JP7261622B2 - ステッピングモータの駆動回路、それを用いた電子機器 - Google Patents

ステッピングモータの駆動回路、それを用いた電子機器 Download PDF

Info

Publication number
JP7261622B2
JP7261622B2 JP2019045874A JP2019045874A JP7261622B2 JP 7261622 B2 JP7261622 B2 JP 7261622B2 JP 2019045874 A JP2019045874 A JP 2019045874A JP 2019045874 A JP2019045874 A JP 2019045874A JP 7261622 B2 JP7261622 B2 JP 7261622B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
circuit
current
coil
state
stepping motor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019045874A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020150667A (ja
Inventor
浩樹 橋本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Rohm Co Ltd
Original Assignee
Rohm Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Rohm Co Ltd filed Critical Rohm Co Ltd
Priority to JP2019045874A priority Critical patent/JP7261622B2/ja
Priority to US16/816,842 priority patent/US11264926B2/en
Publication of JP2020150667A publication Critical patent/JP2020150667A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7261622B2 publication Critical patent/JP7261622B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02PCONTROL OR REGULATION OF ELECTRIC MOTORS, ELECTRIC GENERATORS OR DYNAMO-ELECTRIC CONVERTERS; CONTROLLING TRANSFORMERS, REACTORS OR CHOKE COILS
    • H02P8/00Arrangements for controlling dynamo-electric motors of the kind having motors rotating step by step
    • H02P8/12Control or stabilisation of current
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02PCONTROL OR REGULATION OF ELECTRIC MOTORS, ELECTRIC GENERATORS OR DYNAMO-ELECTRIC CONVERTERS; CONTROLLING TRANSFORMERS, REACTORS OR CHOKE COILS
    • H02P6/00Arrangements for controlling synchronous motors or other dynamo-electric motors using electronic commutation dependent on the rotor position; Electronic commutators therefor
    • H02P6/14Electronic commutators
    • H02P6/16Circuit arrangements for detecting position
    • H02P6/18Circuit arrangements for detecting position without separate position detecting elements
    • H02P6/182Circuit arrangements for detecting position without separate position detecting elements using back-emf in windings
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02PCONTROL OR REGULATION OF ELECTRIC MOTORS, ELECTRIC GENERATORS OR DYNAMO-ELECTRIC CONVERTERS; CONTROLLING TRANSFORMERS, REACTORS OR CHOKE COILS
    • H02P8/00Arrangements for controlling dynamo-electric motors of the kind having motors rotating step by step
    • H02P8/14Arrangements for controlling speed or speed and torque
    • H02P8/16Reducing energy dissipated or supplied
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02PCONTROL OR REGULATION OF ELECTRIC MOTORS, ELECTRIC GENERATORS OR DYNAMO-ELECTRIC CONVERTERS; CONTROLLING TRANSFORMERS, REACTORS OR CHOKE COILS
    • H02P8/00Arrangements for controlling dynamo-electric motors of the kind having motors rotating step by step
    • H02P8/34Monitoring operation

