JP2017215068A - 電源装置、空気調和機 - Google Patents

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Abstract

【課題】AC遮断時に、室外機を適切に停止させる。
【解決手段】電源装置は、AC遮断時に、第1コンデンサ(132)及び第2コンデンサ(133)と、平滑されたDC電圧を室外機(101)内のモータ(110)に擬似交流電圧として印加するインバータ回路(120)との間を非導通状態に切り換えるリレー部(135)を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は空気調和機に関し、特に室外機に用いられる電源装置に関する。
室内の気温、湿度、または空気清浄度などを調節する空気調和機は従来から広く用いられている。このような空気調和機のうち、室内機と室外機とに分かれた所謂セパレート型の空気調和機では、室外機には室内機から電力が供給される。従って、室外機では、室内機から供給される商用電源(AC電圧)をダイオードブリッジで整流し、平滑化コンデンサで平滑し高圧のDC電圧を作っている。このDC電圧は、圧縮機を駆動するための電源となり、且つインバータ回路等の制御システム用の電源となる。
ところで、室外機において過電流が発生すれば、圧縮機やインバータ回路等に流れる過電流を止めるため制御システムがインバータ回路の駆動を停止させている。しかしながら、インバータ回路の故障により制御システムからの駆動停止の信号を受付けることができない場合には、インバータ回路と圧縮機に流れる過電流を止めることができず、インバータ回路と圧縮機の破損を招いていた。
そこで、特許文献1には、室外機において過電流を検出したときに、室内機の電源リレーをOFFにして、室内機から室外機への電力供給を遮断することで、インバータ部(インバータ回路)が故障していても、過電流によるインバータ部及び圧縮機の破損防止を可能とした空気調和機が開示されている。
特開2007−139316号公報(2007年6月7日公開)
ところで、特許文献1に開示された空気調和機のように、室内機の電源リレーを遮断することにより、室内機から室外機への電力供給が遮断されると、室外機のAC(alternating current:交流電流)が遮断される。このようにACが意図せず遮断されると、室外機は平滑コンデンサに充電されたエネルギーにより短時間駆動し続けることができるものの、エネルギーのほとんどが圧縮機の電源として消費されるため、制御システムの電源を維持することが困難となり、インバータ回路の駆動制御を適切に行えなくなる。つまり、ACが意図せず遮断されると、圧縮機(インバータ回路も含む)が動作している状態で制御システムの電源が落ちてしまい、インバータ回路の駆動制御が行えない虞がある。このような場合、インバータ回路のように高電圧を高速スイッチングさせている回路では短絡が生じる可能性がある。
従って、従来の空気調和機では、停電などによりACが意図せず遮断された場合、圧縮機(インバータ回路も含む)が動作している状態で、インバータ回路の駆動制御が適切に行えないため、室外機を適切に停止させることができないという問題が生じる。
本発明は、前記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、ACが意図せず遮断された場合であっても、室外機を適切に停止させることのできる電源装置を実現することにある。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る電源装置は、空気調和機の室外機に搭載される電源装置であって、AC電圧を整流する整流回路と、上記整流回路にて整流して得られたDC電圧を平滑する平滑コンデンサと、上記平滑コンデンサにて平滑されたDC電圧を上記室外機内の圧縮機モータに擬似交流電圧として印加するインバータ回路と、上記平滑コンデンサと上記インバータ回路との間の導通状態・非導通状態を切り換えるリレー部と、を備え、上記リレー部は、AC遮断時に、上記平滑コンデンサと上記インバータ回路との間を非導通状態に切り換えることを特徴としている。
また、本発明の一態様に係る電源装置は、空気調和機の室外機に搭載される電源装置であって、AC電圧を整流する整流回路と、上記整流回路にて整流して得られたDC電圧を平滑する平滑コンデンサと、上記平滑コンデンサにて平滑されたDC電圧を上記室外機内の圧縮機モータに擬似交流電圧として印加するインバータ回路と、上記インバータ回路を駆動制御する制御回路と、上記制御回路に電力を供給する電源回路と、を備え、上記平滑コンデンサと並列に接続され、上記DC電圧の高圧側と低圧側との間の導通状態・非導通状態を切り換えるリレー部と、を備え、上記リレー部は、ダイオードと電源用コンデンサからなり、上記ダイオードのカソードが上記DC電圧の高圧側に接続され、当該ダイオードのアノードが上記電源用コンデンサ及び上記電源回路に接続されていることを特徴としている。
