JP7247563B2 - 封止用樹脂組成物およびパワーモジュール - Google Patents

封止用樹脂組成物およびパワーモジュール Download PDF

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Description

本発明は、封止用樹脂組成物およびパワーモジュールに関する。
半導体パッケージの電気特性を向上させるための技術として、特許文献1(特開2007-161990号公報)に記載ものがある。同文献には、エポキシ樹脂、硬化剤およびあらかじめ樹脂と電気比抵抗が特定の範囲にある着色剤とを混合した着色剤樹脂混合物を含有する封止用エポキシ樹脂成形材料について記載されている。同文献によれば、かかる封止用エポキシ樹脂成形材料は、流動性、硬化性及び着色性が良好であり、パッド間やワイヤー間距離が狭い電子部品装置に封止用材料として用いた場合でも電気特性に優れる電子部品装置が得られるとされている。
特開2007-161990号公報
ここで、パワー半導体素子の封止材には、高い信頼性を確保することが求められ、具体的には、優れた絶縁特性が求められる。
この点、上述した特許文献1に記載の技術について本発明者が検討した結果、優れた絶縁特性を有するパワー半導体装置を得るという点で改善の余地があった。
そこで、本発明は、絶縁特性に優れるパワー半導体装置を得るための封止技術を提供する。
以下の成分(A)~(C):
(A)エポキシ樹脂、
(B)無機充填材、および
(C)アセチレンブラック
を含み、以下の条件(i)~(iv)のいずれかを満たすパワー半導体素子の封止に用いられる、封止用樹脂組成物が提供される。
(i)消費電力2.0W以上の半導体素子
(ii)SiC、GaN、Ga23およびダイヤモンドからなる群から選択される1種以上の半導体からなる半導体素子
(iii)電圧が1.0V以上の半導体素子
(iv)パワー密度が10W/cm3以上の半導体素子
また、本発明によれば、
前記本発明における封止用樹脂組成物の硬化物により、前記条件(i)~(iv)のいずれかを満たすパワー半導体素子が封止されている、パワーモジュールが提供される。
本発明によれば、絶縁特性に優れるパワー半導体装置を得るための封止技術を提供することができる。
本実施形態における半導体装置の構成を示す断面図である。 本実施形態における半導体装置の構成を示す断面図である。
以下、実施の形態について、図面を用いて説明する。なお、すべての図面において、同様な構成要素には共通の符号を付し、適宜説明を省略する。また、図は概略図であり、実際の寸法比率とは必ずしも一致していない。
本実施形態において、封止用樹脂組成物は、以下の成分(A)~(C)を含む。
(A)エポキシ樹脂
(B)無機充填材
(C)アセチレンブラック
そして、封止用樹脂組成物は、以下の条件(i)~(iv)のいずれかを満たすパワー半導体素子の封止に用いられるものである。
(i)消費電力2.0W以上の半導体素子
(ii)SiC、GaN、Ga23およびダイヤモンドからなる群から選択される1種以上の半導体からなる半導体素子
(iii)電圧が1.0V以上の半導体素子
(iv)パワー密度が10W/cm3以上の半導体素子
はじめに、封止用樹脂組成物に含まれる各成分について説明する。
(成分(A))
成分(A)のエポキシ樹脂としては、たとえば、ビフェニル型エポキシ樹脂;ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、テトラメチルビスフェノールF型エポキシ樹脂等のビスフェノール型エポキシ樹脂;スチルベン型エポキシ樹脂;フェノールノボラック型エポキシ樹脂、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂等のノボラック型エポキシ樹脂;トリフェノールメタン型エポキシ樹脂、アルキル変性トリフェノールメタン型エポキシ樹脂等の多官能エポキシ樹脂;フェニレン骨格およびビフェニレン骨格からなる群から選択される1または2の骨格を有するフェノールアラルキル型エポキシ樹脂、フェニレン骨格およびビフェニレン骨格からなる群から選択される1または2の骨格を有するナフトールアラルキル型エポキシ樹脂等のフェノールアラルキル型エポキシ樹脂;ジヒドロキシナフタレン型エポキシ樹脂、ジヒドロキシナフタレンの2量体をグリシジルエーテル化して得られるエポキシ樹脂等のナフトール型エポキシ樹脂;トリグリシジルイソシアヌレート、モノアリルジグリシジルイソシアヌレート等のトリアジン核含有エポキシ樹脂;ジシクロペンタジエン変性フェノール型エポキシ樹脂等の有橋環状炭化水素化合物変性フェノール型エポキシ樹脂が挙げられ、これらは1種類を単独で用いても2種類以上を併用してもよい。
