JP7262676B2 - 空調機 - Google Patents

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Description

本開示は、空調機に関し、特に、複数の系統を有する給電システムに配置される空調機に関する。
近年では、災害対策および安定したシステムの稼働を目的として、データセンターの需要が高まっている。データセンターとは、サーバを安全に保管および運用するための施設および建物の総称である。データセンターには、例えば、携帯電話の交換局などのサーバが設置される。データセンターは、地震などの災害に強い構造を有しているだけでなく、情報セキュリティに対しても堅牢である。そのため、多くの企業においては、自社にサーバを設置するよりも、データセンターにサーバを保管した方がメリットが大きい。
データセンターでは、サーバの温度上昇を抑えるため、冷房運転を一日中行う必要がある。また、一般に、空調機は、商用電源などの交流電源に接続されて使用されるが、近年、直流給電される空調機が開発されている。
直流給電においては、電源側から負荷に対して、直流電圧での給電が行われる。しかしながら、現状のデータセンター等においては、交流給電を行っているため、以下の(1)~(4)の処理を行って、交流電源から負荷への給電を行っている。
(1)データセンターに設置された電源装置が、商用電源などの交流電源から配電される交流電圧を直流電圧に変換する。このとき、変換後の直流電流が流れる直流系統には、バッテリーおよび太陽光発電等が並列接続されている。
(2)その後、当該電源装置において、直流電圧が交流電圧に再変換され、空調機などの各負荷へ供給される。
(3)各負荷において、電源装置からの交流電圧が直流電圧に変換される。
(4)さらに、各負荷において、各負荷に設けられた圧縮機等の装置をモータ駆動するために、直流電圧が交流電圧に再変換される。
ここで、もし、上記(2)の電源装置における直流電圧から交流電圧への変換処理を削減することができれば、変換ロスを低減することができる。そのため、消費電力の多いデータセンター等では、上記(2)の処理が削減できる直流給電システムが特に有効である。直流給電システムにおいては、電源装置から負荷に対して直流電圧で給電するため、リプル電圧がなく、安定した直流電圧の供給が可能である。
また、商用電源で停電が発生した場合においても、負荷の動作継続が望ましい。特に、データセンターで稼働する空調機においては、瞬時停電発生時においても動作を継続的に行うよう、高い信頼性が求められている。そこで、そのような空調機は、瞬時停電の発生に備えて、エネルギーを蓄えておく必要がある。当該エネルギーにより、空調機に設けられた圧縮機およびファン用モータ等の各装置への電力の供給を継続することができる。そのため、空調機内の直流回路の正極(P)-負極(N)間には、各装置の継続動作に必要な電力が蓄電できる容量を備えた電解コンデンサが設置されている。また、電源投入時および電源電圧上昇時に、電解コンデンサへの過大な突入電流が発生することから、突入電流対策として、インダクタが配置されている。
さらに、複数系統を有する直流給電システムにおいては、各系統遮断器がONの状態で各系統機器が運転中に上位遮断器をOFFとしたとき、各系統機器内のインダクタの自己誘導により逆起電力が発生し、そのエネルギーが系統間で影響するという問題がある。
そこで、従来の直流電流遮断回路では、インダクタに対して、整流素子であるダイオードを逆並列接続することで、インダクタの自己誘導により発生した逆起電力が他系統に与える影響を抑制している。また、他系統から受ける影響は、逆潮流防止ダイオードを設けることにより抑制している(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の従来の直流電流遮断回路には、複数のコンデンサを備えた蓄電回路が設けられている。蓄電回路の一端は正極直流電流路に接続され、蓄電回路の他端は負極直流電流路に接続されている。また、正極直流電流路の入力端子の後段に、溶断遮断器であるヒューズが直列接続されている。蓄電回路とヒューズとの間には、インダクタとダイオードとの上述した並列接続回路が直列接続されている。また、負極直流電流路の入力端子の後段には、電流路と同じ向きに、逆潮流防止ダイオードが接続されている。
特許文献1に記載の従来の直流電流遮断回路では、インダクタの自己誘導により発生した逆起電力は、インダクタとダイオードとの閉回路で還流されるので、他系統に与える影響が抑制される。また、他系統からの影響は、逆潮流防止ダイオードにより抑制される。
特開2010-153368号公報
しかしながら、特許文献1に記載の従来の直流電流遮断回路では、逆潮流防止ダイオードを用いているため、定常状態での当該ダイオードによる損失が発生してしまうという課題があった。
また、特許文献1においては、直流電流遮断回路を空調機に対して設置することは意図されていない。ましてや、特許文献1においては、直流電流遮断回路をデータセンターに設置する空調機に対して設置することは全く意図されていない。データセンターにおいては消費電力が多いため、定常状態での損失が大きな問題となる。
また、特許文献1において、損失を減らすために、逆潮流防止ダイオードを削除した場合について考える。逆潮流防止ダイオードが設けられていない直流電流遮断回路を、複数系統が接続された直流給電システムに接続する。このとき、各系統遮断器がONの状態で各系統機器が運転中に、各系統に共通の上位遮断器がOFFされると、他系統機器のインダクタによる逆起電力の影響を受け、電解コンデンサ等の有極性素子が破損する可能性がある。従って、特許文献1においては、逆潮流防止ダイオードを削除することはできない。
本開示は、かかる課題を解決するためになされたものであり、定常状態での損失を低減させ、インダクタの逆起電力が他系統に与える影響を抑制し、また、他系統からの逆起電力の影響を抑制することが可能な、空調機を得ることを目的とする。
本開示に係る空調機は、直流電源に接続される空調機であって、前記直流電源は、並列に設けられた複数の系統に接続され、前記空調機は、前記複数の系統のうちの第1系統内に配置され、前記空調機は、電力を消費する第1負荷と、前記第1負荷に対して並列に接続され、前記直流電源の停電発生時に前記第1負荷に供給する電力を蓄電する第1コンデンサと、前記直流電源の正極側と前記第1負荷との間を接続する第1正極電流路に直列接続され、前記直流電源の電源電圧上昇時に発生する突入電流を抑制する第1インダクタと、前記第1インダクタに逆並列接続され、前記第1インダクタで発生した逆起電力によって流れる電流を還流させる、第1ダイオードと、前記第1コンデンサに逆並列接続され、前記複数の系統のうちの前記第1系統とは異なる第2系統に設けられた第2インダクタで発生した逆起電力によって前記第1系統に向かって流れる電流の一部分をバイパスさせる、第2ダイオードとを備えたものである。
本開示に係る空調機によれば、定常状態での損失を低減させ、インダクタの逆起電力が他系統に与える影響を抑制し、また、他系統からの逆起電力の影響を抑制することができる。
実施の形態1に係る空調機1が設置されるデータセンター100の構成の一例を示す斜視図である。 実施の形態1に係る空調機1が設けられた直流給電システム200の構成を示す構成図である。 実施の形態2に係る空調機1Aが設けられた直流給電システム200の構成を示す構成図である。 実施の形態2に係る空調機1Aの変形例を示す構成図である。 実施の形態3に係る空調機1Cが設けられた直流給電システム200の構成を示す構成図である。 実施の形態3に係る空調機1Dが設けられた直流給電システム200の変形例の構成を示す構成図である。
以下、本開示に係る空調機の実施の形態について図面を参照して説明する。本開示は、以下の実施の形態に限定されるものではなく、本開示の主旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。また、本開示は、以下の実施の形態およびその変形例に示す構成のうち、組み合わせ可能な構成のあらゆる組み合わせを含むものである。また、各図において、同一の符号を付したものは、同一の又はこれに相当するものであり、これは明細書の全文において共通している。なお、各図面では、各構成部材の相対的な寸法関係または形状等が実際のものとは異なる場合がある。
実施の形態1.
