JP2010153368A - 直流電流遮断支援回路、直流過電流遮断回路、直流電流遮断回路及び直流突入電流防止回路 - Google Patents

直流電流遮断支援回路、直流過電流遮断回路、直流電流遮断回路及び直流突入電流防止回路 Download PDF

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正二 羽田
Hidehiro Takakusa
英博 高草
Minoru Okada
實 岡田
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Abstract

【課題】シンプルな構成によって、アーク放電を発生させない直流電流を遮断する。インダクターの自己誘導による逆起電力を抑制し、かつ、突入電流防止する。これら単独又は組み合わせにより、高圧直流給電の実現を容易とする。
【解決手段】一方の電位極性を有すべき電流路がインダクターを直列挿入するべく切り離されている一端と他端間に該インダクターの一端と他端が一端側を高電位に直列挿入されるべく構成されたインダクターの他端側に、整流素子と抵抗素子の並列接続回路に容量素子が直列接続された蓄電回路の一端が接続され、該蓄電回路の他端は他方の電位極性を有する電流路に接続されるべく構成され、外部の一方の電位極性を有する電流路と外部の他方の電位極性を有する電流路間の電位差に対して整流素子には逆方向電位が印加されるべく構成され、インダクターが有する中間タップは該インダクターの一端又は他端に接続されている
【選択図】図2

Description

本発明は、直流給電方式において、過電流が発生したとき、交流用等の小型スイッチによって直流給電を断とするとき、直流給電線が断線したとき、などにおいて、アーク放電を発生させずに直流給電を断とし、また、直流電源電圧の瞬低に起因する負荷への給電電圧の瞬低を防止し、さらには、負荷への給電開始時に突入電流を防止する回路に関する。
従来から、高圧及び/又は大電流の直流電流を遮断するとき、アーク放電が発生し、直流電流は遮断が容易ではないため、直流を給電することが望ましい負荷に対しても交流給電が為されてきた。
しかしながら、最近においては、CO排出抑制などにも関連し、電力効率に優れる高圧直流給電が検討されている。
したがって、高圧及び/又は大電流の直流給電方式において、上記の問題点等を解決する必要がある。
特開2006−32077号公報
特許文献1では、直流遮断器を課題としているが、主遮断器1(真空バルブからなる)、副遮断器2(真空バルブからなる)、リアクトル4、転流コンデンサ3、転流コンデンサ3を充電する充電回路、制御回路、等が必要である。そして、スイッチ1(主遮断器1)、スイッチ2(副遮断器2)及びスイッチ5を備え、直流電流を遮断するためには各スイッチを動作させるシーケンス制御が必要で複雑であり高価なものとる。
直流電流を安全かつ迅速に遮断することは、従来から困難な課題として認識されてきた。すなわち、高電圧及び/又は大電流であると、直流電流を遮断するときアーク放電が発生し、容易に電流が切れない。
上記特許を使用しないで直流ヒューズを使用しても、高圧及び/又は大電流を遮断するヒューズは、交流用と比較し大きなものとなり価格も高価であり、使い捨てとしては不経済である。
以上の現状に鑑み、本発明は簡単な回路で、真空バルブ、制御部、シーケンス制御、等を使用せず、又は、直流ヒューズも使用しないで高圧及び/又は大電流における直流電流電流を容易に遮断する回路を実現する。
上記の目的を実現するべく本発明は以下の構成とする。
(1)請求項1に係る直流電流遮断支援回路は、外部の一方の電位極性を有する電流路と外部の他方の電位極性を有する電流路が直流電源を供給する構成において、
中間タップを有するインダクターと、整流素子と、容量素子と、抵抗素子と、を備え、
前記外部の一方の電位極性を有すべき電流路が前記インダクターを直列挿入するべく切り離されている一端と他端間に該インダクターの一端と他端が該インダクターの一端側を高電位に直列挿入されるべく構成された前記インダクターの他端側に、前記整流素子と前記抵抗素子の並列接続回路に前記容量素子が直列接続された蓄電回路の一端が接続され、該蓄電回路の他端は前記外部の他方の電位極性を有する電流路に接続されるべく構成され、前記外部の一方の電位極性を有する電流路と前記外部の他方の電位極性を有する電流路間の電位差に対して前記整流素子には逆方向電位が印加されるべく構成され、前記インダクターが有する前記中間タップは該インダクターの一端又は他端に接続されていることを特徴とする。
(2)請求項2に係る直流電流遮断支援回路は、外部の一方の電位極性を有する電流路と外部の他方の電位極性を有する電流路が直流電源を供給する構成において、
複数の中間タップを有するインダクターと、整流素子と、容量素子と、抵抗素子と、を備え、
前記外部の一方の電位極性を有すべき電流路が前記インダクターを直列挿入するべく切り離されている一端と他端間に該インダクターの一端と他端が該インダクターの一端側を高電位に直列挿入されるべく構成された前記インダクターの他端側に、前記整流素子と前記抵抗素子の並列接続回路に前記容量素子が直列接続された蓄電回路の一端が接続され、該蓄電回路の他端は前記外部の他方の電位極性を有する電流路に接続されるべく構成され、前記外部の一方の電位極性を有する電流路と前記外部の他方の電位極性を有する電流路間の電位差に対して前記整流素子には逆方向電位が印加されるべく構成され、前記インダクターが有する任意の前記複数の中間タップ間は接続されていることを特徴とする。
(3)請求項3に係る直流電流遮断支援回路は、外部の一方の電位極性を有する電流路と外部の他方の電位極性を有する電流路が直流電源を供給する構成において、
二次巻線を有するインダクターと、整流素子と、容量素子と、抵抗素子と、を備え、
前記外部の一方の電位極性を有すべき電流路が前記インダクターを直列挿入するべく切り離されている一端と他端間に該インダクターの一端と他端が該インダクターの一端側を高電位に直列挿入されるべく構成された前記インダクターの他端側に、前記整流素子と前記抵抗素子の並列接続回路に前記容量素子が直列接続された蓄電回路の一端が接続され、該蓄電回路の他端は前記外部の他方の電位極性を有する電流路に接続されるべく構成され、前記外部の一方の電位極性を有する電流路と前記外部の他方の電位極性を有する電流路間の電位差に対して前記整流素子には逆方向電位が印加されるべく構成され、前記インダクターが有する前記二次巻線の両端は接続され、又は、該二次巻線に中間タップが存在する場合は任意の該中間タップ間若しくは該中間タップと該二次巻線の一端又は他端が接続されていることを特徴とする。
(4)請求項4に係る直流電流遮断支援回路は、外部の一方の電位極性を有する電流路と外部の他方の電位極性を有する電流路が直流電源を供給する構成において、
インダクターと、整流素子と、容量素子と、抵抗素子と、第2の抵抗素子と、を備え、
前記外部の一方の電位極性を有すべき電流路が前記インダクターを直列挿入するべく切り離されている一端と他端間に該インダクターの一端と他端が該インダクターの一端側を高電位に直列挿入されるべく構成された前記インダクターの他端側に、前記整流素子と前記抵抗素子の並列接続回路に前記容量素子が直列接続された蓄電回路の一端が接続され、該蓄電回路の他端は前記外部の他方の電位極性を有する電流路に接続されるべく構成され、前記外部の一方の電位極性を有する電流路と前記外部の他方の電位極性を有する電流路間の電位差に対して前記整流素子には逆方向電位が印加されるべく構成され、前記インダクターの両端間に第2の抵抗素子が並列接続され、又は、該インダクターに中間タップが存在するとき、該第2の抵抗素子は該インダクターの中間タップと該インダクターの一端又は他端間に並列接続されていることを特徴とする。
(5)請求項5に係る直流電流遮断支援回路は、外部の一方の電位極性を有する電流路と外部の他方の電位極性を有する電流路が直流電源を供給する構成において、
整流素子と、容量素子と、抵抗素子と、を備え、
前記外部の一方の電位極性を有する電流路に、前記整流素子と前記抵抗素子の並列接続回路に前記容量素子が直列接続された蓄電回路の一端が接続されるべく構成され、該蓄電回路の他端は前記外部の他方の電位極性を有する電流路に接続されるべく構成され、前記外部の一方の電位極性を有する電流路と前記外部の他方の電位極性を有する電流路間の電位差に対して前記整流素子には逆方向電位が印加されるべく構成され、前記外部の一方の電位極性を有すべき電流路と前記外部の他方の電位極性を有すべき電流路間に直流電圧が印加されているとき、前記蓄電回路の接続位置に対して前記直流電源を供給する側の電流路が断線したときに該断線した該電流路の一端と他端間に発生すべきアーク放電が抑止されることを特徴とする。
(6)請求項6に係る直流過電流遮断回路は、外部の一方の電位極性を有する電流路と外部の他方の電位極性を有する電流路が直流電源を供給する構成において、
整流素子と、容量素子と、抵抗素子と、溶断遮断器と、を備え、