Description

本発明は、ステッピングモータの駆動技術に関する。
ステッピングモータは、電子機器、産業機械、ロボットにおいて広く採用される。ステッピングモータは、ホストコントローラが生成する入力クロックに同期して回転する同期モータであり、起動、停止、位置決めに優れた制御性を持っている。さらにステッピングモータは、オープンループでの位置制御が可能であり、またデジタル信号処理に適するという特性を有する。
図1は、従来のステッピングモータとその駆動回路を備えるモータシステムのブロック図である。ホストコントローラ2は、駆動回路4に対して、入力クロックCLKを供給する。ステッピングモータ6は、第1コイルL1と第2コイルL2を含む。ステッピングモータ6のロータの位置は、第1コイルL1と第2コイルL2それぞれに流れる電流IOUT1,IOUT2の組み合わせに応じて定まる。
駆動回路4は、第1コイルL1、第2コイルL2と接続されるフルブリッジ回路8_1,8_2を含む。駆動回路4は、入力クロックCLKと同期して、2個のフルブリッジ回路8_1,8_2の状態を変化させ、これにより電流IOUT1,IOUT2の組み合わせ(励磁位置)を変化させる。
図2(a)は、励磁位置を説明する図である。励磁位置は、ステッピングモータ6の2個のコイルL1,L2に流れるコイル電流(駆動電流)IOUT1,IOUT2の組み合わせとして把握される。図2(a)には、8個の励磁位置#1~#8が示されている。1相励磁では、第1コイルL1と第2コイルL2に交互に電流が流れ、励磁位置#2,#4,#6,#8を遷移する。2相励磁では、第1コイルL1と第2コイルL2の両方に電流が流れ、励磁位置#1,#3,#5,#7を遷移する。1-2相励磁では、1相励磁と2相励磁の組み合わせであり、励磁位置#1~#8を遷移する。マイクロステップ駆動では、さらに励磁位置が細かく制御される。
図2(b)は、1-2相励磁における駆動回路の動作波形図である。この例では、クロックCLKの1パルスごとに、図2(a)の励磁位置1~8を時計回りに順に遷移していく。OUT1A,OUT1Bは、フルブリッジ回路8_1の状態を、OUT2A,OUT2Bは、フルブリッジ回路8_2の状態を示している。具体的には、「H」は、ハイ電圧を出力する状態を、「L」は、ロー電圧を出力する状態を、「HZ」は、ハイインピーダンス状態を示す。
コイル電流IOUT1、IOUT2はそれぞれ、4つの励磁位置ごとに、向き(極性)が反転する。これを相切り替わりと称する。図2(b)には相切り替わりのタイミングに丸を付している。
特開平9-103096号公報 特開2004-120957号公報 特開2000-184789号公報 特開2004-180354号公報 特許第6258004号公報
本発明者は、ステッピングモータの相切り替わりについて検討した結果、以下の課題を認識するに至った。
第1コイルL1に着目する。図2(b)において、第1コイルL1に流れる電流IOUT1の相切り替わりは、励磁位置#1から#2の遷移、#5から#6の遷移において発生する。図3(a)、(b)は、励磁位置#1と#2における、フルブリッジ回路8_1の状態と電流IOUT1を示す図である。
図3(a)に示すように励磁位置#1では、第1コイルL1に右向きに電流IOUT1が流れている。このときの電流IOUT1は、所定の目標量に安定化されている。クロックCLKに応答して、図3(b)の励磁位置#2に遷移し、フルブリッジ回路8_1の出力OUT1A,OUT1Bはハイインピーダンスとなり、第1コイルL1に流れる電流IOUT1が、トランジスタと逆並列接続されるボディダイオード(フライホイルダイオード)に流れ、時間とともに減衰していき、やがてゼロとなる。
図4は、コイル電流IOUT1の波形図である。相切り替わりを伴う遷移(励磁位置#1から#2、#5から#6)では、遷移先の励磁位置(#2、#6)において、フルブリッジ回路8_1がハイインピーダンスであり、コイルL1には駆動電圧が印加されずに、回生によってコイル電流IOUT1が減衰する。フルブリッジ回路を構成するトランジスタのボディダイオードの順方向電圧をVとするとき、コイルL1の一端の電圧は、VDD+V、他端の電圧は-Vであるから、コイルL1の両端間電圧はVDD+2Vとなり、コイル電流IOUT1の傾きは、(VDD+2V)/L1に比例する。
一方、それ以外の遷移(励磁位置#2から#3、#6から#7)では、遷移先の励磁位置(#3、#7)では、コイルL1の両端間に駆動電圧VOUT1が印加され、コイル電流IOUT1は、傾き(VOUT1/L1)で変化する。VOUT1は、VDD-IOUT1×2RONとなる。RONは、コイル電流IOUT1が流れるトランジスタのオン抵抗である。
つまり、コイル電流IOUT1が変化するときのコイルの電気的状態(両端間電圧)の相違に起因して、相切り替わりにおけるコイル電流IOUT1の下りスロープの傾きαは、そうでないときのコイル電流IOUT1の傾きβと異なっている。上りスロープについても、γ≠δとなる。その結果、コイル電流IOUT1の波形は非対称となり、歪みが発生する。この歪みはステッピングモータの回転ムラの原因となる。また、励磁位置#2、#5において、ボディダイオードに回生電流が流れることにより、フルブリッジ回路において無駄な発熱が生ずる。
本発明はかかる課題に鑑みてなされたものであり、そのある態様の例示的な目的のひとつは、ステッピングモータの回転ムラを低減し、および/またはフルブリッジ回路の発熱を低減可能な駆動回路の提供にある。
本発明のある態様は、ステッピングモータの駆動回路に関する。駆動回路は、外部からのクロックに応じて、ステッピングモータのコイルに接続される4個のトランジスタを含むフルブリッジ回路の状態を切り替えるロジック回路を備える。ロジック回路は、コイルに流れるコイル電流が非ゼロである励磁位置から、ゼロである励磁位置に遷移する際に、コイルに接続されるフルブリッジ回路を、(i)遷移前と4個のトランジスタのオン、オフ状態がすべて逆である反転状態に切り替え、その後、(ii)4個のトランジスタがすべてオフであるオフ状態に切り替える。
この態様によると、相切り替わりごとに反転状態を挿入して、コイルの両端間に電圧を印加することにより、電流がゼロに向かって変化する傾きを揃えることができる。これによりコイル電流の波形歪みを低減し、ステッピングモータの回転ムラを抑制できる。また反転状態では、ボディダイオードでなく、トランジスタ自体に電流が流れるため、損失を低減でき、フルブリッジ回路の発熱を抑制できる。
駆動回路は、コイル電流(絶対値)が所定のしきい値より小さくなると、ゼロ電流検出信号をアサートするゼロ電流検出回路をさらに備えてもよい。ロジック回路は、ゼロ電流検出信号のアサートに応答して、フルブリッジ回路を反転状態からオフ状態に切り替えてもよい。所定のしきい値を、ゼロの近傍に定めることにより、コイル電流のスロープの大部分の傾きを、相切り替わりを伴わない遷移における傾きに近づけることができる。
