JP7251458B2 - シリコンウェーハの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、シリコンウェーハの製造方法に関し、特に炉芯管、ウェーハボート、ヒートバリアその他の部材であって、炭化珪素(SiC)またはシリコン(金属シリコン,Si)を主成分として含む材料を基材とする部材を、炉内に有する熱処理炉を用いたシリコンウェーハの製造方法に関するものである。
1000℃以上の高温で、且つ不活性ガスに若干の酸素ガスを添加した低酸素分圧の雰囲気で熱処理が行われることがある。このような条件で用いられる熱処理炉では、炉芯管(プロセスチューブ)やウェーハボートのような内部を構成する部品の部材として、炭化珪素またはシリコンを主成分として含む材料を基材とし、その表面にCVD法による炭化珪素の膜をコーティングしたものが使用されることがある(特許文献1、および特許文献2参照)。
特開2012-15501号公報 特開2003-45812号公報
しかしながら、こうした炉芯管やウェーハボートは、熱処理を繰り返すことで、炭化珪素のコーティングが消耗及び薄膜化し、基材に含まれる重金属、特にニッケル(Ni)が炉内に放出されて、ウェーハを汚染するという問題がある。ニッケルで汚染されると、ゲート酸化膜の破壊電荷(Qbd)の信頼性不良の原因となることから、ニッケルの低減が要求されている。
本発明が解決しようとする課題は、ニッケルによる汚染を抑制できるシリコンウェーハの製造方法を提供することである。
発明は、炭化珪素またはシリコンを主成分として含む材料を基材とし、その表面に炭化珪素膜が形成された部材を炉内に有する熱処理炉を用いたシリコンウェーハの製造方法であって、
前記熱処理炉の炉内を1100℃以上、酸素分圧が80%以上であるパッシブ酸化条件にし、前記部材の表面に5μm以上のシリコン酸化膜を形成したのち、
前記熱処理炉にシリコンウェーハを投入して当該シリコンウェーハをアクティブ酸化条件で熱処理するシリコンウェーハの製造方法によって上記課題を解決する。
前記アクティブ酸化条件は、酸素分圧が70%以下の酸化熱処理であることが好ましい。
前記部材は、少なくとも炉芯管、ウェーハボート又はヒートバリアを含むことが好ましい。
本発明によれば、熱処理を繰り返してもシリコン酸化膜が保護膜となって炭化珪素膜の消耗及び薄膜化を抑制するので、基材に含まれるニッケルが炉内に放出されるのを抑制することができる。その結果、ウェーハのニッケル汚染を抑制することができる。
本発明に係る熱処理炉の一実施形態(横型熱処理炉)を示す断面図である。 本発明に係る熱処理炉の他の実施形態(縦型熱処理炉)を示す断面図である。 本発明の部材の実施形態を示す断面図である。 テストピースをパッシブ酸化条件にて熱処理し、シリコン酸化膜の膜厚を3水準とした複数枚のテストピースに対し、熱処理温度が1200℃,酸素分圧が3%のアクティブ酸化となる酸化処理を500回繰り返した後の、当該シリコン酸化膜の膜厚の測定結果を示すグラフである。 テストピースをパッシブ酸化条件にて熱処理し、シリコン酸化膜の膜厚を3水準とした複数枚のテストピースに対し、熱処理温度が1200℃,酸素分圧が3%のアクティブ酸化となる酸化処理を500回繰り返した後の、CVD炭化珪素膜の残留膜厚の測定結果を示すグラフである。 テストピースをパッシブ酸化条件にて熱処理し、シリコン酸化膜の膜厚を3水準とした複数枚のテストピースに対し、熱処理温度が1200℃,酸素分圧が3%のアクティブ酸化となる酸化処理を500回繰り返した後の、シリコンウェーハ表面に形成された酸化膜に含まれるニッケル濃度の測定結果を示すグラフである。