実施の形態1に係る空調機1は、例えば、データセンターに設置される直流電源対応型の空調機である。図1は、実施の形態1に係る空調機1が設置されるデータセンター100の構成の一例を示す斜視図である。図1は、データセンター100の単なる一例であり、データセンター100の構成は、これに限定されない。
[データセンター100の構成]
データセンター100には、図1に示すように、サーバルーム101が設けられている。サーバルーム101には、空調機1が設けられている。空調機1は、室内ユニット1aと室外ユニット1bとを有している。室内ユニット1aはサーバルーム101内に配置され、室外ユニット1bはサーバルーム101の外部に配置されている。室外ユニット1bは、例えば建物の屋上などの屋外に設置される。室内ユニット1aと室外ユニット1bとは冷媒配管125を介して接続されている。なお、図1においては、サーバルーム101に、2つの空調機1が設けられているが、空調機1の個数は、1個でもよいし、3個以上であってもよい。空調機1は、サーバルーム101の室内空間に対する冷房を行う。サーバルーム101では、サーバルーム101に設置されたサーバ7の温度上昇を抑えるため、冷房運転を一日中行う必要がある。また、直流電源20の瞬時停電発生時においても、空調機1の動作を継続的に行う必要がある。
また、図1に示すように、電源装置2が設置されている。電源装置2は、サーバルーム101の外部に設けられていてもよく、あるいは、サーバルーム101の内部に設けられていてもよい。電源装置2の設置位置に関しては、特に限定されない。また、図1においては、1つの電源装置2が設けられているが、電源装置2の個数は、2つ以上であってもよい。電源装置2は、空調機1およびサーバ7に接続され、空調機1およびサーバ7に対して電力を供給する。
また、サーバルーム101には、複数のサーバラック3が設けられている。これらのサーバラック3の中には、サーバ7が収容される。サーバラック3は、ハウジングラックとも呼ばれる。サーバラック3は、耐震構造と排熱性能を有している。サーバラック3は、列を形成するように、並んで配置される。図1の例では、サーバラック3が4列に配置されているが、列の個数は、これに限定されない。列と列との間には、一定の空隙が設けられている。当該空隙には、空調機1からの冷風が流れるため、サーバラック3内のサーバ7が効率よく冷却される。
また、図1に示すように、データセンター100には、オペレーションルーム102が設けられている。オペレーションルーム102には、複数の端末装置4が設置されている。オペレーションルーム102には、運用オペレータが、例えば24時間体制で常駐し、データセンター100の監視および運用作業を実施する。
さらに、データセンター100には、サーバルーム101およびオペレーションルーム102への入室および退室を管理する入退室管理システム5が設けられている。データセンター100では、入退室管理システム5により、建物の入口からサーバルーム101までに、複数回のセキュリティチェックが実施される。入退室管理システム5は、例えば、有人受付、セキュリティゲート、監視カメラ、および、生体認証システムなどを含む。
また、データセンター100のサーバルーム101およびオペレーションルーム102には、二重床6が設けられている。二重床6は、2枚の床板6aおよび6bから構成される。床板6aと床板6bとの間には、ネットワーク配線の敷設、および、種々の機器の設置が可能である。さらに、床板6aと床板6bとの間に、空調機1からの冷気を送風させることで、床からもサーバ7を冷却することができる。二重床6は、空調機1からの冷気を送風する送風部を構成する。二重床6を構成する床板6aおよび6bは、例えば、アルミニウム製の板金である。また、上側の床板6aの少なくとも一部分に、網目状の吹出口を設けるようにしてもよい。その場合には、サーバ7に対して床板から直接冷気を送風することができるため、さらに、冷却効率が向上する。なお、図1では、天井の図示を省略しているが、データセンター100の天井を、二重床6と同様の目的のために、二重天井にしてもよい。その場合、二重天井は、二重床6と同様に、空調機1の送風部を構成する。
[直流給電システム200]
図2は、実施の形態1に係る空調機1が設けられた直流給電システム200の構成を示す構成図である。図2に示すように、直流給電システム200は、複数の系統を有している。一般に、「系統」とは、電力の供給から消費までを行う設備全体を意味する。ここでは、図2に示すように、後述する第2遮断器41から空調機1までを「第1系統」と呼び、後述する第3遮断器42から第2系統機器30までを「第2系統」と呼ぶ。第1系統には、第1機器に配置された第1系統機器として、実施の形態1に係る空調機1が設けられている。第2系統には、第2系統機器30が設けられている。空調機1は、直流電源対応型の空調機である。図2の例では、系統の個数が2個であるが、系統の個数は3以上であってもよい。
直流給電システム200は、図1に示す電源装置2に接続されている。電源装置2には、図2に示す直流電源20が設けられている。直流給電システム200は、直流電源20からの直流電圧によって電力が供給される。直流給電システム200は、図2に示すように、第1遮断器40と、第2遮断器41と、第3遮断器42とを有している。第1遮断器40は、直流電源20に接続されている。第2遮断器41は、第1系統に対して設けられた第1系統遮断器である。第2遮断器41は、第1遮断器40と空調機1との間に直列接続されている。一方、第3遮断器42は、第2系統に対して設けられた第2系統遮断器である。第3遮断器42は、第1遮断器40と第2系統機器30との間に直列接続されている。
第1遮断器40は、第2遮断器41および第3遮断器42の上位遮断器である。すなわち、第2遮断器41および第3遮断器42は、第1遮断器40の後段に接続されている。第1遮断器40は、第2遮断器41および第3遮断器42に対して共通に設けられている。第2遮断器41および第3遮断器42は、直流電源20に対して、第1遮断器40を介して、並列に接続されている。
また、図2に示すように、直流電源20の正極側は正極電流路21に接続され、直流電源20の負極側は負極電流路22に接続されている。正極電流路21は、分岐点23で2つに分岐されている。分岐された一方は、後述する第1正極電流路10で、他方は、後述する第2正極電流路31である。また、負極電流路22は、分岐点24で2つに分岐されている。分岐された一方は、後述する第1負極電流路11で、他方は、後述する第2負極電流路32である。なお、図2では、直流電源20に接続された複数の系統のうち、空調機1が設けられた第1系統と、第2系統機器30が設けられた第2系統のみを示している。そのため、分岐点23および24で、正極電流路21および負極電流路22が、それぞれ2つに分岐されるとして説明した。しかしながら、その場合に限らず、直流給電システム200にN個の系統が設けられている場合には、分岐点23および24で、正極電流路21および負極電流路22が、それぞれ、N個ずつに分岐される。