ゼロ電流検出回路は、フルブリッジ回路に設けられた検出抵抗の電圧降下に応じた電流検出信号を、しきい値電圧と比較するコンパレータを含んでもよい。
駆動回路は、電流設定値を生成する電流値設定回路と、コイル電流の検出値が電流設定値にもとづく目標量に近づくようにパルス変調されるパルス変調信号を生成する定電流チョッパ回路と、をさらに備えてもよい。ロジック回路は、パルス変調信号に応じて、フルブリッジ回路の片方のレグの2個のトランジスタをスイッチングさせてもよい。
定電流チョッパ回路は、コイル電流の検出値を、電流設定値にもとづくしきい値と比較するコンパレータと、所定の周波数で発振するオシレータと、コンパレータの出力に応じてオフレベルに遷移し、オシレータの出力に応じてオンレベルに遷移するパルス変調信号を出力するフリップフロップと、を含んでもよい。
駆動回路は、ひとつの半導体基板に一体集積化されてもよい。「一体集積化」とは、回路の構成要素のすべてが半導体基板上に形成される場合や、回路の主要構成要素が一体集積化される場合が含まれ、回路定数の調節用に一部の抵抗やキャパシタなどが半導体基板の外部に設けられていてもよい。回路を1つのチップ上に集積化することにより、回路面積を削減することができるとともに、回路素子の特性を均一に保つことができる。
なお、以上の構成要素の任意の組み合わせや本発明の構成要素や表現を、方法、装置、システムなどの間で相互に置換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明のある態様によれば、ステッピングモータの回転ムラを低減し、および/またはフルブリッジ回路の発熱を抑制できる。
従来のステッピングモータとその駆動回路を備えるモータシステムのブロック図である。 図2(a)は、励磁位置を説明する図であり、図2(b)は、1-2相励磁における駆動回路の動作波形図である。 図3(a)、(b)は、励磁位置#1と#2における、フルブリッジ回路の状態と電流IOUT1を示す図である。 コイル電流IOUT1の波形図である。 実施の形態に係る駆動回路を備えるモータシステムのブロック図である。 図5の駆動回路の動作波形図である。 図7(a)~(c)は、励磁位置#1から#2への遷移する際のフルブリッジ回路の状態とコイル電流を示す図である。 コイル電流の波形図である。 駆動回路の構成例を示す回路図である。 図9の駆動回路の動作波形図である。 電流値設定回路の別の構成例を示す図である。 図12(a)~(c)は、駆動回路を備える電子機器の例を示す斜視図である。 図13(a)、(b)は、クオータステップ駆動を説明する図である。
以下、本発明を好適な実施の形態をもとに図面を参照しながら説明する。各図面に示される同一または同等の構成要素、部材、処理には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。また、実施の形態は、発明を限定するものではなく例示であって、実施の形態に記述されるすべての特徴やその組み合わせは、必ずしも発明の本質的なものであるとは限らない。
本明細書において、「部材Aが、部材Bと接続された状態」とは、部材Aと部材Bが物理的に直接的に接続される場合のほか、部材Aと部材Bが、それらの電気的な接続状態に実質的な影響を及ぼさない、あるいはそれらの結合により奏される機能や効果を損なわせない、その他の部材を介して間接的に接続される場合も含む。
同様に、「部材Cが、部材Aと部材Bの間に設けられた状態」とは、部材Aと部材C、あるいは部材Bと部材Cが直接的に接続される場合のほか、それらの電気的な接続状態に実質的な影響を及ぼさない、あるいはそれらの結合により奏される機能や効果を損なわせない、その他の部材を介して間接的に接続される場合も含む。
本明細書において参照する波形図やタイムチャートの縦軸および横軸は、理解を容易とするために適宜拡大、縮小したものであり、また示される各波形も、理解の容易のために簡略化され、あるいは誇張もしくは強調されている。
図5は、実施の形態に係る駆動回路200を備えるモータシステム100のブロック図である。駆動回路200は、ステッピングモータ102およびホストコントローラ2とともにモータシステム100を構成する。ステッピングモータ102は、PM(Permanent Magnet)型、VR型(Variable Reluctance)型、HB(Hybrid)型のいずれであってもよい。
駆動回路200の入力ピンINには、ホストコントローラ2から入力クロックCLKが入力される。また駆動回路200の方向指示ピンDIRには、時計回り(CW)、反時計回り(CCW)を指示する方向指示信号DIRが入力される。
駆動回路200は、入力クロックCLKが入力されるたびに、方向指示信号DIRに応じた方向に、ステッピングモータ102のロータを所定角、回転させる。
駆動回路200は、フルブリッジ回路202_1,202_2、電流値設定回路210、定電流チョッパ回路250_1,250_2、ロジック回路270を備え、ひとつの半導体基板上に一体集積化される。
本実施の形態において、ステッピングモータ102は2相モータであり、第1コイルL1と第2コイルL2を含む。駆動回路200の駆動方式はたとえば、1相励磁、1-2相励磁、あるいはマイクロステップ駆動(W1-2相駆動、2W1-2相駆動など)などを採用しうる。
第1チャンネルCH1のフルブリッジ回路202_1は、第1コイルL1と接続される。第2チャンネルCH2のフルブリッジ回路202_2は、第2コイルL2と接続される。
フルブリッジ回路202_1、202_2はそれぞれ、4つのトランジスタM1~M4を含むHブリッジ回路である。フルブリッジ回路202_1のトランジスタM1~M4は、ロジック回路270からの制御信号CNT1にもとづいてスイッチングされ、それにより、第1コイルL1の電圧(第1コイル電圧ともいう)VOUT1がスイッチングされる。
フルブリッジ回路202_2は、フルブリッジ回路202_1と同様に構成され、そのトランジスタM1~M4は、ロジック回路270からの制御信号CNT2にもとづいてスイッチングされ、それにより、第2コイルL2の電圧(第2コイル電圧ともいう)VOUT2がスイッチングされる。
以下、説明の簡易化のために、フルブリッジ回路202_#(#=1,2)の状態を以下のように定める。
(オフ状態φ
OUT#A、OUT#Bが両方、ハイインピーダンス。
M1~M4がすべてオフ。
(第1状態φ
OUT#Aがハイ(またはハイ、ローでスイッチング)、OUT#Bがロー。
M1がオン、M3がオフ。(または相補的にスイッチング)
M2がオフ、M4がオン。
(第2状態φ
OUT#Aがロー、OUT#Bがハイ(またはハイ、ローでスイッチング)。