前記外部の一方の電位極性を有すべき電流路が前記溶断遮断器を直列挿入するべく切り離されている一端と他端間に該溶断遮断器の一端と他端が該溶断遮断器の一端側を前記直流電源側の電流路に直列挿入されるべく構成された該溶断遮断器の他端側に、前記整流素子と前記抵抗素子の並列接続回路に前記容量素子が直列接続された蓄電回路の一端が接続されるべく構成され、該蓄電回路の他端は前記外部の他方の電位極性を有する電流路に接続されるべく構成され、前記外部の一方の電位極性を有する電流路と前記外部の他方の電位極性を有する電流路間の電位差に対して前記整流素子には逆方向電位が印加されるべく構成され、前記外部の一方の電位極性を有すべき電流路と前記外部の他方の電位極性を有すべき電流路間に直流電圧が印加されているとき、前記外部の電流路に過電流が流れ前記溶断遮断器が溶断されるときに該溶断遮断器の一端と他端間に発生すべきアーク放電が抑止されることを特徴とする。
(7)請求項7に係る直流電流遮断回路は、外部の一方の電位極性を有する電流路と外部の他方の電位極性を有する電流路が直流電源を供給する構成において、
整流素子と、容量素子と、抵抗素子と、開閉器と、を備え、
前記外部の一方の電位極性を有すべき電流路が前記開閉器を直列挿入するべく切り離されている一端と他端間に該開閉器の一端と他端が該開閉器の一端側を前記直流電源側の電流路に直列挿入されるべく構成された該開閉器の他端側に、前記整流素子と前記抵抗素子の並列接続回路に前記容量素子が直列接続された蓄電回路の一端が接続されるべく構成され、該蓄電回路の他端は前記外部の他方の電位極性を有する電流路に接続されるべく構成され、前記外部の一方の電位極性を有する電流路と前記外部の他方の電位極性を有する電流路間の電位差に対して前記整流素子には逆方向電位が印加されるべく構成され、前記外部の一方の電位極性を有すべき電流路と前記外部の他方の電位極性を有すべき電流路間に直流電圧が印加されているとき、前記開閉器を開くときに該開閉器の一端と他端間に発生すべきアーク放電が抑止されることを特徴とする。
(8)請求項8に係る直流電流遮断支援回路は、請求項1〜5のいずれかにおいて、前記抵抗素子に替えて、第2のインダクターを前記整流素子に並列接続することを特徴とする。
(9)請求項9に係る直流過電流遮断回路は、請求項6において、前記抵抗素子に替えて、第2のインダクターを前記整流素子に並列接続することを特徴とする。
(10)請求項10に係る直流電流遮断回路は、請求項7において、前記抵抗素子に替えて、第2のインダクターを前記整流素子に並列接続することを特徴とする。
(11)請求項11に係る直流突入電流防止回路は、外部の一方の電位極性のを有する電流路と外部の他方の電位極性を有する電流路が直流電源を供給する構成において、
中間タップを有するインダクターを備え、
前記外部の一方の電位極性を有すべき電流路が前記インダクターを直列挿入するべく切り離されている一端と他端間に該インダクターの一端と他端が直列挿入されるべく構成され、該インダクターが有する前記中間タップは該インダクターの一端又は他端に接続されていることを特徴とする。
(12)請求項12に係る直流突入電流防止回路は、外部の一方の電位極性を有する電流路と外部の他方の電位極性を有する電流路が直流電源を供給する構成において、
複数の中間タップを有するインダクターを備え、
前記外部の一方の電位極性を有すべき電流路が前記インダクターを直列挿入するべく切り離されている一端と他端間に該インダクターの一端と他端が直列挿入されるべく構成され、該インダクターが有する任意の前記複数の中間タップ間は接続されていることを特徴とする。
(13)請求項13に係る直流突入電流防止回路は、外部の一方の電位極性を有する電流路と外部の他方の電位極性を有する電流路が直流電源を供給する構成において、
二次巻線を有するインダクターを備え、
前記外部の一方の電位極性を有すべき電流路が前記インダクターを直列挿入するべく切り離されている一端と他端間に該インダクターの一端と他端が直列挿入されるべく構成され、該インダクターが有する前記二次巻線の両端は接続され、又は、該二次巻線に中間タップが存在する場合は任意の該中間タップ間若しくは該中間タップと該二次巻線の一端又は他端が接続されていることを特徴とする。
(14)請求項14に係る直流突入電流防止回路は、外部の一方の電位極性を有する電流路と外部の他方の電位極性を有する電流路が直流電源を供給する構成において、
インダクターと、抵抗素子と、を備え、
前記外部の一方の電位極性を有すべき電流路が前記インダクターを直列挿入するべく切り離されている一端と他端間に該インダクターの一端と他端が直列挿入されるべく構成され、該インダクターの両端間に抵抗素子が並列接続され、又は、該インダクターに中間タップが存在するとき、該第2の抵抗素子は該インダクターの中間タップと該インダクターの一端又は他端間に並列接続されていることを特徴とする。
(A)本発明による直流電流遮断支援回路は、該回路が位置するよりも上流の電流路、すなわち、該回路より直流電源供給側の電流路に断線が発生したとき、該断線した電流路の一端と他端間の電位差を小さく維持し、該断線した電流路の一端と他端間に発生すべきアーク放電を抑止する。
(B)本発明による直流過電流遮断回路は、該回路が直並列挿入されている電流路に過電流が発生したとき溶断される溶断遮断器の一端と他端間の電位差を小さく維持し、該溶断遮断器の一端と他端間に発生すべきアーク放電を抑止する。
(C)本発明による直流電流遮断回路は、該回路が直並列挿入されている電流路の上流、すなわち、該回路より直流電源供給側の電流路に位置する該回路に含まれる開閉器を断としたとき、該開閉器の一端と他端間の電位差を小さく維持し、該開閉器の一端と他端間に発生すべきアーク放電を抑止する。
(D)本発明による直流突入電流防止回路は、インダクターにより突入電流を防止すると共に、突入電流が完了したときに残留しているインダクターの磁気回路の磁束密度を最小限に抑え、かつ、インダクターに流れる電流も抑制してインダクターに発生すべき自己誘導を抑止し、インダクターに発生すべき高圧の発生を防止する。
は、本発明による直流電流遮断支援回路等の第1の実施の形態を示す回路構成図である。 は、本発明による直流電流遮断支援回路等の第2の実施の形態を示す回路構成図である。 は、本発明による直流電流遮断支援回路等の第3の実施の形態を示す回路構成図である。 は、本発明による直流電流遮断支援回路等の第4の実施の形態を示す回路構成図である。 は、本発明による直流電流遮断支援回路等の第5の実施の形態を示す回路構成図である。 は、直流突入電流防止回路において、従来技術によるものと本発明によるものとの実測比較データを示す。 は、従来技術による突入電流防止回路のシミュレーション結果を示すデータである。 は、本発明による突入電流防止回路のシミュレーション結果を示すデータである。 は、本発明による直流突入電流防止回路の一例である。
(1)第1の実施の形態
(1−1)回路構成
図1は、本発明による第1の実施の形態を示す直流電流遮断支援回路、直流過電流遮断回路及び直流電流遮断回路を含む回路構成図である。
図1における破線で囲まれたCAC1は、本発明による第1の実施の形態の直流電流遮断支援回路であり、さらに破線で囲まれたSTRGは、本発明の第1〜第5の実施の形態に対応している図1〜図5にすべて共通する蓄電回路である。また、破線で囲まれたAPP1は、本発明による第1の実施の形態の直流過電流遮断回路及び直流電流遮断回路を含む回路である。
直流電流遮断支援回路CAC1は、整流素子であるダイオードD1と抵抗素子である抵抗素子Rの並列接続回路に、容量素子であるコンデンサC1とコンデンサC2の並列接続回路が直列接続された蓄電回路STRGが外部の一方の電位極性を有する電流路と外部の他方の電位極性を有する電流路間に並列接続される様子を示す回路である。
蓄電回路STRGにおいて、ダイオードD1のカソードと抵抗素子Rの一端は、外部の一方の電位極性を有する電流路に接続され、コンデンサC1とC2の一端は、ダイオードD1のアノードと抵抗素子Rの他端との接続部に接続され、コンデンサC1とC2の他端の接続部は、外部の他方の電位極性を有する電流路に接続される。
ここで、図1におけるLine1は、外部の一方の電位極性を有する電流路(正極直流電流路)に挿入され、同様にLine2は、外部の他方の電位極性を有する電流路(負極直流電流路)に挿入されている。Line1及びLine2は、直流過電流遮断回路及び直流電流遮断回路を含むAPP1中において、線ではなく、点によって、各素子が結合されてもよい。これは他の実施の形態でも同様である。
直流過電流遮断回路及び直流電流遮断回路を含むAPP1中において、特許請求の範囲で、直流過電流遮断回路には、選択的に溶断遮断器であるヒューズFが備えられ、直流電流遮断回路には、選択的に開閉器であるスイッチSW1又はSW2が備えられる。ただし、APP1の実際の回路としては、溶断遮断器であるヒューズF及び開閉器であるスイッチSW1、SW2、整流素子であるダイオードD2を含んでもよい。