本発明の一態様によれば、ACが意図せず遮断された場合であっても、室外機を適切に停止させることができるという効果を奏する。
本発明の実施形態1に係る電源装置を備えた室外機の概略構成ブロック図である。 図1に示す電源装置のリレー部の一例を示す回路図である。 図1に示す電源装置のリレー部の他の例を示す回路図である。 本発明の実施形態2に係る電源装置を備えた室外機の概略構成ブロック図である。 本発明の実施形態3に係る電源装置を備えた室外機の概略構成ブロック図である。 図5に示す電源装置のリレー部の一例を示す回路図である。
〔実施形態1〕
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。本実施形態では、本発明の電源装置を空気調和機の室外機に搭載した例について説明する。ここで、空気調和機とは、被空調空間(例えば室内)の気温や湿度を調節(空調)する装置であり、例えばエアコンである。
(室外機)
空気調和機は、外部の電源から電力が供給される室内機(図示せず)と当該室内機から電力が供給される図1に示す室外機101とを備えている。本願は、室外機に関する発明であるため、室内機についての説明は省略する。
室外機101は、図1に示すように、圧縮機モータ110、インバータ回路120、平滑回路130、電源回路140、制御回路150を含んでおり、AC電源(交流電源)160が接続されている。室外機101は、室外機用のマイコン170をさらに含んでいる。AC電源160は商用電源であり、図示しない室内機側からの電力を室外機101に供給する。
圧縮機モータ110は、三相交流電流によって駆動するACモータの一種であり、図示しない圧縮機(コンプレッサ)を動作させる。インバータ回路120は、三相ブリッジ状に結線された6個のスイッチング素子121が並列に3組接続され、且つ各スイッチング素子121に並列に帰還ダイオード122が接続され、平滑回路130からのDC電圧を三相交流電圧(擬似交流電圧)に変換する。つまり、インバータ回路120は、三相交流電圧を圧縮機モータ110に印加するようになっている。従って、インバータ回路120及び平滑回路130により室外機101を駆動するための電源装置を構成している。
平滑回路130は、AC電圧を整流して得られたDC電圧を平滑する回路であり、AC電源160に接続された整流回路131、上記インバータ回路120を介して負荷である圧縮機モータ110に並列に接続された3つのコンデンサ(第1コンデンサ132、第2コンデンサ133、第3コンデンサ134)、及び抵抗136・137を含んでいる。整流回路131の高圧側のDCラインと低圧側のDCラインとの間には、リレー部135と、第1コンデンサ132及び第2コンデンサ133とが直列に接続されている。
リレー部135は、ACが遮断された場合にOFFになるように制御されている。つまり、ACが遮断されると、リレー部135がOFFになり、整流回路131の高圧側のDCラインから平滑コンデンサである、第1コンデンサ132、第2コンデンサ133が切り離される。つまり、上記リレー部135は、AC遮断時に、上記平滑コンデンサ(第1コンデンサ132,第2コンデンサ133)と上記インバータ回路120との間を非導通状態に切り換える。これにより、インバータ回路120には、第1コンデンサ132、第2コンデンサ133に充電された電力が供給されないので、当該インバータ回路120から圧縮機モータ110に三相交流電圧(疑似交流電圧)を印加することはない。つまり、AC遮断時に、圧縮機モータ110を直ぐに停止させることができる。リレー部135の詳細については後述する。
なお、第1コンデンサ132、第2コンデンサ133は、圧縮機モータ110が停止する際に生じる回生エネルギーを充電するようにしてもよい。具体的には、第1コンデンサ132、第2コンデンサ133には、圧縮機モータ110の停止時の回生エネルギーが、当該圧縮機モータ110の各相(U相、V相、W相)ラインから3つのダイオード111を介してバイパスすることにより充電される。
電源回路140は、制御回路150に電力を供給する回路であり、上記第1コンデンサ132、第2コンデンサ133に接続されている。具体的には、電源回路140の電力入力端子は、上記第1コンデンサ132、第2コンデンサ133の正極側に接続されている。これにより、ACが遮断された場合、リレー部135がOFFになり、整流回路131の高圧側のDCラインから平滑コンデンサである、第1コンデンサ132、第2コンデンサ133が切り離されると、当該第1コンデンサ132、第2コンデンサ133に充電された電力は、インバータ回路120に供給されず、電源回路140に供給される。これにより、AC遮断時であっても、インバータ回路120を駆動制御する制御回路150に電力を安定して供給することができる。