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明に係る熱処理炉の一実施形態を示す断面図である。本実施形態の熱処理炉1は、いわゆる横型炉と称され、炉本体10の内部に、横長に延在する炉芯管11を備える。炉芯管11は、一端に開口部12及びこれを開閉するドア16が設けられ、他端にガス導入管13が設けられている。炉芯管11の中央外周には、炉本体10の内部に設けられた円筒状のヒータ14が設けられている。そして、シリコンウェーハWを熱処理する場合は、シリコンウェーハWをウェーハボート15に載せて、炉芯管11の開口部12から挿入して中央にセットし、ドア16を閉じて略密閉したのち、ガス導入管13から窒素、酸素、アルゴン等の高純度ガスを流して、炉本体10とドア16との間の隙間から高純度ガスを炉外に排気する。これにより、炉内雰囲気を清浄に保ちつつ、シリコンウェーハWのドーパント拡散や酸化等の熱処理が行われる。
図2は、本発明に係る熱処理炉の他の実施形態を示す断面図である。本実施形態の熱処理炉1は、いわゆる縦型炉と称され、炉本体10の内部に、縦長に延在する炉芯管11を備える。炉芯管11は、上端が天井部を有するように閉塞され、下端が開放した縦長円筒状に形成され、その外周にヒータ14が設けられている。この炉芯管11の内部には、円筒形の石英製チューブ20が設けられている。炉芯管11の底部には、シリコンウェーハWを石英製チューブ20に搬入したり、石英製チューブ20から搬出したりするための開口部12が設けられている。なお、プロセスガスは、石英製チューブ20に設けられたガス導入管13により、石英製チューブ20内に供給されたのち、図示しない排気路から炉外へ排出される。
炉本体10の下部のスペースには、ウェーハボート15及びヒートバリア18を石英製チューブ20に導入するための昇降リフト17が設置されている。このウェーハボート15は、複数枚のシリコンウェーハWを上下方向に隙間を設けた状態で水平に保持するための部材であり、図示しないフレームを介して昇降リフト17に設けられた昇降テーブル19に支持されている。なお、ヒートバリア18は、円盤状の反射・断熱板を、間隔をあけて上下方向に積み重ねてなり、炉芯管11内の輻射熱を上方へ反射することで、この輻射熱が炉本体10の下部スペースに伝わるのを抑制する。
そして、シリコンウェーハWを熱処理する場合は、シリコンウェーハWをウェーハボート15に載せて、昇降リフト17を上昇させて石英製チューブ20の開口部12から挿入したのち、ガス導入管13から窒素、酸素、アルゴン等の高純度ガスを流して、排気路から高純度ガスを炉外に排気する。これにより、炉内雰囲気を清浄に保ちつつ、シリコンウェーハWのドーパント拡散や酸化等の熱処理が行われる。
さて、上述した熱処理炉1の内部を構成する炉芯管11、ウェーハボート15、ヒートバリア18といった部品には、金属汚染防止の観点から、石英(SiO)や高純度のCVD膜を表面に形成した炭化珪素又はシリコンを主成分として含む材料を基材とする部材が用いられる。ここで、基材を構成する材料は、炭化珪素を主成分として含む材料、シリコンを主成分として含む材料、又は炭化珪素にシリコンを含侵したものを主成分として含む材料が挙げられる。特に高温の熱処理が要求される場合には、これら炉芯管11、ウェーハボート15、ヒートバリア18といった部品の少なくともいずれか一つに、炭化珪素やシリコンを主成分として含む基材で形成し、その表面にCVD法によって炭化珪素の膜をコーティングした部材を用いることがある。その場合、熱処理炉1を用いて、低酸素分圧の条件で酸化処理すると、表面にコーティングされている炭化珪素のCVD膜が消耗して薄膜化するという問題がある。