第2容量素子であるコンデンサC3の両端は、外部の一方の電位極性を有する電流路と外部の他方の電位極性を有する電流路間に並列接続される。
直流過電流遮断回路及び直流電流遮断回路を含むAPP1には、直流電流遮断支援回路CAC1に加え、さらに、開閉器であるスイッチSW1及びSW2、溶断遮断器であるヒューズF及び整流素子であるダイオードD2を備え、溶断遮断器であるヒューズFの一端は、外部の一方の電位極性を有する電流路の直流電源側に接続される入力端子T1に一端が接続されているスイッチSW1の他端に接続され、この溶断遮断器の他端は、外部の一方の電位極性を有する電流路の負荷側に接続される出力端子T3に接続された回路、及び、第2の整流素子であるダイオードD2のカソードは、外部の他方の電位極性を有する電流路の直流電源側に接続される入力端子T2に一端が接続されているスイッチSW2の他端に接続され、このダイオードD2のアノードは、外部の他方の電位極性を有する電流路の負荷側に接続される出力端子T4に接続された回路を含む。
図1の例では、ダイオードD1のカソード及び抵抗素子Rの一端は、ヒューズFの他端と出力端子T3に接続され、コンデンサC1とC2の他端は、第2の整流素子であるダイオードD2のアノードと出力端子T4に接続される。
なお、図示しないが抵抗素子Rに替えて、第2のインダクター(チョークコイルなど)をダイオードD1に並列接続してもよい。
入力端子T1、T2間に、端子T1を正極、端子T2を負極として、直流電源が接続され、出力端子T3、T4間に負荷が接続される。
なお、ヒューズFと、ダイオードD2の接続形態は、図1に示される以外に、ダイオードD2とヒューズFの位置を入れ替えてもよく、さらに、ダイオードD2とヒューズFを直列接続してもよい。いずれにしても、ダイオードD2は、電流路に順方向に挿入する。
ただし、ヒューズFと及びダイオードD2は、直流電流遮断支援回路CAC1と入力端子T1、T2の間に挿入する必要がある。
また、コンデンサC1とC2の並列接続回路は、ダイオードD1のカソード側に位置してもよく、ダイオードD1は、コンデンサC1とC2の並列接続回路の充電された結果の電圧極性に順方向に接続する。したがって、ダイオードD1の向きは、外部の直流電源の極性に応じて任意である。コンデンサC1とC2の並列接続回路は、コンデンサ一個で構成してもよい。これらについては、他の実施の形態でも同様である。
(1)第1の実施の形態
(1−2)回路動作
図1に示される本発明の第1の実施の形態である直流電流遮断支援回路CAC1、直流過電流遮断回路及び直流電流遮断回路を含むAPP1の動作説明をする。
入力端子T1、T2間に直流電源を接続し、出力端子T3、T4間に負荷を接続し、スイッチSW1、SW2をONにする。このとき、コンデンサC1、C2には、抵抗素子Rを通して、入力端子T1、T2に印加された直流電源電圧により、直流電源電圧まで充電される。ただし、ダイオードD2の順方向電圧降下は無視する。また、コンデンサC3にも、入力端子T1、T2に印加された直流電源電圧により充電される。
抵抗素子Rは、スイッチSW1、SW2をONにしたときのコンデンサC1及びC2に流れる突入電流を防止する。
この状態では、出力端子T3、T4間に接続されたDC/DCコンバータやDC/ACインバータなどの負荷は正常に動作し、これらに接続されたサーバなどの実負荷も正常に動作する。
コンデンサC3は、上記の負荷に電流を供給しているとき、負荷端の電圧降下を防止する。これは、負荷となるDC/DCコンバータやDC/ACインバータなどがスイッチングするため、電流路にパルス状の電流が流れ、直流電源から負荷への電流路に有る程度の長さがあると、この電流路が構成するインダクタンス成分が無視できず、このインダクタンスのリアクタンスにより負荷端の電圧が降下する。コンデンサC3はこれを防止する。
(A)以下、直流過電流遮断回路(APP1の一部)の説明
次に、負荷に過電流が流れたとき、すなわち、出力端子T3、T4間に、過電流が流れた場合、溶断遮断器であるヒューズFに大電流が流れる。このとき、ヒューズFが溶断されるようにヒューズFの電流容量を設定する。
通常、負荷に過電流が流れた程度では、電源の電圧降下などは発生しない。したがって、負荷電流路の電圧降下は発生しないので、コンデンサC1、C2は放電しない。この状態で、ヒューズFは溶断する。
コンデンサC1、C2は放電しないため、ヒューズFが溶断された瞬間は、ヒューズFの両端の電位は、同一であるため、ヒューズF内にアーク放電は発生しない。ただし、ダイオードD1の順方向電圧降下は無視する。
なお、上記の電源よりあまり強くない内部インピーダンスが顕在化するような電源を使用した場合、負荷に過電流が流れたときは、電源電圧が若干低下し、コンデンサC1、C2の電荷は若干放電し、コンデンサC1、C2の電圧は若干低下する。この状態で、ヒューズFが溶断されれば、ヒューズFの一端の電位は正常な直流電源電圧に回復し、コンデンサC1、C2の電圧が印加されているヒューズFの他端の電位とヒューズFの一端の電位には差が発生する。この場合でも、この電位差は小さいためアーク放電は発生しない。
また、ヒューズFが溶断されてから、コンデンサC1、C2の電荷は負荷側に放電されるため、コンデンサC1、C2の放電電流は、直流電源から供給されヒューズFに流れていた過電流を代替し、溶断遮断されたヒューズFの両端間において、ヒューズFが溶断する前に流れていた過電流を継続することがないため、アーク放電は発生しない。
コンデンサC1、C2の電荷はいずれ放電し切り、ヒューズFの端子間電圧は最大となるが、元々アーク放電が発生していないため、アーク放電が発生することはない。したがって、ヒューズFは小型の交流用のもので済む。
従来技術では、アーク放電が発生しないように大型でヒューズの電極間は長く、かつ、高価な直流用ヒューズを使用しなければならなかった。
以上が直流過電流遮断回路(APP1の一部)の回路動作である。この回路動作においては、開閉器であるSW1、SW2は必要ない。ただし、開閉器であるSW1、SW2があっても同様な動作をする。
本回路に内蔵する溶断遮断器であるヒューズFは、本回路内部において、電流路の上流側、すなわち、直流電源供給側に位置することが必須である。
(B)以下、直流電流遮断回路(APP1の一部)の説明
次に、直流電流遮断回路(APP1の一部)の回路動作説明をする。この回路は、開閉器であるスイッチSW1又はSW2を備えている。溶断遮断器であるヒューズF装着は任意である。
上記、直流過電流遮断回路(APP1の一部)の回路動作を援用して説明し、重複する説明を省略する。
入力端子T1、T2間に直流電源を接続し、出力端子T3、T4間に負荷を接続し、スイッチSW1、SW2をONにする。このとき、コンデンサC1、C2には、抵抗素子Rを通して、入力端子T1、T2に印加された直流電源電圧により、直流電源電圧まで充電される。ただし、ダイオードD2の順方向電圧降下は無視する。また、コンデンサC3にも、入力端子T1、T2に印加された直流電源電圧により充電される。
この状態では、出力端子T3、T4間に接続されたDC/DCコンバータやDC/ACインバータなどの負荷は正常に動作し、これらに接続されたサーバなどの実負荷も正常に動作する。
このとき、開閉器であるSW1又はSW2を開くと、直流過電流遮断回路(APP1の一部)の回路動作のとおり、開閉器であるSW1又はSW2の接点間にアーク放電が発生しない。直流過電流遮断回路(APP1の一部)における溶断遮断器であるヒューズFが、この場合、開閉器であるスイッチSW1又はSW2に置換された説明となる。
すなわち、スイッチSW1又はSW2の断は、ヒューズFの断と同様に説明できる。
ただし、この場合、直流過電流遮断回路(APP1の一部)の回路動作で発生した過電流による容量素子であるコンデンサC1及びC2の放電はないため、コンデンサC1及びC2の端子電圧は低下しない。したがって、よりアーク放電に対する条件はよい。
本回路に内蔵する開閉器であるSW1又はSW2は、本回路内部において、電流路の上流側、すなわち、直流電源供給側に位置することが必須である。
(C)以下、直流電流遮断支援回路(CAC1)の説明
次に、直流電流遮断支援回路CAC1の回路動作の説明をする。
この回路は、開閉器であるスイッチSW1又はSW2、溶断遮断器であるヒューズFの装着は任意である。
上記、直流過電流遮断回路(APP1の一部)の回路動作を援用して説明し、重複する説明を省略する。
入力端子T1、T2間に直流電源を接続し、出力端子T3、T4間に負荷を接続し、スイッチSW1、SW2をONにする。このとき、コンデンサC1、C2には、抵抗素子Rを通して、入力端子T1、T2に印加された直流電源電圧により、直流電源電圧まで充電される。ただし、ダイオードD2の順方向電圧降下は無視する。また、コンデンサC3にも、入力端子T1、T2に印加された直流電源電圧により充電される。
この状態では、出力端子T3、T4間に接続されたDC/DCコンバータやDC/ACインバータなどの負荷は正常に動作し、これらに接続されたサーバなどの実負荷も正常に動作する。