なお、電源回路140は、圧縮機モータ110が停止する際に生じる回生エネルギーを充電してもよい。具体的には、電源回路140に用いられるコンデンサの容量を大きくして、上記回生エネルギーを充電するようにしてもよい。この場合、室外機101内の圧縮機モータ110が停止する際に生じる回生エネルギーがコンデンサに充電されることで、回生エネルギーを充電しない場合に比べて、AC遮断時に利用できる電力を多くすることが可能となる。
制御回路150は、上記電源回路140から供給される電力によって、インバータ回路120に対して駆動用の制御信号を出力する回路である。従って、電源回路140からの制御回路150へ電力の供給が停止すれば、インバータ回路120を駆動制御できず、当該インバータ回路120を破壊してしまう虞がある。これは、ACが遮断された場合、通常、平滑コンデンサである、第1コンデンサ132、第2コンデンサ133に充電された電力は、インバータ回路120を経て圧縮機モータ110に供給され、電源回路140に供給されないためである。
しかしながら、図1に示す室外機101では、上述のように、ACが遮断された場合、第1コンデンサ132、第2コンデンサ133に充電された電力は、インバータ回路120に供給されず、電源回路140にのみ供給される構成となっているため、インバータ回路120を適切に制御し、適切に停止させることができる。
(リレー部135)
リレー部135のON/OFFは、マイコン170からの信号により行う。マイコン170は、抵抗136・137の接点PによってDC電圧を分圧して得られる電圧が供給され、当該電圧を監視することにより、ACが遮断されたか否かを判断している。具体的に、マイコン170は、DC電圧を分圧して得られる電圧が予め設定した閾値以下になったと判断したとき、ACが遮断されたと判断し、リレー部135をOFFするための信号を当該リレー部135に出力する。
リレー部135は、例えば図2に示すように、電磁力を発生する電磁部11と、当該電磁部11によって発生した電磁力によりON/OFFするスイッチ部12とを備えた構成であってもよい。すなわち、リレー部135は、マイコン170からの信号を受信する入力端子に接続されたコイルを含む電磁部11と、当該電磁部11の電磁力によりON/OFFするスイッチを含むスイッチ部12とからなる有接点リレー(DCパワーリレー(機械式))によって構成してもよい。スイッチ部12の一方の端子は、DCライン、他方の端子は平滑コンデンサ(第1コンデンサ132、第2コンデンサ133)に接続されている。従って、マイコン170からのリレー部135をOFFするための信号が電磁部11の入力端子に入力され、当該電磁部11を駆動させて、その電磁力により、スイッチ部12をOFFに切り換える。スイッチ部12がOFF状態となると、DCラインと平滑コンデンサ(第1コンデンサ132、第2コンデンサ133)とが非導通状態となり、平滑コンデンサに充電された電力は、後段のインバータ回路120に送られない。
また、リレー部135は、例えば図3に示すように、信号(光等)を発生する電磁部11と、当該電磁部11によって発生した信号によりON/OFFするスイッチ部12とを備えていてもよい。具体的には、リレー部135は、マイコン170からの信号を受信する入力端子に接続されたダイオードを含む電磁部11と、当該電磁部11のダイオードによる発光によりON/OFFするフォトカプラを含むスイッチ部12とからなる無接点リレー(半導体スイッチ(例えばSSD:ソリッドステート・リレー))によって構成してもよい。スイッチ部12の一方の端子は、DCライン、他方の端子は平滑コンデンサ(第1コンデンサ132、第2コンデンサ133)に接続されている。従って、マイコン170からのリレー部135をOFFするための信号が電磁部11の入力端子に入力され、当該電磁部11を駆動させて、その発光により、スイッチ部12をOFFに切り換える。スイッチ部12がOFF状態となると、DCラインと平滑コンデンサ(第1コンデンサ132、第2コンデンサ133)とが非導通状態となり、平滑コンデンサに充電された電力は、後段のインバータ回路120に送られない。
なお、リレー部135としては、図2,3に示す例以外の構造のリレーであってもよく、図2,3に示す例に限定されるものではない。
(効果)