[空調機1]
空調機1は、上述したように、直流電源対応型の空調機である。空調機1には、直流電源20からの直流電力が供給される。空調機1には、図2に示すように、第1正極電流路10と、第1負極電流路11とが設けられている。また、空調機1には、第1インダクタL11と、第1コンデンサC11と、第1ダイオードD11と、第2ダイオードD12と、第1負荷12とが設けられている。
[第1正極電流路10]
第1正極電流路10は、第1遮断器40および第2遮断器41を介して、直流電源20の正極側に接続された正極電流路21に接続されている。第1正極電流路10は、直流電源20の正極側と第1負荷12とを電気的に接続している。
[第1負極電流路11]
第1負極電流路11は、第1遮断器40および第2遮断器41を介して、直流電源20の負極側に接続された負極電流路22に接続されている。第1負極電流路11は、直流電源20の負極側と第1負荷12とを電気的に接続している。
[第1インダクタL11]
第1インダクタL11は、第1正極電流路10に直列接続されている。すなわち、第1インダクタL11は、図2に示すように、第1正極電流路10に対して直列に挿入されている。第1インダクタL11は、第1コンデンサC11への突入電流対策として設けられている。直流電源20の電源投入時および電源電圧上昇時に、第1コンデンサC11に対する過大な突入電流が発生する。第1インダクタL11は、第1コンデンサC11に流れ込む当該突入電流を抑制する。すなわち、第1インダクタL11が有するインダクタンスによるリアクタンスによって、電荷が蓄積されていない第1コンデンサC11への突入電流が抑制される。
[第1コンデンサC11]
第1コンデンサC11は、第1インダクタL11の後段に設けられている。第1コンデンサC11の正極側は、第1正極電流路10に接続され、第1コンデンサC11の負極側は、第1負極電流路11に接続されている。第1コンデンサC11は、例えば、電解コンデンサである。第1コンデンサC11は、瞬時停電などの直流電源20の停電時に、第1負荷12に供給する電力を蓄電している。第1コンデンサC11は、直流電源20の停電時に、空調機1に設けられた圧縮機などの各装置が継続動作するために必要な電力が貯蓄できる容量を備えている。
[第1ダイオードD11]
第1ダイオードD11は、第1インダクタL11に逆並列接続されている。すなわち、第1ダイオードD11のカソードが、第1インダクタL11の直流電源20側の第1端に接続され、第1ダイオードD11のアノードが、第1インダクタL11の第1負荷12側の第2端に接続されている。第1ダイオードD11は、第1インダクタL11の逆起電力VL11が発生したときに、当該逆起電力VL11による影響を他系統に与えることを防止する。図2に示す直流給電システム200において、空調機1および第2系統機器30が運転中に、第1遮断器40と第2遮断器41との間もしくは第1遮断器40と第3遮断器42との間における短絡事故の発生等による過電流遮断動作または手動操作などにより、第1遮断器40がOFFになると、第1インダクタL11の自己誘導により、逆起電力VL11が発生する。このとき、逆起電力VL11によって流れる電流を、第1インダクタL11および第1ダイオードD11で構成される閉回路で還流させる。これにより、当該電流が、第2系統機器30に流れ込むことを防止できる。
[第2ダイオードD12]
第2ダイオードD12は、第1コンデンサC11に逆並列接続されている。第2ダイオードD12のカソードが、第1正極電流路10を介して、第1コンデンサC11の正極側に接続され、第2ダイオードD12のアノードが、第1負極電流路11を介して、第1コンデンサC11の負極側に接続されている。第2系統機器30に設けられた後述する第2インダクタL21の逆起電力VL21が発生したときに、第2ダイオードD12は、当該逆起電力VL21による影響を空調機1が受けることを抑制する。第2インダクタL21の逆起電力VL21によって流れる電流は、第1コンデンサC11に逆向きに流れ込む。このとき、当該電流の一部分を第2ダイオードD12にバイパスさせることで、第1コンデンサC11に逆向きに印加される電圧は、第2ダイオードD12の順方向電圧降下分に抑制される。これにより、第1コンデンサC11の破損を防止することができる。
[第1負荷12]
第1負荷12は、第1コンデンサC11の後段に設けられている。第1負荷12は、電力を消費する負荷である。第1負荷12の一端は、第1正極電流路10に接続され、第1負荷12の他端は、第1負極電流路11に接続されている。第1負荷12は、例えば、冷媒回路120における圧縮機用モータ、または、ファン用モータである。第1負荷12が冷媒回路120の場合、図2に示すように、例えば、圧縮機121、2つの熱交換器122および123、および、膨張弁124が、冷媒配管125を介して接続されて構成されている。冷媒回路120は、さらに、四方弁、および、アキュムレータなどを、必要に応じて有していてもよい。
圧縮機121は、低圧のガス冷媒を吸入して圧縮し、高圧のガス冷媒として吐出する。圧縮機121は、圧縮機121を駆動する圧縮機用モータ121aを有している。圧縮機121は、例えば、インバータ圧縮機である。インバータ圧縮機は、インバータ回路などの制御により、単位時間あたりに送り出す冷媒の量を変化させることができる。インバータ回路は、圧縮機用モータ121aの駆動を制御する。
2つの熱交換器122および123のそれぞれは、伝熱管とフィンとを有している。熱交換器122および123は、例えば、フィンアンドチューブ式熱交換器である。熱交換器122および123のそれぞれは、伝熱管の内部を流れる冷媒と、伝熱管の外部を流れる空気との間の熱交換を行う。当該空気は、送風ファン126によって、熱交換器122および123に対して送風される。熱交換器122および123は、一方が蒸発器として機能し、他方が凝縮器として機能する。熱交換器122は室外ユニット1bに配置され、熱交換器123は室内ユニット1aに配置されている。空調機1が冷房運転中には、室外ユニット1bに配置された熱交換器122が凝縮器として機能し、室内ユニット1aに配置された熱交換器123が蒸発器として機能する。
熱交換器122および123には、それぞれ、送風ファン126が設置されている。送風ファン126は、熱交換器122および123に対して、送風を行う。送風ファン126は、回転翼126aと、回転翼126aを回転させるファン用モータ126bとから構成されている。
膨張弁124は、凝縮器で液化した冷媒を蒸発器で蒸発しやすいように、流入された液冷媒を絞り作用により減圧させて流出する。膨張弁124は、減圧装置である。また、膨張弁124は、蒸発器の負荷に応じた適切な冷媒量を維持するように、冷媒量を調整する。膨張弁124は、例えば、電子膨張弁から構成される。膨張弁124は、図2に示すように、2つの熱交換器122および123との間に、冷媒配管125によって接続されている。