このとき、本回路が電流路間(一方の電位極性を有する電流路と他方の電位極性を有する電流路間)に並列接続されている位置よりも、上流の電流路、すなわち、直流電源供給側の電流路の外部の一方の電位極性を有する直流電流路及び/又は外部の他方の電位極性を有する直流電流路が断線した場合、直流過電流遮断回路(APP1の一部)の回路動作のとおり、断線された電流路の断線部分間にアーク放電が発生しない。直流過電流遮断回路(APP1の一部)における溶断遮断器であるヒューズFが、この場合、電流路の断線された部分に置換された説明となる。
すなわち、電流路の断線した部分は、ヒューズFの断と同様に説明できる。
ただし、この場合、直流過電流遮断回路(APP1の一部)の回路動作で発生した過電流による容量素子であるコンデンサC1及びC2の放電はないため、コンデンサC1及びC2の端子電圧は低下しない。
丁度、直流電流遮断回路(APP1の一部)の回路動作説明における開閉器であるスイッチSW1又はSW2の開放の動作と同様となる。
なお、本回路が電流路に並列接続されている位置よりも上流である直流電源供給側の電流路の断線にのみ有効である。
以上、3種類の回路動作を説明したが、共通する部分は、入力端子T1、T2間に印加される直流電源電圧が、瞬間的に大きく低下するいわゆる瞬低に対しても、コンデンサC1、C2に蓄積された電荷がダイオードD1を通して出力端子T3、T4間に放電されるため、負荷供給電圧の瞬低は防止される。なお、コンデンサC1、C2の並列接続回路は、信頼性向上のためである。
ダイオードD2は、入力端子T1、T2が開放されているような場合で、入力端子T1、T2間が短絡し、コンデンサC1、C2、C3の電荷が急激な放電しないよう安全対策である。また、入力端子T1、T2間における感電防止用でもある。
(2)第2の実施の形態
(2−1)回路構成
図2は、本発明による第2の実施の形態を示す直流突入電流防止回路、この回路を含む直流電流遮断支援回路及びこれらを含む直流過電流遮断回路の構成である。
図2における破線で囲まれたCAC2は、本発明による第2の実施の形態の直流電流遮断支援回路である。また、破線で囲まれたPREV2は、本発明による第2の実施の形態の直流突入電流防止回路である。さらに、破線で囲まれたAPP2は、本発明による第2の実施の形態の直流過電流遮断回路である。
直流電流遮断支援回路CAC2は、突入電流防止回路PREV2を含み、直流過電流遮断回路APP2は、直流電流遮断支援回路CAC2を含む。
本発明による第2の実施の形態を示す図2の直流電流遮断支援回路CAC2において、本発明による第1の実施の形態を示す図1の直流電流遮断支援回路CAC1と相違するところは、図1における蓄電回路STRGのダイオードD1のカソードと溶断遮断器であるヒューズFの他端との間にインダクターInd2と整流素子であるダイオードD3の並列接続回路が直列に挿入されていることである。すなわち、直流突入電流防止回路PREV2を含んだ回路である。
直流突入電流防止回路PREV2は、溶断遮断器であるヒューズFの他端と、蓄電回路STRGが電流路間(一方の電位極性を有する電流路と他方の電位極性を有する電流路間)に並列接続されている部分との間の電流路に直列挿入されている。
その他は、図1と同一であるため、図1と同一符号を付して、重複する説明を省略する。
インダクターInd2のコイルの一端は溶断遮断器であるヒューズFの他端に接続され、他端は整流素子であるダイオードD1のカソードに接続されている。整流素子であるダイオードD3のカソードはインダクターInd2のコイルの一端に接続され、アノードはインダクターInd2のコイルの他端に接続されている。
また、本発明による第2の実施の形態を示す図2の突入電流防止回路PREV2におけるインダクターInd2は、該インダクターのコイルの一端と他端間の任意の位置に存在する中間タップTPと他端間が短絡されていることである。
なお、中間タップTPはインダクターInd2のコイルの一端に接続されてもよい。
(2)第2の実施の形態
(2−2)回路動作
図2に示される本発明の第2の実施の形態である直流突入電流防止回路PREV2、直流電流遮断支援回路CAC2、これらを含む直流過電流遮断回路APP2の動作説明をする。
なお、直流突入電流防止回路PREV2のみが独立して存在する場合は、図9に示される構成となる。
第3〜第5の実施の形態に存在する直流突入電流防止回路PREV3〜PREV5も図9に示されるように独立して存在することが可能である。このとき、図9における直流突入電流防止回路PREV2を、図3〜図5の直流突入電流防止回路PREV3〜PREV5に置き換え、重複する図面を省略する。
図2に示される本発明の第2の実施の形態である直流電流遮断支援回路CAC2には、直流突入電流防止回路PREV2に存在するインダクターInd2が備えられているため、入力端子T1、T2間に直流電源を接続し、出力端子T3、T4間に外部の負荷を接続し、スイッチSW1、SW2をONにしたとき、第2の容量素子であるコンデンサC3への突入電流が防止される。すなわち、インダクターInd2が有するインダクタンスによるリアクタンスによって、電荷が蓄積されていないコンデンサC3への過大電流が発生しない。
また、外部の負荷が容量入力の場合、同様に負荷の容量素子への突入電流が防止される。
(A)以下、直流突入電流防止回路PREV2について説明する。
図2におけるインダクターInd2のコイルには、インダクターInd2のコイルの一端と他端の間にタップTPが設けられている。このタップTPが、インダクターInd2のコイルの他端に接続されているため、インダクターInd2のコイルに存在するタップTPと他端間は短絡される。
したがって、入力端子T1〜出力端子T3に電流が流れると、インダクターInd2のコイルに存在するタップTPと他端間に大電流が流れ、この電流により発生する磁束は、インダクターInd2のコイルの一端〜タップTPに流れる電流により発生する磁束の方向と逆方向であるため、両者の発生する磁束は互いに相殺するように働く。
このため、インダクターInd2の磁気回路に発生する磁束がこの磁気回路を通りにくくなる。すなわち、インダクターInd2の磁気回路における磁束の変化が抑制されるため磁束の発生が抑制される。
インダクターInd2のコイルの両端間におけるコイルの巻き数をNとし、インダクターInd2のコイルに存在するタップTPと他端間におけるコイルの巻き数を1とすると、タップTPと他端間に流れる電流は、コイルインダクターInd2のコイルの両端間を流れる電流のN倍となる。
このように、磁束の発生が抑制されると、インダクターInd2のリアクタンスが小さくなる。したがって、インダクターInd2のコイルのタップTPと他端間を短絡させていないインダクターよりもインダクターのコイルを通過する初期の電流、すなわち、スイッチSW1、SW2をONにしたときの瞬間及び初期の電流は流れ易い。
また、インダクターInd2の磁気回路における磁束の発生が抑制されることにより、インダクターInd2の磁気回路における磁気飽和が抑制される。したがって、磁気回路の磁気飽和が抑制され、インダクターInd2のリアクタンス成分が継続して存在するため、インダクターInd2のコイルに電流が流れる時間の経過においてもインダクターInd2のコイルにおける電流が過大に増加する現象を抑制する。
インダクターInd2の磁気回路に磁気飽和が発生すると、磁気回路の無いコイル成分となり、インダクターInd2のコイルに大電流が流れる。すなわち、直流突入電流が過大になる。
インダクターInd2の磁気回路が磁気飽和するとインダクターInd2のリアクタンス成分が消滅し、インダクターInd2のコイルは単なる導線となり、インダクターInd2のコイルにおける電流が過大に増加する現象を抑制できない。
インダクターInd2のコイルに流れる初期の電流の流れ易さのみに着目して、タップTPを短絡させないで最初からインダクタンスの小さいインダクターを使用すると、初期の電流は流れ易いが、このインダクターの磁気回路が容易に磁気飽和して、インダクターのコイルに流れる過大電流を抑制できない。
タップの無いインダクターを使用し、同一のインダクタンスで、インダクターのコイルを流れる電流が過大とならないよう磁気飽和を抑制すると、磁気回路が大きくなり過ぎる。
図6、図7及び図8は、これらの現象を表す。図7及び図8は、最後にまとめて説明する。
図6の(a)の回路におけるインダクターIndは、図6の(c)の回路におけるインダクターInd2と同一のインダクタンスを有するが、タップTPを短絡していない。
両方のインダクターのはだか特性では、インダクタンスが大きく、タップTPを短絡するかどうかの相違しかない。
図6の(A)は、直流電源電圧Vdc、コンデンサCに充電されていく電圧Vc及びインダクターIndを流れる電流Itを示す。
同様に、図6の(C)は、直流電源電圧Vdc、コンデンサCに充電されていく電圧Vc及びインダクターInd2を流れる電流Itを示す。このインダクターInd2は、第2の実施の形態における図2のインダクターInd2と同一である。