封止用樹脂組成物を用いて得られるパワーモジュールの絶縁特性を向上させる観点から、エポキシ樹脂は、好ましくはo-クレゾールノボラック型エポキシ樹脂、トリフェノールメタン型エポキシ樹脂、フェノールアラルキル型エポキシ樹脂、ビスフェノールA型エポキシ樹脂およびビフェニル型エポキシ樹脂からなる群から選択される1種または2種以上である。
封止用樹脂組成物中の成分(A)の含有量は、成形時に好適な流動性を得て充填性や成形性の向上を図る観点から、封止用樹脂組成物全体を100質量%としたとき、好ましくは2質量%以上であり、より好ましくは3質量%以上、さらに好ましくは4質量%以上である。
封止用樹脂組成物を用いて得られるパワーモジュールの絶縁特性を向上させる観点から、封止用樹脂組成物中の成分(A)の含有量は、封止用樹脂組成物全体を100質量%としたとき、好ましくは40質量%以下であり、より好ましくは30質量%以下、さらに好ましくは15質量%以下、さらにより好ましくは10質量%以下である。
(成分(B))
成分(B)の無機充填材としては、一般的に半導体封止用樹脂組成物に使用されているものを用いることができる。無機充填材の具体例として、溶融シリカ、結晶シリカ等のシリカ;アルミナ;タルク;酸化チタン;窒化珪素;窒化アルミニウムが挙げられる。これらの無機充填材は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
成分(B)は、汎用性に優れている観点から、好ましくはシリカを含む。シリカの具体例として、溶融シリカ等の球状シリカ、破砕シリカが挙げられる。封止用樹脂組成物の機械的強度向上の観点から、成分(B)は、より好ましくは破砕シリカを含む。
封止用樹脂組成物中の成分(B)の含有量は、封止用樹脂組成物を用いて形成される封止材の低吸湿性および低熱膨張性を向上させ、得られる半導体装置の耐湿信頼性や耐リフロー性をより効果的に向上させる観点から、封止用樹脂組成物全体を100質量%としたとき、好ましくは50質量%以上であり、より好ましくは60質量%以上、さらに好ましくは65質量%以上である。
また、封止用樹脂組成物の成形時における流動性や充填性をより効果的に向上させる観点から、封止用樹脂組成物中の成分(B)の含有量は、封止用樹脂組成物全体を100質量%としたとき、好ましくは95質量%以下であり、より好ましくは90質量%以下である。
また、成分(B)が破砕シリカを含むとき、封止用樹脂組成物中の破砕シリカの含有量は、封止用樹脂物の機械的強度向上の観点から、封止用樹脂組成物全体を100質量%としたとき、好ましくは1質量%以上であり、より好ましくは3質量%以上、さらに好ましくは5質量%以上である。
また、成形時における流動性や充填性をより効果的に向上させる観点から、封止用樹脂組成物中の破砕シリカの含有量は、封止用樹脂組成物全体を100質量%としたとき、好ましくは90質量%以下であり、より好ましくは85質量%以下、さらにより好ましくは10質量%以下である。
(成分(C))
成分(C)は、アセチレンブラックである。
封止用樹脂組成物中の成分(C)の含有量は、優れたレーザー捺印性を得る観点から、封止用樹脂組成物全体に対して好ましくは0.10質量%以上であり、より好ましくは0.20質量%以上である。また、封止用樹脂組成物を用いて得られるパワーモジュールの絶縁特性を向上する観点から、封止用樹脂組成物中の成分(C)の含有量は、封止用樹脂組成物全体に対して好ましくは1.0質量%以下であり、より好ましくは0.8質量%以下、さらに好ましくは0.6質量%以下、さらにより好ましくは0.5質量%以下である。
成分(C)が粒子状であるとき、その大きさについては、2次粒子の平均粒径d50が、作業性向上の観点から、好ましくは0.1μm以上であり、より好ましくは0.15μm以上である。
また、成形時の峡部充填性を高める観点から、成分(C)の2次粒子の平均粒径d50は、好ましくは成分(C)20μm以下であり、より好ましくは10μm以下である。
ここで、アセチレンブラックの2次粒子の平均粒径d50は、レーザー回折法により測定される。
成分(C)中の金属の含有量は、封止用樹脂組成物を用いて得られるパワーモジュールの絶縁特性を向上する観点から、好ましくは10ppm以下であり、より好ましくは5ppm以下、さらに好ましくは3ppm以下であり、よりいっそう好ましくは0ppmである。同様の観点から、成分(C)中の金属の含有量は、好ましくは以下の測定方法における検出限界以下である。