[第2系統機器30]
第2系統機器30には、図2に示すように、第2正極電流路31と、第2負極電流路32と、第2負荷33とが設けられている。また、第2系統機器30には、第2インダクタL21が設けられている。第2系統機器30は、例えば、空調機、換気装置、除湿器等である。
[第2正極電流路31]
第2正極電流路31は、第1遮断器40および第3遮断器42を介して、直流電源20の正極側に接続された正極電流路21に接続されている。第2正極電流路31は、直流電源20の正極側と第2負荷33とを電気的に接続している。
[第2負極電流路32]
第2負極電流路32は、第1遮断器40および第3遮断器42を介して、直流電源20の負極側に接続された負極電流路22に接続されている。第2負極電流路32は、直流電源20の負極側と第2負荷33とを電気的に接続している。
[第2負荷33]
第2負荷33は、一端が第2正極電流路31に接続され、他端が第2負極電流路32に接続されている。第2負荷33は、電力を消費する負荷である。第2負荷33は、第1負荷12と同様に、冷媒回路であってもよいが、特に、限定されない。
[第2インダクタL21]
第2インダクタL21は、第2正極電流路31に直列接続されている。すなわち、第2インダクタL21は、図2に示すように、第2正極電流路31に直列に挿入されている。第2インダクタL21は、第3遮断器42と第2負荷33との間に接続されている。
[直流給電システム200および空調機1の動作]
次に、図2を用いて、実施の形態1に係る直流給電システム200および空調機1の動作について説明する。
通常運転時においては、第1系統に設けられた空調機1および第2系統に設けられた第2系統機器30には、それぞれ、直流電源20から電力が供給される。空調機1および第2系統機器30は、当該電力により稼働される。
図2の直流給電システム200において、空調機1および第2系統機器30が運転中に、第1遮断器40がOFFになった場合について説明する。すなわち、第1負荷12および33に電力供給中に、第1遮断器40と第2遮断器41もしくは第3遮断器42との間における短絡事故の発生等による過電流遮断動作または手動操作により、第1遮断器40がOFFになったとする。このとき、第2遮断器41および第3遮断器42は、ONの状態である。
第1遮断器40がOFFになると、空調機1の第1インダクタL11の自己誘導により、第1インダクタL11には、図2の矢印で示す向きに、逆起電力VL11が発生する。また、第2系統機器30においても、第2インダクタL21の自己誘導により、第2インダクタL21には、図2の矢印で示す向きに、逆起電力VL21が発生する。
実施の形態1では、第1インダクタL11に逆並列接続された第1ダイオードD11が設けられている。そのため、第1インダクタL11と第1ダイオードD11とは、閉回路を構成する。従って、空調機1の第1インダクタL11の逆起電力VL11によって流れる電流は、第1インダクタL11と第1ダイオードD11とで構成される閉回路で還流される。そのため、第2系統機器30に逆向きに印加される電圧は、第1ダイオードD11の電圧降下分以下に抑制される。これにより、空調機1の第1インダクタL11の逆起電力VL11による第2系統機器30への影響を抑制することができる。
また、実施の形態1では、第1コンデンサC11に逆並列接続された第2ダイオードD12が設けられている。第2系統機器30の第2インダクタL21の逆起電力VL21によって流れる電流の一部分は、第2ダイオードD12によって、第2ダイオードD12側へバイパスされる。そのため、空調機1の第1コンデンサC11に逆向きに印加される電圧は、第2ダイオードD12の順方向電圧降下分に抑制される。その結果、第1コンデンサC11が破損することを防止できる。
このように、実施の形態1では、上記の特許文献1に記載の逆潮流防止ダイオードが設置されていなくても、他系統との間で、互いに、逆起電力による影響を抑制することができる。すなわち、空調機1の第1インダクタL11の逆起電力VL11により第2系統機器30の有極性素子が破壊されることを防止することができる。また、第2系統機器30の第2インダクタL21の逆起電力VL21により空調機1の有極性素子が破壊されることを防止することができる。なお、第1ダイオードD11および第2ダイオードD12は、通常使用状態では、電流は流れないため、損失は発生しない。このように、実施の形態1では、逆潮流防止ダイオードを削減でき、その損失をなくすことができる。
以上のように、実施の形態1に係る空調機1は、複数系統を有する直流給電システム200に接続されており、各系統の機器が運転中に、複数系統が接続された第1遮断器40がOFFとなったとき、下記の(a)~(d)の効果を得ることができる。
(a)実施の形態1に係る空調機1においては、空調機1の第1インダクタL11に、第1ダイオードD11が逆並列接続されている。第1ダイオードD11は、第1インダクタL11で発生した逆起電力VL11によって流れる電流を還流させる。そのため、第1インダクタL11の逆起電力VL11による逆電圧が、第2系統機器30に印加されず、第2系統機器30内の有極性素子の破損を防止することができる。
(b)実施の形態1に係る空調機1においては、空調機1の第1コンデンサC11に、第2ダイオードD12が並列接続されている。このとき、第2ダイオードD12のカソードは、第1コンデンサC11の正極側に接続され、第2ダイオードD12のアノードは、第1コンデンサC11の負極側に接続されている。第2系統機器30の第2インダクタL21で発生した逆起電力VL21によって空調機1に向かって流れる電流の一部分は、第2ダイオードD12にバイパスされる。そのため、第1コンデンサC11に逆向きに印加される電圧が、第2ダイオードD12によって抑制される。これにより、第2系統機器30の第2インダクタL21の逆起電力VL21により空調機1に逆電圧が印加されても、空調機1内の有極性素子の破損を防止することができる。
(c)実施の形態1に係る空調機1においては、特許文献1とは異なり、逆潮流防止ダイオードを用いないため、定常状態での損失が減り、空調機1の運転効率を向上させることができる。
(d)実施の形態1に係る空調機1は、直流電源対応の空調機である。従って、電源装置2内で、直流電源対応型の機器へ供給するために交流電源から変換した直流を交流へ再変換することを行う必要がない。そのため、変換ロスを低減することができる。その結果、実施の形態1に係る空調機1は、消費電力の多いデータセンター100または大規模ビルでの使用に適している。また、直流電源20から空調機1に直流で給電するため、リプル電圧がなく、安定した直流電圧の供給が可能である。
実施の形態2.