図6の(A)のItは、(a)の回路において、スイッチSWを閉じたときの瞬間及び初期において、インダクターIndがインダクターIndのコイルに流れる電流を抑制する様子を観測できる実測値である。スイッチSWを閉じたときの瞬間の電流値及び初期の電流Itの増加は抑制されているが、この直後には、直線的に大電流へと変化する。インダクターIndの磁気回路が飽和するとインダクターIndのコイルのリアクタンスが消滅し、電流Itが急激に上昇することになる。
この現象において、コンデンサCの充電電流が最大のとき、コンデンサCの電圧Vcが直流電源電圧Vdcに達する。
図6の(A)のVcは、(a)の回路において、スイッチSWを閉じたときの瞬間及び初期において、コンデンサCに充電される電圧を観測できる実測値である。インダクターIndのインダクタンスが大きいため、スイッチSWを閉じたときの瞬間及び初期において、インダクターIndに流れる電流が抑制されるため、コンデンサCの電圧上昇は緩慢であるが、この直後には、電圧Vcの立ち上がりが急激になる。インダクターIndの磁気回路が飽和するとインダクターIndのコイルのリアクタンスが消滅し、電流Itが急激に上昇することになるため、コンデンサCの充電電流が急上昇することとなる。
図6の(a)の回路では、上記で説明したとおり、コンデンサCの充電電流が最大のとき、コンデンサの電圧Vcが直流電源電圧Vdcに達する。Vc=Vdcとなり、自動的にコンデンサCに流れる電流が遮断される。このとき、インダクターIndの電流も遮断され、インダクターIndにおいてもコイルの最大電流時に電流が遮断されるため、大きな自己誘導による逆起電力が発生する。この事象が、周辺の回路に悪影響を及ぼす。
図6の(c)の回路は、図2におけるCAC2の蓄電回路STRGを除去したものと等価である。ここでは、図2におけるコンデンサC3、すなわち、図6の(c)の回路のコンデンサCに流れる突入電流を防止するための回路の説明をするためのものであるから、図2におけるCAC2の蓄電回路STRGを除去している。
図6の(C)のItは、(c)の回路において、スイッチSWを閉じたときの瞬間及び初期において、インダクターInd2のコイルに流れる電流を観測できる実測値である。インダクターInd2のタップTPは、第2の実施の形態における図2のように、タップTPがインダクターInd2の他端に接続され短絡されているため、インダクターInd2のコイルの両端間(インダクターInd2の一端とタップTP間と同一。)のリアクタンスが小さくなっている。また、上記で説明したとおり、インダクターInd2の磁気回路は飽和しにくくなっている。
したがって、図6の(C)に示すように、電流Itは、(c)の回路において、スイッチSWを閉じたときの瞬間及び初期から、ほどよく流れ、その後減少する。これは、インダクターInd2のコイルのリアクタンスが働き続け、電流Itを抑制しているところ、コンデンサCが充電され、直流電圧とコンデンサCの電位差減少により、コンデンサCの充電電流が減少するためである。
このように、図6の(C)では、電流Itが電流のピークから、最も減少したとき電流Itが遮断されるため、インダクターInd2のコイルの逆起電力は小さい。
その他、上記説明のとおり、図6の(a)の回路においては、インダクターIndは磁気飽和しているため、インダクターIndのコイルに流れる電流は大きく、インダクターIndの磁気回路に多量の磁束が蓄積されており、かつ、インダクターIndのインダクタンスも大きい、この状態で、インダクターIndを流れる電流が遮断されるので、さらに、逆起電力が大きくなる。
一方、図6の(c)の回路においては、インダクターInd2は磁気飽和しおらず、インダクターIndのコイルに流れる電流は小さく、インダクターInd2の磁気回路に少量の磁束しか蓄積されおらず、かつ、インダクターInd2のリアクタンスも小さい。この状態で、インダクターInd2を流れる電流が遮断されるので、逆起電力は小さい。
以上の説明のとおり、インダクターInd2のタップTPをインダクターInd2の他端又は一端に接続し、タップTPを短絡することにより、コンデンサC3への突入電流防止回路の特性を向上させることがわかった。
なお、図2のダイオードD3は、インダクターInd2に発生する逆起電力を吸収するものである。
(B)直流電流遮断支援回路CAC2、直流過電流遮断回路APP2及び直流過電流遮断回路APP2に開閉器SW1又はSW2を付加した回路の動作
本実施の形態の場合、直流電流遮断支援回路CAC2は、一方の電位極性の電流路に直流突入電流防止回路PREV2を直列に含んでいるが、直流電流遮断支援という観点からみると、直流突入電流防止回路PREV2を除外して考えることができるため、本実施の形態の直流電流遮断支援回路CAC2の動作も、第1の実施の形態で説明した直流電流遮断支援回路CAC1(電流路断線)と同様であり、CAC1の説明を援用し、重複する説明を省略する。
上記、直流電流遮断支援回路CAC2の場合と同様に、直流突入電流防止回路PREV2を除外して考え、直流過電流遮断回路APP2の動作も、第1の実施の形態で説明した直流過電流遮断回路を含むAPP1(溶断遮断器の溶断)同様であり、APP1の説明を援用し、重複する説明を省略する。
また、上記、直流電流遮断支援回路CAC2及び直流過電流遮断回路APP2の場合と同様な理由により、直流突入電流防止回路PREV2を除外して考え、直流過電流遮断回路APP2に開閉器SW1又はSW2を付加した回路も、第1の実施の形態で説明した直流電流遮断回路を含むAPP1(開閉器による直流電流断)同様であるので、APP1の説明を援用し、重複する説明を省略する。
(3)第3の実施の形態
(3−1)回路構成
図3は、本発明による第3の実施の形態を示す直流突入電流防止回路、この回路を含む直流電流遮断支援回路及びこれらを含む直流過電流遮断回路の構成である。
図3における破線で囲まれたCAC3は、本発明による第3の実施の形態の直流電流遮断支援回路である。また、破線で囲まれたPREV3は、本発明による第3の実施の形態の直流突入電流防止回路である。さらに、破線で囲まれたAPP3は、本発明による第3の実施の形態の直流過電流遮断回路である。
本発明による第3の実施の形態を示す図3のCAC3において、本発明による第1の実施の形態を示す図1の直流電流遮断支援回路CAC1と相違するところは、図1における蓄電回路STRGのダイオードD1のカソードと溶断遮断器であるヒューズFの他端との間にインダクターInd3と整流素子であるダイオードD3の並列接続回路が直列に挿入されていることである。すなわち、突入電流防止回路PREV3を含んだ回路である。
直流突入電流防止回路PREV3は、溶断遮断器であるヒューズFの他端と、蓄電回路STRGが電流路間(一方の電位極性を有する電流路と他方の電位極性を有する電流路間)に並列接続されている部分との間の電流路に直列挿入されている。
その他は、図1と同一であるため、図1と同一符号を付して、重複する説明を省略する。
インダクターInd3のコイルの一端は溶断遮断器であるヒューズFの他端に接続され、他端は整流素子であるダイオードD1のカソードに接続されている。整流素子であるダイオードD3のカソードはインダクターInd3のコイルの一端に接続され、アノードはインダクターInd3のコイルの他端に接続されている。
また、本発明による第3の実施の形態を示す図3のCAC3において、本発明による第2の実施の形態を示す図2の直流電流遮断支援回路CAC2と相違するところは、図3におけるインダクターInd3は、一端と他端間の任意の位置に存在する2つの中間タップTP1とTP2を備え、これら2つのタップが接続され、短絡されていることである。すなわち、突入電流防止回路PREV3が相違する。
なお、図示しないが、インダクターInd3における中間タップは、3つ以上備えられていてもよい。この場合、タップの両端間を短絡するか、タップの両端間の間にある別のタップ間を短絡するかなど、タップの結線は任意である。
複数のタップの両端間、別のタップ間のいずれか2端子又は3端子以上を短絡するかなどにより、インダクターInd3のインダクタンスを変化させ、インダクターInd3のリアクタンスを調整できる。
また、図3の中間タップTP1、TP2は、それぞれ、インダクターInd3の一端、他端に接続され、短絡されてもよい。
(3)第3の実施の形態
(3−2)回路動作
図3に示される本発明の第3の実施の形態である直流突入電流防止回路PREV3、直流電流遮断支援回路CAC3、これらを含む直流過電流遮断回路APP3の動作説明をする。
(A)以下、直流突入電流防止回路PREV3について説明する。
図3に示されるように、突入電流防止回路PREV3に存在するインダクターInd3に設けられたタップTP1とタップTP2が短絡されているインダクターInd3、及び、図示しないが、上記「(3−1)回路構成」で説明したタップTP1とタップTP2の接続変形例におけるインダクターInd3においても、第2の実施の形態を示す図2のインダクターInd2において、タップTPがインダクターInd2の他端又は一端と接続され、短絡されているインダクターInd2と等価である。