例えば、酸素分圧が3%前後といった低酸素分圧の下、1200℃のドライ酸化処理を行う場合、この酸化処理は、次式(1)で示すアクティブ酸化となる。なお、式(1)において、sは固体、gは気体であることを示す。
SiC(s)+O(g)→SiO(g)+CO(g) …(1)
このアクティブ酸化条件では、基材の表面にコーティングした炭化珪素膜が、SiOガス及びCOガスとなって消耗する。炉芯管11、ウェーハボート15、ヒートバリア18といった部品は、炭化珪素やシリコンを主成分として含む基材を焼成及び機械加工することにより製造されるが、ニッケルなどの重金属が焼成及び機械加工時に基材に混入する。基材の表面にコーティングした炭化珪素膜が薄膜化すると、基材に混入したニッケルが炭化珪素膜を透過して、シリコンウェーハを汚染することになる。
そのため、本実施形態では、熱処理炉1を構成する炉芯管11、ウェーハボート15、ヒートバリア18といった部品が、図3に示すように、炭化珪素を主成分として含む材料を基材15aとし、その表面に炭化珪素膜15bが形成された部材である場合、この熱処理炉1を用いて、アクティブ酸化条件の熱処理を実施する前に、当該熱処理炉1の炉内をパッシブ酸化条件にし、炉芯管11、ウェーハボート15、ヒートバリア18といった部材の表面に5μm以上のシリコン酸化膜15cを形成する。
パッシブ酸化は、次式(2)で示される酸化反応であり、基材の表面にコーティングされた炭化珪素膜は、消耗して薄膜化するものの、シリコン酸化膜がこれに代わって形成される。そのため、基材に含まれたニッケルは、基材の表面に形成されたシリコン酸化膜がバリアになり、熱処理炉1の炉内に拡散することが抑制される。
SiC(s)+3O/2(g)→SiO(s)+CO(g) …(2)
パッシブ酸化条件は、高温且つ比較的高酸素分圧の条件下で生じるので、たとえば1100℃以上、酸素分圧が80%以上であることが好ましい。また、炉芯管11、ウェーハボート15、ヒートバリア18といった部品の部材表面に形成するシリコン酸化膜の膜厚は、5μm以上であることが好ましい。5μm未満のシリコン酸化膜では、ニッケルの炉内拡散を抑制するバリアとしては不十分である。
このようにして、熱処理炉1を構成する炉芯管11、ウェーハボート15、ヒートバリア18といった部品が、炭化珪素を主成分とする焼結物を基材とし、その表面に炭化珪素膜が形成された部材を用いている場合、当該熱処理炉1の炉内をパッシブ酸化条件にし、これら炉芯管11、ウェーハボート15、ヒートバリア18といった部材の表面に5μm以上のシリコン酸化膜を形成する。この前処理された熱処理炉1を用いて、アクティブ酸化を行っても、炉芯管11、ウェーハボート15、ヒートバリア18といった部品の部材表面にコーティングした炭化珪素膜は、その表面に形成されたシリコン酸化膜によって保護されているので、式(1)自体の反応が抑制される。これにより、炉芯管11、ウェーハボート15、ヒートバリア18といった部品の部材表面にコーティングした炭化珪素膜の消耗による薄膜化が抑制されるので、基材に含まれるニッケルが炉内に放出されるのを抑制することができる。その結果、ウェーハのニッケル汚染を抑制することができる。
《実験1》
次に、本発明に係る前処理のパッシブ酸化条件に関する実験1を説明する。炭化珪素を主成分とする焼成物を基材とし、その表面に、CVD法による炭化珪素膜を30μm形成したテストピースを複数枚準備した。これを下記表1に示すように、熱処理温度と酸素分圧が異なる各熱処理条件で、同じ時間(約800時間)だけ熱処理した。熱処理後のテストピースに残留した、基材の表面の炭化珪素膜の膜厚と、シリコン酸化膜の膜厚とを測定した結果を表1に示す。