上記構成の室外機101に搭載された電源装置によれば、ACが意図せず遮断されても、リレー部135が直ぐにOFFになるので、平滑コンデンサである、第1コンデンサ132、第2コンデンサ133をDCラインから切り離されるため、圧縮機モータ110への電力供給を直ぐに停止させることができる。
しかも、ACの遮断時に、平滑コンデンサである、第1コンデンサ132、第2コンデンサ133をDCラインから切り離されることにより、第1コンデンサ132、第2コンデンサ133に蓄えられた電力を全て電源回路140に供給されることになる。つまり、ACの遮断時には、第1コンデンサ132、第2コンデンサ133に蓄えられた電力が全て制御回路150の電力源として使用することができる。これにより、ACの遮断時であっても、制御回路150によってインバータ回路120を適切に駆動制御できるため、当該インバータ回路120を適切に停止させることができる。
また、ACの遮断時には、上述したように、第1コンデンサ132、第2コンデンサ133に圧縮機モータ110の停止時の回生エネルギーが充電されるので、AC遮断後も、しばらくの間、制御回路150に安定して電力を供給することが可能となる。
しかも、本実施形態に係る室外機101では、従来の空気調和機においても行われているマイコン170によるAC電圧、DC電圧の低下の検知を利用し、既存の回路ベースに、リレー部135を設けるという簡単な構成で、AC遮断時に適切に停止するための回路を安価に実現している。
ところで、本実施形態では、リレー部135のON/OFFの制御をマイコン170からの信号によって行っていたが、以下の実施形態2では、マイコン170からの信号を用いずにリレー部135のON/OFFの制御を行う例について説明する。
〔実施形態2〕
本発明の他の実施形態について説明すれば以下のとおりである。なお、説明の便宜上、前記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
図4は、本実施形態に係る室外機102の概略構成ブロック図を示す。
室外機102は、図4に示すように、前記実施形態1の室外機101とほぼ同じ構成であり、AC電圧を分圧するための2つの抵抗138・139が設けられている点が異なり、また、DC電圧を分割するための2つの抵抗136・137が設けられていない点で異なる。
(リレー部135のON/OFF制御)
本実施形態で使用するリレー部135は、前記実施形態1の図3に示す半導体スイッチを用いた無接点リレーとする。リレー部135は、図4に示すように、抵抗138・139の接点Nから供給されるAC電圧を分圧して得られた電圧によりON状態を維持する構成となっている。従って、ACが遮断され分圧して得られた電圧が0になると、リレー部135は強制的にOFF状態になる。
(効果)
上記構成の室外機102に搭載された電源装置によれば、前記実施形態1の室外機101に搭載された電源装置と同じ効果を奏する。すなわち、ACが意図せず遮断されても、リレー部135が直ぐにOFFになるので、平滑コンデンサである、第1コンデンサ132、第2コンデンサ133をDCラインから切り離されるため、圧縮機モータ110への電力供給を直ぐに停止させることができる。
しかも、ACの遮断時に、平滑コンデンサである、第1コンデンサ132、第2コンデンサ133をDCラインから切り離されることにより、第1コンデンサ132、第2コンデンサ133に蓄えられた電力を全て電源回路140に供給されることになる。つまり、ACの遮断時には、第1コンデンサ132、第2コンデンサ133に蓄えられた電力が全て制御回路150の電力源として使用することができる。これにより、ACの遮断時であっても、制御回路150によってインバータ回路120を適切に駆動制御できるため、当該インバータ回路120を適切に停止させることができる。
また、ACの遮断時には、上述したように、第1コンデンサ132、第2コンデンサ133に圧縮機モータ110の停止時の回生エネルギーが充電されるので、AC遮断後も、しばらくの間、制御回路150に安定して電力を供給することが可能となる。
さらに、室外機102に搭載された電源装置では、リレー部135のON/OFFにAC電圧を分圧して得られた電圧を利用しているため、マイコン170(図1)を経由しないので、より早くリレー部135をOFFにすることができる。
しかも、本実施形態に係る室外機102では、既存の回路ベースに、リレー部135を設けるという簡単な構成で、AC遮断時に適切に停止するための回路を安価に実現している。
なお、マイコン170を経由しないで、リレー部135をOFFするには、他に、ACの遮断を瞬時に検知するICを利用してもよい。この場合も、より早くリレー部135をOFFにすることができる。