成分(C)が金属を含むとき、その含有量はたとえば0.01ppm以上であってもよい。
ここで、成分(C)中の金属の含有量は、以下の方法で測定される。
(測定方法)
1.成分(C)の試料を目開き75μmの篩に通し、篩下画分を取得する。
2.上記1.で取得される篩下画分中の金属の含有量を、以下の方法および条件で測定し、成分(C)中の金属の含有量とする。
測定方法:誘導結合高周波プラズマ発光分光分析(Inductively Coupled Plasma-Atomic Emission Spectro-metry:IPC)法
成分(C)中のSO4 2-イオンの含有量は、封止用樹脂組成物を用いて得られるパワーモジュールの絶縁特性を向上する観点から、好ましくは2ppm以下であり、より好ましくは1ppm以下、さらに好ましくは0.5ppm以下であり、よりいっそう好ましくは0ppmである。同様の観点から、成分(C)中のSO4 2-イオンの含有量は、好ましくは以下の測定方法における検出限界以下である。
成分(C)がSO4 2-イオンを含むとき、その含有量はたとえば0.01ppm以上であってもよい。
ここで、成分(C)中のSO4 2-イオンの含有量は、以下の方法で測定される。
(測定方法)
1.成分(C)の試料を燃焼分解ユニット内に設置し、酸素を含む燃焼ガス気流中で燃焼させて、発生したガスを吸収液(過酸化水素水溶液)に捕集する。
2.吸収液に捕集したSO4 2-イオンをイオンクロマトグラフィーにて分離、定量する。
成分(C)の窒素吸着比表面積は、絶縁特性向上の観点から、好ましくは30m2/g以上であり、より好ましくは32m2/g以上、さらに好ましくは34m2/g以上である。
また、樹脂への分散性を向上する観点から、成分(C)の窒素吸着比表面積は、好ましくは150m2/g以下であり、より好ましくは130m2/g以下、さらに好ましくは100m2/g以下である。
ここで、成分(C)中の窒素吸着比表面積は、以下の方法で測定される。
(測定方法)
1.成分(C)の試料を脱気する。
2.脱気後の試料を液体窒素に浸漬し、平衡時におけるカーボン表面に吸着した窒素量をBET法により測定し、得られた測定値から比表面積(m2/g)を算出する。
本実施形態において、封止用樹脂組成物は、成分(A)~(C)以外の成分を含んでもよい。
たとえば、封止用樹脂組成物は、硬化剤をさらに含んでもよい。
(硬化剤)
硬化剤は、たとえば重付加型の硬化剤、触媒型の硬化剤、および縮合型の硬化剤の3タイプに大別することができ、これらの1種または2種以上を用いることができる。
重付加型の硬化剤としては、たとえばジエチレントリアミン(DETA)、トリエチレンテトラミン(TETA)、メタキシレリレンジアミン(MXDA)などの脂肪族ポリアミン、ジアミノジフェニルメタン(DDM)、m-フェニレンジアミン(MPDA)、ジアミノジフェニルスルホン(DDS)などの芳香族ポリアミンのほか、ジシアンジアミド(DICY)、有機酸ジヒドララジドなどを含むポリアミン化合物;ヘキサヒドロ無水フタル酸(HHPA)、メチルテトラヒドロ無水フタル酸(MTHPA)などの脂環族酸無水物、無水トリメリット酸(TMA)、無水ピロメリット酸(PMDA)、ベンゾフェノンテトラカルボン酸(BTDA)などの芳香族酸無水物などを含む酸無水物;ノボラック型フェノール樹脂、ポリビニルフェノールなどのフェノール樹脂硬化剤;ポリサルファイド、チオエステル、チオエーテルなどのポリメルカプタン化合物;イソシアネートプレポリマー、ブロック化イソシアネートなどのイソシアネート化合物;カルボン酸含有ポリエステル樹脂などの有機酸類などが挙げられる。
触媒型の硬化剤としては、たとえばベンジルジメチルアミン(BDMA)、2,4,6-トリスジメチルアミノメチルフェノール(DMP-30)などの3級アミン化合物;2-メチルイミダゾール、2-エチル-4-メチルイミダゾール(EMI24)などのイミダゾール化合物;BF3錯体などのルイス酸などが挙げられる。
縮合型の硬化剤としては、たとえばフェノール樹脂;メチロール基含有尿素樹脂のような尿素樹脂;メチロール基含有メラミン樹脂のようなメラミン樹脂などが挙げられる。
これらの中でも、耐燃性、耐湿性、電気特性、硬化性、および保存安定性等についてのバランスを向上させる観点から、フェノール樹脂硬化剤が好ましい。フェノール樹脂硬化剤としては、一分子内にフェノール性水酸基を2個以上有するモノマー、オリゴマー、ポリマー全般を用いることができ、その分子量、分子構造は限定されない。