Figure 0007251458000001
上記表1に示す結果から、テストピース番号がNo.1~3の、熱処理温度が1100℃で、酸素分圧が3~70%の条件では、基材の表面に形成した30μmの炭化珪素膜が消失し、しかもシリコン酸化膜も形成されていない。したがって、これらの条件の酸化処理は、アクティブ酸化であると考えられる。同様に、テストピース番号がNo.6~7の、熱処理温度が1200℃で、酸素分圧が3~70%の条件も、基材の表面に形成した30μmの炭化珪素膜が消失し、しかもシリコン酸化膜も形成されていないので、これらの条件の酸化処理も、アクティブ酸化であると考えられる。
これに対して、テストピース番号がNo.4~5の、熱処理温度が1100℃で、酸素分圧が75~80%の条件では、基材の表面に形成した30μmの炭化珪素膜が2~6μm消耗し、その代わりに1~5μmのシリコン酸化膜が形成されている。したがって、これらの条件の酸化処理は、パッシブ酸化であると考えられる。同様に、テストピース番号がNo.9~10の、熱処理温度が1200℃で、酸素分圧が75~80%の条件では、基材の表面に形成した30μmの炭化珪素膜が2~7μm消耗し、その代わりに1~7μmのシリコン酸化膜が形成されている。したがって、これらの条件の酸化処理も、パッシブ酸化であると考えられる。
以上のとおり、本発明に係る前処理のパッシブ酸化条件とするためには、好ましくは熱処理温度を1100℃以上、酸素分圧を75%以上、より好ましくは熱処理温度を1100℃以上、酸素分圧を80%以上とする。
《実験2》
次に、複数枚のテストピース(炭化珪素を主成分とする焼成物を基材とし、その表面に、CVD法による炭化珪素膜を30μm形成したもの)を、酸素分圧が80%,熱処理温度が1100℃及び1200℃のパッシブ酸化条件にて熱処理し、シリコン酸化膜の膜厚を3水準(水準1:3μm,水準2:5μm,水準3:7μm)とした複数枚のテストピースを作製した。3水準のテストピースに対し、熱処理温度が1200℃,酸素分圧が3%のアクティブ酸化となる酸化処理を500回(約5000時間)繰り返した。この熱処理炉の炉内に、シリコンウェーハを投入しておいた。処理後のテストピースのシリコン酸化膜の膜厚は、エリプソメータを用いて測定し、炭化珪素膜の膜厚は、テストピース断面のSEM観察により測定し、ウェーハ表面に形成された酸化膜に含まれるニッケル濃度は、誘導結合プラズマ質量分析計(ICP-MS)を用いて測定した。
テストピース(炭化珪素を主成分とする焼成物を基材とし、表面に30μmのCVD炭化珪素膜が形成されたもの)をパッシブ酸化条件にて熱処理し、シリコン酸化膜の膜厚を3μm,5μm,7μmとした複数枚のテストピースに対し、熱処理温度が1200℃,酸素分圧が3%のアクティブ酸化となる酸化処理を500回繰り返した後の当該シリコン酸化膜の膜厚の測定結果を、図4に示す。図4の左図は、3水準の膜厚のシリコン酸化膜を形成する際の熱処理温度を1100℃とした場合、右図は、3水準の膜厚のシリコン酸化膜を形成する際の熱処理温度を1200℃とした場合である。
また、各水準のテストピースに対し、上記熱処理温度が1200℃,酸素分圧が3%のアクティブ酸化となる酸化処理を500回繰り返した後の、CVD炭化珪素膜の残留膜厚の測定結果を、図5に示す。図5の左図は、3水準の膜厚のシリコン酸化膜を形成する際の熱処理温度を1100℃とした場合、右図は、3水準の膜厚のシリコン酸化膜を形成する際の熱処理温度を1200℃とした場合である。さらに、各水準のテストピースに対し、上記熱処理温度が1200℃,酸素分圧が3%のアクティブ酸化となる酸化処理を500回繰り返した後の、シリコンウェーハ表面に形成された酸化膜に含まれるニッケルの体積濃度を、図6に示す。図6の左図は、3水準の膜厚のシリコン酸化膜を形成する際の熱処理温度を1100℃とした場合、右図は、3水準の膜厚のシリコン酸化膜を形成する際の熱処理温度を1200℃とした場合である。
