できる。
前記補助折曲線の全長は、前記第1折曲線の全長よりも短いことが好ましい。ここで、間隔をあけて形成した2以上の罫線からなる補助折曲線の場合、補助折曲線の全長とは全ての罫線の合計寸法である。この態様によれば、第1折曲線に沿って側板を折り曲げる際に、誤って補助折曲線に沿って折れ曲がることを防止できる。よって、補助折曲線を形成することで製函性が損なわれることを防止できる。
本発明の包装箱では、切込線により形成された分離部によって、外周板を内側から外側へ変形させる力を効果的に分散できるため、第1折曲線に沿って外周板が裂けることを抑制できる。
第1実施形態の包装箱を示す斜視図。 包装箱のブランクを示す平面図。 包装箱を形成する段ボールシートを示す断面図。 図2Aの一部拡大図。 図2Cの一部拡大図。 包装箱の一部を示す上方斜視図。 図3Aの下方斜視図。 図3Aの正面図。 図3Aの端面図。 包装箱の変形状態を示す上方斜視図。 図4Aの下方斜視図。 第2実施形態の包装箱のブランクの一部を示す平面図。 第3実施形態の包装箱のブランクの一部を示す平面図。 第4実施形態の包装箱のブランクの一部を示す平面図。 第5実施形態の包装箱のブランクの一部を示す平面図。
以下、本発明の実施の形態を図面に従って説明する。
(第1実施形態)
図1から図4Bは、本発明の第1実施形態に係る包装箱10を示す。図1に示すように、包装箱10は、四角筒状の外周板12の上端開口18を、上フラップ22A〜22Dからなる上蓋21によって開閉可能とした汎用包装箱である。本実施形態では、形状が不揃いの物品(例えば野菜)を詰め込んだ際に、外周板12が裂けることを抑制する。
包装箱10は、紙製の段ボールシート1からなり、汎用の紙器打抜装置であるフレキソグルアによって、図2Aに示す一枚のブランクとして打ち抜かれている。図2Bに示すように、段ボールシート1は、表ライナ2と裏ライナ3との間に波状の中しん4を備える。図2Bのように中しん4が波状に見える状態を段目といい、中しん4が延びる方向を段方向という。また、図2A中、一点鎖線は、肉厚を圧縮するように裏ライナ3の方から罫を入れて形成した汎用罫線を示す。また、ブランク中の実線は、裏ライナ3から表ライナ2にかけて刃を入れて形成した切断線、及び打ち抜きによる形状線(縁)を示す。
図1に示すように、外周板12は、複数(本実施形態では4面)の側板13A〜13Dを備える。そのうち、側板13A,13Cは、同一の長方形状であり、互いに平行に位置するように対向配置されている。側板13B,13Dは、側板13A,13Cよりも横幅が狭い長方形状であり、互いに平行に位置するように対向配置されている。隣接する側板13A,13Cと側板13B,13Dとは、直交方向に配置されている。
図2Aを併せて参照すると、側板13A〜13Dはそれぞれ、第1折曲線15を介して順番に連設されている。左側端の側板13Aには、第1折曲線15を介して貼着板14が連設されている。この貼着板14は、例えば酢酸ビニルエマルジョン系の接着剤によって、右側端の側板13Dに貼着されている。第1折曲線15は汎用罫線からなり、段ボールシート1の段方向に沿って平行に延びている。側板13A,13Cには2個の通気孔16がそれぞれ設けられ、側板13B,13Dには把手孔17が設けられている。
外周板12の上端開口18は上蓋21によって塞がれ、外周板12の下端開口19は下蓋26によって塞がれている。上蓋21は、側板13A〜13Dの上端縁に連設された長方形状の上フラップ22A〜22Dからなる。下蓋26は、側板13A〜13Dの下端縁に連設された長方形状の下フラップ27A〜27Dからなる。上フラップ22A〜22Dと下フラップ27A〜27Dそれぞれの横幅は、連続する側板13A〜13Dの横幅と同様であり、フラップ22A,22C,27A,27Cの横幅の方が、フラップ22B,22D,27B,27Dの横幅よりも長い。
上フラップ22A〜22Dはそれぞれ、汎用罫線からなる第2折曲線23を介して側板13A〜13Dに連設されている。下フラップ27A〜27Dはそれぞれ、汎用罫線からなる第3折曲線28を介して側板13A〜13Dに連設されている。第2折曲線23は、上フラップ22A〜22Dの側縁22a及び第1折曲線15に対して直交する方向に延びている。第3折曲線28は、下フラップ27A〜27Dの側縁27a及び第1折曲線15に対して直交する方向に延びるとともに、第2折曲線23に対して平行に延びている。図2Aに示すブランク状態では、第2折曲線23は全て直線上に位置し、第3折曲線28も全て直線上に位置している。