硬化剤に用いられるフェノール樹脂硬化剤としては、たとえばフェノールノボラック樹脂、クレゾールノボラック樹脂、ビスフェノールノボラック等のノボラック型フェノール樹脂;ポリビニルフェノール;フェノール・ヒドロキシベンズアルデヒド樹脂、トリフェノールメタン型フェノール樹脂等の多官能型フェノール樹脂;テルペン変性フェノール樹脂、ジシクロペンタジエン変性フェノール樹脂等の変性フェノール樹脂;フェニレン骨格及び/又はビフェニレン骨格を有するフェノールアラルキル樹脂、フェニレン及び/又はビフェニレン骨格を有するナフトールアラルキル樹脂等のアラルキル型フェノール樹脂;ビスフェノールA、ビスフェノールF等のビスフェノール化合物等が挙げられ、これらは1種類を単独で用いても2種類以上を併用してもよい。これらの中でも、封止用樹脂組成物を用いて得られるパワーモジュールの絶縁特性を向上させる観点から、ビフェニルアラルキル型フェノール樹脂、ノボラック型フェノール樹脂およびフェニレン骨格含有フェノールアラルキル樹脂からなる群から選択される1種または2種以上を用いることがより好ましい。
また、本実施形態において、成分(A)とフェノール樹脂硬化剤との組み合わせとして、好ましくは、ビフェニルアラルキル型エポキシ樹脂/ビフェニルアラルキル型フェノール樹脂の組み合わせ、オルソクレゾールノボラック型エポキシ樹脂/ノボラック型フェノール樹脂の組み合わせ、および、ビフェニル型エポキシ樹脂/フェノールアラルキル樹脂の組み合わせが挙げられる。
本実施形態において、封止用樹脂組成物中の硬化剤の含有量は、成形時において、優れた流動性を実現し、充填性や成形性の向上を図る観点から、封止用樹脂組成物全体に対して好ましくは1質量%以上であり、より好ましくは2質量%以上、さらに好ましくは3質量%以上である。
また、封止用樹脂組成物を用いて得られる半導体装置について、耐湿信頼性や耐リフロー性を向上させる観点から、封止用樹脂組成物中の硬化剤の含有量は、封止用樹脂組成物全体に対して好ましくは25質量%以下であり、より好ましくは15質量%以下、さらに好ましくは10質量%以下である。
また、封止用樹脂組成物は、低応力剤をさらに含んでもよい。
低応力剤の具体例として、シリコーンオイル、シリコーンゴム、カルボキシル基末端ブタジエンアクリロニトリルゴムが挙げられる。樹脂流動性向上の観点から、低応力剤は、好ましくはシリコーンオイルおよびカルボキシル基末端ブタジエンアクリロニトリルゴムからなる群から選択される1種以上を含む。
封止用樹脂組成物中の低応力剤の含有量は、パワーモジュールの接続信頼性を向上させる観点から、封止用樹脂組成物全体に対して、好ましくは0.01質量%以上であり、より好ましくは0.02質量%以上であり、また、好ましくは2.0質量%以下であり、より好ましくは1.0質量%以下である。
また、封止用樹脂組成物は、上述した成分以外の成分を含んでもよく、たとえば硬化促進剤、カップリング剤、離型剤、イオン捕捉剤、難燃剤、および酸化防止剤等の各種添加剤のうち1種以上を適宜配合することができる。
硬化促進剤は、たとえば、有機ホスフィン、テトラ置換ホスホニウム化合物、ホスホベタイン化合物、ホスフィン化合物とキノン化合物との付加物、ホスホニウム化合物とシラン化合物との付加物等のリン原子含有化合物;1,8-ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデセン-7、ベンジルジメチルアミン、2-メチルイミダゾール等が例示されるアミジンや3級アミン、上記アミジンやアミンの4級塩等の窒素原子含有化合物から選択される1種類または2種類以上を含むことができる。これらの中でも、硬化性を向上させる観点からはリン原子含有化合物を含むことがより好ましい。また、成形性と硬化性のバランスを向上させる観点からは、テトラ置換ホスホニウム化合物、ホスホベタイン化合物、ホスフィン化合物とキノン化合物との付加物、ホスホニウム化合物とシラン化合物との付加物等の潜伏性を有するものを含むことがより好ましい。
封止用樹脂組成物中の硬化促進剤の含有量は、封止用樹脂組成物の硬化特性を高める観点から、封止用樹脂組成物全体に対して、好ましくは0.01質量%以上であり、より好ましくは0.05質量%以上であり、また、好ましくは2.0質量%以下であり、より好ましくは1.0質量%以下である。