図3は、実施の形態2に係る空調機1Aが設けられた直流給電システム200の構成を示す構成図である。上記の図2と図3との違いは、空調機1の構成である。以下では、実施の形態2に係る空調機1を、実施の形態1に係る空調機1と区別して、空調機1Aと呼ぶこととする。図3の空調機1Aと図2の空調機1との違いについて説明する。空調機1Aにおいては、電圧監視装置13と、抵抗器R11と、スイッチSW11と、スイッチ制御部14とが、空調機1の構成に対して追加されている。実施の形態2に係る直流給電システム200の他の構成については、実施の形態1に係る直流給電システム200と同様であるため、ここでは、その説明を省略する。なお、実施の形態2においても、空調機1Aは、例えば、図1に示すデータセンター100に設置される。
[電圧監視装置13]
電圧監視装置13は、空調機1Aにおいて、直流電源20に最も近い位置に配置されている。すなわち、電圧監視装置13は、空調機1Aの電源入力部に設けられている。電圧監視装置13は、図3に示すように、一端が第1正極電流路10に接続され、他端が第1負極電流路11に接続されている。電圧監視装置13は、直流電源20から空調機1への入力電圧を常に検知し監視している。電圧監視装置13は、入力電圧が予め設定された閾値以下になったことを検知したときに、検知信号をスイッチ制御部14に送信する。
[スイッチSW11]
スイッチSW11は、電圧監視装置13の後段に設けられ、第1正極電流路10に直列接続されている。スイッチSW11は、電圧監視装置13と第1負荷12との間に接続されている。図3の例では、スイッチSW11は、電圧監視装置13と第1インダクタL11との間に接続されている。スイッチSW11は、後述するスイッチ制御部14の制御により、電源投入前にはOFF状態で、電源投入後にON状態になる。
[抵抗器R11]
抵抗器R11は、スイッチSW11に対して並列に接続されている。抵抗器R11と、スイッチSW11と、スイッチ制御部14とは、突入電流防止回路を構成している。
[スイッチ制御部14]
スイッチ制御部14は、電圧監視装置13の検知結果に基づいて、スイッチSW11のONおよびOFFを制御する。スイッチ制御部14には、電圧監視装置13からの検知信号が入力される。スイッチ制御部14は、検知信号が入力された時点から一定時間経過後に、スイッチSW11をONからOFFにする。当該一定時間は、予め設定された固定値である。当該一定時間については後述する。
なお、抵抗器R11およびスイッチSW11の位置と、第1インダクタL11の位置とは、入れ替えてもよい。すなわち、第1インダクタL11の後段に、抵抗器R11およびスイッチSW11を設けるようにしてもよい。
また、図4に示すように、第1ダイオードD11は、スイッチSW11と第1インダクタL11とが直列接続された直列回路に対して、並列接続されていてもよい。すなわち、抵抗器R11の直流電源20側の一端と第1ダイオードD11のカソードとが接続されていてもよい。図4は、実施の形態2に係る空調機1Aの変形例を示す構成図である。以下では、実施の形態2に係る空調機1Aの変形例を、実施の形態2に係る空調機1Aと区別して、空調機1Bと呼ぶこととする。図3に示す空調機1Aにおいては、第1ダイオードD11のカソードが、第1インダクタL11の直流電源20側の第1端に接続されている。これに対して、図4に示す空調機1Bにおいては、第1ダイオードD11のカソードが、抵抗器R11の直流電源20側の一端に接続されている。図4の空調機1Bにおける第1ダイオードD11のアノード側の接続は、図3の空調機1Aと同じである。従って、図4においては、第1ダイオードD11が、スイッチSW11と第1インダクタL11とで形成された直列回路に対して、並列に設けられている。
なお、図3および図4のいずれの場合においても、抵抗器R11およびスイッチSW11は、第1コンデンサC11よりも前段(すなわち、一次側)に接続する必要がある。
[直流給電システム200の動作、並びに、空調機1Aおよび1Bの動作]
次に、図3を用いて、実施の形態2に係る直流給電システム200の動作、および、空調機1Aおよび1Bの動作について説明する。なお、以下では、説明を簡略化するために、空調機1Aおよび1Bのうち、図3に示した空調機1Aの場合を例に挙げて説明する。空調機1Bの動作は、空調機1Aの動作と同じであるため、ここでは、その説明を省略する。
通常運転時においては、第1系統に設けられた空調機1Aおよび第2系統に設けられた第2系統機器30には、それぞれ、直流電源20から電力が供給される。空調機1Aおよび第2系統機器30は、当該電力により稼働される。
図3の直流給電システム200において、空調機1Aおよび第2系統機器30が運転中、すなわち、第1負荷12および第2負荷33に対して電力供給中に、第1遮断器40と第2遮断器41もしくは第3遮断器42との間における短絡事故の発生等による過電流遮断動作または手動操作により、第1遮断器40がOFFになった場合について説明する。このとき、第2遮断器41および第3遮断器42は、ONの状態である。
第1遮断器40がOFFになると、実施の形態1と同様に、空調機1Aの第1インダクタL11の自己誘導により、第1インダクタL11に、逆起電力VL11が発生する。また、第2系統機器30においても、第2系統機器30の第2インダクタL21の自己誘導により、第2インダクタL21には、実施の形態1と同様に、逆起電力VL21が発生する。
実施の形態2においても、実施の形態1と同様に、第1インダクタL11に逆並列接続された第1ダイオードD11が設けられている。従って、空調機1の第1インダクタL11の逆起電力VL11によって流れる電流は、第1インダクタL11と第1ダイオードD11とで構成される閉回路で還流される。これにより、空調機1の第1インダクタL11の逆起電力VL11による第2系統機器30への影響を抑制することができる。
また、実施の形態2においても、実施の形態1と同様に、第1コンデンサC11に並列接続された第2ダイオードD12が設けられている。第2系統機器30の第2インダクタL21の逆起電力VL21によって流れる電流の一部分は、第2ダイオードD12によって、第2ダイオードD12側へバイパスされる。そのため、空調機1の第1コンデンサC11に逆向きに印加される電圧は、第2ダイオードD12の順方向電圧降下分以下に抑制される。その結果、第1コンデンサC11が破損することを防止できる。
また、実施の形態2では、図3に示すように、電圧監視装置13が設けられている。電圧監視装置13は、空調機1Aの入力電圧を監視している。電圧監視装置13は、入力電圧が、予め設定された閾値以下になったことを検知したときに、検知信号をスイッチ制御部14に送信する。電圧監視装置13が入力電圧の低下を検知した場合、次の電源投入時の突入電流防止のために、スイッチ制御部14によりスイッチSW11をONからOFFにする必要がある。しかしながら、電圧監視装置13で電圧低下を検知した後に、すぐに、スイッチSW11をOFFすると、抵抗器R11が設けられているため、第1正極電流路10のインピーダンスが増加する。その場合、第1インダクタL11もしくは第2インダクタL21が電流を維持しようとして、過大な逆起電力を発生させる。その結果、抵抗器R11に過大な電圧が印加され、抵抗器R11が破損する恐れがある。そのため、スイッチ制御部14は、電圧監視装置13が電圧低下を検知した後、一定時間経過後、すなわち、第1インダクタL11および第2インダクタL21の逆起電力VL11およびVL21が収束した後に、スイッチSW11をOFFする。これにより、過大な逆起電力の発生を抑え、抵抗器R11の破損を抑えることができる。また、スイッチSW11は、電源投入時にはOFF状態で、電源投入後にON状態になる。従って、電源投入時には、電流が抵抗器R11を経由して流れるため、第1コンデンサC11への突入電流を抑制することができる。このように、実施の形態2においては、電圧監視装置13で電圧低下を検知した後の次の電源投入時、すなわち、第2遮断器41をONにするとき、あるいは、直流電源20が停電から復電したときなどの突入電流を抑制することができる。
なお、逆起電力VL11およびVL21のエネルギーが収束するまでの上記一定時間は、第1遮断器40の下位の直流給電システム200全体の抵抗成分、インダクタ成分、容量成分、電流値、および、電源電圧により変化する。そのため、実験などにより、個々の直流給電システム200ごとに、上記一定時間を計測しておき、上記一定時間をスイッチ制御部14に予め設定しておくことが望ましい。
データセンター100に設置されるような空調機1Aの場合、第1遮断器40の下位には、空調機のみが接続されて直流給電システム200が構成されることがある。言い換えれば、第2系統機器30も空調機から構成されることがある。その場合、第2系統機器30を構成する空調機と、空調機1Aとが、同型の空調機、あるいは、同じ製造会社で製造された空調機であることが多い。そのため、第1遮断器40の下位における直流給電システム200全体の抵抗成分、インダクタ成分、容量成分、電流値、および、電源電圧を、容易に把握することができる。また、その場合、空調機どうしの特性にバラつきが比較的ないため、スイッチSW11をOFFとするまでの一定時間は、より小さい値に設定することができ、より短い時間で次の電源投入に対応することができる。
以上のように、実施の形態2においても、実施の形態1と同様に、第1ダイオードD11および第2ダイオードD12を設けているため、実施の形態1で得られた上記の(a)~(d)の効果を得ることができる。
さらに、実施の形態2においては、抵抗器R11とスイッチSW11とを有する突入電流防止回路が設けられているため、空調機1Aおよび1Bへの電源投入時、すなわち、第2遮断器41をONにするとき、あるいは、直流電源20が停電から復電したときなどの突入電流を、さらに抑制することができる。
実施の形態3.