前記実施形態1,2では、何れもAC遮断時にリレー部135をOFFにすることで、直ぐにインバータ回路120に電力を供給できないようにして、圧縮機モータ110を適切に停止させる例について説明したが、以下の実施形態3では、AC遮断時に電源回路140への電力を安定して供給することで、制御回路150の電源を確保し、インバータ回路120を適切に制御することで、圧縮機モータ110を適切に停止させる例について説明する。
〔実施形態3〕
本発明の他の実施形態について説明すれば以下のとおりである。なお、説明の便宜上、前記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
図5は、本実施形態に係る室外機103の概略構成ブロック図を示す。
室外機103は、図5に示すように、前記実施形態1,2の室外機101,102とは、DCラインに対してリレー部135と平滑コンデンサとなる第1コンデンサ132及び第2コンデンサとが直列ではなく、並列に接続されている点でことなり、さらに、AC遮断の検知に用いる、DC電圧を分割するための2つの抵抗136・137、AC電圧を分圧するための2つの抵抗138・139が設けられていない点で異なる。
(リレー部135)
リレー部135は、図6に示すように、カソードがDCラインに接続され、アノードが電源用コンデンサ14及び電源回路140に接続されたダイオード13を備えている。
(リレー部135のON/OFF制御)
図6において、ダイオード13のアノード電位をV1とする。V1は、AC電圧が整流回路131にて整流されたDC電圧の高圧側の電位とする。また、ダイオード13のカソード電位をV2とする。V2は、電源回路140(低圧)側の電位とする。
従って、上記リレー部135において、ACが遮断されていない通常時では、V1は比較的大きい直流電圧となる。このため、V1>V2となる。この結果、ダイオード13は導通する。すなわち、リレー部135がON状態となり、電源用コンデンサ14は、当該リレー部135と並列に接続された平滑コンデンサ(第1コンデンサ132,第2コンデンサ133)と同様に、充電・放電が繰り返される。この場合、電源用コンデンサ14は、DCライン側から充電されるものの、前段に設けられたダイオード13のアノードに接続されているため、DCライン側に放電されず、電源回路140側に放電される。
一方、上記リレー部135において、ACが遮断された異常時では、V1は小さい直流電圧(ほぼ0V)となる。このため、V1<V2となる。この結果、ダイオード13の導通状態は解消される。従って、電源用コンデンサ14は、ダイオード13によってDCラインに接続されない状態となるので、DCライン側から充電されないが、電源回路140側への放電は行われる。つまり、AC遮断時には電源用コンデンサ14に充電された電力が電源回路140に供給される。
(効果)
上記構成の室外機103に搭載された電源装置によれば、前記実施形態2の室外機102に搭載された電源装置とほぼ同じ効果を奏する。すなわち、室外機103に搭載された電源装置では、リレー部135がダイオード13のリレー機能を利用しているため、マイコン170(図1)を経由しないので、より早くリレー部135をOFFにすることができる。
また、上記構成の室外機103に搭載された電源装置では、リレー部135に電源用コンデンサ14を設けることで、AC遮断時であっても、電源回路140には電源用コンデンサ14に充電された電力が供給される。これにより、AC遮断時に制御回路150の電源が確保され、インバータ回路120の駆動制御が適切に行えるので、圧縮機モータ110を適切に停止させることができ、この結果、室外機103を適切に停止させることができる。
しかも、本実施形態に係る室外機103では、既存の回路ベースに、リレー部135を設けるという簡単な構成で、AC遮断時に室外機103を適切に停止するための回路を安価に実現している。
〔まとめ〕
本発明の態様1に係る電源装置は、空気調和機の室外機(101、102)に搭載される電源装置(インバータ回路120,平滑回路130)であって、AC電圧を整流する整流回路131と、上記整流回路131にて整流して得られたDC電圧を平滑する平滑コンデンサ(第1コンデンサ132,第2コンデンサ133)と、上記平滑コンデンサ(第1コンデンサ132,第2コンデンサ133)にて平滑されたDC電圧を上記室外機(101、102)内の圧縮機モータ110に擬似交流電圧として印加するインバータ回路120と、上記平滑コンデンサ(第1コンデンサ132,第2コンデンサ133)と上記インバータ回路120との間の導通状態・非導通状態を切り換えるリレー部135と、を備え、上記リレー部135は、AC遮断時に、上記平滑コンデンサ(第1コンデンサ132,第2コンデンサ133)と上記インバータ回路120との間を非導通状態に切り換えることを特徴としている。