カップリング剤は、たとえば、エポキシシラン、メルカプトシラン、フェニルアミノシラン等のアミノシラン、アルキルシラン、ウレイドシラン、ビニルシラン、メタクリルシラン等の各種シラン系化合物、チタン系化合物、アルミニウムキレート類、アルミニウム/ジルコニウム系化合物等の公知のカップリング剤から選択される1種類または2種類以上を含むことができる。これらの中でも、本発明の効果をより効果的に発現するものとして、エポキシシランまたはアミノシランを含むことがより好ましく、2級アミノシランを含むことが流動性等の観点からさらに好ましい。好ましいカップリング剤として、たとえばフェニルアミノプロピルトリメトキシシランが挙げられる。
封止用樹脂組成物中のカップリング剤の含有量は、封止用樹脂組成物の成形時に好ましい流動性を得る観点から、封止用樹脂組成物全体に対して、好ましくは0.01質量%以上であり、より好ましくは0.05質量%以上であり、また、好ましくは2.0質量%以下であり、より好ましくは1.0質量%以下である。
離型剤は、たとえばカルナバワックス等の天然ワックス;酸化ポリエチレンワックス、モンタン酸エステルワックス等の合成ワックス;ステアリン酸亜鉛等の高級脂肪酸およびその金属塩類;ならびにパラフィンから選択される1種類または2種類以上を含むことができる。
封止用樹脂組成物中の離型剤の含有量は、硬化物の好ましい離型特性を得る観点から、封止用樹脂組成物全体に対して、好ましくは0.01質量%以上であり、より好ましくは0.05質量%以上であり、また、好ましくは2.0質量%以下であり、より好ましくは1.0質量%以下である。
イオン捕捉剤は、たとえば、ハイドロタルサイトを含む。
封止用樹脂組成物中のイオン捕捉剤の含有量は、半導体装置の信頼性を向上させる観点から、封止用樹脂組成物全体に対して、好ましくは0.03質量%以上であり、より好ましくは0.05質量%以上であり、また、好ましくは2.0質量%以下であり、より好ましくは1.0質量%以下である。
難燃剤は、たとえば水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、ホウ酸亜鉛、モリブデン酸亜鉛、ホスファゼンから選択される1種または2種以上を含むことができる。
酸化防止剤は、たとえば、ヒンダードフェノール系化合物、ヒンダードアミン系化合物およびチオエーテル系化合物から選択される1種または2種以上を含む。
次に、封止用樹脂組成物の形状について説明する。
本実施形態において、封止用樹脂組成物は、たとえば粒子状またはシート状である。
粒子状の封止用樹脂組成物として、具体的には、タブレット状または粉粒体のものが挙げられる。このうち、封止用樹脂組成物がタブレット状である場合、たとえば、トランスファー成形法を用いて封止用樹脂組成物を成形することができる。また、封止用樹脂組成物が粉粒体である場合には、たとえば、圧縮成形法を用いて封止用樹脂組成物を成形することができる。ここで、封止用樹脂組成物が粉粒体であるとは、粉末状または顆粒状のいずれかである場合を指す。
(封止用樹脂組成物の製造方法)
次に、封止用樹脂組成物の製造方法を説明する。
本実施形態において、封止用樹脂組成物は、たとえば、上述した各成分を、公知の手段で混合し、さらにロール、ニーダーまたは押出機等の混練機で溶融混練し、冷却した後に粉砕する方法により得ることができる。また、必要に応じて、上記方法における粉砕後にタブレット状に打錠成型して粒子状封止用樹脂組成物を得てもよい。また、上記方法における粉砕後にたとえば真空ラミネート成形または圧縮成形によりシート状封止用樹脂組成物を得てもよい。また得られた封止用樹脂組成物について、適宜分散度や流動性等を調整してもよい。
本実施形態において得られる封止用樹脂組成物は、成分(A)~(C)を含むため、パワー半導体素子の封止用として好適であり、パワー半導体素子の封止に用いて絶縁特性に優れるパワー半導体装置を得ることができる。
(半導体装置)
本実施形態における半導体装置は、上述した本実施形態における封止用樹脂組成物の硬化物によりパワー半導体素子が封止されているパワー半導体装置であり、好ましくはパワーモジュールである。パワー半導体素子は、以下の条件(i)~(iv)のいずれかを満たす。
(i)消費電力2.0W以上の半導体素子
(ii)SiC、GaN、Ga23およびダイヤモンドからなる群から選択される1種以上の半導体からなる半導体素子
(iii)電圧が1.0V以上の半導体素子
(iv)パワー密度が10W/cm3以上の半導体素子
半導体装置の基材は、たとえば、インターポーザ等の配線基板、またはリードフレームである。また、半導体素子は、ワイヤボンディングまたはフリップチップ接続等により、基材に電気的に接続される。