第2折曲線23から先端22bまでの上フラップ22A〜22Dの突出寸法は、全て同一であり、側板13A,13C間である包装箱10の短手方向の幅寸法の半分未満に設定されている。第3折曲線28から先端27bまでの下フラップ27A〜27Dの突出寸法は、全て同一であり、包装箱10の短手方向の幅寸法の丁度半分に設定されている。
図1に示すように、この包装箱10を使用する際には、例えば下フラップ27A〜27Dの一端が隣接する下フラップ27B〜27Aの他端の外側に重なるように、折り曲げる。詳しくは、側板13Dに対して下フラップ27Dを折り曲げた後、側板13Aに対して下フラップ27Aを折り曲げる。その後、側板13Bに対して下フラップ27Bを折り曲げた後、側板13Cに対して下フラップ27Cを折り曲げる。そして、下フラップ27Cの端を下フラップ27Dの内側に差し込む。これにより外周板12の下端開口19が下フラップ27A〜27Dによって閉塞される。
次に、包装箱10内に物品を収容した後、上フラップ22A〜22Dによって外周板12の上端開口18を塞ぐ。外周板12の上端開口18を塞ぐ際には、側板13Dに対して上フラップ22Dを折り曲げた後、側板13Aに対して上フラップ22Aを折り曲げる。その後、側板13Bに対して上フラップ22Bを折り曲げた後、側板13Cに対して上フラップ22Cを折り曲げる。そして、上フラップ22Cの端を上フラップ22Dの内側に配置する。これにより、それぞれの上フラップ22A〜22Dによって外周板12の上端開口18の一部が塞がれる。
なお、下蓋26は、横幅が短い下フラップ27B,27Dを折り曲げた後、横幅が長い下フラップ27A,27Cを折り曲げ、これらの重なり部分を接着剤等によって固着してもよい。上蓋21も下蓋26と同様に、横幅が短い上フラップ22B,22Dを折り曲げた後、横幅が長い上フラップ22A,22Cを折り曲げ、これらの重なり部分を接着剤等によって固着してもよい。
包装箱10に形状が不揃いの物品を詰め込むと、図3Aに示すように、外周板12に内側から外側へ押し出す力Fが加わる。この場合、第1折曲線15の上端には外方横向きに広がる力が作用するため、第1折曲線15に沿って側板13A〜13Dが裂けることがある。この裂けは、上フラップ22A〜22Dによって上端開口18を閉じる際、又は上フラップ22A〜22Dで上端開口18を閉じた後に生じる。この問題を防止するために、本実施形態の包装箱10には、切込線30と補助折曲線45とが設けられている。
(切込線の詳細)
図1及び図2Aに示すように、包装箱10には、複数の側板13A〜13Dのうち、貼着板14が貼着された側板13Dの側部を除き、全ての側板13A〜13Dと上フラップ22A〜22Dのコーナー部分に切込線30が設けられている。即ち、本実施形態では、全ての側板13A〜13Dが、上フラップ22A〜22Dと切込線30とを備える第1側板である。
図2Cから図3Dに示すように、切込線30は、上フラップ22A〜22Dと側板13A〜13Dとに跨がって延びる円弧形状の切断線からなる。図2Dに最も明瞭に示すように、切込線30は、上フラップ22A〜22Dに形成された第1部分31と、側板13A〜13Dに形成された第2部分34と、上フラップ22A〜22Dに形成された第3部分38とを備える。
第1部分31は、上フラップ22A〜22Dの側縁22aに位置する第1端32と、第2折曲線23上に位置する第2端33とを備え、側板13A〜13Dに向けて湾曲した所定曲率の円弧状である。第1端32は、第2折曲線23と所定の間隔をあけて位置している。第2端33は、側縁22aよりも上フラップ22A〜22Dの中央側に位置するように、第1端32に対して第1折曲線15から離れる向きに所定の間隔をあけて位置している。
第2部分34は、第2折曲線23上に位置する第3端35と第4端36とを備え、第1部分31と同一曲率で湾曲した円弧状である。第3端35は、第1部分31の第2端33と同一位置に位置している。第4端36は、第3端35よりも側板13A〜13Dの中央側に位置するように、第3端35に対して第1折曲線15から離れる向きに間隔をあけて位置している。この第2部分34の第3端35と第4端36の間の中間部分は、所定の間隔をあけて位置している。