M1がオフ、M3がオン。
M2がオン、M4がオフ。(または相補的にスイッチング)
電流値設定回路210は、電流設定値IREFを生成する。ステッピングモータ102の始動直後は、電流設定値IREFはある所定値(フルトルク設定値という)IFULLに固定される。所定値IFULLは、電流設定値IREFが取り得る範囲の最大値としてもよく、この場合、ステッピングモータ102はフルトルクで駆動される。この状態を高トルクモードと称する。
ステッピングモータ102が安定的に回転しはじめると、言い換えると脱調のおそれが低下すると、高効率モードに遷移する。電流値設定回路210は高効率モードにおいて、電流設定値IREFを、フィードバック制御により調整し、これにより消費電力を削減する。
フルブリッジ回路202_1,202_2はそれぞれ、電流検出抵抗RNFを含み、電流検出抵抗RNFの電圧降下が、コイル電流Iの検出値となる。なお、電流検出抵抗RNFの位置は限定されず、電源側に設けてもよいし、ブリッジ回路の2つの出力の間に、コイルと直列に設けてもよい。
定電流チョッパ回路250_1は、第1コイルL1の通電中に、第1コイルL1に流れるコイル電流IL1の検出値INF1が電流設定値IREFにもとづく目標量に近づくようにパルス変調されるパルス変調信号SPWM1を生成する。定電流チョッパ回路250_2は、第2コイルL2に通電中に、第2コイルL2に流れるコイル電流IL2の検出値INF2が電流設定値IREFに近づくようにパルス変調されるパルス変調信号SPWM2を生成する。
ロジック回路270は、パルス変調信号SPWM1に応じて、第1コイルL1に接続されるフルブリッジ回路202_1の一方の出力をスイッチングする。またロジック回路270は、パルス変調信号SPWM2に応じて、第2コイルL2に接続されるフルブリッジ回路202_2の一方の出力をスイッチングする。
ロジック回路270は、入力クロックCLKが入力される度に、励磁位置を変化させ、電流を供給するコイル(もしくはコイルのペア)を切り替える。励磁位置は、第1コイルL1のコイル電流と第2コイルL2それぞれのコイル電流の大きさと向きの組み合わせとして把握される。励磁位置は、入力クロックCLKのポジエッジのみに応じて遷移してもよいし、ネガエッジのみに応じて遷移してもよいし、それらの両方に応じて遷移してもよい。
ロジック回路270は、コイルL1に流れるコイル電流IOUT1が非ゼロである励磁位置から、ゼロである励磁位置に遷移する際に、そのコイルL1に接続されるフルブリッジ回路202_1を(i)遷移前と4個のトランジスタM1~M4のオン、オフ状態がすべて逆である反転状態に切り替え、その後、(ii)4個のトランジスタM1~M4がすべてオフであるオフ状態に切り替える。
以上が駆動回路200の構成である。続いてその動作を説明する。
図6は、図5の駆動回路200の動作波形図である。ここでは1-2相励磁を説明する。フルブリッジ回路202_1に着目する。励磁位置#1から#2への遷移に着目する。励磁位置#1は、コイル電流IOUT1が非ゼロであり、励磁位置#2はコイル電流IOUT1がゼロである。遷移前の励磁位置#1においてフルブリッジ回路202_1は第1状態φである。励磁位置#2に遷移するとき、フルブリッジ回路202_1は一旦、第1状態φと反対の第2状態φに切り替えられ、その後、オフ状態φに切り替えられる。
励磁位置#5から#6への遷移に着目する。励磁位置#5は、コイル電流IOUT1が非ゼロであり、励磁位置#6はコイル電流IOUT1がゼロである。遷移前の励磁位置#5においてフルブリッジ回路202_1は第2状態φである。励磁位置#6に遷移するとき、フルブリッジ回路202_1は一旦、第2状態φと反対の第1状態φに切り替えられ、その後、オフ状態φに切り替えられる。
フルブリッジ回路202_2についても同様に制御される。励磁位置#3から#4への遷移に着目する。励磁位置#3は、コイル電流IOUT2が非ゼロであり、励磁位置#4はコイル電流IOUT2がゼロである。遷移前の励磁位置#3においてフルブリッジ回路202_2は第1状態φである。励磁位置#4に遷移するとき、フルブリッジ回路202_2は一旦、第1状態φと反対の第2状態φに切り替えられ、その後、オフ状態φに切り替えられる。
励磁位置#7から#8への遷移に着目する。励磁位置#7は、コイル電流IOUT2が非ゼロであり、励磁位置#8はコイル電流IOUT2がゼロである。遷移前の励磁位置#7においてフルブリッジ回路202_2は第2状態φである。励磁位置#8に遷移するとき、フルブリッジ回路202_2は一旦、第2状態φと反対の第1状態φに切り替えられ、その後、オフ状態φに切り替えられる。
図7(a)~(c)は、励磁位置#1から#2への遷移する際のフルブリッジ回路202_1の状態と電流IOUT1を示す図である。図7(a)に示すように励磁位置#1では、フルブリッジ回路202_1は第1状態φであり、第1コイルL1に右向きに電流IOUT1が流れている。このときのコイル電流IOUT1は、所定の目標量に安定化されている。
クロックCLKに応答して、次の励磁位置#2に遷移する。このとき、フルブリッジ回路8_1は一旦、図7(b)に示すように、第2状態φ2に切り替えられる。コイル電流IOUT1は、トランジスタM3,コイルL1、トランジスタM2の経路で流れる。第2状態φ2では、コイルL1の一端に0Vが、他端に電源電圧VDDが印加されるから、その両端間電圧はVDDである。コイル電流IOUT1は、コイルの両端間電圧に比例した傾きで減衰していく。
その後、図7(c)に示すように、オフ状態φに遷移する。もし、電流IOUT1がゼロになっていなければ、その電流IOUT1は、トランジスタM3のボディダイオードD3、第1コイルL1、トランジスタM2のボディダイオードD2を経由して流れ、さらに減衰してやがてゼロとなる。
図8は、コイル電流IOUT1の波形図である。実線が図5の駆動回路200の波形を示し、破線は従来の波形を示す。図5の駆動回路200では、相切り替えの有無にかかわらず、コイル電流IOUT1の下りスロープでは、フルブリッジ回路202_1は第2状態φとなり、コイルL1の電気的状態(両端間電圧)は同じであるから、コイル電流IOUT1の下りスロープの傾きα、βは等しくなる。
同様に、図5の駆動回路200では、相切り替えの有無にかかわらず、コイル電流IOUT1の上りスロープでは、フルブリッジ回路202_1は第1状態φとなり、コイルL1の電気的状態(両端間電圧)は同じであるから、コイル電流IOUT1の上りスロープの傾きγ、δは等しくなる。
その結果、すべてのスロープの傾きが実質的に等しくなるため(α=β=γ=δ)、コイル電流IOUT1の波形の歪みを低減できる。フルブリッジ回路202_2についても同様の動作が行われ、コイル電流IOUT2の波形歪みが低減される。これにより、ステッピングモータの回転ムラを抑制できる。