封止用樹脂組成物を用いた封止成形により半導体素子を封止して得られる半導体装置としては、たとえば、QFP(Quad Flat Package)、SOP(Small Outline Package)、BGA(Ball Grid Array)、CSP(Chip Size Package)、QFN(Quad Flat Non-leaded Package)、SON(Small Outline Non-leaded Package)、LF-BGA(Lead Flame BGA)、TO-220、TO-247等が挙げられる。
本実施形態において、封止用樹脂組成物は、近年これらのパッケージの成形に多く適用されるMAP(Mold Array Package)成形により形成される構造体にも適用できる。この場合、基材上に搭載される複数の半導体素子を、封止用樹脂組成物を用いて一括して封止することによりパッケージが得られる。
以下、図面を参照してさらに具体的に説明する。
図1および図2は、いずれも、半導体装置の構成を示す断面図である。なお、本実施形態において、半導体装置の構成は、図1および図2に示すものには限られない。
まず、図1に示した半導体装置100は、具体的にはパワーモジュールであり、基板30上に搭載された半導体素子20と、半導体素子20を封止してなる封止材50と、を備えている。半導体素子20は、具体的にはパワー半導体素子である。
封止材50は、上述した本実施形態における封止用樹脂組成物を硬化して得られる硬化物により構成されている。
また、図1には、基板30が回路基板である場合が例示されている。この場合、図1に示すように、基板30のうちの半導体素子20を搭載する一面とは反対側の他面には、たとえば複数の半田ボール60が形成される。半導体素子20は、基板30上に搭載され、かつワイヤ40を介して基板30と電気的に接続される。一方で、半導体素子20は、基板30に対してフリップチップ実装されていてもよい。ここで、ワイヤ40としては、限定されないが、たとえば、Au線、Al線、Cu線、Ag線が挙げられ、好ましくはワイヤ40は銅で構成される。
封止材50は、たとえば半導体素子20のうちの基板30と対向する一面とは反対側の他面を覆うように半導体素子20を封止する。図1に示す例においては、半導体素子20の上記他面と側面を覆うように封止材50が形成されている。
本実施形態において、封止材50は、上述の封止用樹脂組成物の硬化物により構成される。このため、半導体装置100は、優れた絶縁特性を有する。また、半導体装置100においては、封止材50の中の成分(C)の分散性に優れているため、封止材50における材料の偏りが抑制されている。
封止材50は、たとえば封止用樹脂組成物をトランスファー成形法または圧縮成形法等の公知の方法を用いて封止成形することにより形成することができる。
図2は、本実施形態における半導体装置100の構成を示す断面図であって、図1とは異なる例を示すものである。図2に示す半導体装置100は、具体的にはパワーモジュールであり、基板30としてリードフレームを使用している。この場合、半導体素子20は、たとえば基板30のうちのダイパッド32上に搭載され、かつワイヤ40を介してアウターリード34へ電気的に接続される。半導体素子20は、図1に示す例と同様に、具体的にはパワー半導体素子である。また、封止材50は、図1に示す例と同様にして、本実施形態における封止用樹脂組成物の硬化物により構成される。
図1および図2に示した半導体装置において、半導体素子20は、上述した条件(i)~(iv)のいずれかを満たすパワー半導体素子である。半導体素子20の材料は、好ましくは上述した条件(ii)のもの、すなわちSiC、GaN、Ga23およびダイヤモンドからなる群から選択される1種以上の半導体である。
また、半導体素子20の消費電力は、たとえば上述した条件(i)の2.0W以上であり、好ましくは3.0W以上であり、また、たとえば4.0W以下であってもよい。
半導体素子20の電圧は、たとえば上述した条件(iii)の1.0V以上であり、好ましくは3.0V以上であり、また、たとえば5.0V以上であってもよく、たとえば20V以上であってもよい。また、半導体素子20の電圧は、たとえば2000V以下であってもよく、また、たとえば100V以下であってもよい。
また、半導体素子20のパワー密度は、たとえば上述した条件(iv)の10W/cm3以上であり、好ましく20W/cm3以上であり、また、たとえば30W/cm3以上であってもよい。また、半導体素子20のパワー密度は、たとえば200W/cm3以下であってもよい。
また、半導体素子20は、たとえば200℃以上、好ましくは260℃以上という高温環境下で動作することができる。