上記構成によれば、リレー部が、AC遮断時に、平滑コンデンサとインバータ回路との間を非導通状態に切り換えることで、インバータ回路には平滑コンデンサに充電された電力が供給されないので、インバータ回路から圧縮機モータに擬似交流電圧が印加されない。つまり、AC遮断時に、圧縮機モータを直ぐに停止させることができる。
従って、ACが意図せず遮断された場合であっても、室外機を適切に停止させることができる。
本発明の態様2に係る電源装置は、上記態様1において、上記インバータ回路120を駆動制御する制御回路150と、上記制御回路150に電力を供給する電源回路140と、をさらに備え、上記電源回路140の電力入力端子は、上記平滑コンデンサ(第1コンデンサ132,第2コンデンサ133)の正極側に接続されていてもよい。
上記構成によれば、電源回路の電力入力端子は、平滑コンデンサの正極側に接続されていることで、AC遮断時に、平滑コンデンサに充電された電力が電源回路に供給される。これにより、AC遮断時であっても、インバータ回路を駆動制御する制御回路に電力を安定して供給することができるので、インバータ回路の駆動を適切に停止させることができ、結果として、室外機全体を適切に停止させることができる。
本発明の態様3に係る電源装置は、上記態様2において、上記電源回路140は、上記室外機(101、102)内の圧縮機モータ110が停止する際に生じる回生エネルギーが充電されてもよい。
上記構成によれば、電源回路に、室外機内の圧縮機モータが停止する際に生じる回生エネルギーが充電されることで、回生エネルギーを充電しない場合に比べて、AC遮断時に利用できる電力を多くすることが可能となる。これにより、AC遮断時であっても、インバータ回路に安定して電力を供給することができるので、インバータ回路の駆動を適切に停止させることができ、結果として、室外機全体を適切に停止させることができる。
本発明の態様4に係る電源装置は、上記態様1〜3の何れか1態様において、上記平滑コンデンサ(第1コンデンサ132,第2コンデンサ133)は、上記室外機(101、102)内の圧縮機モータ110が停止する際に生じる回生エネルギーが充電されてもよい。
上記構成によれば、平滑コンデンサに、室外機内の圧縮機モータが停止する際に生じる回生エネルギーが充電されることで、AC遮断時に電源回路に供給する電力を多くすることが可能となる。これにより、AC遮断時であっても、インバータ回路に安定しえ電力を供給することができるので、インバータ回路の駆動を適切に停止させることができ、結果として、室外機全体を適切に停止させることができる。
本発明の態様5に係る電源装置は、上記態様1〜4の何れか1態様において、上記リレー部135は、電磁力を発生する電磁部11と、当該電磁部11によって発生した電磁力によりON/OFFするスイッチ部12とを備えていてもよい。
本発明の態様6に係る電源装置は、上記態様1〜4の何れか1態様において、上記リレー部135は、信号を発生する電磁部11と、当該電磁部11によって発生した信号によりON/OFFするスイッチ部12とを備えていてもよい。
本発明の態様7に係る電源装置は、空気調和機の室外機103に搭載される電源装置であって、AC電圧を整流する整流回路131と、上記整流回路131にて整流して得られたDC電圧を平滑する平滑コンデンサ(第1コンデンサ132,第2コンデンサ133)と、上記平滑コンデンサ(第1コンデンサ132,第2コンデンサ133)にて平滑されたDC電圧を上記室外機103内の圧縮機モータ110に擬似交流電圧として印加するインバータ回路120と、上記インバータ回路120を駆動制御する制御回路150と、上記制御回路150に電力を供給する電源回路140と、を備え、上記平滑コンデンサ(第1コンデンサ132,第2コンデンサ133)と並列に接続され、上記DC電圧の高圧側と低圧側との間の導通状態・非導通状態を切り換えるリレー部135と、を備え、上記リレー部135は、ダイオード13と電源用コンデンサ14からなり、上記ダイオード13のカソードが上記DC電圧の高圧側に接続され、当該ダイオード13のアノードが上記電源用コンデンサ14及び上記電源回路140に接続されていることを特徴としている。
上記構成によれば、AC遮断時、電源用コンデンサは、ダイオードによりDCラインに接続されない状態となるので、DCライン側から充電されないが、電源回路側への放電は行われる。つまり、AC遮断時には電源用コンデンサに充電された電力が電源回路に供給される。これにより、AC遮断時に制御回路の電源が確保され、インバータ回路の駆動制御が適切に行えるので、圧縮機モータを適切に停止させることができ、この結果、室外機を適切に停止させることができる。