加えて、相切り替わりの遷移の直後の反転状態において、コイル電流IOUT1(IOUT2)、ボディダイオードでなく、オン状態のトランジスタに流れることとなる。これにより、フルブリッジ回路202_1(202_2)の発熱を低減することができる。
図9は、駆動回路200の構成例を示す回路図である。図9には、第1コイルL1に関連する部分のみが示される。
電流値設定回路210について説明する。電流値設定回路210は、フィードバックコントローラ220、フィードフォワードコントローラ240、マルチプレクサ212を含む。フィードフォワードコントローラ240は、始動開始直後の高トルクモードにおいて使用される固定的な電流設定値Ix(=IFULL)を出力する。この電流設定値Ixは、脱調を防止するために大きな値に設定される。
フィードバックコントローラ220は、高効率モードにおいてアクティブとなり、逆起電力VBEMFにもとづいてフィードバック制御される電流設定値Iyを出力する。
マルチプレクサ212は、モード選択信号MODEに応じて、2つの信号Ix,Iyの一方を選択し、電流設定値Irefとして出力する。
フィードバックコントローラ220は、負荷角推定部222、減算器224、PI(比例・積分)制御器226を含む。
フィードバックコントローラ220は、推定された負荷角φが所定の目標角φREFに近づくように、電流設定値Iyを生成する。具体的には減算器224は、負荷角φに応じた検出値cosφとその目標値cos(φREF)の誤差ERRを生成する。PI制御器226は、誤差ERRがゼロとなるようにPI制御演算を行い、電流設定値Iyを生成する。フィードバックコントローラ220の処理は、誤差増幅器を用いたアナログ回路でも実現可能である。
定電流チョッパ回路250_1は、D/Aコンバータ252、PWMコンパレータ254、オシレータ256、フリップフロップ258を含む。D/Aコンバータ252は、電流設定値IREFをアナログ電圧VREFに変換する。PWMコンパレータ254は、フィードバック信号INF1を基準電圧VREFと比較し、INF1>VREFとなると、オフ信号SOFFをアサート(ハイ)する。オシレータ256は、チョッピング周波数を規定する周期的なオン信号SONを生成する。フリップフロップ258は、オン信号SONに応じてオンレベル(たとえばハイ)に遷移し、オフ信号SOFFに応じてオフレベル(たとえばロー)に遷移するPWM信号SPWM1を出力する。
逆起電力検出回路230は、ステッピングモータ102のコイルL1(L2)に生ずる逆起電力VBEMF1(VBEMF2)を検出する。逆起電力の検出方法は特に限定されず、公知技術を用いればよい。一般的には逆起電力は、ある検出窓(検出区間)を設定し、コイルの両端をハイインピーダンスとし、そのときのコイルの電圧をサンプリングすることにより得ることができる。たとえば1相励磁や1-2相励磁では、逆起電力VBEMF1(VBEMF2)を、監視対象のコイルの一端(ブリッジ回路の出力)がハイインピーダンスとなる励磁位置(図2の#2,#4,#6,#8)ごとに、すなわち所定の励磁位置ごとに測定することができる。
回転数検出回路232は、ステッピングモータ102の回転数(角速度ω)を取得し、回転数ωを示す検出信号を生成する。たとえば回転数検出回路232は、回転数ωの逆数に比例する周期T(=2π/ω)を測定し、周期Tを検出信号として出力してもよい。脱調が生じていない状況では、入力パルスINの周波数(周期)は、ステッピングモータ102の回転数(周期)と比例する。したがって回転数検出回路232は、入力パルスIN、またはそれにもとづいて生成される内部信号の周期を測定し、検出信号としてもよい。
負荷角推定部222は、逆起電力VBEMFおよび回転数ωにもとづいて負荷角φを推定する。負荷角φは、第1コイルL1に流れる駆動電流で定まる電流ベクトル(つまり位置指令)と、ロータ(可動子)の位置の差に相当する。逆起電力VBEMF1は、以下の式(1)で与えられる。
BEMF=K・ω・cosφ …(1)
は逆起電力定数、ωは回転数である。したがって、逆起電力VBEMFと回転数ωを測定することで、負荷角φと相関を有する検出値を生成することができる。たとえば、cosφを検出値としてもよく、この場合、検出値は式(2)で表される。
cosφ=VBEMF・ω-1/K
=VBEMF・(T/2π)・K -1 …(2)
ゼロ電流検出回路290は、コイル電流IOUT1の絶対値が、所定のしきい値IZEROより小さくなると、ゼロ電流検出信号SZCをアサート(たとえばハイ)する。ロジック回路270は、ゼロ電流検出信号SZCのアサートに応答して、フルブリッジ回路202_1を反転状態からオフ状態φに切り替える。
その限りでないが、ゼロ電流検出回路290は、フルブリッジ回路202_1に設けられた検出抵抗RNFの電圧降下に応じた電流検出信号INF1を、しきい値電圧VZEROと比較するコンパレータ292を含んでもよい。
図10は、図9の駆動回路200の動作波形図である。反転状態において、コイル電流IOUT1は、抵抗RNFを、接地から電源に向かって流れるため、電流検出信号INF1は負電圧となり、コイル電流IOUT1の絶対値が減少するにしたがって、電流検出信号INF1の電圧レベルは上昇する。そして、電流検出信号INF1がゼロ近傍の負のしきい値電圧VZEROとクロスすると、ゼロ電流検出信号SZCがアサートされ、フルブリッジ回路202_1が、反転状態からオフ状態φに切り替えられる。
図9の駆動回路200によれば、コイル電流IOUT1のスロープの大部分の傾きα(γ)を、相切り替わりを伴わない遷移における傾きβ(δ)に近づけることができる。
図11は、電流値設定回路210の別の構成例を示す図である。フィードバックコントローラ220は、高効率モードにおいてアクティブとなり、負荷角φが目標値φREFに近づくように値が調節される電流補正値ΔIを生成する。電流補正値ΔIは、高トルクモードにおいてゼロである。
フィードフォワードコントローラ240は、高効率モードにおいて、所定の高効率設定値ILOWを出力する。IFULL>ILOWの関係が成り立っていてもよい。電流値設定回路210は、図9のマルチプレクサ212に代えて加算器214を含み、加算器214は、フィードフォワードコントローラ240が生成する高効率設定値ILOWに、電流補正値ΔIを加算する。これにより負荷角φが目標値φREFに近づくように、電流設定値IREF=ILOW+ΔIが調節される。
最後に、駆動回路200の用途を説明する。駆動回路200は、さまざまな電子機器に利用される。図12(a)~(c)は、駆動回路200を備える電子機器の例を示す斜視図である。