図5は、実施の形態3に係る空調機1Cが設けられた直流給電システム200の構成を示す構成図である。上記の図2と図5との違いは、空調機1の構成である。以下では、実施の形態3に係る空調機1を、実施の形態1に係る空調機1と区別して、空調機1Cと呼ぶこととする。図5の空調機1Cと図2の空調機1との違いについて説明する。空調機1Cにおいては、インバータ回路15と、電流検知用抵抗器17とが、空調機1の構成に対して追加されている。また、図5では、第1負荷12が、モータ16から構成されている。実施の形態3に係る直流給電システム200の他の構成については、実施の形態1に係る直流給電システム200と同様であるため、ここでは、その説明を省略する。なお、実施の形態3においても、空調機1Cは、例えば、図1に示すデータセンター100に設置される。
[モータ16]
モータ16は、例えば、図2の冷媒回路120に設けられた圧縮機121の圧縮機用モータ121a、あるいは、送風ファン126のファン用モータ126bである。図5では図示を省略しているが、実施の形態3においても、空調機1Cには、図2に示すような冷媒回路120が実際には設けられている。また、冷媒回路120全体も、空調機1Cに設けられた負荷である。しかしながら、実施の形態3では、空調機1Cの構成の中の圧縮機121の圧縮機用モータ121a、あるいは、送風ファン126のファン用モータ126bに注目して、それらのうちのいずれか1つをモータ16とし、当該モータ16を、インバータ回路15の駆動対象の負荷12とした場合を例に挙げて説明する。
[インバータ回路15]
インバータ回路15は、モータ16を駆動させる。インバータ回路15は、直流電源20から供給される直流電力を、3相の交流電力に変換する。インバータ回路15は、複数のスイッチング素子SW21~SW26を有している。スイッチング素子SW21~SW26は、例えば、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)などの半導体素子で構成されている。図5の例においては、インバータ回路15は、6個のスイッチング素子SW21~SW26がブリッジ接続されている。従って、図5の例では、インバータ回路15は、三相ブリッジインバータである。インバータ回路15は、6個のスイッチング素子SW21~SW26のスイッチング動作により、インバータ回路15に印加された直流電圧を三相交流電圧に変換し、モータ16に、所望の周波数の交流電流を供給する。6個のスイッチング素子SW21~SW26は、図示しない制御装置により、PWM制御される。なお、スイッチング素子SW21~SW26は、ワイドバンドギャップ半導体から構成してもよい。
スイッチング素子SW21~SW26には、それぞれ、還流ダイオードFWD21~FWD26が逆並列接続されている。スイッチング素子SW21と還流ダイオードFWD21とが逆並列接続されている構成をアームと呼ぶ。図5の例では、インバータ回路15は、上側に3つのアームを有し、下側に3つのアームを有している。以下では、上側のアームを上アームと呼び、下側のアームを下アームと呼ぶ。上アームのスイッチング素子SW21、SW22およびSW23のエミッタが、下アームのスイッチング素子SW24、SW25およびSW26のコレクタに直列に接続されて、上下アームを構成している。上アームと下アームとが直列に接続された接続点は中点18と呼ばれる。3つの上下アームの中点18は、それぞれ、モータ16の各相に接続されている。また、3つの上下アームは並列に接続されて、インバータ回路15を形成している。上アームのスイッチング素子SW21、SW22およびSW23のコレクタ同士は、接続点27で互いに接続されている。また、下アームのスイッチング素子SW24、SW25およびSW26のエミッタ同士は、接続点28で互いに接続されている。
[電流検知用抵抗器17]
電流検知用抵抗器17は、インバータ回路15に向かって流れる電流の値を検知する目的で設けられている。電流検知用抵抗器17は、第1コンデンサC11の負極側と接続点28との間に直列に接続されている。すなわち、電流検知用抵抗器17は、第1コンデンサC11の負極側と接続点28との間の第1負極電流路11に直列に接続されている。電流検知用抵抗器17に電流が流れると、電流検知用抵抗器17の両端に電圧が生じる。当該電圧の値を図示しない制御装置に入力することで、制御装置は、当該電圧の値に基づいて、インバータ回路15に向かって流れる電流の値を検知することができる。制御装置は、電流検知用抵抗器17を用いて電流値を取得することで、モータ16の動作の制御を行う、あるいは、インバータ回路15への過電流を検出することができる。なお、ここでは電流検知用抵抗器17は、第1コンデンサC11の負極側と接続点28との間の第1負極電流路11に直列に接続する構成としているが、第1コンデンサC11の正極側と接続点27との間の第1正極電流路10に直列に接続してもよい。
[直流給電システム200および空調機1Cの動作]
次に、図5を用いて、実施の形態3に係る直流給電システム200および空調機1Cの動作について説明する。
通常運転時においては、第1系統に設けられた空調機1Cおよび第2系統に設けられた第2系統機器30には、それぞれ、直流電源20から電力が供給される。空調機1Cおよび第2系統機器30は、当該電力により稼働される。
図5の直流給電システム200において、空調機1Cおよび第2系統機器30が運転中、すなわち、モータ16および第2負荷33に対して電力供給中に、第1遮断器40と第2遮断器41もしくは第3遮断器42との間における短絡事故の発生等による過電流遮断動作または手動操作により、第1遮断器40がOFFになった場合について説明する。このとき、第2遮断器41および第3遮断器42は、ONの状態である。
第1遮断器40がOFFになると、実施の形態1と同様に、空調機1Cの第1インダクタL11の自己誘導により、第1インダクタL11に、逆起電力VL11が発生する。また、第2系統機器30においても、第2系統機器30の第2インダクタL21の自己誘導により、第2インダクタL21に、実施の形態1と同様に、逆起電力VL21が発生する。
実施の形態3においても、実施の形態1と同様に、第1インダクタL11に逆並列接続された第1ダイオードD11が設けられている。従って、空調機1Cの第1インダクタL11の逆起電力VL11によって流れる電流は、第1インダクタL11と第1ダイオードD11とで構成される閉回路で還流される。これにより、空調機1Cの第1インダクタL11の逆起電力VL11による第2系統機器30への影響を抑制することができる。
また、実施の形態3においても、実施の形態1と同様に、第1コンデンサC11に逆並列接続された第2ダイオードD12が設けられている。第2系統機器30の第2インダクタL21の逆起電力VL21によって流れる電流の一部分は、第2ダイオードD12によって、第2ダイオードD12側へバイパスされる。そのため、空調機1Cの第1コンデンサC11に逆向きに印加される電圧は、第2ダイオードD12の順方向電圧降下分以下に抑制される。その結果、第1コンデンサC11が破損することを防止できる。