従って、ACが意図せず遮断された場合であっても、室外機を適切に停止させることができる。
本発明の態様8に係る空気調和機は、外部の電源から電力が供給される室内機と、当該室内機から電力が供給される室外機(101〜103)とを備えた空気調和機であって、上記室外機(101〜103)に搭載される電源装置は、請求項1〜7の何れか1項に記載の電源装置であることを特徴としている。
上記の構成によれば、ACが意図せず遮断された場合であっても、室外機を適切に停止させることのできる空気調和機を提供することができる。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。さらに、各実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。
11 電磁部
12 スイッチ部
13、111 ダイオード
14 電源用コンデンサ
170 マイコン
101、101,102、102、103 室外機
110 モータ
110 圧縮機モータ
120 インバータ回路(電源装置)
121 スイッチング素子
122 帰還ダイオード
130 平滑回路(電源装置)
131 整流回路
132 第1コンデンサ
133 第2コンデンサ
134 第3コンデンサ
135 リレー部
136・137、138・139 抵抗
140 電源回路
150 制御回路
160 AC電源
N 接点
P 接点

Claims (8)

  1. 空気調和機の室外機に搭載される電源装置であって、
    AC電圧を整流する整流回路と、
    上記整流回路にて整流して得られたDC電圧を平滑する平滑コンデンサと、
    上記平滑コンデンサにて平滑されたDC電圧を上記室外機内の圧縮機モータに擬似交流電圧として印加するインバータ回路と、
    上記平滑コンデンサと上記インバータ回路との間の導通状態・非導通状態を切り換えるリレー部と、
    を備え、
    上記リレー部は、
    AC遮断時に、上記平滑コンデンサと上記インバータ回路との間を非導通状態に切り換えることを特徴とする電源装置。
  2. 上記インバータ回路を駆動制御する制御回路と、
    上記制御回路に電力を供給する電源回路と、
    をさらに備え、
    上記電源回路の電力入力端子は、上記平滑コンデンサの正極側に接続されていることを特徴とする請求項1に記載の電源装置。
  3. 上記電源回路は、
    上記室外機内の圧縮機モータが停止する際に生じる回生エネルギーが充電されることを特徴とする請求項2に記載の電源装置。
  4. 上記平滑コンデンサは、
    上記室外機内の圧縮機モータが停止する際に生じる回生エネルギーが充電されることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の電源装置。
  5. 上記リレー部は、
    電磁力を発生する電磁部と、当該電磁部によって発生した電磁力によりON/OFFするスイッチ部とを備えていることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の電源装置。
  6. 上記リレー部は、
    信号を発生する電磁部と、当該電磁部によって発生した信号によりON/OFFするスイッチ部とを備えていることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の電源装置。
  7. 空気調和機の室外機に搭載される電源装置であって、
    AC電圧を整流する整流回路と、
    上記整流回路にて整流して得られたDC電圧を平滑する平滑コンデンサと、
    上記平滑コンデンサにて平滑されたDC電圧を上記室外機内の圧縮機モータに擬似交流電圧として印加するインバータ回路と、
    上記インバータ回路を駆動制御する制御回路と、
    上記制御回路に電力を供給する電源回路と、
    を備え、
    上記平滑コンデンサと並列に接続され、上記DC電圧の高圧側と低圧側との間の導通状態・非導通状態を切り換えるリレー部と、
    を備え、
    上記リレー部は、ダイオードと電源用コンデンサからなり、
    上記ダイオードのカソードが上記DC電圧の高圧側に接続され、当該ダイオードのアノードが上記電源用コンデンサ及び上記電源回路に接続されていることを特徴とする電源装置。
  8. 外部の電源から電力が供給される室内機と、当該室内機から電力が供給される室外機とを備えた空気調和機であって、
    上記室外機に搭載される電源装置は、請求項1〜7の何れか1項に記載の電源装置であることを特徴とする空気調和機。
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