図12(a)の電子機器は、光ディスク装置500である。光ディスク装置500は、光ディスク502と、ピックアップ504、を備える。ピックアップ504は、光ディスク502にデータを書き込み、読み出すために設けられる。ピックアップ504は、光ディスク502の記録面上を、光ディスクの半径方向に可動となっている(トラッキング)。また、ピックアップ504と光ディスクの距離も可変となっている(フォーカシング)。ピックアップ504は、図示しないステッピングモータにより位置決めされる。駆動回路200は、ステッピングモータを制御する。この構成によれば、脱調を防止しながら高効率で、ピックアップ504を高精度に位置決めできる。
図12(b)の電子機器は、デジタルスチルカメラやデジタルビデオカメラ、携帯電話端末など、撮像機能付きデバイス600である。デバイス600は、撮像素子602、オートフォーカス用レンズ604を備える。ステッピングモータ102は、オートフォーカス用レンズ604の位置決めを行う。駆動回路200はステッピングモータ102を駆動するこの構成によれば、脱調を防止しながら高効率で、オートフォーカス用レンズ604を高精度に位置決めできる。オートフォーカス用レンズの他、手ぶれ補正用のレンズの駆動に駆動回路200を用いてもよい。あるいは駆動回路200は、絞り制御に用いてもよい。
図12(c)の電子機器は、プリンタ700である。プリンタ700は、ヘッド702、ガイドレール704を備える。ヘッド702は、ガイドレール704に沿って位置決め可能に支持されている。ステッピングモータ102は、ヘッド702の位置を制御する。駆動回路200は、ステッピングモータ102を制御する。この構成によれば、脱調を防止しながら高効率で、ヘッド702を高精度に位置決めできる。ヘッド駆動用のほか、用紙送り機構用のモータの駆動に、駆動回路200を用いてもよい。
駆動回路200は、図12(a)~(c)に示すような民生機器のみでなく、産業機器やロボットも好適に用いることができる。
以上、本発明について、実施の形態をもとに説明した。この実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組み合わせにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。以下、こうした変形例について説明する。
(変形例1)
図9の駆動回路200では、ゼロ電流検出信号SZCに応じて、反転状態からオフ状態に遷移したがその限りでない。たとえばコイルの両端間電圧を監視し、監視結果にもとづいて、コイル電流IOUT1がゼロ付近まで減少したことを検出してもよい。あるいは、反転状態に遷移してから所定時間の経過後に、オフ状態に遷移するようにしてもよい。
(変形例2)
実施の形態では、励磁位置が時計回りに変化する場合を説明したが、反時計回りに回転する際も同様である。図2(a)を参照し、1-2相励磁において、反時計回りに回転させる場合を説明する。電流IOUT1(フルブリッジ回路202_1)に関しては、励磁位置#7から#6への遷移、#3から#2への遷移が、相切り替えをともなう。したがって図2(b)のタイムチャートを左右反転し、#6,#2の先頭に、反転状態を挿入すればよい。同様に、電流IOUT2(フルブリッジ回路202_2)に関しては、励磁位置#1から#8への遷移、#5から#4への遷移が、相切り替えをともなう。図2(b)のタイムチャートを左右反転し、#8,#4の先頭に、反転状態を挿入すればよい。
(変形例3)
実施の形態では、1-2相励磁の場合を説明したが、励磁方法はそれに限定されない。図13(a)、(b)は、クオータステップ駆動を説明する図である。図13(a)は、クオータステップ駆動の励磁位置を説明する図である。クオータステップ駆動では、電気角360°が、16分割され、したがって16個の励磁位置が存在する。
図13(b)は、クオータステップ駆動における駆動回路200の動作波形図である。コイル電流IOUT1に着目すると、励磁位置#2から#3の遷移と#10から#11の遷移が、相切り替わりを伴う。したがって励磁位置#3、#11の先頭には、反転状態が挿入されている。同様にコイル電流IOUT2に着目すると、励磁位置#6から#7の遷移、#14から#15の遷移が、相切り替わりを伴う。したがって励磁位置#7、#15の先頭には、反転状態が挿入されている。
(変形例4)
ロジック回路270は、負荷角φが目標角φREFに近づくように、パルス変調信号S2のデューティ比を調節することに代えて、あるいはそれと組み合わせて、フルブリッジ回路202に供給される電源電圧VDDを調節してもよい。電源電圧VDDを変化させることにより、ステッピングモータ102のコイルL1、L2に供給される電力を変化させることができる。
(変形例5)
フルブリッジ回路202は、駆動回路200とは別チップであってもよいし、ディスクリート部品であってもよい。
(変形例6)
高効率モードにおける電流設定値Iyの生成方法は、実施の形態で説明したものに限定されない。たとえば逆起電力VBEMF1の目標値VBEMF(REF)を定めておき、逆起電力VBEMF1が目標値VBEMF(REF)に近づくように、フィードバックループを構成してもよい。
(変形例7)
実施の形態では2つのコイルに流れる電流IOUT1,IOUT2は、励磁位置に応じてオン、オフされるが、その電流量は、励磁位置によらずに一定であった。この場合、1-2相励磁の場合にトルクが変動することとなる。この制御に変えて、励磁位置にかかわらずトルクが一定となるように電流IOUT1,IOUT2を修正してもよい。たとえば1-2相励磁では、励磁位置#2,#4,#6,#8における電流IOUT1,IOUT2の量を、励磁位置#1,#3,#5,#7における電流の量の√2倍としてもよい。
(変形例8)
実施の形態ではフィードバックコントローラ220をPI制御器で構成したがその限りでなく、PIDコントローラなどを採用してもよい。
実施の形態にもとづき、具体的な語句を用いて本発明を説明したが、実施の形態は、本発明の原理、応用を示しているにすぎず、実施の形態には、請求の範囲に規定された本発明の思想を逸脱しない範囲において、多くの変形例や配置の変更が可能である。
L1 第1コイル
L2 第2コイル
2 ホストコントローラ
100 モータシステム
102 ステッピングモータ
200 駆動回路
202 ブリッジ回路
210 電流値設定回路
NF 検出抵抗
212 マルチプレクサ
214 加算器
220 フィードバックコントローラ
222 負荷角推定部
224 減算器
226 PI制御器
230 逆起電力検出回路
240 フィードフォワードコントローラ
250 定電流チョッパ回路
252 D/Aコンバータ
254 PWMコンパレータ
256 オシレータ
258 フリップフロップ
270 ロジック回路
290 ゼロ電流検出回路
292 コンパレータ