また、半導体素子20としては、集積回路、大規模集積回路、トランジスタ、サイリスタ、ダイオード、固体撮像素子等が挙げられるが、これらに限定されない。なお、本実施形態において、封止用樹脂組成物の封止対象となる半導体素子は、受光素子および発光素子(発光ダイオード等)等の光半導体素子を除く、いわゆる、光の入出を伴わない素子をいう。
半導体素子20は、好ましくは、基板30上に設けられたパワー半導体素子であり、整流ダイオード、パワートランジスタ、パワーMOSFET、絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(IGBT)、サイリスタ、ゲートターンオフサイリスタ(GTO)およびトライアックからなる群から選択される1または2以上の電子部品を含む。
以上、本発明の実施形態について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。
以下、参考形態の例を付記する。
1. 以下の成分(A)~(C):
(A)エポキシ樹脂、
(B)無機充填材、および
(C)アセチレンブラック
を含み、以下の条件(i)~(iv)のいずれかを満たすパワー半導体素子の封止に用いられる、封止用樹脂組成物。
(i)消費電力2.0W以上の半導体素子
(ii)SiC、GaN、Ga 2 3 およびダイヤモンドからなる群から選択される1種以上の半導体からなる半導体素子
(iii)電圧が1.0V以上の半導体素子
(iv)パワー密度が10W/cm 3 以上の半導体素子
2. 前記成分(B)が、破砕シリカを含む、1.に記載の封止用樹脂組成物。
3. 低応力剤をさらに含む、1.または2.に記載の封止用樹脂組成物。
4. 以下の方法で測定される前記成分(C)中の金属の含有量が10ppm以下である、1.乃至3.いずれか1つに記載の封止用樹脂組成物。
(測定方法)前記成分(C)の試料を目開き75μmの篩に通し、篩下画分を取得する。前記篩下画分中の金属の含有量を、誘導結合高周波プラズマ発光分光分析法にて測定し、前記金属の含有量とする。
5. イオンクロマトグラフィーにより以下の方法で測定される前記成分(C)中のSO 4 2- イオンの含有量が2ppm以下である、1.乃至4.いずれか1つに記載の封止用樹脂組成物。
(測定方法)前記成分(C)の試料を燃焼分解ユニット内に設置し、酸素を含む燃焼ガス気流中で燃焼させて、発生したガスを吸収液(過酸化水素水溶液)に捕集する。前記吸収液に捕集したSO 4 2- イオンをイオンクロマトグラフィーにて分離、定量する。
6. 以下の方法で測定される前記成分(C)の窒素吸着比表面積が30m 2 /g以上150m 2 /g以下である、1.乃至5.いずれか1つに記載の封止用樹脂組成物。
(測定方法)前記成分(C)の試料を脱気した後、液体窒素に浸漬し、平衡時におけるカーボン表面に吸着した窒素量をBET法により測定し、得られた測定値から比表面積(m 2 /g)を算出する。
7. 1.乃至6.いずれか一つに記載の封止用樹脂組成物の硬化物により、前記条件(i)~(iv)のいずれかを満たすパワー半導体素子が封止されている、パワーモジュール。
以下、本実施形態を、実施例および比較例を参照して詳細に説明する。なお、本実施形態は、これらの実施例の記載に何ら限定されるものではない。
(実施例1~6、比較例1~6)
(封止用樹脂組成物の調製)
各実施例および各比較例のそれぞれについて、以下のように封止用樹脂組成物を調製した。
まず、表1に示す各成分をミキサーにより混合した。次いで、得られた混合物を、ロール混練した後、冷却、粉砕して粉粒体である封止用樹脂組成物を得た。
表1中の各成分の詳細は下記のとおりである。また、表1中に示す各成分の配合割合は、樹脂組成物全体に対する配合割合(質量部)を示している。
(原料)
(エポキシ樹脂)
エポキシ樹脂1:ビフェニレン骨格を有するフェノールアラルキル型エポキシ樹脂(日本化薬社製、NC3000L)
エポキシ樹脂2:クレゾールノボラック型エポキシ樹脂(新日鉄住金化学社製、YDCN-800-70)
エポキシ樹脂3:ビスフェノールA型エポキシ樹脂(三菱化学社製、YL6810)
エポキシ樹脂4:ビフェニル型エポキシ樹脂(ジャパンエポキシレジン社製、YX4000H)
(硬化剤)
硬化剤1:ビフェニレン骨格を有するフェノールアラルキル樹脂(日本化薬社製、GPH-65)
硬化剤2:フェノールノボラック樹脂(住友ベークライト社製、PR-HF-3)
(無機充填材)
無機充填材1:溶融球状シリカ(電気化学工業社製、FB-950FC、d50:22μm)
無機充填材2:合成球状シリカ(アドマテックス社製、SO-E2、d50:0.5μm、比表面積6.0m2/g)