第3部分38は、第2折曲線23上に位置する第5端39と、上フラップ22A〜22D上に位置する第6端40とを備え、第1部分31及び第2部分34と同一曲率で湾曲した円弧状である。第5端39は、第4端36と同一位置に位置している。第6端40は、第5端39よりも上フラップ22A〜22Dの中央側に位置するように、第5端39に対して側縁22a及び第2折曲線23から離れる向きに間隔をあけて位置している。
本実施形態の切込線30は、第3部分38に連続する破止部41を更に備える。この破止部41は、第6端40に連続し、上フラップ22A〜22Dの先端かつ側縁22aに向けて、概ねC字形状に湾曲している。
切込線30によって第2折曲線23の端部には、側板13A〜13Dと上フラップ22A〜22Dとを切り離した分離部42が形成されている。図3Bから図3Dに示すように、分離部42は、第2部分34の円弧縁の上方に所定幅の空間を備える。この空間によって側板13A〜13D又は上フラップ22A〜22Dには、単独で移動可能な余裕(遊び)が得られる。よって、図3A、図4A及び図4Bに示すように、外周板12を内側から外側へ変形させる力が加わっても、その力を効果的に分散できる。その結果、第1折曲線15又は第2折曲線23への力の集中を抑制できるため、外周板12の裂けを抑制できる。また、外周板12の上端開口18を塞ぐ際の折曲性も向上するため、封緘時の作業性を向上できる。
切込線30に第3部分38を形成しない場合、外周板12に力が加わると第2折曲線23上の第4端36から裂けが生じる可能性がある。しかし、本実施形態では、第4端36に連続する第3部分38が形成されているため、第4端36から側板13A〜13D又は上フラップ22A〜22Dが裂けることを抑制できる。また、第3部分38は、力が集中し難い上フラップ22A〜22Dに形成されているため、上フラップ22A〜22Dの裂けを効果的に抑制できる。しかも、第3部分38の第6端40には破止部41が形成されているため、上フラップ22A〜22Dの裂けを防止できる。
図2Dを参照すると、切込線30の第1端32と、第2部分34の第2折曲線23から最も離れた頂部37とは、定められた間隔D1をあけて位置している。一方、切込線30は、側板13A〜13D、貼着板14、上フラップ22A〜22D、下フラップ27A〜27D、及び折曲線15,23,28の形成後、フレキソグルアに配置した部分型によって形成される。一般的に、部分型による切断線の形成はブランクの搬送過程で行われるため、形成位置に誤差が生じることがある。しかし、本実施形態の切込線30は、第1端32から頂部37までの間隔D1と、第1端32から第6端40までの横幅Wとを備えている。そのため、形成位置に多少の誤差が生じても、切込線30を上フラップ22A〜22Dと側板13A〜13Dとに跨がって形成することができる。
(補助折曲線の詳細)
図1及び図2Aに示すように、補助折曲線45は、切込線30と同様に、貼着板14が貼着された側板13Dの側部を除き、全ての側板13A〜13Dに形成されている。補助折曲線45は汎用罫線からなり、第1折曲線15に対して定められた間隔D2をあけて側板13A〜13Dに形成されている。図2C及び図2Dを参照すると、補助折曲線45は、一端が切込線30の第2部分34の頂部37に位置し、この頂部37から第1折曲線15に沿って平行に延びている。この補助折曲線45に沿って側板13A〜13Dを折曲(変形)可能とすることで、第1折曲線15に加わる力を低減する。
ここで、包装箱10は、側板13B上に側板13Aが位置するように第1折曲線15に沿って折り曲げた後、側板13C上に側板13Dが位置するように第1折曲線15に沿って折り曲げ、貼着板14と側板13Dとを貼着した状態で出荷される。この製函作業までが、フレキソグルアによって自動で行われる。
第1折曲線15と補助折曲線45の間隔D2が狭い場合、上述した製函時に誤って補助折曲線45に沿って折れ曲がることがある。また、間隔D2が狭い場合、第1折曲線15と補助折曲線45とが太い1本の折曲線と実質的に同じになるため、包装箱10の上下方向の耐圧強度が低下する。一方、間隔D2が広い場合、内側から外側へ力が加わった際に、補助折曲線45に沿って側板13A〜13Dが折れ曲がらず、第1折曲線15に力が集中する。よって、間隔D2は、狭すぎても広すぎても好ましくない。そのため、補助折曲線45は、第1折曲線15に対する間隔D2が5mm以上50mm以下の範囲に設けることが好ましく、本実施形態では15mmとしている。これにより、製函時や封緘時に問題が生じることを防止している。