Claims (6)

  1. ステッピングモータの駆動回路であって、
    外部からのクロックに応じて、前記ステッピングモータのコイルに接続される4個のトランジスタを含むフルブリッジ回路の状態を切り替えるロジック回路と、
    電流設定値を生成する電流値設定回路と、
    前記コイルに流れるコイル電流の検出値が前記電流設定値にもとづく目標量に近づくようにパルス変調されるパルス変調信号を生成する定電流チョッパ回路と、
    を備え、
    前記ロジック回路は、前記パルス変調信号に応じて、前記フルブリッジ回路の片方のレグの2個のトランジスタをスイッチングさせ、
    前記ロジック回路は、前記コイル電流が非ゼロである励磁位置から、ゼロである励磁位置に遷移する際に、前記コイルに接続される前記フルブリッジ回路を、(i)遷移前と前記4個のトランジスタのオン、オフ状態がすべて逆である反転状態に切り替え、その後、(ii)前記4個のトランジスタがすべてオフであるオフ状態に切り替えることを特徴とする駆動回路。
  2. 前記コイル電流が所定のしきい値より小さくなると、ゼロ電流検出信号をアサートするゼロ電流検出回路をさらに備え、
    前記ロジック回路は、前記ゼロ電流検出信号のアサートに応答して、前記フルブリッジ回路を前記反転状態から前記オフ状態に切り替えることを特徴とする請求項1に記載の駆動回路。
  3. 前記ゼロ電流検出回路は、前記フルブリッジ回路に設けられた検出抵抗の電圧降下に応じた電流検出信号を、しきい値電圧と比較するコンパレータを含むことを特徴とする請求項2に記載の駆動回路。
  4. 前記定電流チョッパ回路は、
    前記コイル電流の検出値を、前記電流設定値にもとづくしきい値と比較するコンパレータと、
    所定の周波数で発振するオシレータと、
    前記コンパレータの出力に応じてオフレベルに遷移し、前記オシレータの出力に応じてオンレベルに遷移する前記パルス変調信号を出力するフリップフロップと、
    を含むことを特徴とする請求項に記載の駆動回路。
  5. ひとつの半導体基板に一体集積化されたことを特徴とする請求項1からのいずれかに記載の駆動回路。
  6. ステッピングモータと、
    前記ステッピングモータを駆動する請求項1からのいずれかに記載の駆動回路と、
    を備えることを特徴とする電子機器。
JP2019045874A 2019-03-13 2019-03-13 ステッピングモータの駆動回路、それを用いた電子機器 Active JP7261622B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019045874A JP7261622B2 (ja) 2019-03-13 2019-03-13 ステッピングモータの駆動回路、それを用いた電子機器
US16/816,842 US11264926B2 (en) 2019-03-13 2020-03-12 Driving circuit and method for stepping motor