また、実施の形態3では、インバータ回路15内において、上アームの還流ダイオードFWD21と下アームの還流ダイオードFWD24とが直列に接続されている。同様に、上アームの還流ダイオードFWD22と下アームの還流ダイオードFWD25とが直列に接続されている。また、同様に、上アームの還流ダイオードFWD23と下アームの還流ダイオードFWD26とが直列に接続されている。
第2インダクタL21の逆起電力VL21が大きく、過大な電流が空調機1Cに流れ込む場合について説明する。インバータ回路15内には、上述したように、還流ダイオードFWD21とFWD24、還流ダイオードFWD22とFWD25、および、還流ダイオードFWD23とFWD26が、ぞれぞれ、直列に設置されている。そのため、逆起電力VL21によって流れる電流は、第2ダイオードD12に主に流れることとなり、電流検知用抵抗器17に流れる電流値を抑制することができる。これにより、電流検知用抵抗器17の破損を防止することができる。
このとき、還流ダイオードFWD21とFWD24の順方向電圧の合計分、還流ダイオードFWD22とFWD25の順方向電圧の合計分、及び、還流ダイオードFWD23とFWD26の順方向電圧の合計分のうち、最も小さい合計分と、第2ダイオードD12の順方向電圧との差が大きいほど、第2ダイオードD12に、電流がより流れることとなり、電流検知用抵抗器17の破損をさらに防止しやすくなる。従って、各上下アームに含まれる2つの還流ダイオードの順方向電圧の合計分と、第2ダイオードD12の順方向電圧との差が大きくなるように、各還流ダイオードFWD21~FWD26を適宜決定するとよい。
なお、図6に示すように、空調機内に、複数のモータ16Aおよび16Bが設けられる場合がある。この場合に、モータ16Aおよび16Bが設けられた各モータ駆動系統に対して、上記の実施の形態1および2で説明したように、瞬時停電時の電力供給のための第1コンデンサC11および突入電流抑制のための第1インダクタL11を設けたとする。その場合には、各モータ駆動系統に、実施の形態3で示したインバータ回路15を適用する必要がある。以下、詳細に説明する。
図6は、実施の形態3に係る空調機1Dが設けられた直流給電システム200の変形例の構成を示す構成図である。上記の図5と図6との違いは、空調機の構成である。以下では、実施の形態3の変形例に係る空調機を、実施の形態3に係る空調機1Cと区別して、空調機1Dと呼ぶこととする。図5の空調機1Cと図6の空調機1Dとの違いについて説明する。空調機1Dにおいては、第1負荷12として、2つのモータ16Aおよび16Bが設けられている。モータ16Aおよび16Bは、例えば、図2の冷媒回路120に設けられた圧縮機121の圧縮機用モータ121a、あるいは、送風ファン126のファン用モータ126bである。ここでは、例えば、モータ16Aが、図2の冷媒回路120に設けられた圧縮機121の圧縮機用モータ121aであるとし、モータ16Bが、室外ユニット1bに配置された送風ファン126のファン用モータ126bであるとする。
また、図6においては、第1正極電流路10が、分岐点25で、2つに分岐されている。分岐された一方が、第1分岐正極電流路10Aで、他方が、第2分岐正極電流路10Bである。
同様に、図6においては、第1負極電流路11が、分岐点26で、2つに分岐されている。分岐された一方が、第1分岐負極電流路11Aで、他方が、第2分岐負極電流路11Bである。
以下では、第1分岐正極電流路10Aおよび第1分岐負極電流路11Aが設けられている系統を、第1モータ駆動系統と呼ぶ。第1モータ駆動系統には、第1負荷12として、モータ16Aが設けられている。第1モータ駆動系統の構成は、図5の空調機1Cの構成と同じであるため、ここでは、その説明を省略する。
また、以下では、第2分岐正極電流路10Bおよび第2分岐負極電流路11Bが設けられている系統を、第2モータ駆動系統と呼ぶ。第2モータ駆動系統には、第1負荷12として、モータ16Bが設けられている。第2モータ駆動系統の構成は、第1モータ駆動系統の構成と基本的に同じである。従って、第2モータ駆動系統の構成は、図5の空調機1Cの構成と同じである。
以上のように、図6に示すように、空調機1D内に、複数のモータ16Aおよび16Bが設けられている場合には、それぞれのモータ16Aおよび16Bに対して、実施の形態1で説明した第1コンデンサC11および第1インダクタL11を設ける。これにより、上記の実施の形態1と同様の効果が得られる。また、その場合には、各モータ駆動系統に、実施の形態3で示したインバータ回路15を適用する。これにより、上記の実施の形態3と同様の効果が得られる。
また、図6において、空調機1Dを構成するモータ16Aと16Bとがそれぞれ異なるものを構成する場合に、より運転継続することが求められる方のモータ側の第1ダイオードD11を、電流のピーク値に対する耐力が高いものを選定するとよい。例えば、空調機1Dが室内機である場合においてはモータ16Aと16Bとのうち、一方を圧縮機用モータ、他方をファン用モータとしたときには、ファン用モータ側の第1ダイオードD11を電流ピーク値に対する耐力が高いものを選定する。こうすることで、他系統の逆起電力の発生によって圧縮機用モータ側の第1ダイオードD11がショート故障したとしてもファン用モータ側の第1ダイオードD11は破損しない可能性がある。その場合、空調機は送風運転を継続でき、サーバルームの温度上昇を低減することができる。
また、ここでは空調機1Dがモータ16Aと16Bとの2台で構成される例を示しているが、3台以上のモータで構成してもよい。例えば、室外ユニットにおいてモータを3台搭載し、このうち、1台を圧縮機用モータ、他の2台をファン用モータとする。このとき、圧縮機用モータ側の第1ダイオードD11と、他の2台中1台のファン用モータ側の第1ダイオードD11とを、電流ピーク値に対する耐力が高いものを選定する。こうすることで、他系統の逆起電力の発生によって耐力の低いファン用モータ側の第1ダイオードD11がショート故障したとしても圧縮機用と1台のファン用モータ側の第1ダイオードD11は破損しない可能性があり、空調機は冷房運転を継続でき、サーバルームの温度上昇を低減することができる。
以上のように、実施の形態3およびその変形例においても、実施の形態1と同様に、第1ダイオードD11および第2ダイオードD12を設けているため、実施の形態1で得られた上記の(a)~(d)の効果を得ることができる。