したがって、第2の実施の形態で説明したインダクターInd2の動作は、第3の実施の形態のインダクターInd3に適用できるため、第2の実施の形態の説明を援用し、重複する動作説明を省略する。
(B)直流電流遮断支援回路CAC3、直流過電流遮断回路APP3及び直流過電流遮断回路APP3に開閉器SW1又はSW2を付加した回路の動作
本実施の形態の場合、直流電流遮断支援回路CAC3は、一方の電位極性の電流路に直流突入電流防止回路PREV3を直列に含んでいるが、直流電流遮断支援という観点からみると、直流突入電流防止回路PREV3を除外して考えることができるため、本実施の形態の直流電流遮断支援回路CAC3の動作も、第1の実施の形態で説明した直流電流遮断支援回路CAC1(電流路断線)と同様であり、CAC1の説明を援用し、重複する説明を省略する。
上記、直流電流遮断支援回路CAC3の場合と同様に、直流突入電流防止回路PREV3を除外して考え、直流過電流遮断回路APP3の動作も、第1の実施の形態で説明した直流過電流遮断回路を含むAPP1(溶断遮断器の溶断)同様であり、APP1の説明を援用し、重複する説明を省略する。
また、上記、直流電流遮断支援回路CAC3及び直流過電流遮断回路APP3の場合と同様な理由により、直流突入電流防止回路PREV3を除外して考え、直流過電流遮断回路APP3に開閉器SW1又はSW2を付加した回路も、第1の実施の形態で説明した直流電流遮断回路を含むAPP1(開閉器による直流電流断)同様であるので、APP1の説明を援用し、重複する説明を省略する。
(4)第4の実施の形態
(4−1)回路構成
図4は、本発明による第4の実施の形態を示す直流突入電流防止回路、この回路を含む直流電流遮断支援回路及びこれらを含む直流過電流遮断回路の構成である。
図4における破線で囲まれたCAC4は、本発明による第4の実施の形態の直流電流遮断支援回路である。また、破線で囲まれたPREV4は、本発明による第4の実施の形態の直流突入電流防止回路である。さらに、破線で囲まれたAPP4は、本発明による第4の実施の形態の直流過電流遮断回路である。
本発明による第4の実施の形態を示す図4のCAC4において、本発明による第1の実施の形態を示す図1の直流電流遮断支援回路CAC1と相違するところは、図1における蓄電回路STRGのダイオードD1のカソード(出力端子T3)と溶断遮断器であるヒューズFの他端との間にインダクターInd4と整流素子であるダイオードD3の並列接続回路が直列に挿入されていることである。すなわち、突入電流防止回路PREV4を含んだ回路である。
直流突入電流防止回路PREV4は、溶断遮断器であるヒューズFの他端と、蓄電回路STRGが電流路間(一方の電位極性を有する電流路と他方の電位極性を有する電流路間)に並列接続されている部分との間の電流路に直列挿入されている。
その他は、図1と同一であるため、図1と同一符号を付して、重複する説明を省略する。
インダクターInd4のコイルの一端は溶断遮断器であるヒューズFの他端に接続され、他端は整流素子であるダイオードD1のカソードに接続されている。整流素子であるダイオードD3のカソードはインダクターInd4のコイルの一端に接続され、アノードはインダクターInd4のコイルの他端に接続されている。
また、本発明による第4の実施の形態を示す図4の直流電流遮断支援回路CAC4において、本発明による第2の実施の形態を示す図2の直流電流遮断支援回路CAC2と相違するところは、図4におけるインダクターInd4は、二次巻線を備え、該二次巻線の両端が接続され、短絡されていることである。
なお、図示しないが、インダクターInd4の二次巻線は2つ以上備えられていてもよい。この場合、全部の二次巻線を短絡するか、1つの二次巻線を短絡するかは任意である。
さらに、二次巻線にタップを備え、タップを短絡してもよい。これらにより、インダクターInd4のインダクタンスを変化させ、インダクターInd4のリアクタンスを調整できる。
(4)第4の実施の形態
(4−2)回路動作
図4に示される本発明の第4の実施の形態である直流突入電流防止回路PREV4、直流電流遮断支援回路CAC4、これらを含む直流過電流遮断回路APP4の動作説明をする。
(A)以下、直流突入電流防止回路PREV4について説明する。
図4に示されるように、インダクターInd4に設けられた二次巻線の両端が短絡されているインダクターInd4、図示しないが、上記「(4−1)回路構成」で説明した複数の二次巻線を有するインダクターInd4の変形例、該二次巻線にタップを備え該タップを短絡する変形例におけるインダクターInd4においても、第2の実施の形態を示す図2のインダクターInd2において、タップTPがインダクターInd2の他端又は一端と接続され、短絡されているインダクターInd2と等価である。
したがって、第2の実施の形態で説明したインダクターInd2の動作は、第4の実施の形態のインダクターInd4に適用できるため、第2の実施の形態の説明を援用し、重複する動作説明を省略する。
(B)直流電流遮断支援回路CAC4、直流過電流遮断回路APP4及び直流過電流遮断回路APP4に開閉器SW1又はSW2を付加した回路の動作
本実施の形態の場合、直流電流遮断支援回路CAC4は、一方の電位極性の電流路に直流突入電流防止回路PREV4を直列に含んでいるが、直流電流遮断支援という観点からみると、直流突入電流防止回路PREV4を除外して考えることができるため、本実施の形態の直流電流遮断支援回路CAC4の動作も、第1の実施の形態で説明した直流電流遮断支援回路CAC1(電流路断線)と同様であり、CAC1の説明を援用し、重複する説明を省略する。
上記、直流電流遮断支援回路CAC4の場合と同様に、直流突入電流防止回路PREV4を除外して考え、直流過電流遮断回路APP4の動作も、第1の実施の形態で説明した直流過電流遮断回路を含むAPP1(溶断遮断器の溶断)同様であり、APP1の説明を援用し、重複する説明を省略する。
また、上記、直流電流遮断支援回路CAC4及び直流過電流遮断回路APP4の場合と同様な理由により、直流突入電流防止回路PREV4を除外して考え、直流過電流遮断回路APP4に開閉器SW1又はSW2を付加した回路も、第1の実施の形態で説明した直流電流遮断回路を含むAPP1(開閉器による直流電流断)同様であるので、APP1の説明を援用し、重複する説明を省略する。
(5)第5の実施の形態
(5−1)回路構成
図5は、本発明による第5の実施の形態を示す直流突入電流防止回路、この回路を含む直流電流遮断支援回路及びこれらを含む直流過電流遮断回路の構成である。
図5における破線で囲まれたCAC5は、本発明による第5の実施の形態の直流電流遮断支援回路である。また、破線で囲まれたPREV5は、本発明による第5の実施の形態の直流突入電流防止回路である。さらに、破線で囲まれたAPP5は、本発明による第5の実施の形態の直流過電流遮断回路である。
本発明による第5の実施の形態を示す図5の直流電流遮断支援回路CAC5において、本発明による第1の実施の形態を示す図1の直流電流遮断支援回路CAC1と相違するところは、図1における蓄電回路STRGのダイオードD1のカソード(出力端子T3)とヒューズFの他端との間に、インダクターInd5、整流素子であるダイオードD3及び第2の抵抗素子である抵抗素子Rtの並列接続回路が直列に挿入されていることである。すなわち、突入電流防止回路PREV5を含んだ回路である。
流突入電流防止回路PREV5は、溶断遮断器であるヒューズFの他端と、蓄電回路STRGが電流路間(一方の電位極性を有する電流路と他方の電位極性を有する電流路間)に並列接続されている部分との間の電流路に直列挿入されている。
その他は、図1と同一であるため、図1と同一符号を付して、重複する説明を省略する。
インダクターInd5のコイルの一端は溶断遮断器であるヒューズFの他端に接続され、他端は整流素子であるダイオードD1のカソードに接続されている。整流素子であるダイオードD3のカソードはインダクターInd5のコイルの一端に接続され、アノードはインダクターInd5のコイルの他端に接続されている。
また、本発明による第5の実施の形態を示す図5の直流電流遮断支援回路CAC5において、本発明による第2〜第4の実施の形態を示す図2〜図4の直流電流遮断支援回路CAC2〜CAC4と相違するところは、図5における直流電流遮断支援回路CAC5のインダクターInd5は、直流電流遮断支援回路CAC2〜CAC4におけるインダクターInd2〜Ind4と同一のものであるが、タップTPも二次巻線も備えていないことである。直流電流遮断支援回路CAC2〜CAC4におけるタップTPや、二次巻線に代替して、抵抗素子RtがインダクターInd5に並列接続されている。
図示しないが、インダクターInd5に中間タップを設け、第2の抵抗素子である抵抗素子Rtを該インダクターの中間タップと該インダクターの一端又は他端間に並列接続させてもよい。これにより、インダクターInd5のリアクタンスを調整できる。
(5)第5の実施の形態
(5−2)回路動作