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019045874A JP7261622B2 (ja) 2019-03-13 2019-03-13 ステッピングモータの駆動回路、それを用いた電子機器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020150667A JP2020150667A (ja) 2020-09-17
JP7261622B2 true JP7261622B2 (ja) 2023-04-20

Family

ID=72423588

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019045874A Active JP7261622B2 (ja) 2019-03-13 2019-03-13 ステッピングモータの駆動回路、それを用いた電子機器

Country Status (2)

Country Link
US (1) US11264926B2 (ja)
JP (1) JP7261622B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11581832B2 (en) * 2021-02-22 2023-02-14 Infineon Technologies Austria Ag Motor winding monitoring and switching control

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009065806A (ja) 2007-09-10 2009-03-26 Panasonic Corp ステッピングモータ駆動装置及びステッピングモータ駆動方法
JP2017005792A (ja) 2015-06-05 2017-01-05 ミネベア株式会社 モータ駆動制御装置およびモータ駆動制御方法
JP6258004B2 (ja) 2013-11-07 2018-01-10 ローム株式会社 モータ駆動回路およびその駆動方法、それを用いた電子機器

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0640423B2 (ja) * 1986-10-13 1994-05-25 富士通株式会社 情報記憶装置の位置決め制御方式
US5296792A (en) * 1993-01-19 1994-03-22 Tektronix, Inc. Bidirectional chopper transconductance amplifier
JPH09103096A (ja) 1995-10-05 1997-04-15 Canon Inc ステッピングモータの駆動装置
JP3917305B2 (ja) * 1998-10-22 2007-05-23 ミネベア株式会社 モータ駆動回路
JP2000184789A (ja) 1998-12-11 2000-06-30 Canon Inc ステッピングモ―タの駆動方法
JP4164326B2 (ja) 2002-09-27 2008-10-15 キヤノン株式会社 ステッピングモータの制御方法および光量調節装置
JP4235436B2 (ja) 2002-11-25 2009-03-11 オリエンタルモーター株式会社 ステッピングモータの回転子位置推定方法とその装置
US7705555B2 (en) * 2007-12-18 2010-04-27 Freescale Semiconductor, Inc. Method and controller for detecting a stall condition in a stepping motor during micro-stepping
JP6285441B2 (ja) * 2012-09-07 2018-02-28 アクセス ビジネス グループ インターナショナル リミテッド ライアビリティ カンパニー 双方向無線電力伝送用のシステム及び方法

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009065806A (ja) 2007-09-10 2009-03-26 Panasonic Corp ステッピングモータ駆動装置及びステッピングモータ駆動方法
JP6258004B2 (ja) 2013-11-07 2018-01-10 ローム株式会社 モータ駆動回路およびその駆動方法、それを用いた電子機器
JP2017005792A (ja) 2015-06-05 2017-01-05 ミネベア株式会社 モータ駆動制御装置およびモータ駆動制御方法

Also Published As

Publication number Publication date
US20200295684A1 (en) 2020-09-17
US11264926B2 (en) 2022-03-01
JP2020150667A (ja) 2020-09-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6258004B2 (ja) モータ駆動回路およびその駆動方法、それを用いた電子機器
JP6100561B2 (ja) モータ駆動回路、およびその駆動方法、それを用いた電子機器
WO2021112125A1 (ja) ステッピングモータの駆動回路およびその駆動方法、それを用いた電子機器
US8278851B2 (en) Drive apparatus having a stepping motor
JP2019103369A (ja) 半導体装置、モータ駆動システム、およびモータ制御プログラム
JP7208071B2 (ja) ステッピングモータの駆動回路およびその駆動方法、それを用いた電子機器
JP7261622B2 (ja) ステッピングモータの駆動回路、それを用いた電子機器
JP7327951B2 (ja) ステッピングモータの駆動回路およびその駆動方法、それを用いた電子機器
JP7224204B2 (ja) ステッピングモータの駆動回路、それを用いた電子機器
JP7256043B2 (ja) ステッピングモータの駆動回路およびその制御方法、それを用いた電子機器
JP7256044B2 (ja) ステッピングモータの駆動回路およびその駆動方法、それを用いた電子機器
JP2017060334A (ja) モータ駆動回路、およびその駆動方法、それを用いた電子機器
JP7387268B2 (ja) ステッピングモータの駆動回路、それを用いた電子機器
JP6043096B2 (ja) モータ駆動回路、およびその駆動方法、それを用いた電子機器
JP2017184427A (ja) モータの駆動回路および起動方法、プリンタ装置
JP2021129405A (ja) ステッピングモータの駆動回路およびその駆動方法、それを用いた電子機器
JP3776683B2 (ja) 直流モータの回転検出装置および回転制御装置
JP2005176457A (ja) ブラシレスモータの位置検出回路
JP2007087541A (ja) 光ディスク装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220209

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20221206

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20221227

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230214

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230404

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230410

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7261622

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150