また、実施の形態3およびその変形例においては、第2インダクタL21の逆起電力VL21が大きい場合においても、逆起電力VL21によって流れる電流は、第2ダイオードD12に主に流れることとなる。これにより、電流検知用抵抗器17およびインバータ回路15に流れる電流値を抑制することができる。そのため、電流検知用抵抗器17の破損、および、インバータ回路15内の各素子の破損を防止することができる。このように、実施の形態3およびその変形例においては、第2インダクタL21の後段の第1負荷12側における各素子の逆電圧印加による破壊、および、過電流による破壊を防止することができる。
上記の実施の形態1~3においては、空調機1および1A~1Dが、データセンター100に設置される場合について説明した。しかしながら、この場合に限定されない。実施の形態1~3に係る空調機1および1A~1Dは、瞬時停電発生時においても動作を継続的に行うことが要求される室内空間であれば、いずれの室内空間にも適している。そのような室内空間の例としては、例えば、冷凍倉庫などが挙げられる。
1 空調機、1A 空調機、1B 空調機、1C 空調機、1D 空調機、1a 室内ユニット、1b 室外ユニット、2 電源装置、3 サーバラック、4 端末装置、5 入退室管理システム、6 二重床、6a 床板、6b 床板、7 サーバ、10 第1正極電流路、10A 第1分岐正極電流路、10B 第2分岐正極電流路、11 第1負極電流路、11A 第1分岐負極電流路、11B 第2分岐負極電流路、12 第1負荷、13 電圧監視装置、14 スイッチ制御部、15 インバータ回路、16 モータ、16A モータ、16B モータ、17 電流検知用抵抗器、18 中点、20 直流電源、21 正極電流路、22 負極電流路、23 分岐点、24 分岐点、25 分岐点、26 分岐点、27 接続点、28 接続点、30 第2系統機器、31 第2正極電流路、32 第2負極電流路、33 第2負荷、40 第1遮断器、41 第2遮断器、42 第3遮断器、100 データセンター、101 サーバルーム、102 オペレーションルーム、120 冷媒回路、121 圧縮機、121a 圧縮機用モータ、122 熱交換器、123 熱交換器、124 膨張弁、125 冷媒配管、126 送風ファン、126a 回転翼、126b ファン用モータ、200 直流給電システム、C11 第1コンデンサ、D11 第1ダイオード、D12 第2ダイオード、FWD21 還流ダイオード、FWD22 還流ダイオード、FWD23 還流ダイオード、FWD24 還流ダイオード、FWD25 還流ダイオード、FWD26 還流ダイオード、L11 第1インダクタ、L21 第2インダクタ、R11 抵抗器、SW11 スイッチ、SW21 スイッチング素子、SW22 スイッチング素子、SW23 スイッチング素子、SW24 スイッチング素子、SW25 スイッチング素子、SW26 スイッチング素子、VL11 逆起電力、VL21 逆起電力。

Claims (11)

  1. 直流電源に接続される空調機であって、
    前記直流電源は、並列に設けられた複数の系統に接続され、
    前記空調機は、前記複数の系統のうちの第1系統内に配置され、
    前記空調機は、
    電力を消費する第1負荷と、
    前記第1負荷に対して並列に接続され、前記直流電源の停電発生時に前記第1負荷に供給する電力を蓄電する第1コンデンサと、
    前記直流電源の正極側と前記第1負荷との間を接続する第1正極電流路に直列接続され、前記直流電源の電源電圧上昇時に発生する突入電流を抑制する第1インダクタと、
    前記第1インダクタに逆並列接続され、前記第1インダクタで発生した逆起電力によって流れる電流を還流させる、第1ダイオードと、
    前記第1コンデンサに逆並列接続され、前記複数の系統のうちの前記第1系統とは異なる第2系統に設けられた第2インダクタで発生した逆起電力によって前記第1系統に向かって流れる電流の一部分をバイパスさせる、第2ダイオードと
    を備えた、空調機。
  2. 前記第2系統内に第2系統機器が配置されており、
    前記第2系統機器は、
    電力を消費する第2負荷と、
    前記直流電源の正極側と前記第2負荷との間を接続する第2正極電流路に直列接続された前記第2インダクタと
    を備えている、
    請求項1に記載の空調機。
  3. 前記直流電源と前記空調機との間には遮断器が設けられている、
    請求項1または2に記載の空調機。
  4. 前記遮断器は、
    前記直流電源に接続された第1遮断器と、
    前記第1遮断器の後段に接続され、前記第1系統に対して設けられた第2遮断器と、
    前記第1遮断器の後段に接続され、前記第2系統に対して設けられた第3遮断器と
    を含んでいる、
    請求項3に記載の空調機。
  5. 前記空調機は、
    前記直流電源から前記空調機に入力される入力電圧を検知する電圧監視装置と、
    前記電圧監視装置と前記第1負荷との間に設けられた突入電流防止回路と
    を備え、
    前記突入電流防止回路は、
    前記電圧監視装置と前記第1負荷との間の前記第1正極電流路に直列接続されたスイッチと、
    前記スイッチに並列接続された抵抗器と、
    前記電圧監視装置の検知結果に基づいて、前記スイッチのONとOFFとを制御する、スイッチ制御部と
    を有している、
    請求項1~4のいずれか1項に記載の空調機。
  6. 前記スイッチ制御部は、
    前記スイッチが、前記直流電源からの電源投入前はOFFで、前記直流電源からの電源投入後にONとなるように、前記スイッチのONとOFFとを制御する、
    請求項5に記載の空調機。
  7. 前記電圧監視装置は、前記空調機に入力される前記入力電圧が閾値以下になったときに、前記検知結果として検知信号を前記スイッチ制御部に出力し、
    前記スイッチ制御部は、
    前記検知信号を前記電圧監視装置から受信した後、予め設定された一定時間経過後に、前記スイッチをOFFにする、
    請求項5または6に記載の空調機。
  8. 前記第1ダイオードは、前記スイッチと前記第1インダクタとが直列接続されて構成された直列回路に対して、並列に接続されている、
    請求項5~7のいずれか1項に記載の空調機。
  9. 前記第1負荷は、前記空調機に設けられた冷媒回路である、
    請求項1~8のいずれか1項に記載の空調機。
  10. 前記第1負荷は、前記空調機に設けられた圧縮機または送風ファンを駆動するモータであり、
    前記空調機は、
    前記第1負荷と前記第1コンデンサとの間に接続され、前記第1負荷を駆動させるインバータ回路
    を備えている、
    請求項1~8のいずれか1項に記載の空調機。
  11. 前記空調機は、1以上のサーバを収容するデータセンターに設置される、
    請求項1~10のいずれか1項に記載の空調機。
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