図5に示される本発明の第5の実施の形態である直流突入電流防止回路PREV5、直流電流遮断支援回路CAC5、これらを含む直流過電流遮断回路APP5の動作説明をする。
(A)以下、直流突入電流防止回路PREV5について説明する。
図5に示される本発明の第5の実施の形態である直流電流遮断支援回路CAC5には、インダクターInd5が備えられているため、入力端子T1、T2間に直流電源を接続し、出力端子T3、T4間に負荷を接続し、スイッチSW1、SW2をONにしたとき、第2容量素子であるコンデンサC3への突入電流が防止される。すなわち、インダクターInd5が有するインダクタンスによるリアクタンスによって、電荷が蓄積されていないコンデンサC3への過大電流が発生しない。また、外部の負荷が容量入力の場合、同様に負荷の容量素子への突入電流が防止される。
第2の実施の形態で説明した図6の(a)の回路及び図6の(A)のコンデンサCの電圧Vc及びインダクターIndを流れる電流Itについて説明した好まざる現象が発生することを改善するために、抵抗素子RtをインダクターIndに並列接続した場合の動作を説明する。
図6の(b)の回路は、第5の実施の形態を示す図5における直流電流遮断支援回路CAC5から蓄電回路STRGを除去したものと等価である。
図6の(B)の電圧Vc及び電流Itの波形は、図6の(A)に示される電圧Vc及び電流Itの波形と、図6の(C)に示される電圧Vc及び電流Itの波形との中間的波形であり、図6の(A)の電圧Vc及び電流Itが示す波形より改善されている。
第5の実施の形態を示す図5における直流電流遮断支援回路CAC5から蓄電回路STRGを除去したものと等価である図6の(b)の回路は、インダクターIndに流れる電流が抵抗素子Rtに分流されるため、インダクターIndに流れる電流が少なくなり、インダクターIndの磁気回路の磁気飽和が緩和される。したがって、図6の(b)の回路のインダクターIndのリアクタンスの発生は、図6の(a)の回路のインダクターIndのリアクタンスの発生よりも長く継続される。したがって、インダクターIndの電流が遮断されるときの図6の(A)の電流Itの最大値よりも、図6の(B)の電流Itは小さい。
図6(b)のスイッチSWが閉じられた瞬間、インダクターIndに電流が流れないときでも抵抗素子Rtにより電流を流すことでコンデンサCを速く充電し、速くコンデンサCの電圧を上げるので、VdcとVcとの電位差を小さくし、インダクターIndの磁気飽和による急激なコンデンサCへの充電電流の増加、コンデンサCの端子電圧の急激な上昇を抑制する。
また、第2の実施の形態で説明したとおりの理論で、第5の実施の形態におけるインダクターInd5の電流が遮断されるとき、インダクターInd5に発生する自己誘導による逆起電力は小さい。
図7の(A)は、35mHのインダクターと0.22μFのコンデンサの直列接続回路に直流380Vを印加し、図7の(B)は、5mHのインダクターと0.22μFのコンデンサの直列接続回路に直流380Vを印加した回路を示し、それぞれの回路(A)、(B)の下には該コンデンサに充電される電圧波形を示し、右下には該コンデンサに流れる電流波形を示したものである。これらは、シミュレータを使用して求めた波形である。
また、図8の(A)は、本発明の第5の実施の形態を示す図5から蓄電回路STRGを除去した突入電流防止回路PREV5を備える回路と等価であり、5mHのインダクターに230Ωの抵抗素子を並列接続した回路に0.22μFのコンデンサの直列接続し、直流380Vを印加したものであり、回路(A)の下には該コンデンサに充電される電圧波形を示し、右下には該コンデンサに流れる電流波形を示したものである。これらも、シミュレータを使用して求めた波形である。
図8の(B)は、本発明の第2の実施の形態を示す図2から蓄電回路STRGを除去した突入電流防止回路PREV2を備える図9に示される回路の等価回路である。図2、図9における35mHのインダクターInd2のタップTPをインダクターInd2の他端に接続した回路は等価的に図8の(B)に示されるインダクター回路となる。これに、0.22μFのコンデンサCを直列接続し、直流380Vを印加する。回路(B)の下には該コンデンサに充電される電圧波形を示し、右下には該コンデンサに流れる電流の波形を示したものである。図7、図8の(A)と同様にシミュレーション波形である。
なお、インダクターInd2のタップTPをインダクターInd2の他端に接続したインダクターにおいて、理想インダクター(銅損、鉄損など一切ない理論上のインダクター)としてシミュレートするとリアクタンスが消滅した単なる導線となり、シミュレータの解がないため、図8の(B)の等価回路で表している。
これらシミュレーションによる電圧、電流波形は、図6が示す実測結果とよく一致する。図7の(A)の回路の右下の電流波形において、電流が抑制されている。この理由は、図7の(A)の回路に使用されているインダクターは、図2に使用されているインダクターInd2と同じ35mHのインダクタンスを有するが、磁気飽和しないように磁気回路を大きくしている。
図2に使用されているインダクターInd2は、タップTPとインダクターInd2の他端を短絡しているので、磁気回路が磁気飽和しない。このため、図2に使用されているインダクターInd2は、磁気回路を小さくできるので非常に小型化が可能である。
このように、第2〜第5の実施の形態で使用されるインダクターInd2〜インダクターInd5の構成において、インダクターの逆起電力を抑制し、かつ、インダクターを小型化できることには大きな利点がある。
図6の(a)、(b)、(c)の回路は、それぞれ、図7の(B)、図8の(A)、(B)に対応する。
(B)直流電流遮断支援回路CAC5、直流過電流遮断回路APP5及び直流過電流遮断回路APP5に開閉器SW1又はSW2を付加した回路の動作
本実施の形態の場合、直流電流遮断支援回路CAC5は、一方の電位極性の電流路に直流突入電流防止回路PREV5を直列に含んでいるが、直流電流遮断支援という観点からみると、直流突入電流防止回路PREV5を除外して考えることができるため、本実施の形態の直流電流遮断支援回路CAC5の動作も、第1の実施の形態で説明した直流電流遮断支援回路CAC1(電流路断線)と同様であり、CAC1の説明を援用し、重複する説明を省略する。
上記、直流電流遮断支援回路CAC5の場合と同様に、直流突入電流防止回路PREV5を除外して考え、直流過電流遮断回路APP5の動作も、第1の実施の形態で説明した直流過電流遮断回路を含むAPP1(溶断遮断器の溶断)同様であり、APP1の説明を援用し、重複する説明を省略する。
また、上記、直流電流遮断支援回路CAC5及び直流過電流遮断回路APP5の場合と同様な理由により、直流突入電流防止回路PREV5を除外して考え、直流過電流遮断回路APP5に開閉器SW1又はSW2を付加した回路も、第1の実施の形態で説明した直流電流遮断回路を含むAPP1(開閉器による直流電流断)同様であるので、APP1の説明を援用し、重複する説明を省略する。
D、D1〜D3 ダイオード
C、C1〜C3 コンデンサ
R、Rt 抵抗素子
F 溶断遮断器(ヒューズ)
Ind、Ind2〜Ind5 インダクター
TP、TP1、TP2 タップ
SW、SW1、SW2 開閉器(スイッチ)
T1〜T4 端子
CAC1〜CAC5 直流電流遮断支援回路
APP1 直流過電流遮断回路及び直流電流遮断回路
APP2〜APP5 直流過電流遮断回路
PREV2〜PREV5 直流突入電流防止回路
STRG 蓄電回路
Line1、Line2 電流路

Claims (14)

  1. 外部の一方の電位極性を有する電流路と外部の他方の電位極性を有する電流路が直流電源を供給する構成において、
    中間タップを有するインダクターと、整流素子と、容量素子と、抵抗素子と、を備え、
    前記外部の一方の電位極性を有すべき電流路が前記インダクターを直列挿入するべく切り離されている一端と他端間に該インダクターの一端と他端が該インダクターの一端側を高電位に直列挿入されるべく構成された前記インダクターの他端側に、前記整流素子と前記抵抗素子の並列接続回路に前記容量素子が直列接続された蓄電回路の一端が接続され、該蓄電回路の他端は前記外部の他方の電位極性を有する電流路に接続されるべく構成され、前記外部の一方の電位極性を有する電流路と前記外部の他方の電位極性を有する電流路間の電位差に対して前記整流素子には逆方向電位が印加されるべく構成され、前記インダクターが有する前記中間タップは該インダクターの一端又は他端に接続されていることを特徴とする直流電流遮断支援回路。
  2. 外部の一方の電位極性を有する電流路と外部の他方の電位極性を有する電流路が直流電源を供給する構成において、
    複数の中間タップを有するインダクターと、整流素子と、容量素子と、抵抗素子と、を備え、