補助折曲線45に沿った製函時の折れ曲がりは、間隔D2だけでなく、補助折曲線45の全長にも関連がある。即ち、補助折曲線45の全長が第1折曲線15の全長と同等である場合、製函時に補助折曲線45に沿って折れ曲がることがある。そこで、本実施形態では、図1及び図2Aに示すように、補助折曲線45の他端が、概ね第1折曲線15の全長の半分に位置させ、補助折曲線45の全長を第1折曲線15の全長の半分に設定している。同一線上に補助折曲線45が形成されていない部分を確保し、その部分の剛性(腰)低下を防止することで、補助折曲線45に沿った側板13A〜13Dの折れ曲がりを防止している。
図3A、図4A及び図4Bに示すように、このようにした包装箱10は、補助折曲線45によって側板13A〜13Dを第1折曲線15の近傍で折曲可能であるうえ、隣接する側板13A〜13Dの第1折曲線15に沿った折曲角度を調整可能である。よって、外周板12を内側から外側へ変形させる力が加わった際の裂けを効果的に抑制できる。また、製函時に誤って補助折曲線45に沿って折れ曲がることが無いため、補助折曲線45を形成することで製函性が損なわれることを防止できる。
(第2実施形態)
図5は第2実施形態の包装箱10のブランクを示す。この包装箱10では、切込線30全体をV字形状としている。切込線30以外の構成は第1実施形態と同一である。切込線30は、直線状の第1部分31と、V字状の第2部分34と、直線状の第3部分38と、破止部41とを備えている。第1部分31は、上フラップ22A〜22Dの側縁22aに位置する第1端32と、第2折曲線23上に位置する第2端33とを備える。第2部分34は、第2折曲線23上に間隔をあけて位置する第3端35と第4端36とを備える。第3部分38は、第2折曲線23上に位置する第5端39と、上フラップ22A〜22D上に位置する第6端40とを備える。第1部分31の延長である第2部分34の第1直線部分34aと、第3部分38の延長である第2部分34の第2直線部分34bの交点は、頂部37を構成する。
(第3実施形態)
図6は第3実施形態の包装箱10のブランクを示す。この包装箱10では、切込線30全体を概ね逆台形状としている。切込線30以外の構成は第1実施形態と同一である。切込線30は、直線状の第1部分31と、概ねU時状の第2部分34と、直線状の第3部分38と、破止部41とを備えている。第1部分31と第3部分38とは、第2実施形態と同様に、第1端32、第2端33、第5端39、及び第6端40を備える。第2部分34は、第2折曲線23上に間隔をあけて位置する第3端35と第4端36とを備える。この第2部分34は、第1部分31の延長である第1直線部分34aと、第3部分38の延長である第2直線部分34bと、第1直線部分34aと第2直線部分34bとを連続する第3直線部分34cとを備える。第3直線部分34cの中央は頂部37を構成する。
このようにした第2実施形態と第3実施形態とは、第1実施形態と同様に、第2折曲線23の端部に空隙を有する分離部を形成できる。よって、第1実施形態と同様の作用及び効果を得ることができる。また、切込線30は、図2Cに示す円弧状、図5に示すV字状、及び図6に示す逆台形状に限らず、希望に応じて変更が可能である。
(第4実施形態)
図7は第4実施形態の包装箱10のブランクを示す。この包装箱10では、補助折曲線45を側板13A〜13Dの上部と下部の2箇所に設けている。補助折曲線45以外の構成は第1実施形態と同一である。補助折曲線45は、切込線30の頂部37から第1折曲線15に沿って下向きに延びる第1補助線45aと、第3折曲線28から第1折曲線15に沿って上向きに延びる第2補助線45bとを備える。第1補助線45aと第2補助線45bとは汎用罫線からなり、間隔をあけて直線上に位置している。第1補助線45aの全長と第2補助線45bの全長とを合わせた合計寸法は、第1折曲線15の全長の半分に設定されている。
(第5実施形態)
図8は第5実施形態の包装箱10のブランクを示す。この包装箱10では、補助折曲線45を側板13A〜13Dの上下間の中央部分に設けている。補助折曲線45以外の構成は第1実施形態と同一である。補助折曲線45は、汎用罫線からなり、その全長は第1折曲線15の全長の半分に設定されている。