図4に示すように、いずれの水準においても、アクティブ酸化条件によってシリコン酸化膜の膜厚は増加する。しかしながら、図5に示すように、同図の左図に示す1100℃の条件でも、右図に示す1200℃の条件でも、水準1(3μm)のテストピースでは、アクティブ酸化処理を500回繰り返した後の、CVD炭化珪素膜の残留膜厚はゼロとなり、30μmのCVD炭化珪素膜は全て消失した。これに対し、水準2(5μm)及び水準3(7μm)のテストピースでは、同図の左図に示す1100℃の条件でも、右図に示す1200℃の条件でも、アクティブ酸化処理を500回繰り返した後の、CVD炭化珪素膜の残留膜厚は18~20μmとなり、30μmのCVD炭化珪素膜に対し、60%以上は残留した。
図5に示すCVD炭化珪素膜の残留結果に相関して、アクティブ酸化処理によりシリコンウェーハ表面に形成された酸化膜に含まれるニッケル濃度は、アクティブ酸化前の1.0×1013atoms/cmに対し、図6に示すように、同図の左図に示す1100℃の条件でも、右図に示す1200℃の条件でも、水準1(3μm)のテストピースでは、アクティブ酸化処理を500回繰り返した後の、ニッケル濃度は、1.0~1.8×1014atoms/cmまで増加する。これに対し、水準2(5μm)及び水準3(7μm)のテストピースでは、同図の左図に示す1100℃の条件でも、右図に示す1200℃の条件でも、アクティブ酸化処理を500回繰り返した後の、ニッケル濃度は、1.0~2.0×1013atoms/cmに留まり、特に水準3のテストピースでは、ニッケル濃度は殆んど変化しない。なお、ゲート酸化膜の破壊電荷(Qbd)の信頼性確保の観点から、シリコンウェーハに要求されるニッケル濃度は、1.0×1014atoms/cm以下とされている。
以上、図4~6の結果から、炭化珪素を主成分とする焼成物を基材とし、その表面にCVD炭化珪素膜が形成された部材の表面に形成するシリコン酸化膜の膜厚は、5μm以上とすることが好ましい。水準1のように5μm未満であると、アクティブ酸化時のバリア効果が不十分であり、CVD炭化珪素膜の消耗を充分に抑制することができない。
1…熱処理炉
10…炉本体
11…炉芯管
12…開口部
13…ガス導入管
14…ヒータ
15…ウェーハボート
15a…炭化珪素を主成分とする基材
15b…CVD炭化珪素膜
15c…シリコン酸化膜
16…ドア
17…昇降リフト
18…ヒートバリア
19…昇降テーブル
20…石英製チューブ
W…ウェーハ

Claims (3)

  1. 炭化珪素またはシリコンを主成分として含む材料を基材とし、その表面に炭化珪素膜が形成された部材を炉内に有する熱処理炉を用いたシリコンウェーハの製造方法であって、
    前記熱処理炉の炉内を1100℃以上、酸素分圧が80%以上であるパッシブ酸化条件にし、前記部材の表面に5μm以上のシリコン酸化膜を形成したのち、
    前記熱処理炉にシリコンウェーハを投入して当該シリコンウェーハをアクティブ酸化条件で熱処理するシリコンウェーハの製造方法。
  2. 前記アクティブ酸化条件は、酸素分圧が70%以下の酸化熱処理である請求項1に記載のシリコンウェーハの製造方法。
  3. 前記部材は、少なくとも炉芯管、ウェーハボート又はヒートバリアを含む請求項1又は2に記載のウェーハの製造方法。
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