    前記外部の一方の電位極性を有すべき電流路が前記インダクターを直列挿入するべく切り離されている一端と他端間に該インダクターの一端と他端が該インダクターの一端側を高電位に直列挿入されるべく構成された前記インダクターの他端側に、前記整流素子と前記抵抗素子の並列接続回路に前記容量素子が直列接続された蓄電回路の一端が接続され、該蓄電回路の他端は前記外部の他方の電位極性を有する電流路に接続されるべく構成され、前記外部の一方の電位極性を有する電流路と前記外部の他方の電位極性を有する電流路間の電位差に対して前記整流素子には逆方向電位が印加されるべく構成され、前記インダクターが有する任意の前記複数の中間タップ間は接続されていることを特徴とする直流電流遮断支援回路。
  3. 外部の一方の電位極性を有する電流路と外部の他方の電位極性を有する電流路が直流電源を供給する構成において、
    二次巻線を有するインダクターと、整流素子と、容量素子と、抵抗素子と、を備え、
    前記外部の一方の電位極性を有すべき電流路が前記インダクターを直列挿入するべく切り離されている一端と他端間に該インダクターの一端と他端が該インダクターの一端側を高電位に直列挿入されるべく構成された前記インダクターの他端側に、前記整流素子と前記抵抗素子の並列接続回路に前記容量素子が直列接続された蓄電回路の一端が接続され、該蓄電回路の他端は前記外部の他方の電位極性を有する電流路に接続されるべく構成され、前記外部の一方の電位極性を有する電流路と前記外部の他方の電位極性を有する電流路間の電位差に対して前記整流素子には逆方向電位が印加されるべく構成され、前記インダクターが有する前記二次巻線の両端は接続され、又は、該二次巻線に中間タップが存在する場合は任意の該中間タップ間若しくは該中間タップと該二次巻線の一端又は他端が接続されていることを特徴とする直流電流遮断支援回路。
  4. 外部の一方の電位極性を有する電流路と外部の他方の電位極性を有する電流路が直流電源を供給する構成において、
    インダクターと、整流素子と、容量素子と、抵抗素子と、第2の抵抗素子と、を備え、
    前記外部の一方の電位極性を有すべき電流路が前記インダクターを直列挿入するべく切り離されている一端と他端間に該インダクターの一端と他端が該インダクターの一端側を高電位に直列挿入されるべく構成された前記インダクターの他端側に、前記整流素子と前記抵抗素子の並列接続回路に前記容量素子が直列接続された蓄電回路の一端が接続され、該蓄電回路の他端は前記外部の他方の電位極性を有する電流路に接続されるべく構成され、前記外部の一方の電位極性を有する電流路と前記外部の他方の電位極性を有する電流路間の電位差に対して前記整流素子には逆方向電位が印加されるべく構成され、前記インダクターの両端間に第2の抵抗素子が並列接続され、又は、該インダクターに中間タップが存在するとき、該第2の抵抗素子は該インダクターの中間タップと該インダクターの一端又は他端間に並列接続されていることを特徴とする直流電流遮断支援回路。
  5. 外部の一方の電位極性を有する電流路と外部の他方の電位極性を有する電流路が直流電源を供給する構成において、
    整流素子と、容量素子と、抵抗素子と、を備え、
    前記外部の一方の電位極性を有する電流路に、前記整流素子と前記抵抗素子の並列接続回路に前記容量素子が直列接続された蓄電回路の一端が接続されるべく構成され、該蓄電回路の他端は前記外部の他方の電位極性を有する電流路に接続されるべく構成され、前記外部の一方の電位極性を有する電流路と前記外部の他方の電位極性を有する電流路間の電位差に対して前記整流素子には逆方向電位が印加されるべく構成され、前記外部の一方の電位極性を有すべき電流路と前記外部の他方の電位極性を有すべき電流路間に直流電圧が印加されているとき、前記蓄電回路の接続位置に対して前記直流電源を供給する側の電流路が断線したときに該断線した該電流路の一端と他端間に発生すべきアーク放電が抑止されることを特徴とする直流電流遮断支援回路。
  6. 外部の一方の電位極性を有する電流路と外部の他方の電位極性を有する電流路が直流電源を供給する構成において、
    整流素子と、容量素子と、抵抗素子と、溶断遮断器と、を備え、
    前記外部の一方の電位極性を有すべき電流路が前記溶断遮断器を直列挿入するべく切り離されている一端と他端間に該溶断遮断器の一端と他端が該溶断遮断器の一端側を前記直流電源側の電流路に直列挿入されるべく構成された該溶断遮断器の他端側に、前記整流素子と前記抵抗素子の並列接続回路に前記容量素子が直列接続された蓄電回路の一端が接続されるべく構成され、該蓄電回路の他端は前記外部の他方の電位極性を有する電流路に接続されるべく構成され、前記外部の一方の電位極性を有する電流路と前記外部の他方の電位極性を有する電流路間の電位差に対して前記整流素子には逆方向電位が印加されるべく構成され、前記外部の一方の電位極性を有すべき電流路と前記外部の他方の電位極性を有すべき電流路間に直流電圧が印加されているとき、前記外部の電流路に過電流が流れ前記溶断遮断器が溶断されるときに該溶断遮断器の一端と他端間に発生すべきアーク放電が抑止されることを特徴とする直流過電流遮断回路。
  7. 外部の一方の電位極性を有する電流路と外部の他方の電位極性を有する電流路が直流電源を供給する構成において、
    整流素子と、容量素子と、抵抗素子と、開閉器と、を備え、
    前記外部の一方の電位極性を有すべき電流路が前記開閉器を直列挿入するべく切り離されている一端と他端間に該開閉器の一端と他端が該開閉器の一端側を前記直流電源側の電流路に直列挿入されるべく構成された該開閉器の他端側に、前記整流素子と前記抵抗素子の並列接続回路に前記容量素子が直列接続された蓄電回路の一端が接続されるべく構成され、該蓄電回路の他端は前記外部の他方の電位極性を有する電流路に接続されるべく構成され、前記外部の一方の電位極性を有する電流路と前記外部の他方の電位極性を有する電流路間の電位差に対して前記整流素子には逆方向電位が印加されるべく構成され、前記外部の一方の電位極性を有すべき電流路と前記外部の他方の電位極性を有すべき電流路間に直流電圧が印加されているとき、前記開閉器を開くときに該開閉器の一端と他端間に発生すべきアーク放電が抑止されることを特徴とする直流電流遮断回路。
  8. 前記抵抗素子に替えて、第2のインダクターを前記整流素子に並列接続することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の直流電流遮断支援回路。
  9. 前記抵抗素子に替えて、第2のインダクターを前記整流素子に並列接続することを特徴とする請求項6に記載の直流過電流遮断回路。
  10. 前記抵抗素子に替えて、第2のインダクターを前記整流素子に並列接続することを特徴とする請求項7に記載の直流電流遮断回路。
  11. 外部の一方の電位極性のを有する電流路と外部の他方の電位極性を有する電流路が直流電源を供給する構成において、
    中間タップを有するインダクターを備え、
    前記外部の一方の電位極性を有すべき電流路が前記インダクターを直列挿入するべく切り離されている一端と他端間に該インダクターの一端と他端が直列挿入されるべく構成され、該インダクターが有する前記中間タップは該インダクターの一端又は他端に接続されていることを特徴とする直流突入電流防止回路。
  12. 外部の一方の電位極性を有する電流路と外部の他方の電位極性を有する電流路が直流電源を供給する構成において、
    複数の中間タップを有するインダクターを備え、
    前記外部の一方の電位極性を有すべき電流路が前記インダクターを直列挿入するべく切り離されている一端と他端間に該インダクターの一端と他端が直列挿入されるべく構成され、該インダクターが有する任意の前記複数の中間タップ間は接続されていることを特徴とする直流突入電流防止回路。
  13. 外部の一方の電位極性を有する電流路と外部の他方の電位極性を有する電流路が直流電源を供給する構成において、
    二次巻線を有するインダクターを備え、
    前記外部の一方の電位極性を有すべき電流路が前記インダクターを直列挿入するべく切り離されている一端と他端間に該インダクターの一端と他端が直列挿入されるべく構成され、該インダクターが有する前記二次巻線の両端は接続され、又は、該二次巻線に中間タップが存在する場合は任意の該中間タップ間若しくは該中間タップと該二次巻線の一端又は他端が接続されていることを特徴とする直流突入電流防止回路。
  14. 外部の一方の電位極性を有する電流路と外部の他方の電位極性を有する電流路が直流電源を供給する構成において、
    インダクターと、抵抗素子と、を備え、
    前記外部の一方の電位極性を有すべき電流路が前記インダクターを直列挿入するべく切り離されている一端と他端間に該インダクターの一端と他端が直列挿入されるべく構成され、該インダクターの両端間に抵抗素子が並列接続され、又は、該インダクターに中間タップが存在するとき、該第2の抵抗素子は該インダクターの中間タップと該インダクターの一端又は他端間に並列接続されていることを特徴とする直流突入電流防止回路。
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