無機充填材3:破砕シリカ(フミテック社製、F-115、d50:13μm)
(イオン捕捉剤)
イオン捕捉剤1:ハイドロタルサイト(協和化学社製、DHT-4H)
(着色剤)
着色剤1:アセチレンブラック(デンカ社製、Li-400、2次粒子の平均粒径d50:2μm、金属含有量:10ppm以下、SO4 2-イオンの含有量:1ppm未満、窒素吸着比表面積:50m2/g)
着色剤2:カーボンブラック(三菱化学社製、カーボン#5)
(カップリング剤)
カップリング剤1:フェニルアミノプロピルトリメトキシシラン(東レ・ダウコーニング社製、CF4083)
(離型剤)
離型剤1:カルナバワックス(日興ファイン社製、ニッコウカルナバ)
(低応力剤)
低応力剤1:アクリロニトリルブタジエン共重合体化合物(PTIジャパン社製、CTBN1008SP)
(評価)
各例で得られた樹脂組成物を用いて以下の方法で評価用試料を作製し、得られた試料の絶縁耐性を高温逆バイアス(High Temperature Reverse Bias:HTRB)試験により評価した。
(HTRB試験:HTRB耐性の評価)
まず、定格電圧1200VのIGBT(絶縁ゲートバイポーラトランジスタ)素子を、パッケージ仕様:TO-247のフレームに半田を用いてダイボンディングし、そしてAlワイヤでワイヤボンディングした。これを、実施例または比較例の封止用樹脂組成物で封止し、HTRB評価用のパッケージを作成した。なお、封止用樹脂組成物の成形条件は175℃で2分、アフターキュア条件は175℃で4時間とした。
上述の方法で得られた各例の評価試料を、HTRB試験装置にて150℃、1200Vの電圧下、1000時間処理した。処理前後の耐電圧を測定し、以下の基準で評価した。
○:処理前の耐電圧に対する処理後の耐電圧の低下率が5%未満
×:処理前の耐電圧に対する処理後の耐電圧の低下率が5%以上
Figure 0007247563000001
表1より、各実施例で得られた封止用樹脂組成物の硬化物は、各比較例のものに対して絶縁特性に優れていた。
20 半導体素子
30 基板
32 ダイパッド
34 アウターリード
40 ワイヤ
50 封止材
60 半田ボール
100 半導体装置

Claims (4)

  1. 以下の成分(A)~(C):
    (A)エポキシ樹脂、
    (B)無機充填材、および
    (C)アセチレンブラック
    を含み、以下の条件(i)~(iv)のいずれかを満たすパワー半導体素子の封止に用いられる、封止用樹脂組成物であって、
    以下の方法で測定される前記成分(C)中の金属の含有量が10ppm以下であり、
    イオンクロマトグラフィーにより以下の方法で測定される前記成分(C)中のSO 4 2- イオンの含有量が2ppm以下であり、
    以下の方法で測定される前記成分(C)の窒素吸着比表面積が30m 2 /g以上150m 2 /g以下である、封止用樹脂組成物
    (金属の含有量の測定方法)前記成分(C)の試料を目開き75μmの篩に通し、篩下画分を取得する。前記篩下画分中の金属の含有量を、誘導結合高周波プラズマ発光分光分析法にて測定し、前記金属の含有量とする。
    (SO 4 2- イオンの含有量の測定方法)前記成分(C)の試料を燃焼分解ユニット内に設置し、酸素を含む燃焼ガス気流中で燃焼させて、発生したガスを吸収液(過酸化水素水溶液)に捕集する。前記吸収液に捕集したSO 4 2- イオンをイオンクロマトグラフィーにて分離、定量する。
    (窒素吸着比表面積の測定方法)前記成分(C)の試料を脱気した後、液体窒素に浸漬し、平衡時におけるカーボン表面に吸着した窒素量をBET法により測定し、得られた測定値から比表面積(m 2 /g)を算出する。
    (i)消費電力2.0W以上の半導体素子
    (ii)SiC、GaN、Ga23およびダイヤモンドからなる群から選択される1種以上の半導体からなる半導体素子
    (iii)電圧が1.0V以上の半導体素子
    (iv)パワー密度が10W/cm3以上の半導体素子
  2. 前記成分(B)が、破砕シリカを含む、請求項1に記載の封止用樹脂組成物。
  3. 低応力剤をさらに含む、請求項1または2に記載の封止用樹脂組成物。
  4. 請求項1乃至いずれか一項に記載の封止用樹脂組成物の硬化物により、前記条件(i)~(iv)のいずれかを満たすパワー半導体素子が封止されている、パワーモジュール。
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