このようにした第4実施形態と第5実施形態とは、外周板12を内側から外側へ変形させる力が加わった際に、第1実施形態と同様に、補助折曲線45に沿って側板13A〜13Dが折曲可能であり、第1折曲線15に沿った側板13A〜13Dの折曲角度も調整可能である。よって、第1実施形態と同様の作用及び効果を得ることができる。このように、補助折曲線45を構成する補助線の数、及び補助折曲線45の形成位置は、希望に応じて変更が可能である。
なお、本発明の包装箱10は、前記実施形態の構成に限定されず、種々の変更が可能である。
例えば、切込線30と補助折曲線45とは、対向する側板13A,13Cと上フラップ22A,22Cだけに設けてもよい。また、上フラップ22A,22C自体も側板13A,13Cだけに設けてもよい。また、4枚の側板13A〜13Dのうち、1面の側板だけに上フラップ、及び切込線を設けてもよい。補助折曲線45も、所定の側板だけに設けてもよい。
切込線30は、第3部分38を設けなくてもよい。補助折曲線45は、2以上の汎用罫線を断続的に設けた構成であってもよいし、汎用罫線以外の罫線(例えばリード罫等)であってもよい。また、補助折曲線45は、第1折曲線15の一側の設定間隔D2内に2以上形成されてもよい。さらに、第1折曲線15の一側に切込線30を設け、第1折曲線15の他側に補助折曲線45を設けてもよく、その組み合わせは希望に応じて変更が可能である。
そして、包装箱10は、八枚の側板13を連設した平面視八角形状としてもよく、三枚以上の多角形状であればよい。また、包装箱10の下端開口は、別体の下蓋によって塞いでもよい。さらに、包装箱10は、紙製の段ボールシートに限らず、樹脂製の段ボールシートによって形成してもよし、単層の厚紙や樹脂シートにより形成してもよい。
1…段ボールシート
2…表ライナ
3…裏ライナ
4…中しん
10…包装箱
12…外周板
13A〜13D…側板
14…貼着板
15…第1折曲線
16…通気孔
17…把手孔
18…上端開口
19…下端開口
21…上蓋
22A〜22D…上フラップ
22a…側縁
22b…先端
23…第2折曲線
26…下蓋
27A〜27D…下フラップ
27a…側縁
27b…先端
28…第3折曲線
30…切込線
31…第1部分
32…第1端
33…第2端
34…第2部分
34a…第1直線部分
34b…第2直線部分
34c…第3直線部分
35…第3端
36…第4端
37…頂部
38…第3部分
39…第5端
40…第6端
41…破止部
42…分離部
45…補助折曲線
45a…第1補助線
45b…第2補助線

Claims (6)

  1. それぞれ第1折曲線を介して連設された複数の側板を有する外周板と、
    前記複数の側板のうち第1側板に、前記第1折曲線と交差する方向に延びる第2折曲線を介して連設され、前記外周板の開口の少なくとも一部を塞いだフラップとを備え、
    前記第1側板と前記フラップとに跨がって切込線が形成されており、
    前記フラップに形成された前記切込線の第1部分は、前記第2折曲線と間隔をあけて前記フラップの前記第2折曲線と交差する側縁に位置する第1端と、前記第2折曲線上に位置する第2端とを有し、
    前記第1側板に形成された前記切込線の第2部分は、前記第2端と同一位置に位置する第3端と、前記第3端に対して前記第1折曲線から離れる向きに間隔をあけて前記第2折曲線上に位置する第4端とを有し、前記第3端と前記第4端の間の中間部分が前記第2折曲線と間隔をあけて位置しており、
    前記切込線によって前記第2折曲線の端部に、前記第1側板と前記フラップとを切り離した分離部が形成されている、包装箱。
  2. 前記切込線は、前記フラップに形成された第3部分を有し、
    前記第3部分は、前記第4端と同一位置に位置する第5端と、前記第5端に対して前記側縁及び前記第2折曲線から離れる向きに間隔をあけて位置する第6端とを有する、請求項1に記載の包装箱。
  3. 前記切込線の前記第2部分は円弧状である、請求項1又は2に記載の包装箱。
  4. 前記第1側板には、前記第1折曲線に対して定められた間隔をあけて補助折曲線が設けられている、請求項1から3のいずれか1項に記載の包装箱。
  5. 前記補助折曲線の一端は、前記第2部分の前記第2折曲線から最も離れた頂部に位置している、請求項4に記載の包装箱。
  6. 前記補助折曲線の全長は、前記第1折曲線の全長よりも短い、請求項4又は5に記載の包装箱。
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